JP3782589B2 - ガスバーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス器具の燃焼部を構成するブンゼン燃焼方式のガスバーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のガスバーナとして、本出願人は特願平10−91861号において、円形のバーナ本体を下側のバーナーボディと上側のバーナートップとに分割し、バーナーボディとバーナートップとの重ね合わせ面にバーナ本体内の空間からバーナ本体の外部の側面まで連通する複数の炎孔を設け、この重ね合わせ面をバーナ本体内から外側に行く程上になるように傾斜させることによって、炎孔をバーナ本体内から外周面に向けて上に行くように傾斜させたものを既に開示している。
【0003】
このように炎孔を傾斜させることによって、火炎がコアンダー効果によってバーナ本体の外側面に沿って上向きに向けられ、これにより火炎が鍋の中心に近いところに当たるようになり、高い加熱効率を期待できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、炎孔をバーナ本体内から外周に向かって斜め上方に傾斜させる場合、バーナーボディとバーナートップの重ね合わせ面がバーナ本体内から外側に行く程上になるように傾斜したすり鉢状となり、バーナーボディの上面にバーナートップを載せたときには、バーナートップが周方向に回動したり、周方向と交差する方向に揺動したりして、バーナートップをバーナーボディの上面に安定良く載置できなくなり、このためバーナートップが点火プラグや燃焼状態を検知する熱電対等からずれた位置に誤セットされてしまうことがある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バーナーボディとバーナートップの重ね合わせ面がすり鉢状の場合でも、バーナートップの揺動を止めながら且つ周方向に簡単に位置決めすることができるガスバーナを提供するにあり、他の目的とするところは、バーナーボディとバーナートップの間に中間部材を介在させた場合でも、バーナートップの揺動を止めながら且つ周方向に簡単に位置決めすることができるガスバーナを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、バーナ本体1が、下側のバーナーボディ3と上側のバーナートップ4とその中間に介在される環状の中間部材5とに分割されており、中間部材5の上下両側にバーナ本体1内の空間2からバーナ本体1の外部の側面まで連通する複数の炎孔10aがそれぞれ設けられたガスバーナであって、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とのそれぞれの重ね合わせ面6が、バーナ本体1内から外側に行く程上になるように傾斜したすり鉢状に形成されていると共に、このすり鉢状の重ね合わせ面6にバーナーボディ3に対する中間部材5の周方向A及び周方向Aと交差する方向Bへのずれを防止し且つ中間部材5に対するバーナートップ4の周方向A及び周方向Aと交差する方向Bへのずれを防止するための位置決め部11を設け、上記中間部材5は、環状の中間板5cの上下に複数の仕切り部5aが突設されて構成されており、上下のそれぞれの仕切り部5aのうち少なくとも2個所に位置する仕切り部5a’の上下高さを高くして形成される複数の突起部12と、バーナーボディ3の上面に形成されて下側の突起部12が嵌合する溝部13と、バーナートップ4の下面に形成されて上側の突起部12が嵌合する溝部13とで位置決め部11が構成されていることを特徴としており、このように構成することで、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4のそれぞれの重ね合わせ面6がすり鉢状に傾斜していても、位置決め部11によってバーナートップ4の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動をそれぞれ防止できるようになり、従って、バーナーボディ3とバーナートップ4の間に中間部材5を介在させた場合でも、バーナートップ4の揺動を止めながら且つ周方向Aに簡単に位置決めできるので、バーナートップ4を所定位置に安定良く載置できるようになる。つまり、バーナーボディ3の上面に中間部材5を載置し、中間部材5の上面にバーナートップ4を載置するだけで、中間部材5を挟んでその上下2列に主炎孔10a群が形成されるようになり、しかもバーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4のそれぞれの重ね合わせ面6が、バーナ本体1内から外側に行く程上になるようにすり鉢状に傾斜しているので、重ね合わせ面6間に形成される各主炎孔10aはバーナ本体1内から外周面に向けて斜め上に上がるように傾斜することとなり、これにより、火炎がバーナ本体1の側面に沿って上向きに向けられることとなり、混合ガスが炎孔10から噴出して火炎を形成する際に、上向きの炎孔10とバーナの壁の間でコアンダー効果が働き、鍋の中心に近いところから当たるようになり、高い加熱効率を期待できるようになる。さらに、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とを互いに重ね合わせる際に、中間部材5の下側の突起部12をバーナーボディ3の上面の溝部13に嵌合させ、且つバーナートップ4の溝部13に中間部材5の上側の突起部12を嵌合させるだけで、バーナーボディ3とバーナートップ4との間に中間部材5を介在させた構造でありながら、バーナートップ4の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動をそれぞれ防止できるようになり、従って、バーナートップ4の揺動を止めながら且つ周方向Aに簡単に位置決めできるようになるので、バーナートップ4を所定位置に安定良く載置できる結果、点火プラグや燃焼状態を検知する熱電対等からずれた位置に誤セットされてしまう心配がないものである。
【0010】
また上記炎孔10aは上下に偏平で水平方向に幅の広い形状に形成されているのが好ましく、このように構成することで、火炎が水平方向に長い薄膜状となり、火炎に二次空気が供給されやすくなり、火炎をより短く形成でき、熱効率を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4はガスバーナの実施形態の一例の概略を示すものであり、バーナ本体1は、円形状に形成されており、下側の筒形のバーナーボディ3と上側のバーナートップ4とその間に介在される円環状の中間部材5とに3分割されている。バーナーボディ3には、主炎孔用混合管7と小火炎孔用混合管21とがそれぞれ接続してある。図2に示すように、主炎孔用混合管7が主炎孔10aに連通し、小火炎孔用混合管21が小火炎孔10bに連通している。主炎孔用混合管7の基部には主炎孔用ノズル9を設けてあり、小火炎孔用混合管21の基部には小火炎孔用ノズル22を設けてあり、主炎孔用混合管7と小火炎孔用混合管21とに燃料ガスをそれぞれ供給できるようになっている。つまり、ノズル9から矢印方向イに燃料ガスが噴出すると、矢印方向ロから一次空気が吸入されて主炎孔用混合管7内で燃料ガスと空気とが混合されてバーナ本体1内の主炎用空間2に供給されるものであり、一方、ノズル22から矢印方向ハに燃料ガスが噴出すると、矢印方向ニから一次空気が吸入されて小火炎孔用混合管21内で燃料ガスと空気とが混合されてバーナ本体1内の小火用空間20に供給されるものである。
【0012】
また、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とのそれぞれの重ね合わせ面6は、バーナ本体1内から外側に行く程上になるように傾斜したすり鉢状に形成されている。
【0013】
ここで、中間部材5は、図3に示すように、円環状の中間板5cの上下に仕切り部5a,5bをそれぞれ突設して形成してあり、この中間部材5をバーナートップ4とバーナーボディ3との間に介在するだけで上下に2列に亘って多数の主炎孔10aが形成されるようになっている。上下の主炎孔10aは、バーナ本体1内の空間2からバーナ本体1の外周面にそれぞれ連通しており、バーナ本体1内から外周面に向けて斜め上に上がるように傾斜している。つまり、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とのそれぞれの重ね合わせ面6をすり鉢状に形成することで、垂直方向に対して傾斜するように主炎孔10aが形成される。このように主炎孔10aをバーナ本体1内から外周面に向けて上に行くように傾斜させることによって斜め上向きの火炎が形成され、コアンダー効果が得られるようになっている。
【0014】
また、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4のそれぞれ重ね合わせ面6には、中間部材5及びバーナートップ4が周方向A及び周方向Aと交差する方向Bへずれるのを防止するための位置決め部11が設けられている。この実施形態では、中間部材5の上下のそれぞれの仕切り部5bのうち周方向Aに180°以外の角度で離れた個所、例えば120°離れた3箇所に位置する仕切り部5b′が上下高さの高い複数の突起部12となっており、一方、バーナーボディ3の上面には下側の突起部12が嵌合する複数の溝部13が形成されており、バーナートップ4の下面には上側の突起部12が嵌合する複数の溝部13が形成されており、これら突起部12と溝部13とで位置決め部11が構成されている。この位置決め部11はバーナーボディ3に対する中間部材5の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動を防止し、さらに中間部材5に対するバーナートップ4の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動を防止する働きをする。
【0015】
また中間部材5の上下の仕切り部5a,5bのうち、突起部12を構成する仕切り部5a′,5b′以外の他の仕切り部5a,5bは上下高さの低いものとしてあり、この上下高さの低い仕切り部5a,5b間に、上下方向に偏平で且つ水平方向に細長い矩形状の主炎孔10aが形成されている。
【0016】
さらに、バーナーボディ3の上部には、周方向Aに亘って多数の小火炎孔10bが穿孔されている。この小火炎孔10bもバーナ本体1内から外周面に向けて斜め上に上がるように傾斜させてあり、また小火炎孔10bの形状は、主炎孔10aよりも更に上下方向に偏平で且つ水平方向に細長い矩形状に形成されている。この実施形態では、図4に示すように、小火炎孔10b群はその上に位置する主炎孔10a群に対して水平方向に半ピッチずれて形成されている。
【0017】
しかして、バーナーボディ3の上面に中間部材5を載置し、中間部材5の上面にバーナートップ4を載置するだけで、中間部材5を挟んでその上下2列に主炎孔10a群が形成されるようになる。しかもバーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4のそれぞれの重ね合わせ面6が、バーナ本体1内から外側に行く程上になるようにすり鉢状に傾斜しているので、重ね合わせ面6間に形成される各主炎孔10aはバーナ本体1内から外周面に向けて斜め上に上がるように傾斜することとなり、これにより、火炎がバーナ本体1の側面に沿って上向きに向けられることとなり、混合ガスが炎孔10から噴出して火炎を形成する際に、上向きの炎孔10とバーナの壁の間でコアンダー効果が働き、鍋の中心に近いところから当たるようになり、高い加熱効率を期待できるようになる。
【0018】
しかも、バーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とを互いに重ね合わせる際に、中間部材5の下側の突起部12をバーナーボディ3の上面の溝部13に嵌合させ、且つバーナートップ4の溝部13に中間部材5の上側の突起部12を嵌合させるだけで、バーナーボディ3とバーナートップ4との間に中間部材5を介在させた構造でありながら、バーナートップ4の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動をそれぞれ防止できるようになり、従って、バーナートップ4の揺動を止めながら且つ周方向Aに簡単に位置決めできるようになるので、バーナートップ4を所定位置に安定良く載置できる結果、点火プラグや燃焼状態を検知する熱電対等からずれた位置に誤セットされてしまう心配がないものである。
【0019】
また、位置決め部11は、中間部材5の上下の仕切り部5a,5bのうち、周方向Aに180°以外の角度で離れた個所、例えば120°離れた3個所に位置する仕切り部5a′,5b′の上下高さを高くして突起部12を形成し、且つバーナーボディ3の上面に上記3つの突起部12が嵌合する3つの溝部13を形成するだけで、突起部12と溝部13との組み合わせによって、バーナートップ4の周方向Aへの回動及び周方向Aと交差する方向Bへの揺動を確実に防止できるようになり、しかも、簡単な構造で位置決め部11を構成することができるので、位置決めのための専用部材を別途必要とせず、部材の合理化が図られるものである。
【0020】
また、上に位置する上下2列の主炎孔10a群に対して下に位置する小火炎孔10b群を水平方向に半ピッチずらせてあるので、各主炎孔2に二次空気が侵入しやすくなり、従って、火炎全体を短くでき、燃焼効率を向上させることができると共に、火炎の密度を増やして熱量を高めることができる。そのうえ、バーナ本体1の側面に炎孔10a,10bを設けることで、上面に炎孔を設けるものに比べて煮こぼれによる目詰まりが発生しにくくなり、手入れが容易になるという利点もある。
【0021】
さらに、調理を行うときは、主炎孔用混合管7と小火炎孔用混合管21とに燃料ガスを供給して、主炎孔用混合管7及び小火炎孔用混合管21から空気を混合させた混合ガスを主炎孔10a及び小火炎孔10bから吐出させることによって火炎を形成することができる。このとき、各炎孔10a,10bの形状はそれぞれ上下に偏平で水平方向に幅の広い矩形状となっているので、火炎が水平方向に長い薄膜状となり、火炎に二次空気が供給されやすくなり、火炎をより短く形成でき、熱効率を高めることができる。従って、ブンゼン式の燃焼でありながら短炎で燃焼を完了できるので、五徳高さを下げることが可能となり、その結果加熱効率を上昇でき、周囲温度の上昇を抑えることができるものとなる。しかも火炎を薄膜状にすることで、バーナ本体1の下方からのドラフトの力により上向きに流れる新鮮空気との接触が非常によく(二次空気との接触が非常によく)、火炎は短炎で一酸化炭素の排出を抑制することが可能になり、さらに薄膜の火炎のために窒素酸化物の排出も抑制することが可能となる。
【0022】
一方、小火の調理を行うときは、主炎孔用混合管7に燃料ガスを供給せず、小火炎孔用混合管21にのみ燃料ガスを供給し、小火炎孔用混合管21から空気を混合させた混合ガスを小火炎孔10bにのみ供給して火炎を形成することができる。このように小火炎孔10bのみで火炎を形成できるので、従来のように多数の炎孔の火炎を絞るものに比べて大きな火炎で小火にでき、従って、火炎の目視確認も容易となり、小火に対する操作性を向上させることができる。そのうえ逆火や吹き消えがないようにできると共に、高空気比で短炎化や低NOx化を目指したものでも小火の燃焼状態を維持できる。
【0023】
また図2に示す実施形態では、中間部材5の上下の仕切り部5a,5bの外面をバーナ本体1の外面より内周側に引っ込ませて凹段部15をそれぞれ形成してあるので、この凹段部15により、火炎がバーナ本体1の周方向に連続的に繋がるようになり、炎の安定性が一層向上すると共に、ターンダウン比を向上させることができるという利点もある。
【0024】
なお、位置決め部11を構成する突起部12は、必ずしも周方向Aに120°離れた3個所の仕切り部5a′,5b′に形成される場合に限られず、周方向Aに180°未満或いは180°を超える角度で離れた2箇所(或いは3箇所以上)に位置する仕切り部5a,5bに形成されてもよいものであり、要するに180°以外の角度で離れた位置に突起部12を2つ以上有し、この2つ以上の突起部15をバーナートップ4の揺動を防止できる角度にすればよいものである。
【0025】
次に図5、図6に示す実施の形態について述べる。本例も上記例と基本的に同じであり、異なる点だけを述べる。本例もバーナ本体1をバーナーボディ3と中間部材5とバーナートップ4とに分割しているが、中間部材5の上下に形成される炎孔10を周方向Aに半ピッチづつずらして形成してある。これにより上下の炎孔10が千鳥状に配置されて各炎孔10群で形成される火炎がバーナ本体1の周方向Aに切れめなく連続して形成されるようになり、このように火炎が周方向Aに連続的に繋がることによって炎の安定性をより向上させることができ、調理器具全体を均等に加熱できるようになると共に、上に位置する炎孔10群への二次空気量が下の火炎によって不足になることもないので、不完全燃焼の発生をなくすことができるものである。さらに、各炎孔10a,10bを千鳥状に配置することで、薄膜状の火炎を形成する場合でも火炎の密度を増やして熱量を多くでき、鍋などの調理器具を周方向Aに亙って均等に加熱できるものとなる。
【0026】
次に図7に示す実施の形態について述べる。本例も上記例と基本的に同じであり、異なる点だけを述べる。本例では中間部材5(図1)が省略されている。つまり、バーナーボディ3の上面にバーナートップ4を直接載置したものとなっており、周方向Aに亘って1列の主炎孔10aが形成されている。そして、バーナーボディ3とバーナートップ4との重ね合わせ面6をすり鉢状にすると共に、バーナートップ4の下面に周方向Aに間隔をあけて仕切り部5aが複数個突設されており、バーナートップ4をバーナーボディ3の上面に載置するだけで周方向Aに亘って多数の主炎孔10aが形成されるようになっている。さらにバーナートップ4の多数の仕切り部5aのうち周方向Aに180°以外の角度で離れた個所、例えば120°離れた3箇所に位置する仕切り部5a′が上下高さの高い複数の突起部12となっており、一方、バーナーボディ3の上面には3つの突起部12が嵌合する3つの溝部13が形成されており、これら突起部12と溝部13とでバーナーボディ3に対してバーナートップ4が周方向Aへ回動したり、周方向Aと交差する方向Bへ揺動したりするのを防止できるようになり、この結果、図1の実施形態と同様、バーナートップ4の誤セットを防止できる等の効果を奏するものである。なお、図7の実施形態では、仕切り部5a,5a′をバーナートップ4の下面に突設させたが、バーナーボディ3の上面より突設させることも可能である。
【0027】
前記各実施形態では、バーナ本体1が円形状の場合を説明したが、勿論、円形以外に角形であってもよく、例えば円環状、角環状等の形状であってもよいものである。
【0029】
【発明の効果】
上記のように本発明のうち請求項1記載の発明は、バーナ本体が、下側のバーナーボディと上側のバーナートップとその中間に介在される環状の中間部材とに分割されており、中間部材の上下両側にバーナ本体内の空間からバーナ本体の外部の側面まで連通する複数の炎孔がそれぞれ設けられたガスバーナであって、バーナーボディと中間部材とバーナートップとのそれぞれの重ね合わせ面が、バーナ本体内から外側に行く程上になるように傾斜したすり鉢状に形成されていると共に、このすり鉢状の重ね合わせ面にバーナーボディに対する中間部材の周方向及び周方向と交差する方向へのずれを防止し且つ中間部材に対するバーナートップの周方向及び周方向と交差する方向へのずれを防止するための位置決め部が設けられているので、バーナーボディと中間部材とバーナートップのそれぞれの重ね合わせ面がすり鉢状に傾斜していても、位置決め部によってバーナートップの周方向への回動及び周方向と交差する方向への揺動をそれぞれ防止できるようになり、従って、バーナーボディとバーナートップの間に中間部材を介在させた場合でも、バーナートップの揺動を止めながら且つ周方向に簡単に位置決めできるようになり、従って、バーナートップを所定位置に安定良く載置できるようになる。つまり、バーナーボディの上面に中間部材を載置し、中間部材の上面にバーナートップを載置するだけで、中間部材を挟んでその上下2列に主炎孔群が形成されるようになり、しかもバーナーボディと中間部材とバーナートップのそれぞれの重ね合わせ面が、バーナ本体内から外側に行く程上になるようにすり鉢状に傾斜しているので、重ね合わせ面間に形成される各主炎孔はバーナ本体内から外周面に向けて斜め上に上がるように傾斜することとなり、これにより、火炎がバーナ本体の側面に沿って上向きに向けられることとなり、混合ガスが炎孔から噴出して火炎を形成する際に、上向きの炎孔とバーナの壁の間でコアンダー効果が働き、鍋の中心に近いところから当たるようになり、高い加熱効率を期待できるようになる。さらに、バーナーボディと中間部材とバーナートップとを互いに重ね合わせる際に、中間部材の下側の突起部をバーナーボディの上面の溝部に嵌合させ、且つバーナートップの溝部に中間部材の上側の突起部を嵌合させるだけで、バーナーボディとバーナートップとの間に中間部材を介在させた構造でありながら、バーナートップの周方向への回動及び周方向と交差する方向への揺動をそれぞれ防止できるようになり、従って、バーナートップの揺動を止めながら且つ周方向に簡単に位置決めできるようになるので、バーナートップを所定位置に安定良く載置できる結果、点火プラグや燃焼状態を検知する熱電対等からずれた位置に誤セットされてしまう心配がないものである。
【0032】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、炎孔は上下に偏平で水平方向に幅の広い形状に形成されているので、火炎が水平方向に長い薄膜状となり、火炎に二次空気が供給されやすくなり、火炎をより短く形成でき、熱効率を高めることができる。従って、ブンゼン式の燃焼でありながら短炎で燃焼を完了できるので、五徳高さを下げることが可能となり、その結果加熱効率を上昇でき、周囲温度の上昇を抑えることができるものとなる。しかも火炎を薄膜状にすることで、バーナ本体1の下方からのドラフトの力により上向きに流れる新鮮空気との接触が非常によく(二次空気との接触が非常によく)、火炎は短炎で一酸化炭素の排出を抑制することが可能になり、さらに薄膜の火炎のために窒素酸化物の排出も抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す分解斜視図である。
【図2】同上のガスバーナの断面図である。
【図3】同上の中間部材を説明する断面図である。
【図4】同上の炎孔を説明する正面図である。
【図5】他の実施形態の斜視図である。
【図6】図5の炎孔を説明する正面図である。
【図7】更に他の実施形態の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 バーナ本体
2 空間
3 バーナーボディ
4 バーナートップ
5 中間部材
5a,5b 仕切り部
6 重ね合わせ面
10a 炎孔
11 位置決め部
12 突起部
13 溝部
A 周方向
B 周方向と交差する方向

Claims (2)

  1. バーナ本体が、下側のバーナーボディと上側のバーナートップとその中間に介在される環状の中間部材とに分割されており、中間部材の上下両側にバーナ本体内の空間からバーナ本体の外部の側面まで連通する複数の炎孔がそれぞれ設けられたガスバーナであって、バーナーボディと中間部材とバーナートップとのそれぞれの重ね合わせ面が、バーナ本体内から外側に行く程上になるように傾斜したすり鉢状に形成されていると共に、このすり鉢状の重ね合わせ面にバーナーボディに対する中間部材の周方向及び周方向と交差する方向へのずれを防止し且つ中間部材に対するバーナートップの周方向及び周方向と交差する方向へのずれを防止するための位置決め部を設け、上記中間部材は、環状の中間板の上下に複数の仕切り部が突設されて構成されており、上下のそれぞれの仕切り部のうち少なくとも2個所に位置する仕切り部の上下高さを高くして形成される複数の突起部と、バーナーボディの上面に形成されて下側の突起部が嵌合する溝部と、バーナートップの下面に形成されて上側の突起部が嵌合する溝部とで位置決め部が構成されていることを特徴とするガスバーナ。
  2. 炎孔は上下に偏平で水平方向に幅の広い形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
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