JP3781983B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を回転させつつ洗浄処理等の所定の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関し、特に枚葉式の基板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子製造の洗浄処理においては、従来、バッチ式の基板処理装置が多用されている。このバッチ式の基板処理装置においては、複数(たとえば100枚)の基板を1つの処理単位として所定の薬液ないし純水を貯留する処理槽に浸漬して、所定の洗浄処理等を行う。具体的には、複数の薬液をそれぞれ貯留する薬液槽と純水を貯留する純水槽とを有する基板処理装置において、所定の処理シーケンスにしたがって複数の基板がこれらの複数の薬液槽や純水槽に順次に浸漬され、所望の洗浄処理が実施される。あるいは、単一の処理槽を有する基板処理装置において、その単一の処理槽の中で、所定の処理シーケンスにしたがってこれらの薬液や純水を順次に切り替えて複数の基板に対して選択的に供給することにより、所望の洗浄処理が実施される場合も存在する。
【0003】
このようなバッチ式の基板処理装置を用いた洗浄処理としては、たとえば、処理対象となる基板をSC1(アンモニア水と過酸化水素水と水との混合液、すなわちアンモニア過酸化水素水混合水溶液)やSC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液、すなわち塩酸過酸化水素水混合水溶液)などの薬液に対して浸漬することにより、パーティクル、メタル汚染等を除去する洗浄処理が存在する。また、このような浸漬処理を行うバッチ式の基板処理装置においては、各薬液の処理時間は一般的に長く、たとえば、SC1やSC2などの複数の薬液のうち1つの薬液あたり10分から20分程度の比較的長い時間にわたって浸漬することが行われる。ただし、このバッチ式の基板処理装置においては、複数の基板が同時に処理されるため、1枚あたりの処理時間は、同時に処理された基板の枚数で所要処理時間を割った値となり比較的小さな値となる。したがって、生産性は比較的高い。
【0004】
一方、基板処理装置としては、複数の基板をまとめて処理する上記のバッチ式の基板処理装置の他、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置も存在する。この枚葉式の基板処理装置は、処理の均一性、パーティクルの低減、他の基板からのメタル汚染転写防止などのプロセス性能の観点において、バッチ式の基板処理装置と比較して多くの利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような枚葉式の基板処理装置においては、基板を1枚ずつ処理するため、生産性が低くなってしまうという問題を有している。たとえば、上記のパーティクルやメタル汚染等を除去する洗浄処理を行うにあたって、上記のバッチ式の基板処理装置において用いられた処理と同様の薬液処理等を枚葉式の基板処理装置において行う場合には、枚葉式の基板処理装置における1枚あたりの処理時間は、バッチ式の基板処理装置における1枚あたりの処理時間と比較すると、大幅に大きくなってしまうという問題、すなわち、生産性が大幅に減少してしまうという問題を有している。
【0006】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、薬液による処理時間を短縮し生産性の低下を抑制しつつパーティクルを効率的に除去することが可能な基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板処理方法であって、(a)処理対象となる基板を回転させつつ前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、(b)前記ステップ(a)の前または後に、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に前記基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップとを含み、前記ステップ (b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されることを特徴とする。
【0009】
請求項の発明は、請求項1の発明に係る基板処理方法において、(c)前記ステップ(a)と前記ステップ(b)とを繰り返すステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、請求項1または請求項の発明に係る基板処理方法において、(d)前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかの発明に係る基板処理方法において、(e)前記基板に対するスピンドライ処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
請求項の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る基板処理方法において、(f)前記ステップ(a)と前記ステップ(b)との間に前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
請求項の発明は、基板処理方法であって、(a)処理対象となる基板を回転させつつ前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、(b)前記ステップ(a)の前または後に、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に前記基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップとを含み、前記ステップ (b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されることを特徴とする。
【0015】
請求項の発明は、請求項の発明に係る基板処理方法において、(c)前記ステップ(a)と前記ステップ(b)とを繰り返すステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
請求項の発明は、請求項6または請求項7の発明に係る基板処理方法において、(d)前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれかの発明に係る基板処理方法において、(e)前記基板に対するスピンドライ処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明は、請求項ないし請求項9のいずれかの発明に係る基板処理方法において、(f)前記ステップ(a)と前記ステップ(b)との間に前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
請求項11の発明は、回転基台上に保持された基板を水平面内にて回転させつつ所定の処理を行う基板処理装置であって、基板を略鉛直方向に沿った軸を中心として回転させる回転手段と、前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液およびフッ酸を選択的に吐出する吐出手段と、前記回転手段および前記吐出手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、(a)前記基板を回転させつつ前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、(b)前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に前記基板を回転させつつ前記基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、が設けられ、且つ、前記期間( b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されるように、前記回転手段および前記吐出手段を制御することを特徴とする。
【0020】
請求項12の発明は、回転基台上に保持された基板を水平面内にて回転させつつ所定の処理を行う基板処理装置であって、基板を略鉛直方向に沿った軸を中心として回転させる回転手段と、前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液およびフッ酸を選択的に吐出する吐出手段と、前記回転手段および前記吐出手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、(a)前記基板を回転させつつ前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、(b)前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に前記基板を回転させつつ前記基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、が設けられ、且つ、前記期間( b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されるように、前記回転手段および前記吐出手段を制御することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
<A1.構成>
図1は、本発明にかかる基板処理装置1の構成を示す縦断面図である。この基板処理装置1は、基板Wに対する洗浄処理を行う枚葉式の基板処理装置であって、主として基板Wを保持するスピンベース10と、スピンベース10上に設けられた複数のチャックピン14と、スピンベース10を回転させる電動モータ20と、スピンベース10に対向して設けられた雰囲気遮断板30と、スピンベース10に保持された基板Wの周囲を取り囲むスプラッシュガード50と、スピンベース10上に保持された基板Wに処理液や不活性ガスを供給する機構と、雰囲気遮断板30およびスプラッシュガード50を昇降させる機構とを備えている。
【0023】
基板Wは、スピンベース10上に略水平姿勢にて保持されている。スピンベース10は中心部に開口を有する円盤状の部材であって、その上面にはそれぞれが円形の基板Wの周縁部を把持する複数のチャックピン14が立設されている。
【0024】
チャックピン14は円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあれば良く、この実施形態に係る洗浄処理を行う基板処理装置においては、3個のチャックピン14がスピンベース10の周縁に沿って等間隔(120°間隔)に立設されている。なお、図1では図示の便宜上、2個のチャックピン14を示している(以降の各図においても同様)。
【0025】
3個のチャックピン14のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部14aと基板支持部14aに支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部14bとを備えている。各チャックピン14は、基板保持部14bが基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部14bが基板Wの外周端面から離れる開放状態との間で切り換え可能に構成されている。3個のチャックピン14の押圧状態と開放状態との切り換えは、種々の公知の機構によって実現することが可能であり、例えば特公平3−9607号公報に開示されたリンク機構等を用いれば良い。
【0026】
スピンベース10に基板Wを渡すときおよびスピンベース10から基板Wを受け取るときには、3個のチャックピン14を開放状態にする。一方、基板Wに対して後述の諸処理を行うときには、3個のチャックピン14を押圧状態とする。押圧状態とすることによって、3個のチャックピン14は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース10から所定間隔を隔てて水平姿勢にて保持する。基板Wは、その表面を上面側に向け、裏面を下面側に向けた状態にて保持される。
【0027】
スピンベース10の中心部下面側には回転軸11が垂設されている。回転軸11は中空の円筒状部材であって、その内側の中空部分には下側処理液ノズル15が挿設されている。回転軸11の下端付近には、ベルト駆動機構21を介して電動モータ20が連動連結されている。すなわち、回転軸11の外周に固設された従動プーリ21aと電動モータ20の回転軸に連結された主動プーリ21bとの間にベルト21cが巻き掛けられている。電動モータ20が駆動すると、その駆動力はベルト駆動機構21を介して回転軸11に伝達され、回転軸11、スピンベース10とともにチャックピン14に保持された基板Wが水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心として回転される。
【0028】
以上の回転軸11、ベルト駆動機構21、電動モータ20等は、ベース部材24上に設けられた円筒状のケーシング25内に収容されている。
【0029】
また、雰囲気遮断板30の中心部上面側には回転軸35が垂設されている。回転軸35は中空の円筒状部材であって、その内側の中空部分には上側処理液ノズル36が挿設されている。回転軸35は、支持アーム40にベアリングを介して回転自在に支持されているとともに、ベルト駆動機構41を介して電動モータ42に連動連結されている。すなわち、回転軸35の外周に固設された従動プーリ41aと電動モータ42の回転軸に連結された主動プーリ41bとの間にベルト41cが巻き掛けられている。電動モータ42が駆動すると、その駆動力はベルト駆動機構41を介して回転軸35に伝達され、回転軸35および雰囲気遮断板30が水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心として回転される。従って、雰囲気遮断板30は基板Wとほぼ平行かつ同軸に回転されることとなる。また、雰囲気遮断板30は基板Wとほぼ同じ回転数にて回転される。なお、ベルト駆動機構41、電動モータ42等はいずれも支持アーム40内に収容されている。
【0030】
上側処理液ノズル36は回転軸35を貫通しており、その先端部36aはチャックピン14に保持された基板Wの中心部直上に位置する。また、上側処理液ノズル36の基端部は処理液配管37に連通接続されている。処理液配管37の基端部は分岐されていて、1つの分岐配管37aには純水供給源17aが連通接続され、別の分岐配管37bには薬液供給源17bが連通接続され、さらに別の分岐配管37cには薬液供給源17cが連通接続されている。この実施形態では、薬液供給源17bはフッ酸の供給源であり、かつ、薬液供給源17cはSC1(アンモニア水と過酸化水素水と水との混合液、すなわちアンモニア過酸化水素水混合水溶液)の供給源であるものとする。また、分岐配管37a,37b,37cにはそれぞれバルブ38a,38b,38cが設けられている。これらバルブ38a,38b,38cの開閉を切り換えることによって、上側処理液ノズル36の先端部36aからチャックピン14に保持された基板Wの上面の中心部付近に薬液(フッ酸、SC1)および純水を選択的に切り換えて吐出・供給することができる。すなわち、バルブ38aを開放してバルブ38b,37cを閉鎖することにより上側処理液ノズル36から純水を供給することができ、バルブ38bを開放してバルブ38a,37cを閉鎖することにより上側処理液ノズル36からフッ酸を供給することができ、バルブ38cを開放してバルブ38b,37cを閉鎖することにより上側処理液ノズル36からSC1を供給することができる。
【0031】
また、回転軸35の中空部分の内壁および雰囲気遮断板30の中心の開口の内壁と上側処理液ノズル36の外壁との間の隙間は、気体供給路45となっている。この気体供給路45の先端部45aはチャックピン14に保持された基板Wの上面中心部に向けられている。そして、気体供給路45の基端部はガス配管46に連通接続されている。ガス配管46は不活性ガス供給源23に連通接続され、ガス配管46の経路途中にはバルブ47が設けられている。バルブ47を開放することによって、気体供給路45の先端部45aからチャックピン14に保持された基板Wの上面の中心部に向けて不活性ガス(ここでは窒素ガス)を供給することができる。
【0032】
さらに、支持アーム40は、アーム昇降機構49によって昇降自在とされている。アーム昇降機構49としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。アーム昇降機構49は、支持アーム40を昇降させることによって、それに連結された回転軸35および雰囲気遮断板30を昇降させる。より具体的には、アーム昇降機構49は、チャックピン14に保持された基板Wの上面に近接する位置と、基板Wの上面から大きく上方に離間した位置との間で雰囲気遮断板30を昇降させる。
【0033】
また、ベース部材24上のケーシング25の周囲には受け部材26が固定的に取り付けられている。受け部材26には、円筒状の仕切り部材27a,27bが立設されている。ケーシング25の外壁と仕切り部材27aの内壁との間の空間が第1排液槽28を形成し、仕切り部材27aの外壁と仕切り部材27bの内壁との間の空間が第2排液槽29を形成している。
【0034】
第1排液槽28の底部には廃棄ドレイン28bに連通接続された排出口28aが設けられている。第1排液槽28の排出口28aからは使用済みの純水および気体が廃棄ドレイン28bへと排出される。廃棄ドレイン28bに排出された純水および気体は気液分離された後、それぞれ所定の手順に従って廃棄される。
【0035】
第2排液槽29の底部には回収ドレイン29bに連通接続された排液口29aが設けられている。第2排液槽29の排液口29aからは使用済みの薬液が回収ドレイン29bへと排出される。回収ドレイン29bに排出された薬液は図外の回収タンクによって回収され、その回収された薬液が回収タンクから薬液供給源17b(または17c)に供給されることにより、薬液が循環再利用されるようになっている。
【0036】
さらに、受け部材26の上方にはスプラッシュガード50が設けられている。スプラッシュガード50は、筒状の部材であって、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲を取り囲むように配置されている。スプラッシュガード50には断面”く”の字形状の第1案内部51および断面円弧形状の第2案内部52が形成されるとともに、円環状の溝53a,53bが刻設されている。
【0037】
また、スプラッシュガード50は、リンク部材56を介してガード昇降機構55と連結されており、ガード昇降機構55によって昇降自在とされている。ガード昇降機構55としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。ガード昇降機構55がスプラッシュガード50を下降させているときには、仕切り部材27a,27bがそれぞれ溝53a,53bに遊嵌するとともに、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第1案内部51が位置する(図1の状態)。この状態は後述するリンス処理時の状態であり、図2に示すように、回転する基板W等から飛散した純水は第1案内部51によって受け止められ、その傾斜に沿って第1排液槽28に流れ込み、排出口28aから廃棄ドレイン28bへと排出される。
【0038】
一方、ガード昇降機構55がスプラッシュガード50を上昇させているときには、仕切り部材27a,27bがそれぞれ溝53a,53bから離間するとともに、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第2案内部52が位置することとなる。この状態は薬液を用いた洗浄処理時の状態であり、図3に示すように、回転する基板W等から飛散した薬液は第2案内部52によって受け止められ、その曲面に沿って第2排液槽29に流れ込み、排液口29aから回収ドレイン29bへと排出される。
【0039】
さらに、この基板処理装置1は、分岐配管16a,16b,16c、およびバルブ12a,12b,12cなどを有しており、基板Wの裏面側に下側処理液ノズル15を介して純水や薬液を選択的に供給することができる。また、基板処理装置1は、バルブ13、ガス配管22、気体供給路19を有しており、気体供給路19の先端部19aから基板Wの裏面側に対して不活性ガス(ここでは窒素ガス)を供給することが可能である。
【0040】
また、基板処理装置1は、制御部90を備えている。この制御部90は、電動モータ20によるスピンベース10の回転動作、および各バルブ37a,37b,37c,12a,12b,12c,13等の開閉によるSC1、HF(フッ酸)、純水、不活性ガス等の吐出動作等を制御する。
【0041】
<A2.動作>
つぎに、この基板処理装置における処理手順について説明する。
【0042】
後述する各種の処理に先立って、図示を省略する搬送ロボットによって未処理の基板Wがスピンベース10に渡される。この搬送処理は、スプラッシュガード50を若干下降させることによって、スピンベース10をスプラッシュガード50から突き出させるとともに、雰囲気遮断板30を大きく上昇させてスピンベース10から大幅に離間させた状態で行われる。そして、3個のチャックピン14は基板Wの周縁部を把持する。これにより基板Wは水平姿勢にて保持される。
【0043】
その後、各種の処理が行われる。ここではまず、図4のフローチャートに示すような処理順序、すなわち、
(1)SC1→HF間欠→純水リンス→スピンドライ、
の順序で、処理対象となる基板Wに対する複数の処理を施す場合について説明する。ここで、「SC1」は、SC1(アンモニア過酸化水素水混合水溶液)を用いた洗浄処理を意味し、「HF間欠」は、HF(フッ酸)を間欠的に吐出する洗浄処理を意味する。また、「純水リンス」は、純水によって薬液を洗い流すリンス処理を意味し、「スピンドライ」は、基板Wを高速で回転させることによって水滴を振り切るスピンドライ処理を意味する。
【0044】
この場合、まず、ステップS1a(図4)において、SC1を用いた洗浄処理が基板に対して行われる。
【0045】
具体的には、スプラッシュガード50を上昇させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第2案内部52を位置させるとともに、雰囲気遮断板30を基板Wより上方に140mm〜150mm離間させて基板Wに対向させる。そして、スピンベース10上のチャックピン14に保持された基板Wを、水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心としてスピンベース10とともに回転させる。また、雰囲気遮断板30も回転させる。この状態にて、上側処理液ノズル36および下側処理液ノズル15から薬液(ここではSC1)を基板Wの上下両面に吐出する。基板Wの中心付近に吐出されたSC1は、回転に伴う遠心力に応じてより外側へ向かって拡散し、基板Wの表裏全面にわたって供給される。このようにしてSC1による洗浄処理が進行する。
【0046】
なお、SC1およびHFなどの薬液による洗浄処理時に、回転するスピンベース10や基板Wから飛散した薬液はスプラッシュガード50の第2案内部52によって受け止められ、その曲面に沿って第2排液槽29に流れ込む(図3参照)。第2排液槽29に流れ込んだ薬液は、排液口29aから回収ドレイン29bへと排出され、回収される。
【0047】
この洗浄処理に用いられるSC1は、たとえば、各成分の重量比が(アンモニア水:過酸化水素水:水)=(1:2:200)〜(1:1:5)であり、その温度が常温(20℃)〜80℃であるものを用いることができる。ここで、この成分比率は、水を基準にした場合の、他の成分(すなわちアンモニア水および過酸化水素水)の比率によって表現されている。すなわち、上記の表現は、水1に対して、アンモニア水が1/200以上1/5以下のいずれかの値の重量比を有し、同じく水1に対して過酸化水素水が1/100以上1/5以下のいずれかの値の重量比を有する場合を示している。また、そのSC1の吐出流量は、たとえば、8インチの大きさの基板に対して、表裏両面のそれぞれの面に対して0.5L/min(リットル/分)〜2.6L/min(リットル/分)とすることができる。
【0048】
ここでは、各成分比率が(アンモニア水:過酸化水素水:水)=(1:5:50)でありかつ50℃のSC1を、1.3L/min(リットル/分)の吐出流量で、基板Wに対して30秒間供給する処理を行うものとする。
【0049】
つぎに、ステップS2a(図4)において、フッ酸(HF)を用いた洗浄処理が基板に対して行われる。このとき、次述するように、フッ酸は基板Wに対して間欠吐出される。なお、フッ酸による洗浄処理は、間欠吐出以外の動作については、SC1による洗浄処理と同様である。また、洗浄処理におけるフッ酸(より厳密にはフッ酸の水溶液)の濃度は、たとえば、0.05wt%(重量パーセント)から5wt%(重量パーセント)とすることができ、ここでは、各成分の重量比が(HF:水)=(1:50)のものを用いるものとする。
【0050】
ここで、この間欠吐出動作は、図5に示すように、基板Wを回転させつつ基板Wに対してフッ酸を吐出する吐出期間T1と、基板Wを回転させつつ基板Wに対するフッ酸(HF)の吐出を停止する停止期間T2とを含む単位動作を複数回繰り返すことによって実現する。吐出期間T1は、好ましくは0.5秒以上30秒以下であり、より好ましくは1秒以上8秒以下である。停止期間T2は、好ましくは0.05秒以上10秒以下であり、より好ましくは、0.1秒以上3秒以下である。ここでは、T1=2秒、T2=1秒とする。
【0051】
また、洗浄能力を高めるため、この吐出期間T1と停止期間T2との組合せを少なくとも2回繰り返すことが好ましい。この繰り返し回数は、洗浄能力の点では多ければ多いほど好ましいが、処理時間の短縮の観点から、2回以上6回以下であることがさらに好ましい。ここでは、5回繰り返すものとする。
【0052】
その後、さらにステップS3において、純水リンス処理が行われる。具体的には、上側処理液ノズル36および下側処理液ノズル15からの薬液吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を下降させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第1案内部51を位置させる。また、雰囲気遮断板30は、下降し基板Wに近接(2mm〜10mm)した状態に設定される。この状態にて、基板Wを回転させつつ上側処理液ノズル36および下側処理液ノズル15から純水を基板Wの上下両面に吐出する。吐出された純水は回転の遠心力によって基板Wの表裏全面に拡がり、純水によって薬液を洗い流す洗浄処理(リンス処理)が進行する。この状態にて、基板Wを回転させつつ気体供給路19および気体供給路45から窒素ガスを吐出して基板Wの上下両面に吹き付ける。吐出された窒素ガスは、スピンベース10と基板Wとの間および雰囲気遮断板30と基板Wとの間を流れ、基板Wの周辺を低酸素濃度雰囲気とする。
【0053】
なお、リンス処理時に、回転するスピンベース10や基板Wから飛散した純水はスプラッシュガード50の第1案内部51によって受け止められ、その傾斜に沿って第1排液槽28に流れ込む(図2参照)。第1排液槽28に流れ込んだ純水は、排出口28aから廃棄ドレイン28bへと排出される。
【0054】
また、この純水リンス処理は、フッ酸(HF)の最後の吐出期間T1の後、所定の停止期間T2が経過してから開始されることが好ましい。後述するように、フッ酸の供給の後、その供給を一定期間だけ停止することによって、基板Wに固気液界面を発生させることが汚染粒子(すなわちパーティクル)の除去に寄与すると考えられるからである。
【0055】
さらに、所定時間のリンス処理が終了した後、ステップS4において、上側処理液ノズル36および下側処理液ノズル15からの純水吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を若干下降させてスピンベース10をスプラッシュガード50からわずかに突き出させる。なお、雰囲気遮断板30は、基板Wに近接した状態を維持する。基板Wの上下面に窒素ガスが供給された低酸素濃度雰囲気下にて、基板Wに付着している水滴が回転の遠心力によって振り切られることにより振り切り乾燥処理(スピンドライ処理)が進行する。
【0056】
所定時間のスピンドライ処理が終了すると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの回転を停止する。また、雰囲気遮断板30の回転も停止するとともに、雰囲気遮断板30を上昇させてスピンベース10から離間させる。この状態にて、図示を省略する搬送ロボットが処理済の基板Wをスピンベース10から取り出して搬出することにより一連の表裏面洗浄処理が終了する。
【0057】
なお、上記においては、SC1による洗浄処理とフッ酸(HF)による洗浄処理とを連続的に実施しているが、両薬液(SC1,HF)の混合を防止するため、SC1による洗浄処理(ステップS1a)とHFによる洗浄処理(ステップS2a)との間において、純水リンス処理を追加的に行うようにしても良い。
【0058】
図6は、汚染粒子(すなわちパーティクル)の除去率に関する実験結果を示す図であり、上記と同様の処理を含む3つの処理について、各種類のパーティクル除去率を示すグラフである。図6においては、汚染粒子の種類(Si,Al23,Si34,SiO2,PSL(ポリスチレンラテックス))ごとに、実験結果を示す3つの棒グラフが並んで配置されている。これらの3つのうち最も右側のものは、上記のHF間欠吐出を伴う「第1の処理」(すなわちこの実施形態の処理に相当する処理)の結果を表しており、その左側(すなわち中央)のものは、第1の処理におけるHF間欠吐出を行わずその代わりにHFを連続的に吐出する処理を伴う「第2の処理」の結果を表すものである。以上の2つの処理結果は、いずれも枚葉処理に関する処理結果を表すものである。また、最も左側のものは、第2の処理と同様の処理をバッチ式処理において行う「第3の処理」の結果を表すものである。第3の処理は、バッチ式処理であり枚葉式処理とは直接的に関連しないが、参考のために記しておく。
【0059】
より詳細には、第1の処理(上記の処理に相当)は、
▲1▼SC1(30秒)→純水リンス(15秒)→HF(10秒)→純水リンス(20秒)→スピンドライ、の順序で各処理を行うものであり、
第2の処理(比較例1)は、
▲2▼SC1(30秒)→純水リンス(15秒)→HF(2秒吐出1秒停止を5回繰り返す)→純水リンス(20秒)→スピンドライ、の順序で各処理を行うものであり、
第3の処理(比較例2)は、
▲3▼SC1(10分)→純水リンス(15分)→HF(30秒)→純水リンス(15分)→スピンドライ、の順序で各処理を行うものである。
【0060】
ここでは、SC1による洗浄処理とHFによる洗浄処理との間において、両薬液(SC1,HF)の混合を防止するため、純水リンスを行う場合を例示している。
【0061】
図6に示すように、いずれの種類の汚染粒子に対しても、第1の処理(すなわちこの実施形態に係る処理)による処理結果は、第2の処理(すなわちHF間欠の代わりにHF連続吐出を行う処理)による処理結果に比べて、高いパーティクル除去率を示している。また、この実験条件下では、第1の処理は、バッチ式処理であり比較的長時間を要する第3の処理と比較しても、ほぼ同様のパーティクル除去率を達成している。このように、フッ酸(HF)の間欠吐出を伴う洗浄処理を行うことによって、パーティクルをより効率的に除去することが可能である。
【0062】
ここにおいて、フッ酸(HF)の間欠吐出による粒子汚染の除去メカニズムについて説明する。以下では、基板のおもて面(上面)について説明するが、裏(うら)面(下面)についても同様である。
【0063】
図7は、期間T1において基板Wの表面にフッ酸(HF)が吐出されている状態を示す模式的断面図であり、図8は、図7の一部を示す模式的拡大図である。また、図9は、期間T2において基板Wの表面に対するフッ酸(HF)の吐出供給が停止されている状態を示す模式的断面図であり、図10は、図9の一部(点P付近)を示す模式的拡大図である。
【0064】
水溶液中において各粒子(パーティクル)の表面は帯電し、このとき各粒子の表面は所定のゼータ電位を有している。そして、基板表面の電荷と粒子表面のゼータ電位とが異極性である場合には、基板Wと粒子との間に引力が生じ粒子が基板W上に付着する。一方、基板表面の電荷と粒子表面のゼータ電位とが同極性である場合には、基板Wと粒子との間に斥力が生じ粒子が基板Wから離れやすくなる。本実施形態に係るフッ酸の間欠吐出においては、このようなメカニズムを利用して粒子が除去されるものであると理解できる。
【0065】
図7および図8に示すように、期間T1(図5)において基板Wの表面がフッ酸によって覆われている場合には、基板(シリコンウエハ)Wの表面のゼータ電位はマイナス(−)であり、粒子表面のゼータ電位はプラス(+)である。
【0066】
一方、図9および図10に示すように、期間T2(図5)においてフッ酸(HF)の供給が停止され、基板Wの表面がフッ酸に覆われることなく露出している場合、すなわち固気液界面が発生している場合には、粒子表面のゼータ電位はプラス(+)のままであるが、その固気液界面における基板(シリコンウエハ)Wの表面の電荷はプラス(+)になる。
【0067】
このとき、基板Wと粒子との間に斥力が生じるので、粒子が基板Wから離れやすくなる。そして、基板Wの表面から離れた粒子は、回転に伴う遠心力によって、さらに基板の外側へ向かってフッ酸(HF)とともに移動し、基板Wの周縁部において基板Wから離脱する。
【0068】
たとえば、Al23,Si34,SiO2,PSL(ポリスチレンラテックス)の各粒子のゼータ電位は、いずれもプラス(+)であるので、期間T2において、固気液界面が発生して基板Wの電荷がプラス(+)になったときに、これらの粒子表面と基板Wの表面との間に斥力が作用することによって、各汚染粒子の基板Wからの離脱が促進される。これによって、より効率的なパーティクルの除去を行うことが可能である。なお、図6に示す汚染粒子のうちSiの粒子だけは、その粒子表面のゼータ電位は、マイナス(−)である。このSi粒子は、図7および図8に示す期間T1において、基板Wの表面のゼータ電位と同極性になる。したがって、このSi粒子は、この期間T1に作用する斥力によって基板からの離脱が進行することによって基板W表面から除去されるものと考えられる。
【0069】
以上のように、フッ酸(HF)の間欠吐出を用いることによって、より効率的にパーティクルを除去すること、言い換えれば、短時間の洗浄処理で高いパーティクルの除去率を示すことが可能である。
【0070】
特に、期間T1と期間T2とを含む単位動作を多数回(少なくとも2回以上)繰り返すことによって、固気液界面がより多く発生するので、上記のメカニズムの洗浄効果をより大きく得ることが可能である。これによって、より高いパーティクル除去率を達成することができる。なお、フッ酸(HF)の間欠吐出における停止期間T2は、基板Wの表面からフッ酸(HF)が完全に除去される程度の長さを必ずしも要するものではなく、固気液界面が発生する程度の長さを有すればよい。すなわち、回転中の基板Wに対するフッ酸(HF)の供給を停止することによって固気液界面が一瞬でも発生すればよく、たとえば、図11に示すように、フッ酸(HF)の供給停止後、円形の基板Wの周縁部において未だフッ酸(HF)が円環状に残留しているときに、フッ酸(HF)の吐出供給を再開するようにしてもよい。この場合でも、基板の中央部と基板の周縁部とに挟まれる領域Rにおいて固気液界面が発生し、この固気液界面付近において上記のメカニズムによる効率的な洗浄処理を行うことができる。
【0071】
また、この実施形態においては、フッ酸(HF)の間欠吐出を伴う洗浄処理(ステップS1a)を行うとともに、SC1の洗浄処理(ステップS2a)をも併せて行っている。これによって、フッ酸(HF)の間欠吐出による洗浄能力のみならず、SC1の洗浄能力によってもパーティクルを除去することができるので、さらに効率的にパーティクルを除去することが可能である。また、Al、Znなどによるメタル汚染等をも除去することが可能である。
【0072】
<A3.その他>
上記実施形態においては、(1)SC1→HF間欠→純水リンス→スピンドライ、の順序で各処理を実行する場合を例示したが、これに限定されない。
【0073】
たとえば、HF間欠吐出による洗浄処理とSC1による洗浄処理との順序を入れ替えても良い。すなわち、
(2)HF間欠→SC1→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行してもよい。
【0074】
あるいは、このような処理において、さらにHFの間欠吐出による洗浄処理や、SC1による洗浄処理を適宜繰り返して行うようにしても良い。たとえば、
(3)HF間欠→SC1→HF間欠→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行しても良く、
(4)HF間欠→SC1→HF間欠→SC1→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行しても良く、さらには、
(5)SC1→HF間欠→SC1→HF間欠→純水リンス→スピンドライ、
の順序各処理を実行しても良い。なお、図12は、上記(5)の各処理を表すフローチャートである。これによれば、「SC1→HF間欠」の処理の組合せを2回繰り返すことになるので、より高いパーティクル除去率を達成することが可能である。
【0075】
また、上記SC1(アンモニア過酸化水素水混合水溶液)の代わりに、SC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液、すなわち塩酸過酸化水素水混合水溶液)を用いてもよい。これによって、特にメタル汚染について、SC1を用いる場合よりもさらに強力に除去することが可能である。
【0076】
あるいは、SC1による洗浄処理とSC2による洗浄処理との両方を用いてもよい。たとえば、
(6)SC1→SC2→HF間欠→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行しても良く、
(7)SC1→HF間欠→SC2→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行しても良く、さらには、
(8)HF間欠→SC1→SC2→純水リンス→スピンドライ、
の順序で各処理を実行しても良い。ここで、「SC2」は、SC2(塩酸過酸化水素水混合水溶液)を用いた洗浄処理を意味する。
【0077】
なお、SC1とSC2との両方を用いてもよいが、上記実施形態のように、SC1およびSC2のうちのいずれか一方の薬液(上記実施形態ではSC1)とHFとのみを用いることによっても、高いレベルのパーティクル除去率を得ることができる。この場合、洗浄処理に使用する薬液の種類を抑制しつつ効率的にパーティクルを除去することが可能である。特に、装置において準備すべき薬液種類の最大数を抑制することができれば、余剰な分岐配管やバルブ等を削除した装置構成とすることが可能になる。したがって、構成を容易にすることができるとともに、コストを抑制することも可能である。
【0078】
さらに、上記実施形態においては、フッ酸(HF)を間欠吐出する場合について例示したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、上記のステップS2aにおいて、吐出期間T1にわたって基板Wを回転させつつHFを吐出する吐出動作の直後に、引き続き基板Wを回転させつつHFの吐出を停止する停止期間T2を設けた単位動作を1回だけ行い、この後、すぐに次のステップS3の処理(純水リンス処理)に移行するようにしても良い。すなわち、1回だけフッ酸(HF)を供給しその直後にフッ酸供給を停止状態に維持する停止期間を設けて次の処理に移行しても良い。この場合でも、上記メカニズムによってパーティクルを効率的に除去することが可能である。ただし、上述したように、より高いパーティクルの除去率を達成するため、このようなHFの供給動作と停止動作とを含む単位動作を連続的に複数回繰り返して行う動作、すなわち間欠吐出動作を行うことが好ましい。
【0079】
また、上記実施形態においては、間欠吐出における各吐出期間T1は、いずれの吐出時においても同じ長さを有していたが、本発明はこれに限定されず、各吐出時においてそれぞれ異なる長さを有していてよい。また、間欠吐出における停止期間T2においても同様であり、各停止期間T2は、各停止時においてそれぞれ異なる長さを有していても良い。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項に記載の発明によれば、(a)処理対象となる基板を回転させつつ基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、(b)ステップ(a)の前または後に、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップと、を含み、ステップ (b) の停止期間において基板の表面が露出されるので、薬液による処理時間を短縮し生産性の低下を抑制しつつパーティクルを効率的に除去することができる。
【0082】
特に、請求項に記載の発明によれば、ステップ(a)とステップ(b)とを繰り返すステップ(c)をさらに含むので、より高いパーティクル除去率を達成することができる。
【0083】
また、請求項ないし請求項10に記載の発明によれば、(a)処理対象となる基板を回転させつつ基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、(b)ステップ(a)の前または後に、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップと、を含み、ステップ (b) の停止期間において基板の表面が露出されるので、薬液による処理時間を短縮し生産性の低下を抑制しつつパーティクルを効率的に除去することができる。
【0085】
特に、請求項に記載の発明によれば、ステップ(a)とステップ(b)とを繰り返すステップ(c)をさらに含むので、より高いパーティクル除去率を達成することができる。
【0086】
また、請求項11に記載の発明によれば (a)基板を回転させつつ基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、(b)基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に基板を回転させつつ基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、が設けられ、且つ、期間( b) の停止期間において基板の表面が露出されるように、制御手段が回転手段および吐出手段を制御するので、薬液による処理時間を短縮し生産性の低下を抑制しつつパーティクルを効率的に除去することができる。
【0087】
さらに、請求項12に記載の発明によれば、(a)基板を回転させつつ基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、(b)基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に基板を回転させつつ基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、基板を回転させつつ基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、が設けられ、且つ、期間( b) の停止期間において基板の表面が露出されるように、制御手段が回転手段および吐出手段を制御するので、薬液による処理時間を短縮し生産性の低下を抑制しつつパーティクルを効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板処理装置1の構成を示す縦断面図である。
【図2】純水リンス処理時の純水の流れを示す図である。
【図3】薬液処理時の純水の流れを示す図である。
【図4】処理順序を示すフローチャートである。
【図5】フッ酸(HF)の間欠吐出動作を示す図である。
【図6】汚染粒子(パーティクル)の除去率に関する実験結果を示す図である。
【図7】期間T1において基板Wの表面にHFが吐出されている状態を示す断面図である。
【図8】図7の一部を示す模式的拡大図である。
【図9】期間T2において基板Wの表面に対するHFの吐出供給が停止されている状態を示す断面図である。
【図10】図9の一部(点P付近)を示す模式的拡大図である。
【図11】基板Wの表面に対するHFの吐出供給を再開する際における状態の一例を示す断面図である。
【図12】他の処理例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置
10 スピンベース
12a,12b,12c,13,38a,38b,38c バルブ
15 下側処理液ノズル
16a,16b,16c,37a,37b,37c 分岐配管
17a 純水供給源
17b,17c 薬液(SC1,HF等)供給源
20 電動モータ
21 ベルト駆動機構
30 雰囲気遮断板
36 上側処理液ノズル
36a 先端部
T1 吐出期間
T2 停止期間
W 基板

Claims (12)

  1. 基板処理方法であって、
    (a)処理対象となる基板を回転させつつ前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、
    (b)前記ステップ(a)の前または後に、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に前記基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップと、
    を含み、
    前記ステップ (b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されることを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1に記載の基板処理方法において、
    (c) 前記ステップ (a) と前記ステップ (b) とを繰り返すステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理方法において、
    (d) 前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理方法において、
    (e) 前記基板に対するスピンドライ処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理方法において、
    (f) 前記ステップ (a) と前記ステップ (b) との間に前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  6. 基板処理方法であって、
    (a) 処理対象となる基板を回転させつつ前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出するステップと、
    (b) 前記ステップ (a) の前または後に、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその後に前記基板を回転させつつ当該吐出を停止する停止期間とを設けた単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出するステップと、
    を含み、
    前記ステップ (b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されることを特徴とする基板処理方法。
  7. 請求項6に記載の基板処理方法において、
    (c) 前記ステップ (a) と前記ステップ (b) とを繰り返すステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の基板処理方法において、
    (d) 前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理方法において、
    (e) 前記基板に対するスピンドライ処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  10. 請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理方法において、
    (f) 前記ステップ (a) と前記ステップ (b) との間に前記基板に対する純水リンス処理を行うステップ、
    をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  11. 回転基台上に保持された基板を水平面内にて回転させつつ所定の処理を行う基板処理装置であって、
    基板を略鉛直方向に沿った軸を中心として回転させる回転手段と、
    前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液およびフッ酸を選択的に吐出する吐出手段と、
    前記回転手段および前記吐出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    (a) 前記基板を回転させつつ前記基板に対してアンモニア過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、
    (b) 前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に前記基板を回転させつつ前記基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、
    が設けられ、且つ、前記期間( b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されるように、前記回転手段および前記吐出手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
  12. 回転基台上に保持された基板を水平面内にて回転させつつ所定の処理を行う基板処理装置であって、
    基板を略鉛直方向に沿った軸を中心として回転させる回転手段と、
    前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液およびフッ酸を選択的に吐出する吐出手段と、
    前記回転手段および前記吐出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    (a) 前記基板を回転させつつ前記基板に対して塩酸過酸化水素水混合水溶液を吐出する期間と、
    (b) 前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を吐出する吐出期間とその直後に前記基板を回転させつつ前記基板に対するフッ酸の吐出を停止する停止期間とを有する単位動作を繰り返すことにより、前記基板を回転させつつ前記基板に対してフッ酸を間欠的に複数回吐出する期間と、
    が設けられ、且つ、前記期間( b) の前記停止期間において前記基板の表面が露出されるように、前記回転手段および前記吐出手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
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