JP3781917B2 - 車載用機器用移動体の位置検出機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体装置の前方へ進出する前進動作や該本体装置内へ引き込まれる後退動作を行うLCDキャビネット等の移動体の位置を検出するために用いられる、車載用機器用移動体の位置検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶モニタ等の表示装置を先端部に搭載したキャビネットを、運転席の斜め前方に位置するコンソール等の本体装置に進出後退(前後進)可能に組み込み、通常は表示装置を本体装置内に収納しておき、表示装置を利用する時だけキャビネットを手前へスライド移動させるようにした車載用機器が普及しつつある。このような車載用機器においては、キャビネット等の前後進可能な移動体を、本体装置の手前へ予め規定された前進位置まで移動させるという構成のものも多いが、運転席の横に設置されているシフトレバー等と干渉する恐れがある場合や、キャビネットに搭載されてる表示装置をユーザが好みの目視距離に設定できるようにする場合、該移動体の前進量を変更可能とした構成のものもある。
【0003】
このように、キャビネット等の移動体を所望の前進位置まで移動させるためには、該移動体の前後方向の位置を検出して駆動源(モータ)を制御する必要がある。かかる移動体の位置検出機構として、従来技術では、スライド型可変抵抗器をセンサとして組み込み、そのアクチュエータを移動体の側部と係合させている。すなわち、モータの駆動力で移動体が前後進すると、アクチュエータが追動してスライド型可変抵抗器の出力抵抗値が変化するので、この抵抗値変化に基づいて移動体の前後方向の位置を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、キャビネット等の移動体の前進量が変更可能な車載用機器においては、その移動体の最大前進量がさほど大きくなければ、前述した従来技術のように、移動体の側部にアクチュエータを係合させたスライド型可変抵抗器によって該移動体の前後方向の位置を検出しても、特に問題は生じない。しかしながら、移動体の最大前進量が例えば100mm程度に設定してあると、アクチュエータの移動量が大きい長尺なスライド型可変抵抗器によって移動体の位置検出を行わなければならない。このように、本体装置内に移動体の側部と係合する大型のスライド型センサを組み込むとなると、その配置スペースを確保するために設計自由度が制約されたり、製品全体の小型化が損なわれるといった不具合が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モータに回転駆動されて移動体を前後進させるドライブシャフトに螺旋状の溝を設け、この溝に移動体の前後方向の位置を検出するスライド型センサのアクチュエータを係合させることとした。このように構成すると、ドライブシャフトの回動に伴って前後進する移動体の移動量に比して、螺旋状溝に案内されながらドライブシャフトの軸線方向に沿って駆動されるアクチュエータの移動量をはるかに小さく設定することができるので、スライド型センサの小型化が促進でき、移動体の最大前進量の増大にも無理なく対応できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明による車載用機器用移動体の位置検出機構では、本体装置に設けられたラックと噛合する駆動歯車と、この駆動歯車と一体的に回転するドライブシャフトと、これら駆動歯車およびドライブシャフトを回転駆動するモータとを備えた移動体が、前記モータの駆動力により本体装置の内部と前方との間で前後進可能であり、かつ前記移動体の前進位置が検出可能な車載用機器において、前記移動体にアクチュエータのスライド位置に応じた信号を出力するスライド型センサを搭載し、前記ドライブシャフトの外周面に螺旋状の溝を設けると共に、この溝に前記スライド型センサのアクチュエータを係合させ、前記ドライブシャフトの回動に伴って前記アクチュエータが該ドライブシャフトの軸線方向に沿って駆動されるように構成した。
【0007】
このような構成において、モータを正逆回転させると、駆動歯車やドライブシャフトを介して移動体は前方または後方へ移動し、同時に、スライド型センサのアクチュエータが螺旋状溝に案内されながらドライブシャフトの軸線方向に沿って移動する。その際、螺旋状溝のピッチを適当に狭めておけば、ドライブシャフトの回動に伴うアクチュエータの移動量を、移動体の移動量に比してはるかに小さく設定することができるので、移動体の最大前進量が大きい場合にも小型のスライド型センサで位置検出が行える。
【0008】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の一実施例に係る車載用機器の要部を示す平面図、図2は該車載用機器に備えられる位置検出機構の拡大図である。
【0009】
図1に示す車載用機器は図示せぬコンソール等に設置されるものであり、この車載用機器の本体装置3に対し、先端部に液晶モニタ2を保持しているLCDキャビネット1が前後進可能に組み込んである。LCDキャビネット1を前後進させる機構は、本体装置3に設けられた平行な一対のラック4,5と、これらのラック4,5にそれぞれ噛合するピニオンギア6,7と、これらのピニオンギア6,7を連結しているドライブシャフト8と、駆動源であるモータ9と、このモータ9の駆動力を一方のピニオンギア6に伝達する減速歯車群10とによって概略構成されており、他方のピニオンギア7にはモータ9の駆動力がピニオンギア6およびドライブシャフト8を介して伝達される。つまり、モータ9を正逆回転させると、ドライブシャフト8の両端部に固定されているピニオンギア6,7が同期して回動し、LCDキャビネット1が前後進するようになっている。なお、ピニオンギア6,7やドライブシャフト8やモータ9や減速歯車群10は、LCDキャビネット1に配設されている。
【0010】
そして、液晶モニタ2を見る必要がない時は、LCDキャビネット1を図1に示す位置から後方(図示上方)へ移動させておくことにより、液晶モニタ2を本体装置3内に収納しておくことができる。また、必要時には、液晶モニタ2が所望の前進位置まで突出すようにLCDキャビネット1を手前へ所定量スライド移動させた後、電動あるいは手動で液晶モニタ2を起立させることができる。また、この車載用機器は、ドライブシャフト8の近傍に組み込んだスライド型可変抵抗器11によって、LCDキャビネット1の前後方向の位置が検出できると共に、このスライド型可変抵抗器11の出力値に基づいて駆動源(モータ9)を制御することにより、LCDキャビネット1の前進量が変更できるようになっている。
【0011】
図2に示すように、ドライブシャフト8の外周面には螺旋状溝8aが刻設してあり、この螺旋状溝8aにスライド型可変抵抗器11のアクチュエータ11aを係合させている。これにより、前後進するLCDキャビネット1の移動方向および移動量に対応するドライブシャフト8の回動に伴って、アクチュエータ11aを螺旋状溝8aで案内しながらドライブシャフト8の軸線方向に沿って移動させることができる。したがって、アクチュエータ11aのスライド位置に応じた信号を出力するスライド型可変抵抗器11を、LCDキャビネット1の前後方向の位置を検出するセンサとして機能させることができる。
【0012】
すなわち、この車載用機器は、モータ9を一方向へ回転させると、ピニオンギア6,7がラック4,5に案内されながら回転移動するのに伴い、LCDキャビネット1が前進して液晶モニタ2を本体装置3内から手前へ引き出すことができ、スライド型可変抵抗器11により検出したLCDキャビネット1の前進量が所定値に達すると、モータ9を駆動停止させるようになっている。また、この状態でモータ9を逆方向へ回転させると、ピニオンギア6,7も逆回転するので、LCDキャビネット1を所定位置まで後退させて、液晶モニタ2を本体装置3内に収納することができる。ただし、本実施例では、螺旋状溝8aのピッチを狭くしてあるので、ドライブシャフト8の回動に伴うアクチュエータ11aの左右方向の移動量は、LCDキャビネット1の前後方向の移動量に比べてはるかに小さい。それゆえ、この車載用機器は、LCDキャビネット1の最大前進量が大きくても、アクチュエータ11aの可動範囲を特に長くする必要はなく、小型のスライド型可変抵抗器11によってLCDキャビネット1の位置検出を行うことができる。
【0013】
なお、上述した実施例では、LCDキャビネットを前後進させる車載用機器について例示したが、本体装置に前後進可能に組み込まれた他の移動体の位置検出にも本発明を適用できることは言うまでもない。
【0014】
また、上述した実施例では、LCDキャビネット等の移動体の位置を無段階に検出するため、スライド型可変抵抗器をセンサとして用いているが、移動体を複数の前進位置に選択的に設定するのであれば、スライド型スイッチをセンサとして用いても良い。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】
本体装置に設けられたラックと噛合する駆動歯車と、この駆動歯車と一体的に回転するドライブシャフトと、これら駆動歯車およびドライブシャフトを回転駆動するモータとを備えた移動体が、前記モータの駆動力により本体装置の内部と前方との間で前後進可能であり、かつ前記移動体の前進位置が検出可能な車載用機器において、前記移動体にアクチュエータのスライド位置に応じた信号を出力するスライド型センサを搭載し、前記ドライブシャフトの外周面に螺旋状の溝を設けると共に、この溝に前記スライド型センサのアクチュエータを係合させ、前記ドライブシャフトの回動に伴って前記アクチュエータが該ドライブシャフトの軸線方向に沿って駆動されるようにしたので、スライド型センサの出力値から移動体の前後方向の位置を検出することができる。そして、ドライブシャフトの回動に伴って前後進する移動体の移動量に比して、螺旋状溝に案内されながらドライブシャフトの軸線方向に沿って駆動されるアクチュエータの移動量をはるかに小さく設定することができるので、スライド型センサの小型化が促進できて、移動体の最大前進量の増大にも無理なく対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載用機器の要部を示す平面図である。
【図2】該車載用機器に備えられる位置検出機構の拡大図である。
【符号の説明】
1 LCDキャビネット(移動体)
2 液晶モニタ
3 本体装置
4,5 ラック
6,7 ピニオンギア(駆動歯車)
8 ドライブシャフト
8a 螺旋状溝
9 モータ
10 減速歯車群
11 スライド型可変抵抗器(スライド型センサ)
11a アクチュエータ
Claims (2)
- 本体装置に設けられたラックと噛合する駆動歯車と、この駆動歯車と一体的に回転するドライブシャフトと、これら駆動歯車およびドライブシャフトを回転駆動するモータとを備えた移動体が、前記モータの駆動力により本体装置の内部と前方との間で前後進可能であり、かつ前記移動体の前進位置が検出可能な車載用機器において、
前記移動体にアクチュエータのスライド位置に応じた信号を出力するスライド型センサを搭載し、前記ドライブシャフトの外周面に螺旋状の溝を設けると共に、この溝に前記スライド型センサのアクチュエータを係合させ、前記ドライブシャフトの回動に伴って前記アクチュエータが該ドライブシャフトの軸線方向に沿って駆動されるように構成したことを特徴とする車載用機器用移動体の位置検出機構。 - 請求項1の記載において、前記スライド型センサがスライド型可変抵抗器であることを特徴とする車載用機器用移動体の位置検出機構。
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1999
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