JP3780701B2 - 煙感知装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視区域から吸引した空気中に浮遊する煙粒子をレーザ光を用いて光学的に検出して火災を判断する煙感知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータルームや半導体製造設備のクリーンルームに代表される清浄空間で起きる火災を極く初期に検出するため、超高感度の煙感知装置が使用されている。
この超高感度の煙感知装置は、清浄空間に設置した配管より空気を吸引し、吸引した空気に含まれる煙粒子をレーザダイオードを照射した検煙部に通し、受光素子で検出された煙粒子の散乱光による受光パルス信号の内、所定の閾値を越えた受光パルス信号の単位時間当たりの個数をカウントし、この単位時間当りのカウント数に基づいて0.05〜0.20%/mといった範囲の微弱な煙濃度を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受光パルス信号のパルスカウントにより煙濃度を検出する従来の煙感知装置にあっては、吸引する清浄空間と装置内の検煙部の温度差により、吸入空気中に結露による水滴浮遊粒子が生じた場合、水滴浮遊粒子の通過による散乱光によってパルスカウントが行われ、正確な煙濃度の検出が行えないという問題がある。
【0004】
また本願発明者にあっては、吸入空気の流量計測を必要とすることなく、吸入空気の流量が変化しても正確に散乱光のに基づく煙濃度の検出ができる超高感度の煙感知装置として、ある閾値を超えた受光部からの受光パルス信号を積分部で積分して単位時間当りの積分量を求め、この積分量に基づいて煙濃度検出部で煙濃度を検出するものを提案している(特願平9−173968号)。
【0005】
この受光パルス信号の単位時間当りの積分量に基づいて煙濃度を検出する場合にも、同様に、結露により生じた水滴浮遊粒子の通過により得られた受光パルス信号により、正確な煙濃度の検出が行えないという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、検煙部に吸入する空気中に結露による水滴浮遊粒子の影響を低減して煙濃度を正確に検出できるようにした煙感知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。まず本発明は、レーザダイオードから出射されたレーザ光を吸入空気が通過する検煙領域に照射する投光部と、検煙領域を煙粒子が通過する毎に生ずる散乱光パルスを受光素子で受光して受光パルス信号を出力する受光部と、受光部からの受光パルス信号に基づいて煙濃度を検出する煙濃度検出部とを備え、監視区域から吸引した空気中に浮遊する煙粒子を光学的に検出して火災を判断する煙感知装置を対象とする。
【0007】
このような煙感知装置につき本発明にあっては閾値判定部を設け、この閾値判定部は、受光部で受光した受光パルス信号に対し所定のパルス高閾値Vthとパルス幅閾値Wthを設け、パルス高閾値Vthを超え且つパルス幅閾値Wthより狭いパルス幅の受光パルス信号を判定して煙濃度検出の対象とし、パルス高閾値Vthを超えるがパルス幅閾値Wthより広いパルス幅の受光パルス信号を判定して煙濃度検出の対象から除外するようにしたことを特徴とする。
【0008】
閾値判定部のパルス幅閾値Wthは、吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子の散乱パルス光の受光パルス信号を除外するように設定する。具体的には、パルス幅閾値Wthは1ミリ秒以上の値に設定することが望ましい。
ここで煙濃度検出部は、受光パルス信号を積分した単位時間当りの積分量に基づいて煙濃度を検出してもよいし、受光パルス信号の単位時間当りのカウント数に基づいて煙濃度を検出するようにしてもよい。
【0009】
本願発明者の考察によれば、結露により吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子が検煙領域を通過する際に得られる散乱光に基づく受光パルス信号を計測すると、水滴浮遊粒子は光を透過するためにパルス高が煙粒子ほど高くならないが、ノイズレベルを超えており、粒子径の小さい煙粒子と区別できない。
これに対し受光パルス信号のパルス幅をみると、煙粒子の場合は数μm〜200μm程度のパルス幅であり、これに対し水滴浮遊粒子は煙粒子に比べて粒子径が大きく、パルス幅が1ミリ秒を超えている。
【0010】
そこで本発明にあっては、パルス高閾値Vthを超えるがパルス幅閾値Wthより広いパルス幅の受光パルス信号は、水滴浮遊粒子によるものと判定して煙濃度検出の対象から除外し、結露により吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子の影響を低減して検出精度を高める。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の煙感知装置の全体的な装置構成である。図1において煙感知装置1は、コンピュータルームや半導体製造設備等を設置したクリーンルーム等の火災による煙をごく初期の段階で検出するために設置されている。煙感知装置1に対しては警戒区域に設置された検知配管2が接続され、検知配管2は例えばT字型の配管であり、複数の吸込穴3を備えている。
【0012】
煙感知装置1に設けた検煙部4のインレットに対しては検知配管2が接続され、アウトレット側は吸引装置7を備えたチャンバに開口されている。監視状態において、吸引装置7はモータ駆動により予め定めた所定の設定流量の空気を吸引しており、このため警戒区域に設置した検知配管2の吸込穴3より吸い込まれた空気は検煙部4を通って吸引装置7から排出されている。
【0013】
検煙部4にはレーザダイオード(LD)5と受光素子としてのフォトダイオード(PD)6が設けられ、フォトダイオード6としては例えばPINフォトダイオードが使用される。
検煙部4を通過する吸引した空気中に存在する煙粒子を含む空中浮遊粒子(エアロゾル)の検出は、レーザダイオード5からのレーザ光の照射による散乱光をフォトダイオード6で検出し、散乱光に応じた受光パルス信号を信号処理部8に入力して煙濃度検出のための信号処理を行う。
【0014】
本発明にあっては、信号処理部8における受光パルス信号に基づいた煙濃度検出のための信号処理として
▲1▼単位時間当りに得られる受光パルス信号のカウント数
▲2▼単位時間当りに得られる受光パルス信号の積分値
のいずれかに基づいて煙濃度を検出している。
【0015】
図2は図1の検煙部4に設けた散乱光式の煙粒子検出構造の説明図である。図2において、レーザダイオード5は、出射するレーザ光の電界方向が所定方向に定まったいわゆる単偏向発振を行っており、内部にレーザダイオードチップ5aを備えている。レーザダイオード5から出射されたレーザ光は投光光軸11方向に向かうにつれて拡散波として広がる。
【0016】
レーザダイオード5に続いては結像レンズ9が配置されており、レーザダイオード5からのレーザ光を集光し、吸入した空気の気流13が通過する結像位置10にレーザダイオード5の光源像、即ちレーザダイオードチップ5aの出射面の光源像(ニアフィールドパターン)を結像し、1μm前後の微小なスポット領域を形成している。
【0017】
結像レンズ9によるレーザダイオード5の光源像の結像位置10に対しては、その投光光軸11に対し例えばθ=90°と直交する方向に受光光軸12を設定し、フォトダイオード6を配置している。このフォトダイオード6の配置方向は、例えば結像位置10を過ぎて拡散するレーザ光の光軸断面方向の光強度分布を示す楕円パターン(ファーフィールドパターン)14に矢印で示す電界Eの方向と平行な方向に配置している。
【0018】
このように電界Eの方向と平行な方向にフォトダイオード6を配置することで、結像位置10の微小スポットを通過する煙粒子による散乱光を最も高い効率で受光することができる。
図3は図1の信号処理部8のブロック図である。信号処理部8には制御部15が設けられ、制御部15に対し投光回路部16を介してレーザダイオード5を接続し、またフォトダイオード6の出力が受光回路部17を介して入力接続されている。更にモータを備えた吸引装置7が接続される。制御部15には煙濃度検出部18が設けられる。
【0019】
図4は図3の制御部15に設けられた煙濃度検出部18の回路ブロック図であり、受光回路部17と共に示している。また図4の煙濃度検出部18の実施形態にあっては、単位時間当りに得られる散乱光の受光パルス信号の積分値に基づいて煙濃度を検出している。
煙濃度検出部18は、受光回路20及び増幅回路21を備えた受光回路部17に続いてA/Dコンバータ22とMPU23を設けている。MPU23には、プログラム制御により実現される閾値判定部24、積分部27、煙濃度変換部28及びタイマ部29を設けている。閾値判定部24はパルス高判定部25とパルス幅判定部26を備える。
【0020】
閾値判定部24に設けたパルス高判定部25には、受光パルス信号のノイズレベルを除去するためパルス高閾値Vthが設定されており、例えばVth=5mVが設定される。次のパルス幅判定部26には、結露により吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子を除去するために使用するパルス幅閾値Wthが設定されている。このパルス幅閾値Wthとしては、例えばパルス幅Wth=1msとする。
【0021】
次に閾値判定部24のパルス高判定部26に設定したパルス高閾値Vth及び、パルス幅判定部26に設定した水滴浮遊粒子の受光パルス信号を除去するために使用するパルス幅閾値Wthを説明する。
図5は図2の散乱光検出構造をもつ検煙部に、煙粒子及び水滴浮遊粒子を含まない空気を吸入した時の図4の受光回路部17に設けた増幅回路21から得られる受光パルスの測定結果である。図5(A)は時間軸tの時間間隔として信号電圧200mVについて示す時間スケールの1単位を2msとした場合であり、ノイズ成分のみが表れている。このノイズ成分はパルス高閾値Vth=50mV以下に大部分があり、閾値Vthの設定によりノイズ成分の大部分を除去することができる。
【0022】
図5(B)は、図5(A)の時間スケールの1単位2msを50μsに拡大したノイズレベルの測定結果を表している。
図6は、検煙部に対する吸入空気中に煙粒子が存在する場合の受光パルス信号の計測結果である。図6(A)は信号電圧200mVについて示す時間スケールの1単位を2msとした場合であり、2箇所に煙粒子に基づく受光パルス信号S1,S2が得られている。この煙粒子による受光パルス信号S1,S2は、その波高値が約1000mV,約800mVと大きく、パルス高閾値Vth=50mVに対し十分大きなレベルをもっている。
【0023】
図6(B)は図6(A)の煙粒子による受光パルス信号S1について、信号電圧200mVについて示す時間スケールの1単位を50μsに拡大した測定結果である。この図6(B)の煙粒子による受光パルス信号S1は、パルス高閾値Vth=50mVの部分のパルス幅Tsが数十μs程度となっている。本願発明者による様々な煙粒子の受光パルス信号の計測結果によれば、煙粒子による受光パルス信号のパルス幅TsはTs=15μs〜200μsの範囲に集中していることが判明した。
【0024】
図7は、検煙部に対する吸入空気中に結露により生じた水滴浮遊粒子が含まれた場合の受光パルス信号の計測結果であり、図7(A)と図7(B)の2つの計測結果を示している。この場合、いずれの計測結果も信号電圧200mVについて示す時間スケールの1単位を2msとした場合である。
図7(A)は比較的粒子径の大きな水滴浮遊粒子が含まれていた場合であり、水滴浮遊粒子に対応した受光パルス信号F0が得られている。この水滴浮遊粒子の受光パルス信号F0は、水滴浮遊粒子そのものがレーザ光に対し透過性をもっているため散乱量が少なく、図6の煙粒子に比べるとパルス高は100〜200mVと煙粒子の場合に比べ1/5〜1/4程度の低いレベルにあるが、ノイズレベルよりは高く、パルス高閾値Vth=50mVを超えているパルス幅Tfoは約7ms程度と大きい。
【0025】
図7(B)は水滴浮遊粒子の粒子径が比較的小さい場合であり、水滴浮遊粒子に対応して受光パルス信号F1,F2,F3が得られている。これら受光パルス信号F1,F2,F3のパルス高閾値Vth=50mVを超えるパルス幅Tf1,Tf2,Tf3は、それぞれ2.4ms,1.6ms,1.8ms程度となっている。本願発明者が様々な条件の下に検煙部に吸入する空気中に結露による水滴浮遊粒子を生じさせて計測したところ、水滴浮遊粒子による受光パルス信号のパルス幅は1msを下回るものがほとんどないことが判明した。
【0026】
そこで図4のパルス幅判定部26に設定する水滴浮遊粒子の受光パルス信号を除去するためのパルス幅閾値Wthとしては、Wth=1ms以上の値を設定すればよい。これによって水滴浮遊粒子の受光パルス信号を除去し、パルス幅が15〜200μsに集中している煙粒子による受光パルス信号を確実に判別して、積分部27で単位時間当りの受光パルス信号の積分値を求め、これを煙濃度変換部28で予め定めた変換テーブルにより煙濃度に変換することができる。
【0027】
ここで図4の煙濃度検出部18の動作を説明すると次のようになる。受光回路部17に設けた受光回路20は、図2の散乱光式の煙粒子検出構造の結像位置10を吸入した空気の気流13の中に煙粒子が含まれると、煙粒子の粒径に比例した散乱光がフォトダイオード6で受光され、受光回路20より受光信号が得られ、増幅回路21で増幅された後、A/Dコンバータ22でデジタル受光パルスデータに変換され、MPU23に取り込まれる。
【0028】
MPU23にあっては、まず閾値判定部24で入力パルスデータとパルス高閾値Vthをパルス高判定部25で判定する。パルスデータのうち、パルス高閾値Vth未満のパルスデータは無視され、閾値Vthを超えるパルスデータがパルス幅判定部26に与えられる。
パルス幅判定部26は、パルス高判定部25より閾値Vthを超えるパルスデータが連続して入力された場合、その連続数にA/Dコンバータ22のサンプリング周期を掛け合わすことでパルス幅Wを求め、パルス幅閾値Wthと比較する。検出したパルス幅Wがパルス幅閾値Wth未満であれば、煙粒子による受光パルス信号として積分部27にパルスデータを出力し、タイマ29からのリセット信号の周期Tで決まる一定時間毎にパルスデータを積分し、煙濃度変換部28で変換テーブルを使用して積分値を煙濃度に変換する。
【0029】
パルス幅判定部26で検出したパルス幅Wがパルス幅閾値Wth以上であった場合には、水滴浮遊粒子の受光パルス信号と判定し、この検出パルス幅の範囲にあるパルスデータの積分部27に対する出力を禁止して煙濃度検出対象から除外する。
図8は図3の制御部15に設けた煙濃度検出部18の他の実施形態であり、この実施形態にあっては、受光パルス信号をカウントした単位時間当りの個数に基づいて煙濃度を検出するようにしたことを特徴とする。
【0030】
図8にあっては、受光回路部17と共に煙濃度検出部18を示しており、A/Dコンバータ22に続いてMPU23が設けられ、MPU23にはパルス高判定部25とパルス幅判定部26を備えた閾値判定部24が設けられている。パルス高判定部25に設定するパルス高閾値Vthは、図4の実施形態と同様、例えばVth=50mVとする。またパルス幅判定部26の水滴浮遊粒子の受光パルス信号を除去するためのパルス幅閾値Wthも図4の実施形態と同様、1ms以上の値とする。
【0031】
閾値判定部24に続いてはカウント部30が設けられる。カウント部30はタイマ29からのリセット信号で決まる一定時間T毎に、閾値判定部24より得られた受光パルスの数をカウントする。カウント部30のカウント結果は煙濃度変換部28に与えられる。煙濃度変換部28にはカウント値を煙濃度に変換する変換テーブルが予め準備されており、カウント値による変換テーブルの参照で煙濃度を出力する。
【0032】
この図8の受光パルス信号の個数に基づいて煙濃度を検出する実施形態にあっても、閾値判定部24によってパルス幅Wがパルス幅閾値Wth以上となる水滴浮遊粒子の受光パルス信号が除去され、カウント部30は煙粒子による受光パルス信号のみのパルスカウントを行うこととなり、結露により生じた水滴浮遊粒子の影響を受けることなく、より正確に煙濃度を検出することができる。
【0033】
尚、上記の実施形態は、図2のように、結像レンズ9によりレーザダイオード5からのレーザ光を結像位置に絞って微小なビームスポットの光源像を作り、この結像位置のビームスポットに対し外部から吸入した煙粒子の気流を通過させているが、結像レンズ9の代わりにコリメートレンズを使用してレーザダイオード5からのレーザ光を平行光に変換し、この平行光に対し所定の構成角θをもって受光素子としてのフォトダイオード6を配置した平行光学系を備えた煙感知装置についてもそのまま適用できる。
【0034】
また本発明は、その目的と利点を損なわない範囲の適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示された数値による限定は受けない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、検煙部を通過する空中浮遊粒子により得られた受光パルス信号について、パルス高閾値を超えるが水滴浮遊粒子に対応して予め定めたパルス幅閾値より広いパルス幅の受光パルス信号は、水滴浮遊粒子によるものと判定して煙濃度の検出対象から除外し、結露により吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子の影響を低減して煙濃度の検出精度を高め、結露による誤報を未然に防止することで、火災感知の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による煙感知装置の全体構成の説明図
【図2】本発明による散乱光式の煙粒子検出構造の説明図
【図3】図1の信号処理装置のブロック図
【図4】受光パルス信号を積分する図3の煙濃度検出処理部の回路ブロック図
【図5】煙粒子及び水滴浮遊粒子がない場合の受光パルス信号のノイズレベルの説明図
【図6】煙粒子が含まれた場合の受光パルス信号の説明図
【図7】水滴浮遊粒子が含まれた場合の受光パルス信号の説明図
【図8】受光パルス信号をカウントする図3の煙濃度検出処理部の回路ブロック図
【符号の説明】
1:煙感知装置
2:検知配管
3:吸込穴
4:検煙部
5:レーザダイオード
5a:レーザダイオードチップ
6:フォトダイオード(受光素子)
7:吸引装置
8:信号処理部
9:結像レンズ
10:結像位置(検煙領域)
11:発光光軸
12,19:受光光軸
15:制御部
16:発光回路部
17:受光回路部
18:煙濃度検出部
20:受光回路
21:増幅回路
22:A/Dコンバータ
23:MPU
24:閾値判定部
25:パルス高判定部
26:パルス幅判定部
27:積分部
28:煙濃度変換回路
29:タイマ回路
30:カウント部

Claims (5)

  1. レーザダイオードから出射されたレーザ光を吸入空気が通過する検煙領域に照射する投光部と、前記検煙領域を煙粒子が通過する毎に生ずる散乱光パルスを受光素子で受光して受光パルス信号を出力する受光部と、前記受光部からの受光パルス信号に基づいて煙濃度を検出する煙濃度検出部とを備え、監視区域から吸引した空気中に浮遊する煙粒子を光学的に検出して火災を判断する煙感知装置に於いて、
    前記受光部で受光した受光パルス信号に対し所定のパルス高閾値とパルス幅閾値を設け、前記パルス高閾値を超え且つ前記パルス幅閾値より狭いパルス幅の受光パルス信号を判定して前記煙濃度検出の対象とし、前記パルス高閾値を超えるが前記パルス幅閾値より広いパルス幅の受光パルス信号を判定して前記煙濃度検出の対象から除外する閾値判定部を設けたことを特徴とする煙感知装置。
  2. 請求項1記載の煙感知装置に於いて、前記閾値判定部のパルス幅閾値は、吸入空気中に含まれる水滴浮遊粒子による散乱パルス光の受光パルス信号を除外するように設定されたことを特徴とする煙感知装置。
  3. 請求項1記載の煙感知装置に於いて、前記閾値判定部のパルス幅閾値は1ミリ秒以上の値であることを特徴とする煙感知装置。
  4. 請求項1記載の煙感知装置に於いて、前記煙濃度検出部は、前記受光パルス信号を積分した単位時間当りの積分量に基づいて煙濃度を検出することを特徴とする煙感知装置。
  5. 請求項1記載の煙感知装置に於いて、前記煙濃度検出部は、前記受光パルス信号の単位時間当りのカウント数に基づいて煙濃度を検出することを特徴とする煙感知装置。
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