JP3780034B2 - スクータ型車両の収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドパイプの周囲を覆う車体前部カバーの内部に設けられた収納装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の盗難防止のために停車又は駐車時に、車輪のリム及びタイヤの周囲にループを描くように環状の盗難防止錠を取り付けたり、また、車輪と路上の固定物とに環状の盗難防止錠を掛け渡して車輪の回転を規制することが行われている。
係る盗難防止錠は、車両走行時は取り外して運転者が携帯するか、或いは、スクータ型車両の場合等はシート下方に設けられたヘルメット用収納装置内に収納しておくのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、盗難防止錠は、施錠時に不正な破壊行為を目的とする者に切断等されないように頑丈に構成されているため、運転者が携帯するには重量が重く煩わしいという問題がある。また、特にP型やU型の盗難防止錠の場合はかさばるので携帯には適していない。
一方、前記したようにシート下方にヘルメット用収納装置があるスクータ型車両の場合には、この収納装置内に盗難防止錠を収納することができるので、運転者が携帯するという煩わしさは解消されるが、前記したP型又はU型の盗難防止装置のように、かさばる形状の盗難防止錠を収納すると、盗難防止錠がシート下の収納空間の多くの部分を無駄に占領するため、他の荷物類を収納することができないという問題があり、また、重量の重い盗難防止装置が走行時に収納装置内でバタツクと騒音が発生したり、他の収納物を損傷させる可能性があるという問題が生じる。そして、なにより、スクータ型車両であっても、シート下方に収納装置がない車両の場合には、運転者は携帯の煩わしさから解消されないという問題が残る。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて、盗難防止錠を効率よく収納でき、また、盗難防止錠を収納することによる騒音等の発生がなく、また、盗難防止錠がバタついて他の収納物を損傷させることのないスクータ型車両の収納装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るスクータ型車両の収納装置は、ハンドルを回動自在に支持するヘッドパイプの周囲を車体前部カバーで覆い、該車体前部カバーの内部におけるヘッドパイプ側方に、収納凹部を設けたスクータ型車両において、前記収納凹部に、ヘッドパイプの側壁に沿って車体前方に向かう盗難防止錠用の収納部を設け、その前端壁が、収納凹部の前端壁よりも車体前後方向後方側に位置するように前記収納部を構成し、かつ、前記収納部の前端壁に盗難防止錠を保持する保持手段を設け、収納部のヘッドパイプ側の側壁に沿って盗難防止錠を収納でき、かつ、収納部の前端壁に設けた保持手段により収納した盗難防止錠を保持できるように構成したことを特徴とする。
前記収納凹部のヘッドパイプを挟んで車体幅方向反対側に別の収納凹部を設け、前記収納凹部と別の収納凹部とを、ヘッドパイプの車体前後方向後方に位置する凹部で連結してもよい。
さらに、好ましくは、前記収納凹部におけるヘッドパイプの側壁の近傍で、車体前部カバーをヘッドパイプに固定することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクータ型車両の収納装置(以下単に収納装置と称する。)を添付図面に示した一実施例を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る車体フレームを採用したスクータ型自動二輪車の概略左側面図、図2は、図1に示したスクータ型車両の車体カバーを外した状態での概略左側面図、図3は、図1に示したスクータ型車両の車体フレーム及び車体カバーの一部の概略上面図を各々示している。
【0006】
(車両全体の簡単な説明)
図中1は、ハンドル3とシート5との間に低床な足載せ台7で下方が画定された足載せ空間Sを形成したスクータ型車両を示している。このスクータ型車両は、シート5にドライバーシート部5aとタンデムシート部5bを形成し、二人乗車が可能とされている。
このスクータ型車両1は、ヘッドパイプ9と、ヘッドパイプ9から下方に延びた後、車体後方に向けて屈曲する一本の管材から成るダウンチューブ11と、先端がダウンチューブ11に連結され、車体後方に向けて略水平にのび、途中で一度立ち上がった後、さらに屈曲して車体後方に向けて延びる二つの管材から成る左右一対の後部フレーム13とから成る車体フレーム15を有する。
前記ヘッドパイプ9は、上端にハンドル3が設けられた操舵軸17を回動自在に支持しており、操舵軸17の下端には、前輪19を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21が固定されている。
【0007】
(ダウンチューブと後部フレームとの取付部分の説明)
前記ダウンチューブ11は、その後端が、左右一対の後部フレーム13を連結する前部クロスパイプ23に溶接等の適当な手段で固定され、また、その屈曲している部分11a(以下、屈曲部11aと称する。)には、後部フレーム13を接続するための取付ブラケット25が下方に延びるように取り付けられている。
この取付ブラケット25は、平らな板金を平面視コ字状にプレス加工したもので、図4(a)に示すように略三角形状の左右の側板25R,25Lとこれらの側板25R,25Lを連結する連結板25Mから成り、その側板25R,25Lの端縁がダウンチューブ11の屈曲部全体に渡って固定されている。また、前記取付ブラケット25の左右の側板25R,25Lには、後部フレーム13が貫通し得る寸法の開口27が穿設されている。また、左方の側板25Lには、さらに後述するシートロック機構41の解除ワイヤ43が通過する案内孔28も穿設されている。
前記左右一対の後部フレーム13は、各々ダウンチューブ11の屈曲部11aを越えて車両前方まで延びており、その前部が各々車体内側、即ち、前記取付ブラケット25の両側板25R,25L側に向けて屈曲され、各々対応する側板25R,25Lに穿設された開口27に挿入された後、前記取付ブラケット25に溶接等の適当な手段で固定されている(図4(b),(c)参照、図4(b)、(c)は各々、ダウンチューブと後部フレームとの連結部分の拡大側面図及び拡大上面図である。)。
このように、ダウンチューブ11の屈曲部11aに下方に延びる取付ブラケット25を設け、この取付ブラケット25に後部フレーム13を連結することにより、ダウンチューブ11の屈曲部11aに係る曲げ応力を分散することができる。また、前記取付ブラケット25の側板25R,25Lを図4(a)に示すように略三角形状に形成し、図4(b)に示すようにダウンチューブ11の屈曲部11a全体に渡って溶接等で取り付けることにより、取付ブラケット25自体がダウンチューブ11の補強部材としても作用する。さらに、取付ブラケット25を下方に延長し、係る延長部に後部フレーム13を取り付けているので、図1に示すように足載せ空間Sを狭めることはない。
【0008】
(後部フレームに関する説明)
この左右の後部フレーム13は、前記前部クロスパイプ23、中部クロスパイプ29、及び後部クロスプレート31により三カ所で相互に連結され、その剛性が保持されている。尚、図2に示すように、左右の後部フレーム13は左右対称形状ではなく、中間の立ち上がる部分では、右側の後部フレーム13Rが左側の後部フレーム13Lより側面視下方を通るように形成されており、これにより、この中間の立ち上がる部分において、車両右前方から見た時の左右の後部フレームの間の間隔が広くなる。
この左右一対の後部フレーム13の立ち上がっている部分には、ユニットスイング式エンジン35がリンク機構を介して揺動可能に取り付けられている。このユニットスイング式エンジン35は、その後部に後輪33を支持し、また、その後端部が車体左側に設けられた後輪懸架装置37を介して後部フレーム13の後部に支持されている。図15はユニットスイング式エンジン35の概略上面図である。図面に示すように、前記ユニットスイング式エンジン35は、エンジン35cと、このエンジン35cの動力を後輪33に伝達するVベルト(図示せず)を収容した伝動ケース35dとを一体化したもので、伝動ケース35dは、その側面全体が保護カバー35bで覆われている。また、前記保護カバー35bは、その前部が伝動ケース35dの前端よりさらに車両前方に突出するように形成されており、該突出部35eから、保護カバー35bと伝動ケース35dとの間の空間に冷却風を取り入れ、伝動ケース35dに形成されたVベルト冷却風吸込口35a(図1及び図2参照)を介してVベルト(図示せず)の冷却が行えるようにしている。
また、図面に示すように、エンジン35cの排気孔に連結された排気管は車体右側に向かって延び、その後部にマフラ装置38が連結されている。伝動ケース35dの上にはエアクリーナ36が設けられており、このエアクリーナ36はその前端に車体斜め前方に向いた吸込口36aが設けられ、また、この吸込口36aの車体内側を覆うように吸込口保護カバー36bが設けられている。このエアクリーナ36に吸い込まれた空気はキャブレタ装置35fを介してエンジン35cの吸気口からエンジン35cに送られる。
尚、図中34は後輪33の上部を覆うリアフェンダを示しており、このリアフェンダ34は、伝動ケース35dとマフラ装置38とで支持されている。このリアフェンダ34の後部には車幅方向に延びる泥除けフラップ34a,34bが設けられており、この泥除けフラップ34a,34bにより後輪33に付着した泥等が、後輪33の側面から伝動ケース35dの上部空間に侵入することが防止できるように構成されている。
【0009】
(後部フレームと収納ボックスとの関係)
後部フレーム13の前記後部クロスプレート31は、板金を車両前面視コ字状にプレス加工したもので、図3、図5、及び図6に示すように、左右の側板31R,31Lと、これら側板31R,31Lを連結する支持板31aとから成り、後部フレーム13から車体上方に立ち上がるように、両側板31R,31Lの端部が後部フレーム13の上面に溶接されている(尚、図5は、後部フレームにおける後部クロスプレート付近の拡大側面図、図6は、車体カバー及びシートを外した状態での車両後部の拡大上面図である。)。また、前記後部クロスプレート31の両側板31R,31Lの前部には車両内側に向けて折り曲げられた支持部31bが各々形成されている。
後部フレーム13における中部クロスパイプ29の上部中央付近にはコ字状の板材から成る取付ブラケット29aが溶接等の適当な手段で固定されており(図2及び図3参照)、この取付ブラケット29a及び前記後部クロスプレート31の支持板31a上には、収納ボックス39がボルト等の適当な手段で固定され、前記収納ボックス39は、シート5の荷重受けとして機能している。また、前記収納ボックス39は、取付時に後部クロスプレート31における前記左右の支持部31b上に載る脚部39aを備え、これにより、後部クロスプレート31の前側支持板31bでも支持されている(図3、図5、及び図6参照)。
前記収納ボックス39は図2に示すように、上面に開口39bを有し、上方に開放された箱形形状であり、その下部が左右一対の後部フレーム13間に落ち込むヘルメット等の収納部39cになっている。また、収納ボックス39はその開口39bの前端でシート5の前端を回動可能に支持することで、シート5を収納部39cの蓋部材としても機能させる。
【0010】
(シートロック機構に関する説明)
後部フレーム13における前記後部クロスプレート31の下側には、前記シート5を、閉じた状態で施錠し得るシートロック機構41が設けられている。このロック機構41は、後部クロスプレート31における後側の支持板31aの下側に位置し、シート5を閉めた時に、後側支持板31aに形成された開口32から挿入するシート5の裏面に設けられたロックバー5cを前記後側支持板31aの下側でロックするように構成されている。また、このロック機構41は、車体前部に設けられた解除スイッチの操作により解除ワイヤ43を介して解錠できるように構成されている。前記解除スイッチはヘッドパイプ9に固定され車体カバー(レッグシールド63)から露出しているメインスイッチに設けられ、不図示のキーによって操作できるように構成されている。前記解除ワイヤ43は、ヘッドパイプ9及びダウンチューブ11の周囲を巻回しながら車体下方に向かって延び、ダウンチューブ11の屈曲部11aに設けられた取付ブラケット25の左板25Lに形成された案内孔28を左板25Lの外側から内側に向かって通過し、その後、右板25Rに貫通連結された右側の後部フレーム13Rの前側開放端から後部フレーム13R内に入り、後部フレーム13R内を通って、後部フレーム13Rの後側開放端から後部フレーム13Rの外に出て、前記後部クロスプレート31に設けられたロック機構まで延びている(図2、図3及び図6参照)。これにより、解除ワイヤ43のほとんどの部分が後部フレーム13内を通って延びるようになるのでワイヤ切断等の悪戯を防止できるようになり、収納部39cに収納された荷物等の盗難防止性をさらに高めることができるようになる。また、後部フレーム13を管材で構成し、さらにこの後部フレーム13をダウンチューブ11に設けられた取付ブラケット25に貫通接続しているので、悪戯防止のために後部フレーム13に解除ワイヤ43(必要に応じてその他のワイヤ類)を通すに際して、後部フレーム13に孔開け加工を施す必要がなく、従って、後部フレームの剛性を保持したまま、容易に、後部フレーム13をワイヤの通路として使用することが可能になっている。
【0011】
(後部フレームにおける後部クロスプレートと他の構成部材との関係)
また、図2、図5、及び図6に示すように左右一対の後部フレーム13間における前記収納ボックス39の後方には燃料タンク44が配置されている。後部フレーム13における前記後部クロスプレート31には、略U字状の保護フレーム45の両端部が、燃料タンク45を覆うように取り付けられており、これにより、燃料タンク44は、前記保護フレーム45により後部が、また、前記後部クロスプレート31により前方が保護されている。前記後部クロスプレート31における保護フレーム45の取り付け面には、燃料タンク44の合面フランジ44aが共締めされている。
さらに、図6に示すように、前記後部クロスプレート31における後側支持板31aの車幅方向両端部には、略U字状のスタンディングハンドル47が取付ボルト47aの位置で取り付けられており、このスタンディングハンドル47は、その中間部分で保護フレーム45にも固定されている。
【0012】
(防塵プレートに関する説明)
また、図2に示すように、左側の後部フレーム13Lにおける立上がり部分の略中間部分には、車体幅方向に延びるブラケット49が取り付けられており、このブラケット49には、可撓性の防塵プレート51が取り付けられている。図7に、車両における防塵プレートの取り付け部分の部分拡大図を、又、図8に前記防塵プレートの概略正面図を各々示す。
図8に示すように、防塵プレート51の上端には、車体正面から見て右側に二本、左側に一本の取付用帯状体51a,51b,51cが各々一体に成形されており、防塵プレート51における各取付用帯状体51a,51b,51cの下方には各々対応する取付孔51d,51e,51fが穿設されている。また、各取付用帯状体51a,51b,51cは各々先端に、前記取付孔51d,51e,51fの直径より大きい幅の係止部が一体に形成されている。これにより、取付ブラケット49に形成された取付孔49a,49b,49c,49dに各帯状体51a,51b,51cを通した後、各帯状体51a,51b,51cの先端部を防塵プレート51自身の取付孔51d,51e,51fに通すことで防塵プレート51は取付ブラケット49に着脱可能に取り付けられる。また、図1、2及び図7に示すように前記取付ブラケット49は、左側の後部フレーム13Lから一度車体後方に向かって延び、その後部が車幅方向に屈曲され、後述するフフロアカバー65の足掛け部65aの下方を通る。この取付ブラケット49に取り付けられた防塵プレート51は、ユニットスイング式エンジン35における伝動ケース35dの前側部を覆い、伝動ケース35dのVベルト冷却風吸込孔35aに冷却風を取り込むための保護カバー35bの空気取入用突出部35eや、エンジン35の上方に設けられたエアクリーナ36の吸込口36aの粉塵や跳ね水等の吸い込みを防止できるような形状に形成されている。防塵プレート51は、取付ブラケット49に取り付けられた時に、好ましくは、その復元力によりエンジン35の表面と接触するようにされ、これにより、エンジン35が走行中に揺動した場合でも、エンジン35の動きに追従して常にエンジン35の表面と接触した状態を保ち、防塵、防水効果をより一層高めることが可能になる。この防塵プレート51は、可撓性部材で形成されているため、隙間の少ない空間でも適当に変形して設けることが可能であり、また、着脱も簡単であるため定期的に取り外して洗浄することが可能である。また、一体に形成された帯状体51a,51b,51cと帯状体の下方に穿設された取付孔51d,51e,51fとでブラケットに取り付けるように構成しているので、特別な固定部材がなくても容易に取り付けることが可能である。尚、前述したようにエアクリーナ36は、独自に吸入口保護カバー36bを備えているが、この防塵プレート51を設けることにより、特に車両前側部からの泥はね等による泥の吸込やその他の粉塵の吸込の防止効果をより一層高めることができるようになる。
【0013】
(車体カバーに関する説明)
以上説明したように構成されたスクータ型車両1における車体フレーム15は、図1に示すようにその周囲が車体カバー60によって覆われている。
車体カバー60は、ヘッドパイプ9の前方を覆う本発明に係る前部カバーの一部を構成するフロントカバー61と、ヘッドパイプ9の後方とダウンチューブ11の後方を覆い、足載せ空間Sの前端を画定すると共に、その下部で足載せ台7の一部を構成する、本発明に係る前部カバーの一部を構成するレッグシールド63と、レッグシールド63の下端に連なり左右一対の後部フレーム13における略水平な前側部分の上方を覆い、足載せ空間Sの下端を画定し、前記レッグシールド63と共に足載せ台7を構成するフロアカバー65と、フロアカバー65の両側縁から下方に延び、フロアカバー65の下方の空間の側部を覆う左右一対のアンダーカバー66と、フロアカバー65の後端部からシート5の前部の下方を覆うように上方に向かってシートの前部下端まで立上がり、足載せ空間Sの後端を画定するシート前下カバー67と、シート前下カバー67の後端からシート5とエンジン35との間の領域を覆うように車体後方に向かって延びる左右一対のサイドカバー69等とから構成されている。
【0014】
(フロントカバー及びレッグシールドに関する説明)
前記フロントカバー61は、前輪19の上方を覆う位置まで車両前方に延び、その先端部は、車体前方に向かって平面視先細になるように成形されており、ヘッドパイプ9等に固定されたレッグシールド63に固定される。
このフロントカバー61の先端部には、工具等の小物類を収納できる収納部61aが形成されており、この収納部61aには、閉じた時にフロントカバー61の表面と面一になる蓋部材61bが開閉可能に設けられている。尚、この収納部61aは、工具等の小物類を収納するだけでなく、フラッシャ62のバルブ交換等にも利用できるように構成され得る(図1参照)。
また、レッグシールド63は、ハンドル3の下方から一度車両斜め前方に向かって傾斜しながら下方に延び、ヘッドパイプ9に対するダウンチューブ11の取付け部分に対応する高さ付近で側面視略く字状に湾曲して斜め後方に向かって傾斜しながらさらに下方に延び、ダウンチューブ11に取り付けられた後部フレーム用取付ブラケット25の両側を通過してフロアカバー65の前端部に至る板材の中央部63aをヘッドパイプ9及びダウンチューブ11の形状に合わせて凸状に後方に膨らませた形状に成形され、その上部がヘッドパイプ9に固定されたブラケット9aにボルト64bの位置で固定され、かつ、その下部が後部フレーム13に固定されたブラケット(図示せず)に固定されており、フロントカバー63と最中状に組み合わされて、前記フロントカバー63にボルト64aの位置で固定される(図9及図10(a)参照、図9はレッグシールド63を車体後方から見た図、図10(a)は図9におけるA−A断面図である。)。
図9に示すように、前記凸状に膨らんだ凸状部63aの上部は、ヘッドパイプ9に対応してレッグシールド63の略全域にわたって形成されており、また、そのダウンチューブ11に対応する下部は、幅広の上部から下方に向けて先細になる形状に成形され、その両側部に比較的幅広の平面部63bが形成され、この平面部63bは足載せ台7の一部を形成する。これにより、足載せ空間におけるダウンチューブ11を挟んだ左右の空間が車体前方に向かって広がり、運転者がシートに着座した時にダウンチューブ11を挟んだ左右の空間に足を伸ばせるようにしている。
【0015】
(フロントトランクに関する説明)
このレッグシールド63における凸状部63aの上部にはフロントトランク70が形成されている。フロントトランク70は、車幅方向に広い浅い凹部71と、この凹部71の底面71aに形成された左右の収納凹部73,74とから成る。前記左右の収納凹部73,74は、ヘッドパイプ9を避けるようにヘッドパイプ9の両側の位置し、凹部71の底面71aから車両前方に向かって深く凹んでいる。
図10(b)は、車体カバーのフロントトランク70における左側の収容凹部74に対応する部分の部分断面図、図10(c)は、図10(b)におけるB−B断面図を各々示している。図面に示すように、車体左側の収納凹部7には、ヘッドパイプ9側の側壁74aに沿ってP型ロック部材75の収納部76が形成されている。前記P型ロック部材は車両駐車時に車輪の回り止めをして盗難防止を図るロック部材である。この収納部76は、P型ロック部材75のアーム部75aを収納するアーム収納空間76aと、アーム収納空間76aの前端壁76bの下方をさらに車両前方に凹ませた、P型ロック部材75のシリンダ部75bを収納するシリンダ収納空間76cとから成る。このロック部材収納部76の前端壁76bには、ロック部材75のアーム部75aを把持する二つの把持爪から成るロック部材把持手段77が一体に成形されている。尚、このロック部材把持手段77は、必ずしも本実施例のように一体成形である必要はなく、例えば、図10(d)に示すロック部材把持手段90のように、断面C字状の変形可能な把持部90と、径の大きい変形可能な係止部を先端に備えた取付部90bとから成る、フロントトランク70と別体に形成されたものでもよい。尚、図10(d)中、符号91は、フロントトランク70におけるロック部材収納部の前端壁である。
上記した構成により、使用者が、P型ロック部材75を、そのシリンダ部75bが車両前方に向くように立てた状態で、左側収容凹部74のヘッドパイプ側の側壁74aに沿って挿入すると、P型ロック部材75は、ロック部材把持手段77により把持されてロック部材収納部76に収納把持される。ロック部材75は、収納時にロック把持手段77により把持されるので、ロック部材75が車両走行中にバタツクことはない。また、ロック部材収納部76は、レッグシールド63のヘッドパイプ9への取付部分に近いヘッドパイプ9側の側壁74aに沿って形成されているので剛性が高く、補強部材を設けたり材質を変更する等してフロントトランク70の剛性を高める必要なしに、P型ロック部材75のような重量物を収納することが可能である。
また、このレッグシールド63における凹部71には、蓋部材78が開閉可能に取り付けられている。この蓋部材78は、閉めた状態でレッグシールド63の凸状部63aの表面と面一になって、当該凸状部63aの一部を構成する形状に成形されており(図1参照)、その下端が凹部71の下端に位置する左右一対の蝶番部71bにより回動可能に支持されている。
前記蓋部材78にはシリンダ錠80が設けられており、フロントトランク70における前記シリンダ錠80に対応する部分には、下方に向かって延びる係止部79と、シリンダ支持部79aとが一体に成形されている。前記シリンダ支持部79aは、蓋部材78を閉めたときにシリンダ錠80の側部をガイドするように略U字状の形に形成されている。これにより、蓋部材78を閉めた後、不図示のキー操作でシリンダ錠80を回転させるとシリンダ錠80のフックが前記係止部79に係止して蓋部材78が施錠される。また、例えば、施錠後に他人が蓋部材78を無理やり左右方向にずらしてシリンダ錠80のフックを係止部79から外そうとしても、蓋部材78を閉めた状態で、シリンダ支持部79aがシリンダ錠80の側部をガイドしているため蓋部材78を左右方向にずらすことができずシリンダ錠80のフックを係止部79から外すことはできない。このようにフロントトランク70の蓋部材78を施錠できるように構成することによって、フロントトランク70内の収納物の盗難防止性を高めることができ、P型ロック部材75を常設することが可能になる。
尚、前記収容凹部74に収納すべきロック部材は、上記したP型ロック部材75に限定されるものではなく、従って、ロック部材収納部76も、例えば、多関節式のサイクルロック等、様々な種類のロック部材に応じた形状に形成され得る。また、ロック部材把持手段77も収納するロック部材に応じた形状に形成され得る。
【0016】
(フロアカバーに関する説明)
前記フロアカバー65は、前記レッグシールド63の後端から、後部フレーム13における前側の略水平に延びる部分の上方に沿って車体後方に延び、その後部は、後部フレーム13における立ち上がり部分を避けるようにU字状に切り欠かれ、左右に分かれてさらに車両後方に延びている(図3参照)。
図11は、フロアカバー65の後部とシート前下カバー67とを車両斜め前方から見た部分拡大図を示している。
図11、図1、及び図3に示すように、このフロアカバー65における左右に分かれた後端部には、各々、側面視台形状に突出した足掛け部65aが成形されている。この足掛け部65aはシート5におけるタンデムシート5bに着座した搭乗者が足を掛けるために使用される。
フロアカバー65は、その中央部分に左右一対の後部フレーム13間に落ち込むバッテリ収納ケース65bが一体に成形されており、この収納ケース65bの周囲にはカバー81をはめ込む浅い凹部65c(以下、カバー装着部65cと称する。)が成形されている。尚、この浅い凹部65cには、図示していないがリード線等の策配溝が形成され得る。
前記カバー81は、後述するシート前下カバー67のメンテナンス用開口67aを閉鎖する上部閉鎖部81aと、前記収納ケース65bを閉鎖する下部閉鎖部81bとを一体に成形した側面視略逆L字状に成形されており(図12参照、図12(a),(b)は各々カバー81の上面図、及び側面図である。)、取り付けた状態で、フロアカバー65及びシート前下カバー67の表面と面一になって、それらのカバー65,67の表面の一部を構成するような形状に成形されている(図1及び図3参照)。
また、このカバー81の裏面における収納ケース65bに対応する部分には、斜め後方に向かって傾斜された変形可能な保持用リブ81cが複数枚一体に成形されており、カバー81を取り付けた時に、前記保持用リブ81cがバッテリ収納ケース65bに収納されたバッテリ82の上面に押し当てられて変形し、その復元力によってバッテリの収納物を収納ケース65b内に固定できるように構成されている(図13参照、図13(a),(b)は、各々カバーを取り付ける前の状態、及びカバーを取り付けた後の状態を示すカバー及びロアケースの概念図である。)。
この保持用リブ81cは変形し易いように斜めに傾斜して成形されるのが好ましいが、必ずしも本実施例のように斜め後方に傾斜させる必要はなく、斜め側方又は斜め前方に傾斜させてもよい。また、保持用リブ81cは、例えば、弾性部材等の他の保持手段に変更することも可能である。
本実施例のように保持用リブ81cが斜め後方に傾斜するような形状であると、成形時に図12(b)の矢印A方向に型抜きができるので、二つの型で成形することが可能になり、製造上好ましい。
【0017】
(足置き面と足置きマットに関する説明)
上記したように構成されたレッグシールド63における平面部63bと、フロアカバー65には、その上面に各々、足置きマット8を装着するための浅い凹部63c及び65dが成形されており、一枚の足置きマット8が係るマット装着用凹部63c,65dに装着される。この足置きマット8は、足置き台7上の足置き面全体を覆っている。
【0018】
(シート前下カバーのメンテナンス用開口に関する説明)
図11に示すように、シート前下カバー67の中央部に形成されたメンテナンス用開口67aは、エンジンヘッドより広く形成され、カバー81を外すだけで、プラグ交換等のメンテナンス作業を容易に行えるようにしている。また、前記したように左右一対の後部フレーム13は、その右側の後部フレーム13Rの中間の立ち上がり部分が左側の後部フレーム13Lの中間の立上がり部分より側面視後方を通るように構成されているので、メンテナンス時に後部フレーム13が邪魔になることがなく、メンテナンス作業が非常に行い易い。
【0019】
(シート前下カバーの空気取入面に関する説明)
また、シート前下カバー67は、図11に示すように、シート5の前部の下方を覆うように略U字状に湾曲されており、その両側部は、一度車幅方向に向けて屈曲され、さらにその後、再度車両後方に向けて屈曲され、車両前方を向く面67b(以下、この面を空気取入面67bと称する。)を形成している。図14は、シート前下カバーの側面図を示している。この空気取入面67bは、フロアカバー65の左右の後端部に設けられた足掛け部65a(即ち、足置き面)に繋がり、そこからフロアカバー65の形状に沿って一度斜め上方に向けて後方に延び、その後斜め上方に車両前方に向かって延びるように鋭角に湾曲してシート5の下端に至るような形状に成形されている。
また、この左右の空気取入面67bにおける前記斜め上方に車両前方に向かって延びる部分には、各々二つの空気取入孔83及び85が穿設されている。前記左右の空気取入面67bは左右の後部フレーム13の外側に位置し、かつ空気取入面67bに穿設された空気取入孔83及び85は、エンジン35及びエアクリーナ36より上方に位置する(図1参照)。これにより、車両走行中に前記空気取入孔83及び85から、リアカバー69で囲まれた空間内に取り入れられる走行風は、前記収納ボックス39における左右の後部フレーム13間に落ち込む収納部39bとリアカバー69との間を通過して後方に流れて、エンジン35によって暖められた空気を車両方向に逃がすように作用する。また、前記空気取入孔83及び85は、各々エアクリーナ36より上方に位置しているので、これら空気取入孔83及び85から取り入れた走行風がエアクリーナ36の吸入口36aに悪影響を及ぼすことはない。
上記シート前下カバー67は、その両側部を段付き形状にして車両前方を向く空気取入面67bを形成し、この空気取入面67bが、カバー組立時に足置き面に繋がるようにしているので、足置き空間Sを、シート前下カバー67の中央を挟んで左右後方に広くとれる。
【0020】
(車体カバーの材質に関する説明)
以上説明したように構成した車体カバー60は、好ましくはフロントカバー61、レッグシールド63、及びリアカバー69が塗装カバーで構成され、また、フロアカバー65及びシート前下カバー67が着色樹脂で構成され得る。このようにフロアカバー65及びシート前下カバー67を着色樹脂で構成すると、シート前下カバー67の両側部の空気取入面67bが足置き面からシート5の下端まで延びているので、運転者や搭乗者の足によって傷つきやすい足置き空間Sの後方全体を傷つきにくい着色樹脂によって覆えるようになり(図1参照)、使用時の車体の傷つきが少なくなる。
【0021】
(その他の適用)
以上説明した本実施例におけるフロントトランク70は、左右一対の収納凹部73,74を備えた構成になっているが、フロントトランクの構成は本実施例に限定されることはない。
また、本実施例では、フロントトランク70の収納凹部74におけるロック部材収納部76をP型ロック部材75の形状に合わせて形成しているが、前記ロック部材収納部の形状は、収容すべき盗難防止装置の形状に応じて適宜変更できる。
【0022】
(実施例効果)
上記した実施例では、収納装置の一部を構成する左側収容凹部74におけるロック部材収納部76の前端壁76bに、断面C字状の変形可能な把持部77aを備えたロック部材把持手段77を設け、P型ロック部材75をヘッドパイプ側の側壁74aに沿って挿入すると前記ロック部材把持手段77がロック部材75を把持するように構成しているので、ロック部材75が車両走行中にバタツクことはない。
また、本実施例では、ロック部材収納部76が、レッグシールド63が取付支持されるヘッドパイプ9側の側壁74aに沿って形成されているので剛性が高く、フロントトランク70の剛性及びヘッドパイプへの支持強度を上げたり、ヘッドパイプに長い支持ステーを設けたりすることなくP型ロック部材75のような重量物を収納することが可能になる。
さらに、本実施例ではフロントトランク70の左側の収容凹部74に、アーム収納空間76a及びシリンダ収納空間76cから成るロック部材専用の収納部76を設けているので、前記収納部76の形状が収納すべきロック部材の形状に合致し、ロック部材を無理なくコンパクトに収納することができる。さらにまた、本実施例では、フロントトランク70に対する蓋部材78を設け、該蓋部材78に、ヘッドパイプ9に固定されたロックプレート係合体79に係合して施錠されるシリンダ錠80を設け、前記蓋部材78を施錠できるように構成しているので、フロントトランク70内の収納物の安全性が高まり、P型ロック部材75を車両に標準装備(即ち、常設)することが可能になる。
また、本実施例では、図10(b)に示すように、フロントトランク70の左側の収容凹部74のロック部材収納部76が、ロック部材75を、シリンダ部75bを車両前方に向けて立てた状態で、ヘッドパイプ側の側壁74aに沿って収納把持できるように構成されているので、使用者がロック部材75のアーム部75aを掴んで出し入れを行うことができ、ロック部材75の出し入れが行い易い。
さらに、本実施例では、P型ロック部材における長さの短いアーム部を上側にし、かつ長さの長いシリンダ部を下側にしてP型ロック部材を収納するようにロック部材収納部を形成して、図10(b)に示すように、フロントカバーの車体前後方向に長い部分(即ち上下方向略中間部)に、P型ロック部材における長い部分(即ち、シリンダ部)が位置し、またフロントカバーの車体前後方向に短い部分(即ち上下方向上側部分)に、P型ロック部材における短い部分(即ち、アーム部)が位置して、P型ロック部材をフロントカバーの形状に沿って収納できるようにしている。従って、ロック部材を収納するためにフロントカバーの形状を変更したり、大きくしたりする必要がないという効果を奏する。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように構成された本発明に係るスクータ型車両の収納装置によれば、ハンドルを回動自在に支持するヘッドパイプの周囲を車体前部カバーで覆い、該車体前部カバーの内部におけるヘッドパイプ側方に、収納凹部を設けたスクータ型車両において、前記収納凹部に、ヘッドパイプの側壁に沿って車体前方に向かう盗難防止錠用の収納部を設け、その前端壁が、収納凹部の前端壁よりも車体前後方向後方側に位置するように前記収納部を構成し、かつ、前記収納部の前端壁に盗難防止錠を保持する保持手段を設け、収納部のヘッドパイプ側の側壁に沿って盗難防止錠を収納でき、かつ、収納部の前端壁に設けた保持手段により収納した盗難防止錠を保持できるように構成しているので、収納された盗難防止装置が収納装置内でバタツクことなく、従って、乗り心地を悪くしたり、また、他の収納部材に当たって傷づける等の問題は生じない。
また、前記収容凹部に、ヘッドパイプの側壁に沿って車体前方に向かう収納部を形成し、収納部 のヘッドパイプ側の側壁に沿い近接させて盗難防止錠を収納保持できるように構成することで、収納装置自体の剛性を付加的に高めたり、別個に支持ステー等を設けなくても比較的重量の重い盗難防止装置を収納することが可能になる。
さらに、前記収納凹部のヘッドパイプを挟んで車体幅方向反対側に別の収納凹部を設け、前記収納凹部と別の収納凹部とを、ヘッドパイプの車体前後方向後方に位置する凹部で連結することで、ヘッドパイプの周囲を効率よく収納スペースとして利用することができる。
また、前記収納凹部におけるヘッドパイプの側壁の近傍で、車体前部カバーをヘッドパイプに固定することで、盗難防止錠を収容する収容凹部の剛性が高くなり、別途、補強部材等を設ける必要なく、重量のある盗難防止錠を収容するのに十分な剛性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車体フレームを採用したスクータ型自動二輪車の概略左側面図である。
【図2】 図1に示したスクータ型車両の車体カバーを外した状態での概略左側面図である。
【図3】 図1に示したスクータ型車両の車体フレーム及び車体カバーの一部の概略上面図である。
【図4】 (a)は取付ブラケットの概略斜視図、(b)はダウンチューブと後部フレームとの連結部分の拡大側面図、(c)はダウンチューブと後部フレームとの連結部分の拡大上面図である。
【図5】 後部フレームにおける後部クロスプレート付近の拡大側面図である。
【図6】 車体カバー及びシートを外した状態での車両後部の拡大上面図である。
【図7】 車両における防塵プレートの取り付け部分の部分拡大図である。
【図8】 防塵プレートの概略正面図。
【図9】 レッグシールドを車両後方から見た図である。
【図10】 (a)は図9におけるA−A断面図、(b)は車体カバーのフロントトランクに対応する部分の部分断面図、及び(c)は、図10(b)におけるB−B断面図である。
【図11】 フロアカバー65の後部とシート前下カバー67とを車両斜め前方から見た部分拡大図である。
【図12】 (a),(b)はカバー81の上面図、及び側面図である。
【図13】 (a),(b)はカバーを取り付ける前の状態、及びカバーを取り付けた後の状態を示すカバー及びロアケースの概念図である。
【図14】 シート前下カバーの側面図である。
【図15】 ユニットスイング式エンジン35の概略上面図
【符号の説明】
1 スクータ型車両
3 ハンドル
5 シート
5a ドライバーシート部
5b タンデムシート部
7 足載せ台
8 足置きマット
9 ヘッドパイプ
9a ブラケット(レッグシールド取付用)
11 ダウンチューブ
11a 屈曲部
11b 支持フランジ
13 後部フレーム
15 車体フレーム
17 操舵軸
19 前輪
21 フロントフォーク
23 前部クロスパイプ
25 取付ブラケット
25R 側板(右)
25L 側板(左)
25M 連結板
27 連結用開口
28 案内孔
29 中部クロスパイプ
29a ブラケット(シート受け部材支持用)
31 後部クロスプレート
31R 側板(右)
31L 側板(左)
31a 後側の支持板
31b 前側の支持板
32 開口
33 後輪
34 リアフェンダ
34a 泥除けフラップ
34b 泥除けフラップ
35 スイングユニットエンジン
35a Vベルト冷却風吸込口
35b 保護カバー
35c エンジン
35d 伝動ケース
35e 空気取入用突出部
35f キャブレタ装置
36 エアクリーナ
36a 吸込口
36b 吸込口保護カバー
37 後輪懸架装置
38 マフラ装置
39 収納ボックス
39a 脚部
39b シート受け部
39c 収納部
41 ロック機構
43 解除ワイヤ
44 燃料タンク
45 保護フレーム
46 ナンバープレート取付用の支持プレート
47 スタンディングハンドル
47a 取付ボルト
49 ブラケット(防塵プレート取付用)
51 防塵プレート
60 車体カバー
61 フロントカバー
61a 収納部
61b 蓋部材
62 フラッシャ
63 レッグシールド
63a 凸状部
63b 平面部
63c マット装着用凹部
64a 取付ボルト(前側レッグシール)
64b 取付ボルト(ヘッドパイプのブラケット)
65 フロアカバー
65a 足掛け部
65b バッテリ収納ケース
65c カバー装着部
65d マット装着用凹部
66 アンダーカバー
67 シート前下カバー
67a メンテナンス用開口
67b 空気取入面
69 サイドカバー
70 フロントトランク
71 凹部
71a 底面
71b 蝶番部
73 収納凹部(右側)
74 収納凹部(左側)
74a ヘッドパイプ側の側壁
75 P型ロック部材
75a アーム部
75b シリンダ部
76 ロック部材収納部
76a アーム収納空間
76b 前端壁
76c シリンダ収納空間
76d 取付孔
77 ロック部材把持手段
78 蓋部材
79 係止部
79a シリンダ支持部
80 シリンダ錠
81 逆L時状のカバー
81a 上部閉鎖部
81b 下部閉鎖部
81c 保持用リブ
82 バッテリ
83 空気取入孔
85 空気取入孔

Claims (3)

  1. ハンドル(3)を回動自在に支持するヘッドパイプ(9)の周囲を車体前部カバーで覆い、
    該車体前部カバーの内部におけるヘッドパイプ(9)側方に、収納凹部(74)を設けたスクータ型車両において、
    前記収納凹部(74)に、ヘッドパイプ(9)の側壁(74a)に沿って車体前方に向かう盗難防止錠(75)用の収納部(76)を設け、
    その前端壁が、収納凹部(74)の前端壁よりも車体前後方向後方側に位置するように前記収納部(76)を構成し、
    かつ、前記収納部(76)の前端壁に盗難防止錠(75)を保持する保持手段(77)を設け、
    収納部(76)のヘッドパイプ(9)側の側壁(74a)に沿って盗難防止錠(75)を収納でき、かつ、収納部(75)の前端壁に設けた保持手段(77)により収納した盗難防止錠を保持できるように構成した
    ことを特徴とするスクータ型車両の収納装置。
  2. 前記収納凹部(74)のヘッドパイプ(9)を挟んで車体幅方向反対側に別の収納凹部(73)を設け、
    前記収納凹部(74)と別の収納凹部(73)とを、ヘッドパイプ(9)の車体前後方向後方に位置する凹部(71)で連結した
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の収納装置。
  3. 前記収納凹部(74)におけるヘッドパイプ(9)の側壁(74a)の近傍で、車体前部カバーがヘッドパイプ(9)に固定されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクータ型車両の収納装置。
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