JP3779536B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器を洗浄槽内に設置し、洗浄槽内で洗浄液が循環する食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の食器洗い機においては、特開平7−327908号公に記載されているように前面のドアを下端の軸を中心にして手前に開閉自在に構成されている。
内部は洗浄槽となっており、食器を設置するための食器カゴが上下2段に設置され、ローラーで可動するスライドレールにより前側に食器カゴが引出し可能になっている。
従来の食器洗い機は本体の幅寸法により6人〜10人用が選択できるようになっている。主流としては本体幅45cmで6人用が一般的である。家庭においては料理の内容・来客等により通常より多くの食器を使用する場合がある。また人数が減った場合は通常より少ない食器を洗浄する場合がある。たとえば食器の数が増加した場合は、1度洗浄した後に食器を取出し次の食器を設置し、第2回目の洗浄をしなければならない。時間が掛かると共に、第1回目の洗浄が終了する時間を気にしなければならないため、使い勝手が悪い食器洗い機となる。
また、食器の数が減少した場合は、食器洗い機の余裕を残した状態で洗浄するため、電気・水等を余分に使用し非効率的となる。また、従来の開閉方式(フロントオープン)はドアが床面近くまで回転するので開閉動作時、食器の出入れ時、姿勢を低くしなければならないため使い勝手も悪く腰の負担も生じていた。更に、下記公開特許広報にあるようにドアを開閉する際の操作感が悪かったり、扉内の電気部品が開閉時故障するなどの要素があった。
従来のドアの開閉操作は機械式ロック機構を有しており、ドアの開時はロックレバーを回転させロック機構を解除した後、ドアを引き倒す2アクション操作 であった。ドアの閉時はドアを引き上げた後ロックレバーを回転させロック機 構を作用させる2アクション操作であった。
これはドア開閉においては、煩わしく使い勝手の悪い操作であった。従来ドアを開けた時、洗浄中に生じた水蒸気がドア面に付着し滴下すると共に、床面を濡らすという不具合があった。
また従来の食器洗い機の構成は、洗浄槽内の洗浄液を洗浄槽底部水溜部の開 口部から洗浄槽外の導水路を経て洗浄液を加圧する洗浄ポンプ室に導く。加圧 した加圧洗浄液はポンプ室からノズルに供給する導水路を経て、ノズルに供給 されノズルの噴射口から高速で噴射され食器を洗浄する洗浄槽外循環方式であ った。
この構成において、洗浄槽内の上段の食器を高率良く洗浄するためには、洗浄液を洗浄槽の上まで強力に噴射液を噴射しなければならない。そこでモータは洗浄液に高いヘッドを与えるため必然的に大きな出力を必要とし、その大きさは大きくなる。反面、高いヘッドで洗浄液を噴射することは単位時間当たりの循環水量が多くなり、洗浄槽内の洗浄液面が急激に低下すると共に洗浄液面は波打ちを生じ、洗浄槽底部水溜部の開口部から空気を巻き込み、洗浄ポンプ室に空気が送られ、ポンプ性能が低下する要素を有する。
この空気巻き込みを避けるため、洗浄槽底部水溜部の開口部は深くする必要があった。これらのことから洗浄槽底部水溜部・モータ・ポンプ室結合のための高さが高くなるという欠点を有していた。
結果的に洗浄槽の容積に制限が生じ、空間の利用状況が悪いものであった。食器の乾燥において、従来は洗浄槽の外部ファンにより洗浄槽内に送風し、洗浄槽内あるいは洗浄槽外に設けたヒータの熱を循環して食器の乾燥を行っていた。本方法では送風管路が長くスペース上、管路面積を大きく取れないため管路損失は大きくなり、送風量は少なく乾燥に時間が掛かるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した種種の問題を考慮し、洗浄水噴射量が多く、かつ流通路ロスが少ない食器洗い機を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、洗浄槽の底部に回転自在に設けられるノズルアームと、ノズルアームの中央部に回転自在に内置されている洗浄ポンプと、該洗浄ポンプを駆動する電動機とを有し、ノズルアーム、洗浄ポンプおよび電動機の回転軸心が縦に同心的に、かつ電動機の上側にノズルアームおよび洗浄ポンプが位置するように配置し、洗浄槽の底部には洗浄水が集まる集水部を電動機の外側周囲に設け、かつ洗浄槽の底部は集水部から離れるところを高くなるように形成し、ノズルアームと洗浄槽の底部との間には、洗浄ポンプの吸込口側に洗浄水を導く洗浄水吸込ガイドを設け、かつ洗浄水吸込ガイドの外周側を下向きに延在して洗浄液吸込用開口部を設け、該洗浄液吸込用開口部を集水部に対向するように配置したことを特徴とするものである。
こうすることにより、洗浄水噴射量が多く、かつ流通路ロスが少ない食器洗い機を提供できる。
次に本発明の実施形態を述べる前により具体的な課題および解決手段について以下にまとめて述べる。
本発明は、従来の食器洗い機が開閉方式(フロントオープン)で1つの洗浄槽であったため、使い勝手が悪く、空間の利用も効率的でなかったのを改善しようとするものである。
前述の食器数の増減時に洗浄の手間・時間の無駄等があつたので、状況に応じて臨機応変に使用できる食器洗い機を提供することにある。
本発明は同一設置空間内に上下2段の洗浄槽を構成することにより、前述の食器数の増減時に食器の数・大きさに応じて上下の洗浄槽を同時あるいは片側のみ等臨機応変に使用できる使い勝手の良い食器洗い機を提供できる。
本発明は食器洗い機の使用姿勢に負担の掛かるのを改善し、立ったままの姿勢でかつ、軽い力で出し入れ可能な、使い勝手も良く腰への負担は軽減される、人にやさしい食器洗い機を提供することにある。
上下2段の洗浄槽は引出し式に引出す構成とすることにより、立ったままの姿勢でかつ、軽い力で出し入れ可能となるため、使い勝手も良く腰への負担は軽減される。人にやさしい食器洗い機を提供することができる。
従来の洗浄槽外循環方式は、洗浄槽の洗浄液面から底部水溜部・洗浄ポンプ室・モータを含めた高さが高かった。そこで、本発明は、従来の食器洗い機と同一設置空間内に従来の洗浄槽容積を確保し、更に余裕の洗浄槽空間を確保する食器洗い機を提供することにある。
従来の食器洗い機と同一設置空間内に従来の洗浄槽容積を確保し、更に余裕のある洗浄槽空間を確保するため、従来の洗浄液の洗浄槽外循環方式を洗浄槽内だけで洗浄液を循環させる洗浄槽内循環方式とする。
洗浄槽内循環方式は、従来の洗浄槽底部水溜部の開口部から洗浄槽外の洗浄液を加圧する洗浄ポンプ室間の導水路が洗浄槽内で構成される。
また、洗浄槽外の洗浄ポンプ室とノズル間の導水路が洗浄槽内で構成され、両者の導水路が不要となるため配路損失をなくすと共に、高さを低くすることができる。
モータは回転子を磁石で構成する薄形ブラシレスモータとし、洗浄槽の底部直下に設けたモータの軸に洗浄ポンプ羽根を設け、中央部に洗浄液吸込用の開口部を有するノズルの開口部に洗浄ポンプ羽根を位置させ、ノズルを回転自在に支持すると共に、洗浄槽の底部に対し一定の間隔で伸長し、洗浄槽の最深部近傍で外周にリング状の洗浄液吸込み用開口部を構成し、中央部はノズルの開口部に対応した洗浄液吐出用の開口部を有する洗浄液ガイドを設けた。
洗浄槽の最深部近傍に洗浄液吸込み用開口部を設けることは、洗浄液面高さを低く構成した場合、洗浄槽の最深部近傍から洗浄液を吸込構造のため、洗浄液面高さの変動・洗浄液面の波打ち等の要因に対して影響を受けることなく安定した洗浄液循環水路を構成することができる。
洗浄液面を安定させ方法としてノズルから噴射した洗浄液を静かに、かつ早く元の洗浄液面に戻す方法がある。具体的には仕切り板に複数の残菜捕集フィルターを設ける。あるいは補助的に仕切り板上に複数の孔を均等に配置することにより実現する。
更に、モータの洗浄ポンプ羽根設置と反対側の軸に排水ポンプ羽根およびポンプ室を設けた。モータの回転を洗浄ポンプ羽根の作用回転方向とは逆に回転させる。このような構成とすることにより、排水のための導水路が最短となり管路損失を小さくすることができる。
洗浄槽は上下2段(2分割)とすることにより、洗浄槽の高さは約1/2となり洗浄槽の上まで噴射液を噴射するためのヘッドは従来と比較し約1/2となり、循環水量も低く押さえることができる。これは洗浄液の必要水量が少ないため、洗浄液面も低く設定できるので、従来の食器洗い機の洗浄液面から洗浄槽底部水溜部・モータ・ポンプ室までに相当する高さを低くすることができる。
従来の食器洗い機のドア開閉は2アクションであったが、本発明は使い勝手の良い1アクションの食器洗い機を提供することにある。
従来の食器洗い機のドア開閉は2アクションであったが、本発明の洗浄槽の引出し収納操作において、洗浄槽の上端全周にパッキンを設け、更に、洗浄槽の上部にシール板を配置し、両者はパッキンの弾性により常に当接させる。また、食器洗い機が収納されたことを検知する検知器の信号を受けて、パッキンに加圧空気を送る構成とすることにより、食器洗い機収納後電源スイッチを操作するだけで収納操作は終了する。こうして、1アクション操作が可能となる。
使用状態では、パッキンが加圧空気により洗浄槽の上部のシール板に加圧されているため、洗浄槽が引出しできないように構成されている。そこで誤って使用中に洗浄槽を引き出し、動作中の高温水などと触れる恐れがない安全で使い勝手の良い食器洗い機となる。
従来のドアを開けた時、洗浄中に生じた水蒸気がドア面に付着し滴下すると共に、床面を濡らすという不具合があつたが、本発明は引出し式洗浄槽において水滴の滴下のない食器洗い機を提供することにある。
従来のドアを開けた時、洗浄中に生じた水蒸気がドア面に付着し滴下すると共に、床面を濡らすという不具合に対しては、本発明の引出し式洗浄槽は構造が異なるため発生はしない。ただし、洗浄槽の上部シール板には水蒸気が付着し滴下する。そこで、洗浄槽の上端全周にパッキンを設け、更に、洗浄槽の上部のシール板にパッキンの弾性により常に当接させ、更にパッキンのシール板との接触圧を洗浄槽の奥側において高くすることにより、食器洗い機使用中のみならず、食器洗い機使用後洗浄槽を引出すときは、洗浄槽の奥側パッキンがシール板に付着した水滴を洗浄槽内に掻き落とし、本体内に滴下させることはない。
本発明は、食器の乾燥に長い時間を要しない、乾燥運転時間の短い食器洗い機を提供することにある。
食器の乾燥運転中に洗浄槽内に設けた洗浄ポンプの羽根を回転させることにより、洗浄槽内の温度を均一にし、乾燥時間短縮を可能とした。
本発明は食器の洗浄に時間を要しない、洗浄運転時洗浄時間の短い食器洗い機を提供することにある。
ノズルと洗浄液ガイドの間に設けた金属製の仕切り板とヒータを適当な温度で熱的に結合することにより、仕切り板を放熱板とし、かつ仕切り板に開けた複数の孔から洗浄槽全域に温風を送ることにより洗浄槽の温度を短時間に上昇することができる。更に、この構成は食器洗浄中においては、洗浄液を短時間に適当な温度に上昇させることができるため、洗浄時間も短縮することができる。
上記のとおり、本発明は空間の利用効率の良く、しかも使い勝手の良い食器洗い機を提供することにある。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1、図2、図3、図4に示すように洗浄槽25は、本体ケース26に上下2段に各々独立して備わる。洗浄槽25はスライドレール27とローラー28により引出し可能に備えられている。
食器3は洗浄槽25に備わる食器棚29の上に並べられる。食器3を洗浄する洗浄用の洗浄液は給水バルブ59から給水ホース60を通じて洗浄槽25に供給される。洗浄槽25の底部の直下には回転子30を磁石(永久磁石)で形成するブラシレスモータ31(電動機)が設けられている。ブラシレスモータ31の回転軸には洗浄槽25側に洗浄ポンプのポンプ羽根32が取付けられる。
ノズルアーム33は上側に洗浄液を噴射する複数の噴射孔34を有し、中央部には洗浄液吸込用の開口部35が設けられている。このノズルアーム33は開口部35内でポンプ羽根32に対し適当な間隔を保って洗浄液吸込ガイド36の上に回転可能に取付支持されている。洗浄液吸込ガイド36は洗浄槽25の底部に対し一定の間隔を保って伸長し、洗浄槽25の最深部近傍で外周にリング状の洗浄液吸込み用開口部37を有し、中央部はノズルアーム33の開口部35に対応した洗浄液吐出用の開口部38を有する。
すなわち、洗浄槽25の底部側に回転自在に設けられるノズルアーム33と、ノズルアーム33の中央部に設けられる洗浄液吸込用の開口部35に回転自在に内置されている洗浄ポンプのポンプ羽根32と、洗浄ポンプのポンプ羽根を駆動する電動機とを有し、ノズルアーム33、洗浄ポンプおよび電動機の回転軸心が縦に同心的に、かつ電動機の上側にノズルアーム33および洗浄ポンプが位置するように配置している。そして、洗浄槽25の底部には洗浄液(洗浄水)が集まる最深部(集水部)を電動機の外側周囲に設け、かつ洗浄槽25の底部は集水部から離れるところを高くなるように傾斜させて形成し、ノズルアーム33と洗浄槽25の底部との間には、洗浄ポンプの吸込口側に洗浄水を導く洗浄液吸込ガイド36(洗浄水吸込ガイド)を設け、かつ洗浄水吸込ガイドの外周側を下向きに延在して洗浄液吸込み用開口部37(洗浄液吸込用開口部)を設け、該洗浄液吸込用開口部を集水部に対向するように配置した構成になっている。
洗浄ポンプの運転で洗浄液吸込用開口部より吸い込まれた洗浄水は、洗浄水吸込ガイドと洗浄槽25の底部との間に形成される流通路を流れて洗浄ポンプに吸い込まれ、ポンプ羽根32でノズルアーム33に送られた洗浄水は噴射孔34から洗浄槽25内に噴射される。この噴射する洗浄水で食器3は洗浄される。
かかる洗浄運転に伴い、洗浄槽25の底部に溜まる洗浄水の水位は、水位の下った時の水位まで低下する。洗浄する前のスタート水位よりもかなり下がった水位で洗浄の運転が行われているのである。水位差が大きいと言うことは、それだけ多量の洗浄水が洗浄槽25内に噴射されていることになるので、洗浄が短い時間で良く行われることになるのである。
スタート水位をノズルアーム33と洗浄水吸込ガイド上側との間にしたのは、ノズルアーム33の回転が出来る範囲で、出来るだけ多くの洗浄水を用意したいからである。これ以上にスタート水位を上げると、ノズルアーム33が洗浄水に触れるので、ノズルアーム33の回転が難しくなるからである。また運転中の水位を水位の下った時の水位程度に抑えるようにしたのは、安定した洗浄運転が維持できるからである。これ以下に水位を下げると、洗浄液吸込用開口部が大気に臨み、空気を吸い込んで洗浄が良く行われなくなるのである。また洗浄水の水面は、波立が生じ易いので、波の上下を考慮して洗浄液吸込用開口部よりも少し上側に運転時の水位を規定することが望ましいのである。
また洗浄水吸込ガイドで形成される流通路は短い。電動機の外側周囲に洗浄水が集まる最深部(集水部)を設け、そこに洗浄液吸込用開口部を臨ませるようにしたからである。洗浄水吸込ガイドの流通路が短いので、洗浄水が流れる流通路ロスが少なく、洗浄効率が向上する。
さらに洗浄槽25の底部には、洗浄水が集まる最深部(集水部)を電動機の外側周囲に設け、かつ洗浄槽の底部は集水部から離れるところを高くなるように形成したので、洗浄水は淀むことなく集水部に流れて集まる。このため、洗浄水は全部が良く循環させられることになるので、洗浄が良く行われる。淀む無駄な洗浄水がないので、洗浄水を少なくすることが出来る。
また、洗浄液吸込ガイド36はねじ39により洗浄槽25に固定されている。ブラシレスモータ31の回転軸には、ポンプ羽根32の反対側(下端側)に排水ポンプのポンプ羽根40を取付けると共に、ポンプ羽根40の周囲にポンプ室41を構成する。ポンプ室41は洗浄槽25の水溜部42に短い導水部43で連通されている。ポンプ羽根40は、ポンプ羽根32がポンプ作用を実現する回転方向と反対に回転したときに、排水ポンプとしての機能を生じるような羽根に構成されている。
排水ポンプのポンプ羽根40が排水ポンプとしての機能を果したときは、洗浄槽25内の洗浄後の洗浄液を排水ホース44を通じて、食器洗い機の外部に排水する。洗浄時は、ブラシレスモータ31と洗浄ポンプのポンプ羽根32の回転により、洗浄槽25の最深部近傍から洗浄液を吸上げ、洗浄液吸込ガイド36を通じて、洗浄液吸込ガイド36の開口部に導く。更に吸上げられた洗浄液はポンプ羽根32で加速され、ノズル33の開口部35から、ノズル33に設けたケーシング45に沿って更に加速された状態で、噴射孔34に導かれる。
洗浄液はノズル33の中で加圧されるため、複数の噴射孔34から高速で噴射される。尚、ノズル33は洗浄液が狭いケーシング45を通過するときの反作用および複数の小さな噴射孔34から高速で噴射される時の反作用により、一定の方向に回転する。洗浄液ガイド36の洗浄液吸込み用開口部37は、有効面積が確保できる範囲内で格子あるいは部分開口でも良い。
洗浄液吸込ガイド36は、洗浄槽25の底部に設けた凸型部に備えられる。凸型部は、洗浄槽25の底部を隆起させて形成したもので、下面が電動機収納部になる。洗浄槽25の底部に備わる前記最深部(集水部)は、電動機収納部の下部外側周囲に設けられる。洗浄槽25の底部は、前記最深部(集水部)から離れると高くなるようにしている。前記最深部(集水部)が洗浄槽25の中央に位置するので、洗浄槽25の外周側に向かって底部は高くなるように傾斜した形状をしているのである。
前記洗浄液吸込ガイド36(洗浄水吸込ガイド)は、電動機収納部の外側面に間隔を隔てて沿うように形状をなしている。すなわち、洗浄水吸込ガイドは、電動機収納部の上部に対向する円板状の傘部と電動機収納部の側面に対向する台形状の筒部を有する。傘部は、ほぼ平板状で、外周に向かって幾分下がるように傾斜している。筒部は傘部の外周から下向きに折れ曲がって延在する台形状をなしている。
このような形状をした洗浄水吸込ガイドと電動機収納部の外側との間に形成される導水路としての流通路は、洗浄槽25の最深部(集水部)に洗浄液吸込ガイド36(洗浄水吸込ガイド)の洗浄液吸込み用開口部37を設定することにより、最短となる。このため、洗浄液面の高さを低くしても、安定した洗浄液循環が行われる。
従来の流通路が長い食器洗い機と違い、本発明のものは流通路の管路損失が少なく、しかも流通路が洗浄槽25内で構成できるので高さの低い食器洗い機が実現可能となる。
洗浄液吸込ガイド36の近傍に、洗浄液の加温と、食器乾燥時のファン53により送風される空気の加温を兼ねるヒータ46を設置する。ヒータ46はシーズヒータでも面状のヒータでも良い。シーズヒータの場合は1重が一般的であるが図2に示すように2重(複数重)にすることにより効率よく加温できる。残菜捕集用のフィルター48は洗浄槽25の底部に設けられ、洗浄後の洗浄水を排水するときに、残菜を捕集する。
ヒータ46は洗浄槽25の底部に設けた感熱板49のアーム50により一端を支持され、ヒータ46の温度は感熱板49と熱的に1体となったセンサー51により温度検知情報を得て、コントローラー52により制御している。
洗浄槽25の上端全周にパッキン54を設け、更に、洗浄槽25の上部のシール板55にパッキン54の弾性により常に当接させ、更にパッキン54のシール板55との接触圧を洗浄槽25の奥側において高くすることにより、食器洗い機使用中のみならず、食器洗い機使用後に洗浄槽25を引出すときは、洗浄槽25の奥側パッキン54がシール板55に付着した水滴を洗浄槽25内に掻き落とし、食器洗い機本体内に水滴を滴下させることはなくなる。
また、食器洗い機が収納されたことを検知する検知器(図示せず)(検知手段)の信号を受けて、洗浄槽25側に取付けたエアーポンプ56で発生した加圧空気をパイプ57を通じて、パッキン54に加圧空気を送る構成とすることにより、食器洗い機の収納後に電源スイッチ58を操作するだけで収納操作は終了する。これにより、1アクション操作が可能となる。従来のものは食器洗い機を収納した後に、さらにロックレバーによる施錠を必要とした。これに比べ、本発明のものは収納操作が容易である。
尚、パッキン54は弾性および伸縮性を持たせるために蛇腹状に構成する。また、パッキン54は加圧空気を送る構成にするため、中空状とする。使用状態では、パッキン54が加圧空気により洗浄槽の上部のシール板55に加圧されているため、洗浄槽25が容易に引出すことができないように構成されている。このため、誤って使用中に洗浄槽25を引き出し、動作中の高温水等に触れるような恐れがなく、安全で使い勝手の良い食器洗い機を提供できる。
図5、図6において、ノズルアーム33と洗浄液吸込ガイド36の間に仕切り板61を設ける。仕切り板61は残菜捕集用のフィルター62を1個あるいは複数個備える。
また、図7において、仕切り板61は金属製とし表面に補助的に水きり用の孔64を設け、該孔の大きさを残菜捕集用のフィルター62の開口と同じかまたはそれ以下にする。
仕切り板61を設けたのは、ノズルアーム33により噴射された洗浄液が早く、洗浄液面の波立ちを生じるので、この波立ちを無くするためである。この仕切り板61はヒータ支持板63により、ヒータ46と適当な温度で熱的に結合させている。このため、仕切り板61は食器33の洗浄工程では、ノズルアーム33から噴射された洗浄液は仕切り板61上に到達したとき、仕切り板61の全面により加温されるため短時間で効率良く、洗浄に必要な洗浄液温度にすることができる。
また、食器33の乾燥工程では、ファン53により送風される空気は仕切り板61の全面により加温されるため短時間で効率良く、乾燥に必要な温風を供給できる。このとき、ポンプ羽根32を回転させることにより、更に短時間で洗浄槽25内の温度を均一にすることができるため、短時間で効率の良い、乾燥が実現できる。
上記実施形態で述べた発明の良さを以下に列挙する。
本発明によれば従来の食器洗い機が1つの洗浄槽であったものを、同一設置空間内に上下2段の洗浄槽を構成することにより、洗浄対象の食器数が増減した時に食器の数・大きさに応じて上下の洗浄槽を同時あるいは片側のみ等臨機応変に使用することができる。
本発明によれば、上下2段の洗浄槽は引出し式に引出す構成のため、立ったままの姿勢でかつ、軽い力で出し入れ可能となるため、使い勝手も良く腰への負担は軽減され、人にやさしい食器洗い機となる。
本発明によれば従来の洗浄液循環において、洗浄槽外循環方式であったものを、洗浄槽内だけで洗浄液を循環させる洗浄槽内循環方式とすることができる。そこで、従来の洗浄槽底部水溜部の開口部から洗浄槽外の洗浄液を加圧する洗浄ポンプ室間の導水路が洗浄槽内で構成される。
また、洗浄槽外の洗浄ポンプ室とノズル間の導水路が洗浄槽内で構成され両者の導水路が不要となるので管路損失がなくなる。そこで高さを低くすることができる。
本発明によれば、洗浄槽の最深部近傍に洗浄液吸込み用開口部を設ける。そこで、洗浄液面高さを低く構成した場合、洗浄槽の最深部近傍から洗浄液を吸込ので、洗浄液面高さの変動・洗浄液面の波打ち等の要因に対して影響を受けることなく安定した洗浄液循環水路を構成することができる。本発明によれば、モータの攪拌ポンプ羽根設置と反対側の軸に排水ポンプ羽根およびポンプ室を設け、モータの回転を攪拌ポンプ羽根の作用回転方向とは逆に回転させる。そのため排水のための導水路が最短となり管路損失を小さくすることができる。
本発明によれば、洗浄槽を上下2段(2分割)とする。そこで洗浄槽の高さは約1/2となり洗浄槽の上まで噴射液を噴射するためのヘッドは従来と比較し約1/2となり、循環水量も低く押さえることができる。これは洗浄液の必要水量が少ないため、洗浄液面も低く設定できる。更に従来の食器洗い機の洗浄面から洗浄槽底部水溜部・モータ・ポンプ室までに相当する高さを低くすることができる。
本発明によれば、従来の食器洗い機のドア開閉は2アクションであったが、本発明の洗浄槽の引出し収納操作において、洗浄槽の上端全周にパッキンを設け更に、洗浄槽の上部にシール板を配置し、食器洗い機が収納されたことを検知する検知器の信号を受けて、パッキンに加圧空気を送る構成とすることにより、収納状態で洗浄槽を保持できる。ここに、1アクション操作が可能となる。
本発明によれば、従来ドアを開けた時洗浄中に生じた水蒸気がドア面に付着し滴下すると共に、床面を濡らすという不具合があつたが、本発明の引出し式洗浄槽によると構造的が異なるためにドア面からの水滴の滴下は発生はしない。
ただし、洗浄槽の上部シール板には水蒸気が付着し滴下する恐れがあるが、本発明によれば、洗浄槽の上端のパッキンによりシール板に付着した水滴を洗浄槽内に掻き落すため、水滴の滴下は発生しない。
本発明によれば、食器の乾燥時間短縮において乾燥運転時に洗浄槽内に設けた攪拌ポンプ羽根を回転させ洗浄槽内の温度を均一にするため、乾燥時間短縮ができる。
更に、ノズルと洗浄液ガイドの間に設けた金属製の仕切り板とヒータを適当な温度で熱的に結合することにより、仕切り板が放熱板の機能を果たし、更に乾燥時間を短縮できる。
本発明によれば、仕切り板とヒータを適当な温度で熱的に結合することにより、食器の洗浄中において、噴射された洗浄液が仕切り板上に戻った時、洗浄液を短時間に適当な温度に上昇させることができるため、洗浄時間も短縮することができる。
本発明は空間の利用効率の良いまた、使い勝手の良い食器洗い機が実現できる。
【0006】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明よれば、洗浄水噴射量が多く、かつ流通路ロスが少ない食器洗い機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるもので、食器洗い機の縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるもので、食器洗い機の平面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかるもので、食器洗い機を引出した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態にかかるもので、食器洗い機の要部拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態にかかるもので、食器洗い機の縦断面図である。
【図6】図4に示す食器洗い機の平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態にかかるもので、食器洗い機の平面図である。
【符号の説明】
3…食器、25…洗浄槽、26…本体ケース、29…食器棚、31…ブラシレスモータ、32…ポンプ羽根、33…ノズルアーム、36…洗浄液吸込ガイド、6…ヒータ、40…ポンプ羽根。

Claims (11)

  1. 食器を収納する洗浄槽内に洗浄水を循環させる食器洗い機において、
    前記洗浄槽に回転自在に設けられるノズルアームと、
    前記ノズルアームの中央部に回転自在に設けられた洗浄ポンプと、
    該洗浄ポンプを駆動する電動機とを有し、
    前記ノズルアーム、前記洗浄ポンプおよび前記電動機の回転軸心が縦に同心的に、かつ前記電動機の上側に前記ノズルアームおよび前記洗浄ポンプが位置するように配置し、
    前記洗浄槽の底部には洗浄水が集まる集水部を前記電動機の外側に設けて前記洗浄槽の底部は集水部から離れると高い構造を有しており、
    前記ノズルアームと前記洗浄槽底部との間には、前記洗浄ポンプの吸込口に洗浄水を導く洗浄水吸込ガイドを設け、
    この洗浄水吸込ガイドの外周側が下向きに延びて運転時の洗浄水の水位よりも下側に洗浄水吸込用開口部を設け、
    前記ノズルアームと前記洗浄水吸込ガイドとの間に水きり用の孔を有する仕切り板を設け、
    この仕切り板の下方であって前記洗浄水吸込ガイドの近傍にヒータを設けたことを特徴とする食器洗い機。
  2. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記仕切り板は金属製であることを特徴とする食器洗い機。
  3. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記洗浄槽の底部を隆起させた部分の下方に前記電動機が収納される電動機収納部を設け、該電動機収納部の周囲下側に前記集水部を設けたことを特徴とする食器洗い機。
  4. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記ノズルアームの内部に前記洗浄ポンプを囲う洗浄液案内用ケーシングを設けたことを特徴とする食器洗い機。
  5. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記ヒータは1重または複数重のシーズヒータを用いたことを特徴とする食器洗い機。
  6. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記仕切り板に残菜捕集用フィルターを1個あるいは複数設けたことを特徴とする食器洗い機。
  7. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記仕切り板の水きり用孔の大きさを前記残菜捕集用フィルターの開口と同じかそれ以下にしたことを特徴とする食器洗い機。
  8. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記仕切り板の下面にヒータ支持板を介してヒータを支持したことを特徴とする食器洗い機。
  9. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記電動機は回転子が永久磁石で構成されたブラシレス電動機であることを特徴とする食器洗い機。
  10. 請求項1記載の食器洗い機において、
    食器洗い機の乾燥コース運転時に、前記洗浄ポンプを前記電動機で回転させてノズルアームの噴射孔から前記ヒータで加熱された空気を放出させるようにしたことを特徴とする食器洗い機。
  11. 請求項1記載の食器洗い機において、
    前記電動機の下側に電動機で駆動される排水ポンプを備えたことを特徴とする食器洗い機。
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