JP3778436B2 - ウェーハ研磨装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体のデバイス製造方法に係わり、特に機械研磨で付着材料の周囲の一部あるいは全部を除去する工程を含む半導体デバイスの製造方法に使用されるウェーハ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高速の通信、データ処理に対応するために半導体デバイスのテクノロジー寸法は130nmから100nm、70nm、50nmへと急速に微細化している。その開発費は微細化に伴なって急激に増大するが、従来の製造方法では半導体ウェーハ(以下、単にウェーハという)の交換開発ができないため、個別の企業が負担する開発コストは巨額となり、半導体産業の発展と企業の自由な参入の妨げになっていた。
【0003】
このような高コスト開発を低コスト開発に転換するには、一企業で開発ラインを保有して開発するのでなく、半導体製造産業に係わる企業が互いに個々に所有する技術を利用できるようにすればよく、それには、個々の製造装置や企業を超えてウェーハの交換ができる標準ハンドリングを開発すればよい。この標準ハンドリングにより、ウェーハ自体がそれらの製造装置やラインを自由に移動できるようになる。このウェーハの移動により、多数の開発ラインに一企業で単独で先端製造装置、材料を導入することによる巨額な開発投資の低減とそのリスクの分散が図れ、多くの製造技術や製造装置を先端技術開発に容易に用いることが可能になる。
【0004】
これを可能にするためには、1)ウェーハに触れて拡散させるおそれのある汚染をウェーハのハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去すること、2)ウェーハの認識番号(ID番号)が確実にレーザ読取機で確認できることが必要である。
【0005】
しかしながら、従来のウェーハの搬送や保持は、ウェーハ裏面または表面の周辺部に接触して行うので、汚染がこの接触により拡散する。汚染には分子レベルのものから粒子状のものまでサイズはいろいろであり、接触する部分の洗浄は、図9に示すように、薬液cをウェーハW1に吹付けて薬液cに浸して行っている。この洗浄工程において、製造中の回路が存在するウェーハ表面も薬液に浸るので、表面にレジスト保護膜kを塗布し、露光装置を使用して通常の露光工程で周辺部p1の表面を露出させて薬品に浸し、その後保護膜を除去する。薬液は一般にエッチング除去する化学的能力が、被エッチング材料により異なるので、製造工程と被エッチング材料にあわせて薬品と洗浄条件を調整することが必要である。さらに、微視的にみるとエッチング速度が異なるので部分的に除去残が存在すると、それが、次のエッチングのマスクとして働き、ウェーハ表面が凸凹になったり、残存物がゴミとして薬品の中に入り込み、製造工程の障害になる。また積層された膜をエッチングしようとすると、膜厚の正しい情報を管理できないためと時間を管理できないために、膜の除去に限界がある。
【0006】
また、工程が進行するにつれて、図10に示すように、ウェーハ一枚一枚を認識するためのマーク溝m1が膜s1で埋まり化学機械研磨で上層を平坦にすると、鏡面反射してマークの読み取りが困難となりウェーハW1の認識ができなくなる。
【0007】
従って、ウェーハが接触する部位が運ぶ汚染(主に金属)を除去できないこと、ウェーハの認識が確実でないことなど、製造障害のリスクや不安感のために、他企業あるいは別工場とウェーハを交換して製造工程を進めることは事実上できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、半導体ウェーハに触れて拡散させるおそれのある汚染をウェーハのハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去でき、半導体ウェーハの認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、ウェーハを交換して製造工程を進めることができる半導体デバイスの製造方法が要望されていた。
【0009】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、半導体ウェーハに触れて拡散させるおそれのある汚染をウェーハのハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去でき、ウェーハの認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、ウェーハを交換して製造工程を進めることができる半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によれば、半導体基板の表面に導電性材料及び絶縁性材料を付着して半導体デバイスを製造する半導体デバイスの製造方法において、前記半導体基板の積層面を保護し、しかる後、機械研磨により前記付着材料の周囲の一部あるいは全部を除去する工程を含むことを特徴とする半導体のデバイスの製造方法が提供される。これにより、半導体基板に触れて拡散させるおそれのある汚染を半導体基板のハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去でき、半導体基板の認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、標準ハンドリングが確立し半導体基板を交換して製造工程を進めることが可能となる。
【0011】
好適な一例では、上記機械研磨工程の後に、研磨面を洗浄する洗浄工程を含む。これにより、高純度な表面状態が実現する。
【0012】
また、他の好適な一例では、上記洗浄後の研磨面は、0.5μm以上のゴミが存在しない。これにより、半導体基板を交換して製造工程を進めることが可能となる。
【0013】
また、他の好適な一例では、上記洗浄後の研磨面は、金属濃度が1011/cm2以下である。これにより、半導体基板を交換して製造工程を進めることが可能となる。
【0014】
また、他の好適な一例では、上記機械研磨される表面は、基板に設けられたレーザマーク領域を含む。これにより、半導体基板の認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、半導体基板を交換して製造工程を進めることが可能となる。
【0015】
また、他の好適な一例では、上記機械研磨工程は、導電性材料の付着工程あるいはその除去工程の後に行なわれる。これにより、付着材料を平坦な表面を形成しながら除去することが可能となる。
【0016】
また、他の好適な一例では、上記半導体基板は、シリコンウェーハである。これにより、シリコンウェーハは半導体基板として大勢を占めるので、開発投資の節約に大きく寄与する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の実施形態は、図1に示すような半導体デバイスにCu配線を形成するための製造方法であり、図2はその製造フロー図である。
【0019】
本実施形態の半導体デバイスにCu配線を形成するための製造方法について、図2に示すような製造工程に沿って説明する。
【0020】
最初に半導体基板の表面、例えば周辺領域に識別用レーザマークが形成されたシリコンウェーハを用意する(P1)。
このレーザマークは、レーザビーム(Bd:YAG、CO2等)をウェーハ表面に照射し熱で表面にドットつけて刻んだマークが溝として作られる。このレーザマークは、文字や孔の大きさ、形、位置、情報等はSEMI規格に則って付されるのが好ましく、これにより、シリコンウェーハが多数の企業間を移動しても、製造管理のためのID番号の認識に使用することができる。
【0021】
シリコンウェーハ表面に熱酸化膜を100nm成長させる(P2)。
熱酸化膜はCuとシリコンウェーハの接触を防止するために設けられる。
この熱酸化膜の上全面にCVD法等によりTEOS酸化膜を成長させ、積層する(P3)。
シリコンウェーハの洗浄を行う(P4)。
レクチルを用いてTEOS酸化膜が形成されたシリコンウェーハを露光する(P5)。
エッチング(500nm)を行う(P6)。
エッチングにより露出した面にバリアメタル成長を行う(CVDタングステンナイトライドWN、20nm)(P7)。
【0022】
シードCuをバリアメタル上に成長させる(P8)。
スパッタ法により25nm程度成長させる。
枚葉式ラピッドサーマルにより不活性ガス雰囲気でアニールを行う(P9)。
メッキCuを成長させる(P10)。
メッキ厚は1.2μm程度にする。
アニールを行う(P11)。
化学機械研磨(CMP)により研磨を行う(P12)。
Cu配線を形成するのに障害になる全てのものを除去するためにCMP研磨する。
【0023】
シリコンウェーハの周辺機械研磨洗浄を行う(P13)。
この周辺研磨は、本発明に係わる半導体デバイスの製造方法においてはじめて導入する新規の工程である。
例えば、この周辺機械研磨は、図3に示し後述するようなウェーハ研磨装置1に設けられ図5に示すような研磨機構5を用い、CuとWNを、研磨対象材料よりも硬い砥粒を含むシリカスラリを用いて研磨し、シリコンウェーハの周辺部から導電性材料及び/又は絶縁性材料を除去する。ここでは導電性材料(メタル)も絶縁性材料(酸化膜)と同時に研磨される。
この機械研磨工程では、従来のような化学的性質を利用する薬品による除去と違い、化学的性質に依存することがなく、付着材料を平坦な表面を形成しながら除去できる。また、この機械研磨工程では、シリコンウェーハは、図4に示すウェーハ表面保護機構7によって、覆われ保護され、従って、別途保護膜等を積層することなく、確実にシリコンウェーハを保護でき、また、安価に半導体デバイスを製造できる。さらに、機械研磨工程では、図3に示すシリコンウェーハの周辺部に形成されたレーザマーク(溝)が存在する領域も含めて研磨される。
【0024】
このような機械研磨工程の後には、図6に示すような洗浄機構6が用いられ、研磨工程で用いられシリコンウェーハ、特に周辺部に残留するシリカスラリと、レーザマーク中に存在する酸化膜及び金属を除去するために、1重量%のHFとHClを含む純水を用い洗浄する。さらに、この洗浄後には、ウェーハ表面保護機構7を用い、このウェーハ表面保護機構7に設けられた給水管7Ab、7Bbから純水をシリコンウェーハに供給して全面を覆うようにして洗浄し、この純水洗浄の最終段階では、約80℃に加熱された純水を用い、さらに、乾燥器部7Ac、7Bcから窒素を表面に吹き付けて乾燥させる。シリコンウェーハの裏面も同様の洗浄、乾燥が行われる。洗浄後、周辺部pは制御された粗さになり、また、研磨表面に0.5μm以上のごみが存在しない状態および金属濃度が1011/cm2以下の状態の高純度な表面状態が実現する。これにより、このシリコンウェーハを他の製造設備に移載しても、当該製造設備を製造に支障をきたす程、金属不純物やごみにより、汚染することがない。研磨表面に0.5μm以上のごみが存在し、あるいは、金属濃度が1011/cm2を超えると、金属不純物やごみにより当該製造設備が製造に支障をきたす程、金属不純物やごみにより汚染されるため、移載が不可能になる。
【0025】
また、研磨洗浄後は、ID番号用のレーザマークからの酸化物とCuが、図8に示すように除去され、光散乱のための溝深さが確保され、ID番号を目視またはカメラにより正確に確認できるようになる。
従って、研磨洗浄工程後であれば、ウェーハに触れて拡散させるおそれのある汚染をウェーハのハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去でき、ウェーハの認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、標準ハンドリングが確立しウェーハを交換して製造工程を進めることが可能となる。結果として開発投資を節約して短時間の開発が可能となる。
【0026】
シリコン窒化膜SiN成長させる(20nm)(P14)。
低誘電率層間膜LOW−K成長させる(500nm)(P15)。
キャップ酸化窒化膜形成(SiON 20nm)(P16)。
1層目コンタクト孔露光(P17)。
孔のエッチング(SiON/LOW−K/SiN)(P18)。
バリアメタル成長を行う(CVDタングステンナイトライドWN、20nm)(P19)。
シードCu成長(P20)。
メッキCuを成長させる(P21)。
CMPにより研磨を行う(P22)。
【0027】
シリコンウェーハの周辺機械研磨洗浄を行う(P23)。
P13と同様にシリコンウェーハの周辺を機械研磨し、洗浄を行う。
この洗浄工程後の研磨表面に0.5μmのごみが存在しない状態および金属濃度が1011/cm2以下の状態の高純度な表面状態が実現する。従って、研磨洗浄工程後であれば、上記のように、標準ハンドリングが確立しウェーハを交換して製造工程を進めることが可能となる。また、本発明に係わる半導体デバイスの製造方法は、半導体基板として大勢を占めるシリコンウェーハに適用できるので、開発投資の節約に大きく寄与する。
【0028】
以下同様の工程(P24〜P33)を繰返し、3層のCu配線が形成される。
【0029】
次に本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の機械研磨工程に用いられるウェーハ研磨装置について説明する。
【0030】
図3に示すように、上述したウェーハ研磨装置1は、シリコンウェーハWが配置されるウェーハ配置孔2が中央に穿設された基台3を有し、この基台3には回転支持機構4と、研磨機構5と、洗浄機構6及び図4乃至図6に示すようなシリコンウェーハWの表面を保護するウェーハ表面保護機構7が設けられている。
【0031】
図4に示すように、上記回転支持機構4は、複数個、例えば3個、等間隔(120°)を設けて配設されており、各々の回転支持機構4は、支持アーム4aと、この支持アーム4aを回動させるアーム駆動モータ4bと、支持アーム4aに設けられシリコンウェーハWの周辺部pが遊嵌する支持プーリ4cと、この支持プーリ4cを回転駆動するプーリ駆動モータ4dとを有している。これにより、シリコンウェーハWを3点で支持するとともに、シリコンウェーハWを回動させることができるようになっている。このシリコンウェーハWは上記ウェーハ表面保護機構7によって、覆われ保護される。
【0032】
また、図5に示すように、上記研磨機構5は、各々上記回転支持機構4間に複数個、例えば2個配置され(図3参照)、かつ、各々の研磨機構5はシリコンウェーハWの周辺部pを上下から挟持するように配置された一対の研磨機構5A、5Bから形成され、この研磨機構5Aには、支点軸5Aaにより軸支された研磨機構支持部材5Abと、この研磨機構支持部材5Abの先端近傍に設けられ、シリコンウェーハWの周辺部pを研磨する研磨パッド5Acと、この研磨パッド5Acを回転させるパッド回転駆動モータ5Ad、スラリ供給管5Aeが設けられ、同様にこの研磨機構5Bには、支点軸5Baにより軸支された研磨機構支持部材5Bbと、研磨パッド5Bcと、パッド回転駆動モータ5Bd、スラリ供給管5Beが設けられている。これにより、上記回転支持機構4により回転されるシリコンウェーハWの図3に示すID番号用のレーザマーク(溝)mを含む周辺部pをスラリを供給しながら研磨できるようになっている。シリコンウェーハWは上記ウェーハ表面保護機構7によって、覆われ保護される。
【0033】
さらに、図6に示すように、上記洗浄機構6は、上記回転支持機構4間に例えば1個配置され、洗浄機構6は、シリコンウェーハWの周辺部pを上下から挟持するように配置された一対の洗浄機構6A、6Bから形成され、この洗浄機構6Aには、支点軸6Abにより軸支された洗浄機構支持部材6Aaと、この洗浄機構支持部材6Aaの先端近傍に設けられ、シリコンウェーハWの周辺部pを挟持し、上記研磨機構5により研磨された周辺部pを洗浄するブラシスクラバ6Acが設けられ、さらに、ブラシスクラバ6Acの洗浄水を供給するための給水管6Adがブラシスクラバ6Acの側部に対向して設けられ、同様に、洗浄機構6Bには、支点軸6Bbにより軸支された洗浄機構支持部材6Baと、ブラシスクラバ6Bc、給水管6Bd及び排水管6eが設けられている。これにより、上記研磨機構5によって研磨されたシリコンウェーハWの周辺部pを高純度に洗浄できるようになっている。
【0034】
また、図4乃至図6に示すように、上記ウェーハ表面保護機構7は、シリコンウェーハW全体を上下から覆う一対のウェーハ表面保護機構部7A、7Bから構成され、ウェーハ表面保護機構部7Aは開閉自在に軸支された蓋体7Aaと、この蓋体7Aaを貫通して設けられ、洗浄水をシリコンウェーハWの全面に亘って供給する給水管7Abと、シリコンウェーハWの全面に亘って窒素を供給する乾燥器部7Acを有しており、また、同様に、ウェーハ表面保護機構部7Bは蓋体7Baと、給水管7Bbと、乾燥器部7Bcを有している。
【0035】
従って、上記のような構造を有するウェーハ研磨装置1を用いてシリコンウェーハWの周辺部pを研磨洗浄するには、シリコンウェーハWを図3に示すように、上記回転支持機構4の3個の支持プーリ4cにより3点支持することで、シリコンウェーハWをウェーハ研磨装置1にセットし、ウェーハ表面保護機構7を閉じて、シリコンウェーハWを覆って保護し、しかる後、プーリ駆動モータ4dを駆動させて、シリコンウェーハWを回転させる。この回転するシリコンウェーハWの周辺部pに、回転する研磨パッド5Ac、5Bcを当接させ、スラリを供給しながら研磨を行う。研磨終了後、洗浄水を供給しながら、ブラシスクラバ6Ac、6BcによりシリコンウェーハWの周辺部pを洗浄することができる。上記のようにウェーハ研磨装置1に一体的に設けられた研磨機構5と洗浄機構6により、シリコンウェーハWの研磨と洗浄を同一装置内で行うので、研磨により生じる金属粉やごみが製造ラインに拡散することがなく、また、生産コストを削減することができる。
【0036】
【実施例】
(1)試験1
本発明に係わる半導体デバイスの製造方法を用い、図7に示す製造工程に沿ってシリコンウェーハの処理を行い、周辺研磨後の金属濃度(Cu、Al、W)を全反射蛍光X線により測定する。また、目視およびカメラを用いてID番号用の溝の状態を調べた。
【0037】
結果:表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
・希釈HCl洗浄+純水スクラバーによる洗浄後の2×1010/cm2は十分クリーンであり、金属材料の付着工程の後に本研磨洗浄工程を行えば、金属濃度をウェーハの交換が可能なレベルまで低減できることがわかった。
【0040】
・また、従来の製造方法である工程7の段階では、表面が平坦であるために入射光線が研磨の表面で全反射されてカメラ(目)にID番号用の溝からの反射光線が到達しなかった(溝を写せなかった)が、工程8(周辺研磨洗浄)を行った後は、溝からの酸化物とCuは、図8に示すように除去されてID番号を目視でも確認できた。
【0041】
・読み取りのためのレーザ光線が溝で散乱されてカメラに入射するために読み取りが確実になることが分かった。
【0042】
(2)試験2
上記試験1と同様に工程8(周辺研磨洗浄)まで行ったシリコンウェーハ周辺部の研磨面のごみを測定した。測定対象の研磨洗浄表面の面積は、200mm×3.14×3mmである。
【0043】
結果:表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
・0.5um以上のごみが存在しないことがわかった。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係わる半導体デバイスの製造方法によれば、ウェーハに触れて拡散させるおそれのある汚染をウェーハのハンドリングの際に触れるエッジ部分から完全に除去でき、ウェーハの認識番号が確実にレーザ読取機で確認できて、標準ハンドリングが確立しウェーハを交換して製造工程を進めることが可能な半導体デバイスの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の実施形態により製造される半導体デバイスにCu配線した概念図。
【図2】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の実施形態の製造フロー図。
【図3】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法に用いられるウェーハ研磨装置の概念図。
【図4】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法に用いられるウェーハ研磨装置の上記回転支持機構の概念図。
【図5】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法に用いられるウェーハ研磨装置の研磨機構の概念図。
【図6】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法に用いられるウェーハ研磨装置の洗浄機構の概念図。
【図7】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の実施例に用いられる製造フロー図。
【図8】本発明に係わる半導体デバイスの製造方法の研磨工程後のレーザマークの状態を示す概念図。
【図9】従来ウェーハ洗浄方法の概念図。
【図10】従来の研磨工程後のレーザマークの状態を示す概念図。
【符号の説明】
1 ウェーハ研磨装置
2 ウェーハ配置孔
3 基台
4 回転支持機構
5 研磨機構
6 洗浄機構
7 ウェーハ表面保護機構
m レーザマーク
p 周辺部
W シリコンウェーハ
Claims (2)
- 半導体デバイス製造の機械研磨工程に用いられるウェーハ研磨装置であって、
ウェーハ周辺部を機械研磨する研磨機構と、
この研磨機構により研磨されたウェーハ周辺部を洗浄する洗浄機構と、
ウェーハの全面に亘って水を供給する給水管を有すると共に、前記研磨機構による機械研磨工程においてウェーハの表面を覆い保護するウェーハ表面保護機構と
を備えることを特徴とするウェーハ研磨装置。 - 前記ウェーハはシリコンウェーハであることを特徴とする請求項1記載のウェーハ研磨装置。
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