JP4754870B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は,研磨装置に関し,より詳細には,円板形状の被加工物を円板形状の研磨砥石により研磨する研磨装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては,略円板形状である半導体ウェハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる切断ラインによって複数の矩形領域が区画され,かかる矩形領域の各々に半導体回路を形成する。このように複数の半導体回路が形成された半導体ウェハをストリートに沿って分離することにより,個々の半導体チップを形成する。半導体チップの小型化および軽量化を図るために,通常半導体ウェハをストリートに沿って切断して個々の矩形領域を分離するのに先立ち,半導体ウェハの裏面を研削して所定の厚さに形成している。半導体ウェハの裏面の研削は,通常,ダイヤモンド砥粒を,例えばレンジボンド等のボンドで固定して形成した研削工具を高速回転させながら,半導体ウェハの裏面に押圧させることによって行われている。
このような研削方式によって半導体ウェハの裏面を研削すると,半導体ウェハの裏面に加工歪が生成され,これにより個々に分割された半導体チップの抗折強度が低減する。この研削された半導体ウェハの裏面を硝酸およびフッ化水素酸を含むエッチング液を使用して,化学的にエッチングするウェットエッチング法やエッチングガスを用いるドライエッチング法が使用されている。また,研削された半導体ウェハの裏面を,遊離砥粒を使用してポリッシングするポリッシング法も実用化されている。
しかしながら,上述したウェットエッチング法,ドライエッチング法およびポリッシング法は,生産性が悪く,さらに,廃液が環境汚染の原因となる。かかる問題を解決するために,本願出願人は,フェルトに砥粒を分散させ,適宜のボンド剤で固定したフェルト砥石からなる研磨工具を用いて,研磨された半導体ウェハの裏面を研磨し,研削歪みを除去する技術を提案した(引用文献1)。
特開2002−283243号公報
上記研磨方法を行う場合,半導体ウェハの径より大きい径を有する研磨砥石を使用し,半導体ウェハの外縁部と研磨砥石の外縁部とを揃えて配置して半導体ウェハを研磨する方法が,最も研磨効率が高い。
しかし,かかる方法で研磨を行うと,研磨砥石の径と半導体ウェハの径との比率によって,研磨砥石の表面上の特定の領域で,半導体ウェハ上に金属屑やごみ等が集中的に付着することが判明した。この現象を解析した結果,この領域では,研磨砥石が常に半導体ウェハと接触している状態となるため,金属屑やごみ等が滞留しやすくなると推測される。
このとき,研磨砥石の径が半導体ウェハの径の2倍より大きいものであれば,研磨砥石が常に半導体ウェハに接触している領域がなくなるため,このような問題は生じない。しかし,研磨砥石の径を半導体ウェハの径の2倍より大きくすると,研磨装置自体が大きくなり過ぎてしまうという問題がある。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,研磨砥石が常に半導体ウェハに接触することなく,半導体ウェハに金属屑やごみ等が集中的に付着するのを防止可能な,新規かつ改良された研磨装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,円板形状の被加工物を保持するチャックテーブルと,チャックテーブルに載置された被加工物を研磨する円板形状の研磨砥石とを備え,研磨砥石の直径(R)は,被加工物の直径(R)よりも大きく,被加工物の外縁部と研磨砥石の外縁部とが揃えて配置される研磨装置であって,研磨砥石の直径(R)と被加工物の直径(R)とは,
Figure 0004754870
を満たし,研磨砥石は,被加工物と接する面側に,研磨砥石と同心円状に
Figure 0004754870
を満たす直径Dの凹部を有することを特徴とする,研磨装置が提供される。
かかる研磨装置は,研磨砥石の径が被加工物の径よりも大きく,被加工物(例えば半導体ウェハ)の外縁部と研磨砥石の外縁部とを揃えて配置して,被加工物を研磨するものである。上述したように,研磨砥石が被加工物に常に接触する領域をなくすためには,研磨砥石の径を被加工物の径の2倍より大きくする方法が考えられるが,研磨装置自体が大きくなってしまう。そこで,研磨砥石の径は,被加工物の径の2倍以下として,かつ研磨砥石が被加工物に常に接触しないように,被加工物に凹部が形成されることに本発明の特徴がある。
この研磨砥石に形成された凹部により,研磨砥石が被加工物に常に接触しない領域を存在させることができるが,かかる凹部の径を大きくし過ぎると,逆に,研磨砥石によって被加工物が研磨されない領域が生じてしまう。これを回避するために,研磨砥石の径は,被加工物の径の1.5倍以上とすることが必要である。したがって,研磨砥石の径と被加工物の径とは,上記数式1の関係を満たすことが必要である。
また,凹部の径が小さすぎると,研磨砥石と被加工物とが常に接触する領域が存在してしまい,被加工物のかかる領域に金属屑やごみ等が集中的に付着してしまう。一方,凹部の径が大きすぎると,研磨砥石と被加工物とが接触しない領域が存在してしまい,被加工物を研磨することができない。そこで,このような研磨砥石と被加工物とが常に接触する領域または研磨砥石と被加工物とが接触しない領域が存在しないように,凹部の径は,上記数式2の範囲の大きさで形成される。
以上説明したように本発明によれば,研磨砥石が常に被加工物に接触することなく,被加工物に金属屑やごみ等が集中的に付着することを防止できる,研磨装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず,本発明の第1の実施形態にかかる研磨装置について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる研磨装置1の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように,本実施形態にかかる研磨装置1は,例えば,搬送ユニット10と,チャック手段20と,研磨ユニット30と,を有して構成される。この研磨装置1は,例えば,本実施形態にかかる被研磨物である半導体ウェハ5の被研磨面(例えば裏面)を研磨加工して,当該被研磨面を高精度で平坦化することが可能な装置である。
搬送ユニット10は,例えば,搬入カセット102と,搬出カセット104と,搬送機構106と,仮受手段108と,搬入アーム110と,搬出アーム112と,洗浄手段114と,を有して構成される。搬送ユニット10は,半導体ウェハ5を搬入してチャック手段20上に供給するとともに,研磨加工された半導体ウェハ5を回収して搬出するための装置群である。
搬入カセット102および搬出カセット104は,複数の半導体ウェハ5を収容して持ち運ぶことが可能な収容ケースである。被研磨物である半導体ウェハ5は,例えば,かかる搬入カセット102に収容された状態で研磨装置1に搬入され,搬出カセット104に収容された状態で研磨装置1から搬出される。
この半導体ウェハ5は,例えば,略円盤形状を有する8インチのシリコンウェハなどであり,その表面には複数の回路(半導体素子)が形成されている。かかる半導体ウェハ5は,その裏面(回路が形成されていない側の面)側を上向きにした状態で,例えば,その表面側に貼り付けられた表面保護テープ(図示せず。)を介してフレーム(図示せず。)上に固着されている。なお,半導体ウェハ5は,裏面側を上向きにした状態で,例えばサブストレート(図示せず。)等の支持基材上に粘着剤等で直接固着されていてもよい。
かかる半導体ウェハ5は,例えば,研磨装置1による研磨工程の前工程である裏面研削工程において,グラインダー等によって,裏面側から平面研削加工されている。この裏面研削加工により,半導体ウェハ5を例えば数十μm程度の厚さにまで薄型化することができるが,この結果,半導体ウェハ5裏面には加工歪が生じている。本実施形態では,このような半導体ウェハ5の裏面の加工歪みを除去するべく,半導体ウェハ5の裏面を被研磨面として研磨加工する例について説明する。なお,被研磨物はかかる半導体ウェハ5の例に限定されるものではない。
半導体ウェハ5を収容した搬入カセット102は,研磨装置1に例えば手動で搬入され,所定領域に載置される。搬送機構106は,例えば,この搬入カセット102から半導体ウェハ5を1枚ずつ取り出して,搬送し,仮受手段108上に載置する。搬入カセット102に収容されていた半導体ウェハ5が全て搬出されると,空の搬入カセット102に替えて新しい搬入カセット102が載置される。
搬入アーム110および搬出アーム112は,例えば,回転動作および昇降動作が可能な搬送用のアームであり,その先端に,対象物を真空吸着可能な吸着部110a,112aを備えている。この搬入アーム110および搬出アーム112は,吸着部110a,112aを用いて半導体ウェハ5を吸着して,搬送することができる。具体的には,搬入アーム110は,仮受手段108上に載置された半導体ウェハ5を吸着して搬送し,チャック手段20上に載置することができる。このようにチャック手段20上に載置された半導体ウェハ5は,研磨ユニット30によって研磨加工される(詳細は詳述する)。一方,搬出アーム112は,研磨加工された半導体ウェハ5を吸着して,洗浄手段114に搬送することができる。
洗浄手段114は,例えば,スピンナ洗浄装置等で構成されており,高速回転させた半導体ウェハ5に対して純水等の洗浄液を噴射することによって,半導体ウェハ5裏面を洗浄して,乾燥させることができる。
このように洗浄された半導体ウェハ5は,再び搬送機構106によって搬送され,搬出カセット104に収容される。搬出カセット104に所定枚数の半導体ウェハ5が収容されると,かかる搬出カセット104に替えて,新しい空の搬出カセット104が載置される。
次に,チャック手段20について説明する。チャック手段20は,例えば,チャックテーブル202と,ハウジング204と,を有して構成される。チャック手段20は,載置された半導体ウェハ5を吸着保持して,回転させることができる。
チャックテーブル202は,例えば,上面に平滑な水平面を有する略円盤形状のテーブル(下盤)であり,ハウジング204によって支持されている。このチャックテーブル202は,例えば,少なくともその上面が多孔性セラミックス等の多孔質材料で形成されており,ハウジング204内部等に形成された連通路(図示せず。)を介して,真空ポンプ(図示せず。)等に連通されている。このため,この真空ポンプを動作させて負圧を加えることで,チャックテーブル202は,例えば,その上面に載置された半導体ウェハ5を真空吸着して,保持することができる。このとき,半導体ウェハ5は,例えば,被研磨面である裏面を上向きにして,チャックテーブル202上に載置される。また,搬出アーム112によって半導体ウェハ5を搬出する際には,チャックテーブル202による真空吸着を解除することにより,半導体ウェハ5を容易にピックアップすることができる。
また,このチャックテーブル202は,例えばハウジング204内等に設けられた回転用モータ(図示せず。)によって,所定の回転速度(例えば50〜500rpm)で水平方向に回転することができる。これにより,チャックテーブル202は,研磨加工中に,保持した半導体ウェハ5を回転させて,被研磨面である半導体ウェハ5裏面が均等に研磨されるようにすることができる。
ハウジング204は,上記チャックテーブル202を支持するとともに,内部に回転用モータ等を収容するための筐体である。このハウジング204は,例えば,移動用モータ等で構成されるチャック手段移動機構(図示せず。)によって,搬送ユニット10と研磨ユニット30との間で水平方向(X軸方向)に移動可能である。具体的には,半導体ウェハ5をチャックテーブル202に載置または回収するときには,ハウジング204は搬送ユニット10側に移動される。一方,半導体ウェハ5裏面を研磨加工するときには,ハウジング204は研磨ユニット30の下方に移動される。
次に,研磨ユニット30について説明する。研磨ユニット30は,例えば,研磨手段300と,回転軸310と,回転機構320と,移動機構330と,を有して構成される。
研磨手段300は,上記チャック手段20の上方に配置された略円盤形状の部材(上盤)であり,その下面(チャックテーブル202と対向する面)には,研磨砥粒を含んだ研磨パッドである研磨砥石が備えられている。すなわち,研磨砥石は,その表面(被研磨面に作用する研磨面)が下向きとなるような状態で配設され,チャック手段20上の半導体ウェハ5裏面と対面している。
回転軸310は,例えば,略棒状のスピンドルである。この回転軸310の下端には,上記研磨手段300が上記チャック手段20と対向するように装着される。また,回転軸310の上部は,回転機構320内に収容されている。
回転機構320は,例えば,内部に備えた電動モータ等によって,回転軸310を回転させることができる。この回転機構320によって,研磨加工時に,回転軸310を介して研磨手段300を水平方向に回転させることができる。この回転速度は,例えば,50〜500rpmなどである。
移動機構330は,例えば,電動モータ等によって,研磨ユニット30を垂直方向(Z軸方向)に移動させることができる。この移動機構330によって,研磨手段300をチャック手段20に対して昇降させることができる。これにより,研磨加工時には,下降させた研磨手段300を,チャックテーブル202上に保持された半導体ウェハ5裏面に押圧することができる。この押圧力(即ち,研磨圧)は,例えば50〜500g/cmである。
このような構成の研磨ユニット30は,チャック手段20に保持されている半導体ウェハ5の裏面に対して,研磨手段300を回転させながら押圧して,半導体ウェハ5裏面を研磨加工することができる。
以上,本実施形態にかかる研磨装置1の全体構成について説明した。次に,図2に基づいて,本実施形態にかかる研磨装置1の研磨ユニット30について説明する。なお,図2は,本実施形態にかかる研磨ユニット30によって半導体ウェハ5を研磨加工する態様を示す側面図である。
図2に示すように,研磨ユニット30の回転軸310には,研磨砥石302を支持した支持部材304を有する研磨手段300が備えられている。この研磨手段300は,例えば,回転軸310の下端に固設された装着部材に対して,支持部材304を締結ボルト316等で取り付けることによってなされる。
研磨手段300を昇降させる移動機構330は,モータ332と,支持体334と,ネジ軸336とを有して構成される。支持体334は,ネジ軸336と羅合して,ハウジングの直立壁2に備えられた一対のガイド338,338に支持されている。かかる移動機構300は,例えば,モータ332を動作させて,ネジ軸336を正方向に回転させることにより,かかるネジ軸336と内部で螺合する支持体334が下方にスライドされて,研磨手段300を下降させることができる。また,研磨手段300を上昇させるときには,ネジ軸336を逆方向に回転させ,支持体334を上方にスライドさせればよい。
半導体ウェハ5を研磨するには,まず,回転機構320を動作させ,回転軸310を介して研磨手段300を所定速度(例えば30〜1000rpm)で回転させるとともに,半導体ウェハ5を保持するチャックテーブル202を所定速度(例えば30〜300rpm)で回転させる。次いで,モータ332を動作させて,研磨手段300を回転させながら下降させることにより,研磨手段300の下面に貼り付けられている研磨砥石302が,半導体ウェハ5裏面に所定の圧力(例えば300g/cm)で押圧される。これにより,研磨砥石302と,半導体ウェハ5の裏面とが擦り合うようにして干渉し,半導体ウェハ5が研磨される。
以上,本実施形態にかかる研磨ユニット30について説明した。ここで,本実施形態にかかる研磨装置1では,研磨効率を高めるため,図2に示すように,研磨砥石302の縁部を半導体ウェハ5の縁部とを揃えて,半導体ウェハ5を加工する。また,研磨砥石302の径は,半導体ウェハ5の径よりも大きいものである。このとき,研磨砥石302が半導体ウェハ5に常に接触する領域が存在すると,その領域には,金属屑やごみ等が付着してしまう。この対応として,研磨砥石302の径を半導体ウェハ5の径の2倍より大きくすることが考えられるが,研磨装置1自体が大きくなってしまう。そこで,研磨砥石302の径は半導体ウェハ5の径の2倍以下として,研磨砥石302が半導体ウェハ5と常に接触しないようにするために,本実施形態にかかる研磨砥石302には凹部が形成される。
図3は,本実施形態にかかる研磨手段300を,研磨面302aを上側にして示した斜視図である。かかる研磨砥石302には,図3に示すように,研磨砥石302と同心円状に凹部302bが形成されている。この凹部302bは,例えば,研磨砥石302を貫通させて,研磨砥石302の貫通孔の内壁面と支持部材304とによって形成される。凹部302bを形成することにより,研磨時に,研磨砥石302が半導体ウェハ5と接しない領域を存在させることができる。
ここで,研磨砥石302の径は半導体ウェハ5の径の2倍以下として,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触する領域または研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触しない領域を存在させないためには,研磨砥石302の直径Rと半導体ウェハ5の直径Rとの間において,以下の数式1の関係
Figure 0004754870
を満たし,さらに,研磨砥石302に形成される凹部302bの直径Dは,以下の数式2に示す範囲
Figure 0004754870
を満たすことが必要である。
以下に,図4および図5に基づいて,上記数式1および上記数式2の設定の理由について説明する。なお,図4は,研磨砥石302の大きさと半導体ウェハ5の大きさとを一定として,研磨砥石302の凹部302bの大きさを変化させたときの研磨部分を説明するための説明図である。図4において,(a)は,D<2R−Rの状態を,(b)は,D=2R−Rの状態を,(c)は,D>R−Rの状態を示している。このとき,研磨砥石302の直径Rと半導体ウェハ5の直径Rとは,数式1を満たす関係にあるものとする(例えば,R/R=1.7)。また,図5は,研磨砥石302の直径Rと半導体ウェハ5の直径Rとの関係を説明するための説明図である。図5において,(a)は,R/R=1.5の状態を,(b)は,R/R<1.5の状態を示している。
まず,研磨砥石302に形成される凹部302bの直径Dの大きさについて,検討する。かかる凹部302bは,上述したように,研磨時に,研磨砥石302が半導体ウェハ5に常に接する領域を存在させないようにして,半導体ウェハ5に金属屑やごみが滞留するのを防ぐためのものである。例えば,図4(a)に示すように,凹部302bの直径Dを,半導体ウェハ5に内接するよりも小さく形成した場合,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触する領域5aが存在してしまう。このため,半導体ウェハ5の領域5aに,金属屑やごみが滞留しやすくなってしまう。
したがって,図4(b)に示すように,凹部302bの直径Dは,半導体ウェハ5に内接するとき以上の大きさとする必要がある。すなわち,凹部302bの半径(D/2)は,半導体ウェハ5の直径Rから研磨砥石302の半径(R/2)を引いた大きさ以上であれば,常に接触する領域5aを存在させないようにすることができる(R−(R/2)≦D/2:数式2の左辺側の条件)。
一方,凹部302bの直径Dを大きくし過ぎると,研磨砥石302が半導体ウェハ5に接触しなくなり,半導体ウェハ5を研磨することができなくなる。例えば,図4(c)に示すように,凹部302bの半径(D/2)を,凹部302bの中心(すなわち,研磨砥石302の中心)Cから半導体ウェハ5の中心Cまでの長さよりも大きくする。すると,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが接触しない領域5bが存在してしまい,半導体ウェハ5の領域5bの部分は研磨されないことになる。したがって,凹部302bの半径(D/2)は,研磨砥石302の半径(R/2)と半導体ウェハ5の半径(R/2)との差以下とすることにより,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触しない領域5bを存在させないようにすることができる(D/2≦(R/2)−(R/2):数式2の右辺側の条件)。
以上より,凹部302の直径Dを数式2の範囲内の大きさで形成することにより,研磨砥石302が半導体ウェハ5に常に接触する領域が存在しなくなり,半導体ウェハ5に金属屑やごみが滞留することを防止できるようになる。また,研磨砥石302が半導体ウェハ5に常に接触しない領域も存在しないため,半導体ウェハ5が研磨されない部分をなくすことができる。
ここで,研磨砥石302の直径Rは,半導体ウェハ5の直径Rの2倍以下としたときに,上記数式2を満たすような凹部302bを研磨砥石302に形成することによって,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触する領域を存在させないようにした。しかし,研磨砥石302の直径Rを半導体ウェハ5の直径Rの1.5倍より小さくすると,研磨砥石302に凹部302bを形成しても,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接触する領域,または常に接触しない領域を存在させてしまう。
すなわち,図5(a)に示すように,研磨砥石302の直径Rを半導体ウェハ5の直径Rの1.5倍としたとき,凹部302bが半導体ウェハ5に内接する状態と,凹部302bの半径(D/2)を,凹部302bの中心Cから半導体ウェハ5の中心Cまでの長さとした状態とが一致する(2R−R=D=R−R:すなわち,数式2の左辺と右辺とが一致した状態となる)。このため,例えば,半導体ウェハ5の大きさを一定として,研磨砥石302の直径Rを図5(a)の状態よりさらに小さくすることにより数式1の条件を満たさなくなると(R/R<1.5),数式2の条件も満たすことができなくなる。
例えば,図5(b)に示すように,研磨砥石302の直径Rを半導体ウェハ5の直径Rの1.5倍より小さくして,凹部302bの中心Cから半導体ウェハ5の中心Cまでの長さを半径(D/2)とした凹部302bを形成した場合,研磨砥石302と半導体ウェハ5とが常に接する領域5cが存在してしまう。このため,半導体ウェハ5の領域5cに,金属屑やごみが滞留してしまう。また,図5(b)の状態から,凹部302bの直径Dをさらに大きくさせると,半導体ウェハ5が研磨されない領域も生じてしまう。
したがって,かかる研磨装置1を用いて研磨砥石302の外縁部と半導体ウェハ5の外縁部とを揃えて研磨する際に,上記数式2の範囲の大きさに形成された凹部302bを形成して研磨するには,研磨砥石302の直径Rと半導体ウェハ5の直径Rとの間において,上記数式1を満たすことが必要である。
以上説明したように,本実施形態にかかる研磨装置1によれば,研磨砥石302の直径Rは,半導体ウェハ5の直径Rよりも大きく,半導体ウェハ5の外縁部と研磨砥石302の外縁部とが揃えて配置されるとき,研磨砥石302の直径Rと半導体ウェハ5の直径Rとは,1.5≦R/R≦2.0を満たし,研磨砥石302は,半導体ウェハ5と接する面側302aに,研磨砥石302と同心円状に,2R−R≦D≦R−Rを満たす直径Dの凹部302bを有する。これにより,研磨砥石302が常に半導体ウェハ5に接触しないようにすることができ,半導体ウェハ5に金属屑やごみ等が集中的に付着することを防止できる。また,研磨砥石302のサイズを小さくすることができるため,研磨装置1全体の大きさを小さくすることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態において,凹部302bは,研磨砥石302が貫通されて,研磨砥石302の貫通孔の内壁面と支持部材304とによって形成されていたが,本発明はかかる例に限定されず,研磨砥石302を半導体ウェハ5に押圧させたときに,研磨砥石302が半導体ウェハ5と接していない状態であればよく,例えば,研磨砥石302を貫通させずに,研磨砥石302を窪ませることにより形成してもよい。
本発明は,研磨装置に適用可能であり,特に円板形状の被加工物を円板形状の研磨砥石により研磨する研磨装置に適用可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる研磨装置を示す斜視図である。 同実施形態にかかる研磨ユニットを示す側面図である。 同実施形態にかかる研磨手段を示す斜視図である。 研磨砥石の大きさと半導体ウェハの大きさとを一定として,研磨砥石の凹部の大きさを変化させたときの研磨部分を説明するための説明図である。 研磨砥石の直径と半導体ウェハの直径との関係を説明するための説明図である。
符号の説明
1 研磨装置
5 半導体ウェハ
10 搬送ユニット
20 チャック手段
30 研磨ユニット
202 チャックテーブル
300 研磨手段
302 研磨砥石
302b 凹部

Claims (1)

  1. 円板形状の被加工物を保持するチャックテーブルと,前記チャックテーブルに載置された前記被加工物を研磨する円板形状の研磨砥石とを備え,
    前記研磨砥石の直径(R)は,前記被加工物の直径(R)よりも大きく,前記被加工物の外縁部と前記研磨砥石の外縁部とを揃えて配置される研磨装置であって:
    前記研磨砥石の直径(R)と前記被加工物の直径(R)とは,
    1.5≦R/R≦2.0
    を満たし,
    前記研磨砥石は,前記被加工物と接する面側に,前記研磨砥石と同心円状に
    2R−R≦D≦R−R
    を満たす直径Dの凹部を有することを特徴とする,研磨装置。

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