JP3777654B2 - 炉頂装入装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は竪型炉の炉内へ原料を装入する炉頂装入装置に関するもので、装入原料を分配シュートで炉内へ分布させるようにするベルレス型の炉頂装入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炉内への原料の装入にベルを用いないで原料を均一に分布させるようにする、いわゆるベルレス型の炉頂装置は、図7に一例を示す如く、炉1の頂部に、支持フレーム2を固定設置し、該支持フレーム2の炉中心線O上の位置に、旋回テーブル3′と該旋回テーブル3′に固定された垂直シュート3を回転自在に支持させ、且つ該垂直シュート3に断面形状をU型にした樋状の分配シュート4の基端部を上下方向へ回動(傾動)自在に取り付け、旋回テーブル3′を回転させて垂直シュート3を回転させることにより分配シュート4を水平方向に旋回させ、又、分配シュート4を傾動させることにより該分配シュート4の旋回半径を任意に変更できるようにしてある。又、上記支持フレーム2上には、伸縮管5を垂直シュート3の上方に位置するように設置し、伸縮管5の上方には、上端部の天板7に複数(図では3つ)の原料流入用の開口8を設けると共に下端部に1つの原料流出口9を有する原料集合ホッパー6を配置して、原料流出口9を伸縮管5に連通させる。更に、上記原料集合ホッパー6の上方には、3つの炉頂ホッパー10a,10b,10cが炉中心線Oより偏心した位置に別々に固定設置されていて、各炉頂ホッパー10a,10b,10cは、下端側に原料を定量切り出しする流量調整用ゲート11と炉頂ホッパー10a,10b,10c内の原料を計量するために下方及び隣の炉頂ホッパー10a,10b,10cとの縁切り等の目的をもつ伸縮管12を備えて下端部を、上記原料集合ホッパー6上端の3つの開口8に嵌合させ、各炉頂ホッパー10a,10b,10cの下端に、炉頂ホッパー10a,10b,10c内の原料を原料集合ホッパー6内に投入するときに炉内圧から炉頂ホッパー10a,10b,10c内を遮断するための下部シール弁13を取り付けた構成としてある。
【0003】
したがって、従来の炉頂装入装置では、炉頂ホッパー10a,10b,10c内の原料が流量調整用ゲート11で流量調整されて原料集合ホッパー6内に入ると、該原料集合ホッパー6下端の原料流出口9より伸縮管5、垂直シュート3を経て分配シュート4上に落下し、該分配シュート4の先端より炉内へと装入され、このとき分配シュート4の旋回と傾動により炉心より任意の半径の位置に分布させるようにしてある。
【0004】
かかる炉頂装入装置においては、ガス流れの偏向等があると炉内耐火物の部分的な損耗が生じると共に操業効率の低下を招くので、これらを防止するために、炉内への原料装入は均一分布で行われて堆積する原料の偏積を防止することが必要である。
【0005】
しかし、図7に示す如く、複数個の炉頂ホッパー10a,10b,10cが炉中心線Oから偏心させて配設してあって、1つの原料集合ホッパー6内に原料を投入させるようにしてある炉頂装入装置の場合、原料集合ホッパー6内の原料の流れは、異なる炉頂ホッパー10a,10b,10c毎に変化して、図7に矢印aとbで示す如き状態の流れとなり、この原料の流れには、それぞれの炉頂ホッパー10a,10b,10cの水平設置位置の違いによる水平方向の速度成分が生じる。このため、
▲1▼複数個の各々の炉頂ホッパー位置の違いにより旋回角度位置(水平方向角度)での落下速度が変化することにより分配シュート4から炉内への原料落下速度(速度ベクトル)は上記の水平方向の速度の影響を受けること、
▲2▼原料集合ホッパー6から分配シュート4上への原料落下は、原料の流れa,bの如く炉中心線Oからずれたものとなるため、分配シュート4への原料衝突位置は旋回角度位置で変化することになる。このため、原料が分配シュート4上を滑走する距離(図7のL)が旋回角度位置で変化することになり、分配シュート4上での加速量、分配シュート4から受ける滑走抵抗が変化するため、分配シュート4上での原料滑走速度及び分配シュート4からの原料落下速度が旋回位置で変化すること、
▲3▼原料装入時、分配シュート4は旋回しているため、原料は分配シュート4上を先端側へ滑走中に該分配シュート4の横方向へ変位してせり上がることがあり、このせり上がり量は、分配シュート4上へ落下する原料の衝突位置・滑走速度により変化する。このため、原料の分配シュート4から飛び出す位置が旋回位置で変化すること、
等により、炉内へ堆積した原料は偏積を生じることになり、これに伴い炉内ガスの流れが偏向し、炉の安定操業が困難となるという問題がある。
【0006】
そのため、従来では、原料集合ホッパー6内の原料の水平方向成分を減少させ分配シュート4上の炉中心線O位置に原料を落下させる目的で、図7に示す如く原料集合ホッパー6の下端部に、筒状センタリングシュート14を固定して設置したり、あるいは、図示してないが原料集合ホッパー6の下端部に、複数のゲート板を順次重ね合わせるようにして回動自在に取り付けてなるセンタリング装置を設置して、原料集合ホッパー6の原料流出口9を開閉するようにしたものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図7に示す如き固定のセンタリングシュート14を設けたものでは、原料集合ホッパー6内の原料の水平方向成分を少しは打ち消すことはできるが、完全に打ち消すことはできないため、原料集合ホッパー6から分配シュート4上に落下させられる原料の分配シュート4上への落下位置を炉中心線O上とすることができず、前記した如き種々の問題が生じる。
【0008】
又、複数のゲート板からなるセンタリング装置を用いたものでは、炉中心線Oを中心として均等な開度は得られるが、各ゲート板は重なり合っていて重なり部があるため、ゲート板毎の段差があり、この段差により原料の流れへ抵抗が加わり、原料流れの偏向が考えられる。又、今後の炉の高効率化を図る上から、複数の炉頂ホッパー10a,10b,10cから同時に原料を切り出して原料集合ホッパー6内に投入して炉内へ装入する操業が望まれているが、このような場合において、上記ゲート板の段差があると、この段差によって片側の炉頂ホッパー10a,10b,10cのうち、たとえば10aからの原料は流れ易く、反対側の炉頂ホッパー10bからの原料は流れにくいということになり、このゲートの段差による流れの差により、排出された原料の混合比が経時的に変化して来て操業上好ましくないことが考えられる。更に、このゲート板によるセンタリング装置は、ゲートの開度を原料の流量に見合った開度にすると共に、各ゲート位置をセンタリングのために決定する必要があり、2つの要素を同時に満足するような制御となることから、制御が容易にできないことが考えられる。
【0009】
更に、高炉を長期間操業すると、種々の原因によるガス流の偏向等により、炉内耐火物の部分的な損耗が発生し鉄皮は加熱される結果、炉鉄皮の部分的損耗が発生し、炉の操業ができなくなる。このような場合には、積極的に原料の偏積を生じさせてガスの流れを制御して損耗のはげしい部分へのガス流れを抑制することにより、炉内耐火物と鉄皮からなる炉壁の保護を図ることが必要であり、そのための手段の開発が望まれている。
【0010】
そこで、本発明は、上記原料集合ホッパーの下端部に設けた固定のセンタリングシュートやゲート板によるセンタリング装置による場合に生じる問題点を除去して分配シュートの炉中心線の位置に原料を落下させるようにすると共に、炉内に装入した原料の堆積状況を偏らせることもできるようにして炉壁の保護を図るようにしようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、下端部に流量調整用ゲートがあり下端に下部シール弁が取り付けてある複数個の炉頂ホッパーが炉中心線より偏心した位置に設置してあり、該各炉頂ホッパーから排出された原料を、炉中心線上の流出口より炉中心線上の垂直シュートを介し分配シュート上に落下させて炉内へ堆積させるようにしてある炉頂装入装置において、上記垂直シュートの上方位置に、筒状にした固定シュートと揺動シュートを炉中心線上に位置するように配置し、且つ該揺動シュートを任意の方向へすり粉木運動するよう揺動できるように支持させて駆動装置に連結させてなる構成とする。
【0012】
各炉頂ホッパーから原料集合ホッパー内へ排出される原料は炉中心線上の原料流出口へと流されて揺動シュートへと落下させられるが、揺動シュートは原料集合ホッパー内を流れる方向に対応して揺動できるので、原料を炉中心線に沿い落下させることができる。これにより分配シュート上には常に一定位置に原料が落下されることになって炉内への均一分布が可能となる。
【0013】
固定シュートを取り外すことができるようにしておくと、揺動シュートを保守点検するときに容易に上方へ抜き取ることができて作業が楽になる。
【0014】
又、原料集合ホッパー内を流れて固定シュートに入り揺動シュートへと流れる原料の抵抗となる抵抗体を炉中心線上に位置させ、原料集合ホッパー上にロッドを介して上下方向に移動自在に支持させ、固定シュート内に挿入させるようにすると、原料集合ホッパー内での原料の水平方向速度成分を減らすことができる。
【0015】
更に、抵抗体を回転できるようにもして抵抗体を偏平な錘体状にすると、原料の水平方向速度成分を減らし且つ炉中心線に沿い落下させるようにもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図1乃至図4は本発明の実施の一形態を示すもので、図7に示す如く、炉1の頂部に支持フレーム2があって、垂直シュート3と分配シュート4が支持され、その上方に、原料集合ホッパー6があって、該原料集合ホッパー6の下端の原料流出口9が伸縮管5を介して垂直シュート3に連通させてあり、更に、原料集合ホッパー6の上部に、炉中心線Oより偏心した位置に3つの炉頂ホッパー10a,10b,10cが設置されて、各炉頂ホッパー10a,10b,10cの下端部が原料集合ホッパー6内に嵌合され、且つ各炉頂ホッパー10a,10b,10cには、原料を定量切り出す流量調整用ゲート11と、下部シール弁13が備えてあり、偏心した位置にある複数個の炉頂ホッパー10a,10b,10cから原料集合ホッパー6内に投入された原料を、炉中心線Oの位置にある原料流出口9から垂直シュート3を介して分配シュート4上に落下させられるようにしてある構成において、上記原料集合ホッパー6と垂直シュート3との間に、センタリングシュート14に代えて本発明の特徴をなす原料案内装置15を設置する。その他の構成は図7に示すものと同じであり、同一のものには同一符号が付してある。
【0018】
上記原料案内装置15は、図2及び図3に示す如く、上下方向に開口部を有し且つ上端を原料集合ホッパー6の下端に着脱自在に固定するようにすると共に下端を支持フレーム2の上の伸縮管5の上部に着脱自在に固定するようにしたケーシング16と、内面に原料による摩耗を防止するための保護板18を内側が多角形状になるように取り付け且つ中心が炉中心線O上に来るようにケーシング16の上部内側に着脱自在に取り付けた固定シュート17と、該固定シュート17の下方位置にあって、上端部をラッパ状に拡げ且つ内面に原料による摩耗を防止するための保護板20を内側が多角形状となるように取り付けてある揺動シュート19とからなり、上記揺動シュート19は、先端を両外側部に水平軸21にて回動自在に取り付けた支持アーム22を介してケーシング16に支持され、且つ揺動シュート19が水平軸21を中心とした回転運動とこの回転方向とは直角方向への回転運動が行われるようにしてある。すなわち、ケーシング16の一側部に取り付けた軸支持金物23に、軸受24及びガスシール装置25を介して回転自在に且つ気密状態に支持された中空軸26の先端に、上記2本の支持アーム22の各基端部を連結して、中空軸26、支持アーム22を介して揺動シュート19をケーシング16に支持させると共に、揺動シュート19の中空軸26側の側面にブラケット27を固定し、上記中空軸26内に挿入して取り付けた駆動装置としての油圧、空圧の如き流体圧シリンダ28のロッド29先端を、リンク30を介してブラケット27に連結し、更に、上記中空軸26に取り付けたブラケット31に駆動装置としての流体圧シリンダ32を連結し、上記流体圧シリンダ28を作動させることによりリンク30を介して揺動シュート19を水平軸21を中心に図上左右方向へ回転させる運動と、流体圧シリンダ32を作動させることにより中空軸26を回転させて支持アーム22とともに揺動シュート19を図上前後方向へ回転させる運動とからすり粉木運動ができるようにする。
【0019】
なお、揺動シュート19の内面に保護板20を多角形状に設けているが、図示以外の角形としてもよい。又、揺動シュート19の内径寸法は操業で必要な原料流量から決定するようにする。
【0020】
又、原料集合ホッパー6内での原料の流れ方向制御の効果を高めるために、原料集合ホッパー6の下端部の原料流出口9近傍位置に、該原料集合ホッパー6内で発生する原料の水平方向速度成分を減らす抵抗体33を、炉中心線O上の位置に自在に上下動できるように設ける。
【0021】
上記抵抗体33は、下向きに絞り形状とした円錐状に形成してあって、上面に円形の板34を周辺部が張り出すように取り付けた構成としてあって、原料集合ホッパー6内部を保守点検する際等において全閉を必要とするとき、抵抗体33を下降させて円形の板34で固定シュート17で塞ぎ蓋をするようにできるようにしてある。上記抵抗体33は、原料集合ホッパー6の上端を貫通して炉中心線O上に配置されたロッド35の下端に固定されて支持され、該ロッド35は、上下動を行わせる駆動装置としての油圧、空圧等の流体圧シリンダ36に上端を連結し、該流体圧シリンダ36によりロッド35を介して抵抗体33が上下方向へ移動できるようにしてある。37は原料集合ホッパー6の上端面をロッド35が貫通している部分のガスシール装置、38はロッド35の軸受である。
【0022】
3つの炉頂ホッパー10a,10b,10cの1つから原料を原料集合ホッパー6内へ順次投入して行くときは、各炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置に応じて原料案内装置15の揺動シュート19の角度設定を行うようにする。この場合、図4に示す如く、炉中心線Oより偏心した位置にある炉頂ホッパー10a,10b,10cのうち、たとえば10aから排出された原料を原料集合ホッパー6内へ投入するときは、揺動シュート19の下端が当該炉頂ホッパー10aの方向へ移動するように傾動させるようにし、同様に炉頂ホッパー10bや10cから排出された原料が原料集合ホッパー6内に投入されるときはそれらの炉頂ホッパー10bや10cの方へ揺動シュート19を傾動させるようにして、原料の投入を行う炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置に応じて角度設定された揺動シュート19により落下方向を案内し、分配シュート4上への原料落下位置を制御し、炉中心線O位置より落下させられるようにする。上記揺動シュート19の揺動は、駆動装置としての流体圧シリンダ28による水平軸21を中心とした揺動と、流体圧シリンダ32による中空軸26を中心とした揺動の組み合わせにより任意の方向に任意の角度に行わせることができる。
【0023】
なお、揺動シュート19は内面に保護板20が取り付けてあって、原料による摩耗を防止するようにしてあるが、保守点検の必要が生じたときは、上方にある固定シュート17を取り外した後、支持アーム22やリンク30を取り外すことによって上方へ抜き取るようにする。
【0024】
又、上記揺動シュート19を、原料を排出する炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置に対応させて、炉中心線Oに対する角度を任意に設定させることにより、分配シュート4上への原料落下位置を制御することに加えて、抵抗体33を上下動させて偏心位置の炉頂ホッパー10a,10b,10cから排出される原料の水平方向速度成分を減らすようにすることができる。すなわち、駆動装置としての流体圧シリンダ36によりロッド35を介して抵抗体33を上下方向に変位させることにより、上流の流量調整用ゲート11によって設定された流量に応じて図1に示す原料流れAに抵抗を与え、又、側方、反対側への原料の回り込みの流れBを促進することにより、原料の水平方向速度成分を減らし、炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置の違いによる揺動シュート19内の原料流れの偏向を防止し、流れ方向制御を効果的に行うことができる。
【0025】
次に、図5及び図6(イ)(ロ)は本発明の他の実施の形態として、抵抗体33を上下動のみでなく回転できるようにしたものである。すなわち、原料集合ホッパー6の上端部の天板7上に、該天板7より上方へ突出しているロッド35に沿ってフレーム39を設置し、一方、天板7より上方へ突出しているロッド35の一部表面にスプライン40を加工すると共に、ロッド35の途中を切断して回転継手41を介在させて、ロッド35の下端側が自在に回転できるようにし、又、上記フレーム39には、上記ロッド35のスプライン40と係合して上下方向には自由で回転方向のみ一体となるようにしたリングギヤ42を回転継手43を介して回転自在に支持し、且つ該リングギヤ42に噛合させたラック44を駆動装置としての油圧又は空圧の如き流体圧シリンダ45に連結して、該流体圧シリンダ45をフレーム39に支持させ、該流体圧シリンダ45によりラック44、リングギヤ42を介してロッド35を回転させて抵抗体33を回転させるようにする。
【0026】
更に、抵抗体33を上下動のみでなく、回転動作をもさせるようにすることに伴い、該抵抗体33を円錐状のものに代えて、図6(イ)(ロ)の如く扁平の錘体状のものとし、回転により各炉頂ホッパー10a,10b,10cからの原料流れに対し同じように面することができるようにして、抵抗体33の上下動により原料流れへの抵抗を加減させるようにする。
【0027】
このように抵抗体33を、扁平な錘体状として回転させるようにすると、炉中心線Oから偏心した異なる位置にある各炉頂ホッパー10a,10b,10cからの原料の水平方向速度成分をより有効に減らすことができ、又、原料の流れを変えることができる。
【0028】
本発明においては、分配シュート4に原料を落す垂直シュート3の上方位置に、原料の落下方向を変えるような原料案内装置15が設けてあるので、該原料案内装置15を構成する揺動シュート19の揺動方向を制御することにより原料の落下方向を任意に変えることができるので、これに伴い、炉の長期間操業により炉内耐火物の部分的な損耗が発生したようなときに当該損耗個所を積極的に保護することが可能となる。すなわち、垂直シュート3を介して分配シュート4上へ落下させられる原料の落下位置を揺動シュート19により変えることにより、炉内へ堆積される原料の偏積を積極的に発生させることが可能であることから、ガスの流れを変えて炉内耐火物の損耗している部分へのガス流れを抑制させることができて、損耗個所の保護を図ることが可能となる。
【0029】
なお、揺動シュート19の保守点検を考慮して固定シュート17を取り外し自在に取り付けた場合を示したが、揺動シュート19の交換に時間を要しても良い場合は固定シュート17を原料集合ホッパー6に固定してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の炉頂装入装置によれば、炉中心線より外れた位置にある炉頂ホッパーから原料集合ホッパー内に排出された原料を、原料集合ホッパー下端より垂直シュートを介し分配シュート上に落下させて炉内へ堆積させるようにしてある構成において、垂直シュートの上方位置に、揺動シュートを前後、左右任意に揺動できるように備えた原料案内装置を設置した構成としてあるので、原料集合ホッパー内を流れる原料を、その原料の流れの方向に対応して揺動シュートを揺動させることにより炉中心位置に落下させることができて、炉内に堆積した原料の偏積を防止することができ、これにより炉内のガス流れを炉の水平断面において周方向に均一化させることができて、炉内耐火物の部分的な損耗を防止し且つ操業効率を向上させることができるという優れた効果を奏し得られ、又、固定シュートを着脱自在に取り付けることにより、揺動シュートを容易に上方へ抜き取って保守点検作業を行うことができ、更に、上述したように揺動シュートを揺動させることにより原料の落下位置を任意に変えることができることから、炉内へ堆積される原料の偏積を積極的に発生させることも可能となって、炉寿命末期において炉内耐火物の部分的な損耗が発生したときに、かかる原料の偏積を積極的に発生させて損耗個所のあるところへのガス流を抑制することができて損耗個所の保護を図ることが可能となる、という効果も奏し得られる。更に、揺動シュートの上方位置に、抵抗体を上下動できるように設けることにより、炉中心線より偏心した位置の炉頂ホッパーから原料集合ホッパー内へ排出されて炉中心線の方向へ流れて固定シュートに入る原料による水平方向成分を減らし、揺動シュート内の原料流れの偏向を防止することができ、又、抵抗体を回転できるようにもし且つ抵抗体を錘体状にすることにより、原料集合ホッパー内を流れる原料による水平方向速度分布をより有効に減らして原料の流れを制御することができる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炉頂装入装置の切断側面図である。
【図2】本発明の炉頂装入装置における原料案内装置の拡大切断側面図である。
【図3】図2の切断平面図である。
【図4】本発明の炉頂装入装置をわかり易く示した概略平面図である。
【図5】本発明の炉頂装入装置における抵抗体を回転させる機構を示す拡大側面図である。
【図6】抵抗体を回転させる場合の形状を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図7】従来の炉頂装入装置の一例を示す切断側面図である。
【符号の説明】
1 炉
3 垂直シュート
4 分配シュート
6 原料集合ホッパー
7 天板
9 原料流出口
10a,10b,10c 炉頂ホッパー
11 流量調整用ゲート
13 下部シール弁
15 原料案内装置
16 ケーシング
17 固定シュート
19 揺動シュート
21 水平軸
22 支持アーム
26 中空軸
28 流体圧シリンダ(駆動装置)
32 流体圧シリンダ(駆動装置)
33 抵抗体
35 ロッド
36 流体圧シリンダ(駆動装置)
40 スプライン
42 リングギヤ
44 ラック
45 流体圧シリンダ(駆動装置)

Claims (4)

  1. 下端部に流量調整用ゲートがあり下端に下部シール弁が取り付けてある複数個の炉頂ホッパーが炉中心線より偏心した位置に設置してあり、該各炉頂ホッパーから排出された原料を、炉中心線上の流出口より炉中心線上の垂直シュートを介し分配シュート上に落下させて炉内へ堆積させるようにしてある炉頂装入装置において、上記垂直シュートの上方位置に、筒状にした固定シュートと揺動シュートを炉中心線上に位置するように配置し、且つ該揺動シュートを任意の方向へすり粉木運動するよう揺動できるように支持させて駆動装置に連結させてなることを特徴とする炉頂装入装置。
  2. 揺動シュートの上方にある固定シュートを原料集合ホッパーに着脱自在に取り付けた請求項1記載の炉頂装入装置。
  3. 原料集合ホッパー内を流れて固定シュートに入り揺動シュートへと流れる原料の抵抗となる抵抗体を炉中心線上に位置させ、原料集合ホッパー上にロッドを介して上下方向に移動自在に支持させ、固定シュート内に挿入させるようにした請求項1又は2記載の炉頂装入装置。
  4. 抵抗体を、錘体状として炉中心線上に位置させ、原料集合ホッパー上にロッドを介して上下方向へ移動自在に支持させ、固定シュート内に挿入されるようにした請求項1又は2記載の炉頂装入装置。
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