JP3776924B1 - マネキンボディ支持スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】マネキンの衣類着せ替え時は、ボディとそれを支えているスタンドとを切離さなくてはならず、大変煩雑な作業である。又、スタンドが邪魔で着衣が嵩張り不自然な感じを与える。そこで、切離す必要がなく、着衣も嵩張らせないスタンドの提供を目的とする。
【解決手段】摺動部4とボディライン部10、両者を連結するジョイント回転部18により解決。摺動部4は摺動バー5と摺動バー保持部6より成り、摺動バー5は摺動バー保持部6に嵌合保持され、摺動バー保持部6には取付け具8を装着。その取付け具8で摺動部4をボディ2へ取付。図9はその取付けの断面図。摺動バー5は摺動バー保持部6内を水平にスライド移動。ジョイント回転部18はジョイントピン19を軸に回転。このスライドと回転でボディが前後と斜め方向に動き、ボディ2と支持スタンド9との間に衣類着脱用空間が出来る。ウエストやヒップの形に合わせ曲線状に形成のボディライン部10は、着衣の嵩張りの不自然感を解消。
【選択図】 図9

Description

本発明はマネキン人形を支持するスタンドに関するもので、マネキンの衣類の着せ替え時にマネキンのボディとその支持スタンドとを分解切離す事なく簡単に衣類の着脱が可能な構造のマネキンボディ支持スタンドに関するものである。
マネキンの衣類を着せ替える時などには、従来はマネキンのボディと支持スタンドとを分解切離し行う事が一般的である。しかし、この分解切離しの作業は大変手間を要し煩雑である。このため、特許文献1や特許文献2等が提案されている。
特許文献1では、マネキンのボディと支持スタンドとの連結部に工夫を行ない着脱作業が容易に出来る様にしてある。しかし、分解切離しという人手を要する煩雑な着脱作業を行わなければならない。また、特許文献2では、マネキンのボディと支持スタンドとの連結部に工夫を行ない、分解切離す事なく衣類の着せ替えが出来る構造となっている。しかし、連結部等の構造が嵩張っていて着衣状況が不自然な感じとなり実用的ではない。
実用新案登録2598022号公報 特開2003−265286号公報
マネキンの衣類の着せ替えは、上述の通り一般的にはマネキンのボディと支持スタンドとを分解して行うため大変手間を要し煩雑であり1人ではやり難い。また、商品を展示している店舗内でもお客さんの目が気になりやりづらく、別室とか時間外とかに目立たないように着せ替えしている。
その為、マネキンのボディと支持スタンドとを分解切離す事なく衣服の着せ替えが出来る方法が特許文献2で提案されているが、この方法では、たしかに着せ替え時に分解切離す必要はないが、ボディと支持スタンドとの連結部分が嵩張った状態となり、衣服を着せた時にその部分と周辺等が膨らんだ状態となり不自然な感じを与え実用上問題である。
そこで、本発明は、マネキンの衣服着せ替え時にボディと支持スタンドとを分解切離す必要がなく簡単に着せ替え出来、更には、着衣状況に不自然さが感じられない構造のマネキンボディ支持スタンドを提供する事を目的としたものである。
上記課題を解決の為、本発明では、マネキンのボディ2に取付け具8にて支持スタンド9を取付けた部分に柱状の摺動バー5及びその摺動バー5を嵌合保持するための摺動バー保持具6から成る摺動部4を設け、ボディ2を前後方向へスライド移動可能とする方法にて解決した。
更に、取付け具8と支持スタンド9とが連結するジョイント部3において、取付け具8又は支持スタンド9の一方にジョイント孔20を穿ち他方には挿入部26を設け、その挿入部26をジョイント孔20に嵌合せ連結しジョイント回転部18を形成、あるいはジョイント部3において取付け具8及び支持スタンド9とにジョイント孔20を穿ち、そのジョイント孔20にジョイントピン19を嵌合せて取付け具8と支持スタンド9とを連結しジョイント回転部18を形成し、その形成されたジョイント回転部を支点としてボディ2を回転可能とする方法にて解決した。
更には、上記摺動部4とジョイント回転部18とを併設する方法により更に効果的に解決するに至った。
更には、支持スタンド9において、その支持スタンド9のジョイント部3から下方部分の内のボディ2に沿った部分をボディ2の体形に沿った形状に形成し、その部分をボディライン部10として支持スタンド9に設ける方法にて解決した。
(以上)


従来はマネキン人形のパンツやスカート等の衣類を着脱する時は、その都度ボディと支持スタンドとを分解切離す必要があり、複数人でやっても時間と手間が掛かり、しかもお客の目の届かない所でやる等の気配りまで必要で、結構大変な作業であった。
しかし、上記課題解決の為に摺動部4やジョイント回転部18等の工夫を行なった結果、ボディと支持スタンドとを切離す必要はなくなり、両者は連結したままで単にボディを前後方向へ水平にスライド移動したりボディを回転したりすれば、ボディと支持スタンドとの間に衣類着脱に必要な空間を確保出来るようになった。
しかも、摺動部4やジョイント回転部18等は取扱いが簡明である為、それらのスライド移動や回転作業等は1人ででも容易に出来、衣類着脱作業が短時間でスムーズに行える様になった。その結果、店舗内等で作業しても通常の着せ替え程度ではお客の目などあまり気にしなくても良くなり業務効率アップの効果も得られた。
又、ボディライン部10の工夫の結果、支持スタンドのボディ部分がウエスト部やヒップ部等のボディラインに沿った形となり、それらの部分での支持スタンドの嵩張りや出っ張り等が目立たなくなり、着衣状況の不自然さが大幅に解消された。
更には、スライド支柱11を設けた結果、支持スタンドの高さ即ちマネキンの高さが容易に調節出来る様になり、着せ替え作業が容易になると共に展示場の高さやスペース等への対応性も増した。
本発明は摺動部4、ジョイント回転部18、ボディライン部10等によりマネキンの衣類着せ替え作業を大幅に改善した。
摺動部4は、摺動バー保持部6に嵌合の摺動バー5の前後方向への水平スライド移動を取付け具8を介してボディ2へ伝え、ボディ2を前後方向へスライド移動させる働きをするものである。その前後方向へのスライド移動によりボディ2と支持スタンド9との間には衣類着脱用の空間が形成される。そのボディ2と支持スタンド9との間の空間の幅は摺動バー5と摺動バー保持具6との長さの差により決まる。なお、摺動部4は着衣を嵩張らせたりしないようにボディ2に内蔵される様に設置する事が好ましい。
摺動バー5としては前後方向へスライド移動可能な形状、例えば矩形柱状や円柱状或はそれらの組合せ形状等、であればよい。摺動バー保持部6としては摺動バー5と嵌合可能でその前後方向へのスライド移動に保持部の役目をするもの、例えば中空の矩形柱状や円柱状、C型チャンネル状等、であればよい。
ジョイント回転部18は、取付け具8と支持スタンド9との間の連結部分にジョイントピン19やジョイント孔20等により設け、そこを支点としてボディ2を時計の振り子状に回転させ、斜めに傾いたボディ2と支持スタンド9との間に衣類着脱用の空間を形成させるものである。ボディ2の回転幅は設定可能で、角度θに設定の例を実施例2に示す。
支持スタンド9は取付け具8を介してボディ2の背面ウエスト部分に装着するが、従来の支持スタンド形状の場合真っ直ぐな支柱状である為、ウエスト部やヒップ部等の形状にフィットせず乖離し出っ張った形となる。そのため、その支持スタンドの上から着せた衣類等は見た感じが嵩張り大変不自然な着衣状況を呈する。
その改善を目的に、支持スタンド9のうちのウエスト部やヒップ部に沿った部分をボディライン部10として、それらの体形に沿った曲線状に形成し着衣状況の不自然さを解消した。単にこのようにボディライン部10を形成しただけではボディ2と支持スタンド9との間の空間は狭くなり、パンツやスカート等の着脱はかえってやり難くなる。しかし、上述の摺動部4やジョイント回転部18等と併用する事により本発明課題を解決するに至った。
以下実施例にもとづきさらに本発明について説明する。
本実施例は、マネキンのボディ2を前後方向へスライド移動可能な摺動部4を設け、且つ支持スタンド9のボディ2に沿った部分をそのボディ2の体形に合わせてボディライン部10として形成した例である。図1から図7にその実施例図を示す。
図1〜図2は支持スタンド9で保持されたマネキン人形1の図で、図1の(イ)は正面図、図1の(ロ)は背面図、図2の(イ)、(ロ)は右側面図を示す。図3は、摺動部4と支持スタンド9とを取付け具8を介してボディ2に取付けた図の右側面断面図を示す。図4は、支持スタンド9と摺動部4とをジョイント部3を介して繋いだ右側面図を示す。図5は摺動部4と取付け具8との図で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図(マネキン人形1の正面方向から見た図)、(ニ)は背面図を示す。図6は摺動バー保持部6と取付け具8との図で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図(マネキン人形1の正面方向から見た図)、(ニ)は背面図を示す。 図7はボディライン部10と摺動バー5との図で、(イ)はボディライン部10と摺動バー5とをジョイント部3を介してジョイントしたものの斜視図を、(ロ)はその摺動バー5の部分の拡大図を示す。
摺動部4を構成する摺動バー5と摺動バー保持部6とは図7及び図6に示す通りであり、摺動バー5は角柱形状、摺動バー保持部6は中空の角柱形状とし、その中空部7に摺動バー5を嵌合保持させれば図5に示す摺動部4と成る。その際、摺動バー5がスムーズに摺動バー保持部6の中空部7内をスライド移動出来る様に両者をすり合せておく。
なお、摺動バー5の先端には、摺動バー5をスライド移動させた時摺動バー保持部6から抜け落ちない様に、ストッパー15を取付け用穴16へ装着しておく。また、摺動バー保持部6の長さは摺動バー5よりも短くしておき、その端部(ストッパー15をつけた端部と反対側の端部)にはボディ2に取付ける為の平板状の取付け具8を装着しておく。その取付け具8には、ボディ2へボルトナット等で取付けるための取付け用穴16を設けておく。
上記の様にして形成された摺動部4は取付け具8にてマネキンのボディ2の背面ウエスト部に取付け、それにジョイント部3にて連結された支持スタンド9にてマネキンを保持する。その際、支持スタンド9が従来の様に直線状のものである場合、摺動バー5と支持スタンド9とのジョイント部3からウエスト部、ヒップ部にかけて着衣状況が嵩張り不自然な感じとなる。その為、本発明では、支持スタンド9においてそのジョイント部3からウエスト部、ヒップ部、即ちマネキンのボディ2に沿った部分をそのウエスト部やヒップ部の体形に沿った形に形成する工夫を行なった。
即ち、図2の(ロ)に示す様に、支持スタンド9において、支持スタンド9と摺動バー5とのジョイント部3から下方部分のボディ2に沿った部分を単純な真っすぐの形状ではなくボディ2の形状、即ちウエスト部分やヒップ部分の体形に合わせてあたかもS字状の様な曲線状に形成させる工夫を行なった。その斜視図をボディライン部10として図7の(イ)に示す。
支持スタンド9の上方部分には上述の様にボディライン部10を設け、そのボディライン部10の下方部分には、図4に示す様に、スライド支柱11、固定支柱12、スタンド台14を設け、ボディ2支持用の支持スタンド9を形成させる。スライド支柱11は固定用ネジ13の締め緩めで固定支柱12に沿ってスライド上下させボディ2の高さ調節を行う。その際、固定支柱12にバネを内蔵しておけばスライド支柱11の動きはよりスムーズである。
図4は、ボディ2に取付け前の摺動部4、取付け具8、支持スタンド9の組立図である。これを、取付け具8にてマネキンのボディ背面ウエスト部に取付ける。取付けは取付け具8とボディ2とをボルトナット17にて緊結する。その際、摺動部4は水平状に取付けるが、ストッパー15が付いている端部の方を僅かに上向き状にした方がボディ2のスライド移動はスムーズである。図3にその取付け後の右側面断面図を示す。
以上のようにして作成のマネキン人形1の正面図と背面図を図1に、右側面図を図2に示す。図2の(イ)は摺動バー5をスライド移動させボディ2の中に一杯に押し込み、ボディ2と支持スタンド9とを密着させた図を、図2の(ロ)は摺動バー5をボディ2の外へ引き出し、ボディ2と支持スタンド9即ちボディライン部10との間に空間を作り出した図である。
マネキンにパンツやスカート等の衣類を着せる時は、まずマネキン人形1を図2の(ロ)の状態、即ち、マネキンのボディ2を支持スタンド9から離す様にマネキンの正面方向へ摺動部4にてスライド移動させ、ボディ2とボディライン部10との間に空間を作る。その空間があれば、支持スタンド9とボディ2とを切離さなくともそのままでパンツやスカート類を着衣させる事が出来る。
パンツ等をはかせた後は、ボディ2を支持スタンド9の方へ押し込み図2の(イ)の状態、即ちボディ2とボディライン部10とを密着させる。その後上半身用の衣類を着せれば着衣作業終了である。その着衣状況は、図2の(イ)のボディライン部10とウエスト部、ヒップ部の密着状況からも推考される様に、支持スタンド9等の嵩張りなどによる不自然さなどは全く感じられない。
なお、衣類を脱がせる時も上記と同様の手順で行えば、ボディ2と支持スタンド9とを分解切離す事なく出来る。この様に支持スタンド9とボディ2とを切離す事なく衣類の着脱が出来る事及び支持スタンド9の嵩張り等による着衣状況の不自然さが感じられない事は、本発明の摺動部4及びボディライン部10の効果によるものである。
本実施例は、摺動部4とボディライン部10とを設けた実施例1に、更にジョイント回転部18も併設した実施例である。図8から図14にその実施例図を示す。
図8はマネキン人形1の右側面図を示す。図9は摺動部4を取付け具8にてボディ2に取付けた図で、(イ)はその取付け部分の右側面断面図を、(ロ)はそのジョイント回転部18の拡大図を示す。図10は摺動部4、取付け具8、ボディライン部10、ジョイント回転部18の組立て図で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図(マネキン人形1の正面方向から見た図)、(ニ)は背面図を示す。図11は摺動バー5とボディライン部10とをジョイント回転部18にてジョイントした図の斜視図を示す。図12は摺動バー5の図で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は正面図、(ホ)は背面図を示す。図13は、ボディライン部10のジョイント回転部18の部分で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図、(ニ)は背面図を示す。図14は、図13の(ニ)でのX〜X′断面図を示す。
実施例1の場合、摺動バー5とボディライン部10とは、図7に示す様に、固定的に連結したジョイント部3でジョイントしたが、本実施例の場合はこのジョイント部分を支点としマネキンのボディ2が回転出来る様に、即ち、ここを固定的に連結せず、ジョイントに使用のピンを軸に回転出来る様にジョイントし、回転可能な構造としたものである。
摺動バー5は、図12に示す様に、正面側(図12の(イ)の左側)にはストッパー15を取付ける為の取付け用穴16を設け、背面側(図12の(イ)の右側)にはその下部部分にボディライン部10と嵌め合わせる為の切欠き部分を切欠き面21と垂面22とで形成する。その際、切欠き面21と垂面22とが成す角度をαとする。また、切欠き部分の上部(図12の(イ)で、切欠き面21の上方部)にはボディライン部10とジョイントピン19にてジョイントさせる為のジョイント孔20を貫通させておく。
なお、本実施例の摺動バー5は、その正面から見たときの形状を、図11に示す様に実施例1のそれ(横長形状、図7)とは異なる縦長形状としたが、これは、ジョイントピン19にてジョイントしジョイント回転部18を形成する時に形成し易いためである。
ボディライン部10には、図13、図14に示す様に、ジョイント孔20を設けると共に摺動バー5を差込み嵌め合わせる為の空間、即ち回転空間部25を設け、さらにその差込んだ時摺動バー5の切欠き面21と垂面22とを受ける為の面、即ち切欠き面受け23と垂面受け24とを設ける。その際、ジョイント孔20は、ジョイントピン19がスムーズに挿入出来且つスムーズな回転が得られる様に対応させ形成しておく。又、切欠き面受け23と垂面受け24とは、図14に示す様に角度βを成すように形成するが、角度βは角度αより小さく、即ちβ<αとなる様に形成する。
摺動バー5とボディライン部10とをジョイントピン19でジョイントしジョイント回転部18を形成した状態を図11に示す。これを、実施例1と同様な要領で図10の様に摺動バー保持部6と組合せて取付け具8にてマネキンのボディ2の背面ウエスト部に取付ける。その取付け部分の右側面断面図を図9に、その取付けたマネキン人形1がジョイントピン19を支点として角度θ回転した状態図を図8に示す。
ボディ2に取付け具8にて支持スタンド9を取付けたマネキン人形1の状況は、単に取付け展示中或は摺動部4にてボディ2を正面方向へスライド移動させただけの場合には、その状態は図1、図2に示す通りで、使い勝手などは実施例1と同様である。この状態から、パンツやスカート等を更に着脱し易い様にジョイント回転部18にてボディ2の足の方を回転させ、ボディ2と支持スタンド9との間に空間を作り出した状態を図8に示す。
ボディ2の回転は、ボディ2の足の部分を図8のA方向へ引っ張れば、ジョイント回転部18の部分の切欠き嵌め合い構造により、ジョイントピン19を支点としボディ2と支持スタンド9とが離れるように回転する。その際の回転角度θは、前述の摺動バー5とボディライン部10とに設けた角度αとβとの差、即ちθ=α―βとなる。なお、θ以内であれば任意の角度に回転可能である。
角度α、β、θの関係は図9の(ロ)に示す通りで、ボディ2をA方向へ動かせば取付け具8を介して摺動部4即ち摺動バー5がジョイントピン19を支点とし最大θの角度まで回転出来る構造となっている。マネキン人形1を単に展示している時には摺動バー5はボディ2の重さを受けていて、摺動バー5の垂面22はボディライン部10の垂面受け24に受け止められ互いに接した状態となっている。その為、摺動バー5の切欠き面21とボディライン部10の切欠き面受け23との間には角度θの空間が形成されている。一方、衣類着脱時等にボディ2をA方向へ動かせば、それと連動し摺動バー5はジョイントピン19を支点として回転しようとする。この時、切欠き面21と切欠き面受け23との間には角度θの空間があるため、その範囲で摺動バー5はジョイントピン19を支点とし回転出来、それと連動したボディ2も角度θの範囲で回転する事が出来る。
このようにボディ2を回転させれば、ボディ2と支持スタンド9との間には実施例1の時より更に大きな空間が出来る上に、ボディ2自身が傾いて足の方が正面側に出てくる傾斜した形となるため、実施例1の時よりパンツやスカート等の着脱が一層容易となる。
本実施例は、実施例2において、その回転の方向を変化させた実施例である。実施例2においては図8に示す様にボディ2をA方向へ回転させたが、本実施例はそれと直交する面上での回転、即ち、マネキン人形1の正面図を示す図15で、B,B'方向へ回転させる例である。このため、実施例2におけるジョイント回転部18の構造を変えた。その他の部分は実施例2と同様である。
図16に摺動バー5の斜視図を、図17にボディライン部10のジョイント回転部18部分の斜視図を示す。図18はその両者を組立てジョイント回転部18を形成した図で、(イ)は右側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図、(ニ)は背面図を示す。図19は、図18の(ロ)でのY〜Y'断面図を示す。
ボディライン部10の上部、即ちジョイント回転部18を形成する部分に、図17に示す様に、ジョイント孔20となる円柱状の孔を貫通させる。一方、摺動バー5の右端部には、図16に示す様に、そのジョイント孔20に嵌め合いさせる為の円柱形の挿入部26を設ける。又、その挿入部26がジョイント孔20から抜け落ちない様に、その先端部にナット固定用のネジを切っておく。この両者を、図18,19に示す様に、嵌め合い組立ててジョイント回転部18を形成する。なお、これらを摺動バー保持部6や取付け具8と組立てたり、ボディ2へ取付けたり等は実施例2と同様な要領で行う。
こうして形成のジョイント回転部18においては、摺動バー5が挿入部26を軸に回転可能であり、その結果取付け具8にて連結されたボディ2もジョイント回転部18を支点として図15のB、B'方向へ回転可能である。通常の展示等の場合は図2の(イ)の状態であるが、パンツやスカート等の着脱時には摺動部4にてボディ2を正面側へ水平にスライド移動させ、ボディ2とボディライン部10とを離した状態(図2の(ロ)の状態)とした後、ボディ2を図15に示すB方向或はB'方向へジョイント回転部18を支点に回転すれば、支持スタンド9とボディ2との間にさらに空間を作る事が出来る。
本発明支持スタンドを装着のマネキン人形正面図と背面図。 本発明支持スタンドを装着のマネキン人形側面図。 固定ジョイント部で連結した摺動部等のマネキンボディへの取付け断面図。 摺動部、取付け具、支持スタンドの組立て側面図。 固定ジョイント部で連結の摺動部等の図。 摺動バー保持部と取付け具との図。 固定ジョイント部で連結の摺動バーとボディライン部との斜視図。 マネキン人形を角度θ回転させた図。 回転ジョイント部で連結した摺動部等のマネキンボディへの取付け断面図。 回転ジョイント部で連結の摺動部等の図。 回転ジョイント部で連結の摺動バーとボディライン部との斜視図。 回転ジョイント部用摺動バーの図。 回転ジョイント部用ボディライン部のジョイント部分の図。 回転ジョイント部用ボディライン部のジョイント部分のX〜X'断面図。 B,B'方向へ回転可能なマネキン人形の正面図。 B,B'方向へ回転のジョイント部用摺動バーの斜視図。 B,B'方向へ回転のジョイント部用ボディライン部の斜視図。 B,B'方向へ回転のジョイント部で連結の摺動バーとボディライン部の斜視図。 B,B'方向へ回転のジョイント部で連結の摺動バーとボディライン部のY〜Y'断面図。
符号の説明
1、マネキン人形
2、ボディ
3、ジョイント部
4、摺動部
5、摺動バー
6、摺動バー保持部
7、中空部
8、取付け具
9、支持スタンド
10、ボディライン部
11、スライド支柱
12、固定支柱
13、固定用ネジ
14、スタンド台
15、ストッパー
16、取付け用穴
17、ボルトナット
18、ジョイント回転部
19、ジョイントピン
20、ジョイント孔
21、切欠き面
22、垂面
23、切欠き面受け
24、垂面受け
25、回転空間部
26、挿入部
27、ワッシャー
α、切欠き面21と垂面22とが成す角度。
β、切欠き面受け23と垂面受け24とが成す角度。
θ、角度αとβとの差(θ=α―β)。

Claims (4)

  1. マネキンのボディ2と該ボディ2に取付け具8を介して取付けた支持スタンド9から成るマネキン人形1において、該取付け具8該ボディ2への取付け部分に、柱状の摺動バー5及び該摺動バー5を嵌合保持する摺動バー保持具6から成る摺動部4を設け、該ボディ2を前後方向へスライド移動可能とした事を特徴とするマネキンボディ支持スタンド。
  2. マネキンのボディ2と該ボディ2に取付け具8を介して取付けた支持スタンド9から成るマネキン人形1該取付け具8と支持スタンド9とが連結するジョイント部3において、該取付け具8又は該支持スタンド9の一方にジョイント孔20を穿ち他方には挿入部26を設け、該挿入部26を該ジョイント孔20に嵌合せ連結しジョイント回転部18を形成、あるいは該ジョイント部3において該取付け具8及び該支持スタンド9とにジョイント孔20を穿ち、該ジョイント孔20にジョイントピン19を嵌合せて該取付け具8と該支持スタンド9とを連結しジョイント回転部18を形成し、該ジョイント回転部18を支点とし該ボディ2を回転可能とした事を特徴とするマネキンボディ支持スタンド。
  3. 上記の摺動部4とジョイント回転部18とを併設する事を特徴とした請求項1及び請求項2に記載のマネキンボディ支持スタンド。
  4. 上記マネキン人形1の支持スタンド9において、該支持スタンド9の上記ジョイント部3から下方部分の内の上記ボディ2に沿った部分を該ボディ2の体形に沿った形状に形成し、該体形状に形成の部分をボディライン部10として設けた事を特徴とする請求項1から請求項3に記載のマネキンボディ支持スタンド。
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