JP3776910B2 - スライド蝶番 - Google Patents

スライド蝶番 Download PDF

Info

Publication number
JP3776910B2
JP3776910B2 JP2004000974A JP2004000974A JP3776910B2 JP 3776910 B2 JP3776910 B2 JP 3776910B2 JP 2004000974 A JP2004000974 A JP 2004000974A JP 2004000974 A JP2004000974 A JP 2004000974A JP 3776910 B2 JP3776910 B2 JP 3776910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjustment
main body
door
notch
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004000974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005194747A (ja
Inventor
雅司 芝
Original Assignee
余合住金産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 余合住金産業株式会社 filed Critical 余合住金産業株式会社
Priority to JP2004000974A priority Critical patent/JP3776910B2/ja
Publication of JP2005194747A publication Critical patent/JP2005194747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776910B2 publication Critical patent/JP3776910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

この発明はスライド蝶番に関し、特に家具等の扉を家具本体(固定壁)側に取り付けるためのスライド蝶番に関する。
スライド蝶番(スライドヒンジともいう)は、扉を閉じたとき、開口が隠されて見えなくなるので外観もよく、広く用いられている。その際、扉内面と固定壁内面とにまたがってスライド蝶番を取り付けるようにすれば、スライド蝶番が外部に露出して家具等の外観が損なわれることがない。また、一般的にこのようなスライド蝶番は、扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に固定されるとともにアーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部(又は固定部)とを有し、閉状態でむやみに開いたりしないように、扉の閉鎖状態及び開放状態を保持するためのターンオーバ機構がリンク部材に組み込まれている。そして、このターンオーバ機構を利用して扉を開放状態に保持して、本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整(扉の前後方向調整又は扉と固定壁との隙間調整ともいう)と、本体部内での調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整(扉の左右方向調整ともいう)とが、いずれも固定壁内面側から可能とされている(特許文献1,2参照)。
特許第3174939号公報 特許第3112786号公報
このうち、特許文献1では、本体(本体部)の鍵孔形状の長孔にマウンティングプレート(調整部)に螺合された調節兼固定ネジ(調整ねじ)の頭部が挿通され、その調節兼固定ネジによって扉厚さ方向位置調整が行われる。ところが、扉の位置調整を行うために、扉側に固定されたアーチ状の本体内に扉取付体(固定壁)側に固定されたマウンティングプレートをスライド挿入する場合に、マウンティングプレートから調節兼固定ネジを一旦取り外し、長孔に挿通し直してからマウンティングプレートに再螺合する必要がある。したがって、工数が増加し、調節兼固定ネジを紛失するおそれがある。
また、特許文献2では、取付座(調整部)の長孔に側壁(固定壁)に螺合された固定ねじ(調整ねじ)の頭部が挿通され、その固定ねじによって扉厚さ方向位置調整が行われる。ところが、扉の位置調整を行うために、複数(特許文献2では4個、少なくとも2個)の固定ねじを調節する必要があるので、工数が増加するとともに、取付座にこじれ(左右の調整ずれ)が発生するおそれがある。
そこで、このような調整工数の増加を防止し、扉厚さ方向位置調整を簡便に実施できるようにするために、扉の位置調整を行う際に本体部と調整部との係合が外れないための工夫(構造)を要する場合がある。ところで、扉の位置調整を作業現場で迅速に行えるように、通常、スライド蝶番の本体部と調整部とは非係合状態で大量一括袋詰め(箱詰め)梱包され出荷される。したがって、このような外れ止め(抜け止め)構造を設ける場合、悪天候・悪路走行状態・長距離移動といった悪条件下での輸送時の振動・衝撃等にも耐え得るような十分な強度が要求される。
本発明の第一の課題は、扉厚さ方向位置調整のための工数の増加を防止し、調整を簡便にかつ安全に実施できるスライド蝶番を提供することにある。また、本発明の第二の課題は、悪条件下での輸送時の振動・衝撃等にも耐え得るような十分な強度を有する本体部と調整部との外れ止め(抜け止め)構造を備えたスライド蝶番を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記第一の課題を解決するために、本発明のスライド蝶番は、
扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
さらに、前記本体部と調整部との対向面のうち一方の対向面には他方の対向面に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、他方の対向面には一方の対向面に向けて起立する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接触可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、扉厚さ方向位置調整を行うとき、第二調整ねじが調整部に螺合された状態で第二切欠に挿通すればよい。したがって、第二調整ねじを一旦取り外し、第二切欠に挿通し直してから調整部に再螺合する必要がなく、また、複数の第二調整ねじを調節する必要もないので、工数の増加を抑制し、扉厚さ方向位置調整を簡便に実施できる。さらに、膨出部と突出部との接触(接当)によって、本体部と調整部との外れ止め(抜け止め)が防止されるので、安全確実に扉厚さ方向位置調整を実施できる。
その際、本体部の調整部側対向面において第二切欠の周縁に沿って膨出部を少なくとも部分的に膨出させ、調整部の本体部側対向面において扉側と反対側に開口を形成する形で突出部を起立させることができる。このように、膨出部と突出部とを容易に形成でき、突出部を膨出部に確実に接触(接当)させることができるので、本体部と調整部との外れ止め(抜け止め)構造を安価に採用できる。なお、第二切欠の周縁部を2枚重ね構造とすることによって膨出部を形成することができる。
次に、上記第二の課題を解決するために、本発明のスライド蝶番は、
扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
さらに、前記本体部の調整部側対向面には、前記第二切欠の周縁に沿い前記調整部に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、前記調整部の本体部側対向面には、前記スライド移動方向に沿って起立する両側の側壁とそれらを連結する天井壁とを有し扉側とは反対側に開口を有する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接当可能であることを特徴とする。
また、上記第二の課題を解決するために、本発明のスライド蝶番は、
扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
さらに、前記本体部の調整部側対向面には、前記第二切欠の周縁に沿い前記調整部に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、前記調整部の本体部側対向面には、前記スライド移動方向に沿って起立する両側の側壁とそれらを連結する天井壁とを有し扉側とは反対側に開口を有する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接当可能であることを特徴とする。
これらの構成によれば、調整部の本体部側対向面に形成される突出部は、スライド移動方向に沿って起立する両側の側壁とそれらを連結する天井壁とを有し扉側と反対側に開口を有する。このように、両側壁と天井壁との三方壁構造を有することにより、例えば頂部からの荷重によって天井壁部分が曲がって垂れ下がり、その結果開口が潰れるように変形する事態が防止される。したがって、突出部は過酷な条件下での輸送時の振動・衝撃等にも耐え得る十分な強度を有し、扉の位置調整の際に本体部と調整部との外れ止め(抜け止め)機能が損なわれるおそれが小さい。
これらのスライド蝶番において、第二切欠の周縁部をほぼ全周にわたり調整部側に押圧成形することにより膨出部を膨出形成し、スライド移動方向から見た天井壁の幅が扉側と反対側ほど狭くなるように、両側の側壁と天井壁とを押圧一体成形することにより突出部を起立形成することができる。これにより、膨出部は本体部のプレス成形(押圧成形)時に、突出部は調整部のプレス成形(押圧成形)時に、それぞれ形成できるので、製造コストの低減化が図れる。また、第二切欠の周縁部を押圧成形によって形成するので、第二切欠の強度も相対的に向上する効果がある。さらに、天井壁の幅が扉側と反対側ほど狭く形成されるので、プレス成形時に突出部の開口側(成形時にフリーとなる側)にひずみ等が発生しにくくなる。
その際、調整部に形成された突出部の開口位置における天井壁の最小幅を本体部に形成された第二切欠の幅よりも小となるように起立形成することができる。これにより、突出部の天井壁が第二切欠の内縁でガイドされることによって、扉の位置調整を行う際の本体部内への調整部のスライド挿入等がスムーズに行える。
さらに、調整部には固定壁内面に沿ってスライド移動方向と直交する方向に長孔を形成し、その長孔には固定壁内面に直接固定された固定部に螺合された第三調整ねじの先端部を挿通する一方、本体部にはその第三調整ねじの調整工具を挿入するための窓孔を形成し、第三調整ねじによって、固定部に対して調整部を長孔形成方向へ相対的にスライド移動させ、扉上下方向位置調整を固定壁内面側から可能としてもよい。これにより、固定壁に対する固定部の取付位置を変更せずに扉上下方向位置調整も行えるようになる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1はスライド蝶番(以下、単に蝶番ともいう)の平面図、図2は正面図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図である。図1に示すように、蝶番1は、第一蝶番部材2及び第二蝶番部材3とを有する。第一蝶番部材2が家具の扉50に、第二蝶番部材3がその扉50によって塞がれる家具本体51(固定壁)にそれぞれ取り付けられる。家具用の扉50は、閉状態(図2)ではむやみに開いたりしないように、閉鎖状態を保持する機構が必要である。また、逆に開状態(図3)では、家具本体51への物品の出し入れの妨げにならないよう、開状態を保持する機構が設けられていると便利である。この2つの機能を簡便に実現する方法として、蝶番1にターンオーバ機構4が設けられている。
図2において、ターンオーバ機構4は、第一蝶番部材2と第二蝶番部材3とを、ダブルリンク結合した構造を有し、第一蝶番部材2の2つのリンク旋回軸5,6を、第二蝶番部材3側の2つのリンク旋回軸7,8にそれぞれ結合する2つのリンク部材9,10の間に、ターンオーバ機能を実現するためのねじりコイルばね13を設けた構造になっている。このうち、扉50側に取り付けられる第一蝶番部材2には、扉閉状態において第二蝶番部材3の結合基端部3aと2つのリンク部材9,10とを収容するためのカップ部11が設けられている。このようなカップ部11を設けるのは、リンク部材9,10の取付スペースと、リンク部材9,10の旋回代とを確保するためである。このカップ部11は、扉50の内面に凹部53を掘り込み形成し、ここに埋設する形で取り付ける。カップ部11の外周面開口端部には、鍔状の取付プレート12を一体形成し、その裏面側を凹部53の開口周縁面に当接させ、取付プレート12を貫通するねじ部材等により固定を行う。そして、蝶番1は、ねじりコイルばね13の端片が一方の安定位置から弾性変位の最大点を乗り越えて他方の安定位置へ移動することにより、扉閉位置と扉開放位置をそれぞれ安定保持位置とするターンオーバ機構4が実現する。
蝶番1は、扉側に固定されたカップ部11にリンク部材9,10を介して連結された断面アーチ状を成す第二蝶番部材3の本体部20と、第二蝶番部材3を家具本体51に取り付ける固定座金30とを有している。図1に示すように固定座金30には、取付座31に貫通ねじ孔32が形成され、固定座金30は貫通ねじ孔32を貫通する取付ねじ(図示せず)を家具本体51にねじ込むことで取付固定される。
図3に示すように、この固定座金30には、本体部20内に収容される調整部33が取付座31と一体に形成されている。調整部33には、扉側の端縁で開口する第一切欠34が形成され、この第一切欠34に、本体部20に螺合された第一調整ねじ41の先端部が挿通されている。この第一調整ねじ41によって従来と同様に扉閉鎖時(図2)の扉幅方向の位置調整が行われる。また、本体部20には、扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠21が形成され、この第二切欠21に、調整部33に螺合された第二調整ねじ42の頭部が挿通されている。この第二調整ねじ42によって本体部20と調整部33とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく扉閉鎖時(図2)の扉厚さ方向の位置調整が行われる。なお、本実施形態では、第一調整ねじ41の先端に溝41aが形成され、その溝41aに、調整部33の前端部に形成された長手方向の第一切欠34が挿入されている。これにより、第一調整ねじ41に対する調整部33の長手方向(アーチ形成方向)の相対移動が許容される。以上のようにして、扉幅方向(左右方向)及び扉厚さ方向(前後方向)の各位置調整を可能とする位置調整機構62が構成されている。
このように、扉幅方向の調整も扉厚さ方向の調整も、図3のように扉50の開放状態で行う。作業者は扉50の開放空間から手を入れて、家具本体51の内面側から調整することになる。なお、扉50の調整方向は図2の扉閉鎖時で示している。
そして、図3に示すように、本体部20の調整部33側対向面には、第二切欠21の周縁に沿い調整部33に向けて膨出する膨出部22が形成されている。また、調整部33の本体部20側対向面には、本体部20の調整部33側対向面と所定間隔(例えば本体部20の板厚以上)を有するように、本体部20に向けて突出する係止爪35(突出部)が形成されている。係止爪35は、スライド移動方向(前後方向;アーチ形成方向)に沿って起立する両側の側壁35aとそれらを連結する天井壁35bとを有し、扉50側とは反対側に開口35cを有した形状を呈している。本体部20が調整部33(固定座金30)に対して前方(扉50へ近づく方向)にスライド移動したときに、係止爪35は膨出部22に接当可能な位置関係にあり、本体部20と調整部33との係合が外れるのを防止する働きをする。
具体的には、図5(c)に示すように、係止爪35の両側壁35a,35aは、上方(本体部20側)へ向かう程その間隔が狭くなるような台形状に形成され、調整部33の天板部33aから内側傾斜して起立している(図4参照)。また、係止爪35の天井壁35bは、天板部33aから立ち上がる台形状の前方傾斜部35b1と、前方傾斜部35b1に続く矩形状(長方形状又は正方形状)の後方平坦部35b2とを有している。前方傾斜部35b1は、後方(扉50から遠ざかる方向)へ向かう程高位となり、かつ幅狭となるように傾斜し、後方平坦部35b2は、側壁35aの最高位で一定高さに維持されている。したがって、天井壁35bは、両側壁35a,35aと前方傾斜縁及び後方平坦縁で強固に一体連結されている。このように、両側壁35a,35aと天井壁35bとの三方壁構造を有することにより、例えば頂部からの荷重によって天井壁35b部分が曲がって垂れ下がり、その結果開口35cが潰れるように変形する事態が防止される。したがって、係止爪35は過酷な条件下での輸送時の振動・衝撃等にも耐え得る十分な強度を有することになり、扉の位置調整の際に本体部20と調整部33との外れ止め(抜け止め)機能が損なわれない。
さらに、図4に示すように後方平坦部35b2の幅(すなわち開口35c位置における最小幅)W1が、本体部20に形成された第二切欠21の幅W2よりも小となるように形成されている。これにより、係止爪35の天井壁35b(後方平坦部35b2)が第二切欠21の内縁でガイドされることによって、扉の位置調整を行う際の本体部20内への調整部33のスライド挿入等がスムーズに行える。なお、調整部33には、断面アーチ状(例えば逆U字状)の本体部20の両脚部20a,20aを下方より受け止める段差部33a,33aが形成されているので、本体部20のスライド移動は一層円滑に行われる。
一方、図4に示す膨出部22は、第二切欠21の周縁部ほぼ全周にわたる型枠を用いたプレス等の押圧成形により調整部33側に膨出形成される。これにより、膨出部22が第二切欠21の補強リブとなるので、第二切欠21の強度が向上する。他方、図5(c)に示す係止爪35を形成するために外形打抜きと同時に天板部33aの開口35c位置に、スライド移動方向と直交する方向に直線の切込みを入れる。次に、両側の側壁35a,35aと天井壁35bとが型枠を用いたプレス等の押圧成形により起立形成される。
このような蝶番1は、図3に示す扉50の開放状態で(ターンオーバ機構4により開放状態を保持して)次のように扉50の位置調整が行われる。すなわち、第二調整ねじ42を緩め、第二切欠21の長さ範囲内に本体部20を前後方向に移動させて位置調整し、その後第二調整ねじ42を締めこむことで、本体部20、ひいてはこれに第一蝶番部材2を介して結合される扉50の扉厚さ方向位置を調整できる。また、調整部33は第一調整ねじ41と第二調整ねじ42により、長手方向両端部にて2点支持される形となるので、安定的なスライド移動が可能となる。また、本体部20が調整部33(固定座金30)に対して前方へスライド移動したときに、係止爪35が膨出部22に当たり、本体部20と調整部33との係合の外れを防止する。
(実施例2)
次に、図6に示す第2実施例について説明する。実施例1の蝶番1では固定座金30は調整部33と取付座31とが一体となって家具本体51に相対移動不能に固定形成されているが、実施例2の蝶番100では固定座金130のスライド調整板133(調整部)が取付板131(固定部)に対して扉上下方向に移動する点が異なる。つまり、この実施例の位置調整機構162では、扉幅方向位置調整と扉厚さ方向位置調整とに加えて扉の上下方向位置調整を行えるようにしたものである。スライド調整板133には家具本体51の内面に沿って前後方向(扉50に接近離間する方向)と直交する方向に長孔136が形成され、この長孔136を貫通して第三調整ねじ43が取付板131のねじ孔137にねじ込まれている。第二蝶番部材3のスライド調整板133は、本体部20と一体的に、長孔136の形成方向にスライド可能に取り付けられている。第三調整ねじ43を緩め、長孔136の範囲内にてスライド調整板133を長孔形成方向に移動させて位置調整し、その後第三調整ねじ43を締めこむことで、該スライド調整板133及び本体部20、ひいてはこれに第一蝶番部材2を介して結合される扉50の上記長孔形成方向の位置(つまり扉上下方向位置)を調整できる。なお、ドライバー等の調整工具による第三調整ねじ43の操作は、本体部20の頂面部分に形成された操作窓23(窓孔)を介して行うことができる。
実施例2で第一調整ねじ41により扉幅方向位置を調整できる点及び第二調整ねじ42により扉厚さ方向位置を調整できる点は実施例1と同様である。また、スライド調整板133には係止爪35が形成され、一方本体部20には膨出部22が形成され、スライド調整板133と本体部20との係合の外れ止め機能を有する。このようにすることにより、扉幅方向、扉厚さ方向に加えて扉上下方向の調整が可能となり、扉50の取付位置を3次元的に微調整が可能となる。その他、図6において、図3(実施例1)と共通する機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
(変形例)
次に、図7は図3又は図6に示す係止爪35に共通して適用できる変形例を示す。図7に示すように調整部33(133)の本体部20側対向面には、本体部20に向けて突出する係止爪135(突出部)が形成されている。係止爪135は、後方へいく程高位となるように天板部33a(133a)から傾斜状に起立する起立部135aと、起立部135aに続いて天板部33a(133a)と平行状の折曲部135bとを有し、折曲部135bの下方において、扉50とは反対側に開口135cが形成されている。係止爪135は本体部20側対向面において先端が扉側と反対側に傾斜した形に形成される。前述と同様に、本体部20と調整部33(133)とが互いに離間する向きにスライド移動したときに、本体部20の膨出部22と係止爪135とが接当可能な位置関係にあり、本体部20と調整部33(133)との係合が外れるのを防止することができる。
係止爪135を形成するために、外形打抜きと同時に天板部33a(133a)に、前方側基端部から後方へ延び方向変換部を経て再び前方側基端部へ戻る舌状(例えばコの字状)の切れ目135’(図7(b)参照)を入れる。次に、本体部20側対向面において扉側と反対側に開口135cを形成する形となるように、起立部135aと折曲部135bとが型枠を用いたプレス等の押圧成形により起立形成される。
(実施例3)
次に、スライド蝶番200の第三実施例について説明する。図8に示すように蝶番200の本体部220には、係止爪235(突出部)が形成されている。調整部233の本体部220側対向面には、本体部220に向けて膨出する膨出部222が形成されている。本体部220の扉側と反対側に開口する第二切欠221に、調整部233に螺合された第二調整ねじ42の頭部が挿通されている。これら係止爪235と膨出222とが接当可能な位置関係にあり、本体部220と調整部233とが互いに離間する向きにスライド移動したときに、本体部220と調整部233との係合が外れるのを防止することができる。図3(実施例1)及び図8(実施例3)に示すように、接当関係にある膨出部と係止爪とは、本体部20(220)と調整部33(233)とのどちら側に設けてもよい。
図8に示す係止爪235は、扉側と反対側の端部に2本の平行な直線状の切込みを入れた後、調整部233側対向面に起立するように、プレス等の押圧成形により形成される。この係止爪235の形成時にあわせて扉側と反対側に開口する第二切欠221が形成される。一方、膨出部222は調整部233の一部をプレス等によって押圧成形により膨出形成される。
なお、図1、図2に示す第一実施例にも操作窓23が設けてある。これによって、第一実施例(図3)の本体部20を第二実施例(図6)に共用化できる。
本発明のスライド蝶番の一例を示す平面図。 図1のスライド蝶番を折り畳んで扉を閉鎖したときの正面図。 図1のスライド蝶番のA−A断面図。 図1のスライド蝶番のB−B断面図。 固定座金の平面図、正面図及び一部拡大斜視図。 本発明のスライド蝶番の他の例を示す要部正面断面図。 固定座金の変形例を示す正面図及び一部拡大斜視図。 本発明のスライド蝶番のさらに他の例を示す説明図。
符号の説明
1 蝶番(スライド蝶番)
9,10 リンク部材
11 カップ部
20 本体部
21 第二切欠
22 膨出部
23 操作窓(窓孔)
30 固定座金
33 調整部
34 第一切欠
35 係止爪(突出部)
35a 側壁
35b 天井壁
35c 開口
41 第一調整ねじ
42 第二調整ねじ
43 第三調整ねじ
50 扉
51 家具本体(固定壁)
131 取付板(固定部)
136 長孔

Claims (7)

  1. 扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
    スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
    前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
    さらに、前記本体部と調整部との対向面のうち一方の対向面には他方の対向面に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、他方の対向面には一方の対向面に向けて起立する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接触可能であることを特徴とするスライド蝶番。
  2. 前記膨出部は、前記本体部の調整部側対向面において前記第二切欠の周縁に沿って少なくとも部分的に膨出し、
    前記突出部は、前記調整部の本体部側対向面において扉側と反対側に開口を形成する形で起立している請求項1に記載のスライド蝶番。
  3. 扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
    スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
    前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
    さらに、前記本体部の調整部側対向面には、前記第二切欠の周縁に沿い前記調整部に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、前記調整部の本体部側対向面には、前記スライド移動方向に沿って起立する両側の側壁とそれらを連結する天井壁とを有し扉側とは反対側に開口を有する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接当可能であることを特徴とするスライド蝶番。
  4. 扉側に固定されたカップ部に2つのリンク部材を介して連結された断面アーチ状の本体部と、固定壁側に直接的に固定されるとともに前記アーチ状の本体部内に着脱可能に係合・保持された調整部とを有し、それら本体部と調整部とのアーチ形成方向への相対的なスライド移動に基づく閉鎖時の扉厚さ方向位置調整と、前記本体部内での前記調整部の相対的な揺動に基づく閉鎖時の扉幅方向位置調整とが、いずれも固定壁内面側から可能とされたスライド蝶番であって、
    スライド移動方向における前記調整部の扉側の端縁で開口する第一切欠に、前記本体部に螺合された第一調整ねじの先端部が挿通され、その第一調整ねじによって前記扉幅方向位置調整が行われる一方、
    前記スライド移動方向における前記本体部の扉側と反対側の端縁で開口する第二切欠に、前記調整部に螺合された第二調整ねじの頭部が挿通され、その第二調整ねじによって前記扉厚さ方向位置調整が行われ、
    さらに、前記本体部の調整部側対向面には、前記第二切欠の周縁に沿い前記調整部に向けて膨出する膨出部が形成されるとともに、前記調整部の本体部側対向面には、前記スライド移動方向に沿って起立する両側の側壁とそれらを連結する天井壁とを有し扉側とは反対側に開口を有する突出部が形成され、それら本体部と調整部とが互いに離間する向きにスライド移動したときに両者の係合が外れるのを防止するために、これら膨出部と突出部とが接当可能であることを特徴とするスライド蝶番。
  5. 前記膨出部は、前記第二切欠の周縁部をほぼ全周にわたり調整部側に押圧成形することにより膨出形成され、
    前記突出部は、前記スライド移動方向から見た前記天井壁の幅が扉側と反対側ほど狭くなるように、前記両側の側壁と天井壁とを押圧一体成形することにより起立形成されている請求項3又は4に記載のスライド蝶番。
  6. 前記調整部に形成された突出部は、その開口位置における天井壁の最小幅が前記本体部に形成された第二切欠の幅よりも小となるように起立形成されている請求項5に記載のスライド蝶番。
  7. 前記調整部には固定壁内面に沿って前記スライド移動方向と直交する方向に長孔が形成され、その長孔には固定壁内面に直接固定された固定部に螺合された第三調整ねじの先端部が挿通される一方、前記本体部にはその第三調整ねじの調整工具を挿入するための窓孔が形成され、
    前記第三調整ねじによって、前記固定部に対する前記調整部の長孔形成方向への相対的なスライド移動に基づく扉上下方向位置調整が固定壁内面側から可能とされている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のスライド蝶番。
JP2004000974A 2004-01-06 2004-01-06 スライド蝶番 Expired - Fee Related JP3776910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004000974A JP3776910B2 (ja) 2004-01-06 2004-01-06 スライド蝶番

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004000974A JP3776910B2 (ja) 2004-01-06 2004-01-06 スライド蝶番

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005194747A JP2005194747A (ja) 2005-07-21
JP3776910B2 true JP3776910B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=34816626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004000974A Expired - Fee Related JP3776910B2 (ja) 2004-01-06 2004-01-06 スライド蝶番

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3776910B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104989204A (zh) * 2015-07-09 2015-10-21 伍志勇 一种家具铰链的集成优化结构

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031250A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 スガツネ工業株式会社 ヒンジ装置
KR101714354B1 (ko) * 2016-07-18 2017-03-09 삼성정밀공업 주식회사 가구도어의 점프거리를 증대하는 가구힌지

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104989204A (zh) * 2015-07-09 2015-10-21 伍志勇 一种家具铰链的集成优化结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005194747A (ja) 2005-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518406B2 (ja) バンパー固定具及びバンパーの取付け構造
EP1995097B1 (en) Fixing clip for interior part of vehicle
EP1832791B1 (en) A fixture
JP3894006B2 (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2005056792A (ja) 雌端子金具
JP4760230B2 (ja) 車両のフード構造
US8393683B2 (en) Automotive seat headrest supporting apparatus
JP3776910B2 (ja) スライド蝶番
EP2489887B1 (en) Attachment structure and attachment tool
JP2008100650A (ja) フロントパネルの取付構造
US6463961B1 (en) Duct hanger and method for hanging duct using hanger
US6205618B1 (en) Hinge
EP3591153B1 (en) Clamping assembly for glass door
KR101999789B1 (ko) 범퍼와 헤드램프 결합 구조
JP3899961B2 (ja) コネクタホルダー
CN212716254U (zh) 限位器安装支架和包含其的汽车车门限位器总成
JP2010098800A (ja) 電装品用プロテクタ及びその取付構造
JP7055716B2 (ja) 車両内装部材の取付装置
EP1712387B1 (en) Sliding door structure
JP6599611B2 (ja) 組立式収納家具
CN104520597A (zh) 紧固件
JP2005075112A (ja) フューエルリッド支持構造
JP2008519942A (ja) 車輛のモジュールヘッドライナー用補助取手固定具
JP5478278B2 (ja) 折戸
CN111746661A (zh) 发动机罩构造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3776910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130303

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees