JP3775837B2 - 表面実装型レーザーダイオード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種AV機器、コンピュータ用記憶装置、その他一般電子機器に広く使用されているレーザーダイオードに関するものであり、特に、表面実装型のレーザーダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザーダイオードとしては、図6に示すようなハーメチックシール型のものがあった。このハーメチックシール型レーザーダイオードは、コバール等の金属からなるステム2上に複雑な形状を有する端子電極4及び棒状の端子電極6、8を設定し、端子電極4の垂直面上にレーザーダイオード素子10を横向きにダイボンドすると共に端子電極6にワイヤーボンドし、また端子電極4の水平面上にわずかに傾斜するようにモニター用フォトダイオード12をダイボンドすると共に端子電極8にワイヤーボンドして、金属キャップ14をステム2に固着してハーメチックシールしたものであった。
【0003】
このハーメチックシール型レーザーダイオードにおいては、図7及び図8に示すような上下の全面にワイヤーボンド用の上面電極10aとダイボンド用の下面電極10bが形成されたレーザーダイオード素子10が使用されており、図中側方にレーザー光を照射する。従って、図6に示す状態に固着したレーザーダイオード素子10に電圧を印加すると、レーザー光は金属キャップ14の上面に設けられた透明板16で封止された窓孔14aから上方に照射されると共に、レーザーダイオード素子10の下方に設置されているモニター用フォトダイオード12に照射され、発光状態がモニターされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のレーザーダイオードにおいては、構造が複雑で且つ製造工程上難しいワイヤーボンディングが必要であるため、小型・薄型化が難しく、更に製造の手番が長くなるという課題があった。また、特殊環境で組立を行うハーメチックシール工程が必要であり、製造コストを抑えることが難しいという課題もあった。
【0005】
本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされたもので、その目的は、小型・薄型化が可能であり、また、製造工程の簡素化や材料コストの低減を図ることができる表面実装型レーザーダイオードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の表面実装型レーザーダイオードは、上下にそれぞれ開口する第1及び第2の収納部を有する容器と、前記第1及び第2の収納部の仕切り部に配設され、前記容器の内外を電気的に接続し、且つ前記第1及び第2の収納部を連通させる小孔を有するリードフレームと、上下面にそれぞれ形成される上面電極と下面電極を有し、該上面電極と下面電極がそれぞれ前記リードフレーム上に位置し、側面が開口方向を向くように前記第1の収納部内に収納され、前記上面電極と下面電極がそれぞれ前記リードフレームにダイボンディングされると共に前記リードフレームの小孔の位置に発光部が位置するように配置されるレーザーダイオード素子と、前記第2の収納部内に収納され、該第2の収納部内に配設された前記リードフレームにダイボンドにて固着され、前記レーザーダイオード素子からのレーザー光を前記小孔を介して受光するモニター用フォトダイオードと、前記第1及び第2の収納部を封止する合成樹脂と、からなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の表面実装型レーザーダイオードは、ワイヤーボンディングを用いることなく、レーザーダイオード素子とモニター用フォトダイオードを共に容器内のリードフレームにダイボンディングして固着・接続している。この容器には、第1及び第2の収納部が設けられており、その仕切り部にリードフレームが配設されている。従って、このリードフレームにダイボンディングされたレーザーダイオード素子とモニター用フォトダイオードは、リードフレームを介して対面することになる。このため、本発明においては、リードフレームに小孔を設け、この小孔を介してレーザーダイオード素子からのレーザー光がモニター用フォトダイオードに達するように構成している。
【0008】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る表面実装型レーザーダイオードの断面図、図2はその斜視図である。図中、20は耐熱性樹脂からなる容器であり、その外形は略直方体をなし、内部に第1及び第2の収納部20a、20bが設けられている。この第1及び第2の収納部20a、20bは、図中上下がそれぞれ開口しており、容器20の内部中央にて内側面より突出する隔壁20c、20dと後述するリードフレームにより仕切られている。
【0009】
22、24、26は容器20を形成する際にインサート成形されて容器20の内外を電気的に接続する第1乃至第3のリードフレームである。第1及び第2のリードフレーム22、24はその端部が所定の間隔をもって互いに対向するように容器20の隔壁20c、20dの上面上に配置されると共に容器20の外側面上に引き出されている。また、第3のリードフレーム26は、隔壁20cの下面上に配置されると共に容器20の外側面上に引き出されている。第1のリードフレーム22には、後述するレーザーダイオード素子の発光部に対応する位置に小孔22aが設けられており、この小孔22a及び隔壁20c、20d間の隙間を介して第1及び第2の収納部20a、20bは連通している。また、第2のリードフレーム24には下方にわん曲して形成される凸部24aが設けられており、この凸部24aが隔壁20dに設けられた貫通孔20eより第2の収納部20b内に突出するように構成されている。更に、第3のリードフレーム26にもその端部付近に下方にわん曲して形成される凸部26aが設けられている。
【0010】
28はレーザーダイオード素子であり、本実施例においては、図3及び図4に示すように、P層・N層間にある発光部28cを保護するため側面にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等からなる絶縁被膜がコーティングされており、更に発光を妨げないようなダイボンド用の上面電極28aと下面電極28bが形成されている。この上面電極28aと下面電極28bは、本実施例においては、レーザーダイオード素子28の上下面の約半分を被覆するように形成されており、レーザーダイオード素子28を後述するようにダイボンドするときに最小限必要な面積だけ電極を形成して、電極材料の削減を図っている。尚、上面電極28aと下面電極28bは、レーザーダイオード素子28の上下面の全面に形成しても良いものであり、この場合には電極部分の面積が増大することにより放熱性が向上する。また、上面電極28aと下面電極28bを上下面の全面に形成したものを使用する場合には、図7及び図8に示すような従来のレーザーダイオード素子10を使用することもできる。上記構成からなるレーザーダイオード素子28は、その上面電極28aと下面電極28bがそれぞれ第1及び第2のリードフレーム22、24上に位置するように容器20の第1の収納部20a内に収納され、ダイボンド用の銀ペースト、高温半田等により上面電極28aと下面電極28bがそれぞれ第1及び第2のリードフレーム22、24にダイボンディングされている。このときに、レーザーダイオード素子28の発光部28cが第1のリードフレーム22の小孔22aの所に位置するように配置されており、このレーザーダイオード素子28からのレーザー光は、図1中上方に照射されると共に小孔22aを介して第2の収納部20b内にも照射される。
【0011】
30はモニター用フォトダイオードであり、本実施例においては、図5に示すように、その一方の面側にN側とP側の電極30a、30bが形成されており、この電極30a、30bが第2及び第3のリードフレーム24、26の凸部24a、26aに接触するように容器20の第2の収納部20b内に収納され、ダイボンド用の銀ペースト、高温半田等により凸部24a、26aに電極30a、30bがダイボンディングされている。このときに、このモニター用フォトダイオード30は、レーザーダイオード素子28からのレーザー光を第1のリードフレーム22の小孔22aを介して受光するように配置されている。
【0012】
32、34はそれぞれ容器20の第1及び第2の収納部20a、20b内に充填されたシリコン、透明エポキシ樹脂等からなる合成樹脂である。この合成樹脂32、34によりレーザーダイオード素子28やモニター用フォトダイオード30は封止されている。
【0013】
上記構成からなるレーザーダイオードにおいては、第1及び第2のリードフレーム22、24に電圧を印加することによりレーザーダイオード素子28が発光し、そのレーザー光は、図1中上方に照射されると共に小孔22aを介してモニター用フォトダイオード30にも照射される。モニター用フォトダイオード30は、レーザーダイオード素子28からのレーザー光を受光してモニターする。このレーザーダイオードは、その外側面に第1乃至第3のリードフレーム22、24、26の端部が引き出されており、この端部が表面実装するときの電極となる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、レーザーダイオード素子とモニター用フォトダイオードを上下に重ねて配置すると共にそれらをリードフレームにダイボンディングしているので、小型・薄型化することができ、またワイヤーボンドを施さず、より簡素な構造とすることができる。
【0015】
また、ワイヤーボンドや煩雑な製造工程を必要とせず、上下方向からレーザーダイオード素子とモニター用フォトダイオードをダイボンディングし封止することにより主要な工程が終了するので、製造工程を大幅に削減し、量産性を向上させることができる。
【0016】
更に、本発明における容器や封止する合成樹脂は、特殊で高価な材料や特殊な製造工程を必要としないものであるため、製造コストを大幅に引き下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る表面実装型レーザーダイオードの断面図である。
【図2】図1に示す表面実装型レーザーダイオードの斜視図である。
【図3】図1に示すレーザーダイオード素子の斜視図である。
【図4】図3に示すレーザーダイオード素子の側面図である。
【図5】図1に示すモニター用フォトダイオードの斜視図である。
【図6】従来のハーメチックシール型レーザーダイオードの一部断面斜視図である。
【図7】図6に示すレーザーダイオード素子の斜視図である。
【図8】図7に示すレーザーダイオード素子の側面図である。
【符号の説明】
20 容器
20a、20b 第1及び第2の収納部
20c、20d 隔壁
22、24、26 第1乃至第3のリードフレーム
22a 小孔
28 レーザーダイオード素子
30 モニター用フォトダイオード
32、34 合成樹脂
Claims (1)
- 上下にそれぞれ開口する第1及び第2の収納部を有する容器と、
前記第1及び第2の収納部の仕切り部に配設され、前記容器の内外を電気的に接続し、且つ前記第1及び第2の収納部を連通させる小孔を有するリードフレームと、
上下面にそれぞれ形成される上面電極と下面電極を有し、該上面電極と下面電極がそれぞれ前記リードフレーム上に位置し、側面が開口方向を向くように前記第1の収納部内に収納され、前記上面電極と下面電極がそれぞれ前記リードフレームにダイボンディングされると共に前記リードフレームの小孔の位置に発光部が位置するように配置されるレーザーダイオード素子と、
前記第2の収納部内に収納され、該第2の収納部内に配設された前記リードフレームにダイボンドにて固着され、前記レーザーダイオード素子からのレーザー光を前記小孔を介して受光するモニター用フォトダイオードと、
前記第1及び第2の収納部を封止する合成樹脂と、
からなることを特徴とする表面実装型レーザーダイオード。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32396395A JP3775837B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 表面実装型レーザーダイオード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32396395A JP3775837B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 表面実装型レーザーダイオード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09148621A JPH09148621A (ja) | 1997-06-06 |
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Family
ID=18160590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32396395A Expired - Fee Related JP3775837B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 表面実装型レーザーダイオード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3775837B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP32396395A patent/JP3775837B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09148621A (ja) | 1997-06-06 |
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