JP3775695B2 - 多環燐酸エステル類 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、フェノール類と脂肪族ポリオール類から誘導した多環燐酸エステル類、熱可塑材の難燃剤としてのそれらの使用、並びにそれの熱可塑性成形用コンパンドに関する。
【0002】
芳香族の燐酸エステル類、例えばトリフェニルホスフェートなどは、熱可塑材、例えばポリカーボネートなどで高い有効性を示す難燃剤である。例えば米国特許第5,061,745号には、芳香族ポリカーボネート、ABSグラフトポリマーおよび/またはスチレン含有コポリマー類と難燃添加剤としてのモノホスフェート類から製造されたポリマーブレンド物が記述されている。その単環燐酸エステル類が示す欠点は、それらの分散性は良好であるが揮発性が不適当に低い点であり、その結果として、この難燃剤はその成形物内で望ましくない移行を示し得る。
【0003】
ドイツ特許出願公開第A 2 921 325号には、芳香族ポリカーボネートと、例えば下記の式:
【0004】
【化4】
Figure 0003775695
【0005】
で表される燐化合物から製造された、難燃性を示すポリカーボネートコンパンドが記述されている。しかしながら、この燐化合物が示す移行性もかなり高い。
【0006】
米国特許第5,204,394号には、特定の調合物で難燃剤として利点を示し得る純粋に芳香族の多環燐酸エステルが記述されている。
【0007】
本発明の目的は、向上した難燃効果を示し、揮発性が低く、移行傾向が低く、そして加工特性が良好な、燐酸エステルを提供することにある。
【0008】
本発明は、式(I)
【0009】
【化5】
Figure 0003775695
【0010】
[式中、
Lは、OHで置換されていてもよくそしてエーテル結合を8個以下の数で含んでいてもよい2から30個のC原子を有するn価の線状もしくは分枝脂肪族炭化水素残基であり、
Arは、アリール残基またはアルカリール残基であり、そして
nは、2から6である]
で表される多環燐酸エステル類を提供するものである。
【0011】
好適な多環燐酸エステル類は、
Lが、OHで置換されていてもよくそしてエーテル結合を3個以下の数で含んでいてもよい3から15個のC原子を有するn価の脂肪族炭化水素残基であり、そして
nが2から6である、
多環燐酸エステル類である。
【0012】
例えば下記が特に適切な炭化水素残基Lである:
【0013】
【化6】
Figure 0003775695
【0014】
Arは特にフェニル、トリル、キシレニル、p−オクチルフェニル、p−ブチルフェニル、ナフチルを表す。
【0015】
Arは特に好適にはフェニルを表す。
【0016】
例として下記の多環燐酸エステル類を挙げることができる。
【0017】
【化7】
Figure 0003775695
【0018】
この多環燐酸エステル類は純粋な形態で使用可能であると共に、比較的高い分子量を示す化合物と比較的低い分子量を示す化合物の混合物として使用可能である。
【0019】
便利には、酸捕捉剤存在下の無水有機溶媒の中で基礎となる脂肪族ヒドロキシアルキル化合物とジアリールクロロホスフェートとを反応させることによって、本発明に従う燐酸エステル類の合成を純粋な形態で行う。一般に−30℃から+70℃、好適には−10℃から+10℃の温度でこの反応を実施する。適切な溶媒の例は、クロロホルム、塩化メチレン、t−ブチルメチルエーテルおよびメチルエチルケトンなどである。適切な酸捕捉剤はアミン類、例えばジシクロヘキシルアミンまたはトリエチルアミンなどである。
【0020】
ジアリールクロロホスフェートの代わりにオキシ塩化燐を出発材料として用いることも可能であり、ここでは、これを最初に2モルのフェノールと反応させた後、さらなる処理を行うことなく、その脂肪族ヒドロキシアルキル化合物との反応を実施する。
【0021】
この場合、その反応生成物は比較的高い分子量を示す化合物と比較的低い分子量を示す化合物の画分を含んでいる。その結果として得られる生成混合物もまた難燃剤として高度に適切である。
【0022】
本発明に従う燐酸エステル類は、熱可塑材、特にポリカーボネート類およびポリカーボネート類と例えばスチレンポリマー類とのブレンド物に難燃性を与えるに適切である。
【0023】
この用いる燐酸エステルの量は一般に0.5から20重量%、好適には3から18重量%である。
【0024】
この難燃剤をその熱可塑材に組み込む様式は決定的でなく、例えば、ニーダーまたは押出し機を用いた溶融コンパンド化を用いるか或は溶液状態でこれを達成することができる。
【0025】
本発明はまた熱可塑性成形用コンパンドも提供し、これは、
A) 芳香族ポリカーボネートを40から98、好適には60から97重量部、そして下記の成分を含む群:
B) B.1) スチレン、α−メチルスチレン、環置換されているスチレン類、メタアクリル酸C18アルキル、アクリル酸C1-8アルキルまたはそれらの混合物を50から98、好適には60から95重量部と
B.2) アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メタアクリル酸C1-8アルキル、アクリル酸C1-8アルキル、無水マレイン酸、N置換されているマレイミド類およびそれらの混合物を50から2、好適には40から5重量部用いて製造した、
ビニルコポリマーを3から50、好適には5から40重量部、
C) グラフトポリマーを0.5から40重量部、好適には1から20重量部、特に好適には2から12重量部、
D) 式(I)
【0026】
【化8】
Figure 0003775695
【0027】
[式中、
Lは、OHで置換されていてもよくそしてエーテル結合を8個以下の数で含んでいてもよい2から30個のC原子を有するn価の線状もしくは分枝脂肪族炭化水素残基であり、
Arは、アリール残基またはアルカリール残基であり、そして
nは、2から6である]
で表される多環燐酸エステル類を0.5から20重量部、好適には1から18重量部、特に好適には2から15重量部、
E) 平均粒子直径が0.05から100μmであり、密度が1.2から2.3g/cm3であり、そしてフッ素含有量が65から76重量%である、フッ化ポリオレフィンを0.05から5重量部、好適には0.1から1重量部、特に好適には0.1から0.5重量部、
F) ポリアルキレンテレフタレートを2から30、好適には5から25重量部、
から選択される1種以上のポリマー類、
を含んでいる。
【0028】
全重量部A+B+C+D+E+Fの合計は100である。
【0029】
従って、この熱可塑性成形用コンパンドに、ポリカーボネートおよび難燃剤に加えて、C)に従うコポリマーおよび/またはグラフトポリマーおよび/またはE)に従うPTFEおよび/またはF)に従うポリアルキレンテレフタレートを含めてもよい。
【0030】
成分A
本発明に従って適切な成分Aに従う熱可塑性芳香族ポリカーボネート類は、式(II):
【0031】
【化9】
Figure 0003775695
【0032】
[式中、
Aは、単結合、C1-5アルキレン、C2-5アルキリデン、C5-6シクロアルキリデン、−S−または−SO2−であり、
Bは、塩素または臭素であり、
qは、0、1または2であり、そして
pは、1または0である]
で表されるジフェノール類または式(III)
【0033】
【化10】
Figure 0003775695
【0034】
[式中、
8およびR9は、互いに独立して、水素、ハロゲン、好適には塩素または臭素、C1−C8アルキル、C5−C6シクロアルキル、C6−C10アリール、好適にはフェニル、そしてC7−C12アラルキル、好適にはフェニル−C1−C4アルキル、特にベンジルを意味し、
mは、4、5、6または7の整数、好適には4または5を意味し、
10およびR11は、互いに独立して各Zに関して個別に選択可能であり、水素またはC1−C6アルキルを意味し、そして
Zは、炭素を意味するが、但し、少なくとも1個の原子Zの所で、R10とR11が同時にアルキルを意味することを条件とする]
で表されるアルキル置換ジヒドロキシフェニルシクロアルカン類を基とするポリカーボネート類である。
【0035】
式(II)で表される適切なジフェノール類は、例えばヒドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどである。
【0036】
式(II)で表される好適なジフェノール類は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンである。
【0037】
式(III)で表される好適なジフェノール類は、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2,4,4−トリメチルシクロペンタンである。
【0038】
本発明に従う適切なポリカーボネート類はホモポリカーボネート類およびコポリカーボネート類の両方である。
【0039】
成分Aはまた上述した熱可塑性ポリカーボネート類のブレンド物であってもよい。
【0040】
相界面方法を用いるか或は均一相方法、いわゆるピリジン方法を用いて、ジフェノール類とホスゲンからポリカーボネート類を公知様式で製造することができ、ここでは、適当量で公知連鎖停止剤を用いる公知様式でその分子量を調整することができる。
【0041】
適切な連鎖停止剤は、例えばフェノール、p−クロロフェノール、p−t−ブチルフェノールまたは2,4,6−トリブロモフェノール、並びに長鎖アルキルフェノール類、例えばドイツ特許出願公開第OS 2 842 005号に従う4−(1,3−テトラメチルブチル)フェノール、或はドイツ特許出願公開第OS 3 506 472に従う、アルキル置換基内に全体で8から20個のC原子を有するモノアルキルフェノールもしくはジアルキルフェノール、例えば3,5−ジ−t−ブチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールおよび4−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールなどである。
【0042】
この連鎖停止剤の量は、個々の場合に用いる式(II)および/または(III)で表されるジフェノール類の合計に対して一般に0.5から10モル%である。
【0043】
本発明に従う適切なポリカーボネート類Aの平均分子量(例えば超遠心分離または光散乱などで測定した重量平均Mw)は10,000から200,000、好適には20,000から80,000である。
【0044】
公知様式で、即ち三官能またはそれ以上の官能性を示す化合物、例えばフェノール基を3個以上有する上記化合物をその使用する全ジフェノール類に対して0.05から2モル%の量で組み込むことによって、本発明に従う適切なポリカーボネート類Aを分枝させてもよい。
【0045】
好適なポリカーボネート類は、ビスフェノールAのホモポリカーボネート類以外に、ジフェノール全体に対して15モル%以下の量で2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを用いたビスフェノールAのコポリカーボネート類、並びにジフェノールの全モル数に対して60モル%以下の量で1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを用いたビスフェノールAのコポリカーボネート類などである。
【0046】
このポリカーボネート類Aの一部または全体を芳香族ポリエステルカーボネート類に置き換えてもよい。
【0047】
成分B
本発明に従って使用可能な成分Bに従うビニルコポリマー類は、スチレン、α−メチルスチレンおよび/または環置換されているスチレン類、メタアクリル酸C1−C8アルキル、アクリル酸C1−C8アルキルの群(B.1)由来の少なくとも1種のモノマーと、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メタアクリル酸C1−C8アルキル、アクリル酸C1−C8アルキル、無水マレイン酸および/またはN置換されているマレイミドの群(B.2)由来の少なくとも1種のモノマーとから製造されたビニルコポリマー類である。
【0048】
アクリル酸C1−C8アルキルおよびメタアクリル酸C1−C8アルキルは、それぞれアクリル酸およびメタアクリル酸と1から8個のC原子を有する一価アルコール類とのエステルである。メタアクリル酸のメチルエステル、エチルエステルおよびプロピルエステルが特に好適である。特に好適なメタアクリル酸エステルとしてメタアクリル酸メチルを挙げる。
【0049】
成分Bに従う組成物に伴う熱可塑性コポリマー類は、特に、少量のゴムの上に多量のモノマー類をグラフト化させる場合、成分Cを生じさせるグラフト重合の副生成物として生じ得る。本発明に従って用いるべき成分Bの量は、このようなグラフト重合の副生成物を含まない。
【0050】
成分B)に従うコポリマー類は樹脂状の熱可塑材であり、ゴムを含まない。
【0051】
この熱可塑性コポリマー類Bは、B.1を50から98、好適には60から95重量部含んでおり、そしてB.2を50から2、好適には40から5重量%含んでいる。
【0052】
特に好適なコポリマー類Bは、メタアクリル酸メチルを任意に用いてスチレンとアクリロニトリルから製造したコポリマー類か、メタアクリル酸メチルを任意に用いてα−メチルスチレンとアクリロニトリルから製造したコポリマー類か、或はメタアクリル酸メチルを任意に用いてスチレンとα−メチルスチレンとアクリロニトリルから製造したコポリマー類である。
【0053】
成分Bに従うスチレン/アクリロニトリルコポリマー類は公知であり、フリーラジカル重合、特に乳化重合、懸濁重合、溶液重合または塊状重合で製造可能である。成分Bに従うコポリマー類が示す分子量Mw(光散乱または沈降で測定した重量平均)は、好適には15,000から200,000である。
【0054】
本発明に従う特に好適なコポリマー類Bはまた、相当するモノマー類の連続塊状もしくは溶媒重合を完全な変換まで行わない時に生じ得る、スチレンと無水マレイン酸から製造されるランダムコポリマー類である。
【0055】
本発明に従う適切なスチレン/無水マレイン酸のランダムコポリマー類ではこの2成分の比率を幅広い範囲内で変化させることができる。好適な無水マレイン酸含有量は5から25重量%である。
【0056】
本発明に従って適切な成分Bに従うスチレン/無水マレイン酸のランダムコポリマー類の分子量(Mn、数平均)を幅広い範囲に渡って変化させることができる。60,000から200,000の範囲が好適である。これらの製品が示す好適な固有粘度は0.3から0.9である(25℃のジメチルホルムアミド中で測定;これに関してはHoffmann、Kroemer、Kuhn、Polymeranalytik I、Stuttgart 1977、316頁以降を参照)。
【0057】
このビニルコポリマー類Bにまた、スチレンの代わりに、環置換されているスチレン類、例えばp−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレンおよび他の置換スチレン、例えばα−メチルスチレンなどを含めることができる。
【0058】
グラフトポリマー類C)は、例えば、下記のモノマー類:クロロプレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、並びにアルコール成分が1から18個のC原子を有する(メタ)アクリル酸エステル類、の少なくとも2種から本質的に入手可能なゴム弾性を示すグラフトコポリマー類を含んでおり、その結果として、例えばMethoden der Organischen Chemie(Houben−Weyl)、14/1巻、Georg Thieme Verlag、Stuttgart 1961、393−406頁およびC.B.Bucknall Toughened Plastics、Appl.Science Publishers、London 1977の中に記述されている如きポリマー類を含んでいる。好適なポリマー類C)は、部分的に架橋していて、20重量%以上、好適には40重量%以上、特に60重量%以上のゲル含有量を有している。
【0059】
好適なグラフトポリマー類C)は、
C.1) C.1.1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンもしくはメチルで環置換されているスチレン、メタアクリル酸C18アルキル、特にメタアクリル酸メチル、アクリル酸C1-8アルキル、特にアクリル酸メチル、または上記化合物の混合物が50から95重量部で、
C.1.2) アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メタアクリル酸C1-8アルキル、特にメタアクリル酸メチル、アクリル酸C1-8アルキル、特にアクリル酸メチル、無水マレイン酸、C1-4アルキルもしくはフェニルでN置換されているマレイミドまたは上記化合物の混合物が5から50重量部の、
混合物を5から95、好適には30から80重量部用い、これを
C.2 −10℃未満のガラス転移温度を示すポリマーを5から95重量部、好適には20から70重量部用いて、これの上にグラフト化させることで製造した、
グラフトポリマー類を含んでいる。
【0060】
好適なグラフト化用バックボーンC2は、ポリブタジエン、ブタジエン/スチレンのコポリマー類およびアクリレートゴムである。
【0061】
好適なグラフトポリマー類C)は、例えばスチレンおよび/またはアクリロニトリルおよび/または(メタ)アクリル酸アルキルエステルでグラフト化されているポリブタジエン類、ブタジエン/スチレンのコポリマー類およびアクリレートゴム、即ちドイツ特許出願公開第OS 1 694 173号(=米国特許第3,564,077号)に記述されている種類のコポリマー類;例えばドイツ特許出願公開第OS 2 348 377号(=米国特許第3,919,353号)に記述されている如き、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレンおよび/またはアルキルスチレン類でグラフト化されているポリブタジエン類、ブタジエン/スチレンまたはブタジエン/アクリロニトリルのコポリマー類、ポリイソブテン類またはポリイソプレン類などである。
【0062】
特に好適なポリマー類C)は、例えばドイツ特許出願公開第OS 2 035390号(=米国特許第3,644,574号)またはドイツ特許出願公開第OS 2 248 242号(=英国特許第1,409,275号)などに記述されている如きABSポリマー類である。
【0063】
好適なグラフトポリマー類C)は、更に、
I. 少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルをグラフト生成物に対して10から70、好適には15から50、特に20から40重量%の量で用いるか、或は混合物に対して10から50、好適には20から35重量%の量でアクリロニトリルまたは(メタ)アクリル酸エステルが入っておりそして混合物に対して50から90、好適には65から80重量%の量でスチレンが入っている混合物を10から70、好適には15から50、特に20から40重量%の量で用いて、これを、
II. IIに対して少なくとも50重量%の量でブタジエン残基を有するブタジエンポリマーを、グラフト化用バックボーンとして、このグラフト生成物に対して30から90、好適には50から85、特に60から80重量%の量で用いて、これの上に、
グラフト反応させることによって入手可能なグラフトポリマー類であり、
ここで、このグラフト化用バックボーンIIが示すゲル含有量は、好適には少なくとも70重量%であり(トルエン中で測定)、グラフト化度Gは0.15から0.55であり、そしてこのグラフトポリマーC)の平均粒子直径d50は0.05から2、好適には0.1から0.6μmである。
【0064】
(メタ)アクリル酸エステルIは、アクリル酸またはメタアクリル酸と1から8個のC原子を有する一価アルコール類とのエステルである。メタアクリル酸のメチルエステル、エチルエステルおよびプロピルエステルが特に好適である。
【0065】
このグラフト化用バックボーンIIは、ブタジエン残基に加えて、他のエチレン系不飽和モノマー類、例えばスチレン、アクリロニトリル、アルコール成分の中に1から4個のC原子を有するアクリル酸もしくはメタアクリル酸のエステル(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチルなど)、ビニルエステルおよび/またはビニルエーテル類などの残基を、IIに対して50重量%以下の量で含んでいてもよい。好適なグラフト化用バックボーンIIは純粋なブタジエンから成っている。
【0066】
知られているように、このグラフト反応を行っている間に、そのグラフト化用バックボーンの上にそのグラフトモノマー類の全部が必ずしもグラフト化するとは限らないことから、本発明に従うグラフトポリマー類C)はまた、このグラフト化用バックボーンの存在下でグラフトモノマー類を重合させることによって得られる生成物も意味すると解釈する。
【0067】
グラフト化度Gは、このグラフト化用バックボーンの重量に対するグラフト化したグラフトモノマー類の重量比を描写しており、無次元である。
【0068】
平均粒子サイズd50は直径であり、粒子の50重量%がそれより大きい直径を示しそして50重量%がそれより小さい直径を示す。この直径は、超遠心分離測定(W.Scholtan、H.Lange、Kolloid Z.& Z.Polymere 250(1972)、782−796)で測定可能である。
【0069】
また、特に好適なグラフトポリマー類C)は、例えば、
(a) −20℃未満のガラス転移温度を示すアクリレートゴムをグラフト化用バックボーンとしてC)に対して20から90重量%の量で用い、そして
(b) 少なくとも1種の重合性エチレン系不飽和モノマー[これらのホモ−もしくはコポリマー類は、a)が存在していない場合、25℃以上のガラス転移温度を示すことになるであろう]をグラフトモノマーとしてC)に対して10から80重量%の量で用いて、
製造したグラフトポリマー類である。
【0070】
ポリマー類C)のアクリレートゴム(a)は、好適には、他の重合性エチレン系不飽和モノマー類を(a)に対して40重量%以下の量で任意に用いてアクリル酸エステルから製造したポリマー類である。好適な重合性アクリル酸エステルには、C1−C8アルキルエステル、例えばメチル、エチル、n−ブチル、n−オクチルおよび2−エチルヘキシルエステルなど、ハロゲノアルキルエステル、好適にはハロゲノ−C1−C8−アルキルエステル、例えばアクリル酸クロロエチルなど、並びに上記モノマー類の混合物が含まれる。
【0071】
重合性二重結合を2個以上有するモノマー類を架橋の目的で共重合させてもよい。架橋用モノマー類の好適な例は、3から8個のC原子を含んでいる不飽和モノカルボン酸と、3から12個のC原子を含んでいる不飽和一価アルコール類とか或は2から20個の炭素原子を含んでおりそして2から4個のOH基を含んでいる飽和ポリオール類とのエステル、例えばジメタアクリル酸エチレングリコール、メタアクリル酸アリルなど、多不飽和複素環式化合物、例えばシアヌール酸トリビニルおよびシアヌール酸トリアリルなど、多官能ビニル化合物、例えばジビニルベンゼンおよびトリビニルベンゼン類など、並びにトリアリルホスフェートおよびジアリルホスフェートなどである。
【0072】
好適な架橋用モノマー類は、メタアクリル酸アリル、ジメタアクリル酸エチレングリコール、フタル酸ジアリル、並びにエチレン系不飽和基を少なくとも3個有する複素環式化合物である。
【0073】
特に好適な架橋用モノマー類は、環状モノマー類であるシアヌール酸トリアリル、イソシアヌール酸トリアリル、シアヌール酸トリビニル、トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、トリアリルベンゼン類である。
【0074】
この架橋用モノマー類の量は、グラフト化用バックボーン(a)に対して好適には0.02から5重量%、特に0.05から2重量%である。
【0075】
エチレン系不飽和基を少なくとも3個有する環状の架橋用モノマー類の場合、これをグラフト化用バックボーン(a)の1重量%未満の量に制限するのが有利である。
【0076】
このグラフト化用バックボーン(a)の製造で、アクリル酸のアルキルエステルに加えて任意に使用できる好適な「他の」重合性エチレン系不飽和モノマー類は、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド類、ビニルC1−C6アルキルエーテル類、メタアクリル酸メチル、ブタジエンなどである。グラフト化用バックボーン(a)として好適なアクリレートゴムは、ゲル含有量が少なくとも60重量%の乳化ポリマー類である。
【0077】
更に、適切なグラフト化用バックボーンは、ドイツ特許出願公開第OS 3704 657号、OS 37 04 655号、OS 36 31 540号およびOS 36 31 539号に記述されている如き、活性を示すグラフト化部位を有するシリコンゴムである。
【0078】
このグラフト化用バックボーン(a)が示すゲル含有量の測定を25℃のジメチルホルムアミドの中で行う(M.Hoffmann、H.Kroemer、R.Kuhn、Polymeranalytik I & II、Georg Thieme Verlag、Stuttgart 1977)。
【0079】
テトラフルオロエチレンポリマーE)と一緒に共沈させる、好適な態様で用いるべきグラフトポリマーC)が入っている水系分散液は、一般に25から60重量%、好適には30から40重量%の固体含有量を有している。
【0080】
成分D
上で記述して説明した多環燐酸エステルを難燃剤として用いる。
【0081】
成分E
フッ化ポリオレフィン類E)は、ガラス転移温度が−30℃以上、一般に約100℃以上であり、フッ素含有量が好適には6から76、特に70から76重量%であり、平均粒子直径d50が0.05から1,000、好適には0.08から20μmである、高分子量の化合物である。このフッ化ポリオレフィン類E)が示す密度は一般に1.2から2.3g/cm3である。好適なフッ化ポリオレフィン類E)は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンおよびエチレン/テトラフルオロエチレンのコポリマー類である。このフッ化ポリオレフィン類は公知である(Schildknecht著「Vinil and Related Polymers」、John Wiley & Sons Inc.、New York、1962、484−494頁;Wall著「Fluoropolymers」、Wiley−Interscience、John Wiley & SonsInc.、New York、13巻、623−654頁;「Modern Plastics Encyclopedia」、1970−1971、47巻、n°10A、1970年10月、McGraw−Hill Inc.、NewYork、134および774頁;「Modern Plastics Encyclopedia」、1975−1976、1975年10月、52巻、n°10A、McGraw−Hill Inc.、New York、27、28および472頁;並びに米国特許第3,671,487号、3,723,373号および3,838,092号参照)。
【0082】
公知方法を用いてこれらの製造を行うことができ、従って例えば、7から71kg/cm2の圧力下、0から200℃、好適には20から100℃の温度で、フリーラジカルを生じる触媒、例えばペルオキシピロ硫酸ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムなどを用いてテトラフルオロエチレンを水系媒体内で重合させることによって製造可能である。(さらなる詳細に関しては例えば米国特許第2,393,967号を参照)。これらの使用形態に応じて、これらの材料の密度は1.2から2.3g/cm3であってもよく、そしてその平均粒子サイズは0.05から1,000μmであってもよい。
【0083】
本発明に従う好適なフッ化ポリオレフィン類E)は、0.5から20μm、好適には0.08から10μmの平均粒子直径と1.2から1.9g/cm3の密度を示すテトラフルオロエチレンポリマー類であり、これらを好適には、このテトラフルオロエチレンポリマー類E)のエマルジョンをグラフトポリマー類C)のエマルジョンと一緒にして凝固させた混合物の形態で用いる。
【0084】
粉末形態で使用できる適切なフッ化ポリオレフィン類E)は、100から1,000μmの平均粒子直径と2.0g/cm3から2.3g/cm3の密度を示すテトラフルオロエチレンポリマー類である。
【0085】
0.05から2μm、特に0.1から0.6μmの平均粒子直径を示すグラフトポリマーC)が入っている水系エマルジョン(ラテックス)と、0.05から20μm、特に0.08から10μmの平均粒子直径を示す微細なテトラフルオロエチレンポリマーE)が水の中に入っているエマルジョンとを最初に混合することを通して、C)とE)の凝固混合物を製造するが、適切なテトラフルオロエチレンポリマーエマルジョンの固体含有量は通常30から70重量%、特に50から60重量%である。グラフトポリマー類C)が入っているエマルジョンの固体含有量は25から50重量%、好適には30から45重量%である。
【0086】
成分Cの説明で示した量は、グラフトポリマーとフッ化ポリオレフィン類の凝固混合物内に入っているグラフトポリマーの比率を含んでいる。
【0087】
このエマルジョン混合物の中に入れるグラフトポリマーC)とテトラフルオロエチレンポリマーE)の重量比は95:5から60:40である。次に、公知様式、例えばスプレー乾燥または凍結乾燥などを行うことによってこのエマルジョン混合物の凝固を生じさせるか、或は無機もしくは有機塩、酸、塩基、または水に混和性を示さない有機溶媒、例えばアルコールまたはケトンなどを、好適には20から150℃、特に50から100℃の温度で加えることによって凝固を生じさせる。必要ならば、50から200℃、好適には70から100℃で乾燥を実施してもよい。
【0088】
適切なテトラフルオロエチレンポリマーのエマルジョンは、通常の市販品であり、例えばDuPontがTeflon(商標)30 Nとして市販している。
【0089】
成分F
本発明の目的で、ポリアルキレンテレフタレート類は、芳香族ジカルボン酸もしくはそれらの反応性誘導体(例えばジメチルエステルまたは無水物など)と脂肪族、環状脂肪族または芳香脂肪族のジオール類との反応生成物、並びにこれらの反応生成物の混合物である。
【0090】
好適なポリアルキレンテレフタレート類は、公知方法(Kunststoff−Hnadbuch、VIII巻、695頁以降、Karl Hanser Verlag、Munich 1973)を用い、テレフタル酸(またはそれの反応性誘導体)と、2から10個のC原子を有する脂肪族もしくは環状脂肪族のジオール類から製造可能である。
【0091】
好適なポリアルキレンテレフタレート類は、ジカルボン酸成分に対して少なくとも80、好適には90モル%の量でテレフタル酸残基を含んでおり、そしてジオール成分に対して少なくとも80、好適には90モル%の量でエチレングリコールおよび/または1,4−ブタンジオール残基を含んでいる。
【0092】
好適なポリアルキレンテレフタレート類に、テレフタル酸残基に加えて、8から14個のC原子を有する芳香族ジカルボン酸または4から12個のC原子を有する脂肪族ジカルボン酸の残基、例えばフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シクロヘキサンジ酢酸などの残基を20モル%以下の量で含めてもよい。
【0093】
好適なポリアルキレンテレフタレート類に、エチレングリコールまたは1,4−ブタンジオール残基に加えて、3から12個のC原子を有する他の脂肪族ジオール類または6から21個のC原子を有する環状脂肪族ジオール類、例えば1,3−プロパンジオール、2−エチレン−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールおよび1,6,2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,4−ジ−(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(3−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンおよび2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパンなどの残基を20モル%以下の量で含めてもよい(ドイツ特許出願公開第OS 24 07 674号、24 07 776号、27 15 932号)。
【0094】
例えばドイツ特許出願公開第OS 1 900 270号および米国特許第3,693,744号に記述されているように、三価もしくは四価アルコール類または三塩基性もしくは四塩基性カルボン酸を比較的少量組み込むことによって、このポリアルキレンテレフタレート類を分枝させてもよい。好適な分枝剤の例は、トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどである。
【0095】
酸成分に対して1モル%以下の量で分枝剤を用いることを推奨する。
【0096】
特に好適なポリアルキレンテレフタレート類は、テレフタル酸およびそれらの反応性誘導体(例えばジアルキルエステルなど)とエチレングリコールおよび/または1,4−ブタンジオールのみから製造されたもの(ポリエチレンおよびポリブチレンテレフタレート)、並びにこれらのポリアルキレンテレフタレート類のブレンド物である。
【0097】
好適なポリアルキレンテレフタレート類はまた、上述した酸成分を少なくとも2種および/または上述したアルコール成分を少なくとも2種用いて製造したコポリエステル類であり、特に好適なコポリエステル類はポリ(エチレングリコール/1,4−ブタンジオール)テレフタレート類である。
【0098】
成分Fとして好適に用いるポリアルキレンテレフタレート類の固有粘度は一般に約0.5から1.5dL/g、好適には0.5から1.3dL/gであり、これらは各場合とも25℃のフェノール/o−ジクロロベンゼン(1:1重量部)内で測定した粘度である。
【0099】
また、個々の成分A)、B)、C)、D)、E)またはF)の各々を混合物として用いることも可能である。
【0100】
本発明に従う成形用コンパンドに通常の添加剤、例えば滑剤、離型剤、核形成剤、帯電防止剤、安定剤、充填材および補強材、並びに染料および顔料などを含めてもよい。
【0101】
充填されたか或は補強された成形用コンパンドは、この充填されたか或は補強された成形用コンパンドに対して60重量%以下、好適には10から40重量%の量で充填材および/または補強材を含んでいてもよい。好適な補強材はガラス繊維である。補強作用も示し得る好適な充填材は、ガラスビード、マイカ、ケイ酸塩、石英、タルク、二酸化チタン、ケイ灰石などである。
【0102】
公知様式で個々の成分を混合した後、通常の装置、例えば内部ニーダー、押出し機および2軸押出し機などを用い、200℃から330℃の温度で溶融コンパンド化または溶融押し出しを行うことにより、成分AからFと任意のさらなる添加剤、例えば安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、充填材、補強材、核形成剤および帯電防止剤を含んでいる本発明に従う成形用コンパンドの製造を行い、ここでは、好適には成分E)を上述した凝固混合物の形態で用いる。
【0103】
従って、本発明はまた、成分AからFと共に任意に安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、充填材、補強材、核形成剤および帯電防止剤などを含んでいる熱可塑性成形用コンパンドを製造する方法も提供し、この方法は、成分AからFと共に任意に安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、充填材、補強材、核形成剤および/または帯電防止剤を200から330℃で混合した後、通常の装置を用いて溶融コンパンド化または溶融押し出しを行うことを特徴としており、ここでは、成分Fを好適には成分Cと一緒に凝固させた混合物の形態で用いる。
【0104】
公知様式で、これらの個々の成分を、逐次的と同時の両方で、実際これらの両方を用いて、約20℃(室温)および高温で混合してもよい。
【0105】
如何なる種類の成形品でも本発明の成形用コンパンドを用いることで製造可能である。特に、射出成形で成形品を製造することができる。製造可能な成形品の例は、全ての種類の外装構成要素、例えばジュース抽出器、コーヒーメーカー、ミキサーなどの如き家庭用品、オフィス装置などの外装構成要素、建築分野の被覆材、並びに自動車分野の構成要素などである。これらはまた、非常に良好な電気特性を示すことから、電気工学分野でも用いられる。
【0106】
この成形用コンパンドは、薄壁成形品(例えばデータ処理装置の外装構成要素など)の製造を行うに特に適切であり、ここでは、ノッチド衝撃強度および応力亀裂抵抗力に対する要求が特に厳しい。
【0107】
別の加工様式は、前以て製造したシートまたはフィルムを用いて熱成形を行うことによる成形品の製造である。
【0108】
【実施例】
実施例1
式(Ia)に従う燐酸エステルの合成
水分を排除した撹拌装置の中に、150mLの無水t−ブチルメチルケトンに溶解させた3.40gのペンタエリスリトールと12.12gのトリエチルアミンを入れる。26.86gのジフェニルクロロホスフェートを90分以内に滴下するが、ここでは、その反応温度を0から1℃に維持するに充分な冷却を与える。滴下後、この混合物を室温で更に10時間撹拌する。その生じて来た沈澱物を濾別し、その有機溶液を水で繰り返して洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させると無色の固体が25.76g得られる。
【0109】
Figure 0003775695
実施例2
式(Ib)に従う燐酸エステルの合成
水分を排除した撹拌装置の中に、150mLの無水t−ブチルメチルケトンに溶解させた4.42gのトリメチロールプロパンと12.12gのトリエチルアミンを入れる。26.86gのジフェニルクロロホスフェートを90分以内に滴下するが、ここでは、その反応温度を0から1℃に維持するに充分な冷却を与える。滴下後、この混合物を室温で更に10時間撹拌する。その生じて来た沈澱物を濾別し、その有機溶液を水で繰り返して洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させると無色の固体が26.16g得られる。
【0110】
Figure 0003775695
応用試験
成分A
25℃の塩化メチレンの中に入れて0.5g/100mLの濃度で測定した相対溶液粘度が1.26から1.28である、ビスフェノールAを基とするポリカーボネート。
【0111】
成分B
55dL/gの固有粘度(20℃のジメチルホルムアミド内で測定)を示す、スチレン/アクリロニトリル比が72:28のスチレン/アクリロニトリルコポリマー。
【0112】
成分C
乳化重合で製造した、55重量部の量の架橋ポリブタジエンゴム粒子(平均粒子直径d50=0.4μm)の上に、比率が72:28のスチレンとアクリロニトリルを45重量部の量でグラフト化させたグラフトポリマー。
【0113】
成分D
式(Ia)に従う燐化合物
成分E
C)に従うSANグラフトポリマーの水中エマルジョンとテトラフルオロエチレンポリマーの水中エマルジョンから製造した凝固混合物としてのテトラフルオロエチレンポリマー。この混合物の中に入っているグラフトポリマーC)とテトラフルオロエチレンポリマーD)の重量比は90重量%対10重量%である。このテトラフルオロエチレンポリマーのエマルジョンが有する固体含有量は60重量%であり、その平均粒子直径は0.05から0.5μmである。このSANグラフトポリマーのエマルジョンが有する固体含有量は34重量%であり、その平均ラテックス粒子直径(d50)は0.4μmである。
【0114】
成分Eの製造
上記テトラフルオロエチレンポリマー(DuPont製Teflon 30 N)が入っているエマルジョンを、上記SANグラフトポリマーC)が入っているエマルジョンと混合した後、ポリマー固体に対して1.8重量%の量でフェノール系抗酸化剤を用いてそれの安定化を行う。MgSO4(Epsom塩)と酢酸が入っているpHが4から5の水溶液を用いて上記混合物の凝固を85から95℃で生じさせ、濾過し、そして電解質が本質的になくなるまで洗浄した後、遠心分離にかけることで大部分の水を除去し、その後100℃で乾燥を行うことによって、粉末が得られる。次に、指定装置を用いて、この粉末を他の成分と一緒にコンパンド化してもよい。
【0115】
試験片の製造
3リットルの内部ニーダーを用いて、表1に示すブレンド物の製造を行う。Arburg 270 E射出成形機を用いて射出成形を260℃で行うことにより、寸法が127x12.7x1.6mmの試験片を成形する。
【0116】
表1:比較(重量部で示す)
【0117】
【表1】
Figure 0003775695
【0118】
着火挙動の試験
試験片の下側が綿衣服片の上305mmの所に位置するように、この試験片を垂直に配置する。各試験片を炎に10秒間さらす。ブンセンバーナーを用い、高さが10mmの青色メタン炎で着火を実施する。この着火源を取り除いた後、その燃焼が継続する時間を測定すると共に滴が落下する傾向を評価する。各試験で5個の試験片を用い、その燃焼時間の平均を取る。
【0119】
【表2】
Figure 0003775695

Claims (5)

  1. A)芳香族ポリカーボネートを40から98重量部、
    B)下記モノマー成分を用いて製造した、ビニルコポリマーを3から50重量部、
    B.1)スチレン、α‐メチルスチレン、環置換されているスチレン類、メタアクリル C 1 8 アルキル、アクリル酸 C 1 8 アルキルまたはそれらの混合物を50から98重量 部、及び
    B.2)アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メタアクリル酸 C 1 8 アルキル、
    アクリル酸 C 1 8 アルキル、無水マレイン酸、 N 置換されているマレイミド類およびそれらの混合物を50から2重量部
    C)グラフトポリマーを0.5から40重量部、
    D)下記式(I)で表される多環燐酸エステル類を0.5から20重量部、
    Figure 0003775695
    [式中、 L は、下記の構造で表される残基であり、
    Figure 0003775695
    Arは、フェニル、トリル、キシレニル、 p 一オクチルフェニル、 p 一ブチルフェニル、ナフチルを表し、そして
    nは、2から6である]および
    E)平均粒子直径が0.05から100μ m であり、密度が1.2から2.3g/cm 3 であり、そしてフッ素含有量が65から76重量%である、フッ化ポリオレフィンを0.05から5重量部、
    含んでいる、ただし全重量部A+B+C+D+Eの合計は100である、熱可塑性成形用コンパンド。
  2. 安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、核形成剤、帯電防止剤、充填材および補強材を含む群から選択される添加剤を含んでいる請求項記載の熱可塑性成形用コンパンド。
  3. 成形品を製造するための請求項記載熱可塑性成形用コンパンドの使用。
  4. 請求項記載の熱可塑性成形用コンパンドから製造された成形品。
  5. 請求項記載の熱可塑性成形用コンパンドから製造された成形品。
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