JP3775356B2 - ラミネート電池および組電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、正電極と負電極を積層してなる平板状のラミネート電池、および複数のラミネート電池からなる組電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、正電極と負電極をセパレータを介し積層して積層体を形成し、この積層体を外装材により外包してなる平板状のラミネート電池が知られている(例えば特開2002−42865号公報)。この種のラミネート電池では、外装材内から正極タブおよび負極タブをそれぞれ同一平面上で突設し、正極タブと正電極、負極タブと負電極をそれぞれ接合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなラミネート電池を電気自動車やハイブリッド車両の二次電池として用いる場合、ラミネート電池を複数積層し、積層方向にタブを接続して組電池を構成する。しかしながら、従来のラミネート電池の正極タブと負極タブは同一平面上にあるため、例えば正極タブと負極タブを交互の向きに積層してラミネート電池同士を直列接続する場合、上層のタブ(例えば正極タブ)と下層のタブ(例えば負極タブ)間にラミネート電池の厚さ分だけ隙間があく。したがって、上層のタブと下層のタブを電気的に接合するためには、ラミネート電池の厚さ分だけタブを折り曲げる必要があった。タブを折り曲げるとタブと外装材との接合部に負荷が作用し、外装材内に密封された電解液の漏れの原因となる。
【0004】
本発明の目的は、タブを折り曲げることなく、積層された電池のタブ同士を容易に接合することができるラミネート電池、および組電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、正電極と負電極とをセパレータを介して上下に複数層に積層し、この積層体を電解液に浸漬させた状態で外包体内部に密封し、各層の正電極と負電極をそれぞれ正極タブと負極タブに接合し、この正極タブと負極タブを外包体内部から外部へ突出させて成るラミネート電池である。そして、積層体の上下面の一方側に第1極性のタブを設け、積層体の上下面の他方側に第1極性とは逆極性の第2極性のタブを設けるとともに、第1極性のタブを、外包体内部の積層体の上下方向中央よりも一方面側の位置から外部へ突出させ、第2極性のタブを、外包体内部の積層体の上下方向中央よりも他方面側の位置から外部へ突出させることにより上述した目的を達成する。
また、このラミネート電池を上下に複数枚重ね合わせ、上下に隣り合うラミネート電池のうちの上段のラミネート電池の下側に第1極性の電極タブが位置し、下段のラミネート電池の上側に、第1極性とは逆極性の第2極性の電極タブが位置するように複数のラミネート電池を配置するとともに、これら複数枚のラミネート電池を収容する筐体と、積層された各ラミネート電池の間に介在して、第1極性の電極タブと、第2極性の電極タブとを電気的に接続する複数のバスバーとにより組電池を構成することができる。
さらに、このラミネート電池を、各電池の第1極性とは逆極性の第2極性のタブが上側に位置するように、ともに第1方向に向けて同一面内に並設して第1の並列電池群を構成するとともに、各電池の第1極性とは逆極性の第2極性のタブが上側に位置するように、ともに第1方向とは逆方向の第2方向に向けて同一面内に並設して第2の並列電池群を構成し、第1の並列電池群とその下方の第2の並列電池群との間に、第1の並列電池群と第2の並列電池群とをそれぞれ1枚の平板で電気的に接続するバスバー群を介在して配置し、第1の並列電池群と第2の並列電池群とバスバー群とを交互に積層して筐体に収容し、バスバー群の上面に、第1の並列電池群の複数のラミネート電池の第1極性のタブを並列接続するとともに、バスバー群の下面に、第2の並列電池群の複数のラミネート電池の第2極性のタブを並列接続し、さらに、このバスバー群を介して第1の並列電池群の第1極性のタブとこの第1の並列電池群に積層された第2の並列電池群の第2極性のタブを直列接続することにより組電池を構成することができる。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、正電極と負電極の積層による積層体の上下面の一方側に、第1極性のタブを設け、他方側に第1極性とは逆極性の第2極性のタブを設けるようにしたので、タブを折り曲げることなく、積層された電池のタブ同士を容易に接合することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明によるラミネート電池の実施の形態について説明する。
まず、ラミネート電池の単体の構成を説明する。図1は本実施の形態に係わるラミネート電池の外観形状を示す平面図、図2は側面図である。なお、以下では説明の便宜上、図2に示すように上下左右方向を定義する。ラミネート電池1は、平面視略矩形形状の上下一対の可撓性の外装材11,12からなる外包体10と、この外包体10の左右端部からそれぞれ突出する正極タブ21、負極タブ22とを有するシート状リチウムイオン二次電池である。
【0008】
図3は外装材11,12の斜視図である。図3に示すように、外装材11,12には周囲のフランジ面11a〜11c,12a〜12cからそれぞれ上方、下方に膨出した膨出部110,120が設けられている。膨出部110,120は水平面110a,120aと鉛直面110b,120bをそれぞれ有する。
【0009】
外装材11,12のフランジ面11a,12aは側面視で斜め方向に設けられ(図2参照)、外装材11,12の左端のフランジ面11b,12bは下部に、右端のフランジ面11c,12cは上部に形成されている。フランジ面11b,12bおよび11c,12c間にそれぞれタブ21,22が挟持され、タブ21,22は上下反対側に位置している。タブ21,22の上下表面とフランジ面11b,12b,11c,12c、および外装材11のフランジ面11aと外装材12のフランジ面12aは互いに溶着され、外包体10の内部には略ボックス状の密閉空間が形成されている。
【0010】
図4はラミネート電池1の内部形状を示す図(図1のIV-IV線断面図)であり、図5は図4のV部拡大図である。外包体10の内部には、内部電極対101および電解液102が真空密封状態で収容されている。内部電極対101はシート状の正電極101aおよび負電極101bを備えている。
【0011】
正電極101aは、アルミ箔の正極集電体104の両面に正極活物質を積層したものである。一方、負電極101bは銅箔の負極集電体105の両面に負極活物質を積層したものである。正電極101aと負電極101bとは、セパレータ101cを介して交互に積層され、内部電極対101は積層体を構成している。正極タブ21にはアルミやアルミ合金等が用いられ、負極タブ22には銅や銅合金等が用いられる。
【0012】
正極タブ21は外包体10の左端部103を気密に貫通し、その先端は内部電極対101の左端面に近接している。負極タブ22は外包体10の右端部106を気密に貫通し、その先端は内部電極対101の右端面に近接している。正極タブ21の先端部上面には各正電極101aがそれぞれ溶接されている。一方、拡大図示は省略するが、負極タブ22の先端部下面には各負電極101bがそれぞれ溶接されている。
【0013】
袋状外包体10は、内面層10a、中間層10bおよび外面層10cの三層構造のラミネートフィルムで形成されている。内面層10aには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの耐電解液性およびヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂が使用される。中間層10bには、アルミ箔やステンレス箔等の可撓性および強度に優れた金属箔が使用される。外面層10cには、ポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂が使用される。
【0014】
次に、図6〜図11を参照して本発明によるラミネート電池を複数枚重ね合わせて組電池として用いる例について説明する。
(1)直列接続
まず、ラミネート電池1を直列接続した例について説明する。図6は組電池の内部形状を示す断面図であり、図7は図6のVII-VII線断面図、図8は要部斜視図である。組電池は、例えば電気自動車やハイブリッド車両の二次電池として用いられる。
【0015】
図6,7に示すように、略直方体形状の電槽30の内部には、横2列、上下8段、計16個のラミネート電池1が収容されている。電槽30は、樹脂等の絶縁材により形成される。図8に示すように、横方向に並設されたラミネート電池1は、互いに180度反転した状態で配置されている。すなわち並設されたラミネート電池1の左右片側のタブ21,22は互いに同一平面内に位置するが、互いに異なった極性となっている。この並設されたラミネート電池1は、奇数段と偶数段が互いに逆方向を向くように水平方向交互に180度回転させながら積み重ねられ、正極タブ21と負極タブ22は積層方向に隣接して配置されている。
【0016】
積層されたラミネート電池1の正極タブ21と負極タブ22の間、最下段のラミネート電池1の下面、および最上段のラミネート電池の上面には、それぞれ導電性のバスバー32〜35が介在して配置されている。
【0017】
図8に示すようにバスバー32は、並設されたラミネート電池1の横方向の接続を阻止するように、それぞれ単一のラミネート電池1の表面全体を覆うように延設されている。バスバー32の上下面にはラミネート電池1の正極タブ21と負極タブ22がそれぞれ接続され、このバスバー32を介してラミネート電池1が上下方向に直列接続されている。なお、バスバー32〜35とタブ21,22との接続は溶接などで固定される。
【0018】
バスバー33は、最下段に並設された一対のラミネート電池1にまたがって延設されている。バスバー33の上面には、ラミネート電池1の正極タブ21とこれに並設されたラミネート電池1の負極タブ22がそれぞれ接続され、バスバー33を介して最下段の一対のラミネート電池1が横方向に直列接続されている。
【0019】
バスバー34は最上段に並設された一方のラミネート電池1の上面全体を覆うように延設され、バスバー35は他方のラミネート電池1の上面全体を覆うように延設されている。バスバー34にはその下方のラミネート電池1の正極タブ21が接続され、バスバー35にはその下方のラミネート電池1の負極タブ22が接続されている。バスバー34,35の端部はそれぞれ上方に折り曲げられ、電槽30の上蓋30aを貫通して電槽30外に突出している。この突出したバスバー34,35は組電池のプラス端子、マイナス端子をそれぞれ形成する。バスバー34,35と上蓋30aとの隙間にはシール材37が注入されている。
【0020】
以上のようにバスバー32〜35を介して各ラミネート電池1が電槽30内で直列接続され、組電池が形成される。この場合、図6に示すように下段のラミネート電池1のタブ(例えば正極タブ21)は上部に位置し、上段のラミネート電池1のタブ(例えば負極タブ22)は下部に位置するため、タブ21,22を折り曲げることなくバスバー32に接続することができる。また、最下段の一対のラミネート電池1の正極タブ21とこれに並設するラミネート電池1の負極タブ22はともに下部に位置するため、最下段においてもタブ21,22を折り曲げることなくバスバー33に接続することができる。さらに、最上段のラミネート電池1の正極タブ21とこれに並設するラミネート電池1の負極タブ22はともに上部に位置するため、最上段においてもタブ21,22を折り曲げることなくバスバー34,35に接続することができる。
【0021】
バスバー34,35と電槽30の上蓋30aとの間には圧迫材36が設けられている。圧迫材36はウレタンフォームのような弾性材からなり、この圧迫材36を介して上蓋30aが電槽本体30bにボルト結合され、電槽30内の各ラミネート電池1が下方に押圧される。この場合、ラミネート電池1の表面はバスバー32〜35で覆われているので、押圧力はラミネート電池1内の内部電極対101全体に作用する。その結果、電極101a,101b間の距離が局所的に変化することを防止することができ、安定した電池性能を得ることができる。なお、圧迫材36を上蓋30aにあらかじめ固定しておいてもよい。
【0022】
なお、組電池を組み立てる際には、まず、バスバー32〜35とラミネート電池1を溶接してこれらを一体化する。そして、この一体化したものを電槽30内に設置し、圧迫材36を介して上蓋30aを電槽本体30bにボルト結合する。
【0023】
(2)並直列接続
次に、ラミネート電池1を並直列接続した例について説明する。図9はラミネート電池1を並直列接続して構成した組電池の内部形状を示す断面図であり、図10は図9のX-X線断面図、図11は要部斜視図である。
【0024】
図9,10に示すように、電槽30の内部には横4列、上下8段、計32個のラミネート電池1が収容されている。図11に示すように、4列のラミネート電池1のうち、片側2列同士は同じ向きに配置され、その2列と残りの2列は互いに180度反転した状態で配置されている。この4列のラミネート電池1は、奇数段と偶数段が互いに逆方向を向くように水平方向交互に180度回転させながら積み重ねられ、正極タブ21と負極タブ22は積層方向に隣接して配置されている。
【0025】
積層されたラミネート電池1の正極タブ21と負極タブ22の間、最下段のラミネート電池1の下面、および最上段1のラミネート電池1の上面には、それぞれバスバー42〜45が介在して配置されている。
【0026】
図11に示すように、4列のラミネート電池1のうち、片側2列のラミネート電池1の表面全体にわたってバスバー42が延設されている。バスバー42の上下面には、並設されたラミネート電池1の正極タブ21同士または負極タブ22同士が並列接続されるとともに、上段のラミネート電池1のタブ(例えば正極タブ21)と下段のラミネート電池1のタブ(例えば負極タブ22)が直列接続されている。すなわち、バスバー42を介してラミネート電池1が並直列接続されている。
【0027】
バスバー43は、最下段に並設された4列のラミネート電池1の全てにまたがって延設されている。バスバー43の上面には、片側2列のラミネート電池1の正極タブ21と反対側2列のラミネート電池1の負極タブ22がそれぞれ接続され、バスバー43を介して最下段のラミネート電池1が並直列接続されている。
【0028】
バスバー44は最上段に並設された片側2列のラミネート電池1の上面全体を覆うように延設され、バスバー45は反対側2列のラミネート電池1の上面全体を覆うように延設されている。バスバー44にはその下方のラミネート電池1の正極タブ21がそれぞれ接続され、バスバー45にはその下方のラミネート電池1の負極タブ22がそれぞれ接続されている。バスバー44,45の端部はそれぞれ上方に折り曲げられ、電槽30の上蓋30aを貫通して電槽30外に突出している。この突出したバスバー44,45は組電池のプラス端子、マイナス端子をそれぞれ形成する。バスバー44,45と上蓋30aとの隙間にはシール材37が注入されている。
【0029】
以上のようにバスバー42〜45を介して各ラミネート電池1が電槽30内で並直列接続され、組電池が形成される。この場合、図9に示すように下段のラミネート電池1のタブ(例えば正極タブ21)は上部に位置し、上段のラミネート電池1のタブ(例えば負極タブ22)は下部に位置するため、タブ21,22を折り曲げることなくバスバー42に接続することができる。また、最下段の2列のラミネート電池1の正極タブ21とこれに並設する2列のラミネート電池1の負極タブ22はともに下部に位置するため、最下段においてもタブ21,22を折り曲げることなくバスバー43に接続することができる。さらに、最上段の2列のラミネート電池1の正極タブ21とこれに並設する2列のラミネート電池1の負極タブ22はともに上部に位置するため、最上段においてもタブ21,22を折り曲げることなくバスバー44,45に接続することができる。
【0030】
バスバー44,45と電槽30の上蓋30aとの間には圧迫材46が設けられている。圧迫材46はウレタンフォームのような弾性材からなり、この圧迫材46を介して上蓋30aが電槽本体30bにボルト結合され、電槽30内の各ラミネート電池1が下方に押圧される。この場合、ラミネート電池1の表面はバスバー42〜45で覆われているので、押圧力はラミネート電池1内の内部電極対101全体に作用する。その結果、電極101a,101b間の距離が局所的に変化することを防止することができ、安定した電池性能を得ることができる。
【0031】
以上説明した本実施の形態によれば以下のような効果を奏する。
(1) ラミネート電池1の厚さ方向(積層方向)一方側に正極タブ21を設け、他方側に負極タブ22を設けるようにした。これによりラミネート電池1を複数積層して組電池を形成する場合に、タブ21,22を折り曲げることなくバスバー32,42を介して互いに接続することが可能となり、液漏れを防ぐことができる。
(2) ラミネート電池1のタブ21が同一平面上にないため、タブを外包体10の左右端部からそれぞれ突出させてバスバー32,42でラミネート電池1の上下面を覆うようにした場合であっても、タブ21,22が短絡することを防止できる。
(3) 外装材11,12のフランジ面11a,12aを斜めに設け、左右端部のフランジ面11b,12bおよび11c,12cを上下に設けるようにしたので、上下一対の外装材11,12によりタブ21,22の高さを容易にずらすことができる。
(4) 外装材11,12の各フランジ面11a〜11c、12a〜12cが同一平面上にないため、外包体10の機械的強度が向上する。
(5) ラミネート電池1の上下部にそれぞれ正極タブ21と負極タブ22を設けたので、タブ21,22とバスバー32,42との接続が容易であり、複数のラミネート電池1を複数積層することで、直列接続の組電池または並直列接続の組電池を容易に形成することができる。
(6) ラミネート電池1の表面を覆うようにバスバー32,42を設けたので、バスバー32,42を介してラミネート電池1の表面全体を均一に押圧することができる。
【0032】
本発明によるラミネート電池は、上述した実施の形態に限定されることなく種々の変更が可能である。上記では、正極タブ21と負極タブ22をラミネート電池1の左右両側から突出させるようにしたが、ラミネート電池1の厚さ方向(積層方向)の2面内に延設させるのであれば、左右片側から突出させるようにしてもよい。バスバー32,42をラミネート電池1の表面全体にわたって設けるようにしたが、タブ21,22部にのみ設け、バスバー32,42とは別の部材によりラミネート電池1の表面全体を押圧するようにしてもよい。
【0033】
なお、以上の実施の形態において、外装材11,12が重ね合わせ部材を構成する。また、図11に示したように2列に配設されたラミネート電池群のうち、一方(例えば上段)が第1の並列電池群を、他方(例えば下段)が第2の並列電池群をそれぞれ構成し、バスバー42がバスバー群を構成する。ラミネート電池1を2列に並列接続したが、3列以上並列接続して並列電池を形成してもよい。筐体としての電槽30の形状はいかなるものであってもよい。タブ21,22と電極101a,101bおよびバスバー32〜35を溶接以外の方法(例えばロー付けや耐熱用接着剤など)により接合することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるラミネート電池の外観形状を示す平面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるラミネート電池の外観形状を示す側面図。
【図3】本発明の実施の形態に係わるラミネート電池を構成する外装材の斜視図。
【図4】図1のIV-IV線断面図。
【図5】図4のV部拡大図。
【図6】ラミネート電池を直列接続して形成した組電池の断面図。
【図7】図6のVII-VII線断面図。
【図8】図6の要部斜視図。
【図9】ラミネート電池を並直列接続して形成した組電池の断面図。
【図10】図9のX-X線断面図。
【図11】図9の要部斜視図。
【符号の説明】
1 ラミネート電池 10 外包体
11 外装材 11a〜11c フランジ面
12 外装材 12a〜12c フランジ面
21 正極タブ 22 負極タブ
30 電槽 32〜35 バスバー
42〜45 バスバー 36,46 圧迫材
101 内部電極対 101a 正電極
101b 負電極 101c セパレータ
Claims (5)
- 正電極と負電極とをセパレータを介して上下に複数層に積層し、この積層体を電解液に浸漬させた状態で外包体内部に密封し、各層の正電極と負電極をそれぞれ正極タブと負極タブに接合し、この正極タブと負極タブを前記外包体内部から外部へ突出させて成るラミネート電池において、
前記積層体の上下面の一方側に第1極性のタブを設け、前記積層体の上下面の他方側に第1極性とは逆極性の第2極性のタブを設けるとともに、前記第1極性のタブを、前記外包体内部の前記積層体の上下方向中央よりも前記一方面側の位置から外部へ突出させ、前記第2極性のタブを、前記外包体内部の前記積層体の上下方向中央よりも前記他方面側の位置から外部へ突出させることを特徴とするラミネート電池。 - 請求項1に記載のラミネート電池において、
前記外装材は、平面視が略矩形形状を有する上下一対の重ね合わせ部材を外周のフランジ部で重ね合わせ、このフランジ部を溶着して密閉容器とされ、
前記正極タブと負極タブは、前記フランジで挟持されて互いに相反する方向に突出することを特徴とするラミネート電池。 - 請求項1または2記載のラミネート電池を上下に複数枚重ね合わせ、上下に隣り合うラミネート電池のうちの上段のラミネート電池の下側に第1極性の電極タブが位置し、下段のラミネート電池の上側に、第1極性とは逆極性の第2極性の電極タブが位置するように前記複数のラミネート電池を配置するとともに、
これら複数枚のラミネート電池を収容する筐体と、
積層された各ラミネート電池の間に介在して、前記第1極性の電極タブと前記第2極性の電極タブとを電気的に接続する複数のバスバーとを有することを特徴とする組電池。 - 請求項1または2記載の複数のラミネート電池を、各電池の第1極性のタブが下側に位置するように、ともに第1方向に向けて同一面内に並設して並列電池を構成する第1の並列電池群と、
請求項1または2記載の複数のラミネート電池を、各電池の第1極性とは逆極性の第2極性のタブが上側に位置するように、ともに前記第1方向とは逆方向の第2方向に向けて同一面内に並設して並列電池を構成する第2の並列電池群と、
前記第1の並列電池群とその下方の第2の並列電池群との間に介在して配置され、前記第1の並列電池群と第2の並列電池群とをそれぞれ1枚の平板で電気的に接続するバスバー群と、
前記第1の並列電池群と第2の並列電池群とバスバー群とを交互に積層して収容する筐体とを有し、
前記バスバー群の上面には、前記第1の並列電池群の複数のラミネート電池の第1極性のタブが並列接続されるとともに、前記バスバー群の下面には、前記第2の並列電池群の複数のラミネート電池の第2極性のタブが並列接続され、さらに、このバスバー群を介して前記第1の並列電池群の第1極性のタブとこの第1の並列電池群に積層された第2の並列電池群の第2極性のタブが直列接続されることを特徴とする組電池。 - 請求項3または4記載の組電池において、
前記バスバー群は、前記ラミネート電池の表面を覆って設けられることを特徴とする組電池。
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