JP3774516B2 - 編集機能内蔵再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録されている信号を他の装置を用いて編集する編集機能を有する編集機能内蔵再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオテープ等の記録媒体に記録されている映像信号をビデオテープレコーダ等の他の記録装置にダビング記録編集するダビング編集システムが知られている。
【0003】
上記ダビング編集システムにおいては、テープカウンタの値、動作モード、メニューといった送り側のビデオテープレコーダの動作状態を示す各種情報や編集プログラムの内容など編集時の各種情報を受け側のビデオテープレコーダに接続されているモニタ装置などに表示させるため、送り側のビデオテープレコーダのビデオ出力端子から受け側のビデオテープレコーダのビデオ入力端子へ前記各種情報を示す情報映像信号を出力する所謂オンスクリーン表示機能を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシステムにおいて、上記オンスクリーン表示機能は任意にオン/オフ可能であるが、ダビング編集を行なう際に、送り側のビデオテープレコーダの動作状態や編集プログラムの内容などを受け側のビデオテープレコーダに接続されているモニタ装置により確認するために、オンスクリーン表示機能をオン状態とし、該オンスクリーン表示機能をオフ状態にするのを忘れてそのままダビング編集を実行してしまった場合には、オンスクリーン表示はそのままで、送り側のビデオテープレコーダにて再生された映像信号に情報映像信号が重畳された状態で受け側のビデオテープレコーダに送られるため、ダビング編集された映像信号として、受け手側のビデオテープレコーダでは、本来必要ない送り側のビデオテープレコーダの動作状態や編集プログラムの内容などの各種文字映像が重畳された映像(すなわち、再生映像に文字映像が一緒に写し込まれた映像)を示す映像信号が記録されてしまうという不具合が発生していた。
【0005】
そして、上述のような失敗を回避するには、ダビング編集を実行する前に、操作者自身が該オンスクリーン表示機能をオフ状態にしなければならず、非常に面倒で使い勝手の悪いものであった。
【0006】
本発明は、上述のような従来の課題を解決し、誤操作を防止し、編集動作の進行状況を確認しながら、快適な編集を行なうことができる使い勝手が良い編集機能内蔵再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装着された記録媒体に記録されている任意の映像信号を検索し、検索された映像信号を再生し、他の装置に出力する再生手段と、前記再生手段より出力される映像信号が示す映像を表示する表示手段と、少なくとも1つ以上の編集プログラムの設定が可能で、設定された編集プログラムを記憶しておき、前記記憶された編集プログラムに従って前記記録媒体に記録されている映像信号を検索し再生するよう前記再生手段を制御すると共に、前記編集プログラムに従った編集記録動作を実行させるよう前記他の装置を制御する制御手段と、前記編集動作の実行中において、前記編集プログラムにて指定された映像信号を検索して再生を開始するまでの間前記表示手段と前記他の装置とに対して前記編集プログラムに関する情報を示す情報映像信号を出力すると共に、前記検索した映像信号の再生中は前記表示手段に対して前記情報映像信号と前記再生された映像信号とを出力し、前記他の装置に対しては前記情報映像信号を出力せずに前記再生された映像信号を出力する情報映像信号出力手段とを備える。
【0008】
(作用)
上述の構成により、誤操作を防止し、編集動作の進行状況を確認しながら、快適な編集を行なうことができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態として、本発明を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダ(VTR)の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1において、撮像部1は、撮像光学系、撮像素子、オートフォーカス機構及びズーム機構等からなり、カメラ系制御部3からの制御信号に従い被写体に対する合焦及び光量等を調整し、撮像光学系による光学像を映像信号に変換してカメラ信号処理部2に出力する。カメラ信号処理部2は、カメラ系制御部3からの制御信号に従い撮像部1からの映像信号に所定の信号処理を施してVTRブロック6に送出する。
【0012】
VTRブロック6は、ビデオ・オーディオ信号処理部、回転ヘッド及び記録媒体としての磁気テープ走行の機構部、その機構部を駆動する駆動部、及び駆動部をサーボ制御するサーボ制御部等から構成され、後述するシステム制御部5からの制御信号に従って前記磁気テープに対し映像信号の記録動作や再生動作を行なうもので、例えば前記磁気テープより再生された映像信号は、後述するEVF部10に供給されると共に、不図示の外部出力端子より他の装置に出力される。
【0013】
OSD(オンスクリーン・ディスプレイ)制御部9は、システム制御部5からの制御信号及びデータに従い、各種情報を操作者に通知するオンスクリーン表示用の文字映像信号を発生してEVF部10に供給すると共に、記録すべき映像信号及び再生映像信号に重畳すべきタイトル及び日時等の情報信号を発生してVTRブロック6に供給したり、後述の如くEVF部10において表示される文字や記号による本体の各種情報、並びにメニュー設定時のガイド表示などを示すオンスクリーン用の文字映像信号をVTRブロック6を介して不図示の外部出力端子より他の装置に供給したりする。EVF10は、映像を表示するCRT又は液晶表示パネルなどからなる電子ビューファインダーで、撮影映像信号及び再生映像信号が示す映像を映し出すと共に、OSD制御部9から供給される文字や記号による本体の各種情報、並びにメニュー設定時のガイド表示などを示すオンスクリーン用の文字映像信号も映像表示する。
【0014】
システム制御部5は、本実施の形態としてのカメラ一体型VTRの各種機能を総合的に制御するマイクロコンピュータ等からなり、タイマー機能をはじめとする各種機能を有し、本実施の形態では特に、電源モードの制御、VTRブロック6の動作モード遷移の制御、各種情報表示制御、編集モード制御、並びに、各種撮影モード及び編集プログラムの記憶と保持等を担当する。システム制御部 5はまた、EEPROMなどの不揮発性メモリ素子、又は電池によりバックアップされたSRAM等からなる不揮発性メモリ素子を具備し、電源遮断時にも種々のデータを記憶する。
【0015】
赤外線リモコン信号発生装置12は、システム制御部5からの制御信号を、他の記録装置を遠隔操作するための赤外リモコン信号として出力するもので、赤外リモコン信号受信部11は、不図示のリモコン装置より発信される赤外リモコン信号を受信し、受信された赤外リモコン信号が示す制御データコードをシステム制御部5に供給するものである。
【0016】
カメラ系操作部4は、カメラ系に関する各種スイッチ及びダイヤル類(オート・フォーカス(AF)のオン/オフ、自動露出制御(AE)のオート/ロック及びプログラムAE等)からなり、システム制御部5は、操作者によるカメラ系操作部4の操作状況をカメラ系制御部3に転送する。なお、カメラ系制御部3はマイクロコンピュータ等からなり、システム制御部5及びカメラ系操作部4からの指示に従ってカメラ系全体を制御する。
【0017】
VTR系操作部7は、VTR系及び装置全体に関する各種スイッチ(〔ON SCREEN〕,〔UP〕,〔DOWN〕,〔RIGHT〕,〔LEFT〕,〔実行〕,〔MENU〕,〔PLAY〕,〔FF/REW〕,〔STOP〕,〔START/STOP〕等)からなり、操作者からの指示をシステム制御部5に出力する。
【0018】
電源モードスイッチ8は、本体の電源モード(カメラ・VTR・編集・オフ)を選択するためのスイッチであり、システム制御部5は、電源モードスイッチ8の状態を読み取って、カメラ部及びVTR部の電源モード及び動作モードを所定のものに設定する。
【0019】
図2は、図1に示した本実施の形態としてのカメラ一体型VTRにおける編集モード時の動作フローチャートである。なお、本実施の形態では、前記電源モードスイッチ8を操作することにより、装置の動作モードが編集モードに設定されるものとする。
【0020】
図3は編集モード時における表示画面の例を示した図で、図3A−1は本カメラ一体型VTRのEVF部10における電子ビューファインダーの表示画面の表示例、図3A−2は不図示の外部出力端子を介して他の装置に供給される文字映像信号が示すオンスクリーン画像の表示例である。
【0021】
図3A−1において、3a1は編集プログラムの全カットのトータル時間の表示、3a2は本カメラ一体型VTRの現在のテープカウンターの表示、3a3は編集プログラムのカットインのガイド表示、3a4は編集プログラムのカットアウトのガイド表示、3a5は本カメラ一体型VTRの動作状態を示す動作モード表示、3a6は1番目、3a7は2番目、3a8は3番目のそれぞれ編集プログラムの内容(すなわち、各編集プログラムのカットイン・タイミングのテープカウント値とカットアウト・タイミングのテープカウント値を示している)、3a9は現在編集処理が実行中の編集プログラムを示すポインタで、図示の如く編集処理が実行中の編集プログラムは反転表示される。また、図3A−1の3a10は編集設定モード、3a11は編集消去モード、3a12は編集リハーサルモード、3a13は編集実行モード、3a14は編集全消去モードをそれぞれ示すガイド表示で、夫々のガイド表示は当該モードが選択された場合、図示の如く反転表示となる。
【0022】
図2に示すように、編集モード時には、まず、S201で編集実行モードが選択され、該モードがオン状態とされたか否かを判定し、オン状態になったと判定された場合はS202で編集プログラム番号〔m〕を“1”に初期化した後にS203に移行し、オン状態になったと判定されていない場合はS201で編集実行モードがオン状態となったと判定されるまで判定を繰り返す。
【0023】
そして、S203で編集プログラム番号〔m〕のカットイン・タイミングのカウント値〔nSec〕が示すテープ上のポイント(なお、本実施の形態においては、再生時にテープ走行が安定し、良好な再生状態が得られるのに必要な助走時間分だけ前のポイントを示している)をサーチするため、VTRブロック6において巻き戻しあるいは早送り動作を開始する。図3A−1,図3B−1は2番目の編集プログラムのカットイン・タイミング・ポイントのサーチ中における本カメラ一体型VTRの電子ビューファインダーの表示画像及びオンスクリーン画像の表示例を示したもので、該電子ビューファインダーの表示画像及びオンスクリーン画像としては、図示の如き文字映像が表示される。
【0024】
そして、図2のS204において、上述のサーチ動作が終了したと判定されるまで待機状態となり、該サーチ動作が終了したと判定されたらS205に移行し、VTRブロック6において再生動作を開始すると共に、オンスクリーン表示を自動的にオフ状態にし、オンスクリーン画像を表示しないようにする。なお、図3A−2は本カメラ一体型VTRが再生動作中における電子ビューファインダーの表示画像を示したもので、図示の如く再生映像(すなわち、図中の“車”の映像)に文字映像がスーパー・インポーズされた映像が表示され、図3B−2は本カメラ一体型VTRが再生動作中に他の装置に対して出力される映像信号が示す表示画像で、図示の如く文字映像の表示がオフ状態(すなわち、オンスクリーン表示がオフの状態)となり、他の装置には再生映像を示す映像信号のみが供給されることになる。
【0025】
そして、図2のS206では、本カメラ一体型VTRに接続される他の装置の動作(例えば、他の装置が記録装置である場合には、該記録装置の記録動作を開始させるといった動作)の制御を含む編集プログラム番号〔m〕の編集処理動作を行ない、S207において、当該編集プログラムに設定されているカットアウト・タイミング・ポイントにテープが到達したことが検出され、該編集プログラム番号〔m〕の編集処理動作が終了したと判定されたら、S208で本カメラ一体型VTRのVTRブロック6における再生動作を終了(すなわち、一時停止)させると共に、オンスクリーン表示を自動的にオン状態にしてからS209に移行する。
【0026】
そして、S209において、まだ処理されていない編集プログラムが残っているか否かの判定を行ない、未処理の編集プログラムがある場合にはS210において、編集プログラム番号〔m〕を1ステップインクリメントした後、再びS203に戻り、これまで説明して来たS203からS209までの編集動作を繰り返し、未処理の編集プログラムがない場合にはS211において編集動作の実行を終了する。なお、図3A−3,図3B−3は前記2番目の編集プログラムに続く3番目の編集プログラムのカットイン・タイミング・ポイントのサーチ中における本カメラ一体型VTRの電子ビューファインダーの表示画像及びオンスクリーン画像の表示例を示したもので、該電子ビューファインダーの表示画像及びオンスクリーン画像としては、図示の如き文字映像が表示される。
【0027】
以上のように、本実施の形態としてのカメラ一体型ビデオテープレコーダにおいては、例えオンスクリーン表示機能をオフ状態にし忘れても、前記編集動作の実行時において送り側のカメラ一体型ビデオテープレコーダが再生中の場合には、該オンスクリーン表示機能を自動的にオフ状態にすると共に、該オンスクリーン表示機能のオン/オフに係わらず、送り側のカメラ一体型ビデオテープレコーダの電子ビューファインダーの表示画面上には、該オンスクリーン表示機能により表示される各種文字映像を常時表示することにより、操作者は本来必要ない送り側のカメラ一体型ビデオテープレコーダの動作状態や編集プログラムの内容などの各種文字映像が重畳された映像信号を、本カメラ一体型ビデオテープレコーダに接続される他の装置としてのビデオテープレコーダ等の記録装置によって誤って記録してしまうといった誤操作を招くことなく、編集動作の進行状況を確認しながら快適に編集動作を行なうことができるようになる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来の課題を解決し、誤操作を防止し、編集動作の進行状況を確認しながら、快適な編集を行なうことができる使い勝手が良い編集機能内蔵再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのカメラ一体型ビデオテープレコーダの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したカメラ一体型ビデオテープレコーダの編集モード時の動作フローチャートである。
【図3】図1に示したカメラ一体型ビデオテープレコーダの編集モード時における表示画面の例を示した図である。
【符号の説明】
1 撮像部
2 カメラ信号処理部
3 カメラ系制御部
4 カメラ系操作部
5 システム制御部
6 VTRブロック
7 VTR系操作部
8 電源モードスイッチ
9 OSD(オンスクリーン・ディスプレイ)制御部
10 EVF(電子ビューファインダー)部
11 赤外線リモコン信号受信部
12 赤外線リモコン信号発生装置
Claims (2)
- 装着された記録媒体に記録されている任意の映像信号を検索し、検索された映像信号を再生し、他の装置に出力する再生手段と、
前記再生手段より出力される映像信号が示す映像を表示する表示手段と、
少なくとも1つ以上の編集プログラムの設定が可能で、設定された編集プログラムを記憶しておき、前記記憶された編集プログラムに従って前記記録媒体に記録されている映像信号を検索し再生するよう前記再生手段を制御すると共に、前記編集プログラムに従った編集記録動作を実行させるよう前記他の装置を制御する制御手段と、
前記編集動作の実行中において、前記編集プログラムにて指定された映像信号を検索して再生を開始するまでの間前記表示手段と前記他の装置とに対して前記編集プログラムに関する情報を示す情報映像信号を出力すると共に、前記検索した映像信号の再生中は前記表示手段に対して前記情報映像信号と前記再生された映像信号とを出力し、前記他の装置に対しては前記情報映像信号を出力せずに前記再生された映像信号を出力する情報映像信号出力手段とを備える編集機能内蔵再生装置。 - 記録媒体に記録されている任意の映像信号を検索し、検索された映像信号を再生して他の装置に出力する再生手段と、
表示手段と、
少なくとも1つ以上の編集プログラムの設定が可能で、設定された編集プログラムを記憶しておき、前記記憶された編集プログラムに従って前記記録媒体に記録されている映像信号を検索し再生するよう前記再生手段を制御する制御手段と、
前記編集動作の実行中において、前記編集プログラムにて指定された映像信号を検索して再生を開始するまでの間前記表示手段と前記他の装置とに対してオンスクリーン用の文字信号を出力すると共に、前記検索した映像信号の再生中は前記表示手段に対して前記文字信号と前記再生された映像信号とを出力し、前記他の装置に対しては前記文字信号を出力せずに前記再生された映像信号を出力するオンスクリーン制御手段とを備える編集機能内蔵再生装置。
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US08/921,504 US6064793A (en) | 1996-09-18 | 1997-09-02 | Reproducing apparatus having editing function |
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