JP3774478B2 - 文書処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は作成された文書を印刷出力する文書処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の文書処理装置において、文書処理装置内のフォントデータを用いて文書編集を実行し、印刷時にはプリンタ内のフォントデータを用いて文書の印刷を実行するという手法が用いられることがある。このような手法を用いることにより、印刷時における文書処理装置からプリンタへのデータの転送効率が向上するとともに、各プリンタに適した解像度のフォントデータで最良の出力が得られるというメリットが得られる。
【0003】
一方、高品位文書の作成を行なう文書処理装置は膨大な種類のフォントデータを要求するようになってきており、プリンタの備えるフォントデータでは対応しきれなくなってきている。この対策として、プリンタが備えていないフォントにて印刷するという要求があった場合、プリンタの備えるフォントのうち要求されているフォントと形が近いフォントを代替フォントとして用いて印刷を実行するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高品位文書の作成においては、文字の大きさのバランスをとるためにプロポーショナルフォントが用いられるケースが多い。このプロポーショナルフォントにおいては、同一のフォント及びサイズであっても、各文字は異なる文字幅を有している。このようなプロポーショナルフォントは特に欧文文字等において一般的に用いられるが、日本語文字のフォントにも用いられるようになってきている。
【0005】
上述のプロポーショナルフォントを用いた印刷を実行する際に、プリンタの備える他のフォントで代用した場合はその代用フォントの文字幅で文字が展開されることになる。このため、文書全体の行数やページ数の変化を招き、文書全体の体裁が変化してまう可能性がある。また、文書全体の体裁を保つためには文書処理装置側でイメージデータを生成してこれをプリンタ側に転送すればよいが、データの転送に多大な時間を費やすことになる。
【0006】
又、先に記載した通り、対応するフォントをプリンタ内に有する場合は、プリンタ側でフォントデータの展開を実行することで転送効率を向上し、印刷処理に要する時間を短縮している。ところが、一般にプリンタ側の処理速度は文書処理装置側に比べて遅いため、処理するフォントデータが膨大になる場合は、プリンタ側でフォントデータの展開を実行すると、かえって処理に多くの時間を費やすようになってしまう。このような場合は文書処理装置側でフォントイメージの展開を実行し、ビットマップデータをプリンタへ転送するようにした方が、処理時間的に有利となる。
【0007】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、プリンタの備えるフォントで代用して文書の印刷を実行する際に、文書全体の体裁を保って印刷を行うことを可能とする文書処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による文書処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
文字幅優先モードとするか否かをユーザに設定させる設定手段と、
印刷する文字に設定されている指定フォントがプリンタに存在するか否かを判定する判定手段と、
前記指定フォントがプリンタに存在すると判定された場合、当該指定フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第1送信手段と、
前記指定フォントがプリンタに存在しないと判定された場合、当該プリンタの有するフォントより代替として用いる代替フォントを決定する決定手段と、
文字幅優先モードが設定されている場合、前記指定フォントの文字幅情報を用いた際の文字開始位置を算出し、前記代替フォントのタイプの指定データと算出された前記文字開始位置と文字コードとを送信する第2送信手段と、
前記文字幅優先モードが設定されていない場合、前記代替フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第3送信手段とを備える。
【0013】
尚、本発明でいう文字とは、文書を構成する文字や記号等全てを総称するものである。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する。
【0017】
<実施例1>
図1は本実施例の文書処理装置の概略の構成を表すブロック図である。1は主制御装置(CPU)であり、本文書処理装置の全体の制御を行う。2はROM(Read Only Memory)であり、CPU1が実行する各種制御プログラムを格納する。ROM2には、例えば後述の図2,図5,図7に示されるプリンタとの通信を含む文書編集処理プログラムが記憶されている。3はRAM(Random Access Memory)であり、システムバス4を介して得られる各種データやファイルデータを一時記憶する。
【0018】
4はシステムバスであり、本文書処理装置内の各部と接続し、各部間におけるデータの授受を可能としている。5はプリンタインターフェースであり、プリンタ6と本文書処理装置とを接続する。6はプリンタであり、プリンタインターフェース5を介して入力された印刷データに基づいて画像を形成し、記録媒体上への印刷を実行する。ここで、CPU1はシステムバス4によって接続されるプリンタインターフェース5を介しプリンタ6と通信可能であり、図2,図5,図7で示されるアルゴリズムに従って、プリンタ6とのデータ交換、文書作成および印刷処理を行なう。7はディスクインターフェースであり、ハードディスク等の外部記憶装置とシステムバス4とを接続する。8はディスクインターフェース7により接続されるハードディスクで、文書データやフォントデータ等、大量の各種ファイルデータが保存されている。尚、本例では外部記憶装置としてハードディスク8を接続しているが、フロッピーディスク等であっても構わない。
【0019】
次に、上記のように構成された文書処理装置の編集及び印刷処理について図2,図5及び図7のフローチャートを用いて説明する。
【0020】
文書処理装置がプリンタ6を使用して出力を行なうための文書を作成する際に、文書処理装置は図2のフローチャートに従って、編集時に指定するフォントデータの分類を行なう。ここでいうフォントデータの分類とは、文書処理装置の備えるフォントデータを、プリンタ6の備えるフォントデータとそうでないものとに分類することをいう。
【0021】
図2はフォントデータの分類を行う手順を表すフローチャートである。ステップS10で、ハードディスク8内に存在するフォントデータのフォント名とポイントサイズ(本体内フォントと称する)を読み出し、本体内フォントリストを作成する。図3は本体内フォントリスト31のデータ構成を表す図である。図3に示す如く、本体内フォントリストにはフォント名31aと、ポイントサイズ31bとが登録される。更に、接続されているプリンタ6内に対応するフォントが存在するか否かを示す所有情報31cが登録される。尚、所有情報31cの登録については後述のステップS15にて実行される。
【0022】
次にステップS11でプリンタインターフェース5を介してプリンタ6との接続処理を行ない、ステップS12で接続を確認する。接続状態が確認されると、ステップS13へ進み、プリンタ6内に存在するフォントデータのフォント名とポイントサイズを読み出し、プリンタ内フォントリストを作成する。図4はプリンタ内フォントリスト41のデータ構成を表す図である。図4に示す如く、プリンタ内フォントリスト41には、フォント名41aとポイントサイズ41bとが登録されている。
【0023】
ステップS14で、本体内フォントリスト31からフォント名及びサイズを1つ読み出し、これがプリンタ内フォントリスト41にも存在するか否かを判別する。プリンタ内フォントリストに存在する場合は、ステップS15でこのフォントおよびポイントサイズにマーク付けをする。即ち、本体内フォントリスト31の所有情報31cの欄にその旨を表す情報(図3では「○」)を登録する。ステップS16で本体内フォントリストの全てについて分類が完了したか否かを判定し、未処理のフォントが存在すればステップS14へ戻る。このように、本体内フォントリストの全てのフォントが分類されるまでステップS14及びステップS15の処理を行なう。
【0024】
次に、本実施例1の文書処理装置で文書の編集を行う際における文字の書体/サイズおよび文字幅優先の指定について説明する。図5は本実施例の文書処理装置において、文書編集時におけるフォントの指定手順を表す。ユーザは、本処理により編集中の各文字に対して書体/サイズの指定を行う。このとき、プリンタ内に存在しない書体が指定されたときは、プリンタ内の他のフォントが代替フォントとして使用され、印刷出力される。更に代替フォント使用時においては、印刷出力時において文字幅優先モードとするか否かを設定する。ここで、文字幅優先モードとは、文書処理装置本体の備えるフォントで展開した場合の文字幅の情報をプリンタ側に転送することにより、代替フォントを用いても文字の配置を保存し、文書全体の体裁を保つものである。又、文字幅優先モードでない場合は、代替フォントの有する文字幅にてイメージデータへの展開が実行される(以後、文字品位優先モードと称する)。
【0025】
ステップS20で、編集中の文書の文字又は文字列に対してフォント及びポイントサイズを設定するために、設定の対象となる文字または文字列を指定する。次に、ステップS21において、上述のステップS20で指定された文字又は文字列のフォント及びサイズを設定する。この設定方法の1例として、本実施例1では図4に示すようなフォント設定用リストを表示し、このリストの中から所望の書体とポイントサイズを選択する。尚、図6のフォント設定用リストは前述の本体内フォントリスト及びプリンタ内フォントリストより生成され、フォント設定用リストにおいて、プリンタ内に存在するフォントについては「◎」が付されている。
【0026】
次に、ステップS22では、先のステップS21で指定されたフォントがプリンタ内に存在するか否かを判断する。プリンタ内に存在しないフォントが指定された場合は、ステップS23へ進み、オペレータは当該フォントが設定された文字又は文字列を、文字幅優先モードで出力するか文字品位優先モードで出力するかの出力モード指定を行なう。ステップS24では、フォント指定が終了したか否かを判断し、終了していなければステップS20に戻り上述の処理を繰り返す。また、フォント指定が終了していれば本処理を終了する。
【0027】
以上のようにしてフォント及び出力モードが指定された文書を印刷する際の手順について図7を参照して説明する。図7は本実施例1における文書処理装置の印刷処理の手順を表すフローチャートである。
【0028】
ステップS30では印刷する文字に設定されているフォントがプリンタ6に存在するフォント(プリンタ内フォントと称する)か否かを判定する。プリンタ内フォントであればステップS31へ進み、フォント及びポイントサイズを指定するデータ(フォントタイプの指定データ)と、文字コードをプリンタ6に送信する。プリンタ6では転送された文字コードを指定されたフォント及びポイントサイズのドットパターンに展開する。
【0029】
一方、ステップS30にてプリンタ内フォントでないと判定されると、ステップS32へ進み、プリンタ6の有するフォントの中から代替として用いるフォント(代替フォント)を決定する。本実施例1では、代替フォントの決定方法の一例として、図8に示されるような代替フォント対応表を用いる。尚、この代替フォント対応表は、オペレータにより予め作成しておくものとする。
【0030】
次に、ステップS33では、先のステップS23で指定された出力モード(文字幅優先/文字品位優先)を参照して、代替フォントを文字幅優先モードで出力するか文字品位優先モードで出力するかの判定を行う。文字幅優先モードは、先に記載したように、もともと指定された本体内フォントの文字並びを保つために、指定された本体内フォントの文字幅に代替フォントの文字幅(文字位置)を合わせて印刷するものである。一方、文字品位優先モードは、各文字の品位を優先し、プリンタ内の代替フォント本来の文字幅で印刷を行うものである。従って、文字品位優先モードでは、文書の1行あたりの文字数等が異なってくる可能性がある。
【0031】
ステップS33において文字品位優先モードが指定されている場合はステップS34へ進み、代替フォントのタイプを指定するデータと文字コードをプリンタ6に送信する。プリンタ6は、代替フォントとして指定されたフォントを用いて転送された文字コードをドットパターンに展開する。尚、このとき、当該代替フォントの有する文字幅に従ってドットパターンへの展開が実行される。
【0032】
一方、ステップS33において文字幅優先モードが指定されている場合、処理はステップS35へ進む。ステップS35において、もともと指定された本体内フォントの文字幅を使用した場合に、印刷すべき各文字がどれだけのドットサイズを必要とするかを計算する。そして、各々の文字が配置されるドット位置を求め、各文字が開始される位置、即ち文字開始位置を算出する。次にステップS36では、代替フォントのタイプを指定するデータと各文字の開始位置および文字コードをプリンタ6に送信する。プリンタ6は、該当フォントのドットパターンを各々の指定位置に展開して印刷する。これをステップS37で文書全体の文字が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0033】
以上説明したように、本実施例によれば、文字幅優先の出力モードが指定されている状態でプリンタ内に存在しないフォントが設定された場合でも、本体側の文字幅(文字配置)を保持することが可能となり、文書全体の体裁が保証されるという効果がある。
【0034】
<実施例2>
上記実施例1の文書処理装置によれば、文字幅優先か文字品位優先かのどちらか一方の出力モードを選択するように構成したが、文字幅及び文字品位の両方を保証する出力モードを備えるように構成することもできる。以下に説明する実施例2の文書処理装置は、文字幅優先モード、文字品位優先モード、及び文字幅/文字品位優先モードの3つの出力モードを備えるものである。
【0035】
実施例2の文書処理装置の概略のハード構成は実施例1と同様でありここではその説明は省略する。又、フォントデータの分類手順、フォントの指定手順はそれぞれ実施例1の図2及び図5と同様であるのでここでは説明を省略する。但し図5のステップS23における出力モードの設定においては、文字幅優先モード及び文字品位優先モードに、文字幅/文字品位優先モードが加わり、3種類の出力モードの中から選択して設定することになる。
【0036】
次に、実施例2における印刷処理の手順について説明する。図9は実施例2の文書処理装置の印刷処理手順を表すフローチャートである。ここで、図9のステップS40,S41,ステップS45〜ステップS50は、それぞれ実施例1(図7)のステップS30,S31,ステップS32〜ステップS37と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0037】
ステップS40において、印刷しようとする文字がプリンタ内フォントでなければステップS42へ進む。ステップS42では、先のステップS23で指定された出力モードが文字幅/文字品位優先モードであるか否かを判断する。文字幅/文字品位優先モードが指定されている場合はステップS43へ進み、文書処理装置本体側でフォントデータをイメージに展開し、得られたビットマップデータをプリンタ6に転送する処理を行なう。このように処理することで、データ転送量が増加し、印刷処理のスピードは遅くなるが、文字の出力品位と文書全体の体裁が保持される。
【0038】
まず、ステップS43で文書処理装置側にて、本体内のフォントデータを使って印刷すべき文字コードを指定されたフォントを用いてドットパターンに展開する。ステップS44では、ステップS43で得られたビットマップデータをプリンタ6に送信する。プリンタ6はこのビットマップデータをそのまま印刷出力する。
【0039】
一方ステップS42において、文字幅/文字品位優先モードが指定されていない場合は、ステップS45へ進み、以降の処理(実施例1のステップS32〜ステップS37の処理と同様の処理)を実行する。このように、出力モードが文字幅優先モードもしくは文字品位優先モードの場合は、プリンタ6内の適当なフォントを代替フォントとして使用することにより、印刷スピードを落とさないようにする。
【0040】
以上説明したように、実施例1、実施例2の文書処理装置によれば、印刷すべき文書内の各文字もしくは文字列毎に、体裁を優先させる(文字幅優先モード)か、個々の文字並びの体裁を優先させる(文字品位優先モード)かを指示できるようになり、保持するフォントの少ないプリンタでも出力品位の低下を防止するという効果がある。更に実施例2では、必要に応じて文書処理装置側にてドットパターンへの展開を実行することにより、ユーザの要求により柔軟に対応することが可能となる。
【0041】
<実施例3>
次に、実施例3の文書処理装置について説明する。実施例3の文書処理装置では、文字品位及び文字幅を共に保つために、プリンタ内に存在しないフォントが指定された場合は、文書処理装置のフォントデータを用いてイメージデータへの展開を行う。このような文書処理装置においてイメージデータへの展開処理を効率よく実行するために、フォントデータの展開処理を文書処理装置側で行うかプリンタ側で行うかの設定を自動的に行うものである。尚、実施例3の文書処理装置の概略構成は実施例1(図1)と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0042】
図10は、実施例3の文書処理装置におけるインターフェース情報の収集処理及びフォントデータの分類処理を表すフローチャートである。ステップS60において、接続されているプリンタとのデータの転送速度をプリンタインターフェース5より読み出す。ステップS61では、転送速度がいくらより大きければプリンタへドットイメージを転送しても問題ないかを決める閾値の決定を行う。
【0043】
閾値の決定方法の一例について説明する。閾値は、1回の印刷処理の平均データ量と、文書処理装置本体によるイメージ展開処理のスピード、プリンタによるイメージ展開処理のスピードに基づいて決定することができる。例えば、図11において、110aは、ある所定量のデータを本体側で展開処理した場合の、転送速度と印刷処理時間との関係を表す。また、110bは、所定量のデータをプリンタ側で展開処理した場合の、転送速度と印刷処理時間との関係を表す。そして、本体側で展開処理した場合の印刷処理時間がプリンタ側で展開処理した場合よりも短くなるところの転送速度を閾値として決定する。尚、この閾値の決定方法は上述の方法に限られるものではなく、例えばこれから処理するデータ量に応じて逐次算出する等、種々の変形が可能である。
【0044】
続くステップS62〜ステップS68は本体内フォントリスト及びプリンタ内フォントリストの作成と、本体内フォントリストの各フォントがプリンタ内に存在するフォントか否かで分類を行うものである。これらの処理は、実施例1の図2のフローチャートにおける処理と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0045】
次に本実施例3の文書処理装置における印刷処理手順について説明する。印刷される文書データは各文字毎にフォントタイプが指定されている。ここで指定されるフォントタイプとは、フォントの種別及びサイズである。図12は実施例3の文書処理装置の印刷処理の手順を表すフローチャートである。
【0046】
まず、ステップS80において、前述のステップS60で得られた転送速度と、ステップS61で決定された閾値とを比較する。この比較の結果、転送速度が閾値よりも小さい場合は、プリンタ内でフォントデータをイメージに展開した方が効率がよいので、プリンタ内でフォントデータを展開処理すべくステップS81へ進む。ステップS81では、印刷する文字に対して指定されたフォントタイプがプリンタ内に存在するか否かを、本体内フォントリストを用いて判断する。プリンタ6内に存在するフォントタイプであればステップS83へ進み、プリンタ6に対してフォントタイプの指定データと文字コードを送信する。プリンタ6は指定されたフォントタイプのフォントデータを用いて、指定された文字コードに該当する文字イメージへの展開を行う。
【0047】
ステップS81において、印刷しようとする文字のフォントがプリンタ内に存在しない場合はステップS82へ進む。ステップS82において、既にプリンタへ当該文字のフォントデータが転送されたか否かを判断する。既に転送されていれば上述のステップS83へ進む。また、ステップS82において、プリンタへのフォントデータが転送されていない場合は、ステップS84へ進み、当該文字のフォントデータをプリンタ6へ転送(ダウンロード)する。その後ステップS85へ進み、プリンタ6に対してダウンロードしたフォントタイプの指定データと文字コードを送信する。プリンタ6は指定されたフォントタイプのフォントデータを用いて、指定された文字コードに該当する文字イメージへの展開を行う。尚、プリンタ6は、ステップS84において転送されたフォントデータを記憶しておき、次回からは当該文字のフォントパターンについてはプリンタ6へのダウンロードが不要となる。
【0048】
一方、転送速度が閾値よりも大きい場合は、文書処理装置側でイメージデータへの展開を実行した方が効率がよく、処理をステップS80よりステップS86へ進める。ステップS86では、文書処理装置側にてフォントパターンの展開処理を実行する。そして、生成されたビットマップデータをプリンタ6へ送信する。
【0049】
ステップS88では、全ての文字に対して出力処理が完了したか否かを判定し、完了していなければステップS80へ戻り上述処理を繰り返す。一方、全ての文字について出力処理が完了していれば、本処理を終了する。
【0050】
以上説明したように実施例3によれば、プリンタでイメージへの展開を行った場合と、文書処理装置でイメージへの展開を行った場合で、その処理時間が逆転する転送速度を閾値とする。そして、文書処理装置とプリンタ間のデータ転送速度が、その閾値よりも大きいか否かにより、イメージデータへの展開処理を文書処理装置側で行うかプリンタ側で行うかを決定する。このため、印刷処理における処理時間が短縮され、効率よく印刷処理を行うことができる。
【0051】
<実施例4>
文書処理装置本体とプリンタがパラレルインターフェース等で接続され、高速データ転送が可能な場合には、転送速度は考慮せず、文書処理装置本体の処理能力に基づくデータと、プリンタの処理能力に基づくデータとを用いて、フォントデータの展開処理をどちらで行うかの判断を行うように構成してもよい。実施例4ではこのような文書処理装置について説明する。尚、実施例4の文書処理装置の概略構成は実施例1と同様でありここでは説明を省略する。
【0052】
図13は、文書処理装置の処理能力に基づく本体性能値、プリンタの処理能力に基づくプリンタ性能値の算出手順、とフォントデータの分類手順とを表すフローチャートである。ここで、ステップS102〜S104、及びステップS107〜ステップS110に示される処理は、フォントリストの作成とフォントデータの分類処理を表し、前述の実施例1の図2と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0053】
ステップS100では、本体のCPUの動作速度(CPU速度)とメモリサイズを調べ、これらの値から本体性能値を算出する(ステップS101)。ステップS101における本体性能値の算出方法の1例としては、
CPUのMIPS値×(10,000,000+メモリバイトサイズ)
という演算式が用いられる。ここで、10,000,000は、フォントパターンを展開するのにCPUスピードとメモリ量がどう影響するかによって決まる適当な定数である。
【0054】
又、ステップS105において、接続状態となったプリンタ6から、プリンタのCPU速度及びメモリサイズを得る。そして、ステップS106においてプリンタ性能値を算出する。プリンタ性能値を算出する方法の1例として、
プリンタ内CPUのMIPS値×2.0×(10,000,000+プリンタ内メモリバイトサイズ)
という演算式を用いる。ここで、2.0はプリンタ性能値を本体性能値に優先させるための適当な定数である。
【0055】
以上のようにして得られた本体性能値及びプリンタ性能値により、イメージデータへフォントデータを展開する処理を本体側で行うかプリンタ側で行うかを判断する。即ち、本体性能値がプリンタ性能値よりも大きければ文書処理装置本体側でイメージデータへの展開処理を行い、ビットマップデータをプリンタへ転送する。一方、プリンタ性能値が本体性能値と等しいか大きい場合は、プリンタ側でイメージデータへの展開処理を行う。
【0056】
図14は実施例4の文書処理装置の印刷処理手順を表すフローチャートである。まず、ステップS120において、本体性能値とプリンタ性能値を比較する。この結果、プリンタ性能値の方が本体性能値よりも小さいか等しい場合は、プリンタ側でイメージへの展開を実行した方が効率がよく、処理をステップS121へ進める。ステップS121からステップS125の各処理は、上述のステップS81からステップS85(図13)と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0057】
一方、ステップS120における比較の結果、本体性能値がプリンタ性能値よりも大きい場合は、文書処理装置本体内でイメージへの展開を行った方が効率がよく、処理をステップS126へ進める。ステップS126からステップS128の処理は、上述のステップS86からステップS88の処理と同様でありここでは説明を省略する。
【0058】
以上説明したように、実施例4によれば、文書処理装置とプリンタ間のデータ転送が高速に行われるような場合に、文書処理装置の処理能力に基づく本体性能値と、プリンタの処理能力に基づくプリンタ性能値とを用いて、イメージへの展開処理を行う装置を選択する。従って、印刷処理にかかる時間が少なくなるように装置の選択がなされ、効率よく印刷処理を行うことが可能となる。
【0059】
<実施例5>
実施例5の文書処理装置は、展開するビットマップデータの大きさ(ビットマップサイズ)を算出し、このビットマップサイズと転送速度とに基づいてイメージデータへの展開処理を実行させる装置(文書処理装置本体かプリンタか)を決定する。
【0060】
図15は実施例5の文書処理装置における印刷処理の手順を表すフローチャートである。ステップS140において、出力すべきフォントデータを本体内で展開した場合のビットマップサイズを算出する。そして、ステップS141で、このビットマップを転送する時間がある閾値よりも大きいか否かを判断する。ビットマップを転送する時間は(閾値/転送速度)により得られる。ここで閾値は、例えば図16のようにして求められる。図16は所定量のデータを印刷した場合の転送時間と印刷処理時間との関係を表す図である。同図において、転送時間がある閾値よりも小さくなると、本体側で処理した方が印刷処理に要する時間が短くなることが判る。この閾値をステップS141で用いる閾値とする。
【0061】
従って、ビットマップデータの転送時間がある閾値よりも大きい場合は、プリンタ側でイメージへの展開を実行した方が処理時間の点で有利であり、処理をステップS142へ進めて、プリンタ側でイメージへの展開を行うようにする。尚、ステップS142〜ステップS146の処理は、実施例3のステップS81〜ステップS85と同様でありここでは説明を省略する。
【0062】
一方、ステップS141において、ビットマップデータの転送時間がある閾値よりも小さいかそれ以下の場合は、文書処理装置本体側でイメージデータへの展開を実行した方が処理時間の点で有利である。従って、処理をステップS147へ進め、本体側でイメージへの展開を行うようにする。尚、ステップS147〜ステップS149の各処理は、上述の実施例3のステップS86〜ステップS88の各処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0063】
以上説明したように、実施例3から実施例5によれば、フォントデータをイメージデータへ展開する装置が適切に選択され、多くのフォントデータを必要とする高品位の文書の印刷に必要となる処理時間を最小限にできる。
【0064】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或いは装置に本発明により規定される処理を実行させるプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、プリンタの備えるフォントで代用して文書の印刷を実行する際に、文書全体の体裁を保って印刷を行うことをが可能となる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の文書処理装置の概略の構成を表すブロック図である。
【図2】フォントデータの分類を行う手順を表すフローチャートである。
【図3】本体内フォントリスト31のデータ構成を表す図である。
【図4】プリンタ内フォントリスト41のデータ構成を表す図である。
【図5】本実施例の文書処理装置において、文書編集時におけるフォントの指定手順を表すフローチャートである。
【図6】フォント設定用リストの表示例を表す図である。
【図7】実施例1の文書処理装置の印刷処理の手順を表すフローチャートである。
【図8】代替フォント対応表の表示例を表す図である。
【図9】実施例2の文書処理装置の印刷処理手順を表すフローチャートである。
【図10】実施例3の文書処理装置におけるインターフェース情報の収集処理及びフォントデータの分類処理を表すフローチャートである。
【図11】所定量のデータを展開処理した場合の転送速度と印刷処理時間との関係を表す図である。
【図12】実施例3の文書処理装置の印刷処理の手順を表すフローチャートである。
【図13】実施例4の文書処理装置における、各性能値の算出及びフォントデータの分類手順を表すフローチャートである。
【図14】実施例4の文書処理装置の印刷処理手順を表すフローチャートである。
【図15】実施例5の文書処理装置の印刷処理の手順を表すフローチャートである。
【図16】所定量のデータを印刷した場合の転送時間と印刷処理時間との関係を表す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 リードオンリーメモリ(ROM)
3 ランダムアクセスメモリ(RAM)
4 システムバス
5 プリンタインターフェース
6 プリンタ
7 ディスクインターフェース
8 ハードディスク

Claims (2)

  1. 文字幅優先モードとするか否かをユーザに設定させる設定手段と、
    印刷する文字に設定されている指定フォントがプリンタに存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記指定フォントがプリンタに存在すると判定された場合、当該指定フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第1送信手段と、
    前記指定フォントがプリンタに存在しないと判定された場合、当該プリンタの有するフォントより代替として用いる代替フォントを決定する決定手段と、
    文字幅優先モードが設定されている場合、前記指定フォントの文字幅情報を用いた際の文字開始位置を算出し、前記代替フォントのタイプの指定データと算出された前記文字開始位置と文字コードとを送信する第2送信手段と、
    前記文字幅優先モードが設定されていない場合、前記代替フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第3送信手段とを備えることを特徴とする文書処理装置。
  2. 文字幅優先モードとするか否かをユーザに設定させる設定工程と、
    印刷する文字に設定されている指定フォントがプリンタに存在するか否かを判定する判定工程と、
    前記指定フォントがプリンタに存在すると判定された場合、当該指定フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第1送信工程と、
    前記指定フォントがプリンタに存在しないと判定された場合、当該プリンタの有するフォントより代替として用いる代替フォントを決定する決定工程と、
    文字幅優先モードが設定されている場合、前記指定フォントの文字幅情報を用いた際の文字開始位置を算出し、前記代替フォントのタイプの指定データと算出された前記文字開始位置と文字コードとを送信する第2送信工程と、
    前記文字幅優先モードが設定されていない場合、前記代替フォントのタイプの指定データと文字コードとを送信する第3送信工程とを備えることを特徴とする文書処理方法。
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