JP3774404B2 - ピッキング支援システム、ピッキング支援方法及び制御装置 - Google Patents

ピッキング支援システム、ピッキング支援方法及び制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援システム及びピッキング支援方法並びに該システムに用いられる制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の商品等を保管する倉庫等において当該商品をピッキング又は仕分けするために、商品又は商品が収納されるケースが置かれている棚の間口毎に取り付けられたピッキング表示器を点灯制御等してピッキング作業又は仕分け作業を支援するピッキング支援システムが用いられている。
【0003】
上記の従来のピッキング支援システムは、例えば、1台の制御用コンピュータ、1台のRS−232Cコントローラ、1台の表示器用制御装置及び複数のピッキング表示器から構成され、制御用コンピュータとRS−232CコントローラとがRS−232Cケーブルにより相互通信可能に接続され、RS−232Cコントローラと表示器用制御装置とがRS−485用モジュラー8芯線により相互通信可能に接続され、表示器用制御装置と複数のピッキング表示器とが所定の接続線により相互通信可能に接続される。
【0004】
上記の接続により、制御用コンピュータはRS−232Cコントローラへ制御指令を送信し、RS−232Cコントローラは制御指令を表示器用制御装置が解読可能な形式に変換して表示器用制御装置へ制御指令を送信し、表示器用制御装置は送信された制御指令に基づいて複数のピッキング表示器の表示動作を制御する。
【0005】
上記の制御動作により、従来のピッキング支援システムでは、例えば、ピッキングされるべき商品等に対して設けられているピッキング表示器を点灯させてピッキングされるべき商品等を作業者に教示したり、当該ピッキング表示器によりピッキングされるべき商品の数量等を表示させてピッキングされるべき商品の数量等を作業者に教示したりすることができる。この結果、作業者に対する作業負担を軽減するとともに、ピッキング作業及び仕分け作業の生産性及び精度を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のピッキング支援システムでは、RS−232インターフェースにより制御用コンピュータとRS−232Cコントローラとが1対1で接続されるため、1台のRS−232Cコントローラに複数の制御用コンピュータを接続したり、1台の制御用コンピュータに複数のRS−232Cコントローラを接続したり、プリンタ等の他の機器を接続したりすること等ができず、システムの拡張性が制限される。
【0007】
また、表示器用制御装置が制御用コンピュータから送信された制御指令を直接解読できないため、RS−232Cコントローラにより制御用コンピュータから送信された制御指令を表示器用制御装置が解読可能な形式に変換する必要があり、システムの部品点数が増加するとともに、システムのコストが増加する。
【0008】
本発明の目的は、システムを容易に拡張することできるとともに、システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができるピッキング支援システム、ピッキング支援方法及び制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るピッキング支援システムは、物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援システムであって、ピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置と、2本の送電線を介して作業情報提示装置へ給電するとともに、この2本の送電線を介して作業情報提示装置と通信可能に接続され、作業情報提示装置を制御するための制御装置と、制御装置とともにローカル・エリア・ネットワークを構成して制御装置と通信可能に接続され、制御装置を制御する制御用コンピュータとを備え、制御装置は、自身に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段と、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信する指示送信手段と、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信する否定応答送信手段とを含むものである。
【0010】
本発明に係るピッキング支援システムにおいては、制御用コンピュータと制御装置とがローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続され、制御用コンピュータが制御装置を制御しているので、制御用コンピュータが制御装置を制御する際に、当該ローカル・エリア・ネットワークに種々の機器を容易に付加することができ、種々のピッキング作業及び/又は仕分け作業に適合するようにピッキング支援システムを容易に拡張及び変更することできる。
【0011】
また、制御用コンピュータと制御装置とが相互通信可能に接続されて制御用コンピュータが制御装置を制御するとともに、制御装置と作業情報提示装置とが2本の送電線を介して相互通信可能に接続されて制御装置が作業情報提示装置を制御しているので、制御用コンピュータからの制御指令を直接制御装置に送信し、送信された制御指令に基づいて制御装置が作業情報提示装置を制御することができる。この結果、制御用コンピュータと制御装置との間に他の機器を介在させることなく、制御用コンピュータにより作業情報提示装置を制御することができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0012】
さらに、上記の2本の送電線を介して制御装置から作業情報提示装置へ給電しているので、制御装置と作業情報提示装置との間の接続線の数を必要最低限にすることができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減してより低コスト化を図ることができるとともに、作業情報提示装置を任意の場所に容易に設置することができる。
また、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信することができるので、接続されていない作業情報提示装置に対して不要な指示を送信することがなくなり、制御用コンピュータの指示に対する動作完了までの時間を短縮することができる。
さらに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信するとともに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信することができるので、制御用コンピュータは受信した否定応答の内容から作業情報提示装置が接続されていないことによる否定応答か、又は、接続されている作業情報提示装置に何らかの異常が発生したことによる否定応答かを判別することができ、機器異常に対する適切な処置を迅速且つ的確に行うことができる。
【0013】
制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、制御装置は、複数の制御用コンピュータのうちの一つの制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否する排他制御受付手段を含むことが好ましい。
【0014】
この場合、複数の制御用コンピュータのうちの一つの制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否することができるので、複数の制御用コンピュータと制御装置とがローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続されている場合でも、制御装置が複数の制御用コンピュータから重複して制御指令を受信したり、ある制御用コンピュータが送信した制御指令に対する応答指令を他の制御用コンピュータへ送信することがなくなり、システムを安定に動作させることができる。
【0015】
制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、制御装置は、複数の制御用コンピュータの中から制御を受け付ける制御用コンピュータを特定するための制御用コンピュータ特定情報を記憶する制御用コンピュータ特定情報記憶手段を含むことが好ましい。
【0016】
この場合、記憶されている制御用コンピュータ特定情報により特定される制御用コンピュータからの制御のみを受け付けることができるので、制御用コンピュータ特定情報により特定されない機器、例えば、制御用コンピュータ以外の機器や制御装置を制御しない制御用コンピュータ等から不要な制御を受けたり、これらの機器に不要な情報を送信することがなく、システムをより安定に動作させることができるとともに、ローカル・エリア・ネットワークのトラフィックを有効に活用することができる。
【0017】
制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、制御装置は、複数の制御用コンピュータの中から制御を受け付ける制御用コンピュータを特定するための制御用コンピュータ特定情報を記憶する制御用コンピュータ特定情報記憶手段と、制御用コンピュータ特定情報記憶手段に記憶されている制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否する排他制御受付手段とを含むことが好ましい。
【0018】
この場合、記憶されている制御用コンピュータ特定情報により特定される制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否することができるので、複数の制御用コンピュータと制御装置とがローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続されている場合でも、制御装置が複数の制御用コンピュータから重複して制御指令を受信したり、ある制御用コンピュータが送信した制御指令に対する応答指令を他の制御用コンピュータへ送信することがなくなり、システムを安定に動作させることができる。
【0019】
また、制御用コンピュータ特定情報により特定されない機器、例えば、制御用コンピュータ以外の機器や制御装置を制御しない制御用コンピュータ等から不要な制御を受けたり、これらの機器に不要な情報を送信することがなく、システムをより安定に動作させることができるとともに、ローカル・エリア・ネットワークのトラフィックを有効に活用することができる。
【0024】
本発明に係るピッキング支援方法は、物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援方法であって、制御装置とともにローカル・エリア・ネットワークを構成して制御装置と通信可能に接続された制御用コンピュータが制御装置を制御するステップと、制御装置がピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置へ2本の送電線を介して給電するステップと、制御装置が2本の送電線を介して作業情報提示装置と通信し、制御用コンピュータによる制御に基づいて作業情報提示装置を制御するステップとを含み、制御装置が作業情報提示装置を制御するステップは、制御装置の指示送信手段が、当該制御装置に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信するステップと、制御装置の否定応答送信手段が、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信するステップとを含む。
【0025】
本発明に係るピッキング支援方法では、制御用コンピュータと制御装置とがローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続され、制御用コンピュータが制御装置を制御しているので、制御用コンピュータが制御装置を制御する際に、当該ローカル・エリア・ネットワークに種々の機器を容易に付加することができ、種々のピッキング作業及び/又は仕分け作業に適合するようにピッキング支援方法を容易に修正及び変更することできる。
【0026】
また、制御用コンピュータと制御装置とが相互通信可能に接続されて制御用コンピュータが制御装置を制御するとともに、制御装置と作業情報提示装置とが2本の送電線を介して相互通信可能に接続されて制御装置が作業情報提示装置を制御しているので、制御用コンピュータからの制御指令を直接制御装置に送信し、送信された制御指令に基づいて制御装置が作業情報提示装置を制御することができる。この結果、制御用コンピュータと制御装置との間に他の機器を介在させることなく、制御用コンピュータにより作業情報提示装置を制御することができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0027】
さらに、上記の2本の送電線を介して制御装置から作業情報提示装置へ給電しているので、制御装置と作業情報提示装置との間の接続線の数を必要最低限にすることができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減してより低コスト化を図ることができるとともに、作業情報提示装置を任意の場所に容易に設置することができる。
また、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信することができるので、接続されていない作業情報提示装置に対して不要な指示を送信することがなくなり、制御用コンピュータの指示に対する動作完了までの時間を短縮することができる。
さらに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信するとともに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信することができるので、制御用コンピュータは受信した否定応答の内容から作業情報提示装置が接続されていないことによる否定応答か、又は、接続されている作業情報提示装置に何らかの異常が発生したことによる否定応答かを判別することができ、機器異常に対する適切な処置を迅速且つ的確に行うことができる。
【0028】
本発明に係る制御装置は、物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援システムに用いられる制御装置であって、制御用コンピュータともにローカル・エリア・ネットワークを構成して制御用コンピュータに通信可能に接続されるとともに、ピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置に2本の送電線を介して通信可能に接続され、この2本の送電線を介して作業情報提示装置へ給電するとともに、制御用コンピュータによる制御に基づいて作業情報提示装置を制御し、自身に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段と、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信する指示送信手段と、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信する否定応答送信手段とを含むものである。
【0029】
本発明に係る制御装置においては、制御用コンピュータともにローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続されて制御用コンピュータにより制御されているので、制御用コンピュータが制御装置を制御する際に、当該ローカル・エリア・ネットワークに種々の機器を容易に付加することができ、種々のピッキング作業及び/又は仕分け作業に適合するようにピッキング支援システムを容易に拡張及び変更することできる。
【0030】
また、制御用コンピュータと相互通信可能に接続されて制御用コンピュータにより制御されるとともに、作業情報提示装置と2本の送電線を介して相互通信可能に接続されて作業情報提示装置を制御しているので、制御用コンピュータからの制御指令を直接受信し、受信した制御指令に基づいて作業情報提示装置を制御することができる。この結果、制御用コンピュータと制御装置との間に他の機器を介在させることなく、制御用コンピュータにより作業情報提示装置を制御することができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0031】
さらに、上記の2本の送電線を介して作業情報提示装置へ給電しているので、制御装置と作業情報提示装置との間の接続線の数を必要最低限にすることができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減してより低コスト化を図ることができるとともに、作業情報提示装置を任意の場所に容易に設置することができる。
また、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ制御用コンピュータからの指示を送信することができるので、接続されていない作業情報提示装置に対して不要な指示を送信することがなくなり、制御用コンピュータの指示に対する動作完了までの時間を短縮することができる。
さらに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信するとともに、記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する制御用コンピュータからの指示に対して第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信することができるので、制御用コンピュータは受信した否定応答の内容から作業情報提示装置が接続されていないことによる否定応答か、又は、接続されている作業情報提示装置に何らかの異常が発生したことによる否定応答かを判別することができ、機器異常に対する適切な処置を迅速且つ的確に行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態によるピッキング支援システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるピッキング支援システムの構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、物流倉庫及び工場の生産ライン等におけるピッキング作業を支援するピッキング支援システムを例に説明するが、本発明が適用されるピッキング支援システムは、上記の例に特に限定されず、仕分け作業等を支援するピッキングシステムにも同様に適用することができる。
【0033】
図1において、ピッキング支援システムは、複数の制御用コンピュータ101〜10n、複数のリンクボックス201〜20m、複数のピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzを備える。
【0034】
複数の制御用コンピュータ101〜10n及び複数のリンクボックス201〜20mは、ローカル・エリア・ネットワーク(以下、LANと称す)用ケーブルECを介して相互通信可能に接続され、LANを構成している。本実施の形態では、LANとしてEthernetを用い、通信プロトコルとしてTCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol)を用い、LAN用ケーブルECとしてハブ(図示省略)に接続された10BASE−Tケーブルを用いている。なお、本発明に適用可能なLANの形態は、上記の例に特に限定されず、汎用的に用いられるLANであれば、種々の形態のLANを用いることができ、有線、無線又はこれらの組み合わせのいずれでもよい。
【0035】
複数の制御用コンピュータ101〜10nの各々は、通常のパーソナルコンピュータ等から構成され、内部に装着されたLANアダプタ等を介してLAN用ケーブルECに接続され、当該LANにおいて自身を特定するためのIPアドレスがそれぞれ設定されている。また、複数の制御用コンピュータ101〜10nの各々は、所定の制御プログラムを実行することによりピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzを制御するための制御指令等をリンクボックス201〜20mへ送信するとともに、リンクボックス201〜20mからの応答を受信し、リンクボックス201〜20mの動作を制御する。なお、制御用コンピュータは、上記の例に特に限定されず、サーバ等の他のコンピュータを用いてもよく、また、上記のLANにプリンタ等の他の機器を接続するようにしてもよい。
【0036】
複数のリンクボックス201〜20mの各々は、LANインターフェース機能を有し、LAN用ケーブルECを介して制御用コンピュータ101〜10nから送信される制御指令を受信してピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzを制御するとともに、当該制御指令に対するピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzの応答を制御用コンピュータ101〜10nへ送信する。ここで、複数のリンクボックス201〜20mの各々には、LANにおいて自身を特定するためのIPアドレスが設定されており、このIPアドレスを用いて制御用コンピュータ101〜10nとの通信が行われる。
【0037】
リンクボックス201は、2本の送電線L1a,L1bを介して複数のピッキング表示器311〜31xに接続され、受信した制御指令等をピッキング表示器311〜31xが解読可能な形式に変換してピッキング表示器311〜31xへ送信し、ピッキング表示器311〜31xの動作を制御する。また、リンクボックス201は、2本の送電線L1a,L1bを介してピッキング表示器311〜31xからの制御指令に対する応答等を受信し、受信した応答を制御用コンピュータ101〜10nが解読可能な形式に変換して当該応答に対する制御指令を発した制御用コンピュータに送信する。他のリンクボックス202〜20mも、上記のリンクボックス201と同様に構成される。
【0038】
複数のピッキング表示器311〜31xの各々には、自身を特定するためのアドレスが設定されており、商品が保管されている棚の間口毎にそれぞれ取り付けられる。複数のピッキング表示器311〜31xの各々は、2本の送電線L1a,L1bを介してリンクボックス201から給電されるとともに、RS−485規格に従い、リンクボックス201と通信可能に接続され、リンクボックス201による制御に従って動作して所定の応答をリンクボックス201へ送信する。なお、他のピッキング表示器321〜32y,…,3m1〜3mzも、上記のピッキング表示器311〜31xと同様に構成されている。
【0039】
例えば、複数のピッキング表示器311〜31xの各々は、ピッキング対象となる商品を作業者に教示するためのランプ及び当該商品のピッキング数量を表示する数字表示部を備え、自身が設置された棚に保管されている商品がピッキング対象となる場合、リンクボックス201の制御に従い、ランプを点灯させるとともにピッキング数量を表示する。したがって、作業者は、多数の商品の中からピッキング対象の商品を容易に特定できるともに、ピッキング数量を知ることができ、作業者のピッキング作業を支援することができる。
【0040】
その後、作業者がピッキング作業を終了してランプを押下した場合、ピッキング表示器311〜31xは、ランプを消灯させるとともに、作業が終了したことを示す作業終了応答を2本の送電線L1a,L1bを介してリンクボックス201へ送信する。リンクボックス201は、受信した作業終了応答を制御用コンピュータ101〜10nが解読可能な形式に変換し、上記のピッキング作業を指示した制御用コンピュータに送信し、当該制御用コンピュータはピッキング作業が終了したことを検知する。したがって、作業管理者は、ピッキング作業が終了したことを即座に知ることができ、ピッキング作業を容易に管理することができる。
【0041】
なお、リンクボックスに接続される機器は、上記のピッキング表示器に特に限定されず、ランプのみを備えるピッキング表示器、種々の文字等を表示する大型表示器、作業状況を示す回転灯及び表示灯等の他の機器を接続するようにしてもよい。
【0042】
上記の構成により、例えば、制御コンピュータ101がリンクボックス201〜20m等を制御しているときに、制御コンピュータ101に障害が発生した場合、他の制御コンピュータ102等によりリンクボックス201〜20m等を制御することができるので、迅速な障害復旧作業を行うことが可能となる。
【0043】
また、制御コンピュータ101〜10nによりポーリング制御を行う場合、リンクボックス201〜20mごとに接続されているピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzをクラスタ化し、リンクボックス201〜20mごとにポーリング制御を行うことができるので、ポーリング制御を高速に行うことができる。
【0044】
さらに、リンクボックス201〜20mごとにピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzをクラスタ化しているので、例えば、顧客A向けの作業指示として、制御コンピュータ101により全てのリンクボックス201〜20m等を制御しているときに、リンクボックス202〜20mに接続されているピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzに対する制御が終了した場合、新たに、顧客B向けの作業指示として、制御コンピュータ102によるリンクボックス202〜20mに対する制御を行うことができ、作業指示データの割り込みを行うことができる。
【0045】
次に、図1に示す制御用コンピュータ101〜10mについて制御用コンピュータ101を例にさらに詳細に説明する。図2は、図1に示す制御用コンピュータ101の構成を示すブロック図である。
【0046】
図2において、制御用コンピュータ101は、ROM(リードオンリメモリ)11、CPU(中央演算処理装置)12、RAM(ランダムアクセスメモリ)13、外部記憶装置14、入力部15、表示部16及び通信部17を含み、各ブロックは内部のバスに接続され、このバスを介して種々のデータ等が制御用コンピュータ101内部で入出力され、CPU12の制御の下、種々の処理が実行される。
【0047】
ROM11には、システムプログラム等が予め記憶され、外部記憶装置14には、所定のピッキング作業支援プログラム等がインストールされており、CPU12は、このピッキング作業支援プログラム等を読み出し、各ブロックの動作を制御してリンクボックス201〜20mを制御する。
【0048】
RAM13は、CPU12の作業領域等として用いられる。外部記憶装置14は、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置から構成され、種々のプログラム及びデータを記憶する。入力部15は、キーボード、マウス等から構成され、作業管理者がピッキング作業を指示及び管理等するために種々の情報等を入力するため等に用いられる。表示部16は、CRT(陰極線管)又は液晶表示装置等から構成され、ピッキング作業を指示及び管理するための種々の画面を表示する。通信部17は、LANアダプタ等から構成され、LAN用ケーブルECを介したリンクボックス201〜20m等との通信を制御する。
【0049】
次に、図1に示すリンクボックス201〜20mについてリンクボックス201を例にさらに詳細に説明する。図3は、図1に示すリンクボックス201の構成を示すブロック図である。
【0050】
図3において、リンクボックス201は、CPU21、通信制御部22、上位送受信回路23、合成回路24、返信データ受信回路25、入力部26、表示部27、電源回路28及びメモリ29を含む。
【0051】
CPU21は、制御用コンピュータ101〜10nからの送信データの処理、制御用コンピュータ101〜10nへの返信データの作成処理、ピッキング表示器311〜31xへの送信データの作成処理及びピッキング表示器311〜31xからの返信データの処理を行う。また、CPU21は、ピッキング表示器311〜31xへの給電、送信データの送信及び返信データの受信を時分割処理するため、各処理のタイミングを調整する。さらに、CPU21は、作業者等に伝達すべき情報を表示部27に表示し、作業者等が入力部26を用いて入力したデータ等に基づいて種々の処理を行う。
【0052】
通信制御部22は、CPU21の制御の下、上位送受信回路23の動作を制御し、制御用コンピュータ101〜10nからの送信データを上位送受信回路23を介して受信してCPU21へ出力し、CPU21からの返信データを上位送受信回路23を介して制御用コンピュータ101〜10nへ送信する。
【0053】
合成回路24は、CPU21により調整された上記タイミングに基づいて、CPU21からピッキング表示器311〜31xへの送信データが出力された場合に、その送信データを増幅してピッキング表示器311〜31xへ送信し、電力供給の指示が出力された場合に、電源回路28からピッキング表示器311〜31xへ電力を給電する。返信データ受信回路25は、ピッキング表示器311〜31xから送信された返信データを取り出してCPU21へ出力する。
【0054】
CPU21は、複数の制御用コンピュータ101〜10nのうちの一つの制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否するように、通信制御部22及び上位送受信回路23を制御する。
【0055】
メモリ29は、複数の制御用コンピュータ101〜10nの中からリンクボックス201が制御を受け付ける制御用コンピュータを特定するための制御用コンピュータ特定情報として、制御を受け付ける制御用コンピュータ101〜10nのIPアドレスを記憶する。CPU21は、メモリ29に記憶されているIPアドレスを有する制御用コンピュータ101〜10nからの制御のみを受け付けるように、通信制御部22及び上位送受信回路23を制御する。なお、制御用コンピュータ特定情報は、上記の例に特に限定されず、LAN上で制御用コンピュータを特定できる情報であれば、他の情報を用いてもよい。
【0056】
また、メモリ29は、リンクボックス201に接続されているピッキング表示器311〜31xを特定するためのピッキング表示器特定情報(作業情報提示装置特定情報)としてピッキング表示器のアドレスとなる機器番号(例えば、0000〜9999)を記憶している。CPU21は、メモリ29に記憶されているアドレスを有するピッキング表示器311〜31xすなわちリンクボックス201に接続されているピッキング表示器311〜31xに対してのみ制御用コンピュータ101〜10nからの指示を送信するように、合成回路24及び返信データ受信回路25を制御する。
【0057】
また、CPU21は、メモリ29に記憶されているアドレスを有するピッキング表示器311〜31xが制御用コンピュータ101〜10nからの指示に対して応答しなかった場合に、制御対象のピッキング表示器に異常が発生していることを示すエラーコードを付加した否定応答を作成し、当該否定応答を通信制御部22及び上位送受信回路23を介して制御用コンピュータへ送信する。一方、CPU21は、メモリ29に記憶されていないアドレスを有するピッキング表示器に対して制御用コンピュータ101〜10nから指示を受信した場合に、制御対象のピッキング表示器が存在しないことを示すエラーコードを付加した否定応答を作成し、当該否定応答を通信制御部22及び上位送受信回路23を介して制御用コンピュータへ送信する。
【0058】
次に、図1に示すピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzについてピッキング表示器311を例にさらに詳細に説明する。図4は、図1に示すピッキング表示器311の構成を示すブロック図である。
【0059】
図4において、ピッキング表示器311は、CPU31、分離回路32、返信データ送信回路33、電圧検出部34、入力部35、表示部36、内部電源回路37及びメモリ38を含む。
【0060】
CPU31は、リンクボックス201への返信データの作成処理及びリンクボックス201からの送信データの処理を行う。また、CPU21は、リンクボックス201で調整された返信データの送信タイミングに合わせて、CPU31で作成したデータを出力する。さらに、CPU21は、作業者に伝達すべき作業情報を表示部26に表示し、作業者が入力部25を用いて入力した内容等に応じた返信データ等に作成する。メモリ38には、上記の各処理に必要なデータ等が記憶される。
【0061】
分離回路32は、リンクボックス201から給電された電力と送信データとを分離し、電力を内部電源回路37に蓄電させ、送信データをCPU31へ出力する。返信データ送信回路33は、CPU31からの返信データをリンクボックス201へ出力する。電圧検出部34は、ピッキング表示器311に入出力される電圧を検出して入出力されるデータの種別を判断し、その結果をCPU31へ出力する。
【0062】
次に、図3に示す合成回路24、返信データ受信回路25及び電源回路28についてさらに詳細に説明する。図5は、図3に示す合成回路24、返信データ受信回路25及び電源回路28の一例を示す回路図である。
【0063】
図5において、+12Vの電源V1、+5Vの電源V2,V3、電界効果トランジスタF1、トランジスタQ1、フォトカプラP1、ダイオードD1、定電流回路I1及び抵抗R1〜R5により、CPU21と端子T1との間に合成回路24、返信データ受信回路25及び電源回路28が構成される。端子T1には図1に示す送電線L1aが接続され、端子T2には図1に示す送電線L1bが接続され、端子T2はリンクボックス201内でグランドに接続されて接地されている。
【0064】
電界効果トランジスタF1のゲートにはCPU21の端子I/O1が、ソースには電源V1が、ドレインには端子T1がそれぞれ接続されている。トランジスタQ1のベースには抵抗R2を介してCPU21の端子T×Dが接続され、コレクタには抵抗R1を介して端子T1が接続され、エミッタは接地されている。
【0065】
フォトカプラP1のコレクタにはCPU21の端子R×Dと抵抗R5を介して電源V3とが接続され、エミッタは接地されている。フォトカプラP1のカソード側に端子T1が接続され、アノード側には定電流回路I1及びダイオードD1を介して電源V2が接続されている。抵抗R4はフォトカプラP1のダイオード部と並列に接続され、抵抗R3は定電流回路I1及び抵抗R4と並列に接続されている。
【0066】
まず、リンクボックス201がピッキング表示器311〜31xに給電する場合、CPU21は、端子I/O1から電界効果トランジスタF1をオンする信号を出力する。この信号により電界効果トランジスタF1がオンして電源V1から+12Vの直流電圧が端子T1に印加され、送電線L1a,L1bを介してピッキング表示器311〜31xに給電される。
【0067】
次に、リンクボックス201が送信データをピッキング表示器311〜31xへ送信する場合、CPU21は、端子I/O1からの出力をオフして電界効果トランジスタF1をオフし、端子T1に対する+12Vの直流電圧の供給を停止する。その後、CPU21は、端子T×Dから後述するパルス状の送信データを出力する。この送信データのパルス状の電圧変化に応じてトランジスタQ1がオン/オフし、トランジスタQ1がオンのときに端子T1の電圧が0Vとなり、トランジスタQ1がオフのときに端子T1の電圧が+5Vとなる。このようにして、端子T1の電圧が送信データに応じて変化し、0Vと+5Vとの間で遷移するパルス状の信号が送電線L1a,L1bを介してピッキング表示器311〜31xへ出力される。
【0068】
次に、リンクボックス201がピッキング表示器311〜31xから返信データを受信する場合、CPU21は、上記と同様にして端子T1に+5Vの直流電圧を供給する。このとき、ピッキング表示器311〜31xは、この+5Vの直流電圧を検出した後、返信データとして+3.5Vと+5Vとの間で遷移するパルス状の信号を送電線L1a,L1bを介して端子T1へ出力する。
【0069】
端子T1の電圧が+3.5Vのとき、フォトカプラP1のカソード側の電圧が+3.5Vになり、フォトカプラP1のアノード側とカソード側との間に電位差が発生するため、フォトカプラP1のダイオード部に電流が流れる。この電流によりフォトカプラP1のトランジスタ部がオンし、CPU21の端子R×Dの電圧が0Vとなる。一方、端子T1の電圧が+5Vのとき、フォトカプラP1のアノード側とカソード側との間に電位差がなくなり、フォトカプラP1のダイオード部には電流が流れない。したがって、フォトカプラP1のトランジスタ部はオフし、CPU21の端子R×Dの電圧が+5Vとなる。このように、CPU21の端子R×Dに入力される電圧が変化し、CPU21は、ピッキング表示器311〜31xからの返信データを受信する。
【0070】
次に、図4に示す分離回路32、返信データ送信回路33、電圧検出部34及び内部電源回路37についてさらに詳細に説明する。図6は、図4に示す分離回路32、返信データ送信回路33、電圧検出部34及び内部電源回路37の一例を示す回路図である。
【0071】
図6において、+5Vの内部電源V11、電圧検出部VD、レギュレータRG、コンデンサC1、ダイオードD11、トランジスタQ11及び抵抗R11〜R14により、CPU31と端子T3との間に分離回路32、返信データ送信回路33、電圧検出部34及び内部電源回路37が構成される。端子T3には図1に示す送電線L1aが接続され、端子T4には図1に示す送電線L1bが接続され、端子T4はピッキング表示器311内でグランドに接続されて接地されている。
【0072】
レギュレータRGの一方側は電源V11に接続され、他方側はコンデンサC1の一端及びダイオードD11の一端に接続される。コンデンサC1の他端は接地され、ダイオードD11の他端は端子T3に接続される。トランジスタQ11のベースは抵抗R11を介してCPU31の端子T×Dに接続され、コレクタは抵抗R12を介して端子T3に接続され、エミッタは接地される。抵抗R13の一端は端子T3に接続され、他端は抵抗R14の一端、電圧検出部VDの入力側及び端子R×Dに接続される。抵抗R14の他端は接地され、電圧検出部VDの出力側はCPU31の端子INに接続される。
【0073】
まず、ピッキング表示器311がリンクボックス201から給電される場合、前述のように、+12Vの直流電圧が送電線L1aを介して端子T3に供給され、逆流防止用のダイオードD11を通ってコンデンサC1に蓄電される。+12Vの直流電圧はレギュレータRGにより+5Vの直流電圧に変圧され、ピッキング表示器311の動作電源として用いられる電源V11に供給される。なお、+12Vの直流電圧が端子T3から供給されない場合、コンデンサC1に蓄電された電力がレギュレータRGにより+12Vから+5Vに変圧され、電源V11に供給される。
【0074】
また、端子T3から供給される+12Vの直流電圧は抵抗R13及び抵抗R14により分圧され、分圧された電圧が電圧検出部VDに入力される。電圧検出部VDは、分圧された電圧が予め設定された基準値より大きいか否かを判断し、その結果をCPU31の端子INに出力する。CPU31は、電圧検出部VDの検出結果に基づいて端子T3の電圧が供給電圧であると判断し、端子R×Dからデータを取り込まない。
【0075】
次に、ピッキング表示器311がリンクボックス201からの送信データを受信する場合、送信データとして、0Vと+5Vとの間で遷移するパルス状の電圧が送電線L1aを介して端子T3に印加される。この電圧が抵抗R13及び抵抗R14により分圧され、分圧された電圧が電圧検出部VDに入力される。電圧検出部VDは、分圧された電圧が上記基準値より大きいか否かを判断し、その結果をCPU31の端子INに出力する。CPU31は、電圧検出部VDの検出結果に基づいて端子T3にリンクボックス201からの送信データが入力していると判断し、端子R×Dから送信データを取り込む。なお、この送信データは0Vと+5Vとの間で遷移するパルス状の信号であり、コンデンサC1には+12Vの電圧が蓄電されているため、送信データはダイオードD11を通過しない。
【0076】
次に、ピッキング表示器311がリンクボックス201へ返信データを送信する場合、前述のように、+5Vの直流電圧が送電線L1aを介して端子T3に供給される。この+5Vの直流電圧は抵抗R13及び抵抗R14により分圧され、分圧された電圧が電圧検出部VDに入力される。電圧検出部VDは、分圧された電圧が上記基準値より大きいか否かを判断し、その結果をCPU31の端子INに出力する。CPU31は、電圧検出部VDの検出結果に基づいてリンクボックス201から返信データの送信が指示されていると判断し、端子T×Dからパルス状の返信データを出力する。
【0077】
このとき、返信データの電圧がパルス状に変化するため、トランジスタQ11がオン/オフする。トランジスタQ11がオンの場合、トランジスタQ11がオンのときに端子T3の電圧が+5Vになるように抵抗R12の抵抗値が予め調整されているため、端子T3の電圧は+3.5Vとなり、トランジスタQ11がオフの場合、端子T3の電圧は+5Vとなる。このようにして、端子T3の電圧が返信データに応じて変化し、+3.5Vと+5Vとの間で遷移するパルス状の信号が送電線L1a,L1bを介してリンクボックス201へ出力される。
【0078】
本実施の形態では、ピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzが作業情報提示装置に相当し、リンクボックス201〜20mが制御装置に相当し、制御用コンピュータ101〜10nが制御用コンピュータに相当し、CPU21、通信制御部22及び上位送受信回路23が排他制御受付手段又は否定応答送信手段に相当し、メモリ29が制御用コンピュータ特定情報記憶手段及び作業情報提示装置特定情報記憶手段に相当し、CPU21及び合成回路24が指示送信手段に相当する。
【0079】
次に、リンクボックス201〜20mの動作についてリンクボックス201の動作を例にさらに詳細に説明する。図7は、図5に示すリンクボックス201の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0080】
図7に示すように、まず、ステップS1において、リンクボックス201は、送電線L1a,L1bを介してピッキング表示器311〜31xへ+12Vの直流電力を供給する。次に、ステップS2において、CPU21は、チャージ時間が経過したか否かを判断し、チャージ時間が経過していない場合は給電を継続し、チャージ時間が経過した場合にステップS3に移行する。ここで、チャージ時間は、必要蓄電量が最も大きいピッキング表示器に合わせて設定されており、送電線L1a,L1bに接続されている各ピッキング表示器311〜31xの動作に必要な蓄電量が蓄えられるまで給電が継続される。
【0081】
次に、ステップS3において、CPU21は、送信先となるピッキング表示器への送信データが一伝文揃っているか否かを判断し、送信データが一伝文揃った場合にステップS4に移行し、+12Vの給電をオフする。
【0082】
次に、ステップS5において、CPU21は、+5Vの直流出力をオンして5μsの期間だけ+5Vを保持する。次に、ステップS6において、CPU21は、送信データの一伝文から1バイト分のデータを取り出して送電線L1a,L1bを介して送信する。
【0083】
ここで、送信データは、1バイトの整数倍で構成されており、送信先となるピッキング表示器を機器番号で個別に指定することができ、全てのピッキング表示器を送信先の対象とした識別コード(例えば、ワイルドカード指定)を送信先として指定することもできる。また、送信データの最初の1バイトには一伝文の最初を表すデータ(以下、STXデータという)が付加されており、送信データの最後の1バイトには一伝文の最後を表すデータ(以下、ETXデータという)が付加されており、1バイト分のデータのそれぞれにはスタートビットとストップビットとが付加されている。
【0084】
次に、ステップS7において、CPU21は、送信データの一伝文のデータが全て送信されたか否かをETXデータの検出等により判断し、送信データが残っている場合はステップS6に戻って残りの送信データから1バイト分のデータを送信する。一方、全ての送信データが送信された場合、ステップS8において、CPU21は、ステップS5においてオンした+5Vの直流出力をオフした後、ステップS9において、+12Vの給電をオンする。
【0085】
次に、ステップS10において、CPU21は、ステップS3の送信データがピッキング表示器からの返信データを要求するものか否かを判断し、返信データを要求していない場合は+12Vの給電を継続し、返信データを要求している場合にステップS11に移行して以下に説明する返信データ受信処理を行う。
【0086】
図8は、図7に示すステップS11の返信データ受信処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、返信データ受信処理では、まず、ステップS21において、CPU21は、上記のチャージ時間が経過したか否かを判断し、チャージ時間が経過していない場合は給電を継続し、チャージ時間が経過した場合、ステップS22に移行して、+12Vの給電をオフし、ステップS23において、+5Vの直流出力をオンする。
【0087】
次に、ステップS24において、CPU21は、ピッキング表示器からの返信データを待ち、ステップS25において、1バイト分の返信データの最初に付加されているスタートビットを検出したか否かを判断する。スタートビットを検出した場合、ステップS26において、CPU21は、1バイト分の返信データの全てを受信したか否かを判断し、1バイト分の返信データの全てを受信するまで受信処理を継続する。
【0088】
1バイト分の返信データの全てを受信した場合、ステップS27において、CPU21は、一伝文分の返信データを全て受信したか否かをETXデータ等から判断し、一伝文分の返信データを受信していない場合はステップS24に戻って受信処理を継続し、一伝文分の返信データを全て受信した場合、ステップS28に移行する。
【0089】
一伝文分の返信データを全て受信した場合、ステップS28において、CPU21は、+5Vの直流出力をオフした後、ステップS29において、+12Vの給電をオンする。次に、ステップS30において、CPU21は、受信した返信データに対する処理を行い、返信データ受信処理を終了する。
【0090】
一方、ステップS25においてスタートビットが検出されなかった場合、ステップS31において、CPU21は、ステップS23からの経過時間が予め設定されているエラー判定時間を経過したか否かを判断し、経過時間がエラー判定時間を経過していない場合はステップS24に戻って返信データ待ち処理を継続し、経過時間がエラー判定時間を経過した場合はステップS32に移行する。
【0091】
経過時間がエラー判定時間を経過した場合、ステップS32において、CPU21は、送信データを送信したピッキング表示器に返信エラーが発生した判断し、+5Vの直流出力をオフした後、ステップS33において、+12Vの給電をオンする。次に、ステップS34において、CPU21は、返信データを再度送信することを要求する返信データ再送要求処理等の返信エラー処理を行い、返信データ受信処理を終了する。
【0092】
次に、ピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzの動作についてピッキング表示器311の動作を例にさらに詳細に説明する。図9は、図6に示すピッキング表示器311の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0093】
図9に示すように、まず、ステップS41において、ピッキング表示器311のCPU31は、電圧検出部VDにより送電線L1aの電圧を検出する。次に、ステップS42において、CPU31は、電圧検出部VDの検出結果から送電線L1aの電圧が+5Vであるか否かを判断し、送電線L1aの電圧が+5Vの場合にステップS43に移行し、送電線L1aの電圧が+5Vでない場合はステップS49に移行する。
【0094】
送電線L1aの電圧が+5Vでない場合、ステップS49において、CPU31は、電圧検出部VDの検出結果から送電線L1aの電圧が+12Vであるか否かを判断し、送電線L1aの電圧が+12Vでない場合は電圧検出部VDによる送電線L1aの電圧検出を継続し、送電線L1aの電圧が+12Vの場合にステップS50に移行する。
【0095】
送電線L1aの電圧が+12Vの場合、ステップS50において、CPU31は、リンクボックス201からの電力供給が行われていると判断し、送電線L1a,L1bからのデータ取り込みを行わない。次に、ステップS51において、ピッキング表示器311は、コンデンサC1に電力を蓄積して内部電源回路37に蓄電する。
【0096】
一方、ステップS42において送電線L1aの電圧が+5Vであると判断された場合、ステップS43において、CPU31は、リンクボックス201又は他のピッキング表示器312〜31xからデータが送信されていると判断し、受信したパルス状のデータの電圧範囲が0V〜5Vの範囲であるか否かを電圧検出部VDの検出結果から判断する。データの電圧範囲が0V〜5Vの範囲でない場合、ステップS48において、CPU31は、他のピッキング表示器312〜31xの返信データ等である判断し、送電線L1a,L1bからデータの取り込みを行わない。
【0097】
一方、データの電圧範囲が0V〜5Vの範囲である場合、ステップS44において、CPU31は、受信したデータがリンクボックス201からの送信データであると判断し、送信データを端子R×Dから取り込む。次に、ステップS45において、CPU31は、送信データの1バイト分のデータを受信したか否かを判断し、1バイト分のデータを受信していない場合はステップS44を繰り返し、1バイト分のデータを受信した場合にステップS46に移行する。
【0098】
1バイト分のデータを受信した場合、ステップS46において、CPU31は、送信データの一伝文全てを受信したか否かをETXデータ等から判断し、送信データの一伝文全てを受信していない場合はステップS44等を繰り返し、送信データの一伝文全てを受信した場合にステップS47に移行して以下に説明する送信データ処理を行う。
【0099】
図10は、図9に示すステップS47の送信データ処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、送信データ処理では、まず、ステップS61において、CPU31は、送信データの宛先を示すアドレス等から送信データが自局宛のデータか否かを判断し、送信データが自局宛のデータである場合はステップS62に移行し、送信データが自局宛のデータでない場合はステップS68に移行して送信データを削除し、送信データ処理を終了する。
【0100】
送信データが自局宛のデータである場合、ステップS62において、CPU31は、送信データに対応する処理を行う。次に、ステップS63において、CPU31は、送信データが返信データを要求しているか否かを判断し、送信データが返信データを要求していない場合は送信データ処理を終了し、送信データが返信データを要求している場合はステップS64に移行する。
【0101】
送信データが返信データを要求している場合、ステップS64において、CPU31は、返信データを送信するタイミングを検出するため、電圧検出部VDにより送電線L1aの電圧を検出する。次に、ステップS65において、CPU31は、電圧検出部VDの検出結果から送電線L1aの電圧が+5Vであるか否かを判断し、送電線L1aの電圧が+5Vでない場合はステップS64を繰り返して送電線L1aの電圧が+5Vになるまで電圧検出を継続し、送電線L1aの電圧が+5Vになった場合にステップS66に移行する。
【0102】
送電線L1aの電圧が+5Vになった場合、ステップS66において、CPU31は、返信データを1バイト分だけリンクボックス201へ送信する。次に、ステップS67において、CPU31は、返信データを全て送信したか否かを判断し、返信データが残っている場合はステップS66に戻って返信データの送信を継続し、全ての返信データが送信された場合、送信データ処理を終了する。
【0103】
ここで、返信データも、前述した送信データと同様に、1バイトの整数倍で構成されており、送信元となる自局のアドレス(例えば、機器番号)を付加することができる。また、返信データの最初の1バイトにSTXデータが付加され、返信データの最後の1バイトにETXデータが付加されており、1バイト分のデータのそれぞれにはスタートビットとストップビットとが付加されている。
【0104】
なお、上記の送信データ処理では、送信データに対応した処理を行った後に、返信データを送信しているが、この例に特に限定されず、送信データに対応した処理及び返信データの送信処理を同時に行ってもよいし、送信データに対応した処理を継続して行ってもよい。
【0105】
次に、リンクボックス201とピッキング表示器311〜31xとの間で送電線L1a,L1bを介して給電及びデータ通信を行う場合の信号波形について説明する。まず、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求しない場合について説明する。図11は、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求しない場合の信号波形を示す波形図である。なお、図11の縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表している。
【0106】
図11に示すように、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求しない場合、まず、期間A1において送電線L1aにはリンクボックス201から+12Vの直流電圧が供給されてピッキング表示器311〜31xが給電される。この期間A1は、必要蓄電量の最も大きいピッキング表示器に合わせたチャージ時間以上になるように設定されている。
【0107】
次に、期間Tにおいて、リンクボックス201は、各ピッキング表示器311〜31xに送信データの送信を通知するために、5μsの期間だけ+5Vの直流電圧を送電線L1aに供給し、その後、期間D1〜Diにおいて、iバイトの送信データを送信する。各期間D1〜Diにおけるデータは、0V〜5Vの間を遷移するパルス状の波形を有し、先頭ビットはスタートビットを表している。また、送信データの最初の1バイトとなる期間D1のデータは、一伝文の最初を表すSTXデータであり、送信データの最後の1バイトとなる期間Diのデータは、一伝文の最後を表すETXデータである。送信データの送信終了後、期間A2において、送電線L1aにリンクボックス201から+12Vの直流電圧が供給されてピッキング表示器311〜31xが再び給電される。
【0108】
次に、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求する場合について説明する。図12は、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求する場合の信号波形を示す波形図である。なお、図12の縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表している。
【0109】
図12に示すように、リンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求する場合、期間A1,T,D1〜Diにおいて上記の同様に動作した後、期間A2において、送電線L1aにリンクボックス201から+12Vの直流電圧が供給され、ピッキング表示器311〜31xが再び給電される。
【0110】
次に、期間Uにおいて、リンクボックス201は、送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを促すために、+5Vの直流電圧を送電線L1aに供給する。このとき、送信先のピッキング表示器311〜31xは、この+5Vの電圧を検出し、期間R1〜Rjにおいて、jバイトの返信データを送信する。各期間R1〜Rjにおけるデータは、+3.5V〜+5Vの間を遷移するパルス状の波形を有し、先頭ビットはスタートビットを表している。また、返信データの最初の1バイトとなる期間R1のデータは、一伝文の最初を表すSTXデータであり、返信データの最後の1バイトとなる期間Rjのデータは、一伝文の最後を表すETXデータである。返信データの送信終了後、期間A3において、送電線L1aにリンクボックス201から+12Vの直流電圧が供給されてピッキング表示器311〜31xが再び給電される。
【0111】
なお、上記の説明では、リンクボックスからピッキング表示器への給電電圧を+12V、リンクボックスからの送信データの電圧を0V〜+5V、ピッキング表示器からの返信データの電圧を+3.5V〜+5Vとしたが、この例に特に限定されず、種々の変更が可能である。また、リンクボックスとピッキング表示器との間の給電及びデータ通信を行う2線式通信方式も、上記の例に特に限定されず、2本の送電線を介して給電及びデータの送受信を行うことができれば、高周波重畳方式、位相変調方式、他の時分割多重方式等の他の方式を用いてもよい。
【0112】
次に、上記のように構成されたピッキング支援システムの動作について詳細に説明する。図13及び図14は、図1に示すピッキング支援システムのピッキング支援動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、リンクボックス201に対する制御を例に説明するが、他のリンクボックス202〜20mについても以下と同様である。
【0113】
図13に示すように、まず、ステップS71において、リンクボックス201は、自身のIPアドレスが設定されているか否かを判断し、IPアドレスが設定されている場合にステップS72に移行し、IPアドレスが設定されていない場合はステップS81に移行してIPアドレス設定処理を行う。
【0114】
上記のIPアドレス設定処理は、IPアドレスが設定されるリンクボックスを制御対象とする制御用コンピュータ等が所定のIPアドレス設定プログラムを実行することにより行われる。具体的には、リンクボックス201を制御対象とする制御用コンピュータがIPアドレス設定プログラムを起動すると、表示部16に所定のIP設定画面が表示され、IP設定画面内のTarget IP Addressの欄に登録したいリンクボックス(本例では、リンクボックス201)のIPアドレスを入力するとともに、Host‘s IP Adressの欄に当該リンクボックスを制御可能な制御用コンピュータのIPアドレスを入力し、各アドレスをセットする。
【0115】
このとき、リンクボックス201の入力部26に設けられたセットアップスイッチ(図示省略)を押しながら、リンクボックス201の再立ち上げ(例えば、電源のオン/オフ)を行うと、入力されたリンクボックス201のIPアドレス及びリンクボックス201を制御可能な制御用コンピュータのIPアドレスがメモリ29に記憶され、IPアドレス設定処理が終了する。なお、以下の説明では、制御コンピュータ101のIPアドレスが登録され、他の制御コンピュータ102〜10nのIPアドレスが登録されていない場合を一例として説明する。
【0116】
次に、ステップS72において、リンクボックス201は、制御用コンピュータ101からのソケット通信を受け付る。次に、ステップS73において、リンクボックス201と制御用コンピュータ101との間のソケット通信が確立されたか否かを判断し、ソケット通信が確立された場合はステップS74に移行し、ソケット通信が確立されていない場合はステップS72を繰り返してソケット通信を確立させる。このように、API(Application Program Interface)を利用してTCP/IPのソケットにより各機器を接続しているので、ユーザ環境のプラットホームを意識することなく、ピッキング作業等を支援する各種アプリケーションソフトを容易に開発することができる。
【0117】
このとき、リンクボックス201は、ソケット通信の相手側となる制御コンピュータ等のIPアドレスがメモリ29に記憶されている制御用コンピュータ101のIPアドレスに一致しない場合、例えば、制御用コンピュータ102〜10nからソケット接続を要求されている場合、制御用コンピュータ102〜10nからの制御を拒否する。
【0118】
このように、メモリ29に記憶されている制御用コンピュータのIPアドレスに一致するIPアドレスを有する制御用コンピュータ101からの制御のみを受け付けているので、例えば、制御用コンピュータ以外の機器やリンクボックス201の制御を許可されていない制御用コンピュータ等から不要な制御を受けたり、これらの機器に不要な返信を送信することがなく、システムをより安定に動作させることができるとともに、LANのトラフィックを効率的に活用することができる。
【0119】
次に、ステップS74において、リンクボックス201は、接続されている機器の探索を指示する機器探索コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、機器探索コマンドを受信していない場合はステップS74を繰り返し、機器探索コマンドを受信した場合にステップS75に移行する。
【0120】
機器探索コマンドを受信した場合、ステップS75において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、自身に接続されているピッキング表示器311〜31xを探索し、各ピッキング表示器311〜31xのアドレスを取得する。次に、ステップS76において、リンクボックス201は、取得した各ピッキング表示器311〜31xのアドレスをメモリ29に記憶して接続機器を登録する。
【0121】
次に、ステップS77において、リンクボックス201は、リンクボックス等に対する初期化処理を指示する初期化コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、初期化コマンドを受信していない場合はステップS77を繰り返し、初期化コマンドを受信した場合にステップS78に移行して内部の初期化処理等を行う。
【0122】
次に、ステップS79において、リンクボックス201は、リンクボックス201に接続されている機器のメンテナンス処理を指示するメンテナンスコマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、メンテナンスコマンドを受信していない場合は図14に示すステップS82に移行し、メンテナンスコマンドを受信した場合にステップS80に移行する。
【0123】
メンテナンスコマンドを受信した場合、ステップS80において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、自身に接続されているピッキング表示器311〜31xに対して始業点検用にランプ等を点灯させるように指示し、その後、ステップS78に戻って以降の処理を継続する。このとき、各ピッキング表示器311〜31xは、上記の指示に従って始業点検用にランプ等を点灯させる。
【0124】
次に、図14に示すステップS82において、リンクボックス201は、他の制御用コンピュータからの制御を拒否する排他制御を指示する排他制御コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、排他制御コマンドを受信していない場合はステップS84に移行し、排他制御コマンドを受信した場合にステップS83に移行する。
【0125】
排他制御コマンドを受信した場合、ステップS83において、リンクボックス201は、制御用コンピュータ101による排他制御を受け付け、制御用コンピュータ101による制御が終了して制御用コンピュータ101による排他制御が終了するまでの間、制御用コンピュータ101による制御のみを受け付け、他の制御用コンピュータ102〜10nによる制御を受け付けない。
【0126】
このように、制御用コンピュータ101によって制御されているときに、他の制御用コンピュータによる制御を拒否することができるので、複数の制御用コンピュータ101〜10nとリンクボックス201とがLANを構成して相互通信可能に接続されている場合でも、リンクボックス201が複数の制御用コンピュータ101〜10nから重複して制御指令を受信したり、ある制御用コンピュータが送信した制御指令に対する応答指令を他の制御用コンピュータへ送信することがなくなり、システムを安定に動作させることができる。
【0127】
次に、ステップS84において、リンクボックス201は、作業者にピッキング作業の内容を指示するために、接続されている機器の中からをピッキング作業に必要な機器に所定の動作を行わせるように指示する作業指示コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、作業指示コマンドを受信していない場合はステップS82に戻って以降の処理を継続し、作業指示コマンドを受信した場合にステップS85に移行する。
【0128】
作業指示コマンドを受信した場合、ステップS85において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、自身に接続されているピッキング表示器311〜31xのうち作業指示コマンドにより指定されたピッキング表示器に対してランプを点灯させるように指示する。
【0129】
このとき、リンクボックス201は、メモリ29に記憶されているピッキング表示器のアドレスに一致するアドレスを有するピッキング表示器に対してのみランプを点灯させるように指示する。したがって、上記の作業指示コマンドがワイルドカード指定の場合でも、ピッキング表示器のうちアドレスの一致しないピッキング表示器すなわちリンクボックス201に接続されていないピッキング表示器に対して不要な指示を送信することがなくなり、制御用コンピュータの指示に対する動作完了までの時間を短縮することができる。
【0130】
また、制御用コンピュータ101により指示されたピッキング表示器の中にアドレスの一致しないピッキング表示器が含まれている場合、リンクボックス201は、制御対象のピッキング表示器が存在しないことを示すエラーコード、例えば2桁の数値「01」を付加した否定応答を制御用コンピュータ101へ送信する。したがって、制御用コンピュータ101を操作する作業管理者は、指定したピッキング表示器が接続されていないことがわかり、当該ピッキング表示器を新たに接続する等の必要な措置を迅速に行うことができる。
【0131】
一方、リンクボックス201から指示を受けた各ピッキング表示器は、ランプを点灯等させて作業者にピッキング対象の商品等を知らせるとともに、前述の2線式通信方式に従い、ランプを点灯させたことをリンクボックス201に通知する。
【0132】
次に、ステップS86において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、ランプを点灯するように指示したピッキング表示器からのランプ点灯通知を受信し、指示された全てのピッキング表示器がランプを点灯させたか否かを判断し、指示された全てのピッキング表示器がランプを点灯している場合はステップS87に移行し、指示された全てのピッキング表示器がランプを点灯していない場合はステップS92に移行する。
【0133】
指示された全てのピッキング表示器がランプを点灯している場合、ステップS87において、リンクボックス201は、作業指示コマンドにより指定した機器の状態を監視するように指示する状態監視コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、状態監視コマンドを受信していない場合はステップS94に移行し、状態監視コマンドを受信した場合にステップS88に移行する。
【0134】
状態監視コマンドを受信した場合、ステップS88において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、作業指示コマンドにより指定されたピッキング表示器の状態を監視する。このとき、作業指示コマンドにより指定されたピッキング表示器のうち作業者がピッキング作業を終了してランプを押下したピッキング表示器は、前述の2線式通信方式に従い、ピッキング作業が終了したことを通知するためのランプ押下通知をリンクボックス201へ送信する。
【0135】
次に、ステップS89において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、ピッキング表示器からのランプ押下通知を受信し、作業中のピッキング表示器のランプが押下されたか否かを判断し、ピッキング表示器のランプが押下されていない場合はステップS87に戻ってピッキング表示器の監視を継続し、ピッキング表示器のランプが押下された場合はステップS90に移行する。
【0136】
ピッキング表示器のランプが押下された場合、ステップS90において、リンクボックス201は、当該ピッキング表示器のピッキング作業が完了したことを制御用コンピュータ101に通知する。その後、ステップS91において、リンクボックス201は、作業中の全てのピッキング表示器のランプが押下されたか否かを判断し、全てのピッキング表示器のランプが押下されていない場合はステップS87に戻ってピッキング表示器の監視を継続し、全てのピッキング表示器のランプが押下された場合は処理を終了する。
【0137】
一方、ステップS86において指示された全てのピッキング表示器がランプを点灯していないと判断された場合、ステップS92において、リンクボックス201は、メモリ29に記憶しているピッキング表示器のアドレスを検索し、作業指示コマンドにより指示されたピッキング表示器のうちランプを点灯していないと判断したピッキング表示器が存在するか否かを判断する。このとき、点灯していないピッキング表示器が存在する場合はステップS93に移行し、点灯していないピッキング表示器が存在しない場合はステップS96に移行する。
【0138】
点灯していないピッキング表示器が存在しない場合、ステップS96において、リンクボックス201は、指示されたピッキング表示器が存在しないことを示すエラーコード、例えば2桁の数値「01」を付加した否定応答を制御用コンピュータ101へ送信し、その後、ステップS94に移行する。
【0139】
一方、点灯していないピッキング表示器が存在する場合、ステップS93において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、点灯していないピッキング表示器の動作を確認し、点灯していないピッキング表示器が正常に動作しているか否かを判断する。このとき、点灯していないピッキング表示器が正常に動作している場合はステップS94に移行し、点灯していないピッキング表示器が正常に動作していない場合はステップS96に移行する。
【0140】
点灯していないピッキング表示器が正常に動作していない場合、ステップS96において、リンクボックス201は、点灯していないピッキング表示器が正常に動作していないことを示すエラーコード、例えば2桁の数値「02」を付加した否定応答を制御用コンピュータ101へ送信し、その後、ステップS94に移行する。
【0141】
このように、メモリ29に記憶されているピッキング表示器のアドレスを検索し、点灯していないピッキング表示器がリンクボックス201に接続されていない場合は、エラーコード「01」を付加した否定応答を制御用コンピュータ101へ送信し、点灯していないピッキング表示器がリンクボックス201に接続されている場合は、点灯していないピッキング表示器の動作を確認した後に、エラーコード「02」を付加した否定応答を制御用コンピュータ101へ送信しているので、制御用コンピュータ101は受信した否定応答のエラーコードからピッキング表示器が接続されていないことによる否定応答か、又は、接続されているピッキング表示器に何らかの異常が発生したことによる否定応答かを判別することができ、ピッキング表示器を新たに設置する等の機器異常に対する適切な処置を迅速且つ的確に行うことができる。
【0142】
一方、ステップS87において状態監視コマンドを受信していないと判断された場合、ステップS93において点灯していないピッキング表示器が正常に動作していると判断された場合、及びステップS96の処理が終了した場合、ステップ94において、リンクボックス201は、ピッキング作業を中断させるためにピッキング表示器のランプを消灯するように指示する消灯コマンドを制御用コンピュータ101から受信したか否かを判断し、消灯コマンドを受信していない場合はピッキング表示器のランプは消灯されず、作業者のピッキング作業が継続され、消灯コマンドを受信した場合はステップS95に移行する。
【0143】
消灯コマンドを受信した場合、ステップS95において、リンクボックス201は、前述の2線式通信方式に従い、消灯コマンドにより指示されたピッキング表示器に対してランプを消灯するように指示し、その後、図13に示すステップS74に移行して以降を処理を継続する。このとき、指示されたピッキング表示器は、ランプを消灯して作業者にピッキング作業を中断するように指示する。
【0144】
上記のように、本実施の形態では、制御用コンピュータ101〜10nとリンクボックス201〜20mとがLANを構成して相互通信可能に接続され、制御用コンピュータ101〜10nがリンクボックス201〜20mを制御しているので、制御用コンピュータ101〜10nがリンクボックス201〜20mを制御する際に、当該LANにプリンタ等の種々の機器を容易に付加することができ、種々のピッキング作業等に適合するようにピッキング支援システムを容易に拡張及び変更することできる。
【0145】
また、制御用コンピュータ101〜10nとリンクボックス201〜20mとが相互通信可能に接続されされて制御用コンピュータ101〜10nがリンクボックス201〜20mを制御するとともに、各リンクボックス201〜20mとピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzとがそれぞれ一対の送電線L1a,L1b,L2a,L2b,…,Lma,Lmbを介して相互通信可能に接続されて各リンクボックス201〜20mがピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzをそれぞれ制御しているので、制御用コンピュータ101〜10nからの制御指令を直接リンクボックス201〜20mに送信し、各リンクボックス201〜20mが送信された制御指令に基づいてピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzをそれぞれ制御することができる。この結果、制御用コンピュータ101〜10nとリンクボックス201〜20mとの間に他の機器を介在させることなく、制御用コンピュータ101〜10nによりピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzを制御することができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0146】
さらに、一対の送電線L1a,L1b,L2a,L2b,…,Lma,Lmbを介して各リンクボックス201〜20mからピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzへ給電しているので、リンクボックス201〜20mとピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzとの間の接続線の数を必要最低限にすることができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減してより低コスト化を図ることができるとともに、ピッキング表示器311〜31x,321〜32y,…,3m1〜3mzを任意の場所に容易に設置することができる。
【0147】
なお、上記の説明では、複数の制御用コンピュータ、複数のリンクボックス及び複数のピッキング表示器から構成されるピッキング支援システムについて説明したが、各機器の数はこの例に特に限定されず、1個の制御用コンピュータ及び1個のリンクボックス等からピッキング支援システムを構成するようにしてもよい。
【0148】
また、複数の制御用コンピュータと複数のリンクボックスとから1つのLANを構成したが、複数の制御用コンピュータと複数のリンクボックスとから複数のLANを構成したり、ピッキング支援システムを他のLAN等に接続してもよく、また、インターネット、イントラネット等のWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)等の他のネットワークと接続するようにしてもよい。
【0149】
【発明の効果】
本発明によれば、制御用コンピュータと制御装置とがローカル・エリア・ネットワークを構成して相互通信可能に接続されるので、当該ローカル・エリア・ネットワークに他の機器を容易に接続することができ、ピッキング支援システムを容易に拡張及び変更することできる。また、制御用コンピュータと制御装置とが相互通信可能に接続され、制御装置と作業情報提示装置とが2本の送電線を介して相互通信可能に接続されているので、制御用コンピュータと制御装置との間に他の機器を介在させることなく、制御用コンピュータにより作業情報提示装置を制御することができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。さらに、上記の2本の送電線を介して制御装置から作業情報提示装置へ給電しているので、制御装置と作業情報提示装置との間の接続線の数を必要最低限にすることができ、ピッキング支援システムの部品点数を削減してより低コスト化を図ることができるとともに、作業情報提示装置を任意の場所に容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるピッキング支援システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御用コンピュータ101の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すリンクボックス201の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すピッキング表示器311の構成を示すブロック図である。
【図5】図3に示す合成回路24、返信データ受信回路25及び電源回路28の一例を示す回路図である。
【図6】図4に示す分離回路32、返信データ送信回路33、電圧検出部34及び内部電源回路37の一例を示す回路図である。
【図7】図5に示すリンクボックス201の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7に示すステップS11の返信データ受信処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図6に示すピッキング表示器311の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】図9に示すステップS47の送信データ処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1に示すリンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求しない場合の信号波形を示す波形図である。
【図12】図1に示すリンクボックス201が送信先のピッキング表示器311〜31xからの返信データを要求する場合の信号波形を示す波形図である。
【図13】図1に示すピッキング支援システムのピッキング支援動作の一例を説明するための第1のフローチャートである。
【図14】図1に示すピッキング支援システムのピッキング支援動作の一例を説明するための第2のフローチャートである。
【符号の説明】
101〜10n 制御用コンピュータ
201〜20m リンクボックス
311〜31x,…,3m1〜3mz ピッキング表示器
11 ROM
12,21,31 CPU
13 RAM
14 外部記憶装置
15,26,35 入力部
16,27,36 表示部
17 通信部
22 通信制御部
23 上位送受信回路
24 合成回路
25 返信データ受信回路
28 電源回路
29,38 メモリ
32 分離回路
33 返信データ送信回路
34 電圧検出部
37 内部電源回路
EC LAN用ケーブル
L1a,L1b,…,Lma,Lmb 送電線

Claims (6)

  1. 物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援システムであって、
    前記ピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置と、
    2本の送電線を介して前記作業情報提示装置へ給電するとともに、前記2本の送電線を介して前記作業情報提示装置と通信可能に接続され、前記作業情報提示装置を制御するための制御装置と、
    前記制御装置とともにローカル・エリア・ネットワークを構成して前記制御装置と通信可能に接続され、前記制御装置を制御する制御用コンピュータとを備え、
    前記制御装置は、
    自身に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段と、
    前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ前記制御用コンピュータからの指示を送信する指示送信手段と、
    前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が前記制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する前記制御用コンピュータからの指示に対して前記第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信する否定応答送信手段とを含むことを特徴とするピッキング支援システム。
  2. 前記制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、
    前記制御装置は、前記複数の制御用コンピュータのうちの一つの制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否する排他制御受付手段を含むことを特徴とする請求項1記載のピッキング支援システム。
  3. 前記制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、
    前記制御装置は、前記複数の制御用コンピュータの中から制御を受け付ける制御用コンピュータを特定するための制御用コンピュータ特定情報を記憶する制御用コンピュータ特定情報記憶手段を含むことを特徴とする請求項1記載のピッキング支援システム。
  4. 前記制御用コンピュータは、複数の制御用コンピュータを含み、
    前記制御装置は、
    前記複数の制御用コンピュータの中から制御を受け付ける制御用コンピュータを特定するための制御用コンピュータ特定情報を記憶する制御用コンピュータ特定情報記憶手段と、
    前記制御用コンピュータ特定情報記憶手段に記憶されている制御用コンピュータによって制御されているときに当該制御用コンピュータによる排他制御を受け付け、他の制御用コンピュータによる制御を拒否する排他制御受付手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のピッキング支援システム。
  5. 物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援方法であって、
    制御装置とともにローカル・エリア・ネットワークを構成して前記制御装置と通信可能に接続された制御用コンピュータが前記制御装置を制御するステップと、
    前記制御装置が前記ピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置へ2本の送電線を介して給電するステップと、
    前記制御装置が前記2本の送電線を介して前記作業情報提示装置と通信し、前記制御用コンピュータによる制御に基づいて前記作業情報提示装置を制御するステップとを含み、
    前記制御装置が前記作業情報提示装置を制御するステップは、
    前記制御装置の指示送信手段が、当該制御装置に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ前記制御用コンピュータからの指示を送信するステップと、
    前記制御装置の否定応答送信手段が、前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が前記制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する前記制御用コンピュータからの指示に対して前記第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信するステップとを含むことを特徴とするピッキング支援方法。
  6. 物品のピッキング作業及び/又は仕分け作業を支援するためのピッキング支援システムに用いられる制御装置であって、
    制御用コンピュータともにローカル・エリア・ネットワークを構成して前記制御用コンピュータに通信可能に接続されるとともに、前記ピッキング作業及び/又は仕分け作業に関する作業情報を作業者に提示するための少なくとも一つの作業情報提示装置に2本の送電線を介して通信可能に接続され、前記2本の送電線を介して前記作業情報提示装置へ給電するとともに、前記制御用コンピュータによる制御に基づいて前記作業情報提示装置を制御し、
    自身に接続されている作業情報提示装置を特定するための作業情報提示装置特定情報を記憶する作業情報提示装置特定情報記憶手段と、
    前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、特定した作業情報提示装置に対してのみ前記制御用コンピュータからの指示を送信する指示送信手段と、
    前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されている作業情報提示装置を特定し、接続されている作業情報提示装置が前記制御用コンピュータからの指示に対して応答しなかった場合に第1の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信し、前記作業情報提示装置特定情報記憶手段に記憶されている作業情報提示装置特定情報から接続されていない作業情報提示装置を特定し、接続されていない作業情報提示装置に対する前記制御用コンピュータからの指示に対して前記第1の否定応答と異なる第2の否定応答を当該制御用コンピュータへ送信する否定応答送信手段とを含むことを特徴とする制御装置。
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