JP3773671B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真式複写機、プリンタ、普通紙ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、詳細には画像担持体上のトナー像を中間転写ベルト及び転写ローラを用いて転写紙に転写するように構成した画像形成装置において、中間転写ベルト及び転写ローラをユニット化したプロセスカートリッジを交換した時に、中間転写ベルトの駆動ローラの径が変動することに起因して発生する画質の低下を有効に防止することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、普通紙ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、画像担持体(感光体)上を予め一様に帯電させた状態で、原稿反射光等の光学的な画像情報を照射することによって得た静電潜像を現像装置からのトナーによって現像し、このトナー像を転写紙上に転写、定着することによって画像形成を行っている。
また、近年、画像担持体(感光体)上に形成したトナー像を直接転写紙上に転写するのではなく、一旦中間転写体としての中間転写ベルト上に転写してから、この中間転写ベルト上のトナー像を転写ローラからのバイアスによって転写紙上に転写する転写方式がカラー画像形成装置等において採用されている。
上記のごとく中間転写ベルトを使用した従来のカラー画像形成装置においては、感光体上のトナー像が感光体とほぼ同速度にて走行する中間転写ベルト上に転写され、転写手段としての転写ローラからのバイアスによって転写紙上に転写される。
ところで、最近の装置においては、中間転写ベルトと、該中間転写ベルトと接離可能に支持されると共に転写紙を介して該中間転写ベルトと接した状態で中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に転写することができる転写ローラ、更には帯電装置やクリーニングユニットをユニット化したプロセスカートリッジを、装置本体に対して着脱自在に構成している。そして、プロセスカートリッジの構成部品の耐久性の低下等によって寿命が到来したときには、プロセスカートリッジごと交換が行われる。プロセスカートリッジに含まれる中間転写ベルトは、エンドレスベルトを駆動ローラと従動ローラとの間に張設した構成を備えており、部品精度の誤差等の原因によって、駆動ローラの径がプロセスカートリッジごとにバラツキを有することがある。駆動ローラ径のバラツキは、駆動ローラによって走行される中間転写ベルトの周速の変化をもたらし、中間転写ベルトの周速の変化は、中間転写ベルト上に転写されたトナー像の伸縮をもたらす。
例えば、中間転写ベルトの駆動ローラの径が規定値よりも小さい場合には、ベルト上に形成されるトナー像の長さ(ベルトの走行方向長さ)は実際の原稿の長さよりも短くなる。また、駆動ローラ径が大きい場合には、上記とは逆にベルト上のトナー像の長さは短くなる。
従って、寿命到来によってプロセスカートリッジが交換された結果、中間転写ベルトの駆動ローラ径が変化した場合には、中間転写ベルト上のトナー像の長さが伸縮し、最終的に得られる転写紙上の画像の寸法精度が悪化する。
また、中間転写ベルト上のトナー像を転写紙上に転写する位置は丁度駆動ローラの外周面に相当しており、転写時にベルト面に接する転写紙の搬送速度は、駆動ローラ径の変化に起因した中間転写ベルトの走行速度の変化より変動する。例えば、中間転写ベルトの表面速度の変動により、転写ローラとの間で振動が発生し、転写性能が不安定化し、画質の低下をもたらす虞れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、中間転写ベルトを含むプロセスカートリッジを交換した場合等に駆動ローラ径の変動に起因して発生する原稿画像に対応する複写画像の伸縮をなくして画像の安定化を図った画像形成装置を提供することにある。
即ち、中間転写ベルトを支持する駆動ローラの径は、プロセスカートリッジ間でバラツキがあり、駆動ローラ径のバラツキは中間転写ベルトの周速のバラツキをもたらす。その結果、転写画像の搬送方向長に伸縮が発生すると得られる複写画像の寸法が原稿画像の寸法とずれを起こし、画質が低下する。
これに対して本発明は、中間転写ベルトの駆動ローラの径の変化を、転写ローラの軸に対して上下方向に揺動可能に支持されたフィラーと、装置本体側に設けたセンサとによって検出し、この検出値に基づいて装置本体側に設けた駆動モータを制御することにより、感光体の回転速度と中間転写ベルトとの間の速度差をなくし、もって画像の伸縮という不具合をなくするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項1の発明は、画像担持体上に形成されたトナー像の転写を受ける中間転写ベルトと、該中間転写ベルトと接離可能に支持されると共に転写紙を介して該中間転写ベルトと接した状態で中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に転写することができる転写ローラと、を備え、少なくとも中間転写ベルトを装置本体に対して着脱自在に構成した画像形成装置において、上記転写ローラの回転軸により上下方向に回動自在に支持されると共に中間ベルト表面に自重により当接し、中間転写ベルト表面の位置変化に応じて上下動するフィラーを備え、上記フィラーの位置変化に基づいて中間転写ベルトの駆動ローラの径の変化を検出可能となるように構成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記フィラーは、上記転写ローラの回転軸により基端を上下方向に回動自在に支持されると共に中間部で中間ベルト表面に自重により当接し、先端部が該中間部の位置変化に応じて上下動する構成を備え、上記フィラーの先端部の位置を検出するセンサを装置本体側に設け、上記転写ローラを上記中間転写ベルト上から離間させた状態にある時に、上記センサが検出したフィラーの先端部の位置に基づいて、中間転写ベルトを駆動する駆動ローラの径の変化を検出する制御部を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記中間転写ベルトの駆動ローラを駆動するモータを中間転写ベルト専用の駆動モータとし、上記センサからの検知信号に基づいて中間転写ベルトの駆動ローラの回転数、回転速度を変化させるように構成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した形態例により詳細に説明する。
図1(a) は本発明を適用した画像形成装置の一例としての多色画像形成装置の概略中央断面図、(b) は分解図である。
ベルト状感光体1は回転ローラ2、3により回動可能に支持され、矢印Aの方向に回転される。感光体1の外周部には帯電装置4、除電ランプL、感光体用のクリーニングブレード15Aが配置されている。帯電装置4の下流位置には、レーザ書き込みユニット5より発せられるレーザ光5Dが照射される光書き込み部が在る。光書き込み部より下流の位置には、複数の現像器が切り換自在に支持された多色現像装置6が配置されている。多色現像装置6は、収容するトナーの色ごとに、イエロー現像ユニット、マゼンタ現像ユニット、シアン現像ユニットを備えている。多色現像器6の上部には黒色トナーを収容した黒現像ユニット7が備えられている。上記現像ユニットのいずれか一つが、対応する色の現像タイミングに同期し、現像可能な位置に移動する。
多色現像装置6は本実施例では、円周上120度の回転により、上記現像ユニットの選択を行う機構を有している。そしてこれらの現像ユニットが稼動するときには、黒現像ユニット7は、感光体1より離間した位置に移動する。その移動は、カム45の回転により制御される。
レーザ書き込みユニット5において、図示省略のレーザ光源からの光は、モータ5Aにより回転駆動されるポリゴンミラー5Bにより走査され、fθレンズ5C及び、ミラー5Fなどを経て、感光体に至り帯電された感光体上に、書き込み情報に対応した潜像を形成する。
感光体上の潜像は前述の現像器で現像され、トナーによる顕像が感光体表面に形成・保持される。感光体1はその上部が中間転写ベルト10に接している。
【0006】
中間転写ベルト10は回転ローラ11、12に回転可能に支持されている。感光体上のトナー像は、中間転写ベルトの裏側にあるバイアス手段13により、中間転写ベルト表面に転写される。
感光体は1色毎にクリーニングされ、所定の色のトナー像が順次感光体上に形成され、その都度中間転写ベルト1回転毎に中間転写ベルト上の同じ位置に転写されて、中間転写ベルト上で数色重ねられたカラートナー像が形成される。この中間転写ベルト上で数色重ねられたカラートナー像は、紙やプラスチック等の記録媒体に転写される。
【0007】
紙への転写に際しては、給紙装置(給紙カセット)17に収納されている用紙が給紙ローラ18、搬送ローラ対19、レジストローラ対20を経て中間転写ベルト10と転写ローラ14のニップ部に、紙と画像の位置が正規のものとなるよう、タイミングがとられて搬送される。
転写ローラ14の作用で、中間転写ベルト上の数色トナー像を一括して受け渡された紙は、定着装置50に送られ、用紙上のトナー像が定着され、排紙ローラ対51により本体フレーム9の上部の排紙スタック部52に排出される。
中間転写ベルト10には、ローラ11の部位に中間転写ベルト用クリーニング装置16が設けられ、クリーニングブレード16Aがクリーニングプレード接離用アームを介して接離自在な構成となっている。このクリーニングブレード16Aは、感光体からトナー画像を受け取る工程では、中間転写ベルトから離れ、中間転写ベルトより用紙に画像を転写した後に接触するようになっていて、用紙に画像を転写した後の残留トナーをかきとる。
クリーニングブレードはすでに記したように、感光体用と中間転写ベルト用がある。これらブレードがかきとった廃トナーは、本実施例のものでは、回収容器15に収容にし、その容器を適宜交換する。中間転写ベルト用クリーニング装置16の内部に設けたが、ブレードがかきとった廃トナーを搬送し、不図示の搬送手段で回収容器15に送るようになっている。
図中31はユニット化されたプロセスカートリッジで、感光体1、帯電装置4、中間転写ベルト10、クリーニング装置16、用紙搬送路を形成する搬送ガイド30などを一体に組み込み、寿命到来時に交換できるように構成されている。プロセスカートリッジ31の交換のほかに、多色現像器6、黒現像器7なども寿命到来時に交換するが、その交換性やジャムした用紙の処理を容易にするため、本体の一部の前フレーム9は、支軸9Aを回転中心として、回動・開放が可能な構造にしてある。
図の左側には、電装・制御装置Eが収納されている。その上方には、ファンFが備えられており、機内の温度過昇防止のために排風する。図の右側には、比較的小規模の別の給紙装置MFが備えられている。
【0008】
図2は図1における転写ローラの非軸端部の断面及び周辺の詳細図であり、図3は要部分解斜視図であり、図4(a) は転写ローラの最軸端部の支持構造を示す図、(b) はホルダにより転写ローラの軸端部を支持する状態を示す図である。
この転写ローラ14は、その軸端部を樹脂等の絶縁材料から成るホルダ100により回転自在に保持されている。ホルダ100は軸100aによって上下方向に回動可能に構成されている。転写位置の直下流側には転写紙Pを転写装置50の入口に向けて導く為のガイド部材109が配置され、転写位置を通過した転写紙はガイド部材109によって搬送方向を下向きに変換される。
ホルダ100の入口には図示のごとく屈曲した入口ガイド部100bが設けられており、機器本体側の支持部材105から延びる搬送ガイド110との協働によって転写紙Pを転写位置に導くように構成している。
なお、符号111は、プロセスカートリッジ31のケースであり、転写紙の搬送ガイドを兼ねている。
なお、中間転写ベルト10上にトナー像を順次転写する過程では、転写ローラ14を中間転写ベルト10から離間させておく一方で、中間転写ベルト10上のトナー像を転写紙上に一括転写する際には転写ローラ14を下降させて中間転写ベルトとの間で転写紙を挟圧しつつ転写バイアスを印加して転写を実行する。このため、転写ローラ14は軸100aによって回動するホルダ100によって中間転写ベルト面から接離可能に支持される。ホルダ100は例えば軸100aを図示しない駆動源によって回動することにより回動し、その結果転写ローラ14を中間転写ベルト面から接離させるように構成する。
なお、図3に示すようにホルダ100の両端面には穴115が形成されている。また、転写ローラ14の軸14aの両端部には図示の如き形状の導電性材料から成る軸受部材116の軸孔が挿通され、軸受部材116の被軸支部116aが上記各穴115内に嵌合することにより、ホルダによって転写ローラが支持される。軸受部材116は、例えば被軸支部116a,116bと、両被軸支部の間に位置する鍔部116cとから一体構成されている。また、軸受部材116をホルダにより支持して固定することにより、軸14aは軸受部材116の軸孔にて支持されて回転することとなる。
【0009】
また、図4(a) はプロセスカートリッジ31のケース111に設けた軸受部111aを示しており、このU字状の軸受部111aは、軸100aを中心としたホルダ100の上下移動方向に沿った開口方向を有している。この軸受部111aは、例えば図3に示した軸受部材116の外側の被軸支部116bを支持することにより、転写動作時(転写ローラが中間転写ベルト上に接している時)における転写ローラと中間転写ベルト上面との位置関係を所望に設定している。
図4(b) は転写ローラの軸方向端部をホルダが支持している状態を示しており、軸受部材116をホルダ100の穴115内に嵌合することにより転写ローラは矢印で示す方向へのみ進退可能となっている。この矢印方向は、ベルト上を転写紙が搬送される方向であり、穴115内壁と軸受部材との間のギャップ分だけ同方向に進退可能に構成されている。
【0010】
また、例えばガイド部材109の一部109aはホルダ100上にオーバーハングしており、このオーバーハング部109aと転写ローラの軸端部に位置する導電性の軸受部材116の外周面との間には軸受部材116をベルトに向けて加圧する加圧スプリング120が配置されている。この加圧スプリング120は、バイアスを転写ローラに印加するリード線をも兼用しているため、加圧スプリング120の先端部に配置した電極121を介して軸受部材116に対して転写用のバイアスを供給する。電極121は、ホルダの穴115の上部に設けたへこみ部115a内に配置される。電極121は、例えばホルダのへこみ部115a内に固定され、ホルダ上面に形成した図示しない穴から下端部をホルダ内に挿入した加圧スプリング120を電極121に接触させた状態でホルダ全体を下方へ加圧することとなる。
【0011】
転写時に転写ローラ14が中間転写ベルト10の表面に食い込む量の設定は、例えば転写ローラ14の両軸14aに図示しないEリングにて支持した位置決めコロを用いて行う。この食い込み量の値としては、例えば0.2mm(中心値)程度に設定する。これを具体的に説明すると、転写ローラ14の本体はスポンジの如き軟質の材料にて構成されている一方で、位置決めコロは硬質の樹脂にて構成され、しかもコロの径は、転写ローラ本体のスポンジローラ部分よりも小径である。この転写ローラ14のローラ部は軸方向全長に亙って中間転写ベルト10の駆動ローラ11の周面にベルトを介して接しており、硬質の位置決めコロが駆動ローラ11に接することにより、軟質のローラ本体部分のベルトに対する食い込み量が規制される。
【0012】
上記のごとき中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置においては、感光体上のトナー像が感光体と同速度にて走行している中間転写ベルト上に転写された後で、該トナー像は転写ローラ等の転写手段によって転写紙上に転写される。この場合、感光体1の線速が一定であれば、中間転写ベルト10の周速の変化により中間転写ベルト上に転写されたトナー像の伸縮が発生する。例えば、中間転写ベルト10の駆動ローラ11の径が規定の大きさよりも小さい場合、ベルト上に転写されるトナー像の長さ(ベルト走行方向長さ)は実際の原稿画像の長さよりも短くなる。また、逆に駆動ローラ11の径が規定の大きさよりも大きい場合には、ベルト上に転写されるトナー像の長さは実際の原稿画像の長さよりも長くなる。このような不具合は、プロセスカートリッジ31を交換したときに、新たなプロセスカートリッジの駆動ローラ11の径が変化した場合に発生する。
また、転写紙は、中間転写ベルト10に接する為、該ベルト10の周速が変化することにより転写ローラ14との間で振動を生じ、転写不良が発生し易くなる。
【0013】
図5は上記不具合を解決する為の形態例を示す図であり、軸100aを中心としてホルダ100が上方に回動して転写ローラ14をベルト10から離間させた状態を示す略図である。なお、この図では図示説明の都合上から転写ローラを支持するホルダ100等を省略してあるが、図2、図3、図4に示した構成を有した転写部についての形態例である。
即ち、この転写ローラ14は図2等に示したホルダ100によって中間転写ベルト10に対して接離可能に構成されており、その軸(芯金軸)14aの適所、例えば軸受部材116や軸受部111aと干渉しない箇所にフィラー130の基端部に設けた孔130aが遊嵌されることによりフィラー130は軸14aを中心として上下方向に回動可能となっている。フィラー130は例えば略く字状に屈曲した板材であり、その屈曲した中間部130bはフィラーの自重によってベルト10面に当接可能となっている。更に、フィラー130の先端部130cには細長いスリット130dが形成されており、スリット130dを含む先端部130cは、装置本体側に固定されたセンサ131内に入り込んでいる。フィラー130の姿勢は、中間部130bが接するベルト面の位置の変化によって、軸14aを中心として上下方向に揺動するため、フィラー先端部はセンサ131内において上下動する。本発明では、フィラー先端部の上下動作をセンサ131によって検出することにより駆動ローラ11の径の変化を検出するものである。
転写ローラ14が中間転写ベルト10と接触している時、即ち非解除時においてはフィラーの中間部130bはベルト10の幅方向端部に摺接した状態にあり、このときフィラーの先端部は最大限に上向き位置にあってセンサ131から離脱した状態にある。
図5のように転写ローラがベルト面から離間している解除状態とは、感光体1から中間転写ベルト10上に各色のトナーを重ね合わせる工程を実施している場合の状態であり、ホルダ100により支持された転写ローラは例えば図示しないカムの作用により解除位置に回動させられる。
【0014】
図6(a) (b) はセンサの一例の構成図であり、図5のX−X断面図である。このセンサ131は、光マイクロ変位センサであり、上部に図6の奥側から上面にかけて開口136を有したケーシング135の一方の内壁にLED(発光素子)137を配置すると共に、対向する他方の内壁に上下位置関係でPSD素子138a,138bを所定の間隔をおいて配置した構成を備えている。LED137は、両PSD素子138a,138bの間のギャップと対向するように配置されている。PSD素子(Position Sensitive Light Detector 半導体位置検出素子)は、周知のようにシリコンフォトダイオードを用いた非分割型の光電素子であり、図6(a) に示した如く上下のPSD素子138a,138bの中間位置にフィラーのスリット130dが位置している時には、スリット130dの上下の端縁によってLED137からの発光光(拡散光)が遮光されるため、各PSD素子には光が到達しない一方で、(b) のようにスリット130dが上下いずれか一方に偏位している場合にはいずれか一方のPSD素子にLEDからの発光光が受光される状態となる。本発明は、PSD素子における受光の有無、受光量に基づいて、図示しない制御部(CPU、ROM、RAM、I/O)がフィラー130の姿勢、即ち中間転写ベルト10の表面の位置(駆動ローラ11の径)を判定するようにした点が特徴的である。
以上の構成において、図6(a) は中間転写ベルトの駆動ローラ11の径が規定の径となっている状態であり、感光体1と中間転写ベルト10の各線速がほぼ等しい状態である。この状態では、LED137から出射されフィラー先端に設けたスリット130dから透過した光は、いずれのPSD素子にも到達しない。
【0015】
図6(b) はプロセスカートリッジの交換によって駆動ローラ11の径が大きくなった場合であり、この場合には図5中に鎖線で示すようにフィラーの先端部130cは上向きの状態になる。すると、図6(b) に示すようにLEDからの光はスリット130dを経て上側のPSD素子138aによって受光される。逆に、駆動ローラの径が小さくなった場合にはフィラー先端部は図5中の実線位置よりも更に下向きとなり、図6(b) とは逆にLEDからの光は下側のPSD素子138bによって受光される。図示しない制御部は、いずれのPSD素子がLEDからの光を受光したかによって駆動ローラ径が規定値よりも大きいか、小さいかを検知し、更に受光量に基づいて駆動ローラ径がどの程度規定値よりも大きいか、或は小さいかを判定することができる。これを換言すれば、フィラー130の移動量、移動方向によって各PSD素子の受光面に到達する光の幅が変化し、PSD素子においては受光幅と駆動ローラ径の変化量が比例することとなる。本発明では、これらの関係を利用して、制御部が各PSD素子からの出力に基づいた駆動ローラ径を判定することとなる。
また、本発明では、制御部は、各PSD素子からの出力に基づいて得た駆動ローラ径の変化についてのデータに基づいて、駆動ローラ11を駆動する為の専用モータの回転数、回転速度を制御する。即ち、図6(b) のように駆動ローラの径が大きいことが検知された場合、制御部は、上側のPSD素子138aの受光幅が大きければ大きいほど、専用モータの回転数が少なくなるように制御する。これとは逆に駆動ローラ11の径が小さいことが検知された場合、制御部は、下側のPSD素子138bの受光幅が大きければ大きいほど、専用モータの回転数が多くなるように制御する。
以上のような制御を実施することにより、感光体1上から中間転写ベルト10上に転写されるトナー像の長さを、原稿画像と合致させた状態に維持することができる。
【0016】
次に、図7は本発明の制御系の構成例を示すブロック図であり、制御部140は例えばCPU141と、モータドライバ142、図示しない記憶部、インタフェース等を備え、モータドライバ142はCPUからの制御信号に基づいて駆動ローラ11の専用モータ145の回転数等を制御する。CPU141は、センサ131を構成するいずれかのPSD素子138a,138bからの出力に基づいて駆動ローラ11の径が規定値よりも大きいか否か、どの程度大きいか小さいかを判定し、その判定結果に基づいて専用モータを制御する為の制御信号を出力する。この制御信号の内容は、中間転写ベルトと感光体1の線速差をなくする為のものである。
従って、上側のPSD素子138aによって受光された場合には専用モータの回転数を少なくして中間転写ベルトの線速を遅くし、下側のPSD素子138bによって受光された場合には専用モータの回転数を多くして中間転写ベルトの線速を早くして中間転写ベルトの線速を早くする。制御部は、各PSD素子の受光幅の広狭に応じて駆動ローラの径が規定値よりもどの程度大きいか、或は小さいかを判定し、その結果に応じて感光体と中間転写ベルトとの線速差をなくす為の制御情報を記憶部から読み出し、読み出した制御情報に基づいて専用モータ145の駆動を制御する。
なお、上記形態例では、中間転写ベルトを備えたプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱する例を想定したが、これは一例であり、中間転写ベルトだけを交換可能に構成した画像形成装置にも本発明は適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明は、中間転写ベルト、或は中間転写ベルトを含むプロセスカートリッジを交換した場合等に、駆動ローラ径の変動に起因して発生する原稿画像に対応する複写画像の伸縮をなくして画像の安定化を図った画像形成装置を提供することができる。
即ち、中間転写ベルトを支持する駆動ローラの径は、プロセスカートリッジ間でバラツキがあり、駆動ローラ径のバラツキは中間転写ベルトの周速のバラツキをもたらす。その結果、転写画像の搬送方向長に伸縮が発生すると得られる複写画像の寸法が原稿画像の寸法とずれを起こし、画質が低下する。
これに対して本発明は、中間転写ベルトの駆動ローラの径の変化を、転写ローラの軸に対して上下方向に揺動可能に支持されたフィラーと、装置本体側に設けたセンサとによって検出し、この検出値に基づいて装置本体側に設けた駆動モータを制御することにより、感光体の回転速度と中間転写ベルトとの間の速度差をなくし、もって画像の伸縮という不具合をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は本発明を適用した画像形成装置の一例としての多色画像形成装置の概略中央断面図、(b) は分解図である。
【図2】転写ローラの非軸端部の構成図。
【図3】転写ローラの支持機構の一例の構成を示す斜視図。
【図4】 (a) は転写ローラの最軸端部の構成図、(b) はホルダにより軸端部を支持する状態を説明する図。
【図5】本発明の要部構成図。
【図6】 (a) 及び(b) はセンサのX−X断面図。
【図7】本発明の制御系の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ベルト状感光体、2、3 回転ローラ、4 帯電装置、5 レーザ書き込みユニット、6 多色現像装置、9 前フレーム、10 中間転写ベルト、14 転写ローラ、17 給紙装置(給紙カセット)、18 給紙ローラ、19 搬送ローラ対、20 レジストローラ対、30 搬送ガイド、31 プロセスカートリッジ、50 転写装置、100 ホルダ、100a 軸、111 ケース、115 穴、116 軸受部材、116a,116b 被軸支部、116c 鍔部、120 加圧スプリング 121 電極、130 フィラー、130a,130a 孔、130b 中間部、130c 先端部、130d スリット、131センサ、135 ケーシング、136 開口、137 LED(発光素子)、138a,138b PSD素子、140 制御部、141 CPU、142 モータドライバ、145 専用モータ。

Claims (3)

  1. 画像担持体上に形成されたトナー像の転写を受ける中間転写ベルトと、該中間転写ベルトと接離可能に支持されると共に転写紙を介して該中間転写ベルトと接した状態で中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に転写することができる転写ローラと、を備え、少なくとも中間転写ベルトを装置本体に対して着脱自在に構成した画像形成装置において、
    上記転写ローラの回転軸により上下方向に回動自在に支持されると共に中間ベルト表面に自重により当接し、中間転写ベルト表面の位置変化に応じて位置変化するフィラーを備え、
    上記フィラーの位置変化に基づいて中間転写ベルトの駆動ローラの径の変化を検出可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記フィラーは、上記転写ローラの回転軸により基端を上下方向に回動自在に支持されると共に中間部で中間ベルト表面に自重により当接し、先端部が該中間部の位置変化に応じて上下動する構成を備え、
    上記フィラーの先端部の位置を検出するセンサを装置本体側に設け、
    上記転写ローラを上記中間転写ベルト上から離間させた状態にある時に、上記センサが検出したフィラーの先端部の位置に基づいて、中間転写ベルトを駆動する駆動ローラの径の変化を検出する制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 上記中間転写ベルトの駆動ローラを駆動するモータを中間転写ベルト専用の駆動モータとし、上記センサからの検知信号に基づいて中間転写ベルトの駆動ローラの回転数、回転速度を変化させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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