JP3773333B2 - 限流器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は限流器に関し、特に、超電導体コイルを用いたような限流器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力回路において、短絡事故のときに発生する大電流を瞬時に制限するために限流器が用いられる。このような限流器において、超電導体を用いることが考えられるが、超電導限流器は未だ実用化されていない。一般に、限流器の動作電流には高い精度が要求されるが、超電導限流器では、高い精度の動作電流を要求するのは困難だからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その理由は、次の点にある。すなわち、超電導限流器の動作電流は、超電導体の臨界電流によって決定される。ところが、超電導体でコイルを形成した場合、臨界電流は局所的な磁場,温度変化に依存してしまい、また線の長尺均一性も影響してしまうおそれがあるからである。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、超電導体を用いて実現可能であって、動作電流の調整が可能な限流器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、電力系統に接続された1次コイルと、両端が短絡された超電導コイルからなる2次コイルとが同軸上に配置された変圧器型の限流器において、1次コイルと2次コイルの相対的な軸方向位置を可動にしたものである。
【0006】
請求項2に係る発明では、1次コイルと2次コイルとを収納するクライオスタットの外から2次コイルをスライドさせるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の限流器の構成を示す図である。
【0008】
図1において、この発明の限流器は、電力系統に接続される1次コイル1と、超電導体で形成されかつその両端を短絡した2次コイル2とから構成される。
【0009】
通常運転時は、2次コイル2は超電導状態を保つように設計されている。この状態では、1次コイル1で発生する磁束は、2次コイル2に流れる誘導電流による磁束により打消される。このため、1次側から見たリアクタンス(限流器のインピーダンス)は小さくなっている。
【0010】
短絡事故などで1次側に大電流が流れると、2次コイル2に流れる電流も大きくなる。この大電流により、2次コイル2の超電導体がクエンチすると、2次コイル2にクエンチ抵抗が発生する。このため、2次コイル2に流れる誘導電流は小さくなる。したがって、1次コイル1で発生する磁束を十分に打消せなくなり、限流器のインピーダンスが大きくなる。この増大したインピーダンスにより事故電流を限流する。
【0011】
図2は図1に示した限流器の等価回路図である。図2において、L1 は1次コイル1のインダクタンスであり、L2 は2次コイル2のインダクタンスであり、Mは1次コイル1と2次コイル2の相互インダクタンスである。図2より、
vM =−jωM(i1 +i2 )=−{jω(L2 +M)+R}i2
【0012】
【数1】
【0013】
1次側の電圧v1 は次式で表わされる。
【0014】
v1 =jω(L1 +M)i1 +vM =jωL1 i1 −jωMi2
この式に(1)式を代入すると(2)式で表わされる。
【0015】
【数2】
【0016】
よって、1次側から見たインピーダンスzは(3)式で表わされる。
【0017】
【数3】
【0018】
ここで、通常運転時に2次側の抵抗Rは超電導状態であるため0であるので、(1),(3)式は(4),(5)式で表わされる。
【0019】
【数4】
【0020】
(5)式より2つのコイル1,2が密結合であれば、インピーダンスは0となる。これが事故時には(3)式に示す虚数分(リアクタンス分)が増加して限流する。
【0021】
さて、限流器の動作電流は、(4)式より(6)式となる。
【0022】
【数5】
【0023】
したがって、限流器の動作電流は、2次コイル2のクエンチ電流のL2 /M倍となる。一方、クエンチ電流は、超電導材料の臨界電流値だけはなく、周囲の局所的な磁界,温度条件に左右され、動作電流値を精度よく製作するのは困難である。この発明では、(5)式に着目し、1次コイル1と2次コイル2の相互インダクタンスMを調整することにより、動作電流の調整を可能にする。
【0024】
図3はこの発明の一実施形態の限流器の1次コイルで発生する磁界を示す図であり、図4は1次コイルと2次コイルを同軸上に配置した空心構造を示す図であり、図5は同じく1次コイルと2次コイルとをずらした状態を示す図である。
【0025】
この発明では、図4および図5に示すように、1次コイル1と2次コイル2とを同軸上に配置した空心構造とし、2次コイル2を1次コイル1に対して長手方向にずらせることが可能にされている。このように、2次コイル2を1次コイル1に対してずらせることにより、図3に示すような1次コイル1から発生する磁束のうち、2次コイル2と鎖交する量を調節することができる。これにより、両コイルの相互インダクタンスを調整することができる。すなわち、前述の(5)式の相互インダクタンスMを調整可能とし、限流器の動作電流を調整できる。
【0026】
図6はこの発明の一実施形態の限流器の縦断面図である。図6において、クライオスタットとしての断熱槽11には冷媒18が注入されていて、1次コイル1が支持部材12によって固定的に吊下げられている。1次コイル1の両端は電流リード線13,13によって外部に引出される。2次コイル2は2次コイル吊りフランジ14に取付けられ、この2次コイル吊りフランジ14は2次コイル吊り棒15によって断熱槽11内に吊下げられている。2次コイル吊り棒15の先端部にはねじが形成されかつその先端部は断熱槽11の上部を貫通している。そして、2次コイル吊り棒15の先端部にはレバー16が設けられていて、このレバー16を回転させることにより、2次コイル吊り棒15と2次コイル吊りフランジ14が上下動し、2次コイル2を1次コイル1に対して軸方向にずらせることができる。なお、断熱槽11の上部には輻射板17が取付けられている。
【0027】
上述のごとく、断熱槽11内に1次コイル1と2次コイル2とを収納し、外部からレバー16を回転させることにより、1次コイル1に対して2次コイル2を軸方向に移動させることができ、限流器の動作電流を調整することが可能になる。しかも、2次コイル2を冷却した状態で限流器を解体することなく、動作電流の調整が可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、超電導コイルからなる2次コイルを1次コイルに対して相対的に軸方向に移動可能にするようにしたので、限流器としての動作電流を調整することが可能となり、動作電流の精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の限流器の原理を説明するための図である。
【図2】図1に示した限流器の等価回路図である。
【図3】この発明の一実施形態の限流器の1次コイルで発生する磁界を示す図である。
【図4】1次コイルと2次コイルを同軸上に配置した空心構造を示す図である。
【図5】同じく1次コイルと2次コイルとをずらした状態を示す図である。
【図6】この発明の一実施形態の限流器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 1次コイル
2 2次コイル
11 断熱槽
12 支持部材
13 電流リード線
14 2次コイル吊りフランジ
15 2次コイル吊り棒
16 レバー
17 輻射板
18 冷媒
Claims (2)
- 電力系統に接続された1次コイルと、両端が短絡された超電導コイルからなる2次コイルとが同軸上に配置された変圧器型の限流器において、
前記1次コイルと前記2次コイルの相対的な軸方向位置を可動にしたことを特徴とする、限流器。 - 前記1次コイルと2次コイルとを収納するクライオスタットを含み、該クライオスタットの外から前記2次コイルをスライドさせることを特徴とする、請求項1に記載の限流器。
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JP24364597A JP3773333B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 限流器 |
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JP24364597A JP3773333B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 限流器 |
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Family Applications (1)
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JP24364597A Expired - Fee Related JP3773333B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 限流器 |
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-
1997
- 1997-09-09 JP JP24364597A patent/JP3773333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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