JP3772658B2 - 光触媒性コーティング組成物 - Google Patents

光触媒性コーティング組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3772658B2
JP3772658B2 JP2000278171A JP2000278171A JP3772658B2 JP 3772658 B2 JP3772658 B2 JP 3772658B2 JP 2000278171 A JP2000278171 A JP 2000278171A JP 2000278171 A JP2000278171 A JP 2000278171A JP 3772658 B2 JP3772658 B2 JP 3772658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
acid
coating
composition according
gloss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000278171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002088275A (ja
Inventor
広長 岩田
浩樹 飛松
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP2000278171A priority Critical patent/JP3772658B2/ja
Publication of JP2002088275A publication Critical patent/JP2002088275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3772658B2 publication Critical patent/JP3772658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコーティング組成物に関し、特に光触媒を含むことで降雨などによる自己浄化性機能を発揮し得るコーティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
光触媒を添加したコーティング組成物として、特開平10−101374号公報に開示されるものが知られている。
この先行技術には、シリカのアルコキシド溶液中にアルミナのコロイドとアナターゼ型酸化チタン微粒子を分散させ、この溶液を基板に塗布して600〜700℃で焼成することで防曇性被膜を形成するものである。
【0003】
上記の被膜はアナターゼ型酸化チタンの光触媒活性に由来する親水性と、もともとアルミナが有している親水性によって防曇効果を発揮するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のTiO2-Al2O3-SiO2系の被膜を、塗装面のような光沢のある基材表面に形成すると、親水性(防曇性)は得られるのであるが、光沢が失われるとういう不利がある。
【0005】
光沢を取り戻すため、酸化チタンの割合を多くすると、基材との界面で光触媒による分解反応で基材表面が劣化し耐久性の面で問題がある。
また、光沢を高めるには屈折率の大きな材料を添加すればよいので、酸化チタンの代わりに光触媒活性がなく且つ屈折率の大きな材料を添加すると、親水性が低下してしまう。一般に親水性を発揮する材料は屈折率が低いため親水性を高める材料を多く添加すると今度は光沢が悪くなってしまう。
【0006】
このように、例えば、自動車のボディ表面などのような光沢が要求される表面に塗布するクリアコートとして、従来の光触媒を添加した組成物にあっては、基材表面の光沢を維持しつつ、親水性(自己浄化機能)を有し、しかも耐久性に優れたものは提供されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る光触媒性自己浄化性コーティング組成物は、光触媒性金属酸化物、親水性金属酸化物、シリカ又は/及びシリカ前駆体、及び酸化セリウムなどの屈折率調整材を含む構成とした。
【0008】
前記光触媒性金属酸化物としては、アナターゼ型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、三酸化ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二鉄、チタン酸ストロンチウム等が考えられる。
【0009】
光触媒性金属酸化物粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径を上記範囲にすることで、親水化作用を十分に発揮し、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止できる。
【0010】
また、固形分に対する光触媒性金属酸化物の含有率は、3〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは、3〜10重量%である。3重量%以下では光触媒による親水性が十分には発揮されず、20重量%以上では十分な耐久性が得られない。
【0011】
前記親水性の金属酸化物粒子としては、アルミナ、ベーマイト、シリカ、およびこれらの混合物等が使用できる。
【0012】
金属酸化物粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径が上記範囲にあることで、親水化作用を十分に発揮し、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止できる。
【0013】
また、固形分に対する親水性の金属酸化物粒子の含有率は、10〜60重量%が好ましく、より好ましくは、15〜50重量%である。10重量%以下では十分な親水性が得られず、60重量%以上では、光沢が必要な基材上では製膜後に光沢が低下してしまい、外観上の問題がクリアーできない。
【0014】
前記シリカまたは/及びシリカ前駆体としては、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン等のテトラアルコキシシラン、または、メチルシリケート、エチルシリケート、プロピルシリケート、ブチルシリケート等のアルキルシリケート、およびそれらの加水分解縮重合物が挙げられる。
【0015】
シリカまたは/及びシリカ前駆体の固形分に対する含有率は、5〜50重量%が好ましく、より好ましくは、10〜45重量%である。5重量%以下では十分な塗膜強度が得られず、50重量%以上では、光沢が必要な基材上では製膜後に光沢が低下してしまい、外観上の問題がクリアーできない。
【0016】
前記酸化セリウム粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径が上記範囲にあることで、外観上の異常なギラツキを抑え、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止できる。
【0017】
酸化セリウムの固形分に対する含有率は、10〜70重量%が好ましく、より好ましくは、15〜55重量%である。10重量%以下では十分な光沢が得られず、光沢が必要な基材上では外観上の問題をクリアーできず、70重量%以上では、酸化セリウムが親水性ではないことから、十分な親水性が得られず、また、外観的には目視でギラツキが発生し易くなる。
【0018】
本発明の組成物に利用できる溶媒は、コーティング剤の光触媒粒子、親水性無機微粒子、シリカまたは/およびシリカ前駆体、および酸化セリウムが分散するものであれば特に制限されない。例えば、水、アルコール類、エーテル類、アセトン、2−ブタノン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、ジプロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酪酸エチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族、芳香族、脂環式の炭化水素、石油類等の一般的な溶媒が挙げられ、これらを単独、もしくは混合して用いることができる。特に水及び/又は水溶性溶媒が好ましい。
【0019】
水溶性溶媒としては、メタノ−ル、エタノ−ル、変性エタノール、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジプチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、グリセリンモノメチルエーテル、トリメチレングリコール、N−メチルピロリドン、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、ジアセトンアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール等のアルコール類やエーテル類、および、ケトン類などが挙げられる。
【0020】
水溶性溶媒は、沸点120℃以上の水溶性溶媒(a)と、沸点120℃未満の水溶性溶媒(b)とを混合してレベリング性を向上することができる。
本発明の組成物中の(a)の含有量は、20重量%以下のものが好ましい。20重量%を超えると、均一な薄膜は得られるが、塗布後の乾燥に時間がかり、液だれがおきやすいので好ましくない。
【0021】
本発明による組成物における溶媒の量は、上記した光触媒粒子、親水性無機微粒子、シリカまたは/およびシリカ前駆体、および酸化セリウム重量の合計量の濃度(以下、「固形分濃度」ということがある)を組成物中で0.01〜5重量%以下の範囲に置くものとされる。固形分濃度が5重量%を超えると、組成物が適用された表面が白濁した外観を有しまたは干渉縞を有してしまうことがあり望ましくない。より好ましい上限値は3重量%である。また、固形分濃度が0.01重量%未満であると、十分な親水性表面を効率良く形成することができなくなるおそれがある。より好ましい下限値は0.05重量%であり、最も好ましくは0.1重量%である。本発明による組成物にあっては、固形分濃度が上記範囲にあるように溶媒量が決定される。
本発明に係るコーティング組成物には錫テトラアルコキシドを含ませることができる。錫テトラアルコキシドの添加によって、本発明による組成物を基材に適用した場合、硬化速度を促進でき、結果的に初期の耐水性を上げることができる。錫テトラアルコキシドは加水分解、縮重合反応により硬化するが、被膜中での最終形態はアモルファス状態に止め、光触媒活性を持たないようにする。
錫テトラアルコキシドは、一般式Sn(OR)4(式中Rは炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表される。錫テトラアルコキシドの具体例としては、例えばテトラメトキシ錫、テトラエトキシ錫、テトラ−n−プロポキシ錫、テトラ−i−プロポキシ錫、テトラ−n−ブトキシ錫、テトラ−sec−ブトキシ錫、テトラ−t−ブトキシ錫などを挙げることができる。またこれらの錫テトラアルコキシドの中で特にテトラメトキシ錫、テトラエトキシ錫が好ましい。これらの錫テトラアルコキシドは、1種または2種以上を併用することができる。
本発明における錫テトラアルコキシドの含有量は、シリカ前駆体をシリカ換算重量で1重量部とした場合、錫テトラアルコキシド重量で0.05〜2重量部が好ましい。
錫テトラアルコキシドの濃度が0.05重量部未満では硬化速度を促進させる効果が期待できない。また、2重量部を超えると硬化速度が速すぎて、均質な被膜を形成することが難しくなる。
【0022】
本発明に係るコーティング組成物には界面活性剤を含ませることができる。界面活性剤の添加によって、本発明による組成物が適用された直後にあっても適用された表面に親水性を付与することができる。特に本発明による組成物がアルコールを含んでなる場合に、その添加が好ましい。
【0023】
本発明による組成物が適用された表面の光照射による親水化には、場合によって数時間の時間を要することがある。その際、その表面に本発明による組成物に由来するアルコールが残存していると、光触媒による親水化が得られるまで、表面の親水化が十分でないことがある。そこで、界面活性剤の添加によって、組成物を適用した直後にあっても、その表面を十分に親水化させることができるので好ましい。さらに、界面活性剤の添加によって、本発明による組成物を部材の表面に均質に適用できる利点も得られる。
【0024】
界面活性剤としてはフッ素系界面活性剤が特に好ましい。このフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー(例えば、「メガファック」大日本インキ化学工業(株)製など)、パーフルオロアルケニルオキシベンゼンスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルオキシベンゼンスルホニルサルコシンナトリウム、パーフルオロアルケニルポリオキシエチレンエーテル、パーフルオロアルケニルオキシベンゼンスルホンアルキルアンモニウムヨージド、パーフルオロアルケニルオキシベンズアミドアルキルアンモニウムヨージド、パーフルオロアルケニルオキシアラルキルベタイン、パーフルオロアルケニルオキシアラルキルホスホン酸、ジグリセリンテトラキス(パーフルオロアルケニルポリオキシエチレンエーテル)(例えば、「フタージェント」(株)ネオス製など)などが挙げられる。これらのフッ素系界面活性剤は、1種類を単独で使用しても、複数を併用しても良い。
【0025】
フッ素系界面活性剤は、コーティング時の液のレベリング性向上に優れた効果を発揮するだけでなく、さらには、フッ素系以外の界面活性剤よりも光触媒の光励起による親水化発現が阻害され難いことから、好適に利用できる。
【0026】
本発明の組成物は、フッ素系界面活性剤とフッ素系以外の界面活性剤とを組み合わせて利用することも可能である。フッ素系以外の界面活性剤としては、多価アルコール型非イオン界面活性剤(グリセロールの脂肪酸モノエステル、ソルビタンエステル、砂糖の脂肪酸エステルなど)、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤(高級アルコールのポリオキシアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのポリオキシアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸のポリオキシアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪族アミンのポリオキシアルキレンオキサイド付加物、プルロニック型非イオン界面活性剤、多価アルコール型非イオン界面活性剤のポリオキシアルキレンオキサイド付加物、ポリエーテル変性オルガノシロキサンなど)、脂肪酸アルカノールアミドなどの非イオン性界面活性剤、脂肪酸塩(脂肪酸石けんなど)、硫酸エステル塩(α−オレフィン硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、硫酸化油、高級アルコールAOAの硫酸エステル塩、アルキルフェノールAOAの硫酸エステル塩など)、スルホン酸塩(α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、α−スルホン化脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、イゲポンA型、エアロゾルOT型、ポリスチレンスルホン酸塩など)、リン酸エステル塩(高級アルコールのリン酸エステル塩、高級アルコールAOAのリン酸エステル塩など)などのアニオン性界面活性剤、アミン塩型カチオン界面活性剤(高級脂肪族アミンの塩酸塩など)、第4級アンモニウム塩型界面活性剤(アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩など)などのカチオン性界面活性剤、アミノ酸型両性界面活性剤(ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなど)、ベタイン型両性界面活性剤(ラウリルジメチルベタインなど)、硫酸エステル塩型両性界面活性剤、スルホン酸塩型両性界面活性剤、リン酸エステル塩型両性界面活性剤などの両性界面活性剤、が挙げられる。
これらのうち、非イオン性界面活性剤の利用は、コーティング組成物の安定性を低下させ難いので好ましい。
【0027】
本発明における界面活性剤の含有量は、組成物に対して0.0005〜2重量%程度が好ましい。
界面活性剤濃度が0.0005重量%未満では、十分なレベリング性が得られないので好ましくない。
また、界面活性剤が2重量%を超えると、塗布・乾燥後の表面にべたつきが生じるばかりではなく、光触媒性親水性被膜形成後、被膜の耐久性の低下や、親水性が発現するまでの時間が長くなり、好ましくない。
より好ましい界面活性剤の濃度は、0.001〜2重量%、さらに好ましくは0.01〜2重量%、特に好ましくは0.05〜1.0重量%である。
【0028】
本発明による組成物は酸を含むことができる。この酸の添加によって、本発明による組成物が適用された表面の極性が増加し、暗所における親水維持性がより良好になる。
【0029】
本発明による組成物に添加が可能な酸の例としては、硝酸、硫酸、塩酸、ほう酸、プロピオン酸、酢酸、マレイン酸、アジピン酸、フマル酸、フタル酸、吉草酸、クエン酸、乳酸、酪酸、リンゴ酸、ピクリン酸、ギ酸、炭酸、フェノ−ル等が挙げられる。
【0030】
本発明による組成物はシリカ前駆体の加水分解触媒を含んでもよい。この触媒の存在によって、後記する本発明による組成物の適用方法において、シリカ前駆体の加水分解が促進される。好ましい触媒の例としては、pH2〜5の上記の酸が挙げられる。
【0031】
本発明による組成物は、重合硬化触媒を含んでもよい。好ましい重合硬化触媒の例としては、アルミニウムキレ−ト、アルミニウムアセチルアセトナ−ト、過塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムイソブトキシド、アルミニウムイソプロポキシドのようなアルミニウム化合物;テトライソプロピルチタネ−ト、テトラブチルチタネ−ト、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタニウム、ジイソプロポキシビス(アセチルアセテート)チタニウムのようなチタン化合物;硝酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、テトラ−n―ブトキシジルコニウム、トリ−n−ブトキシ−エチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−n−ブトキシ−ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、n−ブトキシートリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウムのようなジルコニウム化合物;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラ−ト、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸カリウム、プロピオン酸カリウム、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドのような塩基性化合物類;n−ヘキシルアミン、トリブチルアミン、ジアザビクロウンデセン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、エタノ−ルアミン類、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピルメチルジメトキシシランのようなアミン化合物;錫アセチルアセトナ−ト、ジブチル錫オクチレ−トのような錫化合物;コバルトオクチレ−ト、コバルトアセチルアセトナ−ト、鉄アセチルアセトナ−トのような含金属化合物類;リン酸、硝酸、フタル酸、p−トルエンスルホン酸、トリクロル酢酸のような酸性化合物類などが挙げられる。
【0032】
本発明による組成物は、ブリキ容器や樹脂ライニング金属等からなる容器に保管する場合、さらに金属部材上に適用される場合には、弱酸性、中性又は塩基性であるのが好ましい。とりわけ上記のように酸が添加された場合には、pH調整剤の添加が好ましい。
【0033】
シリカ前駆体の保存安定性を向上させるために、キレート剤として、アセチルアセトン等のβ−ジケトン類、1,3−ブタンジオール等のジオール類を必要に応じて添加することが可能である。
【0034】
本発明に係る組成物は、さらに必要に応じて、顔料、染料、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、香料などを添加することが可能である。
【0035】
本発明による組成物の基材表面への適用方法は適宜選択されてよいが、例えばスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗りなどの方法が好適に利用できる。
【0036】
良好な光触媒性親水性被膜の形成のためには、本発明による組成物が適用される基材表面は清浄であることが好ましい。特に乗物筐体や建築物の外装や外壁等、既設の基材の場合、予め洗浄剤の使用など、公知の方法にて洗浄することが望ましい。
【0037】
本発明のコーティング組成物を被覆使用できる基材としては、降雨による自己浄化が期待できる屋外用途においては、例えば、プラスチック、金属、セラミックス、ガラス、木、石、セメント、コンクリ−ト、繊維、布帛、紙、それらの組合せ、それらの積層体、それらの塗装体等である。
より具体的には、外壁や屋根のような建物外装;窓枠;自動車、鉄道車両、航空機、船舶、自転車、オ−トバイのような乗物の外装、塗装及び窓ガラス;看板、交通標識、防音壁、ビニ−ルハウス、碍子、乗物用カバ−、テント材、反射板、雨戸、網戸、太陽電池用カバ−、太陽熱温水器等の集熱器用カバ−、街灯、舗道、屋外照明、人工滝・人工噴水用石材・タイル、橋、温室、外壁材、壁間や硝子間のシ−ラ−、ガ−ドレ−ル、ベランダ、自動販売機、エアコン室外機、屋外ベンチ、各種表示装置、シャッタ−、料金所、料金ボックス、屋根樋、車両用ランプ保護カバ−、防塵カバ−及び塗装、機械装置や物品の塗装、広告塔の外装及び塗装、構造部材、及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン等である。
【0038】
本発明のコーティング組成物を被覆使用できる基材としては、水洗による清浄化が期待できる用途においては、例えば、プラスチック、金属、セラミックス、ガラス、木、石、セメント、コンクリ−ト、繊維、布帛、紙、それらの組合せ、それらの積層体、それらの塗装体等である。
より具体的には、上記屋外用途部材が含まれることは勿論、その他に、建物の内装材、窓ガラス、住宅設備、便器、浴槽、洗面台、照明器具、台所用品、食器、食器乾燥器、流し、調理レンジ、キッチンフ−ド、換気扇、窓レ−ル、窓枠、トンネル内壁、トンネル内照明、及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン等である。
【0039】
本発明のコーティング組成物を被覆使用できる基材としては、乾燥促進が期待できる用途においては、例えば、窓サッシ、熱交換器用放熱フィン、舗道、浴室用洗面所用鏡、ビニ−ルハウス天井、洗面化粧台、自動車ボディ及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン等である。
【0040】
本発明のコーティング組成物を被覆使用する用途は上記以外にも着雪防止、気泡付着防止等広範囲に存在する。
着雪防止性は特に表面粗さ1μm以下の表面層を設けると顕著に優れた特性が得られ、例えば、雪国用屋根材、アンテナ、送電線及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン等を含む基材に適用可能である。
【0041】
部材表面に塗膜により形成される表面層の膜厚は、0.4μm以下にするのが好ましい。そうすれば、光の乱反射による白濁を防止することができ、表面層は実質的に透明となる。
さらに表面層の膜厚を、0.2μm以下にすると一層好ましい。そうすれば、光の干渉による表面層の発色を防止することができる。
また表面層が薄ければ薄いほどその透明度は向上する。更に、膜厚を薄くすれば、表面層の耐摩耗性が向上する。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。先ず、実施例と比較例の液調整のために用意した材料を以下に記す。
【0043】
Figure 0003772658
【0044】
Figure 0003772658

【0045】
Figure 0003772658
【0046】
<評価用基板>
大きさ150×70mmのアクリルメラミン系塗装鋼板を140℃で12時間乾燥後、研磨剤入り中性洗剤、蒸留水で順次洗浄し、乾燥後、塗布用基板とした。
【0047】
上記の固形分、溶媒、界面活性剤を混合して、実施例1〜4及び比較例1〜7のコーティング液を調整した。コーティング液中の固形分の重量%は1.0%とし、また溶媒は全て1-プロパノール:ジエチレングリコールモノブチルエーテル:水の比を93:2:5としたものを用いた。
以下の(表1)に実施例1〜4の固形分の組成を、(表2)に比較例1〜7の組成を示す。
【0048】
【表1】
Figure 0003772658
【0049】
【表2】
Figure 0003772658
【0050】
上記の実施例及び比較例において、実施例1、比較例1、比較例5及び比較例6については、界面活性剤としてフッ素系界面活性剤(F179:大日本インキ)、TiO2粒子としてSTS-100(石原産業)、SiO2粒子としてテトラメトキシシラン(信越化学工業製)、Al2O3粒子としてアルミナゾル520(日産化学)、CeO2として ニードラールU-15(多木化学)を用いた。
また、実施例2、実施例4、比較例2及び比較例4については、界面活性剤としてフッ素系界面活性剤(F144D:大日本インキ)を用いた以外は実施例1と同様とした。
また、実施例3、比較例3及び比較例7については、Al2O3粒子としてアルミクリアーゾル(粒子径2〜20nm;川研ファインケミカル製)を用いた以外は実施例1と同様とした。
【0051】
以上の実施例1〜4及び比較例1〜7に係るコーティング液を、スプレー法にて基板に塗布し、以下の評価を行った。先ず、各評価の方法について説明する。
【0052】
<施工直後の外観評価>…塗布直後の60°光沢及び目視により評価した。
(光沢評価)
先に準備した評価用基板の一部をマスキング後、該溶液をスプレー法により塗布し、約20℃で6時間乾燥した。マスキング部、塗布部それぞれ光沢値を測定し、施工後60°光沢維持率を求めた。なお、施工後60°光沢維持率とは、施工後60°光沢維持率(%)=塗布部60°光沢値/マスキング部60°光沢値×100と定義した。
そして、施工後60°光沢維持率を99%以上のものを合格と示した。
(目視評価)
目視で確認できる鱗状の輝き(ギラツキ)がないもの、凝集物がないものを合格とした。
【0053】
<親水性評価> …曝露7日後の水接触角にて評価した。
JIS Z 2381に準拠し、南面0度の直接曝露を行い、7日後に接触角を測定した。接触角値が30°未満を合格とした。
曝露条件:弊社茅ヶ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市)にて5月23日〜29日の7日間行った。
【0054】
<耐久性評価> …促進耐候性試験後の60°光沢により評価した。
サンシャインカーボンアークウェザーメーターによる促進耐候性試験を300時間実施し、塗布部の60°光沢値を測定し、光沢維持率を求めた。
光沢維持率とは、光沢維持率(%)=促進試験300時間後の塗布部60°光沢値/初期塗布部60°光沢値×100と定義した。
そして、光沢維持率を95%以上のものを合格と判定した。
【0055】
<耐摺動性評価>…摺動前後での接触角の変化により評価した。
曝露7日目の試験片を用い、摺動試験機にて22.3gf/cm2の荷重下、水を十分に含んだスポンジで50往復摺動を行なった。摺動後の接触角の上昇が10°以内のものを合格とした。
【0056】
Figure 0003772658
【0057】
次に実施例1〜4及び比較例1〜7の評価結果を(表3)及び(表4)に示す。
【0058】
【表3】
Figure 0003772658
【0059】
【表4】
Figure 0003772658
【0060】
【発明の効果】
以上の(表3)及び(表4)に説明したように本発明に係る光触媒性コーティング組成物は、光触媒性金属酸化物、親水性金属酸化物、シリカ又は/及びシリカ前駆体、及び酸化セリウムなどの屈折率調整材を含む構成としたことで、基材表面の光沢を維持しつつ、親水性(自己浄化機能)を有し、しかも耐久性に優れた光触媒性コーティング組成物が得られる。

Claims (4)

  1. a)光触媒性金属酸化物粒子、b)アルミナ、c)シリカ又は/及びシリカ前駆体、及びd)酸化セリウムを含んでなり、それぞれの配合は固形分に対して、
    前記a)光触媒性金属酸化物粒子は3〜20重量%、前記b)アルミナは10〜60重量%、前記c)シリカ又は/及びシリカ前駆体は5〜50重量%、前記d)酸化セリウムは10〜70重量%であることを特徴とする光触媒性コーティング組成物。
  2. 請求項に記載の光触媒性コーティング組成物において、前記光触媒性金属酸化物粒子の平均粒径は、1-〜100nmであることを特徴とする光触媒性コーティング組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光触媒性コーティング組成物において、前記アルミナの平均粒径は、1-〜100nmであることを特徴とする光触媒性コーティング組成物。
  4. 請求項2または請求項3に記載の光触媒性コーティング組成物において、前記酸化セリウムの平均粒径は、1-〜100nmであることを特徴とする光触媒性コーティング組成物。
JP2000278171A 2000-09-13 2000-09-13 光触媒性コーティング組成物 Expired - Lifetime JP3772658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278171A JP3772658B2 (ja) 2000-09-13 2000-09-13 光触媒性コーティング組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278171A JP3772658B2 (ja) 2000-09-13 2000-09-13 光触媒性コーティング組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002088275A JP2002088275A (ja) 2002-03-27
JP3772658B2 true JP3772658B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=18763375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000278171A Expired - Lifetime JP3772658B2 (ja) 2000-09-13 2000-09-13 光触媒性コーティング組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3772658B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5070725B2 (ja) * 2006-03-30 2012-11-14 住友化学株式会社 難着雪電線
JP5164542B2 (ja) 2007-12-04 2013-03-21 ニチハ株式会社 建材の塗装方法
JP5189851B2 (ja) * 2008-02-14 2013-04-24 東京応化工業株式会社 無機被膜形成用組成物
JP2012087213A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属材用親水性皮膜、親水化処理剤、及び親水化処理方法
JP5613900B2 (ja) * 2010-10-27 2014-10-29 学校法人 岩手医科大学 光触媒水性組成物及び該組成物を用いた抗がん剤分解法
JP7369957B2 (ja) * 2018-12-04 2023-10-27 国立大学法人信州大学 コーティング剤及びコーティング膜
WO2020116541A1 (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 国立大学法人信州大学 コーティング剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002088275A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100468029B1 (ko) 광촉매성 친수성 코팅 조성물
US7959980B2 (en) Hydrophilic compositions, methods for their production, and substrates coated with such compositions
JP3882625B2 (ja) 遮音壁および遮音壁の洗浄方法
KR100880963B1 (ko) 제품의 방오성, 자가-세정성, 세정 용이성 및/또는 김서림 방지 성질을 개선하는 방법
JP3797037B2 (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
JP4712802B2 (ja) 自己洗浄性を有するコーティング用組成物を用いたフィルムまたは建築外装材及びその製造方法
CA2290442A1 (en) Method for surface pretreatment before formation of photocatalytic hydrophilic film, and detergent and undercoat composition for use in the same
CA2256895A1 (en) Antifouling member and antifouling coating composition
EP1765936A1 (en) Multi-layer coatings and related methods
WO2003027202A1 (fr) Composition de cire hydrophilisante
JP2006131917A (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
JP3772658B2 (ja) 光触媒性コーティング組成物
JP4518567B2 (ja) 塗布液
JP2001038219A (ja) 水性の光触媒性親水性組成物、光触媒用水性プライマー及び、それらを用いた光触媒性親水性複合材
JPH11181339A (ja) 親水性コ−ティング組成物
JP4010049B2 (ja) 機能性無機塗料、それを用いた塗装品およびそれらの用途
KR100654299B1 (ko) 방오성 기능성 세라믹 코팅 조성물
JP3684913B2 (ja) 光触媒性親水性被膜の親水性回復剤
JPH11172239A (ja) 親水性部材、部材表面の親水化/親水維持方法及び親水性塗料組成物
JP2000212510A (ja) 機能性無機塗料、その塗装方法および機能性塗装品
JP4537088B2 (ja) 構造物表面の汚染防止用塗装剤組成物
JP2003171621A (ja) 親水化ワックス組成物
JPH11235550A (ja) 機能性無機塗膜の形成方法および機能性塗装品
JPH10195379A (ja) 光触媒性親水性コ−ティング液
KR20010013359A (ko) 광촉매성 친수성 피막 형성 전의 표면 전처리법 및 이에사용되는 세정제 및 언더코트 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3772658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090224

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

S211 Written request for registration of transfer of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314211

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140224

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term