JP3772308B2 - 使用済み紙おむつの液中分解処理方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生分解性素材で形成された使用済み紙おむつを処理液中で効率良く分解処理する方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリヒドロキシブチレート、ポリ乳酸、ポリカプロラクタン、ポリビニールアルコール、ポリブチレンサクシネート、澱粉等を成分とした生分解性素材が各社から開発されている。これらの素材は最終的に自然界において完全に生分解される。
【0003】
しかし上記素材やパルプおよび高吸収性ポリマーを使って表面材、裏面材、吸収体、接着剤等を構成した紙おむつ、生理用品等はまだ市販されていない。それはトイレットペーパーは水中ですぐに溶解し詰ることがないので浄化槽へ流して分解できるのに対して、上記の素材は水中に投棄してもすぐには溶解せずに場合によってはパイプに詰るので、上記素材で紙おむつ等を製品化しても、使用後にそのままトイレに流せなく結局は一般ゴミと一緒に焼却あるいは埋め立てしなければならないという問題があるからである。
【0004】
また、紙おむつの使用は、乳幼児のみならず、失禁症の大人や、寝たきりの高齢者にも広がっており特に近年高齢化が進んで介護施設や老人ホーム等では、大量の使用済みの紙おむつがゴミとして捨てられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、生分解性素材で形成された使用済み紙おむつをゴミとして捨てることなく、処理液中で破砕細分化し、その使用済み紙おむつに吸収付着した排泄物と共に短時間で微生物により分解処理する方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、生分解性素材で形成された使用済み紙おむつをセルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液中において破砕、撹拌すると共に、その処理液の温度調整、水素イオン濃度調整、および一定量の定期的な排水を行う一方給水して処理液の水位を一定とすることにより、連続的に分解処理をして浄化槽への排水または2次処理装置へ排水する方法とすることにより、使用済み紙おむつがより早く微生物によって分解できるようにすると共に、排泄物も同時に微生物分解できるようにする。
【0007】
また請求項2の発明は、請求項1において高温菌のセルロース分解微生物が存在する前記処理液の温度を60℃から80℃に調整維持し、水素イオン濃度を中性に調整維持し、全液量の約1〜5%を定期的に交換することにより、継続して処理液が使用済み紙おむつを分解しやすい環境を維持するようにした。
【0008】
請求項3の発明は、前記使用済み紙おむつを破砕撹拌するための回転撹拌羽根および回転破砕刃を有する破砕撹拌兼第一分解処理槽と、前記破砕撹拌兼第一分解処理槽と連通している分解処理槽と、制御部とからなり、その制御部は、前記撹拌羽根および破砕刃の回転を制御し、前記破砕撹拌兼第一分解処理槽および分解処理槽に満たしたセルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液の温度と水素イオン濃度を調整し、処理液の一定量を定期的に排出し、かつ給水して所定水位を維持する。このように構成した装置により、処理液中で継続して使用済み紙おむつが分解される環境を作り出している。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3において破砕撹拌兼第一分解処理槽の底面に回転撹拌羽根を配置し側壁面に1または複数の回転破砕刃を配置し、制御部により前記回転撹拌羽根および回転破砕刃の回転方向、回転時間、停止時間、周期をそれぞれ制御することにより、処理液中で使用済み紙おむつが効率良く分解されるための最適条件を設定している。
【0010】
請求項5の発明は、請求項3ないし4のいずれかにおいて分解処理槽は、破砕撹拌兼第一分解処理槽で破砕細分化および生分解がある程度進んだ前記使用済み紙おむつが通過できる所定の大きさの連通口で破砕撹拌兼第一分解処理槽と第二分解処理槽が連通し、さらに第三分解処理槽が第二分解処理槽と連通口を有する隔壁で区画され、破砕撹拌兼第一分解処理槽に投入される前記使用済み紙おむつの容積分の処理液が第三分解処理槽からオーバーフローする構造とすることにより、破砕撹拌兼第一分解処理槽から第三分解処理槽へと順次分解が進んでいくようにした。
【0011】
請求項6および請求項7の発明は、制御部について破砕撹拌兼第一分解処理槽および分解処理槽内の高温菌のセルロース分解微生物が存在する処理液の温度をセンサーで測定しその結果に基づいてヒーター制御することにより温度を60℃から80℃に保ち、また処理液の水素イオン濃度をセンサーで測定しその結果に基づいて中和剤を投入して水素イオン濃度を中性に維持するよう設定し、また排水弁を定期的に制御して処理液の所定量を排水し、かつ処理液の水位を液面センサーで検知し所定水位に戻すよう給水することにより、処理液中の微生物が活動しやすい環境を維持するようにした。
【0012】
請求項8の発明は、請求項3ないし7のいずれかにおいて分解処理槽からオーバーフローまたは排水される処理液を2次処理する排水処理手段として多孔質の微生物培養材を使用した2次処理装置を設けることにより、排水を浄化槽へ流して処理することなく微生物で炭酸ガスと水蒸気に分解して空気中へ拡散するようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の装置による分解処理は、表面材をポリ乳酸、吸収体をパルプと澱粉ポリマー、裏面材をポリ乳酸で構成した紙おむつを使用しておこなった。
【0014】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の装置の構成を示している。装置は大きく分けると破砕撹拌兼第一分解処理槽1と、第二分解処理槽2と、第三分解処理槽3と、2次処理槽4と、制御部5とからなる。そして、各槽には高温菌のセルロース分解微生物が存在する処理液Vが所定水位まで満たされている。セルロース分解微生物としては、例えば株式会社田窪工業所製の生ゴミ処理機で使用されている「スーパー地球の友だち菌」(特許第2539735号)を使用することができる。
【0015】
破砕撹拌兼第一分解処理槽1は、底面に回転撹拌羽根11と側壁面に回転破砕刃12を備え、処理液中に投入された使用済みの生分解性素材の紙おむつfおよびそれに吸収付着した排泄物等を撹拌しながら破砕して細分化する。また破砕撹拌兼第一分解処理槽1は第二分解処理槽2と約2mm角メッシュの連通口13で連通しており、生分解性素材は破砕によりあるいは生分解により細分化されたもののみ通過して第二分解処理槽2へ移行する。
第二分解処理槽2は、底部に近い位置に連通口22を有する隔壁21で第三分解処理槽3と区画されている。
【0016】
前記破砕撹拌兼第一分解処理槽1、第二分解処理槽2、第三分解処理槽3内の処理液Vの液温は温度センサーS1で、水素イオン濃度はpHセンサーS2で、水位は水位センサーS3で検知されて制御部5に送られ、それぞれの制御プログラムにより液温は各槽の壁面に取付けられたヒーターHで約60℃に調整され、水素イオン濃度は水酸化ナトリウムあるいは水酸化カルシウム等の中和剤nの投入で中性に調整され、水位は排水弁B2を定期的に開閉して排水すると共に給水弁B1を開閉することにより水Wが給水され所定水位に維持されている。さらに初期の分解促進剤として酵母エキスkが適時投入される。また制御部5は、前記回転撹拌羽根11を駆動するモーターM1と回転破砕刃12を駆動するモーターM2を制御する。
【0017】
第三分解処理槽3は、処理液が使用済み紙おむつの投入によりオーバーフローして2次処理装置4へ流入する流出管31を備え、また前記排水弁B2を中間に有する排水管32を備えて制御部5の制御で定期的に所定量の処理液を2次処理装置4に排水している。
【0018】
2次処理装置4は、多孔質の微生物培養材が入った処理槽であり、第三分解処理槽3から流入した処理液と共に前記微生物培養材を撹拌しながらさらに分解処理して処理液を炭酸ガスと水蒸気として空気中に蒸散させる。
一般の生活排水は生化学的酸素要求量(BOD)が約40、000ppmであり、それを合併浄化槽で約1/10まで処理して公共用水域へ排水しているが、第三分解処理槽3からオーバーフローまたは定期的に排水される処理液は、繊維分がほとんど分解されて溶解しておりまたBODは、最大で約10、000ppmであるため、上記のように2次処理装置で2次処理をおこなう代わりに、浄化槽に排水して浄化するようにしても良い。
【0019】
図2から図7は、制御プログラムのフローチャート図である。
図2は全体の制御プログラムのフローチャート図であり、装置の電源をONすることにより液温制御プログラムAと水位制御プログラムBと水素イオン濃度制御プログラムCと排水制御プログラムDと破砕撹拌制御プログラムE−Fが働く。プログラムA〜Cは各センサーの検知データにより繰り返し作動し、プログラムDは設定時間で繰り返し作動する。破砕撹拌制御プログラムE−Fは、1サイクルを設定した回数Xだけ繰り返した後、2時間停止するという作動を繰返す設定である。
【0020】
図3は液温制御プログラムAのフローチャート図であり、液温の設定温度60℃〜65℃に対して温度センサーS1の測定値TがT<60℃であれば制御部5はヒーターHをONにして処理液Vの液温を上げる。また温度センサーS1の測定値TがT≧65℃であればヒーターHをOFFにする。
【0021】
図4は水位制御プログラムBのフローチャート図であり、水位センサーS3が所定水位を5秒間検知しない場合に給水弁B1を開き、水Wを給水し、水位センサーS3が水位を検知すれば給水弁B1を閉じる。
【0022】
図5は水素イオン濃度制御プログラムCのフローチャート図であり、処理液Vの設定水素イオン濃度をpH6.5〜7に対してpHセンサーS2の測定値PがP<6.5であれば中和剤nとして水酸化ナトリウムあるいは水酸化カルシウム等を処理液Vに投入し、それでpHセンサーS2の測定値PがP≧7になれば中和剤nの投入を停止する。
【0023】
図6は排水制御プログラムDのフローチャート図であり、排水弁B2を60秒間開いて処理液を排水したのち排水弁B2を24時間閉じる作動を繰返す。
【0024】
図7は破砕撹拌制御プログラムE−Fのフローチャート図であり、破砕撹拌指令信号を受けるとまず回転破砕刃12のモーターM2が1秒間反転し、次に回転撹拌羽根11のモーターM1が2秒間正転する間は回転破砕刃12のモーターM2は停止する。続いて回転撹拌羽根11のモーターM1が5秒間正転する間に回転破砕刃12のモーターM2も5秒間正転する。次にモーターM1とモーターM2は共に2秒間停止する。次にモーターM2が1秒間反転し、次にモーターM1が2秒間反転する間はモーターM2は停止する。続いてモーターM1が5秒間反転する間にモーターM2も5秒間正転する。次にモーターM1とモーターM2は共に2秒間停止する。上記の動作を1サイクルとしている。
【0025】
図8は、本発明の液中分解処理装置における生分解性素材の紙おむつの分解試験のグラフである。実験装置の処理液は、全容量64リットルに分解促進剤として酵母エキスを165gと炭酸カルシウムを112.5g投入したものである。液温は約60℃に調整し、水素イオン濃度は随時水酸化カルシウムを投入して平均6.3とした。また処理液は1日平均2100ccを更新した。
【0026】
グラフの縦軸は重さで横軸は試験開始からの日数である。グラフの湿投入量は、生分解性素材の紙おむつ1枚に人工尿150mlを含ませ、さらに処理液を充分に含ませてざる上で1分間静置して得た重量1枚当たり530gの紙おむつを1日目から5日目までは1日に1枚を投入し、6日目以降は1日に3枚づつ投入した積算の重量であり、湿重量は、前日までの投入分をざるですくいあげ1分間静置した後に計測した重量である。
【0027】
湿重量(水中投入)は、処理液の代わりに同量の水でおこなった生分解性素材の紙おむつの分解試験の結果である。生分解性素材の紙おむつは上記と同条件とし水温は常温で水素イオン濃度の調整および破砕撹拌をしないで、前日までの投入分をざるですくいあげ1分間静置した後に計測した。
【0028】
このグラフから、湿投入量(積算)の直線的な増加に対して湿重量は、試験開始から15日くらいまでを除いて横ばい状態でほとんど増加していないので、生分解性素材の紙おむつは良好に分解されていると言える。しかし処理液の代わりに常温の水を使用して破砕撹拌、水素イオン濃度の調整をしない場合の湿重量(水中投入)は湿投入量に対して増加率は若干減少するが、生分解性素材の紙おむつはほとんど分解していないことがわかる。
【0029】
図9は図8と同様本発明の液中分解処理装置における生分解性素材の紙おむつの分解試験のグラフであるが、処理液の量と投入する生分解性素材の紙おむつと人工尿の量を約2倍にしている。実験装置の処理液は、全容量126リットルに酵母エキスを250gと炭酸カルシウムを200g投入したものである。液温は約60℃に調整し、水素イオン濃度は随時水酸化カルシウムを投入して平均値pH6.5に調整した。また処理液は1日平均2000ccを更新した。
【0030】
グラフの縦軸は重さで横軸は試験開始からの日数である。まず湿投入量は、生分解性素材の紙おむつ1枚に人工尿150mlを含ませた1枚当たり530gの紙おむつを1日目から6日目までは1日に3枚を投入し、7日目以降は1日に7枚づつ投入した積算の重量であり、湿重量は、前日までの投入分をざるですくいあげ1分間静置した後に計測した重量である。湿重量(水中投入)は、図8の場合と同様に処理液の代わりに常温の水を使用して破砕撹拌、水素イオン濃度の調整をしない場合の湿重量である。
このグラフも図8と同様の結果が出ている。
【0031】
以上述べたことから、セルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液と、その処理液中での破砕撹拌と、処理液の温度および水素イオン濃度の調整と、処理液の一部更新は生分解性素材から形成された使用済み紙おむつを短時間で分解するための必要な条件であることが分かる。また1日当たりに分解できる使用済み紙おむつの量をさらに多くするためには、処理液の容量を多くすれば良く、また破砕刃と撹拌羽根の回転は破砕撹拌兼第一分解処理槽の大きさや形状によって設定を変えることが容易である。尚、付属装置としては、分解処理装置および2次処理装置から発生するアンモニア、硫化水素、メルカプタン等のガスの脱臭装置を追加すると良い。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、生分解性素材で形成された使用済み紙おむつを、セルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液中で破砕し細分化して、セルロース分解微生物の作用により効率良く分解するので、土中あるいは水中で自然に分解するより早く生分解することができる。これにより、高齢化が進み乳幼児用と共に大人用の紙おむつが大量に使用される現在では、使用済み紙おむつをゴミとして捨てたりあるいは埋め立てたりすることなく、環境を汚染せずに速やかに処分できる効果を奏する。
【0033】
紙おむつと共にそれに吸収付着した排泄物等も一緒に分解処理ができるので、世話をする人あるいは介護者の手間が省けるとともに、衛生的に処理をすることができる。
【0034】
また紙おむつや排泄物を空気中で破砕する場合は、破砕刃に汚物がこびり付いて破砕能力が悪くなるため頻繁に清掃をしなければならないが、本発明の場合は処理液中で紙おむつや排泄物を破砕するので、処理液中の微生物が常に破砕刃についた汚物を分解しているため、破砕刃についた汚物を除去するための装置を組み込んだり、定期的に清掃をしたりする必要がなく、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の構成図
【図2】全体の制御プログラムのフローチャート図
【図3】液温制御プログラムのフローチャート図
【図4】水位制御プログラムのフローチャート図
【図5】水素イオン濃度制御プログラムのフローチャート図
【図6】排水制御プログラムのフローチャート図
【図7】破砕撹拌制御プログラムのフローチャート図
【図8】分解試験のグラフ
【図9】他の分解試験のグラフ
【符号の説明】
1…破砕撹拌兼第一分解処理槽
2…第二分解処理槽
3…第三分解処理槽
4…2次処理装置
5…制御部
Claims (8)
- 生分解性素材で形成された使用済み紙おむつをセルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液中において破砕、撹拌すると共に、その処理液の温度調整、水素イオン濃度調整、および一定量の定期的な排水を行う一方給水して処理液の水位を一定とすることにより、連続的に分解処理をして浄化槽への排水または2次処理装置へ排水することを特徴とする使用済み紙おむつの液中分解処理方法。
- 高温菌のセルロース分解微生物が存在する前記処理液の温度を60℃から80℃に調整維持し、水素イオン濃度を中性に調整維持し、全液量の約1〜5%を定期的に交換することを特徴とする請求項1に記載の使用済み紙おむつの液中分解処理方法。
- 使用済み紙おむつを破砕撹拌するための回転撹拌羽根および回転破砕刃を有する破砕撹拌兼第一分解処理槽と、前記破砕撹拌兼第一分解処理槽と連通している分解処理槽と、制御部とからなり、その制御部は、前記撹拌羽根および破砕刃の回転を制御し、前記破砕撹拌兼第一分解処理槽および分解処理槽に満たしたセルロース分解微生物および酵母エキスが存在する処理液の温度と水素イオン濃度を調整し、処理液の一定量を定期的に排出し、かつ給水して所定水位を維持することを特徴とする使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
- 破砕撹拌兼第一分解処理槽の底面に回転撹拌羽根を配置し側壁面に1または複数の回転破砕刃を配置し、制御部により前記回転撹拌羽根および回転破砕刃の回転方向、回転時間、停止時間、周期をそれぞれ制御することを特徴とする請求項3に記載の使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
- 分解処理槽は、破砕撹拌兼第一分解処理槽で破砕細分化および生分解がある程度進んだ前記使用済み紙おむつが通過できる所定の大きさの連通口で破砕撹拌兼第一分解処理槽と第二分解処理槽が連通し、さらに第三分解処理槽が第二分解処理槽と連通口を有する隔壁で区画され、破砕撹拌兼第一分解処理槽に投入される前記使用済み紙おむつの容積分の処理液が第三分解処理槽からオーバーフローすることを特徴とする請求項3ないし4のいずれかに記載の使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
- 制御部は、破砕撹拌兼第一分解処理槽および分解処理槽内の高温菌のセルロース分解微生物が存在する処理液の温度をセンサーで測定しその結果に基づいてヒーター制御することにより温度を60℃から80℃に保ち、また処理液の水素イオン濃度をセンサーで測定しその結果に基づいて中和剤を投入して水素イオン濃度を中性に維持することを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
- 制御部は、排水弁を定期的に制御して処理液の所定量を排水し、かつ処理液の水位を液面センサーで検知し所定水位に戻すよう給水することを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
- 分解処理槽からオーバーフローまたは排水される処理液を2次処理する排水処理手段として多孔質の微生物培養材を使用した2次処理装置を設けたことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の使用済み紙おむつの液中分解処理装置。
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