JP3771783B2 - インターネット電話、インターネットfax、インターネットtv電話の通信網の制御装置及び制御方法 - Google Patents
インターネット電話、インターネットfax、インターネットtv電話の通信網の制御装置及び制御方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に長距離通話部分をインターネットに置き換えて通信を行うインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置及び制御方法の改良、特に、例えば、各国毎等の一定地域毎に設置される中央情報管理サーバ又はこの各中央情報管理サーバに接続される中継基地の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に、海外への国際電話等の長距離電話又は長距離FAX通信における通信料金の低減を目的として、インターネット技術のめざましい進展を背景に、これらの長距離通信の部分をネットワークの1つであるインターネットに置き換えて通信を行うインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話(以下、必要に応じて、適宜「インターネット電話等」と略称する。)が普及し始めている。
【0003】
このインターネット電話等の通信網は、通信元の通信端末からPSTNやISDN等の公衆回線網を通じてゲートウェイを備えた中継基地に電話をかけ、この中継基地のゲートウェイにより通信をインターネットに接続して、通信先の通信端末が属する公衆回線網を管轄する中継基地までをインターネットで接続し、この通信先の通信端末を管轄する中継基地から通信先の通信端末までの間を再び公衆回線網を通じて接続することにより通話又はFAX送信等の通信を可能とするものであり、専ら市内通話回線の使用料相当の低料金で、特に長距離通話等を可能とするものである。
【0004】
このインターネット電話等の通信網は、主に長距離通信を目的とし、特に、他国への海外通信も対象としているため、通信のための中継設備が非常に広範囲な地域において設置される。この場合、この中継設備は、一般に、例えば国毎等の一定の地域毎に設置された中央情報管理サーバと、この国毎等に設置された各中央情報管理サーバに接続される中継基地とから成り、通信元の通信端末から料金的に最寄りの各中継基地に送信されたユーザーの認証情報を、その中継基地を管轄する中央情報管理サーバに送信して、この認証情報に該当するユーザーがインターネットへのアクセス権を正規に有するかを中央情報管理サーバにより認証した後、各中継基地がインターネットを介して他の中継基地に通信を接続する。
【0005】
このように、インターネット電話等にあっては、各中継設備が非常に広範囲において設置されるが故に、通常は、1人のインターネット電話等の通信網の管理者の手によって全ての中継設備を設置、管理することが必ずしも容易ではないことに鑑み、各一定地域毎又は各中継基地毎に、この通信網を管理する主たる管理者が代理業者等との間で契約等を締結して、主たる管理者が、この代理業者によって間接的に通信網を管理することが多い。
【0006】
具体的には、例えば、日本国に主たる管理者が存在する場合、他の国に設置すべき中央情報管理サーバは当該国の通信事業者を代理業者として設置し、更に、この各中央情報管理サーバに接続されると共にユーザーの通信端末に接続されるべき一般にアクセスポイントと呼ばれる中継基地も、例えば、市や県、州単位等の一定地域毎に各中央情報管理サーバの管理業者等と契約を締結した通信事業者を代理業者として設置し、間接的に通信網の管理を行うことが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、代理業者契約等を前提とした通信網の管理においては、例えば、当該中継設備を管理する代理業者との契約の満了、あるいは、代理業者による主たる管理者等に対する債務不履行等の不祥事、また、代理業者が管理する当該中継設備の移設等により、その中継設備の稼働を停止すべき必要が生じた場合であっても、当該中継設備が当該代理業者の管理下にあるため、代理業者の同意がなければその中継設備の稼働を停止することができない問題があった。
【0008】
この場合、当該代理業者の元へ直接赴き、主たる管理者等において、当該中継設備の稼動を停止する作業を行うことも不可能ではないが、インターネット電話等の通信網においては、特に、上記のように、主たる管理者等が存する国内においては勿論のこと、遙か海外にまで、非常に広範囲にわたって多数の中継設備が設置されているため、その監視や管理が容易ではなく、また、代理業者等が中継設備の稼動停止の求めに応じない場合等にあっては、わざわざ現地に赴く必要が生じ、その移動、交渉、指導する手間と時間、コストは莫大なものとなる問題があった。
【0009】
また、かかる停止作業に関する問題のみならず、各代理業者等が管理する各中継設備には、接続のために必要なユーザーの認証情報、電話番号等の接続情報等が記憶されており、代理業者との代理関係が終了したため拘束力がなくなった結果、当該中継設備に記憶されたユーザーに関するデータが第三者に流出するおそれがあった。このことはユーザーとの信頼関係を構築する上で避けなければならない事態であることを考慮すると、危機管理の上で重要な問題といえる。
【0010】
なお、従来から、インターネット電話等の通信網においても、少なくとも、アクセスポイントと称される中継基地を中央情報管理サーバ等によって外から制御することは行われているが、これは、上述した中央情報管理サーバによる各中継基地へのユーザーの認証情報の確認や認証情報の変更等も含め、ユーザーの通信端末からの通信を適切に制御するための、又は逆に、料金の未払いや第三者による接続等の不正なアクセスを防止するための、主にユーザーの通信端末と各中継設備との間の通信を対象としてユーザーの使用する通信端末を管理するための制御しか行われておらず、中継設備自体の稼動を、特に外部から制御する手段は提供されていなかった。このため、上記の問題に適切に対応することは必ずしもできなかった。
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備の稼働を当該中継設備を管理する代理業者等の意思にかかわらず停止させると共に、ユーザーに関するデータの流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができるインターネット電話等の通信網の制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報を記憶し、他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0013】
このように、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備に認識情報を付与し、他の中継設備によって認識情報が認識されている場合に限り通信のために機能することができるように設定した上で、他の中継設備により、この認識情報を消去又は変更すると、当該中継設備の管理者の意思に関係なく当該中継設備の稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には当該中継設備の稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、当該中継設備が遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0014】
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、この接続情報に従って通信端末からの通信を処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0015】
このように、任意の中継設備から他の任意の中継設備に記憶されたユーザーに関する情報を含む接続情報を消去可能とすると、当該中継設備の稼働を外部からの操作により当該中継設備の直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、当該中継設備が使用されなくなった後において、当該中継設備からユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0016】
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報及び通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段及び他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0017】
この第3の解決手段は、上記第1及び第2の解決手段を組み合わせたものであり、該当する中継設備の稼働を確実に停止させることができると共に、その稼動の停止後において当該設備に記憶されていたユーザーに関する情報を含む接続情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに設けられて、他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して、この他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0019】
このように、例えば、東京と大阪等の一定地域毎に中央情報管理サーバが設置されている場合に、例えば、東京に設置された中央情報管理サーバから、大阪に設置されている中央情報管理サーバの認識情報や接続情報を消去又は変更すると、東京からの作業で遠方の大阪の中央情報管理サーバを稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第4の解決手段は、従来は制御する側であった中央情報管理サーバを制御する点において、特徴的である。
【0020】
本発明、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段が設けられた任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとは異なる国に設置されていることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0021】
このように制御する中央情報管理サーバと制御される中央情報管理サーバとを異なる国に設置し、とある任意の国から他国に存在する中央情報管理サーバの稼動を停止し又は接続情報を消去すると、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる。
【0022】
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、任意の一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に設けられて、他の任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0023】
このように、制御する中継設備と制御される中継設備として、中継基地から中継基地へという組合せとすると、中継基地は比較的多数の箇所に設置されるため、全国各地から他の中継基地を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第6の解決手段においては、これまでは、主に、通信をインターネットに接続する役割のみを有していた中継基地に他の中継基地を制御する機能が付与されている点において、特徴的である。
【0024】
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバに設けられて、一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0025】
このように、中央情報管理サーバにより各中継基地の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去すると、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地を適正に管理することができ、特に、この第7の解決手段においては、従来、主に、インターネットへの接続を確立するために制御されていた中継基地を、その停止のために制御する点において、特徴的である。
【0026】
また、本発明は、特に上記の解決手段であるインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を使用して、これらのインターネット電話等の通信網を制御する以下の方法をも提供する。即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に相互に他の中継設備によって認識される認識情報を記憶させ、各中継基地を他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して任意の中継設備により他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0027】
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、各中継設備を接続情報に従って通信端末からの通信を処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して任意の中継設備により他の中継設備に記憶された接続情報を消去することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0028】
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に相互に他の中継設備によって認識される認識情報及び通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、各中継設備を他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して、任意の中継設備により、他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0029】
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバであって、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバにより、他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0030】
本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第11の解決手段において、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとを異なる国に設置することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0031】
本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、任意の一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地であって、任意の中継基地により、他の任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0032】
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバであって、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバは、各中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は本発明のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置10の設置状態の概略を示し、このインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置10は、図1に示すように、ユーザーが使用するインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末1からの通信をインターネット20に接続するための中継設備12を備えている。
【0034】
この中継設備12とは、図1に示すように、例えば、各国毎等の一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ14、又は、この一定地域毎(各国毎)にこの中央情報管理サーバ14に接続される中継基地16をいう。なお、この中央情報管理サーバ14が設置される一定地域は、必ずしも上記の国単位には限られず、任意に設定することができ、例えば、日本国という一国においても東京と大阪、また、米国等の広大な国においては、例えば、大きく東地区(例えば、ワシントン等)と西地区(例えば、サンフランシスコ等)、また、各州毎等に設置することができる。更には、1つの中央情報管理サーバ14により複数の国に跨る地域を管轄させることもできる。
【0035】
また、中継基地16は、一般にアクセスポイントと呼ばれるもので、図1に示すように、一定地域毎に、各中央情報管理サーバ14に接続される。この中継基地16を設置する地域単位も、都道府県単位、市単位等を問わず、更に複数の県や市等に跨って設定する等任意に設定することができ、勿論、1つの中央情報管理サーバ14に接続される各単位地域毎の設置数も特に問わない。例えば、東京に設置されている1つの中央情報管理サーバ14に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県等の各々に設けられた4つの中継基地を接続する形態や、更に広範な地域にわたる中継基地16を接続することもできる。なお、この各中継基地16と中央情報管理サーバ14との接続は、フレームリレーや専用線等によって接続することができるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、接続の形態は特に問わない。
【0036】
一方、この各中継基地16には、図1に示すように、PSTNやISDN等の公衆回線網2を介してユーザーが使用するインターネット電話等の通信端末1が接続され、各中継基地16は、この通信端末1からの通信をインターネット20を介して他の中継基地16へ転送して、インターネット電話等の通信を可能とする。
【0037】
具体的には、例えば、図1に示すように、利用者(通信元)が、その通信端末1Aを利用して通信先の通信端末1Bに電話を掛けるために、その通信先の電話番号を市外局番を含めてダイアルすると、接続のためのユーザーの認証情報等を記憶したアダプタ3等の接続認証手段を介して、料金的に最寄りの中継基地16である中継基地16Aに公衆回線網2を通じて、通信元の通信端末1Aが中継基地16Aに接続される。
【0038】
このようにして公衆回線網2による通信が中継基地16Aに接続されると、アダプタ3等によりユーザーの認証情報及び通信先の電話番号又はFAX番号が公衆回線網2を介して中継基地16Aに送信され、この認証情報を受信した中継基地16Aは、受信した認証情報を中央情報管理サーバ14Aに送信し、中央情報管理サーバ14Aにおいて必要な認証をして中継基地16Aにインターネット20への接続の許可・不許可の判断を伝達し、許可の判断である場合には、その判断を受けた中継基地16Aが、通信先の通信端末1Bに料金的に最も近い他の中継基地16Bにインターネット20を介して通信を接続する。
【0039】
この通信先の通信端末1Bが属する公衆回線網2を管轄する中継基地16Bは、図1に示すように、インターネット20を介して、通信先の電話番号又はFAX番号を中継基地16Aから受信し、該当する電話番号又はFAX番号に再び公衆回線網2を介して電話を掛け、通信先が発呼に応じることにより、通信元の通信端末1Aと通信先の通信端末1Bとが通信可能に接続される。なお、これらのインターネット電話等の通信のための作動は、図1に示すように、同じ国(例えば、X(図1参照))への通信の場合のみならず、他の国(例えば、Y(図1参照))の通信端末1Cへ通信する場合も同様である。
【0040】
各中継基地16は、上記の機能から解るとおり、図1に示すように、少なくとも通信をインターネット20に接続するためのゲートウェイ22を備え、このゲートウェイ22は、受信した音声信号等をインターネット20による通信に適した信号(IP)に変換、圧縮等し、これを他の中継基地16にインターネット20を介して転送する。また、この中継基地16は、その他、必要に応じて、図示しない、ゲートウェイコントローラなどを備えることもできる。
【0041】
なお、この場合、各中継基地16のインターネット20への接続も、適切にインターネット20に接続することができれば、例えば、専用線を用いる等、特にその形態を問わず、また、各中継基地16によって接続形態が異なっても良い。
【0042】
また、通信端末1も、電話、TV電話専用の電話機、FAX専用のFAX装置等やパーソナルコンピュータ等の情報通信端末等、音声信号や映像信号の送受信をして通話やFAX通信等を可能とすることができるものであれば、特にその形態を問わない。更に、これらの通信端末1が加入する公衆回線網2は、PSTN、ISDN等の有線、また携帯型電話等の無線等の形態は特に問わず、その他、例えば、CATVその他の専用線として用いられているものであってもよい。
【0043】
本発明においては、以上の中継設備12には、他の中継設備12によって認識される認識情報及び通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報が記憶されており、他の中継設備12によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話等の通信端末1からの通信を接続情報に従って処理してインターネット20に接続するために機能することができるように設定されている。
【0044】
具体的には、まず、その中継設備12が中継基地16である場合を図1を例に説明すると、例えば、中継基地16Aであれば、この中継設備12である中継基地16Aは、他の中継設備12である、例えば、中央情報管理サーバ14Aによってその認識情報が予め記憶して登録されており、ユーザーの認証情報の確認等のために中継基地16Aが中央情報管理サーバ14Aにアクセスする場合等に、同時に併せて、中継設備16Aは自らの認識情報をも中央情報管理サーバ14Aに送信する。
【0045】
一方、中央情報管理サーバ14Aでは、送信された中継基地16Aの認識情報が、予め記憶して登録した認識情報と一致するかを確認し、一致して認識できた場合にのみ、ユーザーの認証情報の確認等の所定の処理等をすることにより中継基地16Aがその後の処理を進めることを許可し、認識できない場合には、中継基地16Aが通信のインターネットへの接続等の処理をするために必要な情報を送信しないことにより、中継基地16Aのインターネット20への接続機能を停止させることができる。なお、この中継設備12の認識情報は、例えば、数字、アルファベット、記号等の適宜な組み合わせ等から構成することができる。
【0046】
また、中継設備12が中継基地16である場合には、通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報とは、例えば、通信をインターネット20へ接続するための自らのIPアドレスや、通信の転送先となる他の中継基地16のIPアドレスや電話番号、また、ダイアルされた市外局番に基づき転送すべき先である他の中継基地16を決定するために必要な制御情報、信号の変換、圧縮を行うための制御情報、更に、ユーザーの認証情報等の、通信のインターネット20への接続の際に必要となる上記自らの認識情報以外の情報をいう。従って、この接続情報が存在しない又は適正でない場合には、中継基地16は、通信をインターネット20へ接続することができない。
【0047】
この場合、上記の例では、中継基地16Aは、自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aにより、その認識情報が認識されるように設定されているが、必ずしも中継基地16の認識情報を認識する相手方である中央情報管理サーバ14は自らを管轄するものには限定されず、例えば、通信網全体の主たる管理者が管理する他の中継設備12である中央情報管理サーバ14によって認識されるように設定することもでき、これによれば、通信網全体の管理を一元化して、管理を容易とすることができる。
【0048】
また、同様に、上記の例では、中央情報管理サーバ14を、中継基地16の認識情報を認識する相手として設定したが、他の中継設備12であれば、必ずしも中央情報管理サーバ14には限定されず、他の中継基地16を認識相手として設定することもできる。
【0049】
更に、上記の例では、中継基地16の認識先として、1つの中央情報管理サーバ14Aのみを選定したが、複数の他の中継設備12によって認識されるように設定することもできる。また、勿論、認識相手は、当該中継基地16が存在する国とは別の国に設置されている中継設備12とすることもできる。
【0050】
なお、いずれの形態においても、中継基地16(例えば中継基地16A)の認識情報の管理に当たっては、インターネット電話等の通信の際に必須的に接続される管轄する中央情報管理サーバ14(中央情報管理サーバ14A)以外の中継設備12によって、認識されるように設定した場合には、インターネット電話等の通信のための接続とは別に認識情報を該当する中継設備12に送信することにより対応することができる。また、認識情報の認識の方法も、上記のように、ユーザーからの発呼要求があった場合にのみ行う形態ではなく、常時、監視して認識するように設定することもできる。
【0051】
次に、その中継設備12が中央情報管理サーバ14である場合を図1を例に説明すると、例えば、中央情報管理サーバ14Bであれば、この中継設備12である中央情報管理サーバ14Bは、第1の例としては、他の中継設備12である、例えば、中央情報管理サーバ14Aによってその認識情報が予め記憶して登録されており、中央情報管理サーバ14Bは、例えば、自らが管轄する中継基地16(例えば、図示の中継基地16B等)から接続のための処理要求があった場合等に、自らの認識情報を中央情報管理サーバ14Aに送信する。
【0052】
一方、中央情報管理サーバ14Bからその認識情報の送信を受けた中央情報管理サーバ14Aでは、送信された中央情報管理サーバ14Bの認識情報が、予め記憶して登録した認識情報と一致するかを確認し、一致して認識できた場合にのみ、ユーザーの認証情報の確認等の所定の処理等をすることにより中央情報管理サーバ14Bがその後の処理を進めることを許可し、認識できない場合には中央情報管理サーバ14B自体をユーザーの認証情報の確認や料金処理等の通信のインターネット20への接続のために必要な処理をすることができないように設定をしておくか、又は、制御する側である中央情報管理サーバ14Aにより通信をインターネット20に接続するために必要な処理をすることを制限する信号を中央情報管理サーバ14Bに送信することにより、中央情報管理サーバ14Bのインターネット20への接続機能を停止させることができる。
【0053】
また、第2の例として、中央情報管理サーバ14Bの認識相手として、自らが管轄する各中継基地16を設定することもできる。即ち、中継設備12である中央情報管理サーバ14Bは、自らが管轄する他の中継設備12である、複数の中継基地16(例えば、図示の中継基地16B等)によってその認識情報が予め記憶して登録されており、各中継基地16がユーザーの認証情報の確認等のために中央情報管理サーバ14Bにアクセスする場合等に、各中継基地16は、同時に併せて、記憶している中央情報管理サーバ14の認識情報をも中央情報管理サーバ14Bに送信し、認識情報の送信を受けた中央情報管理サーバ14Bの認識情報と一致した場合のみ、中央情報管理サーバ14Bは、ユーザーの認証情報の認証などの必要な処理を行うことができるように設定することもできる。従って、中央情報管理サーバ14Bは、中継基地16から送信された認識情報が自らの認識情報と一致しない場合には、その認識情報を送信した中継基地16のために機能することができず、その結果、その中央情報管理サーバ14Bの通信のインターネット20への接続のための機能が停止される。。
【0054】
また、中継設備12が中央情報管理サーバ14である場合には、通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報とは、例えば、認証の際に照合すべきユーザーの認証情報や、料金管理情報等の、通信のインターネット20への接続の際に必要となる上記認識情報以外の情報をいう。従って、この認証情報が適正でない場合には、中央情報管理サーバ14は、通信をインターネット20に接続するために機能することができない。
【0055】
この場合、上記の例では、中央情報管理サーバ14Bは、他の中央情報管理サーバ14A又は自らが管轄する各中継基地16により、その認識情報が認識されるように設定されているが、必ずしも中央情報管理サーバ14の認識情報を認識する相手は、これらには、例えば、他の中央情報管理サーバ14の管轄下にある中継基地を認識相手として設定することもできるし、勿論、他の国に設置されている中継設備12を認識相手として設定することもできる。また、複数の他の中継設備12によって認識されるように設定することもできる点も、上記の中継基地16の場合と同様である。
【0056】
なお、この中央情報管理サーバ14を制御する場合にあっても、自らが管轄する中継基地16以外の中継設備12によって、認識されるように設定した場合には、インターネット電話等の通信のための接続とは別に認識情報を該当する中継設備12に送信することにより対応することができる。また、認識情報の認識の方法も、上記のように、ユーザーからの発呼要求があった場合にのみ行う形態ではなく、常時、監視して認識するように設定することもできる。
【0057】
また、認識情報の認識は、必ずしも、一方を主(制御側)、他方を従(被制御側)としてのみ行う必要はなく、相互に対等に、例えば中央情報管理サーバ14同士で相互に行うこともできる。一方、上記の中継設備12の認識情報の設定によるインターネット20への接続機能の制限は、必ずしもインターネット電話等の通信網を構成する全ての中継設備12に設定する必要はなく、例えば、通信網全体の主たる管理者の管理下にある中継設備12を除いて設置したり、また、例えば、主たる管理者が存する国以外の国等、特に接続機能の停止を必要とすることが予想される特定の中継設備12にのみ設置することもでき、少なくとも、次に述べる認識情報管理手段24や接続情報管理手段26による制御の対象となる中継設備12には、設置する。
【0058】
本発明においては、任意の中継設備12は、図2に示すように、上記のように認識情報や接続情報を有する他の任意の中継設備12に接続されて、その他の任意の中継設備12に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段24、及び、他の任意の中継設備12に接続されて他の任意の中継設備12に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段26を有している。この場合、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係として、大きく以下の3つの形態が考えられる。
【0059】
第1の形態としては、図1のAに示すように、中央情報管理サーバ14を他の中央情報管理サーバ14によって制御する形態である。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aに設け、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた認識情報管理手段24により他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Bに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた接続情報管理手段26により他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Bに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の一定地域の中央情報管理サーバ14Bを制御することことができる。
【0060】
この場合、中央情報管理サーバ14Aは、具体的には、例えば、フレームリレー、専用線、公衆回線網等の適宜な通信手段により中央情報管理サーバ14Bに接続され、何らかの理由により中央情報管理サーバ14Bの機能を停止させる必要が生じた場合、中央情報管理サーバ14Aの認識情報管理手段24が、中央情報管理サーバ14Bに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中央情報管理サーバ14Bに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。
【0061】
中央情報管理サーバ14Bは、このように認識情報が変更又は消去されたり、また、接続情報が消去されると、前述したように、インターネット電話等の通信のために機能することができなくなる。従って、中央情報管理サーバ14Bの直接の管理者の意思に関係なく中央情報管理サーバ14Bの稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には中央情報管理サーバ14Bの稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、この中央情報管理サーバ14Bが遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0062】
同様に、接続情報を消去すると、中央情報管理サーバ14Bの稼動を外部からの操作により中央情報管理サーバ14Bの直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、中央情報管理サーバ14Bが使用されなくなった後において、この中央情報管理サーバ14Bからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0063】
以上の記載から解るとおり、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26は、通信網全体の主たる管理者の管理下にある中央情報管理サーバ14に設けることが本来は望ましい。但し、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中継設備12は、必ずしも、通信網全体の主たる管理者が管理する中央情報管理サーバ14には限られず、任意に設定することができ、例えば、主たる管理者以外の者が管理する他の中央情報管理サーバ14に設けることもできるし、また、その場合において、複数の中央情報管理サーバ14に認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26設置して相互に制御することができるように設定することもできる。勿論、主従の関係にあっても、相互に制御可能な設定とすることもでき、更には、このような主従の関係を特に設定することなく、単に相互に制御可能な設定とすることもできる。なお、このことから解るとおり、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中央情報管理サーバ14は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中央情報管理サーバ14に設置することもできる。
【0064】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中央情報管理サーバ14Bの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中央情報管理サーバ14Bの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、一致させることができるが(即ち、上記の例で言えば、認識も制御もいずれも中央情報管理サーバ14Aにより行う)、必ずしも一致する必要はなく、例えば、中央情報管理サーバ14Bの認識情報の認識相手としては管轄する中継基地16B等を設定し、一方、認識情報、接続情報の変更等による制御は中央情報管理サーバ14Aにより行うことができる。
【0065】
なお、このように、中央情報管理サーバ14Bの認証情報及び接続情報を変更、消去すると、当該中央情報管理サーバ14Bに管轄される中継基地16B等も結果的に、ユーザーの認証情報の認証を行うことができなくなるため、稼動不能となるが、この場合、後述するように、この制御された中央情報管理サーバ14Bの管轄下にあった各中継基地16の接続情報等を中央情報管理サーバ14A、又は、他の中継基地16等からの操作によって、管轄すべき中央情報管理サーバ14を、制御された中央情報管理サーバ14B以外の他の中央情報管理サーバ14に変更すること等により対応することができる。
【0066】
また、制御対象となる中央情報管理サーバ14Bの認識情報の変更又は消去は、その全てを変更又は消去することもできるが、前述したように、自らの認識情報が他の中継設備12と一致しない場合にのみ、その認識情報を有する中央情報管理サーバ14の機能が停止するので、その変更又は消去は、必ずしも全部を変更又は消去する必要はなく、一部のみを変更又は消去することにより対応することもできる。同様に、接続情報も、認証情報等のユーザーに関する情報を除いては、一部のみを消去することにより対応することもできる。
【0067】
このように、例えば、例えば、東京に設置された中央情報管理サーバ14から、大阪に設置されている中央情報管理サーバ14の認識情報や接続情報を消去又は変更すると、東京からの作業で遠方の大阪の中央情報管理サーバ14を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第1の形態は、従来は制御する側であった中央情報管理サーバ14を制御する点において、特徴的である。
【0068】
なお、この第1の形態においては、認識情報管理手段24や接続情報管理手段26が設けられた任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14と、制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14とは、例えば、図1に示すX国とY国等のように、異なる国に設置されていてもよい。これにより、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる。
【0069】
次に、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係の第2の形態として、図1のBに示すように、中継基地16を他の中継基地16によって制御する形態を挙げることができる。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aに接続された中継基地16Aに設け、この中継基地16Aに設けられた認識情報管理手段24により他の任意の中継基地16Dに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中継基地16Aに設けられた接続情報管理手段26により他の任意の中継基地16Dに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の中継基地16Dを制御することことができる。
【0070】
この場合、制御する側の中継基地16Aと制御される側の中継基地16Dとは、例えば、インターネット電話等の通信にも用いるインターネット20により、又は、これとは別に、フレームリレー、専用線、公衆回線網等の適宜な通信手段により相互に接続され、何らかの理由により中継基地16Dの機能を停止させる必要が生じた場合、中継基地16Aの認識情報管理手段24が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。
【0071】
中継基地16Dは、このように認識情報が変更又は消去されたり、また、接続情報が消去されると、前述したように、インターネット電話等の通信のために機能することができなくなる。従って、中継基地16Dの直接の管理者の意思に関係なく中継基地16Dの稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には中継基地16Dの稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、この中継基地16Dが離れた箇所にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0072】
同様に、接続情報を消去すると、中継基地16Dの稼動を外部からの操作により中継基地16Dの直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、中継基地16Dが使用されなくなった後において、この中継基地16Dからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0073】
なお、図示の実施の形態では、図1のBに示すように、中継基地16Aは、同じ中央情報管理サーバ14Aにより管轄される中継基地16Dに対して、その認識情報や接続情報を制御したが、必ずしも、制御する対象は同じ中央情報管理サーバ14Aにより管轄される中継基地16に限定されるものではなく、例えば、他の中央情報管理サーバ14Bにより管轄される中継基地16Bや、勿論、他の国に存在する中央情報管理サーバ14Cに管轄される中継基地16Cの認識情報や接続情報を変更等して制御することもできる。また、このように、一方的な制御のみならず、設置個所の位置関係を問わず、中継基地16同士で相互に認識情報や接続情報を変更、消去等により制御可能とすることもできる。また、上記第1の形態と同様、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中継基地16は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中継基地16に設置することができる。
【0074】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中継基地16Dの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、一致させることができるが(即ち、上記の例で言えば、認識も制御もいずれも中継基地16Dにより行う)、必ずしも一致する必要はなく、特に、制御対象が中継基地16である場合には、認識情報の認識相手としては自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aを設定した方が簡易で、一方、この場合の認識情報、接続情報の変更等による制御は中継基地16Aにより行うこともできる。
【0075】
このように、中継基地16により、他の中継基地16を制御すると、中継基地16は比較的多数の箇所に設置されるため、全国各地から他の中継基地16を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第2の形態は、これまでは、主に、通信をインターネット20に接続する役割のみを有していた中継基地16に他の中継基地16を制御する機能を付与する点において、特徴的である。
【0076】
次に、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係の第3の形態として、図1のCに示すように、中央情報管理サーバ14によって中継基地16を制御する形態を挙げることができる。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aにに設け、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた認識情報管理手段24によりその管轄下にある中継基地16Dに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた接続情報管理手段26によりその管轄下にある中継基地16Dに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の中継基地16Dを制御することことができる。
【0077】
具体的には、何らかの理由により中継基地16Dの機能を停止させる必要が生じた場合、中央情報管理サーバ14Aの認識情報管理手段24が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。これにより、上記第2の形態と同様に、中継基地16Dの直接の管理者の意思に関係なく中継基地16Dの稼動を停止させることができ、また、中継基地16Dが使用されなくなった後において、この中継基地16Dからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0078】
なお、図示の実施の形態では、図1のCに示すように、中央情報管理サーバ14Aは、その管轄下にある中継基地16Dに対して、その認識情報や接続情報を制御したが、この場合の中央情報管理サーバ14Aと中継基地16Dとの接続は、前述したようにインターネット電話等の通信に際して中継基地16Dがユーザーの認証情報の認証のために中央情報管理サーバ14Aにその認証情報を送信するために設定されているフレームリレーや専用線等の適宜な通信手段をそのまま用いることができ、これによれば、別途通信手段を構築する必要がなく簡易である。もっとも、必ずしも、これには限定されず、認識情報や接続情報の変更のために別途に適宜な通信手段を設けることもできる。
【0079】
一方、中央情報管理サーバ14Aが制御すべき中継基地16は任意に設定することができ、図示の実施の形態と異なり、必ずしも、自らが管轄する中継基地16に限定されるものではなく、例えば、他の中央情報管理サーバ14Bにより管轄される中継基地16Bや、勿論、他の国に存在する中央情報管理サーバ14Cに管轄される中継基地16Cの認識情報や接続情報を変更等して制御することもできる。このように、自らが管轄しない中継基地16の認識情報や接続情報を変更等して制御する場合には、制御する側の中央情報管理サーバ14と制御される中継基地16との接続は、フレームリレー、専用線、公衆回線網、また、インターネット20等の適宜な通信手段により行うことができる。また、上記第1、第2の形態と同様、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中央情報管理サーバ14は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中央情報管理サーバ14に設置することもできる。
【0080】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中継基地16Dの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、特に、この第3の形態のように制御対象が中継基地16である場合には、一致させて、認識情報の認識相手としても、また、認識情報や接続情報の変更等を制御するものとしても、いずれも、自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aを設定した方が簡易ではあるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、認識情報の認識は、他の中央情報管理サーバ14や中継基地16により行うようにすることもできる。
【0081】
このように、中央情報管理サーバ14により、各中継基地16の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去すると、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地16を適正に管理することができ、特に、この第3の形態においては、従来、主に、インターネット20への接続を確立するために制御されていた中継基地16を、その停止のために制御する点において、特徴的である。
【0082】
なお、上記第2又は第3の形態のように、中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去すると、当該中継基地16Dをアクセスポイントとするユーザーが、そのままではインターネット電話等による通信を行うことができなくなるが、この点については、本発明者が既に提案済みであるインターネット電話等の通信端末1に接続されたアダプタ3等の接続認証手段に記憶された中継基地16の電話番号情報を、主たる管理者の側の操作で自動的に変更することができる技術を適用して、ユーザーの通信端末1が接続されるべき中継基地16の電話番号情報を他の中継基地16の電話番号情報に変更することにより、ユーザーに手間を掛けさせることなく、インターネット電話等の通信を可能な状態に維持することができる。
【0083】
また、制御対象となる中継基地16Dの認識情報の変更又は消去は、第2又は第3の形態においても、第1の形態と同様に、その全てを変更又は消去することもできるが、必ずしも全部を変更又は消去する必要はなく、一部のみを変更又は消去することにより対応することもできる。同様に、接続情報も、認証情報等のユーザーに関する情報を除いては、一部のみを消去することにより対応することもできる。
【0084】
本発明の他の実施の形態として、図示の実施の形態では、中継設備12は、図2に示すように、認識情報管理手段24と接続情報管理手段26の両方を備えていたが、必ずしも、両方を備える必要はなく、いずれか一方のみを設定することもできるし、また、中継設備12毎にその設定を変えることもできる。
【0085】
また、同様に、上記の実施の形態では、いずれの場合も、1つの中継設備12に対して、他の1つの同じ中継設備12から、認識情報と接続情報の両方を制御するようにしたが、必ずしも、これに限定されるものではなく、例えば、中継基地16Dを制御する場合を例に述べると、この中継基地16Dの認識情報の変更又は消去は中央情報管理サーバ14Aにより、一方、接続情報の消去は、他の中継基地16Aにより行う等、それぞれの情報の制御を異なる中継設備12によって行うことができるように設定することもできる。
【0086】
更に、1つの制御対象である中継設備12に対して、他の1つの中継設備12によってだけではなく、他の複数の中継設備12によって、認識情報や接続番号の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。
【0087】
加えて、以上の記載から解るとおり、上記の第1乃至第3の実施の形態は、1つの通信網全体において、それぞれ複合的に使用することができる。即ち、例えば、第1と第3の形態を組み合わせて、中央情報管理サーバ14Aにより、他の中央情報管理サーバ14Bと中継基地16Aの両方を制御することができるように設定することもできるし、第2と第3の形態を組み合わせて、中継基地16Dに対して、中央情報管理サーバ14Aと中継基地16Aの両方によって、認識情報や接続情報の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。同様に、第1と第2の形態を組み合わせて、中央情報管理サーバ14同士及び中継基地16同士の制御を併用して認識情報や接続情報の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のように、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備に認識情報を付与し、他の中継設備によって認識情報が認識されている場合に限り通信のために機能することができるように設定した上で、他の中継設備により、この認識情報を消去又は変更可能としているため、当該中継設備の管理者の意思に関係なく当該中継設備の稼動を停止させることができるので、必要が生じた場合には当該中継設備の稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、当該中継設備が遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる実益がある。
【0089】
本発明によれば、上記のように、任意の中継設備から他の任意の中継設備に記憶されたユーザーに関する情報を含む接続情報を消去可能としているため、当該中継設備の稼働を外部からの操作により当該中継設備の直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、当該中継設備が使用されなくなった後において、当該中継設備からユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる実益がある。
【0090】
本発明によれば、上記のように、任意の中央情報管理サーバにより、他の中央情報管理サーバの認識情報や接続情報を消去又は変更可能としているため、遠方からの作業で他の中央情報管理サーバを稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、従来は制御する側であった中央情報管理サーバを制御することができる実益がある。
【0091】
特に、この場合、上記のように、制御する中央情報管理サーバと制御される中央情報管理サーバとを異なる国に設置し、とある任意の国から他国に存在する中央情報管理サーバの稼動を停止し又は接続情報を消去可能としているため、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる実益がある。
【0092】
本発明によれば、上記のように、中継基地により、他の中継基地を制御しているため、中継基地は比較的多数の箇所に設置されるので、全国各地から他の中継基地を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、これまでは、主に、通信をインターネットに接続する役割のみを有していた中継基地により他の中継基地を制御することができる実益がある。
【0093】
本発明によれば、上記のように、中央情報管理サーバにより各中継基地の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去可能としているため、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地を適正に管理することができ、特に、従来、主に、インターネットへの接続を確立するために制御されていた中継基地を、その停止のために制御することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の概略概念図である。
【図2】本発明に用いられる各中継設備の概略系統図である。
【符号の説明】
1 通信端末
2 公衆回線網
3 アダプタ
10 制御装置
12 中継設備
14 中央情報管理サーバ
16 中継基地
20 インターネット
22 ゲートウェイ
24 認識情報管理手段
26 接続情報管理手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に長距離通話部分をインターネットに置き換えて通信を行うインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置及び制御方法の改良、特に、例えば、各国毎等の一定地域毎に設置される中央情報管理サーバ又はこの各中央情報管理サーバに接続される中継基地の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に、海外への国際電話等の長距離電話又は長距離FAX通信における通信料金の低減を目的として、インターネット技術のめざましい進展を背景に、これらの長距離通信の部分をネットワークの1つであるインターネットに置き換えて通信を行うインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話(以下、必要に応じて、適宜「インターネット電話等」と略称する。)が普及し始めている。
【0003】
このインターネット電話等の通信網は、通信元の通信端末からPSTNやISDN等の公衆回線網を通じてゲートウェイを備えた中継基地に電話をかけ、この中継基地のゲートウェイにより通信をインターネットに接続して、通信先の通信端末が属する公衆回線網を管轄する中継基地までをインターネットで接続し、この通信先の通信端末を管轄する中継基地から通信先の通信端末までの間を再び公衆回線網を通じて接続することにより通話又はFAX送信等の通信を可能とするものであり、専ら市内通話回線の使用料相当の低料金で、特に長距離通話等を可能とするものである。
【0004】
このインターネット電話等の通信網は、主に長距離通信を目的とし、特に、他国への海外通信も対象としているため、通信のための中継設備が非常に広範囲な地域において設置される。この場合、この中継設備は、一般に、例えば国毎等の一定の地域毎に設置された中央情報管理サーバと、この国毎等に設置された各中央情報管理サーバに接続される中継基地とから成り、通信元の通信端末から料金的に最寄りの各中継基地に送信されたユーザーの認証情報を、その中継基地を管轄する中央情報管理サーバに送信して、この認証情報に該当するユーザーがインターネットへのアクセス権を正規に有するかを中央情報管理サーバにより認証した後、各中継基地がインターネットを介して他の中継基地に通信を接続する。
【0005】
このように、インターネット電話等にあっては、各中継設備が非常に広範囲において設置されるが故に、通常は、1人のインターネット電話等の通信網の管理者の手によって全ての中継設備を設置、管理することが必ずしも容易ではないことに鑑み、各一定地域毎又は各中継基地毎に、この通信網を管理する主たる管理者が代理業者等との間で契約等を締結して、主たる管理者が、この代理業者によって間接的に通信網を管理することが多い。
【0006】
具体的には、例えば、日本国に主たる管理者が存在する場合、他の国に設置すべき中央情報管理サーバは当該国の通信事業者を代理業者として設置し、更に、この各中央情報管理サーバに接続されると共にユーザーの通信端末に接続されるべき一般にアクセスポイントと呼ばれる中継基地も、例えば、市や県、州単位等の一定地域毎に各中央情報管理サーバの管理業者等と契約を締結した通信事業者を代理業者として設置し、間接的に通信網の管理を行うことが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、代理業者契約等を前提とした通信網の管理においては、例えば、当該中継設備を管理する代理業者との契約の満了、あるいは、代理業者による主たる管理者等に対する債務不履行等の不祥事、また、代理業者が管理する当該中継設備の移設等により、その中継設備の稼働を停止すべき必要が生じた場合であっても、当該中継設備が当該代理業者の管理下にあるため、代理業者の同意がなければその中継設備の稼働を停止することができない問題があった。
【0008】
この場合、当該代理業者の元へ直接赴き、主たる管理者等において、当該中継設備の稼動を停止する作業を行うことも不可能ではないが、インターネット電話等の通信網においては、特に、上記のように、主たる管理者等が存する国内においては勿論のこと、遙か海外にまで、非常に広範囲にわたって多数の中継設備が設置されているため、その監視や管理が容易ではなく、また、代理業者等が中継設備の稼動停止の求めに応じない場合等にあっては、わざわざ現地に赴く必要が生じ、その移動、交渉、指導する手間と時間、コストは莫大なものとなる問題があった。
【0009】
また、かかる停止作業に関する問題のみならず、各代理業者等が管理する各中継設備には、接続のために必要なユーザーの認証情報、電話番号等の接続情報等が記憶されており、代理業者との代理関係が終了したため拘束力がなくなった結果、当該中継設備に記憶されたユーザーに関するデータが第三者に流出するおそれがあった。このことはユーザーとの信頼関係を構築する上で避けなければならない事態であることを考慮すると、危機管理の上で重要な問題といえる。
【0010】
なお、従来から、インターネット電話等の通信網においても、少なくとも、アクセスポイントと称される中継基地を中央情報管理サーバ等によって外から制御することは行われているが、これは、上述した中央情報管理サーバによる各中継基地へのユーザーの認証情報の確認や認証情報の変更等も含め、ユーザーの通信端末からの通信を適切に制御するための、又は逆に、料金の未払いや第三者による接続等の不正なアクセスを防止するための、主にユーザーの通信端末と各中継設備との間の通信を対象としてユーザーの使用する通信端末を管理するための制御しか行われておらず、中継設備自体の稼動を、特に外部から制御する手段は提供されていなかった。このため、上記の問題に適切に対応することは必ずしもできなかった。
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備の稼働を当該中継設備を管理する代理業者等の意思にかかわらず停止させると共に、ユーザーに関するデータの流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができるインターネット電話等の通信網の制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報を記憶し、他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0013】
このように、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備に認識情報を付与し、他の中継設備によって認識情報が認識されている場合に限り通信のために機能することができるように設定した上で、他の中継設備により、この認識情報を消去又は変更すると、当該中継設備の管理者の意思に関係なく当該中継設備の稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には当該中継設備の稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、当該中継設備が遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0014】
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、この接続情報に従って通信端末からの通信を処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0015】
このように、任意の中継設備から他の任意の中継設備に記憶されたユーザーに関する情報を含む接続情報を消去可能とすると、当該中継設備の稼働を外部からの操作により当該中継設備の直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、当該中継設備が使用されなくなった後において、当該中継設備からユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0016】
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報及び通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の中継設備は他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段及び他の任意の中継設備に接続されて他の任意の中継設備に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0017】
この第3の解決手段は、上記第1及び第2の解決手段を組み合わせたものであり、該当する中継設備の稼働を確実に停止させることができると共に、その稼動の停止後において当該設備に記憶されていたユーザーに関する情報を含む接続情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに設けられて、他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して、この他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0019】
このように、例えば、東京と大阪等の一定地域毎に中央情報管理サーバが設置されている場合に、例えば、東京に設置された中央情報管理サーバから、大阪に設置されている中央情報管理サーバの認識情報や接続情報を消去又は変更すると、東京からの作業で遠方の大阪の中央情報管理サーバを稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第4の解決手段は、従来は制御する側であった中央情報管理サーバを制御する点において、特徴的である。
【0020】
本発明、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段が設けられた任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとは異なる国に設置されていることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0021】
このように制御する中央情報管理サーバと制御される中央情報管理サーバとを異なる国に設置し、とある任意の国から他国に存在する中央情報管理サーバの稼動を停止し又は接続情報を消去すると、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる。
【0022】
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、任意の一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に設けられて、他の任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0023】
このように、制御する中継設備と制御される中継設備として、中継基地から中継基地へという組合せとすると、中継基地は比較的多数の箇所に設置されるため、全国各地から他の中継基地を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第6の解決手段においては、これまでは、主に、通信をインターネットに接続する役割のみを有していた中継基地に他の中継基地を制御する機能が付与されている点において、特徴的である。
【0024】
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、認識情報管理手段又は接続情報管理手段は、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバに設けられて、一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を提供するものである。
【0025】
このように、中央情報管理サーバにより各中継基地の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去すると、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地を適正に管理することができ、特に、この第7の解決手段においては、従来、主に、インターネットへの接続を確立するために制御されていた中継基地を、その停止のために制御する点において、特徴的である。
【0026】
また、本発明は、特に上記の解決手段であるインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置を使用して、これらのインターネット電話等の通信網を制御する以下の方法をも提供する。即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に相互に他の中継設備によって認識される認識情報を記憶させ、各中継基地を他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して任意の中継設備により他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去又は変更することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0027】
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、各中継設備を接続情報に従って通信端末からの通信を処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して任意の中継設備により他の中継設備に記憶された接続情報を消去することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0028】
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又はこの一定地域毎に中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、各中継設備に相互に他の中継設備によって認識される認識情報及び通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、各中継設備を他の中継設備によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の中継設備を他の任意の中継設備に接続して、任意の中継設備により、他の任意の中継設備に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0029】
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバであって、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバにより、他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0030】
本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第11の解決手段において、任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとを異なる国に設置することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0031】
本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、任意の一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地であって、任意の中継基地により、他の任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0032】
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第8乃至第10のいずれかの解決手段において、任意の中継設備は、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバであって、一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバは、各中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法を提供するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は本発明のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置10の設置状態の概略を示し、このインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置10は、図1に示すように、ユーザーが使用するインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末1からの通信をインターネット20に接続するための中継設備12を備えている。
【0034】
この中継設備12とは、図1に示すように、例えば、各国毎等の一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ14、又は、この一定地域毎(各国毎)にこの中央情報管理サーバ14に接続される中継基地16をいう。なお、この中央情報管理サーバ14が設置される一定地域は、必ずしも上記の国単位には限られず、任意に設定することができ、例えば、日本国という一国においても東京と大阪、また、米国等の広大な国においては、例えば、大きく東地区(例えば、ワシントン等)と西地区(例えば、サンフランシスコ等)、また、各州毎等に設置することができる。更には、1つの中央情報管理サーバ14により複数の国に跨る地域を管轄させることもできる。
【0035】
また、中継基地16は、一般にアクセスポイントと呼ばれるもので、図1に示すように、一定地域毎に、各中央情報管理サーバ14に接続される。この中継基地16を設置する地域単位も、都道府県単位、市単位等を問わず、更に複数の県や市等に跨って設定する等任意に設定することができ、勿論、1つの中央情報管理サーバ14に接続される各単位地域毎の設置数も特に問わない。例えば、東京に設置されている1つの中央情報管理サーバ14に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県等の各々に設けられた4つの中継基地を接続する形態や、更に広範な地域にわたる中継基地16を接続することもできる。なお、この各中継基地16と中央情報管理サーバ14との接続は、フレームリレーや専用線等によって接続することができるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、接続の形態は特に問わない。
【0036】
一方、この各中継基地16には、図1に示すように、PSTNやISDN等の公衆回線網2を介してユーザーが使用するインターネット電話等の通信端末1が接続され、各中継基地16は、この通信端末1からの通信をインターネット20を介して他の中継基地16へ転送して、インターネット電話等の通信を可能とする。
【0037】
具体的には、例えば、図1に示すように、利用者(通信元)が、その通信端末1Aを利用して通信先の通信端末1Bに電話を掛けるために、その通信先の電話番号を市外局番を含めてダイアルすると、接続のためのユーザーの認証情報等を記憶したアダプタ3等の接続認証手段を介して、料金的に最寄りの中継基地16である中継基地16Aに公衆回線網2を通じて、通信元の通信端末1Aが中継基地16Aに接続される。
【0038】
このようにして公衆回線網2による通信が中継基地16Aに接続されると、アダプタ3等によりユーザーの認証情報及び通信先の電話番号又はFAX番号が公衆回線網2を介して中継基地16Aに送信され、この認証情報を受信した中継基地16Aは、受信した認証情報を中央情報管理サーバ14Aに送信し、中央情報管理サーバ14Aにおいて必要な認証をして中継基地16Aにインターネット20への接続の許可・不許可の判断を伝達し、許可の判断である場合には、その判断を受けた中継基地16Aが、通信先の通信端末1Bに料金的に最も近い他の中継基地16Bにインターネット20を介して通信を接続する。
【0039】
この通信先の通信端末1Bが属する公衆回線網2を管轄する中継基地16Bは、図1に示すように、インターネット20を介して、通信先の電話番号又はFAX番号を中継基地16Aから受信し、該当する電話番号又はFAX番号に再び公衆回線網2を介して電話を掛け、通信先が発呼に応じることにより、通信元の通信端末1Aと通信先の通信端末1Bとが通信可能に接続される。なお、これらのインターネット電話等の通信のための作動は、図1に示すように、同じ国(例えば、X(図1参照))への通信の場合のみならず、他の国(例えば、Y(図1参照))の通信端末1Cへ通信する場合も同様である。
【0040】
各中継基地16は、上記の機能から解るとおり、図1に示すように、少なくとも通信をインターネット20に接続するためのゲートウェイ22を備え、このゲートウェイ22は、受信した音声信号等をインターネット20による通信に適した信号(IP)に変換、圧縮等し、これを他の中継基地16にインターネット20を介して転送する。また、この中継基地16は、その他、必要に応じて、図示しない、ゲートウェイコントローラなどを備えることもできる。
【0041】
なお、この場合、各中継基地16のインターネット20への接続も、適切にインターネット20に接続することができれば、例えば、専用線を用いる等、特にその形態を問わず、また、各中継基地16によって接続形態が異なっても良い。
【0042】
また、通信端末1も、電話、TV電話専用の電話機、FAX専用のFAX装置等やパーソナルコンピュータ等の情報通信端末等、音声信号や映像信号の送受信をして通話やFAX通信等を可能とすることができるものであれば、特にその形態を問わない。更に、これらの通信端末1が加入する公衆回線網2は、PSTN、ISDN等の有線、また携帯型電話等の無線等の形態は特に問わず、その他、例えば、CATVその他の専用線として用いられているものであってもよい。
【0043】
本発明においては、以上の中継設備12には、他の中継設備12によって認識される認識情報及び通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報が記憶されており、他の中継設備12によって自らの認識情報が認識されている場合に限りインターネット電話等の通信端末1からの通信を接続情報に従って処理してインターネット20に接続するために機能することができるように設定されている。
【0044】
具体的には、まず、その中継設備12が中継基地16である場合を図1を例に説明すると、例えば、中継基地16Aであれば、この中継設備12である中継基地16Aは、他の中継設備12である、例えば、中央情報管理サーバ14Aによってその認識情報が予め記憶して登録されており、ユーザーの認証情報の確認等のために中継基地16Aが中央情報管理サーバ14Aにアクセスする場合等に、同時に併せて、中継設備16Aは自らの認識情報をも中央情報管理サーバ14Aに送信する。
【0045】
一方、中央情報管理サーバ14Aでは、送信された中継基地16Aの認識情報が、予め記憶して登録した認識情報と一致するかを確認し、一致して認識できた場合にのみ、ユーザーの認証情報の確認等の所定の処理等をすることにより中継基地16Aがその後の処理を進めることを許可し、認識できない場合には、中継基地16Aが通信のインターネットへの接続等の処理をするために必要な情報を送信しないことにより、中継基地16Aのインターネット20への接続機能を停止させることができる。なお、この中継設備12の認識情報は、例えば、数字、アルファベット、記号等の適宜な組み合わせ等から構成することができる。
【0046】
また、中継設備12が中継基地16である場合には、通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報とは、例えば、通信をインターネット20へ接続するための自らのIPアドレスや、通信の転送先となる他の中継基地16のIPアドレスや電話番号、また、ダイアルされた市外局番に基づき転送すべき先である他の中継基地16を決定するために必要な制御情報、信号の変換、圧縮を行うための制御情報、更に、ユーザーの認証情報等の、通信のインターネット20への接続の際に必要となる上記自らの認識情報以外の情報をいう。従って、この接続情報が存在しない又は適正でない場合には、中継基地16は、通信をインターネット20へ接続することができない。
【0047】
この場合、上記の例では、中継基地16Aは、自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aにより、その認識情報が認識されるように設定されているが、必ずしも中継基地16の認識情報を認識する相手方である中央情報管理サーバ14は自らを管轄するものには限定されず、例えば、通信網全体の主たる管理者が管理する他の中継設備12である中央情報管理サーバ14によって認識されるように設定することもでき、これによれば、通信網全体の管理を一元化して、管理を容易とすることができる。
【0048】
また、同様に、上記の例では、中央情報管理サーバ14を、中継基地16の認識情報を認識する相手として設定したが、他の中継設備12であれば、必ずしも中央情報管理サーバ14には限定されず、他の中継基地16を認識相手として設定することもできる。
【0049】
更に、上記の例では、中継基地16の認識先として、1つの中央情報管理サーバ14Aのみを選定したが、複数の他の中継設備12によって認識されるように設定することもできる。また、勿論、認識相手は、当該中継基地16が存在する国とは別の国に設置されている中継設備12とすることもできる。
【0050】
なお、いずれの形態においても、中継基地16(例えば中継基地16A)の認識情報の管理に当たっては、インターネット電話等の通信の際に必須的に接続される管轄する中央情報管理サーバ14(中央情報管理サーバ14A)以外の中継設備12によって、認識されるように設定した場合には、インターネット電話等の通信のための接続とは別に認識情報を該当する中継設備12に送信することにより対応することができる。また、認識情報の認識の方法も、上記のように、ユーザーからの発呼要求があった場合にのみ行う形態ではなく、常時、監視して認識するように設定することもできる。
【0051】
次に、その中継設備12が中央情報管理サーバ14である場合を図1を例に説明すると、例えば、中央情報管理サーバ14Bであれば、この中継設備12である中央情報管理サーバ14Bは、第1の例としては、他の中継設備12である、例えば、中央情報管理サーバ14Aによってその認識情報が予め記憶して登録されており、中央情報管理サーバ14Bは、例えば、自らが管轄する中継基地16(例えば、図示の中継基地16B等)から接続のための処理要求があった場合等に、自らの認識情報を中央情報管理サーバ14Aに送信する。
【0052】
一方、中央情報管理サーバ14Bからその認識情報の送信を受けた中央情報管理サーバ14Aでは、送信された中央情報管理サーバ14Bの認識情報が、予め記憶して登録した認識情報と一致するかを確認し、一致して認識できた場合にのみ、ユーザーの認証情報の確認等の所定の処理等をすることにより中央情報管理サーバ14Bがその後の処理を進めることを許可し、認識できない場合には中央情報管理サーバ14B自体をユーザーの認証情報の確認や料金処理等の通信のインターネット20への接続のために必要な処理をすることができないように設定をしておくか、又は、制御する側である中央情報管理サーバ14Aにより通信をインターネット20に接続するために必要な処理をすることを制限する信号を中央情報管理サーバ14Bに送信することにより、中央情報管理サーバ14Bのインターネット20への接続機能を停止させることができる。
【0053】
また、第2の例として、中央情報管理サーバ14Bの認識相手として、自らが管轄する各中継基地16を設定することもできる。即ち、中継設備12である中央情報管理サーバ14Bは、自らが管轄する他の中継設備12である、複数の中継基地16(例えば、図示の中継基地16B等)によってその認識情報が予め記憶して登録されており、各中継基地16がユーザーの認証情報の確認等のために中央情報管理サーバ14Bにアクセスする場合等に、各中継基地16は、同時に併せて、記憶している中央情報管理サーバ14の認識情報をも中央情報管理サーバ14Bに送信し、認識情報の送信を受けた中央情報管理サーバ14Bの認識情報と一致した場合のみ、中央情報管理サーバ14Bは、ユーザーの認証情報の認証などの必要な処理を行うことができるように設定することもできる。従って、中央情報管理サーバ14Bは、中継基地16から送信された認識情報が自らの認識情報と一致しない場合には、その認識情報を送信した中継基地16のために機能することができず、その結果、その中央情報管理サーバ14Bの通信のインターネット20への接続のための機能が停止される。。
【0054】
また、中継設備12が中央情報管理サーバ14である場合には、通信端末1からの通信をインターネット20に接続するために必要な接続情報とは、例えば、認証の際に照合すべきユーザーの認証情報や、料金管理情報等の、通信のインターネット20への接続の際に必要となる上記認識情報以外の情報をいう。従って、この認証情報が適正でない場合には、中央情報管理サーバ14は、通信をインターネット20に接続するために機能することができない。
【0055】
この場合、上記の例では、中央情報管理サーバ14Bは、他の中央情報管理サーバ14A又は自らが管轄する各中継基地16により、その認識情報が認識されるように設定されているが、必ずしも中央情報管理サーバ14の認識情報を認識する相手は、これらには、例えば、他の中央情報管理サーバ14の管轄下にある中継基地を認識相手として設定することもできるし、勿論、他の国に設置されている中継設備12を認識相手として設定することもできる。また、複数の他の中継設備12によって認識されるように設定することもできる点も、上記の中継基地16の場合と同様である。
【0056】
なお、この中央情報管理サーバ14を制御する場合にあっても、自らが管轄する中継基地16以外の中継設備12によって、認識されるように設定した場合には、インターネット電話等の通信のための接続とは別に認識情報を該当する中継設備12に送信することにより対応することができる。また、認識情報の認識の方法も、上記のように、ユーザーからの発呼要求があった場合にのみ行う形態ではなく、常時、監視して認識するように設定することもできる。
【0057】
また、認識情報の認識は、必ずしも、一方を主(制御側)、他方を従(被制御側)としてのみ行う必要はなく、相互に対等に、例えば中央情報管理サーバ14同士で相互に行うこともできる。一方、上記の中継設備12の認識情報の設定によるインターネット20への接続機能の制限は、必ずしもインターネット電話等の通信網を構成する全ての中継設備12に設定する必要はなく、例えば、通信網全体の主たる管理者の管理下にある中継設備12を除いて設置したり、また、例えば、主たる管理者が存する国以外の国等、特に接続機能の停止を必要とすることが予想される特定の中継設備12にのみ設置することもでき、少なくとも、次に述べる認識情報管理手段24や接続情報管理手段26による制御の対象となる中継設備12には、設置する。
【0058】
本発明においては、任意の中継設備12は、図2に示すように、上記のように認識情報や接続情報を有する他の任意の中継設備12に接続されて、その他の任意の中継設備12に記憶された認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段24、及び、他の任意の中継設備12に接続されて他の任意の中継設備12に記憶された接続情報を消去することができる接続情報管理手段26を有している。この場合、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係として、大きく以下の3つの形態が考えられる。
【0059】
第1の形態としては、図1のAに示すように、中央情報管理サーバ14を他の中央情報管理サーバ14によって制御する形態である。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aに設け、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた認識情報管理手段24により他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Bに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた接続情報管理手段26により他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Bに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の一定地域の中央情報管理サーバ14Bを制御することことができる。
【0060】
この場合、中央情報管理サーバ14Aは、具体的には、例えば、フレームリレー、専用線、公衆回線網等の適宜な通信手段により中央情報管理サーバ14Bに接続され、何らかの理由により中央情報管理サーバ14Bの機能を停止させる必要が生じた場合、中央情報管理サーバ14Aの認識情報管理手段24が、中央情報管理サーバ14Bに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中央情報管理サーバ14Bに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。
【0061】
中央情報管理サーバ14Bは、このように認識情報が変更又は消去されたり、また、接続情報が消去されると、前述したように、インターネット電話等の通信のために機能することができなくなる。従って、中央情報管理サーバ14Bの直接の管理者の意思に関係なく中央情報管理サーバ14Bの稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には中央情報管理サーバ14Bの稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、この中央情報管理サーバ14Bが遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0062】
同様に、接続情報を消去すると、中央情報管理サーバ14Bの稼動を外部からの操作により中央情報管理サーバ14Bの直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、中央情報管理サーバ14Bが使用されなくなった後において、この中央情報管理サーバ14Bからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0063】
以上の記載から解るとおり、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26は、通信網全体の主たる管理者の管理下にある中央情報管理サーバ14に設けることが本来は望ましい。但し、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中継設備12は、必ずしも、通信網全体の主たる管理者が管理する中央情報管理サーバ14には限られず、任意に設定することができ、例えば、主たる管理者以外の者が管理する他の中央情報管理サーバ14に設けることもできるし、また、その場合において、複数の中央情報管理サーバ14に認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26設置して相互に制御することができるように設定することもできる。勿論、主従の関係にあっても、相互に制御可能な設定とすることもでき、更には、このような主従の関係を特に設定することなく、単に相互に制御可能な設定とすることもできる。なお、このことから解るとおり、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中央情報管理サーバ14は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中央情報管理サーバ14に設置することもできる。
【0064】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中央情報管理サーバ14Bの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中央情報管理サーバ14Bの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、一致させることができるが(即ち、上記の例で言えば、認識も制御もいずれも中央情報管理サーバ14Aにより行う)、必ずしも一致する必要はなく、例えば、中央情報管理サーバ14Bの認識情報の認識相手としては管轄する中継基地16B等を設定し、一方、認識情報、接続情報の変更等による制御は中央情報管理サーバ14Aにより行うことができる。
【0065】
なお、このように、中央情報管理サーバ14Bの認証情報及び接続情報を変更、消去すると、当該中央情報管理サーバ14Bに管轄される中継基地16B等も結果的に、ユーザーの認証情報の認証を行うことができなくなるため、稼動不能となるが、この場合、後述するように、この制御された中央情報管理サーバ14Bの管轄下にあった各中継基地16の接続情報等を中央情報管理サーバ14A、又は、他の中継基地16等からの操作によって、管轄すべき中央情報管理サーバ14を、制御された中央情報管理サーバ14B以外の他の中央情報管理サーバ14に変更すること等により対応することができる。
【0066】
また、制御対象となる中央情報管理サーバ14Bの認識情報の変更又は消去は、その全てを変更又は消去することもできるが、前述したように、自らの認識情報が他の中継設備12と一致しない場合にのみ、その認識情報を有する中央情報管理サーバ14の機能が停止するので、その変更又は消去は、必ずしも全部を変更又は消去する必要はなく、一部のみを変更又は消去することにより対応することもできる。同様に、接続情報も、認証情報等のユーザーに関する情報を除いては、一部のみを消去することにより対応することもできる。
【0067】
このように、例えば、例えば、東京に設置された中央情報管理サーバ14から、大阪に設置されている中央情報管理サーバ14の認識情報や接続情報を消去又は変更すると、東京からの作業で遠方の大阪の中央情報管理サーバ14を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第1の形態は、従来は制御する側であった中央情報管理サーバ14を制御する点において、特徴的である。
【0068】
なお、この第1の形態においては、認識情報管理手段24や接続情報管理手段26が設けられた任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14と、制御される他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14とは、例えば、図1に示すX国とY国等のように、異なる国に設置されていてもよい。これにより、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる。
【0069】
次に、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係の第2の形態として、図1のBに示すように、中継基地16を他の中継基地16によって制御する形態を挙げることができる。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aに接続された中継基地16Aに設け、この中継基地16Aに設けられた認識情報管理手段24により他の任意の中継基地16Dに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中継基地16Aに設けられた接続情報管理手段26により他の任意の中継基地16Dに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の中継基地16Dを制御することことができる。
【0070】
この場合、制御する側の中継基地16Aと制御される側の中継基地16Dとは、例えば、インターネット電話等の通信にも用いるインターネット20により、又は、これとは別に、フレームリレー、専用線、公衆回線網等の適宜な通信手段により相互に接続され、何らかの理由により中継基地16Dの機能を停止させる必要が生じた場合、中継基地16Aの認識情報管理手段24が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。
【0071】
中継基地16Dは、このように認識情報が変更又は消去されたり、また、接続情報が消去されると、前述したように、インターネット電話等の通信のために機能することができなくなる。従って、中継基地16Dの直接の管理者の意思に関係なく中継基地16Dの稼動を停止させることができるため、必要が生じた場合には中継基地16Dの稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、この中継基地16Dが離れた箇所にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる。
【0072】
同様に、接続情報を消去すると、中継基地16Dの稼動を外部からの操作により中継基地16Dの直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、中継基地16Dが使用されなくなった後において、この中継基地16Dからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0073】
なお、図示の実施の形態では、図1のBに示すように、中継基地16Aは、同じ中央情報管理サーバ14Aにより管轄される中継基地16Dに対して、その認識情報や接続情報を制御したが、必ずしも、制御する対象は同じ中央情報管理サーバ14Aにより管轄される中継基地16に限定されるものではなく、例えば、他の中央情報管理サーバ14Bにより管轄される中継基地16Bや、勿論、他の国に存在する中央情報管理サーバ14Cに管轄される中継基地16Cの認識情報や接続情報を変更等して制御することもできる。また、このように、一方的な制御のみならず、設置個所の位置関係を問わず、中継基地16同士で相互に認識情報や接続情報を変更、消去等により制御可能とすることもできる。また、上記第1の形態と同様、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中継基地16は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中継基地16に設置することができる。
【0074】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中継基地16Dの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、一致させることができるが(即ち、上記の例で言えば、認識も制御もいずれも中継基地16Dにより行う)、必ずしも一致する必要はなく、特に、制御対象が中継基地16である場合には、認識情報の認識相手としては自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aを設定した方が簡易で、一方、この場合の認識情報、接続情報の変更等による制御は中継基地16Aにより行うこともできる。
【0075】
このように、中継基地16により、他の中継基地16を制御すると、中継基地16は比較的多数の箇所に設置されるため、全国各地から他の中継基地16を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、この第2の形態は、これまでは、主に、通信をインターネット20に接続する役割のみを有していた中継基地16に他の中継基地16を制御する機能を付与する点において、特徴的である。
【0076】
次に、この認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えた制御する側の任意の中継設備12と、制御される側の他の任意の中継設備12の関係の第3の形態として、図1のCに示すように、中央情報管理サーバ14によって中継基地16を制御する形態を挙げることができる。具体的には、図1及び図2に示すように、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバ14Aにに設け、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた認識情報管理手段24によりその管轄下にある中継基地16Dに記憶された認識情報を消去若しくは変更し、また、この中央情報管理サーバ14Aに設けられた接続情報管理手段26によりその管轄下にある中継基地16Dに記憶された接続情報を消去して、この他の任意の中継基地16Dを制御することことができる。
【0077】
具体的には、何らかの理由により中継基地16Dの機能を停止させる必要が生じた場合、中央情報管理サーバ14Aの認識情報管理手段24が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより認識情報を変更又は消去し、また、接続情報管理手段26が、中継基地16Dに対して命令信号を送信することにより接続情報を消去することができる。これにより、上記第2の形態と同様に、中継基地16Dの直接の管理者の意思に関係なく中継基地16Dの稼動を停止させることができ、また、中継基地16Dが使用されなくなった後において、この中継基地16Dからユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる。
【0078】
なお、図示の実施の形態では、図1のCに示すように、中央情報管理サーバ14Aは、その管轄下にある中継基地16Dに対して、その認識情報や接続情報を制御したが、この場合の中央情報管理サーバ14Aと中継基地16Dとの接続は、前述したようにインターネット電話等の通信に際して中継基地16Dがユーザーの認証情報の認証のために中央情報管理サーバ14Aにその認証情報を送信するために設定されているフレームリレーや専用線等の適宜な通信手段をそのまま用いることができ、これによれば、別途通信手段を構築する必要がなく簡易である。もっとも、必ずしも、これには限定されず、認識情報や接続情報の変更のために別途に適宜な通信手段を設けることもできる。
【0079】
一方、中央情報管理サーバ14Aが制御すべき中継基地16は任意に設定することができ、図示の実施の形態と異なり、必ずしも、自らが管轄する中継基地16に限定されるものではなく、例えば、他の中央情報管理サーバ14Bにより管轄される中継基地16Bや、勿論、他の国に存在する中央情報管理サーバ14Cに管轄される中継基地16Cの認識情報や接続情報を変更等して制御することもできる。このように、自らが管轄しない中継基地16の認識情報や接続情報を変更等して制御する場合には、制御する側の中央情報管理サーバ14と制御される中継基地16との接続は、フレームリレー、専用線、公衆回線網、また、インターネット20等の適宜な通信手段により行うことができる。また、上記第1、第2の形態と同様、認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26を備えるべき中央情報管理サーバ14は、必ずしも単数には限られず、任意に、かつ、複数の中央情報管理サーバ14に設置することもできる。
【0080】
また、上述した認識情報管理手段24及び接続情報管理手段26によって制御されるべき中継基地16Dの認識情報を認識して稼動可能な状態にする他の中継設備12と、この中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去して制御する中継設備12とは、特に、この第3の形態のように制御対象が中継基地16である場合には、一致させて、認識情報の認識相手としても、また、認識情報や接続情報の変更等を制御するものとしても、いずれも、自らを管轄する中央情報管理サーバ14Aを設定した方が簡易ではあるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、認識情報の認識は、他の中央情報管理サーバ14や中継基地16により行うようにすることもできる。
【0081】
このように、中央情報管理サーバ14により、各中継基地16の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去すると、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地16を適正に管理することができ、特に、この第3の形態においては、従来、主に、インターネット20への接続を確立するために制御されていた中継基地16を、その停止のために制御する点において、特徴的である。
【0082】
なお、上記第2又は第3の形態のように、中継基地16Dの認識情報及び接続情報を変更、消去すると、当該中継基地16Dをアクセスポイントとするユーザーが、そのままではインターネット電話等による通信を行うことができなくなるが、この点については、本発明者が既に提案済みであるインターネット電話等の通信端末1に接続されたアダプタ3等の接続認証手段に記憶された中継基地16の電話番号情報を、主たる管理者の側の操作で自動的に変更することができる技術を適用して、ユーザーの通信端末1が接続されるべき中継基地16の電話番号情報を他の中継基地16の電話番号情報に変更することにより、ユーザーに手間を掛けさせることなく、インターネット電話等の通信を可能な状態に維持することができる。
【0083】
また、制御対象となる中継基地16Dの認識情報の変更又は消去は、第2又は第3の形態においても、第1の形態と同様に、その全てを変更又は消去することもできるが、必ずしも全部を変更又は消去する必要はなく、一部のみを変更又は消去することにより対応することもできる。同様に、接続情報も、認証情報等のユーザーに関する情報を除いては、一部のみを消去することにより対応することもできる。
【0084】
本発明の他の実施の形態として、図示の実施の形態では、中継設備12は、図2に示すように、認識情報管理手段24と接続情報管理手段26の両方を備えていたが、必ずしも、両方を備える必要はなく、いずれか一方のみを設定することもできるし、また、中継設備12毎にその設定を変えることもできる。
【0085】
また、同様に、上記の実施の形態では、いずれの場合も、1つの中継設備12に対して、他の1つの同じ中継設備12から、認識情報と接続情報の両方を制御するようにしたが、必ずしも、これに限定されるものではなく、例えば、中継基地16Dを制御する場合を例に述べると、この中継基地16Dの認識情報の変更又は消去は中央情報管理サーバ14Aにより、一方、接続情報の消去は、他の中継基地16Aにより行う等、それぞれの情報の制御を異なる中継設備12によって行うことができるように設定することもできる。
【0086】
更に、1つの制御対象である中継設備12に対して、他の1つの中継設備12によってだけではなく、他の複数の中継設備12によって、認識情報や接続番号の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。
【0087】
加えて、以上の記載から解るとおり、上記の第1乃至第3の実施の形態は、1つの通信網全体において、それぞれ複合的に使用することができる。即ち、例えば、第1と第3の形態を組み合わせて、中央情報管理サーバ14Aにより、他の中央情報管理サーバ14Bと中継基地16Aの両方を制御することができるように設定することもできるし、第2と第3の形態を組み合わせて、中継基地16Dに対して、中央情報管理サーバ14Aと中継基地16Aの両方によって、認識情報や接続情報の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。同様に、第1と第2の形態を組み合わせて、中央情報管理サーバ14同士及び中継基地16同士の制御を併用して認識情報や接続情報の変更、消去等をすることができるように設定することもできる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のように、中央情報管理サーバや中継基地等の中継設備に認識情報を付与し、他の中継設備によって認識情報が認識されている場合に限り通信のために機能することができるように設定した上で、他の中継設備により、この認識情報を消去又は変更可能としているため、当該中継設備の管理者の意思に関係なく当該中継設備の稼動を停止させることができるので、必要が生じた場合には当該中継設備の稼動を確実に停止させてインターネット電話等の通信網を適切に管理することができると共に、当該中継設備が遠方にあっても、その監視、管理が容易となり、また、稼動の停止作業のために設置個所に赴く必要がなくなるため、そのための手間や時間、コストも低減することができる実益がある。
【0089】
本発明によれば、上記のように、任意の中継設備から他の任意の中継設備に記憶されたユーザーに関する情報を含む接続情報を消去可能としているため、当該中継設備の稼働を外部からの操作により当該中継設備の直接の管理者の意思にかかわらず停止させることができると共に、当該中継設備が使用されなくなった後において、当該中継設備からユーザーに関する情報の外部への流出を確実に防止して、インターネット電話等の通信網を適切に管理することができる実益がある。
【0090】
本発明によれば、上記のように、任意の中央情報管理サーバにより、他の中央情報管理サーバの認識情報や接続情報を消去又は変更可能としているため、遠方からの作業で他の中央情報管理サーバを稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、従来は制御する側であった中央情報管理サーバを制御することができる実益がある。
【0091】
特に、この場合、上記のように、制御する中央情報管理サーバと制御される中央情報管理サーバとを異なる国に設置し、とある任意の国から他国に存在する中央情報管理サーバの稼動を停止し又は接続情報を消去可能としているため、インターネット電話等が有する国際的な通信という特徴点に適切に対応することができると共に、特に遠方である外国へ出向することなく、適切にインターネット電話等の通信網を制御することができる実益がある。
【0092】
本発明によれば、上記のように、中継基地により、他の中継基地を制御しているため、中継基地は比較的多数の箇所に設置されるので、全国各地から他の中継基地を稼動停止状態としたり、接続情報を消去してデータの流出を防止することができ、特に、これまでは、主に、通信をインターネットに接続する役割のみを有していた中継基地により他の中継基地を制御することができる実益がある。
【0093】
本発明によれば、上記のように、中央情報管理サーバにより各中継基地の認識番号を消去又は変更し、また、接続情報を消去可能としているため、比較的稼動の停止や移設等が多い中継基地を適正に管理することができ、特に、従来、主に、インターネットへの接続を確立するために制御されていた中継基地を、その停止のために制御することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の概略概念図である。
【図2】本発明に用いられる各中継設備の概略系統図である。
【符号の説明】
1 通信端末
2 公衆回線網
3 アダプタ
10 制御装置
12 中継設備
14 中央情報管理サーバ
16 中継基地
20 インターネット
22 ゲートウェイ
24 認識情報管理手段
26 接続情報管理手段
Claims (12)
- インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又は前記一定地域毎に前記中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、前記中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報及び前記通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、前記他の中継設備によって自らの前記認識情報が認識されている場合に限り前記インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を前記接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の前記中継設備は他の任意の前記中継設備に接続されて前記他の任意の前記中継設備に記憶された前記認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又は前記一定地域毎に前記中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置において、前記中継設備は他の中継設備によって認識される認識情報及び前記通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶し、前記他の中継設備によって自らの前記認識情報が認識されている場合に限り前記インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を前記接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができ、任意の前記中継設備は他の任意の前記中継設備に接続されて前記他の任意の前記中継設備に記憶された前記認識情報を消去又は変更することができる認識情報管理手段及び他の任意の前記中継設備に接続されて前記他の任意の前記中継設備に記憶された前記接続情報を消去することができる接続情報管理手段を有していることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置であって、前記認識情報管理手段又は前記接続情報管理手段は、任意の前記一定地域に設置された中央情報管理サーバに設けられて、他の任意の前記一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- 請求項3に記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置であって、前記認識情報管理手段又は前記接続情報管理手段が設けられた前記任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される前記他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとは異なる国に設置されていることを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置であって、前記認識情報管理手段又は前記接続情報管理手段は、任意の前記一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の前記中継基地に設けられて、他の任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置であって、前記認識情報管理手段又は前記接続情報管理手段は、前記一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバに設けられて、前記一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御装置。
- インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又は前記一定地域毎に前記中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、前記中継設備に他の中継設備によって認識される認識情報及び前記通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、前記中継設備を前記他の中継設備によって自らの前記認識情報が認識されている場合に限り前記インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を前記接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の前記中継設備を他の任意の前記中継設備に接続して、前記任意の前記中継設備により、前記他の任意の前記中継設備に記憶された前記認識情報を消去又は変更することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
- インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信をインターネットに接続するための一定地域毎に設けられた中央情報管理サーバ又は前記一定地域毎に前記中央情報管理サーバに接続される中継基地である中継設備を備えたインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法において、前記中継設備に他の中継設備によって認識される認識情報及び前記通信端末からの通信をインターネットに接続するために必要な接続情報を記憶させ、前記中継設備を前記他の中継設備によって自らの前記認識情報が認識されている場合に限り前記インターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信端末からの通信を前記接続情報に従って処理してインターネットに接続するために機能することができるように設定し、任意の前記中継設備を他の任意の前記中継設備に接続して、前記任意の前記中継設備により、前記他の任意の前記中継設備に記憶された前記認識情報を消去若しくは変更し又は前記接続情報を消去することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
- 請求項7又は請求項8のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法であって、前記任意の中継設備は、任意の前記一定地域に設置された中央情報管理サーバであって、前記任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバにより、他の任意の前記一定地域に設置された中央情報管理サーバに記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記他の任意の一定地域の中央情報管理サーバを制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
- 請求項9に記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法であって、前記任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバと制御される前記他の任意の一定地域に設置された中央情報管理サーバとを異なる国に設置することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
- 請求項7又は請求項8のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法であって、前記任意の中継設備は、任意の前記一定地域毎に設置された中央情報管理サーバに接続された任意の前記中継基地であって、前記任意の中継基地により、他の任意の前記中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記他の任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
- 請求項7又は請求項8のいずれかに記載のインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法であって、前記任意の中継設備は、前記一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバであって、前記一定地域毎に設置された各中央情報管理サーバは、前記各中央情報管理サーバに接続された任意の中継基地に記憶された認識情報を消去若しくは変更し又は接続情報を消去して前記任意の中継基地を制御することを特徴とするインターネット電話、インターネットFAX、インターネットTV電話の通信網の制御方法。
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