JP3771385B2 - ピックアップ駆動装置とピックアップ駆動方法及び記録再生装置 - Google Patents

ピックアップ駆動装置とピックアップ駆動方法及び記録再生装置 Download PDF

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVD等の記録媒体に対し記録又は再生を行うピックアップ駆動装置及びピックアップ駆動方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD(Conpact Disk)やDVD(Digital Video Disk又はDigital Versatile Disk)等の記録媒体(以下「光ディスク」という)に、ピックアップを用いて情報記録又は情報再生を行う記録再生装置では、ラジアル方向におけるピックアップの位置を適正に制御するため、図15に示す構成のピックアップ駆動装置により、ラジアルコントラスト信号を用いたトラッキングサーボが行われていた。
【0003】
図15において、光ディスクのラジアル方向θrd に沿って交互に位置するグルーブ(Groove)Gとランド(Land)Lに、ピックアップから微小なスポット光SPが照射され、それによって生じる反射光等の戻り光を光検出器1が検出している。
【0004】
光検出器1には上記戻り光を受光する4個の受光部a1,a2,b1,b2が設けられ、各受光部a1,a2,b1,b2から出力される検出信号を加算器2で加算することにより、RF信号SRFを生成している。このRF信号SRFをローパスフィルタ又は包絡線検波回路3に通すことでラジアルコントラスト信号SRDを生成し、更に、ラジアルコントラスト信号SRDを比較器4に通して所定のしきい値VREFと比較することにより、2値化されたオンオフトラック信号STRを生成している。そして、オンオフトラック信号STRに基づいて、ラジアル方向におけるピックアップの位置を適正に制御するためのトラッキングサーボが行われていた。
【0005】
図16は、このトラッキングサーボの原理を示している。同図において、光ピックアップがラジアル方向θrdに移動するのに伴って光スポットSPが同方向へ移動すると、光スポットSPの照射位置に応じて上記戻り光の強度が変化し、この強度変化に伴ってラジアルコントラスト信号SRDの振幅が変化する。この振幅変化を所定のしきい値VREFで比較すると、グルーブGとランドLとの境界部分でレベルが反転すると共に、グルーブGの位置を論理“H”、ランドLの位置を論理“L”で表すオンオフトラック信号STRが生成される。
【0006】
そして、オンオフトラック信号STRが論理“H”となる期間Tsinkには、光ピックアップをグルーブGの中心に位置合わせするようにサーボ制御(「トラック引き込み」という)し、オンオフトラック信号STRが論理“L”となる期間Toutには、光ピックアップをランドLから待避させるようにサーボ制御(「トラックはじき」という)することで、記録用トラックであるグルーブGに対する光スポットSPの照射位置を適正に制御することとしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、情報を1回に限り書込み可能な追記型のCD−RやDVD−R、情報の書換え可能なCD−RWやDVD−RWが開発されている。ところが、これらの光ディスクについて、上記従来のピックアップ駆動装置によりトラッキングサーボを行うと、未だ情報が記録されていない未記録領域に上記光スポットSPが照射された場合に、図16に示したグルーブGとランドLの位置を表すラジアルコントラスト信号SRD及びオンオフトラック信号STRが得られず、グルーブGに対する光スポットSPの照射位置を適正に制御することが困難となる場合があった。
【0008】
すなわち、情報が記録されている(記録ピットが存在する)グルーブGとランドLとでは、光スポットSPに対する光反射率や回折特性が異なるために、戻り光から得られるラジアルコントラスト信号SRD及びオンオフトラック信号STRに基づいて、グルーブGとランドLの位置を各コントラストの差として検出することができるので、上記の適正制御が可能となる。しかし、情報が記録されていない(記録ピットが存在しない)グルーブGとランドLとでは、記録密度向上の目的でグルーブ間隔を狭くしていくと、上記のコントラストの差が殆ど無くなるため、ラジアルコントラスト信号SRD及びオンオフトラック信号STRに基づいて、グルーブGとランドLの位置を検出することができず、上記の適正制御が困難となる場合があった。
【0009】
この結果、未記録のグルーブGに対して正確な位置決め(位置合わせ)を行いつつ情報を記録することが困難となる場合があった。また、所謂ランダムアクセスを行う場合のように、ピックアップを光ディスクに対してラジアル方向へ移動させる場合に、ピックアップを所望のアドレス領域へ移動させ、光スポットをそのアドレス領域のグルーブGに位置合わせするように迅速にサーボ制御を収束させることが困難な場合があった。
【0010】
本発明は上記従来技術の課題を克服するためになされたものであり、精度の良いトラッキングサーボを可能にするピックアップ駆動装置とピックアップ駆動方法及びピックアップ駆動装置を備える記録再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のピックアップ駆動装置は、トラック間に形成されトラック方向に沿って所定の単位ブロックの間隔で形成されているプリピットを有する記録媒体に対して光スポットを照射するためのピックアップを駆動制御するピックアップ駆動装置であって、前記光スポットの照射によって生じる戻り光を検出する光検出手段と、
前記光検出手段の検出出力に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第1の信号生成手段と、前記光検出手段の検出出力に生じた前記プリピットの成分からプリピットに同期した制御信号を生成する第2の信号生成手段と、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御を行う制御手段と、前記制御信号に従って、前記制御手段への前記トラッキングエラー信号の供給と供給停止との切り換えを行って、制御手段による前記トラッキングエラー信号に基づくトラッキング制御を行わせる切換手段と、を備える構成とした。
【0012】
かかる構成によると、光検出手段が記録媒体からの戻り光を検出することにより、トラックの情報を有する検出出力が得られる。この検出出力に基づいて第1の信号生成手段が、光スポットの照射位置を示すトラッキングエラー信号を生成する。また、この検出出力に基づいて第2の信号生成手段が、プリピットの検出成分に応じた制御信号を生成する。そして、切換手段が制御信号に応じてトラッキングエラー信号を制御手段に供給することによりピックアップをサーボ制御させ、これにより、光スポットをトラックに位置合わせさせるようにサーボ制御が行われる。
【0013】
特に、制御信号は、従来技術で問題となっていたグルーブとランドとのコントラストの差に基づいて生成されるものではなく、プリピットの検出成分に基づいて生成されるため、情報が記録されていない未記録のグルーブに対して光スポットを高精度で位置合わせすることが可能なサーボ制御が行われる。
【0014】
すなわち、制御信号に基づいてトラッキングエラー信号を制御手段に供給すると、未記録のグルーブに対して光スポットが照射しているときは、その光スポットがグルーブに位置合わせされるように「トラック引き込み」のサーボ制御が行われ、その光スポットがランド上に照射しているときには、光スポットをランドからグルーブ側へ移動させるように「トラックはじき」のサーボ制御が行われる結果、高精度で光スポットをグルーブに位置合わせさせるためのサーボ制御が行われる。
【0015】
また、本発明のピックアップ駆動方法は、トラック間に形成されトラック方向に沿って所定の単位ブロックの間隔で形成されているプリピットを有する記録媒体に対して光スポットを照射するためのピックアップを駆動制御するピックアップ駆動方法であって、前記光スポットの照射によって生じる戻り光を検出する光検出工程と、前記光検出工程で検出された前記戻り光の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第1の信号生成工程と、前記検出信号に生じた前記プリピットの成分からプリピットに同期した制御信号を生成する第2の信号生成工程と、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御を行う制御工程と、前記制御信号に従って、前記トラッキングエラー信号に基づく前記制御工程によるトラッキング制御とトラッキング制御の停止との切り換え行う切換工程と、を備えることを特徴とする。
【0016】
この方法によれば、記録媒体からの戻り光を検出することにより、トラックの情報を有する検出出力が得られる。この検出出力に基づいて光スポットの照射位置を示すトラッキングエラー信号が生成され、また、この検出出力に基づいてプリピットの成分に同期した制御信号が生成される。そして、制御信号に応じてトラッキングエラー信号に基づくサーボ制御が行われることにより、光スポットをグルーブに位置合わせさせるようにサーボ制御が行われる。
【0017】
また、本発明の記録再生装置を、前記のピックアップ駆動装置を備える構成とすることにより、上記の高精度のラッキングサーボが可能な記録再生装置を実現した。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、図1は、本実施形態に係る記録再生装置の概略構成を示すブロック図、図2は、光ディスクの構造を示す説明図、図3は、本実施形態のピックアップ駆動装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、本記録再生装置には、光ディスクDSを保持して一定の線速度VL又は一定角速度で回転させるスピンドルモータ5と、光ディスクDSに光スポットSPを照射するピップアップ6が備えられている。ピックアップ6には、光スポットSPの照射によって光ディスクDSで回折等される戻り光を検出する光検出器14が内蔵されている。
【0020】
更に、光検出器14から出力される検出信号に基づいて再生信号を生成する再生信号処理回路7と、上記検出信号に基づいてスピンドルモータ5の回転速度を制御すると共に、ピップアップ6の光ディスクDSに対する位置合わせ制御を行うサーボ回路8と、本記録再生装置の全体の動作を集中制御する中央制御回路9が備えられている。
【0021】
光ディスクDSは、図2(a)の斜視図に示すように、本光ディスクDSの回転中心に設けられている所謂クランピングエリア(図示省略)の回りに、グルーブGとランドLが螺旋状の連続したトラックとして予め形成され、グルーブGとランドLのラジアル方向θrdにおける間隔が所定のトラックピッチに設定されている。ランドLには、アドレス等の各種情報を有するランドプリピットLPPが物理フォーマットとして予め形成されている。
【0022】
また、図2(b)の縦断面図に示すように、光ディスクDSは、情報を記録するための有機色素や無機金属を材料とする記録層10と、アルミニウム等を材料とする反射層11と、これらの層10,11を挟む保護層12と透明基板13とによって成形された積層構造を有し、透明基板13側から光スポットSPが照射されるようになっている。また、光スポットSPをグルーブGに位置付けてトラック方向θtrに走査することで、情報記録又は再生が行われる。
【0023】
次に、図3に基づいて、ピックアップ駆動装置18の構成を説明する。尚、このピックアップ駆動装置18は、サーボ回路8内に設けられている。
【0024】
図3において、光ディスクDSに照射される光スポットSPのスポット径は、トラックピッチより若干小さく設定されている。これにより、光スポットSPがグルーブGに位置付けてトラック方向θtrに走査されると、グルーブGの情報とランドプリピットLPPの情報を含んだ戻り光が、ピックアップ6に内蔵されている上記の光検出器14に入射する。
【0025】
光検出器14には、上記戻り光を4分割して受光する4個の受光部a1,a2,b1,b2が設けられている。受光部a1,a2は、光スポットSPのうちラジアル方向θrdの外周側の半分に対応付けて配置され、受光部b1,b2は、光スポットSPのうちラジアル方向θrdの内周側の半分に対応付けて配置されている。
【0026】
光検出器14の出力端子には、受光部b1,b2から出力される検出信号を加算してその加算信号Sbを出力する加算器15と、受光部a1,a2から出力される検出信号を加算してその加算信号Saを出力する加算器16が接続されている。これらの加算信号Sa,Sbがピックアップ駆動装置18に設けられている減算器17に供給されて減算処理が施されることにより、ラジアル方向θrdにおける光スポットSPの位置を表すプッシュプル信号SPP(=Sb−Sa)が生成される。
【0027】
尚、図示していないが、加算信号Sa,Sbを加算することによりRF信号SRF(=Sa+Sb)を生成して再生信号処理回路7に供給し、このRF信号SRFに基いてオーディオ信号やビデオ信号等の再生信号が生成されるようになっている。
【0028】
ピックアップ駆動装置18は、上記の減算器17の他、ローパスフィルタ19、位相補償回路20、切換回路21,22、ハイパスフィルタ23、比較器24及び単一パルス発生回路25を備えて構成されている。
【0029】
ローパスフィルタ19は、所定の高域カットオフ周波数に設定されている。そして、ピックアップ6がラジアル方向θrdに沿って移動するときに、プッシュプル信号SPP中に含まれることとなるノイズ成分を除去する他、光スポットSPがグルーブG上に位置している状態(オントラック状態)からの光スポットSPのずれ量を示すトラッキングエラー信号SER’を生成して出力する。
【0030】
位相補償回路20は、ローパスフィルタ19で生成されるトラッキングエラー信号SER’に対して所定の位相補償を施すことにより、サーボ系のゲインと位相の関係を調整して動作の安定化を図ることを可能にするトラッキングエラー信号SERを出力する。
【0031】
すなわち、ローパスフィルタ19と位相補償回路20は、プッシュプル信号SPPからトラッキングエラー信号SERを生成するための信号生成回路を構成している。
【0032】
切換回路21は、一方の切換え接点21aにトラッキングエラー信号SERが供給され、他方の切換え接点21bが本装置のグランドGNDに接続されている。単一パルス発生回路25からの疑似オンオフ制御信号SMVの下で切換え動作を行うことにより、出力接点21cからトラッキングエラー信号SER又はグランドレベルの信号を出力する。
【0033】
切換回路22は、切換回路21の出力接点21cに接続された切換え接点22aと、グランドGNDに接続された切換え接点22bとを有し、中央制御回路9からのトラックオン信号STKの下で切換え動作することにより、切換回路21からの信号又はグランドレベルの信号を出力接点22cより出力する。そして、出力接点22cに生じる信号が反転増幅器AMPを介して出力され、その出力信号Soutに基づいて、PID制御則を用いた制御回路(図示省略)がピックアップ6を駆動するアクチュエータをサーボ制御する。
【0034】
ハイパスフィルタ23は、所定の低域カットオフ周波数に設定されている。これにより、ピックアップ6がラジアル方向θrdに沿って移動するときに、プッシュプル信号SPP中に含まれることとなる低周波成分、すなわち、光スポットSPがグルーブGの中心位置から偏芯する際に変調されることによって生じるトラッキングエラーの周波数成分が除去され、そのトラッキングエラーの周波数成分が除去された高周波信号SHFが比較器24に出力される。
【0035】
比較器24は、予め設定されたしきい値VREF1と高周波信号SHFの振幅とを比較し、上記振幅がしきい値VREF1より大きいときは論理“H”、上記振幅がしきい値VREF1より小さいときは、論理“L”となる2値信号SLPPを出力する。
【0036】
単一パルス発生回路25は、所定の時定数τを有する単安定マルチバイブレータ等で構成され、2値信号SLPPの立ち上がりエッジに同期して所定の期間だけ論理“H”となる方形波の疑似オンオフ制御信号SMVを出力する。そして、疑似オンオフ制御信号SMVが論理“H”となる期間では、切換回路21の接点21aと21cが接続され、論理“L”となる期間では、接点21bと21cが接続される。
【0037】
すなわち、ハイパスフィルタ23と比較器24及び単一パルス発生回路25は、プッシュプル信号SPPから疑似オンオフ制御信号SMVを生成するための信号生成回路を構成し、第1,第2の切換回路21,22は、疑似オンオフ制御信号SMVとトラックオン信号STKの制御下でトラッキングエラー信号SERを切換えて上記制御回路側へ出力する供給回路を構成している。
【0038】
尚、単一パルス発生回路25に設定される上記の時定数τは、次のように設定されている。図3に示したように、光ディスクDSには、ランドプリピットLPPが3ビット(bits)を単位ブロックとして設けられ、各単位ブロックにおける3ビットのランドプリピットLPPの状態(論理100や111等)に基づいてアドレス情報が設定されている。更に、各単位ブロックは一定間隔ΔLで配置されている。そして、時定数τは、隣り合う単位ブロックの間隔、すなわち間隔ΔLを光スポットSPが通過するのに要する時間とほぼ等しくなるように設定されている。
【0039】
中央制御回路9は、予め設定されたシステムプログラムを実行するマイクロプロセッサ(CPU)等を備え、このマイクロプロセッサ等により本記録再生装置の動作を制御する。
【0040】
ここで、使用者等がリモートコントローラ26によって、光ディスクDSを記録又は再生する等の操作をした場合、中央制御回路9がこの指示を受けて論理“H”のトラックオン信号STKを出力して切換回路22の接点22aと22cを接続させ、トラッキングの引き込みを行う。
【0041】
また、使用者等が選曲の操作を行うと、ピックアップ6が選曲されたトラックへ移動され、その移動先で、中央制御回路9が切換回路22に論理“H”のトラックオン信号STKを供給することにより、トラッキングの引き込みを行わせる。この際、光スポットSPの照射位置が使用者等の選曲した曲のアドレスと異なれば、トラックオン信号STKを論理“L”にしてピックアップ6を更に移動させ、正しいアドレスとなるまで、切換回路22をトラックオン信号STKに基づいて切換え動作させることにより、選曲を達成する。
【0042】
切換回路21,22の接点21a,21c,22a,22cが接続されると、位相補償回路20からのトラッキングエラー信号SERが出力信号Soutとして出力され、ピックアップ6をラジアル方向θrdに駆動するアクチュエータ(図示省略)を、この出力信号Soutに基づいて制御することにより、光ピックアップをグルーブGの中心に位置合わせするようにサーボ制御(トラック引き込み)が行われる。
【0043】
次に、かかる構成を有するピックアップ駆動装置の動作を図4ないし図7を参照して説明する。
【0044】
まず、図4及び図5に基づいて基本動作を説明する。図4において、光ディスクDSを所定の線速度VLで回転させ、ピックアップ6により情報記録又は情報再生を行っている際に、光スポットSPの照射位置が光ディスクDSに対して相対的にラジアル方向θrdの内周側から外周側へ移動すると、減算器17で生成されるプッシュプル信号SPPの振幅が、グルーブGとランドLの回折光に応じて変化する。更に、ランドプリピットLPPに対する光スポットSPの照射位置に応じても、プッシュプル信号SPPの振幅が変化する。
【0045】
したがって、プッシュプル信号SPPは、グルーブGとランドLとの回折光の情報を有する比較的低周波数の振幅に、ランドプリピットLPPの情報を有するパルス状の振幅が重畳した波形となる。
【0046】
更に、プッシュプル信号SPPは、光検出器14の受光部b1,b2に入射する戻り光に基づいて生じる加算信号Sbと受光部a1,a2に入射する戻り光に基づいて生じる加算信号Saとの差分によって生成されるため、光スポットSPがグルーブGとランドLの中心位置に照射されるときには、プッシュプル信号SPPの振幅がゼロとなり、光スポットSPがランドLとグルーブGの中間位置に照射されるときには、プッシュプル信号SPPの低周波数の振幅の絶対値が最大となる。また、光スポットSPに対して、ランドプリピットLPPが内周側に位置するときと外周側に位置するときとでは、上記のパルス状の振幅変化が逆極性になって現れる。
【0047】
次に、図5において、光スポットSPの照射位置が光ディスクDSに対して相対的にラジアル方向θrdの外周側から内周側へ移動すると、図4に示した場合と同様に、プッシュプル信号SPPの振幅は、グルーブGとランドLでの回折光が変化するのに応じて、またランドプリピットLPPに対する光スポットSPの照射位置に応じて、変化する。
【0048】
ただし、図4に示したプッシュプル信号SPPの振幅変化と、図5に示したプッシュプル信号SPPの振幅変化は、光スポットSPの移動方向が逆であり且つグルーブGとランドLが180°の位相差もって配置されていることから、互いに180°の位相差でずれた波形になる。
【0049】
更に、光スポットSPがラジアル方向θrdに往復移動するように揺れながら移動する場合には、図4及び図5に示したプッシュプル信号SPPが組み合わされたような波形のプッシュプル信号SPPが発生する。
【0050】
すなわち、図6に示すように、光スポットSPが内周側から外周側に移動する期間TIOと外周側から内周側に移動する期間TOIとでは、プッシュプル信号SPPの振幅変化は、移動方向の反転時点Qを境にして、180°の位相でずれこととになる。
【0051】
そして、光ディスクDSが所定のクランプ位置に確実にクランプされずに若干偏芯してクランプされる場合が一般的であり、このことから、光スポットSPはラジアル方向θrdに揺れながら移動することとなる。したがって、図6に示すプッシュプル信号SPPは、一般的な状態を示している。
【0052】
図6において、このようなプッシュプル信号SPPがハイパスフィルタ23を通ると、上記低周波数の成分が除去され、ランドプリピットLPPの成分を示すパルス状の高周波信号SHFが生成される。更に、高周波信号SHFが比較器24に入力され、しきい値VREF1と比較されることで2値信号SLPPが生成され、2値信号SLPPの立ち上がりエッジに同期して単一パルス発生回路25から疑似オンオフ制御信号SMVが出力される。更に、疑似オンオフ制御信号SMVは、光スポットSPの大半がグルーブG上に照射されるオントラック状態の期間TONで発生し、光スポットSPの大半がランドL上に照射されるオフトラック状態の期間TOFFでは、2値信号SLPPがしきい値VREF1より小さくなるために発生しない。
【0053】
一方、図3中に示したローパスフィルタ19と位相補償回路20側にプッシュプル信号SPPが入力すると、ローパスフィルタ19でランドプリピットLPPに相当する高周波数成分が除去されて、グルーブGとランドLでの回折光の変化に相当する低周波数のトラッキングエラー信号SERが生成される。
【0054】
これら疑似オンオフ制御信号SMVとトラッキングエラー信号SERの位相関係が図7に示されている。図7において、疑似オンオフ制御信号SMVが論理“L”になると、切換回路21の接点21bと21cが接続され、出力信号Soutはグランドレベルとなる。一方、疑似オンオフ制御信号SMVが論理“H”になると、切換回路21の接点21aと21cが接続され、出力信号Soutはトラッキングエラー信号SERが疑似オンオフ制御信号SMVによって切り出された波形となる。
【0055】
そして、出力信号Soutに基づいて、ラジアル方向θrdにおけるピックアップ6の動作をトラッキングサーボすることにより、オントラック期間TONでは光スポットSPをグルーブGの中心に位置合わせするように「トラック引き込み」のサーボ制御が行われ、オフトラック期間TOFFでは「トラックはじき」が起こらないように制御を休止することによってサーボ制御が行われる。
【0056】
これにより、光スポットSPが、迅速且つ高精度で、グルーブGの中心に位置合わせされる。
【0057】
また、上記のリモートコントローラ26による指示がなされないときは、トラックオン信号STKが論理“L”となることで、出力信号Soutがグランドレベルとなり、リモートコントローラ26による指示がなされると、トラックオン信号STKが論理“H”となることで、疑似オンオフ制御信号SMVに同期した出力信号Soutが出力される。これにより、使用者等がリモートコントローラ26を操作するのに応じて、出力信号Soutによるトラッキングサーボが行われる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態では、ランドプリピットLPPを光学的に検出し、その検出結果に基づいてグルーブGとランドLに対する光スポットSPのオントラック状態とオフトラック状態を表す疑似オンオフ制御信号SMVを生成し、更に、疑似オンオフ制御信号SMVに基づいて、オントラック状態のときにトラッキングエラー信号SERによるトラッキングサーボを行うようにしたので、光スポットSPを高精度でグルーブGに対して位置合わせすることができる。
【0059】
特に、疑似オンオフ制御信号SMVは、従来技術のように、グルーブGとランドLのコントラストの差に基づいて生成されるものではなく、ランドプリピットLPPの検出結果に基づいて生成されるため、情報が記録されていない未記録のグルーブGに対して光スポットSPを高精度で位置合わせすることができるという優れた効果が得られる。
【0060】
尚、図6に示したように、比較器24において、高周波信号SHFに含まれる正極性側のパルス波形を正値のしきい値VREF1と比較することによって、2値信号SLPPを生成する場合を説明したが、高周波信号SHFに含まれる負極性側のパルス波形を負値のしきい値(VREF1)と比較することによって、2値信号SLPPを生成し、この2値信号SLPPに同期して単一パルス発生器25に疑似オンオフ制御信号SMVを生成させるようにしてもよい。
【0061】
また、正負両方のしきい値VREF1,(VREF1)により、2つの2値信号SLPPを生成し、その両者の論理和の2値信号に基づいて単一パルス発生器25に疑似オンオフ制御信号SMVを生成させるようにしてもよい。
【0062】
次に、図8ないし図14を参照して、本実施形態の変形例を説明する。尚、これら図8ないし図14において、図1ないし図7と同一又は相当する要素を同一符号で示している。
【0063】
(変形例1)
図8に示す第1の変形例は、図3中の単一パルス発生回路25に代えて、時定数τを可変調整できるディジタル単一パルス発生回路25’が備えられている。更に、中央制御回路9は、光ディスクDSを回転させるスピンドルモータ(図1参照)5の実際の回転数vを逐一検出し、また、再生半径rを検出又は推定する。
【0064】
そして、回転数vと再生半径rから線速度VLを求め、その線速度VLに応じた時定数τを示す制御データDVRを、ディジタル単一パルス発生回路25’に供給する構成となっている。ここで、時定数τは、上記の線速度VLが高い場合にはそれに応じて小さくなり、線速度VLが低い場合にはそれに応じて大きくなるように調整される。また、再生半径rとは、所謂インナーリード側からの光スポットSPの照射位置までのラジアル方向θrdでの距離を言う。尚、再生半径rの代わりに、再生されたアドレスの情報に基づいて線速度VLを求めてもよい。
【0065】
また、図示しないが、ディジタル単一パルス発生回路25’は、制御データDVRを格納可能なプリセッタブルレジルタと、比較器24からの2値信号SLPPの立ち上がりエッジに同期して計数動作を開始(リスタート)し、その計数値がレジスタ内の格納データと等しくなると計数動作を停止(リセット)するカウンタと、このカウンタが上記計数動作をしている期間だけ論理“H”の疑似オンオフ制御信号SMVを出力する論理回路等で構成されている。
【0066】
かかる構成によると次のような効果が得られる。一定の線速度VL又は一定の角速度で光ディスクDSを回転させる本記録再生装置では、ピックアップ6が光ディスクDSの内周側を走査しているときと外周側を走査しているときでは、スピンドルモータ5の回転数vが変化し、再生半径rと回転数vが規定の状態からずれていると、それに伴って2値信号SLPPの発生周波数が変化することとなる。しかし、2値信号SLPPの発生周波数の変化に応じて、上記時定数τも、再生された上記線速度VLに略反比例するように自動調整されるため、常に上記線速度VLに合わせたトラッキングサーボが行われることとなり、グルーブGに対する光スポットSPの位置合わせを、現実に即して高精度で制御することができる。
【0067】
また、現在主流となっている倍速CD−ROMドライブのように、CLV方式の光ディスクを角速度一定にして記録又は再生を行う場合にも、本変形例を用いることができる。すなわち、CLV方式の光ディスクを角速度一定にして回転しているため、内周と外周とでは2値信号SLPPの発生周波数が変化することになるものの、再生半径rの増加に伴い線速度VLが増加するため、再生半径rを用いて線速度VLを求めることができ、線速度VLに反比例するように時定数τを自動的に演算することが可能である。そのため、角速度を一定にしてCLV方式の光ディスクを回転させる場合でも、常に上記の線速度に合わせたトラッキングサーボが行われることとなり、グルーブGに対する光スポットの位置合わせを、高精度に制御することができる。
【0068】
(変形例2)
次に、第2の変形例を図9及び図10に基づいて説明する。図9において、図3の構成と本変形例との相違点を述べると、プッシュプル信号SPP中に含まれるランドプリピットLPPの高周波成分を除去するローパスフィルタ27と、ローパスフィルタ27から出力される低周波数成分の信号SLの周波数を検出し、その周波数に比例した電圧VSLを出力する周波数検波回路28と、周波数検波回路28の出力電圧VSLを所定のしきい値VREF2と比較する比較器29と、ORゲート30が備えられている。
【0069】
そして、出力電圧VSLがしきい値VREF2より大きいときは、論理“H”の判定信号SCM、出力電圧VSLがしきい値VREF2より小さいときは、論理“L”の判定信号SCMが比較器29から出力される。
【0070】
ORゲート30は、判定信号SCMと単一パルス発生回路25からの疑似オンオフ制御信号SMVとの論理和を求めることにより、切換回路21の切換え動作を制御するためのゲート信号SGTを出力する。
【0071】
かかる構成によると、図10の波形図に示すように、リモートコントローラ26による指示がなされない期間T1では、出力信号Soutはグランドレベルとなってトラッキングサーボが行われず、リモートコントローラ26による指示がなされる期間T2では、疑似オンオフ制御信号SMVに同期したトラッキングエラー信号SERが出力信号Soutとして出力される結果、トラッキングサーボが行われる。更に、トラッキングエラー信号SERの周波数fが高くなって、その周期1/fが疑似オンオフ制御信号SMVのパルス幅τよりも狭くなった場合(期間T3)には、ゲート信号SGTが論理“H”となることによって、トラッキングエラー信号SERがそのまま出力信号Soutとして出力される。
【0072】
そして、トラッキングサーボを行っている途中で「引き込み」の制御が失敗した場合に、このトラッキングエラー信号SERの周期1/fが疑似オンオフ制御信号SMVのパルス幅τよりも狭くなるという状況が発生し、疑似オンオフ制御信号SMVの波形が乱れて、サーボ系が発振する等の不安定な状態を招く場合が想定される。
【0073】
しかし、本変形例によると、上記不安定な状態を招く前に、疑似オンオフ制御信号SMVによる処理を停止させ、その停止期間T3では、トラッキングエラー信号SERをそのまま出力信号Soutとしてトラッキングサーボを行うので、サーボ系を安定化させることができ、ひいては、確実で信頼性の高いトラッキングサーボを行うことが可能となる。
【0074】
(変形例3)
次に、第3の変形例を図11及び図12を参照して説明する。尚、図12は図10に対応付けて示した波形図である。また、本変形例は、上記第2の変形例を更に変形したものである。
【0075】
図11において、本変形例は、中央制御回路9から出力されるトラックオン信号STKを予め決められた一定時間遅延させる時間設定手段としてのタイマー回路31を備え、その遅延したトラックオン信号STK’をORゲート30に入力させる構成を備えている。
【0076】
かかる構成によると、図12の波形図に示すように、トラックオン信号STK’が論理“L”となる期間T2で、疑似オンオフ制御信号SMVによる切換回路21の制御が行われ、トラックオン信号STK’が論理“H”となる期間T3で、疑似オンオフ制御信号SMVによる切換回路21の制御が強制的に禁止される。
【0077】
そして、一般的には、ピックアップ6に対してラッキングサーボを行うと、一定時間後には、グルーブGに対する光スポットSPの位置合わせ制御が収束して安定化するので、この安定化するまでの時間をタイマー回路31の遅延時間に設定しておくことで、第2の変形例と同様に、確実で信頼性の高いトラッキングサーボを行うことが可能となっている。
【0078】
また、第3の変形例によると、第2の変形例よりも構成の簡素化を図ることができる等の効果も得られる。
【0079】
(変形例4)
次に、第4の変形例を図13及び図14を参照して説明する。図13において、本変形例は、加算器15,16から出力される信号Sa,Sbを加算することによりRF信号SRFを生成する加算器32と、RF信号SRF中に含まれているランドプリピットLPPの成分(高周波成分)を除去するローパスフィルタ33と、ローパスフィルタ33から出力される低周波数成分の信号を所定のしきい値VREF3と比較することにより2値信号SRFVを生成する比較器34が備えられている。 更に、RF信号SRFに基づいて、光スポットSPが未記録のグルーブGと記録済みグルーブGの何れに照射されているかを判定する記録未記録判定部36と、記録未記録判定部36から出力される判定信号SJDに従って切換え動作をする切換回路35が備えられている。
【0080】
ここで、ローパスフィルタ33から出力される低周波数の信号は、記録済みの領域では、図15に示したラジアルコントラスト信号SRDと同様の波形となる。また、比較器34に設定されているしきい値VREF3は、この低周波数の信号が正値となるときを検出するように設定されている。このため、比較器34から出力される2値信号SRFVは、図15に示したオンオフトラック信号STRと同様の波形となる。
【0081】
記録未記録判定部36は、図14(a)又は同図(b)に示す構成となっている。図14(a)の構成では、光ディスクDSに予め記録されているTOC情報(テーブルオブコンテンツ情報)をRF信号SRFに基づいて検出するTOCデコーダ回路37とアドレスデコーダ回路38が備えられている。TOCデコーダ回路37は、TOC情報の中から記録済みのグルーブGと未記録のグルーブGのデータを検出し、アドレスデコーダ回路38は、TOC情報の中からアドレスデータを検出する。
【0082】
そして、これらのデコーダ回路37,38から出力されるデータを中央制御回路9に供給することによって、記録済みの領域のアドレスと未記録の領域のアドレスを判定させ、トラッキングサーボ中に、ピックアップ6が記録済みの領域に位置しているときには、論理“L”となる判定信号SJDを出力させ、ピックアップ6が未記録の領域に位置しているときには、論理“H”となる判定信号SJDを出力させる。
【0083】
尚、この中央制御回路9の判定処理は、予め設定されているシステムプログラムをマイクロプロセッサが実行することによって行われている。
【0084】
かかる構成によると、判定信号SJDが論理“H”となる期間、すなわち、ピックアップ6が未記録の領域に位置しているときには、切換回路35が図13に示すように切換わることで、疑似オンオフ制御信号SMVがゲート信号SGTとして切換回路21に供給されるため、疑似オンオフ制御信号SMVに同期したトラッキングエラー信号SERが出力信号Soutとなってトラッキングサーボが行われる。したがって、未記録のグルーブGに対して光スポットSPを高精度で位置合わせすることができる。
【0085】
これに対して、判定信号SJDが論理“L”となる期間、すなわち、ピックアップ6が記録済みの領域に位置しているときには、切換回路35が比較器34側の接点に切換わり、2値信号SRFVがゲート信号SGTとして切換回路21に供給される。
【0086】
このため、2値信号SRFVに同期したトラッキングエラー信号SERが出力信号Soutとなってトラッキングサーボが行われる。すなわち、記録済みのグルーブGとランドLのコントラストには明確な差があるため、ピックアップ6が記録済みの領域に位置しているときには、2値信号SRFVに基づいてトラッキングエラー信号SERの出力タイミングを制御することによって、記録済みのグルーブGに対する光スポットSPの位置合わせを高精度で行うことができる。
【0087】
一方、図14(b)に示す構成では、RF信号SRFの振幅のピークを検出するピーク検波器39と、その検出結果を所定のしきい値VREF4と比較し、検出結果がしきい値VREF4より大きいときに論理“L”の判定信号SJDを出力する比較器40が備えられている。
【0088】
かかる構成によると、光スポットSPが記録済み領域上に位置しているときには、判定信号SJDが論理“L”となり、光スポットSPが未記録領域上に位置しているときには、判定信号SJDが論理“H”となるため、図14(a)に示した構成と同様のトラッキングサーボが行われる。
【0089】
以上に説明したように、本実施形態によれば、未記録のグルーブGに対して光スポットSPを位置合わせることができるため、追記型のCD−RやDVD−R、情報の書換え可能なCD−RWやDVD−RW等に適用して優れた効果を発揮する。尚、再生専用のCD−RやDVD−Rを用いる場合にも当然に、高精度のトラッキングサーボを行うことが可能である。
【0090】
また、図3に示した本実施形態及び上記変形例は、本発明を説明するための基本構成を示したものである。よって、これらの実施形態とそれに係る変形例を適宜に組み合わせて構成されるピックアップ駆動装置は、本発明に含まれるものである。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録媒体からの戻り光に基づいて、光スポットの照射位置を示すトラッキングエラー信号とプリピットの成分に応じた制御信号を求め、制御信号に応じてトラッキングエラー信号によるサーボ制御を行うようにしたので、光スポットをグルーブに対して位置合わせさせるためのサーボ制御を実現することができる。
【0092】
特に、制御信号をプリピットの検出結果に基づいて生成したことで、未記録のトラック記録済みのトラックを問わず、何れのトラックに対しても光スポットを高精度で位置合わせすることが可能なサーボ制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ランドプリピットを有する記録媒体の構造を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の動作を説明する為の波形図である。
【図5】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の動作を更に説明する為の波形図である。
【図6】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の動作を更に説明する為の波形図である。
【図7】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の動作を更に説明する為の波形図である。
【図8】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の第1の変形例の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の第2の変形例の構成を示すブロック図である。
【図10】第2の変形例の動作を説明する為の波形図である。
【図11】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の第3の変形例の構成を示すブロック図である。
【図12】第3の変形例の動作を説明する為の波形図である。
【図13】本実施形態に係るピックアップ駆動装置の第4の変形例の構成を示すブロック図である。
【図14】図13中の記録未記録判定部の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図15】従来のピックアップ駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図16】従来のピックアップ駆動装置の動作を説明する為の説明図である。
【符号の説明】
5…スピンドルモータ
6…ピックアップ
8…サーボ回路
9…中央制御回路
14…光検出器
15,16…加算器
17…減算器
19,27,33…ローパスフィルタ
20…位相補償回路
21,22,35…切換回路
23…ハイパスフィルタ
24,29,34,40…比較器
25…単一パルス発生回路
25’…ディジタル単一パルス発生回路
26…リモートコントローラ
28…周波数検波回路
30…ORゲート
31…タイマー回路
36…記録未記録判定部
37…TOCデコーダ回路
38…アドレスデコーダ回路
39…ピーク検波器
DS…光ディスク
G…グルーブ
L…ランド
LPP…ランドプリピット
a1,a2,b1,b2…受光部
MV…疑似オンオフ制御信号
ER…トラッキングエラー信号
RFV…2値信号
Sout…出力信号

Claims (8)

  1. トラック間に形成されトラック方向に沿って所定の単位ブロックの間隔で形成されているプリピットを有する記録媒体に対して光スポットを照射するためのピックアップを駆動制御するピックアップ駆動装置であって、
    前記光スポットの照射によって生じる戻り光を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段の検出出力に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第1の信号生成手段と、
    前記光検出手段の検出出力に生じた前記プリピットの成分からプリピットに同期した制御信号を生成する第2の信号生成手段と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御を行う制御手段と、
    前記制御信号に従って、前記制御手段への前記トラッキングエラー信号の供給と供給停止との切り換えを行って、制御手段による前記トラッキングエラー信号に基づくトラッキング制御を行わせる切換手段と、
    を備えることを特徴とするピックアップ駆動装置。
  2. 前記第2の信号生成手段は、前記プリピットの成分を所定時間幅に伸長することで前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のピックアップ駆動装置。
  3. 前記記録媒体を所定速度で回転させる駆動手段と、
    記駆動手段による前記記録媒体の回転数を検出する検出手段と、
    前記記録媒体の半径方向における前記光スポットの相対位置を認識する認識手段と、
    前記検出手段により検出される前記回転数と前記認識手段からの相対位置とに基づいて前記光スポットに対する前記トラックの線速度を求め、前記線速度に対応して前記第2の信号生成手段が生成する前記制御信号の前記時間幅を可変する可変手段と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のピックアップ駆動装置。
  4. 前記切換手段は、前記トラッキングエラー信号の周期が前記制御信号の前記時間幅より短いとき前記制御信号にかかわらず前記トラッキングエラー信号を前記制御手段に供給することを特徴とする請求項2又は3に記載のピックアップ駆動装置。
  5. 前記切換手段は、前記制御信号に従って前記トラッキングエラー信号を前記制御手段による供給することで前記制御手段によるトラッキング制御開始された時点から所定時間経過後、前記制御信号にかかわらず前記トラッキングエラー信号を前記制御手段に供給することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のピックアップ駆動装置。
  6. 前記光検出手段の検出出力に基づいてラジアルコントラスト信号を生成する第3の信号生成手段と、
    前記光検出手段の検出出力に基づいて前記ピックアップが前記記録状態のトラック上に位置する第1の場合と、前記未記録状態のトラックに位置する第2の場合とを判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段の判定結果が前記第1の場合には、前記切換手段は前記制御信号にかかわらず前記ラジアルコントラスト信号に応じて前記トラッキングエラー信号を前記制御手段に供給することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のピックアップ駆動装置。
  7. トラック間に形成されトラック方向に沿って所定の単位ブロックの間隔で形成されているプリピットを有する記録媒体に対して光スポットを照射するためのピックアップを駆動制御するピックアップ駆動方法であって、
    前記光スポットの照射によって生じる戻り光を検出する光検出工程と、
    前記光検出工程で検出された前記戻り光の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第1の信号生成工程と、
    前記検出信号に生じた前記プリピットの成分からプリピットに同期した制御信号を生成する第2の信号生成工程と、
    前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御を行う制御工程と、
    前記制御信号に従って、前記トラッキングエラー信号に基づく前記制御工程によるトラッキング制御とトラッキング制御の停止との切り換え行う切換工程と、
    を備えることを特徴とするピックアップ駆動方法。
  8. トラック間に形成されトラック方向に沿って所定の単位ブロックの間隔で形成されているプリピットを有する記録媒体に対して光スポットを照射するためのピックアップを駆動制御するピックアップ駆動装置を備える記録再生装置であって、
    前記ピックアップ駆動装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の前記ピックアップ駆動装置を具備することを特徴とする記録再生装置。
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