JP3771200B2 - 無停電電源装置及び無停電電源装置の交流スイッチ遮断方法 - Google Patents

無停電電源装置及び無停電電源装置の交流スイッチ遮断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商用電源と負荷とが交流スイッチを介して接続された無停電電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の無停電電源装置で使用される交流スイッチは、例えば特開平5−292686号公報に示されるように、自己消狐機能を持つスイッチ素子を用いて構成されていたり、強制消弧回路によって消弧されるサイリスタを用いて構成されている。
【0003】
また、消弧回路を用いずにサイリスタを流れる電流が保持電流以下になることで自然に消弧する構成の交流スイッチも用いられている。このようなサイリスタだけを用いた交流スイッチを用いると、無停電電源装置の価格を安価なものとすることができる。しかしながらこの種の交流スイッチを用いた場合には、例えば特開平5−30683号公報、特開平5−176461号公報、特開平5−292686号公報等に示されるように、二つの交流電源が並列に接続された状態で負荷へ給電する期間が必ず発生し、交流スイッチの遮断が遅れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
サイリスタを用いた従来の交流スイッチ1は、図8(A)に示すように、逆並列接続されたサイリスタSCR1及びSCR2が各相毎に商用電源3と電力変換器5の間に配置されている。電力変換器5は、交流電力と直流電力を双方向に変換できる機能を有しており、直流側には直流電力供給装置7がある。商用電源3からの電力は、交流スイッチ1を介して負荷装置9へ供給され、電力変換器5の出力は直接負荷装置9へ供給される。
【0005】
2つの電力供給源の切り換えに当たって、電力変換器5側(第2の給電経路R2)から商用電源3側(第1の給電経路R1)へ給電経路を切り換える場合、交流スイッチ1を構成するサイリスタSCR1及び2にそれぞれ所定の周期でON指令を与えると共に、電力変換器5にOFF指令を与える。このとき電力変換器は、電流が直ちにOFFする構成になっており、交流スイッチは直ちにONするので給電経路は瞬時に切り換わる。
【0006】
そして、商用電源側(第1の給電経路R1)から電力変換器側(第2の給電経路R2)へ切り換える場合、電力変換器にON指令を与え、交流スイッチ1にOFF指令を与えることになる。しかし、交流スイッチ1は、自己消弧機能を持たないサイリスタを使用しているので交流スイッチ1を流れる電流は直ちに0にならず、その間商用電源3と電力変換器5とが負荷装置9に並列に接続されて運転される期間が存在することになる。このとき、商用電源3と電力変換器5の電圧関係によって、電力変換器5と商用電源3との間に制御不能な横流が流れ、負荷装置9へ給電している電圧が異常になる。このように強制消弧回路を用いずにサイリスタSCR1及びSCR2のみで構成する安価な交流スイッチ1では、瞬時に給電切り換えができない問題があった。
【0007】
本発明の目的は、サイリスタを用いて構成した交流スイッチをできるだけ速く遮断状態にすることができる無停電電源装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、電力変換器を用いてサイリスタからなる交流スイッチをできるだけ速く遮断状態にすることができる無停電電源装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、強制消弧回路を別に設けることなく、サイリスタからなる交流スイッチを遮断状態にすることができる無停電電源装置を提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、強制消弧回路を別に設けることなく、サイリスタからなる交流スイッチを遮断状態にすることができる無停電電源装置の交流スイッチ遮断方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、逆並列接続された一対のサイリスタから構成された交流スイッチを介して商用電源から負荷装置に交流電力を供給する第1の給電経路と、直流電力源を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行う電圧制御型の電力変換器を含む第2の給電経路と、基準正弦波電圧を出力する基準正弦波電圧発生回路と、基準正弦波電圧に基づいて、電力変換器に逆変換動作を行わせるための電圧制御指令を出力する制御指令発生手段とを具備し、制御指令発生手段から電圧制御指令が出力されている間は交流スイッチが遮断状態になって、第1の給電経路からの負荷装置への交流電力の供給が、第2の給電経路からの負荷装置への交流電力の供給へと切り換わる無停電電源装置を改良の対象とする。なおこの交流スイッチは、一相毎にそれぞれ配置される。したがって三相交流であれば、3つの交流スイッチが各相毎に使用されることになる。
【0012】
本発明の無停電電源装置では、基準正弦波電圧発生回路は、商用電源と同期し、基準正弦波電圧として用いたときに電力変換器の出力電圧が商用電源の電圧とほぼ等しくなる同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ同期正弦波電圧よりも高い電圧の高電圧同期正弦波電圧Vref2と同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ同期正弦波電圧よりも低い電圧の低電圧同期正弦波電圧Vref3を作成する正弦波電圧作成手段と、交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、電圧制御指令が出力されていないときには同期正弦波電圧Vref1を選択し、電圧制御指令が出力されているときで電流検出手段の出力が正極性であるときには高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、またそのときに電流検出手段の出力が負極性であるときには低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、またそのときに電流検出手段の出力が0になると同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段に基準正弦波電圧として出力する正弦波電圧選択手段とから構成されている。
【0013】
本発明の無停電電源装置では、基準正弦波電圧発生回路は、商用電源と同期し、基準正弦波電圧として用いたときに電力変換器の出力電圧が商用電源の電圧とほぼ等しくなる同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ同期正弦波電圧よりも高い電圧の高電圧同期正弦波電圧Vref2と同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ同期正弦波電圧よりも低い電圧の低電圧同期正弦波電圧Vref3を作成する正弦波電圧作成手段と、交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、停電検出手段が停電を検出しておらず電圧制御指令が出力されていないときには同期正弦波電圧Vref1を選択し、停電検出手段が停電を検出していて電圧制御指令が出力されているときで、電流検出手段の出力が正極性であるときには高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、またそのときに電流検出手段の出力が負極性であるときには低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、またそのときに電流検出手段の出力が0になると同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段に基準正弦波電圧として出力する正弦波電圧選択手段とから構成されている。
【0014】
本発明によれば、第1の給電経路から第2の給電経路への切り換えがあったときに、第2の給電経路にある電力変換器の出力電圧が第1の給電経路にある交流スイッチを構成するサイリスタのうち導通状態にあるサイリスタに対して逆バイアスになるように、基準正弦波電圧発生回路が基準正弦波電圧を発生するため、特別にサイリスタの強制消弧回路を設けることなく、交流スイッチを速やかに遮断状態にすることができる。特に、本発明によれば、交流スイッチの遮断時に商用電源と電力変換器が並列に接続されて運転される期間が存在せず、商用電源と電力変換器の間に横流が流れることがない。
【0015】
本発明は常時第1の給電経路から負荷装置に電力を供給し、商用電源が停電したときに第2の給電経路に切り換わる常時商用型の無停電電源装置にも適用できる。この場合、制御指令発生手段は、商用電源で停電が発生している間、電圧制御指令を出力する。
【0016】
また本発明は常時第1の給電経路から負荷装置に電力を供給し、電力変換器をアクテイブフィルタとして動作させ、商用電源が停電したときに第2の給電経路に切り換わる常時商用給電+アクテイブフィルタ型の無停電電源装置にも適用できる。この場合には、商用電源で停電が発生している間は電圧制御指令を出力し、商用電源で停電が発生していないときには電力変換器をアクティブフィルタとして動作させる電流制御指令を電力変換器に出力するように制御指令発生手段を構成すればよい。
【0017】
また本発明は常時第2の給電経路から負荷装置に電力を供給し、電力変換器が異常のときに第1の給電経路に切り換わる常時インバータ型の無停電電源装置にも適用できる。この場合には、制御指令発生手段を、電力変換器が正常であるときには電圧制御指令を常時出力するように構成し、交流スイッチを電力変換器で異常が発生している間導通状態になるように制御する。このタイプの無停電電源装置では、電力変換器が異常な状態から修復されて、第1の給電経路から第2の給電経路に切り換わるときに制御指令発生手段が電圧制御指令を発生する。
【0018】
常時商用給電+アクテイブフィルタ型の無停電電源装置に本発明を適用する場合には、商用電源の停電を検出する停電検出手段と逆並列接続された一対のサイリスタから構成され、商用電源健全時には導通状態になって商用電源から負荷装置に交流電力を供給し、商用電源停電時には遮断状態になる交流スイッチと、直流電力供給装置と、交流スイッチと直流電力供給装置との間に配置されて、商用電源健全時には商用電源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力により直流電力供給装置を充電する順変換動作及び負荷装置に流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、それ以外のときには主として直流電力供給装置を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力変換器と、基準正弦波電圧を出力する基準正弦波電圧発生回路と、基準正弦波電圧に基づいて、電力変換器に逆変換動作を行わせるための電圧制御指令及び電力変換器に順変換動作及びアクティブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を電力変換器に出力する制御指令発生手段とを具備する無停電電源装置を改良の対象とする。
【0019】
正弦波電圧作成手段の構成は任意であるが、特に正弦波電圧作成手段を、同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく電圧が電圧差指令値ΔVだけ高い高電圧同期正弦波電圧Vref2と同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ電圧が電圧差指令値ΔVだけ低い低電圧同期正弦波Vref3を作成するように構成することができる。このようにすると制御に必要な正弦波電圧を簡単に得ることができる。特に、この構成を採用すると、必要な逆バイアス電圧を電圧差指令値ΔVによって確実に決定することができるので、交流スイッチをどのようなタイミングで遮断させる場合でも、サイリスタの消弧に必要な最小限の電圧を電力変換器から出力することができる。
【0020】
また正弦波電圧選択手段は、電流検出手段の出力が正極性であるときは高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、電流検出手段の出力が負極性であるときは低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択する第1の選択回路と、停電検出手段が停電を検出し且つ電流検出手段が電流が消弧されていないことを検出すると、基準正弦波電圧として第1の選択回路の出力電圧が必要であると判定する第1の判定回路と、第1の判定回路が第1の選択回路の出力電圧が必要との判定をしたときには第1の選択回路の出力電圧を選択し、それ以外のときには同期正弦波電圧Vref1を選択する第2の選択回路とから構成することができる。このように正弦波電圧選択手段を構成すると、少ない数の選択回路で、必要な正弦波電圧を確実に選択することができる。
【0021】
上記の発明においては、同じ位相の3種類の正弦波電圧を利用して基準正弦波電圧を作って、電力変換器に交流スイッチを構成するサイリスタに印加する逆バイアス電圧を発生させているが、位相の異なる3種類の正弦波電圧を作って、逆バイアス電圧を発生させることもできる。その場合の発明も、商用電源の停電を検出する停電検出手段と、商用電源健全時には導通状態になって商用電源から負荷装置に交流電力を供給し、商用電源停電時には遮断状態になる交流スイッチと、直流電力供給装置と、交流スイッチと直流電力供給装置との間に配置されて、商用電源健全時には商用電源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力により直流電力供給装置を充電する順変換動作及び負荷装置に流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、それ以外のときには主として直流電力供給装置を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力変換器と、基準正弦波電圧に基づいて、電力変換器に逆変換動作を行わせるための電圧制御指令及び電力変換器に順変換動作及びアクティブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を電力変換器に出力する制御指令発生手段と制御指令発生手段に、基準正弦波電圧を出力する位相シフト型基準正弦波電圧発生回路とを具備する。
【0022】
交流スイッチは、逆並列接続された一対のサイリスタから構成される。そして本発明では、3種類の位相の異なる正弦波電圧を発生するために、位相シフト型基準正弦波電圧発生回路を用いる。この位相シフト型基準正弦波電圧発生回路は、商用電源と同期し、基準正弦波電圧として用いたときに電力変換器の出力電圧が商用電源の電圧と振幅が一致する同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が進んだ進み位相正弦波電圧Vref4と同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が遅れた遅れ位相正弦波電圧Vref5と正弦波電圧を作成する位相シフト型正弦波電圧作成手段と、交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、停電検出手段が停電を検出していないときは同期正弦波電圧Vref1を選択し、停電検出手段が停電を検出したときで電流が正極性の間は、進み位相正弦波電圧及び遅れ位相正弦波電圧のうち同期正弦波電圧よりも電圧が大きくなるものを選択し、停電検出手段が停電を検出したときで電流が負極性の間は、進み位相正弦波電圧及び遅れ位相正弦波電圧のうち同期正弦波電圧よりも電圧が小さくなるものを選択し、電流検出手段の出力が0になると同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段に基準正弦波電圧として出力する位相シフト型正弦波電圧選択手段とから構成する。
【0023】
このように、位相の異なる正弦波電圧を選択して電力変換器から逆バイアス電圧を発生するようにしても、交流スイッチを構成するサイリスタを短い時間で遮断することができる。なおこの発明では、進み位相正弦波電圧Vref4と遅れ位相正弦波電圧Vref5とが共に同期正弦波電圧よりも絶対値電圧が小さくなる期間が発生する。しかしこの期間は僅かな期間であり、この期間を経過すれば、進み位相正弦波電圧Vref4及び遅れ位相正弦波電圧Vref5のいずれか一方が必ず同期正弦波電圧よりも絶対値電圧が大きくなるので、たまたま停電がこの短い期間内で発生しても、わずかな時間遅れを持って交流スイッチを遮断することができる。したがってこの発明でも実用上は何等の問題も生じない。
【0024】
位相シフト型正弦波電圧作成手段は、同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が位相差指令値Δφだけ進んだ進み位相正弦波電圧Vref4と同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が位相差指令値Δφだけ遅れた遅れ位相正弦波電圧Vref5とを作成するように構成することができる。このように位相シフト型正弦波電圧作成手段を構成すると、位相差指令値Δφの値を任意に設定することにより、簡単に必要な逆バイアス電圧の設定を実現できる。
【0025】
また位相シフト型正弦波電圧選択手段は、電流が負極性から正極性に変わったときから同期正弦波電圧が正のピーク値に達するまでの間は進み位相正弦波電圧Vref4を選択し、同期正弦波電圧がピーク値に達した後電流が正極性から負極性に変わるまでの間は遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択し、電流が正極性から負極性に変わったときから同期正弦波電圧が負のピーク値に達するまでの間は進み位相正弦波電圧Vref4を選択し、同期正弦波電圧が負のピーク値に達した後電流が負極性から正極性に変わるまでの間は遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択し、電流検出回路が電流0を検出したときには同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段に基準正弦波電圧として出力するように構成することができる。
【0026】
本発明の方法は、逆並列接続された一対のサイリスタから構成された交流スイッチを介して商用電源から負荷装置に交流電力を供給する第1の給電経路と、直流電力源を電源として直流電力を交流電力に変換して前記負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行う電圧制御型の電力変換器を含む第2の給電経路とを具備する無停電電源装置の交流スイッチを強制的に遮断する方法である。本発明では、負荷装置への給電を第1の給電経路からの給電から第2の給電経路からの給電に切り換える際に、導通状態にあるサイリスタに電力変換器から逆バイアス電圧を印加してサイリスタを強制的に遮断する。これによって、特別な強制消弧回路を用いることなく、電力変換器を利用して交流スイッチを構成するサイリスタを強制的に消弧できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は本発明を常時商用給電+アクテイブフィルタ型の無停電電源装置に適用した実施の形態の一例の構成を概略的に示すブロック回路図である。図1には単相分即ち一相分の結線と制御系だけを図示してある。図1において、交流スイッチ1、電圧制御型の電力変換器5及び直流電力供給装置7は基本的に従来のものと同じである。電圧制御型の電力変換器5は、交流スイッチ1と直流電力供給装置7との間に配置されて、商用電源健全時には三相交流の商用電源3からの交流電力を直流電力に変換して直流電力により直流電力供給装置7を充電する順変換動作及び負荷装置9に流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、それ以外のときには主として直流電力供給装置7を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷装置9に交流電力を供給する逆変換動作を行うように構成されている。図8(A)に示すように順変換動作では第1の給電経路R1によって商用電源3から負荷装置9に給電されており、逆変換動作では第2の給電経路R2によって電力変換器5から負荷装置9に給電される。
【0028】
商用電源3と電力変換器5との間に配置された交流スイッチ1は、一相分に対応するものであり、逆並列接続された2つのサイリスタSCR1及びSCR2により構成されている。商用電源3が健全な状態であれば、負荷装置9には交流スイッチ1を介して商用電源3から交流電力が供給される。商用電源3が停電状態になると、交流スイッチ1は遮断状態になって商用電源3から負荷装置9への交流電力の供給を停止する。
【0029】
基準正弦波電圧発生回路11は、停電検出手段12が停電の有無を検出すると、電力変換器5を制御するための基準正弦波信号を制御指令発生手段13に出力する。制御指令発生手段13は、基準正弦波電圧に基づいて、電力変換器5に逆変換動作を行わせるための電圧制御指令及び電力変換器に順変換動作及びアクティブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を電力変換器5に出力する。停電検出手段12の構成は、例えば一相の電圧が予め定めた電圧以下になったことを電圧検出回路で検出したときに停電が発生したと判断するような公知の構成のものを用いることができる。この例では制御指令発生手段13の入力として、基準正弦波電圧発生回路11の出力だけを示しているが、実際には電力変換器5の交流側の電圧及び電流並びに直流側電圧等の制御に必要な情報を示す信号が入力されている。なお電力変換器5及び制御指令発生手段13の構成に関しては、特開平8−51735号公報、特開平9−56087号公報、特開平10−14251号公報等に開示されている。また出願人の先願である特願2000−288480号にも詳しく説明されている。
【0030】
基準正弦波電圧発生回路11は、交流スイッチ1を流れる電流を検出する電流検出手段11aと、制御指令発生手段13に基準正弦波電圧として出力するための正弦波電圧を作成する正弦波電圧作成手段11bと、制御指令発生手段13に基準正弦波電圧として出力するための正弦波電圧を選択する正弦波電圧選択手段11cとから構成される。電流検出手段11aは、変流器CTにより検出したアナログ電流値に基づいて制御に必要な電流検出信号を出力するように構成されている。
【0031】
正弦波電圧作成手段11bは、商用電源3と同期し、基準正弦波電圧として用いたときに電力変換器5の出力電圧が商用電源3の電圧とほぼ等しくなる同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく同期正弦波電圧Vref1よりも電圧が大きい高電圧同期正弦波電圧Vref2と、同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ同期正弦波電圧Vref1より低い電圧の低電圧同期正弦波電圧Vref3を作成する。これらの正弦波電圧を基準正弦波電圧Vrefとして用いるときの電力変換器5の出力電圧が図1に示すライン17bに現れる。基準正弦波電圧Vrefとして同期正弦波電圧Vref1を用いると、ライン17bには商用電源3の交流電圧と位相及び電圧が等しい交流出力が現れる。正弦波電圧選択手段11cは、停電検出手段12が停電を検出していないときは同期正弦波電圧Vref1を選択し、停電検出手段12が停電を検出したときは、電流検出手段11aの出力が正極性であるときに高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、電流検出手段11aの出力が負極性であるときには、低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、電流検出手段11aの出力が0になると同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段13に基準正弦波電圧として出力する。基準正弦波電圧発生回路11が基準正弦波電圧として高電圧同期正弦波電圧Vref2または低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択したときには、交流スイッチ1の導通している方のサイリスタSCR1またはSCR2に逆バイアスが印加され、導通していたサイリスタは消弧される。その後基準正弦波電圧発生回路11が基準正弦波電圧として同期正弦波電圧Vref1を選択したときには、交流スイッチ1はオフの状態を保ち、電力変換器5が逆変換動作を開始する。停電検出手段12が停電を検出しないときには、基準正弦波電圧発生回路11は同期正弦波電圧Vref1を出力する。制御指令発生手段13は、この同期正弦波電圧Vref1を入力としてアクティブフィルタ動作を行う。このときの動作は、先願等に詳しく説明されているので省略する。
【0032】
この例の正弦波電圧作成手段11bは、商用電源3と同期した同期正弦波電圧Vref1に電圧差指令値ΔVを加算した高電圧同期正弦波電圧Vref2および同期正弦波電圧Vref1から電圧差指令値ΔVを減算した低電圧同期正弦波電圧Vref3を作成する。電圧差指令値ΔVは、予め使用するサイリスタの特性に基づいて、確実に消弧できる逆バイアス電圧を得られる値として予め設定しておくものである。図2にこの例における同期正弦波電圧Vref1、高電圧同期正弦波電圧Vref2、低電圧同期正弦波電圧Vref3及び交流電流Iの波形を示す。負荷が誘導性であるため、交流電流Iの電流波形は同期正弦波電圧Vref1の位相よりも遅れた位相になっている。基準正弦波電圧発生回路11が出力する正弦波電圧は数式で書くと以下のように表現される。
【0033】
Vref=Vref1+ΔV・sign(I)・S ・・・・・・・・・・・(1)
ここで I>0のとき sing(I)=1 Vref=Vref2 ・・・・・・(2)
I<0のとき sing(I)=−1 Vref=Vref3 ・・・・・・(3)
I=0のとき sing(I)=0 Vref=Vref1 ・・・・・・(4)
ここでIは電流検出手段11aが検出する電流値とする。停電検出手段12が停電を検出しないときは、S=0であるとする。このときには、基準正弦波電圧Vrefは同期正弦波電圧Vref1になり、ライン17bの電位はライン17aの商用電源3の電圧にほぼ等しい。このとき、交流スイッチ1の導通している方のサイリスタは導通状態を維持している。停電検出手段12が停電を検出すると、S=1とする。このときは電流Iの極性によって(1)式の基準正弦波電圧Vrefに対しては(2)(3)式のいずれかが成立する。停電検出手段12が停電を検出すると基準正弦波電圧Vrefは同期正弦波電圧Vref1から図2のグラフの太線で示した同期正弦波電圧に切り換わる。電流検出手段11aで検出した電流Iが0になれば(1)式で基準正弦波電圧Vrefは同期正弦波電圧Vref1に復帰する。
【0034】
電流検出手段11aが正極性の電流を検出したときは、図4(A)に示したように電流は逆並列接続したサイリスタSCR1を流れている状態にある。このとき基準正弦波電圧Vrefとしては同期正弦波電圧Vref1より高い値である高電圧同期正弦波電圧Vref2が選択されているので、ライン17bには商用電源3の電圧VよりΔVだけ高い電圧Vrbが印加され、サイリスタSCR1にはΔVの逆バイアスがかかり、流れている電流Iはゼロヘと向かう。図4(B)は、このときの電圧電流波形の時間的変化を示している。図4(B)において、切り換えポイントからライン17bの電圧はVからVrbに上昇し、サイリスタには逆バイアスΔVがかかるのでサイリスタを流れる電流Iは急速に0になる。サイリスタが消弧され、電流Iがゼロとなると(図4(B)の×印のポイント)、基準正弦波電圧Vrefとして同期正弦波電圧Vref1が選択され、ライン17bにつながる負荷装置9の端子電圧は商用電源電圧Vに復帰し、交流スイッチ1の両側のライン17a及び17bのバイアス電圧は0となる。(1)式ではS=1のときでも、I=0ならばVref=Vref1が成立するので、この間の事情も表現している。Vref=Vref1ならば、交流スイッチ1は遮断状態を継続する。この状態では、交流電力は電力変換器5側から負荷装置9に供給される。
【0035】
電流検出手段11aが負極性のときは、正弦波電圧選択手段11cが基準正弦波電圧として低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、サイリスタSCR2に逆バイアスがかかることによりサイリスタSCR2側に流れている電流は遮断される。
【0036】
図1に示した基準正弦波電圧発生回路11における正弦波電圧作成手段11bは、電圧差指令値ΔVを用いて同期正弦波電圧Vrefl、高電圧同期正弦波電圧Vref2および低電圧同期正弦波電圧Vref3を出力する。具体的には一例としてPLL回路を用いることができる。正弦波電圧選択手段11cの中の第1の選択回路11c1は、電流検出手段11aの出力が正極性であるときは高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、電流検出手段11aの出力が負極性であるときは低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択する。図3は、第1の選択回路11c1の詳細構成を示している。第1の判定回路11c2は、停電検出手段12が停電を検出し、且つ電流検出手段11aが電流が0になっていないことを検出すると、基準正弦波電圧として第1の選択回路11c1の出力電圧が必要であると判定する。第2の選択回路11c3は、第1の判定回路11c2から第1の選択回路11c1の出力電圧が必要との信号を受けたときには第1の選択回路11c1の出力電圧を選択し、それ以外のときには同期正弦波電圧Vref1を選択する。
【0037】
図5は、本発明の別の実施の形態(位相差方式)の一例を説明するためのブロック図である。図1と同じ部分には図1に付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。この例では基準正弦波電圧発生回路としては位相シフト型基準正弦波電圧発生回路19を用いる。この位相シフト型基準正弦波電圧発生回路19は、交流スイッチ1を流れる電流を検出する電流検出手段19aと、位相シフト型正弦波電圧作成手段19bと、位相シフト型正弦波電圧選択手段19cとから構成される。位相シフト型正弦波電圧作成手段19bは、第1の実施の形態で用いた同期正弦波電圧Vref1と、同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が進んだ進み位相正弦波電圧Vref4と、同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が遅れた遅れ位相正弦波電圧Vref5を作成する。位相シフト型正弦波電圧選択手段19cは、停電検出手段12が停電を検出していないときは同期正弦波電圧Vref1を選択し、停電検出手段12が停電を検出したときは、電流が正極性の間は進み位相正弦波電圧及び遅れ位相正弦波電圧のうち同期正弦波電圧よりも電圧が大きくなるものを選択し、電流が負極性の間は進み位相正弦波電圧及び遅れ位相正弦波電圧のうち同期正弦波電圧よりも電圧が小さくなるものを選択し、電流検出手段の出力が0になると同期正弦波電圧Vref1を選択して制御指令発生手段13に基準正弦波電圧として出力する。
【0038】
以下に、進み位相正弦波電圧Vref4が同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が位相差指令値Δφ分だけ進み、遅れ位相正弦波電圧Vref5が同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が位相差指令値Δφ分だけ遅れた場合について説明する。この場合には位相シフト型正弦波電圧作成手段19bは、同期正弦波電圧Vref1より90度位相が進んだ余弦波電圧Vcosを作成し、これが以下の位相シフト型正弦波電圧選択手段19cで利用される。図5に示す無停電電源装置の動作を図6の波形を用いて説明する。図6に同期正弦波電圧Vref1、進み位相正弦波電圧Vref4、遅れ位相正弦波電圧Vref5の波形と電流Iの波形を示す。停電検出手段12が停電を検出すると、位相シフト型基準正弦波電圧発生回路19は、電流検出手段19aが検出する電流と余弦波電圧Vcosの積の符号が正の場合は基準正弦波電圧として進み位相正弦波電圧Vref4を出力する。電流検出手段11aが検出する電流と余弦波電圧Vcosの積の符号が負の場合は、基準正弦波電圧として負荷ライン17bに遅れ位相正弦波電圧Vref5を出力する。このように電流と余弦波電圧Vcosの積によって決まる基準正弦波電圧の変化を太線で示す。この太線の電圧と商用電源3と同期する同期正弦波電圧Vref1との大小を比較すると交流スイッチ1に印加される電圧が電流と逆バイアスになっている。こうすることによって、電流が流れている側のサイリスタに逆バイアスを印加し、電流が流れているサイリスタを消弧させる。
【0039】
以下にこの関係を式で説明する。図6の正弦波電圧を式で表現すると次式のように書ける。
【0040】
Vref1∝sinθ ・・・・・・・・・・・・・・(5)
Vref4∝sin(θ+Δφ) ・・・・・・・・・(6)
Vref5∝sin(θ−Δφ) ・・・・・・・・・(7)
ここで、交流電源の角周波数をω、時間をtとするとθ=ωtであるとする。各電圧の共通の振幅を書くのを省略した。同期正弦波電圧Vref1の振幅と位相は基準正弦波電圧として出力された場合に、ライン17bの電圧と振幅と位相が一致するようになっている。またΔφは位相シフト角を表す。図6に示すように同期正弦波電圧Vref1は大部分の領域で進み位相正弦波電圧Vref4、遅れ位相正弦波電圧Vref5の間に挟まれている。従ってこの領域では進み位相正弦波電圧Vref4、遅れ位相正弦波電圧Vref5の大きい方が同期正弦波電圧Vref1より大きく、進み位相正弦波電圧Vref4、遅れ位相正弦波電圧Vref5の小さい方が同期正弦波電圧Vref1より小さい。従って、
I×(Vref4−Vref5)>0・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
となる領域ではI>0のときは、Vref4>Vref5となるので、ライン17bの電圧としてVref4を選択し、I<0のときは、Vref4<Vref5なので、ライン17bの電圧として遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択すれば電流が流れている方のサイリスタが逆バイアスになる。ところで、(8)式の左辺は
I×(Vref4−Vref5)∝2I・sin(Δφ)・cosθ・・・・・(9)
∝Vcos・I ・・・・・・・・・・・(10)
のように書ける。但し、(10)式で
Vcos∝cosθ ・・・・・・・・・・・(11)
とした。また、(9)式の右辺から(10)の右辺への移行でsin(Δφ)を省略したのは、位相差指令値Δφの定義によりsin(Δφ)>0になるため、(9)式の右辺と(10)の右辺の符号に関する以下の説明で不要なためである。(9)式の左辺>0の条件を用いると、(10)式より
Vcos・I>0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
のとき、電流が流れている方のサイリスタに逆バイアスが印加される。但し、以下の理由によって、θ=(n+1/2)π±Δφ/2の間の小さな領域は逆バイアスにならない。ここでnは整数である。従ってこの範囲では、サイリスタを消弧することができない。これは、
sinθ=sin(θ±Δφ) ・・・・・・・・・・・・・(13)
とおくと、θ=(n+1/2)π−Δφ/2またはθ=(n+1/2)π+Δφ/2となり、この間の領域ではsinθの絶対値がsin(θ±Δφ)の絶対値より大きくなる。つまり同期正弦波電圧Vref1が進み位相正弦波電圧Vref4、遅れ位相正弦波電圧Vref5より大きくなる。従って、この間では電流が流れている方のサイリスタに逆バイアス電圧を印加することができず、サイリスタは消弧できない。従って位相角πの間で、位相のシフト角Δφの間がサイリスタを消弧できない時間の割合になる。
【0041】
しかしながら位相のシフト角Δφが、逆バイアス電圧により消弧をするのに必要なシフト幅の範囲でπに比べて十分小さければ、消弧できない時間は十分に短くすることができる。従ってサイリスタの消弧が遅れる影響を最小限にとどめることが出来る。電流検出手段19aが交流スイッチ1に流れる電流が0になったことを検出すると、位相シフト型正弦波電圧選択手段19cは同期正弦波電圧Vref1を出力する。
【0042】
図5で以上の機能を実現する位相シフト型基準正弦波電圧発生回路19の構成の一例を説明する。図5において、位相シフト型正弦波電圧作成手段19bは、同期正弦波電圧Vref1、進み位相正弦波電圧Vref4、及び遅れ位相正弦波電圧Vref5、及び、余弦波電圧Vcosを作成して出力する。具体的には、例えば位相シフト型正弦波電圧作成手段19bはPLL回路で実現することができる。位相シフト型正弦波電圧選択手段19cの一部を構成する第1の選択回路19c1は、電流検出手段19aが出力する電流と余弦波電圧Vcosの積が正のときは進み位相正弦波電圧Vref4を選択し、電流検出手段が出力する電流とVcosの積が負のときは遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択する。第1の判定回路19c2は、停電検出手段12が停電を検出し、且つ電流検出手段19aが電流が0になっていないことを検出すると、基準正弦波電圧に第1の選択回路19c1の出力電圧が必要であることを判定する。第2の選択回路19c3は第1の判定回路19c2から第1の選択回路19c1の出力電圧が必要であるとの信号を受けたときには、第1の選択回路19c1の出力電圧を選択し、それ以外のときには同期正弦波電圧Vref1を選択する。
【0043】
図7(A)に図5の第1の選択回路19c1の一例の論理回路を示す。図5に示す第1の選択回路19c1への入力信号はVcos,Vref4,Vref5である。これらの信号から図7(A)に示す論理回路への入力信号BV,BVcos,同極性信号Xが作られる。これらの入力信号BV,BVcosは、同期正弦波電圧Vref1と余弦波電圧Vcosとがそれぞれ正のときにはそれぞれがHとなる。また入力信号BV,BVcosは、同期正弦波電圧Vref1と余弦波電圧Vcosとがそれぞれ負のときにはそれぞれがLとなるようにパルス化された論理信号である。また同極性信号Xは、同期正弦波電圧Vref1とサイリスタを流れる電流Iの符号が同じならばH、逆ならばLとなる。図7(A)の論理図を論理式で書くと以下のようになる。
【0044】
Y=[(BV・BVcos+NBV・NBVcos)]・X+[(BV・NBVcos+NBV・BVcos)]・NX ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
但し、先頭にNの符号を付けた論理値変数は後につづく論理変数の否定を表しているものとする。但し、以下の図7(A)の実施の形態では、Vは全てVref1を意味するものとする。またANDを「・」の記号で、ORを「+」の記号で表した。I・V>0のときは、X=Hとなる。このときは(14)式の右辺の第1のカッコ内の項が残る。ここで(14)式でV・Vcos>0とするとV>0、Vcos>0またはV<0、Vcos<0となるので、それぞれ第1のカッコ内の第1項または第2項がHになる。従って、第1のカッコの項がHになってY=Hになる。今I・V>0のときを考えているから、I・Vcos>0のときにY=Hになる。これは先の第1の判定回路の条件に一致する。I・V<0のときは、X=Lとなる。このときは(14)式の右辺の第2のカッコの項が残る。第2のカッコの項はV・Vcos<0のときにY=Hになる。I・V<0だから、I・Vcos>0のときにY=Hになる。この条件も先の第1の判定回路の条件に一致する。以上から、I・Vの符号にかかわらず、I・Vcos>0のときにY=Hになる。ここでは、図7の判定回路の出力がHのときは進み位相正弦波電圧Vref4を、Lのときは遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択するようになっている。
【0045】
図7(B)に図5の第1の選択回路19c1の他の例の論理回路を示す。この第1の選択回路19c1は、余弦波電圧Vcosとサイリスタを流れる電流Iのそれぞれが正のときにはそれぞれがHとなり、それぞれが負のときはそれぞれがLとなるようにパルス化された論理信号BVcos、BIを入力とする。図5のブロック図にはこうした論理的な入力信号は図示されてないが、図に示した入力信号I、Vcosから作成することができる。図7(B)の論理図を論理式で書くと以下のようになる。
【0046】
Y=BI・BVcos+NBI・NBVcos ・・・・・・・・・・・・・・(15)
ここで、(15)式は、I>0、Vcos>0のときは第1項が、またはI<0、Vcos<0のときは第2項がHになる。従って、(15)式はI・Vcos>0のときにY=Hになる。これは先の第1の判定回路の条件に一致する。ここでは、図7(B)の判定回路の出力がHのときは進み位相正弦波電圧Vref4を、Lのときは遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択するようになっている。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を単相で説明をしたが、電源が三相の場合にも本発明が適用できることは勿論である。
【0048】
図8(B)は本発明を適用できる無停電電源装置の構成を示す図である。この図に示す無停電電源装置では、第1の給電経路R1を通して商用電源3から負荷装置9に常時給電される。商用電源3が停電したときに、第2の給電経路R2を通して蓄電池21の直流電力が電力変換器5によって交流電力に変換されて負荷装置9に供給される。このとき電力変換器5は、インバータとして動作する。この場合の無停電電源装置でも停電時に給電経路は、第1の給電経路R1から第2の給電経路R2の経路に切り換えが行われ、交流スイッチ1を急速に遮断する必要がある。
【0049】
図8(C)は本発明を適用できる他の無停電電源装置の構成を示す図である。この図に示す無停電電源装置では、商用電源3からの交流を電力変換器23で直流に変換して蓄電池21を充電し、電力変換器23の直流出力を電力変換器5で交流に変換して負荷装置9に常時電力を供給する。この装置は常時インバータ給電方式と呼ばれている。この装置においては、第2の給電経路R2で故障が発生したときに交流スイッチがオン状態になって第1の給電経路R1からの給電を行う。第2の給電経路R2の故障が修復されて第1の給電経路R1から第2の給電経路R2に切り換わるときに交流スイッチ1を遮断する。図8(B)及び(C)のいずれの無停電電源装置において、交流スイッチ1を瞬時に遮断する際にも、図1乃至図7に示した第1及び第2の実施の形態で用いた交流スイッチ1の遮断のための本発明の構成を採用することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、商用電源で停電が発生したときに、電力変換器の出力電圧を交流スイッチを構成するサイリスタのうち導通状態にあるサイリスタに対して逆バイアスを印加できる電圧にするように、基準正弦波電圧発生回路が基準正弦波電圧を発生するため、特別にサイリスタの強制消弧回路を設けることなく、交流スイッチを速やかに遮断状態にすることができる。特に、請求項1の発明によれば、交流スイッチの遮断時に商用電源と電力変換器が並列に接続されて運転される期間が存在せず、商用電源と電力変換器の間に横流が流れることがないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作波形図である。
【図3】第1の実施の形態で用いる第1の選択回路の詳細図である。
【図4】本発明の停電検出時の電流と電圧の時間変化を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の制御ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作波形図である。
【図7】(A)及び(B)は第2の実施の形態の第1の選択回路の詳細な論理図である。
【図8】(A)〜(C)は本発明を適用できる無停電電源装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 交流スイッチ
3 商用電源
5 電力変換器
7 直流電力供給装置
9 負荷装置
11 基準正弦波電圧発生回路
11a 電流検出手段
11b 正弦波電圧作成手段
11c 正弦波電圧選択手段
11c1 第1の選択回路
11c2 第1の判定回路
11c3 第2の選択回路
12 停電検出手段
13 制御指令発生手段
19 位相シフト型基準正弦波電圧発生回路
19a 電流検出手段
19b 位相シフト型正弦波電圧作成手段
19c 位相シフト型正弦波電圧選択手段
19c1 第1の選択回路
19c2 第1の判定回路
19c3 第2の選択回路
21 蓄電池
23 電力変換器

Claims (10)

  1. 逆並列接続された一対のサイリスタから構成された交流スイッチを介して商用電源から負荷装置に交流電力を供給する第1の給電経路と、
    直流電力源を電源として直流電力を交流電力に変換して前記負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行う電圧制御型の電力変換器を含む第2の給電経路と、
    基準正弦波電圧を出力する基準正弦波電圧発生回路と、
    前記基準正弦波電圧に基づいて、前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧制御指令を出力する制御指令発生手段とを具備し、
    前記制御指令発生手段から前記電圧制御指令が出力されている間は前記交流スイッチが遮断状態になって、前記第1の給電経路からの前記負荷装置への交流電力の供給が、前記第2の給電経路からの前記負荷装置への交流電力の供給へと切り換わる無停電電源装置であって、
    前記基準正弦波電圧発生回路が、前記商用電源と同期し、前記基準正弦波電圧として用いたときに前記電力変換器の出力電圧が前記商用電源の電圧とほぼ等しくなる同期正弦波電圧Vref1と、前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ前記同期正弦波電圧よりも高い電圧の高電圧同期正弦波電圧Vref2と前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ前記同期正弦波電圧よりも低い電圧の低電圧同期正弦波電圧Vref3とを作成する正弦波電圧作成手段と、
    前記交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電圧制御指令が出力されていないときには前記同期正弦波電圧Vref1を選択し、前記電圧制御指令が出力されているときで前記電流検出手段の出力が正極性であるときには前記高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、またそのときに前記電流検出手段の出力が負極性であるときには前記低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、またそのときに前記電流検出手段の出力が0になると前記同期正弦波電圧Vref1を選択して前記制御指令発生手段に前記基準正弦波電圧として出力する正弦波電圧選択手段とから構成されることを特徴とする無停電電源装置。
  2. 前記制御指令発生手段は、前記商用電源で停電が発生している間、前記電圧制御指令を出力するように構成されている請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記制御指令発生手段は、前記電力変換器が正常であるときには、前記電圧制御指令を常時出力するように構成され、
    前記交流スイッチは、前記電力変換器で異常が発生している間導通状態になるように制御される請求項1に記載の無停電電源装置。
  4. 前記制御指令発生手段は、前記商用電源で停電が発生している間は前記電圧制御指令を出力し、前記商用電源で停電が発生していないときには前記電力変換器をアクティブフィルタとして動作させる電流制御指令を前記電力変換器に出力するように構成されている請求項1に記載の無停電電源装置。
  5. 商用電源の停電を検出する停電検出手段と、
    逆並列接続された一対のサイリスタから構成され、商用電源健全時には導通状態になって前記商用電源から負荷装置に交流電力を供給し、商用電源停電時には遮断状態になる交流スイッチと、
    直流電力供給装置と、
    前記交流スイッチと前記直流電力供給装置との間に配置されて、商用電源健全時には前記商用電源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力により前記直流電力供給装置を充電する順変換動作及び前記負荷装置に流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、それ以外のときには主として前記直流電力供給装置を電源として直流電力を交流電力に変換して前記負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力変換器と、
    基準正弦波電圧を出力する基準正弦波電圧発生回路と、
    前記基準正弦波電圧に基づいて、前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧制御指令及び前記電力変換器に順変換動作及び前記アクティブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を前記電力変換器に出力する制御指令発生手段とを具備し、
    前記基準正弦波電圧発生回路は、前記商用電源と同期し、前記基準正弦波電圧として用いたときに前記電力変換器の出力電圧が前記商用電源の電圧とほぼ等しくなる同期正弦波電圧Vref1と、前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ前記同期正弦波電圧よりも高い電圧の高電圧同期正弦波電圧Vref2と前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ前記同期正弦波電圧よりも低い電圧の低電圧同期正弦波電圧Vref3とを作成する正弦波電圧作成手段と、
    前記交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記停電検出手段が停電を検出しておらず前記電圧制御指令が出力されていないときには前記同期正弦波電圧Vref1を選択し、前記停電検出手段が停電を検出していて前記電圧制御指令が出力されているときで、前記電流検出手段の出力が正極性であるときには前記高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、またそのときに前記電流検出手段の出力が負極性であるときには前記低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択し、またそのときに前記電流検出手段の出力が0になると前記同期正弦波電圧Vref1を選択して前記制御指令発生手段に前記基準正弦波電圧として出力する正弦波電圧選択手段とからなる無停電電源装置。
  6. 前記正弦波電圧作成手段は、前記同期正弦波電圧Vref1と、前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく電圧が前記同期正弦波電圧Vref1よりも電圧差指令値ΔVだけ高い高電圧同期正弦波電圧Vref2と、前記同期正弦波電圧Vref1と位相が等しく且つ電圧が前記電圧差指令値ΔVだけ前記同期正弦波電圧Vref1よりも低い低電圧同期正弦波Vref3を作成することを特徴とする請求項1または5に記載の無停電電源装置。
  7. 前記正弦波電圧選択手段が、
    前記電流検出手段の出力が正極性であるときは前記高電圧同期正弦波電圧Vref2を選択し、前記電流検出手段の出力が負極性であるときは前記低電圧同期正弦波電圧Vref3を選択する第1の選択回路と、
    前記停電検出手段が停電を検出し且つ前記電流検出手段が電流が0になっていないことを検出すると、前記基準正弦波電圧として前記第1の選択回路の出力電圧が必要であると判定する第1の判定回路と、
    前記第1の判定回路が前記第1の選択回路の出力電圧が必要と判定したときには前記第1の選択回路の前記出力電圧を選択し、それ以外のときには前記同期正弦波電圧Vref1を選択する第2の選択回路とから構成されることを特徴とする請求項5に記載の無停電電源装置。
  8. 商用電源の停電を検出する停電検出手段と、
    逆並列接続された一対のサイリスタから構成され、商用電源健全時には導通状態になって前記商用電源から負荷装置に交流電力を供給し、商用電源停電時には遮断状態になる交流スイッチと、
    直流電力供給装置と、
    前記交流スイッチと前記直流電力供給装置との間に配置されて、商用電源健全時には前記商用電源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力により前記直流電力供給装置を充電する順変換動作及び前記負荷装置に流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、それ以外のときには主として前記直流電力供給装置を電源として直流電力を交流電力に変換して前記負荷装置に交流電力を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力変換器と、
    基準正弦波電圧を出力する位相シフト型基準正弦波電圧発生回路と、
    前記基準正弦波電圧に基づいて、前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧制御指令及び前記電力変換器に順変換動作及び前記アクティブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を前記電力変換器に出力する制御指令発生手段とを具備し、
    前記位相シフト型基準正弦波電圧発生回路が、
    前記商用電源と同期し、前記基準正弦波電圧として用いたときに前記電力変換器の出力電圧が前記商用電源の電圧と振幅が一致する同期正弦波電圧Vref1と、前記同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が進んだ進み位相正弦波電圧Vref4と前記同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が遅れた遅れ位相正弦波電圧Vref5とを作成する位相シフト型正弦波電圧作成手段と、
    前記交流スイッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記停電検出手段が停電を検出しておらず前記電圧制御指令が出力されていないときには同期正弦波電圧Vref1を選択し、前記停電検出手段が停電を検出していて前記電圧制御指令が出力されているときで、前記電流検出手段の出力が正極性の間は前記進み位相正弦波電圧及び前記遅れ位相正弦波電圧のうち前記同期正弦波電圧よりも電圧が大きくなるものを選択し、そのときに前記電流が負極性の間は前記進み位相正弦波電圧及び遅れ位相正弦波電圧のうち前記同期正弦波電圧よりも電圧が小さくなるものを選択し、そのときに前記電流検出手段の出力が0になると前記同期正弦波電圧Vref1を選択して前記制御指令発生手段に前記基準正弦波電圧として出力する位相シフト型正弦波電圧選択手段とからなる無停電電源装置。
  9. 前記位相シフト型正弦波電圧作成手段は、
    前記同期正弦波電圧Vref1と、前記同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が位相差指令値Δφ分だけ進んだ前記進み位相正弦波電圧Vref4と、前記同期正弦波電圧Vref1と電圧が等しく位相が前記位相差指令値Δφ分だけ遅れた前記遅れ位相正弦波電圧Vref5とを作成することを特徴とする請求項8に記載の無停電電源装置。
  10. 前記位相シフト型正弦波電圧選択手段は、
    前記電流が負極性から正極性に変わったときから前記同期正弦波電圧Vref1が正のピーク値に達するまでの間は前記進み位相正弦波電圧Vref4を選択し、前記同期正弦波電圧が前記ピーク値に達した後前記電流が正極性から負極性に変わるまでの間は前記遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択し、前記電流が正極性から負極性に変わったときから前記同期正弦波電圧が負のピーク値に達するまでの間は前記進み位相正弦波電圧を選択し、前記同期正弦波電圧が前記負のピーク値に達した後前記電流が負極性から正極性に変わるまでの間は前記遅れ位相正弦波電圧Vref5を選択し、前記電流検出手段が電流が0であることを検出したときには前記同期正弦波電圧Vref1を選択して前記制御指令発生手段に前記基準正弦波電圧として出力するように構成されている請求項8に記載の無停電電源装置。
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