JP3771069B2 - 流量測定装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスメータ、フローメータなどとして用いられる感熱式の流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に感熱式流量測定装置の一つの構成例を示す。概略的には、センサ駆動部1と差電圧検出部2と増幅部3とにより構成されている。センサ駆動部1にあっては、流路中に配設されるセンサ基板(図示せず)上に実装された第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2が設けられている。これらの第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2も流体中に晒されるが、ここでは、第1の感温抵抗体Rs1が上流側、第2の感温抵抗体Rs2が下流側となるように位置関係が設定されているものとする。また、これらの第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2は抵抗値が等しく、かつ、高抵抗温度係数を持つものが用いられている。これらの第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2は加熱装置として作用する電流源4とともに直列に接続されている。即ち、電流源4は電流I1を流して抵抗体自身にジュール熱を発生させることで流体温度よりも高い温度となるようにこれらの第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を等しく熱する(もっとも、加熱装置としては別個の熱源によりこれらの第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を加熱するものてあってもよい)。また、センサ駆動部1において、第2の感温抵抗体Rs2の両端b,c点がフィードバックループ中に接続されたオペアンプ5と、電流源4と第1の感温抵抗体Rs1との接続点aの出力側に接続されたオペアンプ6とが設けられている。
【0003】
差電圧検出部2は検出装置として作用するもので、オペアンプ6からd点に出力される第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧(=f点の出力)とオペアンプ5からc点(=e点)に出力される第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧(=h点の出力)との差電圧をg点に出力する加算器7を備えている。
【0004】
増幅部3は、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧、及び、差電圧(g点出力)を各々増幅する増幅器8,9,10を備えている。
【0005】
このような構成において、第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の熱は流体の流れにより奪われる。奪われる熱量は、流体の流れと関係している。例えば、流体に流れがなければ、第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の温度はほぼ等しくなるため、抵抗値もほぼ等しい。よって、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧とはほぼ等しく、差電圧検出部2のg点の出力もほぼ0となる。一方、流体に流れがある場合には下流側よりも上流側の第1の感温抵抗体Rs1の熱が多く奪われるため、第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の温度が異なることとなり、この上流側の第1の感温抵抗体Rs1の抵抗値が下流側よりも小さくなる。よって、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧は第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧よりも小さくなる。この端子電圧の差が流速に関係した電圧値として現れる。この結果、差電圧検出部2のg点の出力の大きさを測定することで流体の流速を知ることができるといえる。なお、これらの端子電圧、差電圧等を測定するのにA/Dコンバータ等を用いる場合、A/Dコンバータ等に合せた電圧信号に変換する必要があるため、後段に増幅部3が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示す前記の装置では、複数のオペアンプを用いているため電力の消費が多く、電池で長時間駆動させることができないという不具合がある。
【0007】
そこで、本発明者は、図6に示す流量測定装置を提案している。すなわち、図6に示すように、この流量測定装置は、流体中に配置される第1の感温抵抗体Rs1と、この第1の感温抵抗体Rs1より流体中の下流に配置される第2の感温抵抗体Rs2とを備えている。この第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2とは直列に接続され、電流源I1により一定電流が供給される。第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2は抵抗値が等しく、かつ、高抵抗温度係数を持つものが用いられている。電流源I1は電流を流して抵抗体自身にジュール熱を発生させることで流体温度よりも高い温度となるように第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を等しく熱する加熱装置としての機能を有する(もっとも、加熱装置としては別個の熱源により第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を加熱するものてあってもよい)。
【0008】
この流量測定装置は、静電容量が等しい第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2を備えている。また、スイッチS1,S2,S3も備えている。スイッチS1,S2,S3は、次に説明する第1の状態と第2の状態との間の切り替えを行う。すなわち、第1の状態では、第1の感温抵抗体Rs1と第1のコンデンサC1とを並列接続し、また、第2の感温抵抗体Rs2と第2のコンデンサC2とを並列接続する(図1には、この第1の状態を示す)。第2の状態では、第1および第2のコンデンサC1,C2を並列に接続し、また、第1のコンデンサC1のマイナス側および第2のコンデンサC2プラス側を接地する。なお、スイッチS1,S2,S3は、機械的に接点を動かすものを用いても、半導体を用いたスイッチング素子を用いてもよい。
【0009】
以上のような回路構成で、最初にスイッチS1,S2,S3の切り替えによって第1の状態とする。すると第1、第2のコンデンサC1,C2は充電され、第1のコンデンサC1の端子電圧は第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と等しくなり、第2のコンデンサC2の端子電圧は第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧と等しくなる。このとき、d点を基準にするとe点とf点の電圧は逆符号になる。
【0010】
その後、前記回路を第2の状態にする。すると逆電圧であったe点とf点が、g点を経て接続されるため、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2に蓄えられていた電荷は互いに打ち消し合う。第1の状態で第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2が等しい電荷に充電されていたときは、打ち消し合った結果、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2の電荷はゼロになる。また、第1の状態で、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2の電荷に差があるように充電されていれば、打ち消し合った結果として充電された電荷の差が残ることになる。
【0011】
第1の状態から第2の状態に切り替えたとき、d点とg点の電位差は第1の状態での第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧との差と関連した電圧が測定される。このとき、d点とg点の電位差を観測することで、流体の流速、流量に関連した値が得られるので、流体の流速、流量を知ることができる。
【0012】
第2の状態において、スイッチS1によりd点を接地するのは電位を決定するためで、この場合はGNDを基準にg点の電位が決まる。b点を基準にしてよい場合はスイッチS1は不要で、b点とd点を接続したままとすることができる。
【0013】
以上のように、最初に第1、第2のコンデンサC1,C2に各々第1、第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の端子電圧を印加し、その後、両コンデンサC1,C2の電圧を打ち消し合うことで、前記従来のオペアンプによる加減算回路に代えてスイッチS1,S2,S3により、両感温抵抗体Rs1,Rs2の端子電圧の差を流体の流量に関連した値として検出することができるので、使用するオペアンプの数を従来のものより削減し、電池で長時間駆動することができる感熱式の流量測定装置を提供することができる。
【0014】
しかし、図6に示す流量測定装置では、第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2とを直列に接続しているので、a点での電圧が高くなりやすく電池電源での駆動には不向きであるという不具合がある。
【0015】
また、第1、第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の抵抗値によっては、コンデンサの端子電圧がマイナスとなる。例えば、図6において、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧が1.5V、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧が1.6Vであるとすると、コンデンサの端子電圧が−0.1Vとなって、g点の電位も−0.1Vというマイナス電位になってしまう。そのため、電池電源での駆動には不向きであるという不具合がある。この場合に、第1の感温抵抗体Rs1を流体の下流側、第2の感温抵抗体Rs2を流体の上流側になるように配置しても、流体が逆流する場合には、同様の不具合がある。
【0016】
この発明の目的は、電池電源での駆動に好適な流量測定装置を提供することにある。
【0017】
この発明の別の目的は、安定した流量測定が可能な流量測定装置を提供することにある。
【0018】
この発明の別の目的は、流量測定装置を低コストで提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、流体中に配置される第1の感温抵抗体と、この第1の感温抵抗体より前記流体中の下流に配置される第2の感温抵抗体と、前記第1および第2の感温抵抗体を加熱する加熱装置と、を備えている流量測定装置において、前記第1の感温抵抗体に一定電流を供給する第1の電流源と、前記第2の感温抵抗体に前記第1の電流源と同一の一定電流を供給する第2の電流源と、コンデンサと、前記第1および第2の感温抵抗体の各一端間に前記コンデンサを接続し、また、この接続を解除するスイッチと、を備え、前記第1および第2の感温抵抗体の各他端同士を同一電位としていることを特徴とする流量測定装置である。
【0020】
したがって、第1の感温抵抗体と第2の感温抵抗体を別々の電流源で駆動するため、第1の感温抵抗体の電流源側端の電位を低減できるので電池を電源とする駆動に適している。また、第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続することで、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差をコンデンサの電圧として検出することができるため、オペアンプなどを用いて構成される図7に示す従来の回路より消費電力を低減できるので、電池を電源とする駆動に適している。
【0021】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、電圧源を備え、スイッチは、第1および第2の感温抵抗体の各一端間へのコンデンサの接続を解除したときには、コンデンサと前記電圧源とを接続することを特徴とする。
【0022】
したがって、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に電圧源の供給する電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流量測定装置において、電圧源は定電圧源であることを特徴とする。
【0024】
したがって、安定した流量測定が可能となる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、スイッチが第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続したときに前記第1または第2の感温抵抗体と前記コンデンサとの間に接続される電圧源を備えていることを特徴とする。
【0026】
したがって、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に電圧源の供給する電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、第1の感温抵抗体および第1の電流源と直列に接続され、また、スイッチが第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続したときに前記第1の感温抵抗体と前記コンデンサとの間に接続される抵抗を備えていることを特徴とする。
【0028】
したがって、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に抵抗の端子電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。また、抵抗を第1の感温抵抗体および第1の電流源と直列に接続するだけであり、特別に電圧源を設ける必要が無いため、製造コストを低減できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1である流量測定装置の回路図である。図1に示すように、この流量測定装置は、流体中に配置される第1の感温抵抗体Rs1と、この第1の感温抵抗体Rs1より流体中の下流に配置される第2の感温抵抗体Rs2とを備えている。第1の感温抵抗体Rs1には、電流源I1により一定電流が供給される。また、第2の感温抵抗体Rs2には、電流源I2により第1の感温抵抗体Rs1と同じ一定電流が供給される。第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2は抵抗値が等しく、かつ、高抵抗温度係数を持つものが用いられている。電流源I1,I2は電流を流して抵抗体自身にジュール熱を発生させることで流体温度よりも高い温度となるように第1及び第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を等しく熱する加熱装置としての機能を有する(もっとも、加熱装置としては別個の熱源により第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2を加熱するものてあってもよい)。
【0030】
この流量測定装置は、コンデンサC1を備えている。また、スイッチS1,S2も備えている。スイッチS1,S2は、次に説明する第1の状態と第2の状態との間の切り替えを行う。すなわち、第1の状態では、a点とc点、b点とd点を接続することにより、第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の各一端間にコンデンサC1を接続する(図1には、この第1の状態を示す)。第2の状態では、c点とe点、d点とf点を接続することにより、第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2とコンデンサC1との接続を解除して、コンデンサC1をe点とf点との間に接続する。なお、スイッチS1,S2は、機械的に接点を動かすものを用いても、半導体を用いたスイッチング素子を用いてもよい。
【0031】
f点は接地されている。また、第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の各他端同士は同一電位とされており、この例では接地されて0Vとされている。
【0032】
以上のような回路構成である流量測定装置の動作について次に説明する。
【0033】
まず第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧がa点に、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧がb点に現われる。そして、スイッチS1,S2の切り替えによって第1の状態とすると、コンデンサC1には第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧との差分の電荷が蓄積される。その後、第2の状態に切り換えると、e点、f点間の電圧はコンデンサC1の端子電圧、すなわちa点とb点の電圧差となる。
【0034】
e点、f点間の電圧は第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧の違いを表わしており、第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2との端子電圧の違いは、第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2との抵抗値の違いを表わしている。
【0035】
ところで、流体に流れがあると、第1、第2の感温抵抗体Rs1,Rs2から熱を奪う。しかしながら、流体の下流側に位置する第2の感温抵抗体Rs2は、上流側に位置する第1の感温抵抗体Rs1から来る熱を受けるため、この第1の感温抵抗体Rs1より熱の奪われ方が少ない。これにより、第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2の抵抗値に違いが現われる。そして、流体の下流側に位置する第2の感温抵抗体Rs2の方が温度が高いので抵抗値も高い。この違いは流体の流速と関係がある。すなわち、e点、f点間の電圧は流体の流速を表わすので、この電圧を観測することにより、流体の流量測定が行える。
【0036】
この流量測定装置は、第1の感温抵抗体Rs1と第2の感温抵抗体Rs2を別々の電流源で駆動するため、第1の感温抵抗体Rs1の電流源I1側端の電位を低減できるので,電池を電源とする駆動に適している。
【0037】
また、第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の各一端a、b間にコンデンサC1を接続することで、第1と第2の感温抵抗体Rs1,Rs2間の端子電圧差をコンデンサC1の電圧として検出することができるため、オペアンプなどを用いて構成される図7に示す従来の回路より消費電力を低減できるので、電池を電源とする駆動に適している。
【0038】
[発明の実施の形態2]
図2は、この発明の実施の形態2である流量測定装置の回路図である。発明の実施の形態1と共通する事項については、図2において図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0039】
この発明の実施の形態2が発明の実施の形態1と相違する点は次のようなものである。すなわち、電圧源Batを備え、この電圧源Batが出力する直流電圧を、直列に接続した抵抗R1,R2で分圧する。そして、抵抗R1,R2で分圧した電圧は、反転入力端子と出力端子を負帰還接続したオペアンプU1の非反転入力端子に入力し、オペアンプU1の出力端子をf点に接続している。
【0040】
次に、この流量測定装置の動作について説明する。スイッチS1,S2が第1の状態にあるときは、コンデンサC1には第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧との差分の電荷が蓄積される。そして、スイッチS1,S2を第2の状態に切り換えたときは、d点とf点とが接続されるので、抵抗R1,R2で分圧され、オペアンプU1でバッファされた電圧源Batの出力電圧と、コンデンサC1の電圧の和がe点に現われる。
【0041】
したがって、第1と第2の感温抵抗体Rs1,Rs2間の端子電圧差に電圧源Batの電圧を分圧した電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体Rs1,Rs2間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、e点の電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。なお、抵抗R1,R2による分圧の比は、測定したい流体の流速の範囲とコンデンサC1の電圧に応じて、電池電圧範囲を有効に使えるように選択すればよい。
【0042】
[発明の実施の形態3]
図3は、この発明の実施の形態3である流量測定装置の回路図である。発明の実施の形態1と共通する事項については、図3において図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0043】
この発明の実施の形態3が発明の実施の形態1と相違するのは、定電圧源Vrefをf点に接続している点にある。
【0044】
次に、この流量測定装置の動作について説明する。スイッチS1,S2が第1の状態にあるときは、コンデンサC1には第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と、第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧との差分の電荷が蓄積される。そして、スイッチS1,S2を第2の状態に切り換えたときは、d点とf点とが接続されるので、定電圧源Vrefの出力電圧と、コンデンサC1の電圧の和がe点に現われる。
【0045】
発明の実施の形態2の例では、電圧源Batの電圧が変化してしまうと、e点の電圧も電圧源Batの電圧の変動の影響を受けてしまい、長時間の測定の精度が保てなかったが、この発明の実施の形態3では、定電圧源Vrefの電圧が変動しないので、安定した測定が可能となる。
【0046】
[発明の実施の形態4]
図4は、この発明の実施の形態4である流量測定装置の回路図である。発明の実施の形態1と共通する事項については、図4において図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0047】
この発明の実施の形態4が発明の実施の形態1と相違するのは、電流源I1および第1の感温抵抗体Rs1と直列に接続され、スイッチS1,S2の切り換えにより第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の各一端a,b間にコンデンサC1を接続されたときに第1または第2の感温抵抗体Rs1,Rs2とコンデンサC1との間に接続される電圧源Vref2を備えている点にある。
【0048】
次に、この流量測定装置の動作について説明する。a点の電圧は、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧に電圧源Vref2の電圧を加算したものとなる。電圧源Vref2の出力電圧を正の一定電圧とすると、スイッチS1,S2が第1の状態にあるときは、コンデンサC1には第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧の差電圧に、電圧源Vref2の出力電圧を加算した電圧が蓄積される。これにより、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧の差電圧がマイナスになっても、電圧源Vref2の電圧により正電圧にシフトされるので、電池による単電源動作が容易である。
【0049】
なお、この発明の実施の形態4では、電流源I1および第1の感温抵抗体Rs1と直列に電圧源Vref2を接続しているが、a点とスイッチS1との間に電圧源Vref2を接続するようにしてもよい。
【0050】
[発明の実施の形態5]
図5は、この発明の実施の形態5である流量測定装置の回路図である。発明の実施の形態1と共通する事項については、図5において図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0051】
この発明の実施の形態5が発明の実施の形態1と相違するのは、第1の感温抵抗体Rs1および第1の電流源I1と直列に接続され、また、スイッチS1,S2が第1および第2の感温抵抗体Rs1,Rs2の各一端a,b間にコンデンサC1を接続する第1の状態に切り換えたときに第1の感温抵抗体Rs1とコンデンサC1との間に接続される抵抗R3を備えている点にある。
【0052】
次に、この流量測定装置の動作について説明する。抵抗R3には第1の感温抵抗体Rs1と等しい電流が流れる。これにより、抵抗R3には、その抵抗値と電流源I1の供給電流値に応じた端子電圧が現われる。そして、a点では第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧に抵抗R3の端子電圧が加算された電圧が現われる。そのため、第1の状態では、コンデンサC1には第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧の差電圧に、抵抗R3の端子電圧を加算した電圧が蓄えられる。これにより、第1の感温抵抗体Rs1の端子電圧と第2の感温抵抗体Rs2の端子電圧の差電圧がマイナスになっても、抵抗R3の電圧により正電圧にシフトされるので、電池による単電源動作が容易である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、第1の感温抵抗体と第2の感温抵抗体を別々の電流源で駆動するため、第1の感温抵抗体の電流源側端の電位を低減できるので電池を電源とする駆動に適している。また、第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続することで、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差をコンデンサの電圧として検出することができるため、オペアンプなどを用いて構成される図7に示す従来の回路より消費電力を低減できるので、電池を電源とする駆動に適している。
【0054】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に電圧源の供給する電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。
【0055】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流量測定装置において、安定した流量測定が可能となる。
【0056】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に電圧源の供給する電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。
【0057】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の流量測定装置において、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差に抵抗の端子電圧を加算することができるため、第1と第2の感温抵抗体間の端子電圧差がマイナス電圧となっても、コンデンサの電位が低い方の端部での当該電位をプラスにすることができるので、電池による単電源動作が容易である。また、抵抗を第1の感温抵抗体および第1の電流源と直列に接続するだけであり、特別に電圧源を設ける必要が無いため、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である流量測定装置の回路図である。
【図2】この発明の実施の形態2である流量測定装置の回路図である。
【図3】この発明の実施の形態3である流量測定装置の回路図である。
【図4】この発明の実施の形態4である流量測定装置の回路図である。
【図5】この発明の実施の形態5である流量測定装置の回路図である。
【図6】この発明の課題を説明する流量測定装置の回路図である。
【図7】従来の流量測定装置の回路図である。
【符号の説明】
Rs1 第1の感温抵抗体
Rs2 第2の感温抵抗体
I1 第1の電流源
I2 第2の電流源
S1 スイッチ
S2 スイッチ
C1 コンデンサ
Bat 電圧源
Vref 定電圧源
Vref2 電圧源
R3 抵抗

Claims (5)

  1. 流体中に配置される第1の感温抵抗体と、
    この第1の感温抵抗体より前記流体中の下流に配置される第2の感温抵抗体と、
    前記第1および第2の感温抵抗体を加熱する加熱装置と、
    を備えている流量測定装置において、
    前記第1の感温抵抗体に一定電流を供給する第1の電流源と、
    前記第2の感温抵抗体に前記第1の電流源と同一の一定電流を供給する第2の電流源と、
    コンデンサと、
    前記第1および第2の感温抵抗体の各一端間に前記コンデンサを接続し、また、この接続を解除するスイッチと、
    を備え、
    前記第1および第2の感温抵抗体の各他端同士を同一電位としていることを特徴とする流量測定装置。
  2. 電圧源を備え、
    スイッチは、第1および第2の感温抵抗体の各一端間へのコンデンサの接続を解除したときには、コンデンサと前記電圧源とを接続することを特徴とする請求項1に記載の流量測定装置。
  3. 電圧源は定電圧源であることを特徴とする請求項2に記載の流量測定装置。
  4. スイッチが第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続したときに前記第1または第2の感温抵抗体と前記コンデンサとの間に接続される電圧源を備えていることを特徴とする請求項1に記載の流量測定装置。
  5. 第1の感温抵抗体および第1の電流源と直列に接続され、また、スイッチが第1および第2の感温抵抗体の各一端間にコンデンサを接続したときに前記第1の感温抵抗体と前記コンデンサとの間に接続される抵抗を備えていることを特徴とする請求項1に記載の流量測定装置。
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