JP3770398B2 - 振動式脱水乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動式脱水乾燥装置に関し、詳しくは樹脂ペレット製造装置用の篩別機能を有する振動式脱水乾燥装置に関するものである。
従来の樹脂ペレット製造装置として、特許文献1に記載されるものが知られている。従来の樹脂ペレット製造装置について、図3を参照して説明する。これは、粒状にカットしたペレットを水冷する水中カット方式を採用し、基盤60に配設されている。水中カット方式では、押出機70からホットカット装置71に押し出されたひも状樹脂(ストランド)が、所定長さに切断されてペレットになる。具体的には、多孔板ダイスから冷却水としての温水(15〜80℃)中に押し出されたひも状樹脂が、モータ72によつて回転駆動される回転刃(図示せず)によつて所定長さに切断されてペレットになる。
この切断されたペレットは、冷却水と共にスルース73に導かれ、冷却水によつて移送されながら冷却固化され、脱水スクリーン74を通過して冷却水が大略分離された後、水分を付着したままのペレットが、回転式の遠心乾燥機100に入口ノズル100aから流入する。脱水スクリーン74を通過して取り除かれた冷却水は、流路77を通つてタンク75に還流し、その後、ポンプ76によつて流路78に送り出され、ホットカット装置71に導かれて循環使用される。
遠心乾燥機100では、ペレットの表面の水分を乾燥脱水し、乾燥ペレットとした後に出口ノズル100bから空気流に乗せて流出させ、下り傾斜するシュート80に流入させる。遠心乾燥機100に入つた冷却水及びペレットは、高速回転する多段羽根を有するロータ101によつて外側及び上側にはね上げられ、冷却水は、パンチングプレート102から流路103を経てタンク75へ排出され、循環使用される。ペレットは、ロータ101とパンチングプレート102との間で上昇し、出口ノズル100bから流出する。
出口ノズル100bを出てシュート80内を落下する乾燥ペレットは、振動式篩別機81に入口81aから導入される。振動式篩別機81では、ペレットのサイズが、正規の製品サイズ、規格外のオーバサイズ及び微小くずからなるミニサイズに選別される。振動式篩別機81は、ペレットの入口81aを一端上部に形成し、ペレットの出口81e,81f,81gを他端下部に形成した篩別機本体81bと、篩別機本体81bを弾性的に支持する弾性部材81cと、篩別機本体81bを加振する振動装置81dと、ペレットを篩い分けるパンチングプレート81h,81iとを有する。製品ペレットは、中間の出口81fから排出され、図外の輸送装置によつて乾燥装置に送られる。このように、振動式篩別機81は、基本的には振動装置81d内のモータによる振動をパンチングプレート81h,81iに与え、所定の大きさの製品ペレットのみを篩い分けるものである。81jは、マンホールである。
しかしながら、このような従来の樹脂ペレット製造装置にあつては、次のような技術的課題を有している。すなわち、ホットカット装置71に押し出されて切断されたペレットが、冷却水と共にスルース73を経て遠心乾燥機100に導かれる。そして、遠心乾燥機100では、冷却水及びペレットが、高速回転するロータ101によつて外側及び上側にはね上げられて分離されるため、ペレットが衝突する部材、特にロータ101が早期に摩耗し、耐久性に劣るのみならずメンテナンスに多大な労力を要する。グラスファイバーにて代表される強化用短繊維を含む樹脂ペレットにあつては、比較的大きな研磨作用を有するため、ペレットが衝突する部材が早期に摩耗する。
なお、振動式篩別機81は、乾燥後のペレットが導入されるため、短時間で能率的に篩い分けが可能となる構造を有しており、パンチングプレートは水平配置されている。勿論、振動式篩別機81に、冷却水の排出口は、形成されていない。
このような従来の樹脂ペレット製造装置における技術的課題を解決するために、図2に示す振動式脱水篩別装置が特許文献1において提案されている。すなわち、押出機70から押し出されたひも状樹脂を冷却水中でペレットに切断するホットカット装置71と、該ペレットを冷却水と共に流すスルース73と、スルース73から流出する冷却水を含むペレットを脱水及び篩別する振動式脱水篩別装置1とを備える。
そして、振動式脱水篩別装置1が、入口11及びペレット排出口33を形成する篩別機本体10と、入口11から入つた冷却水を含むペレットが乗せられ、貫通孔を有する少なくとも1段のパンチングプレート36,37と、パンチングプレート36,37の下方の篩別機本体10に形成され、パンチングプレート36,37を通過した冷却水を排出させる冷却水排出口113と、パンチングプレート36,37上のペレットを入口11側からペレット排出口32,33に向けて移送させるように、パンチングプレート36,37を加振する振動装置30と、パンチングプレート36,37上のペレットの乾燥を促すために、空気を供給する空気噴出口35とを有し、パンチングプレート36,37上に乗つて篩い分けされた製品サイズのペレットがペレット排出口33から排出される。
上位置のパンチングプレート36は、オーバサイズを篩い分ける大きめの貫通孔を有し、上位置のパンチングプレート36に対応させて形成する第1のペレット排出口32からは、オーバサイズのペレットが排出される。また、下位置のパンチングプレート37は、微小くずを通過させる小さめの貫通孔を有し、下位置のパンチングプレート37に対応させて形成する第2のペレット排出口33からは、製品サイズのペレットが排出される。14はマンホール、15はバッフル部材、21は基台、22は支柱、23は弾性体、24は支持装置、60は基盤である。
特開2001−341125公報
しかしながら、このような従来の振動式脱水篩別装置にあつては、パンチングプレート36,37上のペレットの乾燥を促すために、空気を供給する空気噴出口35を有しているのみであり、常温の空気を部分的に吹き付けるのみであるため、ペレットの水切り程度の効果しか期待できず、冷却水が比較的多量に付着するペレットを良好に乾燥させることができない。特に、供給した空気が強制排気されないため、ペレット排出口や入口から流出し易く、パンチングプレートの貫通孔を通過し難く乾燥に供され難い。このため、振動式脱水篩別装置から排出された後の冷却水が比較的多量に付着するペレットが排出路に付着し易く、輸送が阻害されるのみならず、後工程に大型の乾燥設備が必要になるという技術的課題を有している。
本発明は、このような従来の振動式脱水篩別装置における技術的課題を解決するためになされたもので、振動式脱水篩別装置に乾燥機能を積極的に付与し、ペレットの脱水及び篩別機能に加え、乾燥機能を付与した振動式脱水乾燥装置の提供を目的としている。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、ひも状樹脂を冷却水中で切断したペレットがスルース73から導入され、冷却水を含むペレットを脱水、乾燥及び篩別する振動式脱水乾燥装置であつて、
入口11及びペレット排出口12を形成する乾燥機本体10と、乾燥機本体10の高さ方向の中間位置に配置され、製品サイズのペレットを篩い分ける貫通孔を有すると共に、入口11から入つた冷却水を含むペレットを乗せる少なくとも1段のパンチングプレート16と、パンチングプレート16の下側の乾燥機本体10に区画されて冷却水が流通する冷却水通路41に開口させて、パンチングプレート16の下方の乾燥機本体10に形成され、パンチングプレート16を通過した冷却水を排出させる冷却水排出口13と、パンチングプレート16上のペレットを入口11側からペレット排出口12に向けて移送させるように、パンチングプレート16を加振する振動装置30と、
パンチングプレート16の一側に位置させて乾燥機本体10に設けられ、加熱させた空気を吹き出し、パンチングプレート16上のペレットの乾燥を促す熱風流入口10aと、パンチングプレート16の他側に位置させて乾燥機本体10に設けられ、排気装置53が接続されて熱風流入口10aから供給される熱風を排出させる熱風排出口10bとを有し、かつ、
前記パンチングプレート16の下側に位置させて乾燥機本体10の冷却水通路41に設けられ、パンチングプレート16の下面と非接触となるように隙間を形成し、かつ、乾燥機本体10の内底面との間に冷却水の通過空間46を形成する下隔壁部43を設け、下隔壁部43により、熱風がスルース73に向けて流れることを抑制させることを特徴とする振動式脱水乾燥装置である。
パンチングプレート16は、入口11側からペレット排出口12に向けて上り傾斜させることができる。また、入口11及び冷却水排出口13は、乾燥機本体10の一端部に形成させることができる。
請求項2の発明は、前記パンチングプレート16の上側に位置させて、パンチングプレート16の上側にペレットの通過空間45を形成する上隔壁部42を乾燥機本体10に設け、該上隔壁部42によつて入口11と熱風排出口10b又は熱風流入口10aとの間を区分することを特徴とする請求項1の振動式脱水乾燥装置である。
請求項3の発明は、前記パンチングプレート16の上面に邪魔部44を突出させて形成し、パンチングプレート16上を移動するペレットを該邪魔部44によつて一時的に堰き止めて滞留させることを特徴とする請求項1又はの振動式脱水乾燥装置である。
邪魔部44は、上隔壁部42及び下隔壁部43よりもペレット排出口12側に形成させることができる。
本発明に係る振動式脱水乾燥装置によれば、次の効果を奏することができる。
請求項1によれば、パンチングプレートの一側に位置する熱風流入口から供給される加熱させた空気が、パンチングプレートの他側に位置する熱風排出口から強制排気されるので、パンチングプレートの貫通孔を良好に通過して乾燥に供される。熱風は、パンチングプレート自体も昇温させるので、パンチングプレートに接触するペレットの乾燥が促される。
これにより、パンチングプレート上を入口側からペレット排出口に向けて移送されながら製品サイズに篩い分けられるペレットの乾燥が促される。このように、篩い分け時にペレットの乾燥度が上がるので、その後のペレット輸送が円滑化すると共に、後工程の乾燥設備を軽減化させることができる。その結果、振動式脱水乾燥装置を含む樹脂ペレット製造装置をコンパクトにし、省スペース、省エネルギーを図ることが可能になる。入口及び冷却水排出口を乾燥機本体の一端部に形成すれば、冷却水排出口に向かう冷却水が熱風によつて加熱されて気化することが抑制されるので、ペレットの乾燥度が向上する。また、パンチングプレートを、入口側からペレット排出口に向けて上り傾斜させれば、ペレットから分離した冷却水がペレット排出口に向けて流下し、再度、ペレットに付着することが防止される。
加えて、下隔壁部が、パンチングプレートとの間に非接触となるように隙間を形成するので、パンチングプレートの振動が阻害されることなく、ペレットが下隔壁部の上方を通過する。また、乾燥機本体の内底面との間に冷却水の通過空間を形成するので、冷却水が下隔壁部の下方を通過する。そして、下隔壁部によつて、熱風流入口から供給される熱風がスルース側に向けて流出することが抑制させるので、ペレットの乾燥が効果的になされる。
請求項2によれば、上隔壁部が、パンチングプレートとの間にペレットの通過空間を形成するので、パンチングプレートの振動が阻害されることなく、ペレットが上隔壁部の下方を通過する。そして、上隔壁部によつて入口と熱風排出口又は熱風流入口との間を区分するので、熱風が入口に向けて流出することが抑制され、ペレットの乾燥が効果的になされる。
請求項3によれば、パンチングプレート上をペレット排出口に向けて移送されるペレットが、邪魔部に衝突して所定時間滞留するので、ペレットに熱風が長時間に渡つて吹き付けられることになり、ペレットの乾燥が促される。
特に、邪魔部が、上隔壁部及び下隔壁部よりもペレット排出口側に形成されていれば、ペレットに熱風が良好に長時間に渡つて吹き付けられることになり、ペレットの乾燥が効果的になされる。
図1は、本発明に係る樹脂ペレット製造装置用の振動式脱水乾燥装置の1実施の形態を示し、従来例と同一機能部分については同一符号を付してある。従来例と同様に、押出機70からホットカット装置71に押し出されたひも状合成樹脂(ストランド)が切断されてペレットになり、このペレットが、冷却水と共に下り傾斜するスルース73に導かれ、冷却水によつて輸送されながら冷却固化され、脱水スクリーン74を通過して冷却水が大略分離される。脱水スクリーン74を通過して、水分を付着したままのペレットは、遠心乾燥機を通ることなく、振動式脱水乾燥装置1に直接入る。
この振動式脱水乾燥装置1は、スルース73から流出する冷却水を含むペレットを脱水、乾燥及び篩別する機能を有する。振動式脱水乾燥装置1は、乾燥機本体10を有し、乾燥機本体10の一端上部には、水分を付着したままのペレットを流入させる入口11が形成され、一端下部には、ペレットから分離された冷却水が流出する冷却水排出口13が形成され、他端下部には、乾燥後のペレットを排出させるペレット排出口12が形成されている。また、冷却水排出口13は、図外の流路によつてタンク75に接続されているので、冷却水排出口13から出た冷却水はタンク75に還流し、その後、ポンプ76によつて流路78に送り出され、ホットカット装置71に導かれて循環使用される。
入口11には、板状のバッフル部材15が設けられると共に、乾燥機本体10の内部には、多数の貫通孔を有する金属製のパンチングプレート16が設けられる。バッフル部材15は、下り傾斜するスルース73上を流れる冷却水を含むペレットの主として水平方向の流速を失わせると共に、パンチングプレート16の所定位置つまり一端部に導いて落下させるものであり、スルース73の他端部に固着され、一端に向けて下り傾斜している。これにより、スルース73内を矢印A方向に流下する冷却水を含むペレットが、スルース73の他端壁又はバッフル部材15に衝突した後、バッフル部材15上を流下し、パンチングプレート16の一端部上に落下する。冷却水排出口13は、パンチングプレート16の下方に配置されている。
このパンチングプレート16は、一端部から他端部に向けて、つまり入口11側からペレット排出口12に向けて上り傾斜し、パンチングプレート16上に乗つて篩い分けされた製品サイズのペレットがペレット排出口12から排出される。このようにパンチングプレート16を傾斜配置することにより、ペレットから分離した冷却水がペレット排出口12に向けて流下することが防止されると共に、ペレットの他端に向かう移送速度を低下させることになり、ペレットをパンチングプレート16上に長時間滞留させることができる。パンチングプレート16は、ボルト・ナット等の着脱自在な固着手段(図示せず)によつて乾燥機本体10に取り付けてある。パンチングプレート16の他端部はペレット排出口12に接続している。なお、バッフル部材15は、乾燥機本体10に固着することも可能である。
乾燥機本体10の下部には、振動装置30が付属される。振動装置30は、パンチングプレート16を加振させ、パンチングプレート16上のペレットから冷却水を振り落とし、所定の大きさの貫通孔から冷却水と共に微小くずを落下させつつペレットをペレット排出口12に向けて移送する機能のみならず、ペレットを跳ね上がらせて空気との接触を促す機能を有する。
このような振動装置30を付属する乾燥機本体10は、複数の支柱22上に、スプリングからなる弾性体23を介して弾性的に支持されている。複数の支柱22に備わる支持装置24は、乾燥機本体10ひいてはパンチングプレート16の傾斜角度を可変とする機能を有し、基盤60に伸縮可能なねじ部材を介して支柱22が支持され、ねじ部材を適宜に回動させて、乾燥機本体10ひいてはパンチングプレート16の傾斜角度を変えることができるようになつている。
パンチングプレート16は、乾燥機本体10の高さ方向の中間位置に配置され、パンチングプレート16の上側は、入口11及び熱風排出口10bを有する乾燥機本体10によつて区画されるペレット通路40を区画し、パンチングプレート16の下側は、冷却水排出口13及び熱風流入口10aを有する冷却水が流通する冷却水通路41を区画している。入口11及び冷却水排出口13は、乾燥機本体10の一端部に形成され、乾燥機本体10の内底面は冷却水排出口13に向けて下り傾斜している。
ペレット通路40に開口する入口11は、上隔壁部42によつて熱風排出口10b側と熱風の流通が可及的に生じないように区分させてある。上隔壁部42は、乾燥機本体10の内部上面に固着した板部材によつて形成され、パンチングプレート16の上面との間にペレットの通過空間45を形成している。熱風流入口10aからは、モータ50によつて駆動されるファン51によつて送られる空気がヒータ52を通過することで加熱されて、乾燥機本体10の内部に吹き出す。
また、熱風排出口10bには、排気装置53が接続されている。排気装置53のファン54がモータ55によつて駆動され、ファン54によつて送られる熱風排出口10bからの熱風がフィルター56を通つて不純物が取り除かれて排気される。熱風流入口10aから吹き出す熱風の温度は、熱可塑性樹脂を溶融させない温度で、100℃〜200℃位とし、好ましくは140℃程度とする。勿論、熱風の温度は冷却水(15〜80℃)よりも高温である。排気装置53は、熱風流入口10aから供給される熱風の全量を熱風排出口10bから排出させる能力を有し、ペレット排出口12から熱風を大量に流出させて乾燥後のペレットに再度、水分を付着させないように考慮してある。
冷却水通路41に開口する冷却水排出口13及び熱風流入口10aの間は、下隔壁部43によつて区分させてある。下隔壁部43は、乾燥機本体10の内底面との間に冷却水の通過空間46を形成させて乾燥機本体10の内部に固着した板部材によつて形成され、パンチングプレート16の下面と非接触となるように隙間を形成している。また、下隔壁部43の上端は、上隔壁部42の下端よりもペレット排出口12側つまり乾燥機本体10の他端部側に位置させて、熱風流入口10aから供給される加熱させた空気つまり熱風がスルース73に向けて直接流入することを抑制させてある。上隔壁部42及び下隔壁部43の両者がパンチングプレート16と非接触状態にあるため、パンチングプレート16の振動装置30による加振が阻害されることはない。
更に、パンチングプレート16の上面には、上隔壁部42よりも熱風排出口10b側として、邪魔部44を突出させて形成してある。邪魔部44は、パンチングプレート16上を輸送されるペレットを一時的に堰き止めて滞留させ、熱風との接触時間を増加させる機能を主として有する。すなわち、単一の振動装置30によつて加振されるパンチングプレート16上を輸送されるペレットが、入口11の下方では比較的高速度で移動し、邪魔部44に衝突した後、パンチングプレート16上に滞留し、長時間に渡つて熱風及び昇温したパンチングプレート16と接触して乾燥が促される。このような邪魔部44は、ペレットの進路上に突出させて、パンチングプレート16上に少なくとも1個(図上では2個)配設される。
邪魔部44は、別部材をパンチングプレート16に固着させて形成し、或いはパンチングプレート16を折り曲げて形成する。邪魔部44をパンチングプレート16の全幅に渡つて形成すれば、ペレットの一時的な堰き止め作用及び冷却水の堰き止め作用が良好に得られる。なお、パンチングプレート16を入口11側からペレット排出口12に向けて上り傾斜させることに代えて、邪魔部44を上隔壁部42付近の熱風排出口10b側位置に形成し、パンチングプレート16上の冷却水がペレット排出口12に向けて流下することを防止することも可能である。
次に、振動式脱水乾燥装置の作用について説明する。
合成樹脂のペレットが、水分を付着したままでスルース73の下端部から乾燥機本体10の入口11に至る。入口11に向けて矢印A方向に送られる冷却水を含むペレットは、スルース73の他端壁又はバッフル部材15に衝突した後、バッフル部材15上を流下し、パンチングプレート16の一端部上に落下する。
パンチングプレート16の一端部上に落下した冷却水を保有するペレットは、パンチングプレート16が振動装置30によつて加振されているので、上下に飛び跳ねつつ他端に向けて送られる。これにより、微小くずからなるミニサイズのペレットがパンチングプレート16の貫通孔を通過して落下すると共に、ペレットに付着する冷却水が振り落とされ、パンチングプレート16の貫通孔から落下し、乾燥機本体10の底部を下る。入口11からパンチングプレート16の一端部上に落下した冷却水を保有するペレットは、振動装置30による加振状態に応じて他端部に向けて移動しながら、冷却水が効果的に振り落とされつつ上隔壁部42の下側の通過空間45を通過し、続いて下隔壁部43の上方を通過する。乾燥機本体10の底部を流下する冷却水は、冷却水排出口13から排出されて前述したように循環使用される。この冷却水排出口13から排出される冷却水に混在するミニサイズのペレットは、タンク75内においてろ過して取り除く。下隔壁部43を通過後にパンチングプレート16から落下する冷却水は、乾燥機本体10の内底面を流下し、冷却水の通過空間46を通つて冷却水排出口13から排出される。
下隔壁部43の上方を通過したペレットは、振動装置30による加振状態に応じて他端部に向かう移動を続けながら、熱風流入口10aから供給される加熱された空気つまり熱風がパンチングプレート16の貫通孔から吹き付けられる。パンチングプレート16上を移動するペレットは、邪魔部44によつて進行が一時的に妨げられ、所定時間だけ滞留した後に邪魔部44を乗り越えるので、滞留時間に応じた間、パンチングプレート16の多数の貫通孔から吹き出す熱風にさらされると共に昇温したパンチングプレート16に接触し、乾燥が促される。
熱風流入口10aから冷却水通路41内に供給される熱風は、下隔壁部43によつて冷却水排出口13に向かう流れが阻害された状態で、パンチングプレート16の多数の貫通孔を通過する。パンチングプレート16の上側では、上隔壁部42によつてスルース73に向かう熱風の流れが阻害された状態で、熱風排出口10bに接続される排気装置53によつて強制的に排気される。
熱風流入口10aから流入した熱風は、熱風排出口10bに接続される排気装置53によつて強制的に排気されているので、スルース73に向けて流出し難いのみならず、ペレット排出口12からも流出し難く、熱風排出口10b以外からの流出が良好に抑制されながら、パンチングプレート16の多数の貫通孔を通過してペレットの乾燥に供される。この状態で、乾燥機本体10内の上隔壁部42及び下隔壁部43によつて区分される他端部側の空間が、熱風によつて良好に満たされ、ペレットの乾燥が促される。100℃以上の温度を有する熱風は、パンチングプレート16自体も昇温させるので、パンチングプレート16に接触するペレットの乾燥が促される。
このようにしてミニサイズのペレット及び冷却水がパンチングプレート16上で取り除かれながら、次第に製品サイズのペレットのみとなつて他端に向けて移送され、乾燥状態となつたペレットがペレット排出口12から排出される。スルース73にはホットカット装置71において切断されたペレットが連続的に送られてくるので、振動装置30によつて加振されるパンチングプレート16上のペレットも連続的に移送され、ペレット排出口12から連続的に排出される。
ペレットの乾燥度合い(脱水率)は、パンチングプレート16上での飛び跳ねの回数及び高さ並びに滞留時間によつて調節することができる。ペレットのパンチングプレート16上での飛び跳ね回数及び高さは、振動装置30の振動数及び振幅によつて調節することができ、滞留時間は、パンチングプレート16の長さのみならず、傾斜角度及び邪魔部44の高さ及び設置個数によつて簡単に調節することができる。パンチングプレート16の傾斜角度は、上述したように支持装置24により、乾燥機本体10全体の傾斜角度を変えることで変更できるが、パンチングプレート16の端部を乾燥機本体10に対して昇降させ、パンチングプレート16の傾斜角度を変化させる構造にすることも可能である。パンチングプレート16の清掃、交換等のメンテナンスは、着脱自在な固着手段を取り除き、パンチングプレート16を乾燥機本体10から取り外した状態で容易に行なうことができる。勿論、乾燥機本体10は、パンチングプレート16の出し入れが可能な構造を有している。
ところで、パンチングプレート16は、貫通孔を有する板状部材であればよく、押抜きによる製造品に限定されるものではない。また、支持装置24は、各種のメカニカルジャッキのみならず、液圧ジャッキを使用することが可能であり、前述したようにパンチングプレート16の傾斜角度を乾燥機本体10に対して可変とする構造のものも採用が可能である。更に、パンチングプレート16を加振する振動装置30は、基盤60と支持装置24との間に配設することも可能である。
また、熱風流入口10aを、パンチングプレート16の下側に位置させて乾燥機本体10に設け、熱風排出口10bを、パンチングプレート16の上側に位置させて乾燥機本体10に設けたが、パンチングプレート16の一側に位置させて熱風流入口10aを設け、パンチングプレート16の他側に位置させて熱風排出口10bを設ければよく、パンチングプレート16の上側に位置させて熱風流入口10aを設け、パンチングプレート16の下側に位置させて熱風排出口10bを設けても、ペレットの乾燥に関してほぼ同様の作用を得ることができる。但し、パンチングプレート16の上側に位置させて熱風流入口10aを設ける場合には、ペレットが熱風によつてパンチングプレート16の上面に押し付けられる傾向を呈し、熱風によるペレットの吹き上げ作用が得られ難く、この点で乾燥作用に劣ることになる。また、熱風流入口10a及び熱風排出口10bは、複数個設け、パンチングプレート16上のペレットの更に均一な乾燥を得ることもできる。
本発明の1実施の形態に係る振動式脱水乾燥装置を示す概略図。 従来の振動式脱水篩別装置を示す概略図。 従来の樹脂ペレット製造装置を示す概略図。
符号の説明
1:振動式脱水乾燥装置
10:乾燥機本体
10a:熱風流入口
10b:熱風排出口
11:入口
12:ペレット排出口
13:冷却水排出口
16:パンチングプレート
30:振動装置
42:上隔壁部
43:下隔壁部
44:邪魔部
45:通過空間
46:冷却水通過空間
53:排気装置
70:押出機
71:ホットカット装置
73:スルース

Claims (3)

  1. ひも状樹脂を冷却水中で切断したペレットがスルース(73)から導入され、冷却水を含むペレットを脱水、乾燥及び篩別する振動式脱水乾燥装置であつて、入口(11)及びペレット排出口(12)を形成する乾燥機本体(10)と、乾燥機本体(10)の高さ方向の中間位置に配置され、製品サイズのペレットを篩い分ける貫通孔を有すると共に、入口(11)から入つた冷却水を含むペレットを乗せる少なくとも1段のパンチングプレート(16)と、パンチングプレート(16)の下側の乾燥機本体(10)に区画されて冷却水が流通する冷却水通路(41)に開口させて、パンチングプレート(16)の下方の乾燥機本体(10)に形成され、パンチングプレート(16)を通過した冷却水を排出させる冷却水排出口(13)と、パンチングプレート(16)上のペレットを入口(11)側からペレット排出口(12)に向けて移送させるように、パンチングプレート(16)を加振する振動装置(30)と、
    パンチングプレート(16)の一側に位置させて乾燥機本体(10)に設けられ、加熱させた空気を吹き出し、パンチングプレート(16)上のペレットの乾燥を促す熱風流入口(10a)と、パンチングプレート(16)の他側に位置させて乾燥機本体(10)に設けられ、排気装置(53)が接続されて熱風流入口(10a)から供給される熱風を排出させる熱風排出口(10b)とを有し、かつ、
    前記パンチングプレート(16)の下側に位置させて乾燥機本体(10)の冷却水通路(41)に設けられ、パンチングプレート(16)の下面と非接触となるように隙間を形成し、かつ、乾燥機本体(10)の内底面との間に冷却水の通過空間(46)を形成する下隔壁部(43)を設け、下隔壁部(43)により、熱風がスルース(73)に向けて流れることを抑制させることを特徴とする振動式脱水乾燥装置。
  2. 前記パンチングプレート(16)の上側に位置させて、パンチングプレート(16)の上側にペレットの通過空間(45)を形成する上隔壁部(42)を乾燥機本体(10)に設け、該上隔壁部(42)によつて入口(11)と熱風排出口(10b)又は熱風流入口(10a)との間を区分することを特徴とする請求項1の振動式脱水乾燥装置。
  3. 前記パンチングプレート(16)の上面に邪魔部(44)を突出させて形成し、パンチングプレート(16)上を移動するペレットを該邪魔部(44)によつて一時的に堰き止めて滞留させることを特徴とする請求項1又はの振動式脱水乾燥装置。
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