JP3770023B2 - 多連歯車ポンプ/モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の建設機械、車両用油圧機器において利用可能な多連歯車ポンプ/モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
外接歯車ポンプ/モータは、本体内に互いに噛合する一対のドライブギアとドリブンギアを配設し、両ギアの一体回転動作により噛合部に臨む一対の出入口からギアの歯溝に閉じ込めた流体を他方の出入口まで移送するように構成したものである。ポンプとして利用する場合には外部動力をこの構成に作用させて流体の移送を行ない、モータとして利用する場合にはこの構成により流体の流動のエネルギーをギア軸の回転動力に変換する。
【0003】
歯車ポンプ/モータは、ドライブギア軸を一体回転するよう軸心方向に接続して多連で使用される場合が多い。図4に示す従来の多連歯車ポンプ/モータ100では、第1ポンプ/モータa1と第2ポンプ/モータa2とが、ドライブギア軸受102aとドリブンギア軸受102bとをボディ103に設け、また、ドライブ軸受102cとドリブンギア軸受とをリアカバーに設け、かつボディ103により第1ポンプ/モータa1のドライブギア軸111aと第2ポンプ/モータa2のドライブギア軸111cとが連結部131で一体回転するよう接続されることにより、2連で1つの装置として使用されている。ドライブギア軸受102a、102cおよびドリブンギア軸受102b、102dには、摩擦を少なくするよう、ブッシュ104a、104c、104b、104dがそれぞれはめ込まれ、軸受負荷を支持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多連歯車ポンプ/モータにおいては、ドライブギア軸及びドリブンギア軸の軸方向の長寸化が顕著で大型化するため、このポンプ/モータを搭載する装置のコンパクト化に影響を及ぼした。また、部品点数も増加し、コストアップにも繋がった。
【0005】
本発明は従来技術に鑑み、ドライブギア軸およびドリブンギア軸にかかる負荷を十分に支持でき、かつ特に軸方向にコンパクト化された多連歯車ポンプ/モータの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシング内に互いに噛合する一対のドライブギアとドリブンギアを備えた歯車ポンプ/モータを軸心方向に複数個隣接させ、隣接する双方の歯車ポンプ/モータのドライブギア軸とドリブンギア軸を支持する軸受を有しかつ隣接する双方の歯車ポンプ/モータの少なくともドライブギア軸同士が同期回転するよう設けられた多連歯車ポンプ/モータにおいて、少なくとも前記ドライブギア軸から突出部を延在させ、この突出部は軸受で支持されることなく、前記ケーシングのリアカバー側の歯車ポンプ/モータのドライブギアを支持させるとともに、該歯車ポンプ/モータは、吐出側の油圧の大きさを所定値以下の、低圧力に限定して作動させるため、ドライブギア及びドリブンギアの歯幅を隣接する複数個の歯車ポンプ/モータに比べて小さくしたことを特徴とする。
【0007】
特に、リアカバー側の歯車ポンプ/モータが低圧力で使用される場合、本発明のように構成して、リアカバー側ギアのギア軸と軸受とを省略することが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例である多連歯車ポンプ/モータを図1を用いて説明する。
【0009】
本発明の一実施例である多連歯車ポンプ/モータ1は、ボディ3内で、互いに噛合する一対のドライブギア1a、1cとドリブンギア1b、1dとを備えた2個の外接歯車ポンプ/モータA1、A2を軸心方向に隣接させ、隣接する双方の歯車ポンプ/モータA1、A2のドライブギア軸11aとドリブンギア軸11bとを支持する軸受2a、2bを有し、かつ隣接する双方の歯車ポンプ/モータA1、A2のドライブギア1a、1cが一体回転するよう、ドライブギア軸11aとドライブギア1cとがスプライン連結部31により接続されたものである。なお、軸受2a、2bには、ブッシュ4a、4bがそれぞれ嵌め込まれる。
【0010】
歯車ポンプ/モータA1、A2はほぼ同じ形状をしており、歯車ポンプ/モータA1の方が軸方向に大きい。歯車ポンプ/モータA1は互いに噛合する一対のドライブギア1aとドリブンギア1bとからなる。
【0011】
ドライブギア1aの軸11aはドリブンギア1bの軸11bと同一半径で、片側の軸端部をフロントカバー10eを貫通して外部に延長させ、もう片側の軸端部には雄スプライン部11mが形成された突出部11cを有する。また、ドリブンギア1bの軸11bは、片側の軸端部はフロントカバー10e内に留められ、もう片側の軸端部に円柱状の突出部11dを有する。
【0012】
歯車ポンプ/モータA2は、多連歯車ポンプ/モータ1のリヤカバー10cに配設された互いに噛合する一対のドライブギア1cとドリブンギア1dとからなり、ドライブギヤ1cには雄スプライン11mが嵌め込まれる雌スプライン部11fが、ドリブンギヤ1dには突出部11dが摺動可能に挿入される貫通穴11hが設けられている。
【0013】
このような構成で、スプライン結合部31の雄スプライン部11mは歯車ポンプ/モータA2のドライブギアの雌スプライン部11fに嵌合する。このようなスプライン連結部31によってドライブギア軸11aとドライブギア1aとは一体回転可能に結合される。また、ドライブギヤ1cと噛み合うドリブンギヤ1dは、軸11bの回転により突出部11dと同調して回転する。
【0014】
すなわち、本実施例の特徴は、最もリアカバー10c側にある一対のドライブギア1cとドリブンギア1dを支持するギア軸(突出部11c、11d)の軸受を省略し、その分、軸方向に短寸化を図った構成によって、通常のポンプ/モータとして作用する点にあり、歯車ポンプ/モータのギアに作用する力のうち、吐出側の油圧の大きさを所定値以下の、低圧力に限定して作動させる場合、ドライブギア軸11a、ドリブンギア軸11b、及びそれぞれに設けられた、突出部11c、11dにかかる負荷を、軸受2a、2bだけで十分に支持できる。つまり、低圧力であると、このような構成でも適正にギア軸11a、11bを支持することができ、かつ、軸方向寸法の縮小による省スペース・コストダウンが可能な多連歯車ポンプ/モータが提供される。
【0015】
なお、本実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0016】
例えば、図2の多連歯車ポンプ/モータのように、リアカバー10c側の歯車ポンプ/モータのドリブンギア1dが、ギア軸1bからの突出部で支持されない構成も、さらに低圧力の使用に限定した場合、その実施が可能となる。
【0017】
また、図3の多連歯車ポンプ/モータのように、ドリブンギア1dについても、軸11bからの突出部11dとスプライン結合部31で結合してもよい。
【0018】
さらに、図1から図3の実施例では、2連歯車ポンプ/モータについて説明したが、3連以上の歯車ポンプ/モータでも実施可能であり、また、共通インレットポンプ/モータに限らず、標準のケーシング側面側にポートを備えたポンプ/モータでも実施可能である。
【0019】
また、ギア軸の突出部とギアとの結合方法について、本実施例では、スプライン結合を採用したが、キー及びキー溝を使用した結合方法を採用してもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明の多連歯車ポンプ/モータは、一部の軸受を省略することができるので、軸方向寸法の縮小による省スペース・コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の多連歯車ポンプ/モータの概略構成図。
【図2】他の実施例(1)の多連歯車ポンプ/モータの概略構成図。
【図3】他の実施例(2)の多連歯車ポンプ/モータの概略構成図。
【図4】従来の多連歯車ポンプ/モータの概略構成図。
【符号の説明】
1a、1c ドライブギア
1b、1d ドリブンギア
2a、2b 軸受
10c リアカバー
10e フロントカバー
11a ドライブギア軸
11b ドリブンギア軸
11c、11d 突出部
Claims (1)
- ケーシング内に互いに噛合する一対のドライブギアとドリブンギアを備えた歯車ポンプ/モータを軸心方向に複数個隣接させ、隣接する双方の歯車ポンプ/モータのドライブギア軸とドリブンギア軸を支持する軸受を有しかつ隣接する双方の歯車ポンプ/モータの少なくともドライブギア軸同士が同期回転するよう設けられた多連歯車ポンプ/モータにおいて、少なくとも前記ドライブギア軸から突出部を延在させ、この突出部は軸受で支持されることなく、前記ケーシングのリアカバー側の歯車ポンプ/モータのドライブギアを支持させるとともに、該歯車ポンプ/モータは、吐出側の油圧の大きさを所定値以下の、低圧力に限定して作動させるため、ドライブギア及びドリブンギアの歯幅を隣接する複数個の歯車ポンプ/モータに比べて小さくしたことを特徴とした多連歯車ポンプ/モータ。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP37543199A JP3770023B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 多連歯車ポンプ/モータ |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP37543199A Expired - Lifetime JP3770023B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 多連歯車ポンプ/モータ |
Country Status (1)
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CN113482912A (zh) * | 2021-08-06 | 2021-10-08 | 山东世精液压设备有限公司 | 一种无轴向力的大排量圆弧螺旋齿轮泵 |
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1999
- 1999-12-28 JP JP37543199A patent/JP3770023B2/ja not_active Expired - Lifetime
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