JP3769894B2 - ネガマスクユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カートリッジに収納して取り扱われる新様式のネガフィルムと135フィルムなどの従来のネガフィルムのいずれからも写真焼付処理できるようにしたネガマスクユニットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、カートリッジから繰り出されたフィルムを現像した後そのネガフィルムから写真焼付処理をし、その後再び元のカートリッジに巻き戻して保管される新様式のフィルムが利用できるようになっている。かかる新様式のフィルムは、従来のフィルムに比較すると、小型で取り扱い易く、現像、焼付処理を自動化するのに適し、元のカートリッジに巻き戻して保管する方式である等種々の点で優れた特性を有する。
【0003】
このような優れた特性の新様式のネガフィルムは、従来の135タイプのネガフィルムや110タイプなどのいずれとも幅が異なるため、従来の機種の写真焼付装置において露光位置に設けられたネガマスクでは画面が露光用窓から外れるなどから露光処理ができない。
【0004】
また、新様式のネガフィルムは写真撮影時の撮影条件などの情報を記録するため透明磁性体からなる磁気情報部が設けられており、従って新様式のネガフィルムを処理する写真焼付装置ではかかる磁気情報を読取るための読取手段を備えていなければならない。
【0005】
上記理由から、新様式のネガフィルムを処理する写真焼付装置は、例えば特開平7−36120号公報などに示されたターンテーブル方式でカートリッジをスキャナユニットや焼付露光ユニットへ送りネガフィルムをそれぞれ繰り出して焼付処理をする新様式のネガフィルム専用のものが提案されており、このような専用機では露光位置のネガマスクを含むネガマスクユニットも新様式のネガフィルム専用のものが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した新様式のフィルムは採用されてから未だ日が浅く一般の人に大量に使用される程には至っておらず、依然として135フィルムが現状では主流である。しかし、新様式のフィルム用のカメラの普及に伴って新様式のネガフィルムから焼付処理をする処理量が増加することが予想される。
【0007】
一方、従来の135フィルムは今後も新様式のものと並行して継続して使用され続けると考えられ、その場合各ラボ店では従来フィルム用と新様式フィルム用の両機種を所有しなければならず、各ラボ店にとって両機種を購入することは大きな負担となる。
【0008】
このような両機種を揃えて対応する以外の方法として、ネガマスクユニットやフィルムガイドなど写真焼付装置の主要な構成部材を新様式フィルム用に取り替えて処理することが実際に行われている。この方法では新機種を新たに購入する程ではないからコストの負担は小さくなる。しかし、主要構成部材をその都度取り替える方式であるから、例えば焼付処理の依頼を受けたフィルムの順に処理していたのでは主要構成部材を頻繁に交換することとなり作業効率の低下につながる。
【0009】
現状ではこの新様式フィルムの処理量は未だ少ないため、主流の135フィルムと別けて依頼された処理本数がまとまってから一度に処理をするなど別工程とすることにより対応している。しかし、新様式フィルムの処理が増加することが予想されるため主要構成部材、特に露光処理に主要な影響を与えかつ取替作業の煩雑なネガマスクユニットについてはできるだけ作業が簡単で処理効率への影響の少ない新たな形式のネガマスクユニットが所望されている。
【0010】
この発明は、上述した従来の写真焼付装置の種々の問題に留意して、ネガマスクユニット内のネガマスクを基準フィルムと新様式フィルムとで交換自在でネガフィルムを挿入するためのマスク関連部材を選択して装着するだけで簡単にいずれのフィルムからも露光処理が可能であり、かつ構成が簡単でコストが安価で写真焼付露光を極めて高効率に処理できるネガマスクユニットを得ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決する手段として、ネガマスクユニット本体に設けたフィルム搬送路の途中にネガマスクを取替え交換又は移動交換自在に設け、このネガマスクでの露光処理に必要なフィルム挿入口、送り手段、各種センサを含むマスク関連部材を装着するための取付スペースをネガマスクの一側に設け、この取付スペースに基準フィルム用と新様式フィルム用のマスク関連部材のいずれかを選択して着脱自在に装着し、選択したマスク関連部材に適合するネガフィルムを挿通させ露光処理可能として成るネガマスクユニットとしたのである。
【0012】
上記の構成としたこの発明のネガマスクユニットでは次のようにして基準フィルムと新様式フィルムの焼付露光処理に対処する。まず、基準フィルムの焼付露光処理をする場合、ネガマスクを基準フィルム用に取替えて装着し、又マスク関連部材も基準フィルム用のものを取付スペースに装着する。
【0013】
こうして選択して装着したマスク関連部材のフィルム挿入口からこのマスク関連部材に適合する基準フィルムを挿入してフィルムの送り手段によりフィルムを送り出す。このネガマスクユニットをスキャナユニットと共通に用いる場合は、送り出されるフィルムの各種情報をマスク関連部材の各種センサにより読み取り、かつ各画像コマがネガマスクに対応する位置に来る毎に送りを停止してその画像コマの画像情報をスキャナ手段により読み取る。
【0014】
全画像コマの画像情報の読み取りが終わると、それらの画像情報から画像濃度の平均を演算処理で求めるなどした後、今度は反対方向にフィルムを逆送して各画像コマをネガマスク位置で停止して焼付露光処理をする。こうして全画像コマ毎の焼付露光処理が終わるとフィルムを挿入口から引き出す。上記処理ではフィルムの逆送りの際に焼付露光処理するとしたが、一旦フィルム全量を逆送りして挿入口側へ戻し、その後正方向へ再び送り出して焼付露光してもよい。
【0015】
なお、上記処理はネガマスクユニットがスキャナユニットと兼用型を前提としたが、スキャナユニットと独立の場合はスキャナユニットでは前述したフィルムの各種情報、画像情報を読み取り、焼付露光ユニットではそれらの位置情報、画像情報に基づいて焼付露光処理をする。
【0016】
次に、新様式フィルムの焼付露光処理をする場合、基準フィルムの場合と同様にネガマスクとマスク関連部材を適合するサイズのものにそれぞれ交換して装着する。そして新様式フィルムをマスク関連部材に装填してフィルムを繰り出し、さらに基準フィルムと同様に送り手段でフィルムを送って同様な処理が行われる。
【0017】
従って、基準フィルムであれ新様式フィルムであれ、そのフィルムに適合するネガマスクとマスク関連部材を選択してそれぞれ所定位置に装着し、ネガフィルムをマスク関連部材の挿入口から送るだけでスキャナ処理又は焼付露光処理が効率よく行われる。
【0018】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示す写真焼付装置は焼付露光ユニットAと現像処理ユニットBを一体に接続して成る。焼付露光ユニットAでは、光源部1からの照射光をミラートンネル2でネガマスクユニット3へ導き、これを通過した光をレンズユニット4を介して露光台5へと導く。露光台5へはペーパマガジン6から供給される感光材料が搬送手段7により送られ、各画像コマ毎に感光材料の送りを停止して焼付露光が行われると、その感光材料を搬送手段7により現像処理ユニットBへと送る。
【0019】
上記ネガマスクユニット3は、図示のように、焼付露光ユニットAのケースの外側の所定位置に設けられ、使用時にはミラートンネル2が接続されるが、後で説明するように、異なるサイズのネガフィルムを処理する際には光源部1とミラートンネル2を回転させて接続を外し、ネガマスクユニット3に含まれるネガマスクのみを交換するだけでよい。
【0020】
図2にネガマスクユニット3の本体10の上板12を一部破断した平面図を、図3に図2の矢視III −III から見た断面図を、図4に基板11が開放した状態の外観斜視図を示す。図4に示すように、上板12は基板11からヒンジ13にばねを組み込んで片側に開放自在に設けられており、上板12と基板11との境界部に本体10内を横切ってネガフィルムの搬送路が設けられている。
【0021】
この搬送路は、基準フィルムである135フィルム用でネガマスク20の一側に設けられた第1搬送路14と、ネガマスク20の同じ側に設けられた短い第2搬送路15と、ネガマスク20の他側に設けられた第3搬送路16とから成る。第2搬送路15と第3搬送路16との間には互いに異なるサイズのネガマスク20のいずれかが交換自在に設けられており、後で説明するマスク関連部材30、30' を装着するための挿入スペース18がネガマスク20の一方側に配設されている。
【0022】
ネガマスク20は、図2、図4に示した例では基準フィルム用であり、図示の位置に固定するため基板11のネガマスク20の外周にマスクロック用バー22とばね23が埋設されている。ロック用バー22の上部突起を収容するための切欠き24が上板12側の対応する位置に設けてある。
【0023】
なお、第1搬送路14、第2搬送路15、第3搬送路16は全て同じ幅である。また、第1搬送路14は後で説明するマスク関連部材30、30' に設けられている。図3、図4に示すように、上板12にはこれを閉じたときネガマスク20に対応する位置にネガ露光用窓17が設けられている。19は搬送用モータ部である。
【0024】
基準フィルム用のマスク関連部材30は、図2、図3に示すようにこれをネガマスクユニット本体10に装着した際に、第3搬送路16と反対側となる端に基準フィルムの挿入口31と、この挿入口31から挿入される基準フィルムの送り手段として所定位置に設けられる送りローラ32と、画面検出センサ33、パーフォレーションセンサ34、DXセンサ35、35を含むセンサ群とを備えている。
【0025】
又、図4に示すように、マスク関連部材30は、下と上のブロック30a、30bに分割されており、両ブロックの境界位置に前述の第1搬送路14が形成されている。従って、挿入スペース18についてもこれに対応して下挿入スペース18aと上挿入スペース18bがそれぞれ基板11、上板12に設けられている。
【0026】
下ブロック30aを基板11の下挿入スペース18aに装着したときに、スペースに固定するためのロック用バー39aがばね39bと共にスペース外周に埋設されており、ロック用バー39aの突起を受入れるための切欠き39cが上板12の上挿入スペース18bの外周に設けられている。
【0027】
同様に、上ブロック30bを上板の上挿入スペース18bに装着するためのロック用バー39a' がばね39b' と共にスペース外周に埋設されており、ロック用バー39a' の突起を受入れるための切欠き39c' が基板11の下挿入スペース18aの外周に設けられている。
【0028】
なお、この実施形態ではブロック30aと30bは基板11と上板12の挿入スペース18aと18bにそれぞれ挿着するようにしたが、基板11と上板12をばね付きのヒンジ13で連結したのと同じように、ヒンジで両ブロック30a、30bを連結するようにしてもよい。その場合は、上板12のロック用バー39a' 、ばね39b' や基板11の切欠き39c' は不要となる。
【0029】
送りローラ32は、そのローラ軸の片端に設けた歯車32aが、マスク関連部材30をネガマスクユニット本体10に装着した際にネガマスクユニット本体10側に固定して設け、ピニオン32b、歯車32cと係合するように設けられ、この歯車軸上に設けられたプーリにベルト36を掛け渡し、その回転を搬送用モータ部19のモータ19M から送りローラ32へそれぞれ同期させて伝達するように設けられている。39はマスク関連部材30を挿置する際にピニオン32b、歯車32cに干渉しないようにするための切欠きである。なお、詳細は図示していないが、第1、第2、第3搬送路14、15、16に沿って上板12と基板11との間にフィルムガイドが設けられていることは説明するまでもない。
【0030】
又、第2、第3搬送路15、16に沿ってそれぞれの適宜位置に送りローラ32、32が設けられており、挿入スペース18に装着されるマスク関連部材30の第1搬送路14の送りローラ32と同様に、この送りローラ32、32もそのローラ軸の片端に設けたプーリにベルト36を掛け渡し、複数組のプーリとベルト36を介して回転をモータ19M から送りローラ32、32へ同期伝達するように設けてある。
【0031】
図5〜図7に新様式フィルム用のマスク関連部材30' を装着したネガマスクユニット3の平面図、断面図、外観斜視図をそれぞれ示す。図5〜図7は図2〜図4に対応している。
【0032】
新様式フィルム用のマスク関連部材30' は、図5に示すように、平面視T字形のブロック上に必要な関連素子を取付けたものである。T字形ブロックの直線部分は、図7に示すように、2つに分割されている。上ブロック30b' は、その外形形状が基準フィルム用のマスク関連部材30の上ブロック30bと全く同形であり、下ブロック30a' がT字形である。
【0033】
従って、図7に示すように、上ブロック30b' はネガマスクユニット本体10の上板12側の挿入スペース18bに、下ブロック30a' の直線部分が基板11側の挿入スペース18aに挿置され、上板12を基板11に重ねると図6に示すように一体のものとして装着されることとなる。
【0034】
マスク関連部材30' は、その直線部分のネガマスク20と反対側端に設けられる新様式フィルムの挿入口31' と、この挿入口31' から挿入されるフィルムの送り手段として第1搬送路14の所定位置に設けられた送りローラ32' と、第1搬送路14に沿って設けられたフィルムの先端検出センサ33' 、パーフォレーションセンサ34' 、バーコードセンサ35' 、磁気ヘッド33X' を含むセンサ群とを備えている。
【0035】
送りローラ32' は、マスク関連部材30' を挿入スペース18に装着した際に前述したマスク関連部材30と同様に、その軸端の歯車32a' を介して固定のピニオン32b、歯車32cに係合され、ペーリやベルト36を介してモータ19M に接続され、同期駆動される。このマスク関連部材30' の第1搬送路14に沿って上ブロック30b' と下ブロック30a' との間にもフィルムガイドが設けられていることも同様である。上記T字形下ブロック30b' 上の挿入口31' の手前には新様式フィルム用のカートリッジXの挿入スペース37が設けられており、このスペース37の両側にカートリッジホルダ37aが設けられている。37bはカートリッジ台板である。
【0036】
上記カートリッジホルダ37aの一方は、図5に示すように、2点鎖線位置から実線位置へと移動自在に設けられており、ソレノイド19sにより実線位置へカートリッジホルダ37aを移動させてカートリッジXを挟持できるようになっている。38aはカートリッジのスプール軸を回転させるための突出軸、38bはカートリッジの開閉扉を開閉するための突出軸である。突出軸38aは基板11に固定して設けられたものとは別個に下ブロック30a' に設けられたスプール、プーリ36' を介してモータ19M ' へ連結され、突出軸38bはソレノイド38cに連結されている。
【0037】
カートリッジ台板37bの外側には新様式フィルムをストリップフィルムとした場合のストリップフィルム挿入ガイド40がヒンジを介して折り返し自在に設けられている。新様式フィルムはカートリッジXに入れて取り扱うのが原則であるが、焼付露光処理の都合上カートリッジXからネガフィルム全長を取り出して処理する場合があるからである。
【0038】
図5、図6に示すように、第3搬送路16の中間位置付近には新様式ネガフィルム用の巻取機44が設けられている。この巻取機44はスプールの回転軸がプーリ36でモータ19M により同期駆動される。巻取機44の周りにはフィルム先端を挿入する際に案内をするフィルムガイド45が設けられ、ソレノイド46で駆動される。又、フィルムをスプールに押し付けるフィルム押え47が設けられ、ばね47aで付勢されている。
【0039】
以上の構成とした実施形態のネガマスクユニット3の作用は次の通りである。図示のネガマスクユニット3は、基準フィルムの135フィルムと新様式フィルムのいずれも処理できるものとされ、その処理方法は次の3通りの処理方法が可能である。
1)基準フィルムの処理
2)新様式フィルムのカートリッジ入りのままでの処理
3)新様式フィルムのストリップフィルムでの処理
なお、以下では上記処理について処理1〜3とそれぞれ略称する。
【0040】
処理1では基準フィルムである135フィルムを処理するため、ネガマスク20は図2、図4に示すように135フィルム用の幅のものが装着される。又、図示省略しているが、スキャナユニットとしては図1に示す光源部1、ミラートンネル2、ネガマスクユニット3を兼用とし、レンズユニット4を回転又は移動させて光路位置から退避させ、そこに反射ミラーを挿置してスキャナ手段へ画像光を導き、画像情報を読み取る構成とすることができる。
【0041】
上記スキャナユニットを前提としかつ基準フィルム用のマスク関連部材30を挿入スペース18に装着したとすると、まずスキャナユニットにおける処理として、135フィルムFが第1搬送路14側の挿入口31から挿入されると、フィルムの挿入センサ31sが先端を検出して送りローラ32(モータ19M )の回転を起動させ、フィルムFを第1搬送路14に沿って前進方向へ送る。パーフォレーションセンサ34で送り量が検出され、検出センサ33で各コマ画像領域が検出され、DXセンサ35でフィルム種別などの情報が検出される。
【0042】
上記各種情報を検出した後135フィルムFの各画像コマはネガマスク20のマスク開口21に対応する位置でそれぞれ一時停止され、その位置でスキャナ手段により画像情報を読み取る。各画像コマの画像情報を読取ると各コマ毎に少しずつフィルムFを送る。
【0043】
ネガフィルムFの全ての画像コマの画像情報の読取りが終わると、そのネガフィルムFの端末が第3搬送路16の送りローラ32から外れない位置まで送りそこで送りを停止する。画像情報の演算が終わると、今度はネガフィルムFを逆方向に送り、送り量を逆算しながら各画像コマがネガマスク20の位置に対応する位置まで送って停止させ、上記読取られた画像情報に基づいて焼付露光手段としての光源部1からの光量等の条件を調整して焼付露光を行う。
【0044】
上記のようにネガフィルムFを逆送して各画像コマ毎に焼付露光を行い、全ての画像コマに対する焼付露光が終わるとそのままネガフィルムFを逆送して外部へ取り出す。但し、逆送の際に焼付露光を行うのではなく、全量を一担戻して再び正方向へ送り、その正方向の送りで焼付露光してもよい。
【0045】
上記説明ではスキャナユニット兼用方式を前提として説明したが、スキャナユニットを兼用する方式ではなく、上記と同じ光源部1、ミラートンネル2、ネガマスクユニット3を別途設けて、焼付露光する前に予めその専用スキャナユニットで画像情報を読取るようにしてもよい。
【0046】
この場合は画像情報等は予め読取られているから、ネガフィルムFは正方向へ送るだけでよい。その際、パーフォレーションセンサ34による位置情報があればよく、画面検出センサ33、DXセンサ35はその場合は不要である。但し、専用スキャナユニットでは上記各種センサは必要である。
【0047】
なお、135フィルムの挿入口31へは幅の狭い新様式フィルムも挿入可能であるから、誤ってこの挿入口31から新様式フィルムが挿入される可能性があるが、このように誤って新様式フィルムが挿入された場合、挿入センサ31sは2つ設けられており、この2つのセンサ31s、31sの両方でフィルムの挿入が検出された場合(即ち135フィルム)のみフィルムの送りをするものとする。
【0048】
一方、処理2で新様式フィルムをカートリッジ入りのままで処理することもできる。この場合は、まずネガマスク20を新様式フィルムのサイズのものに取り替えてセットし、マスク関連部材30を新様式フィルム用のマスク関連部材30' に取り替えて装着する。又挿入スペース37へカートリッジXを挿入し、ソレノイド19sでカートリッジホルダ37aの一方を移動させてカートリッジXをカートリッジホルダ37a、37a間に挟持する。ソレノイド38cにより突出軸38bの一方を駆動してカートリッジXの扉を開き、モータ19M により突出軸38aの一方を回転駆動してネガフィルムを繰り出す。
【0049】
繰り出されたネガフィルムFは送りローラ32' で送られ、パーフォレーションセンサ34' で送り量が検出され、バーコードセンサ35' でフィルム側方に記入されたバーコード表示によるフィルム種別などの情報が検出され、さらに磁気ヘッド33X' で新様式フィルムに記録されている撮影時の各種条件などの情報が検出される。
【0050】
スキャナユニットとして兼用して用いる場合は各画像コマをネガマスク20の位置で停止させて画像情報をスキャナ手段で読み取るとその後少しずつ送り、ネガマスク20を超えて第3搬送路16の途中の巻取機44へ一担画像コマの全量を巻取り、その間に全画像コマの平均画像濃度などの焼付露光の条件を決定するのに必要なデータを演算によって求める。
【0051】
次に、巻取機44へ巻き取られたネガフィルムFを反対に繰り出しながら、各画像コマ毎の画像を感光材料に焼付露光し、全画像コマの焼付露光が終了するとネガフィルムFを全量カートリッジXへ巻き込む。なお、焼付露光は一担全量をカートリッジXへ巻き戻した後、再び繰り出してフィルム先頭側から順に焼付露光してもよい。
【0052】
又、上記処理の際ネガフィルムをカートリッジXから繰り出しても、フィルム端末はカートリッジXに係止され、その端末からネガマスク20までの第1、第2搬送路14、15の長さ分はデッドスペースフィルムとして残されているから、カートリッジXと巻取機44との間では自由に送り、送り戻しができるようになっている。
【0053】
又、新様式フィルム用の挿入口31' へは基準フィルムの135フィルムは幅が広くて挿入不可能であり、特にこの場合はフィルムの誤挿入を検出するセンサは設けていない。必要であれば挿入センサ31s、31sと同様なセンサを設ければよい。
【0054】
上述した処理1と処理2は基準フィルムを又は新様式フィルムを装着したマスク関連部材30、30' の挿入口31、31' から挿入して焼付露光処理をする基本作用であるが、この実施形態のネガマスクユニット3では上記以外に処理3のような処理もできるようにしている。
【0055】
処理3では、図8に示すように、新様式フィルムをカートリッジXから全量取り出しストリップフィルムとしたものを処理することができる。この新様式ストリップフィルムの処理は、図8のようにフィルムガイド40を挿入スペース37側へ倒し、ストリップフィルムをこのガイド40上に載せて手作業でフィルムを挿入口31' から挿入する。その後の処理はカートリッジ入りの場合と同じである。
【0056】
なお、新様式ストリップフィルムの処理の必要性は、人員配置の都合などでフィルムの現像処理後カートリッジに巻き戻すより直接そのストリップフィルムを用いて焼付処理したいとする要望があるからである。
【0057】
又、上記実施形態では基準フィルムと新様式フィルムのそれぞれに適合するネガマスク20は、同じ位置に各フィルムに適合するサイズの開口21(露光窓)を有するものに他のサイズのものから取り替えて挿置するものとしたが、図9に示すように、上記ネガマスク20を設ける位置にフィルム搬送路と直交する方向のネガマスク用移動路を設け、ネガマスクとして基準フィルム用と新様式フィルム用の開口21(露光窓)を互いに隣接して一体に形成したものを上記移動路に移動交換自在に装着するようにしてもよい。
【0058】
上記実施の形態では、新様式フィルム用のT字形のマスク関連部材30' の直線部分を基準フィルム用のマスク関連部材30と共通形状とし、いずれも取付スペース18に着脱自在としたが、新様式フィルム用のT字形基部部分をネガマスクユニット本体10と一体に固定して設け、基準フィルム用のマスク関連部材30と新様式フィルム用のマスク関連部材30' の直線部分とをそれぞれのフィルムに対して取替えて装着するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明のネガマスクユニットは交換自在なネガマスクをフィルム搬送路に設け、フィルム挿入口、送り手段、各種センサを含むマスク関連部材をネガマスクの一側に基準フィルム用と新様式フィルム用にそれぞれ取替え自在に設けたものとしたから、処理すべきネガフィルムのサイズに対応するネガマスクにネガマスクを交換し、そのネガフィルムに適合するマスク関連部材を挿入スペースに挿着するだけでスキャナ処理又は焼付露光処理ができ、極めて操作が簡単であるため高効率に処理が可能で、かつ構成がシンプルであるためコストが安価であるなど種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のネガマスクユニットを採用した写真焼付装置の全体概略図
【図2】実施形態のネガマスクユニットの一部破断平面図(基準フィルム用マスク装着時)
【図3】図2の矢視III −III から見た断面図
【図4】実施形態のネガマスクユニットの外観斜視図(開放時)
【図5】実施形態のネガマスクユニットの一部破断平面図(新様式フィルム用マスク装着時)
【図6】図5の矢視VI−VIから見た断面図
【図7】実施形態のネガマスクユニットの外観斜視図(開放時)
【図8】新様式ストリップフィルムの処理の説明図
【図9】ネガマスクの移動交換式の例の平面図
【符号の説明】
3 ネガマスクユニット
11 基板
12 上板
14 第1搬送路
15 第2搬送路
16 第3搬送路
19M 、19M ' モータ
20 ネガマスク
21 開口
30、30' マスク関連部材
31、31' フィルム挿入口
32、32' 送りローラ
33 画面検出センサ
33' フィルム検出センサ
34、34' パーフォレーションセンサ
35 DXセンサ
35' バーコードセンサ
36 プーリ
37 挿入スペース
40 フィルムガイド
45 フィルムガイド
F フィルム
X カートリッジ

Claims (4)

  1. ネガマスクユニット本体に設けたフィルム搬送路の途中にネガマスクを取替え交換又は移動交換自在に設け、このネガマスクでの露光処理に必要なフィルム挿入口、送り手段、各種センサを含むマスク関連部材を装着するための取付スペースをネガマスクの一側に設け、この取付スペースに基準フィルム用と新様式フィルム用のマスク関連部材のいずれかを選択して着脱自在に装着し、選択したマスク関連部材に適合するネガフィルムを挿通させ露光処理可能として成るネガマスクユニット。
  2. 前記取付スペースに装着されるマスク関連部材を基準フィルム用と新様式フィルム用とについて全部又は一部を共通形状とし、その共通形状部分を取付スペースに着脱自在に装着するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のネガマスクユニット。
  3. 前記ネガマスクを設ける位置にフィルム搬送路と直交する方向のネガマスク用移動路を設け、ネガマスクとして基準フィルム用と新様式フィルム用の露光窓を互いに隣接して一体に形成したものを上記移動路に移動交換自在に装着したことを特徴とする請求項1又は2に記載のネガマスクユニット。
  4. 前記ネガマスクユニット本体のフィルム搬送路にフィルムの送り手段を適宜間隔で固定して設け、基準フィルム又は新様式フィルムいずれか用のマスク関連部材を取付スペースに装着した際にマスク関連部材のフィルム挿入口から挿入されるフィルムを送る送り手段を上記固定側の送り手段に同期連動して同一駆動部により駆動するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のネガマスクユニット。
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