JP3769172B2 - 光波長多重伝送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる複数の波長の光を多重し、多重した光信号を光ファイバ伝送路を用いて送受信する光通信に利用する。特に、多重する光信号の伝送速度が異なる場合に利用する。
【0002】
【従来の技術】
光波長多重伝送システムは、互いに波長の異なる複数の光信号を波長多重し、光ファイバ伝送路を伝送させる通信方式で、一本の光ファイバ伝送路中を複数の信号が同時に通信できるため、通信の大容量化が図れる。
【0003】
従来の光波長多重伝送システムを図6に示す。図6では8波長多重の場合の構成例を示す。互いに波長の異なる光信号を発する光送信器11〜18からの出力信号が光合波器2で合波(多重)される。ここで光送信器11〜18の出力信号は二種類以上の伝送速度(ビットレート)が混在するハイブリッド伝送になっており、波長(チャネル)毎の信号光強度はほぼ一定である。この多重信号は光増幅器31で増幅後、光送信局10から送信される。
【0004】
光増幅器31の利得は伝送速度に依存しないため、光ファイバ伝送路41への入力信号はほぼ一定になる。光ファイバ伝送路41を伝搬した光信号は、光増幅器32で増幅された後に、光ファイバ伝送路42に送出される。この過程を繰り返した後、光受信局50に到着する。光受信局50では、伝送された波長多重光信号を光分離器5で波長毎に分波し、波長毎に異なる光受信器61〜68で受信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
光送信器から送信される光信号は、光の強度が強い状態を“1”、光の強度が弱い状態を“0”とするディジタル伝送では、光受信器で光の強弱を正確に識別する必要がある。しかしながら、伝送速度が高くなると、“1”の状態を表す1ビット当りの光子数が減少するため、伝送過程において信号光と雑音光との比であるSN比が悪くなり、光受信器で“0”と“1”を正確に識別することが困難になる。
【0006】
このため光増幅器により光ファイバ伝送路に入力する光信号の強度を強くして伝送する必要があるが、このような光波長多重伝送システムでは、光ファイバ伝送路中で生じる非線形光学効果が大きな問題となる。非線形光学効果には、自己位相変調効果、相互位相変調効果、4光波混合などが知られている(参考文献「非線形ファイバ光学」、アグラワール、吉岡書店)。
【0007】
自己位相変調効果とは、光の強度に依存して光ファイバ伝送路の屈折率が変化し、光が自分で位相変化を受ける現象である。相互位相変調効果とは波長が異なる光が同時に同一方向に光ファイバ伝送路中を伝搬する際に、片方の光が他方の光の強度に依存した位相変化を引き起こす現象である。4光波混合とは波長が異なる光が同時に同一方向にファイバ中を伝搬する際に、それぞれの波長差に応じた光成分が生成される現象である。非線形光学効果が生じると、光ファイバ伝送路の持つ分散の影響により波形劣化が起こり、伝搬特性が劣化する。
【0008】
例えば、伝送速度が2.5Gbit/sの光信号では、光受信器で“0”と“1”とを正確に識別できるために必要な光ファイバ伝送路への1波長当りの入力強度(すなわち光増幅器の出力強度)を0dBm(=1mW)とする。伝送速度を10Gbit/sにすると1ビット当りの光子数を2.5Gbit/sの場合と同じにするためには、約4倍の強度が必要になる。すなわち、1波長当り6dBm(=4mW)程度としなければならない。
【0009】
図6で、2.5Gbit/sと10Gbit/sの伝送速度を有する光信号が混在している場合(例えば光送信器12、14、16、18の伝送速度が2.5Gbit/s、光送信器11、13、15、17の伝送速度が10Gbit/sである場合)、2.5Gbit/sの光信号に合わせた入力強度では、10Gbit/sの光信号のSN比が悪くなり伝送特性が劣化する。一方、10Gbit/sに合わせた入力強度では、光強度が増加するためにこの非線形光学効果が顕著になり、伝送特性が劣化する。
【0010】
非線形光学効果を抑圧する方法として、コア径が大きい光ファイバ伝送路を用いる方法(伝搬光の単位面積当りの光強度が小さくなり非線形光学効果が減少する)、ラマン増幅を用いることにより伝送路の損失を部分的に補償し、光増幅器で増幅する光の強度を小さくする方法(光の強度が小さくなる分、非線形光学効果が減少する)などが提案されている。前者の方法では、新たな光ファイバ伝送路を設置する必要があり、後者の方法では、ラマン増幅用の装置を伝送路に設置する必要がある。しかしながら、複数の伝送速度が混在する伝送システムでは、相互位相変調効果などの非線形光学効果を抑圧する簡単でかつ有効な方法は提案されていない。
【0011】
本発明は、このような背景に行われたものであって、二種類以上の伝送速度が混在する光波長多重伝送で、光ファイバ伝送路中で生じる非線形光学効果を抑圧し、伝送特性劣化を抑えた光波長多重伝送システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光波長多重伝送システムは、伝送速度が高い光信号は強い強度で、伝送速度が低い光信号は弱い強度で波長多重し、増幅後、光ファイバ伝送路に入力する。
【0013】
増幅手段が利得(出力信号光の強度を入力信号光の強度で割った値)を一定にするように動作していると、弱い強度P1で増幅手段に入射するある波長(チャネル)の光信号と強い強度P2で増幅手段に入射する別の波長(チャネル)の光信号は、利得をGとするとそれぞれGP1、GP2となり、入力信号光の強度比は出力においても一定に保たれる。
【0014】
すなわち、伝送速度が高い光信号は強い強度で、伝送速度が低い光信号は弱い強度で光ファイバ伝送路に入力するため、光信号の強度が弱くなった分、非線形光学効果が低減される。光ファイバ伝送路を伝搬する際に生じる損失を補償するための増幅手段においても、利得を一定にするように動作していると、光ファイバ伝送路全体では、常に伝送速度に依存した強度差を維持したまま、波長多重信号が伝送され、非線形光学効果が低減される。
【0015】
実際の伝送では、どのような光ファイバ伝送路を使用するのかによる伝送路の種類、伝送路距離、何波の波長をどの程度の波長間隔で伝送するのかによる伝送形態等の諸条件に依存して信号強度の制御態様は変化するが、大まかには、伝送速度が半分になれば信号強度も半分になるように制御を行う。すなわち、二種類の伝送速度b1、b2(b1=nb2)が混在していれば、b2の信号光強度をb1の信号光強度の1/nにする。
【0016】
これにより、二種類以上の伝送速度が混在する光波長多重伝送で、光ファイバ伝送路中で生じる非線形光学効果を抑圧し、伝送特性劣化を抑えたることができる。
【0017】
すなわち、本発明は、互いに波長の異なる光信号を発生し少なくとも一部の伝送速度が異なる複数の光送信器と、この複数の光送信器の出力光信号を多重化する多重化手段と、多重化した光信号を増幅する増幅手段とを含む光送信手段と、この光送信手段の出力光信号が入力する光ファイバ伝送路と、この光ファイバ伝送路の途中に介挿された増幅手段とを含む光伝送手段と、この光伝送手段を伝送した光信号を波長毎に分波する分離手段と、この分離手段により分波された波長毎に光信号を受信する複数の光受信器とを含む光受信手段とを備えた光波長多重伝送システムである。
【0018】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記複数の光送信器から出力される光信号の強度をその伝送速度に応じた強度にそれぞれ可変に設定する複数の光強度可変手段を備えたところにある。
【0019】
前記複数の光送信器の伝送速度が固定的に定められている場合には、前記光強度可変手段の設定強度もあらかじめ所定の値に固定的に設定しておけばよいが、前記複数の光送信器の伝送速度が頻繁に変化する場合には、前記複数の光送信器の伝送速度情報をそれぞれ収集する手段と、この収集する手段により収集された前記伝送速度情報にしたがって前記複数の光強度可変手段の設定をそれぞれ行う手段とを備えることが望ましい。これにより、頻繁に変化する前記複数の光送信器の伝送速度に自動的に対応することができる。
【0020】
大まかに述べると、前記光送信器の伝送速度の高低と、前記光強度可変手段の設定強度の強弱とは比例関係に設定されることが望ましい。
【0021】
前記増幅手段は、利得が一定に制御された光増幅器であることが望ましい。これにより、システム全体で、伝送速度と光信号の強度との関係を保持することができる。
【0022】
さらに、前記光送信手段には、送信する光信号に対する誤り訂正符号化手段を含み、前記光受信手段には、受信する光信号に対する誤り訂正復号化手段を含む構成とすることにより、伝送特性劣化を誤り訂正符号化および復号化の技術を用いて補償することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の光波長多重伝送システムの構成を図1、図4を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の波長多重伝送システムの全体構成図である。図4は本発明第二実施例の波長多重伝送システムの全体構成図である。
【0024】
本発明は、互いに波長の異なる光信号を発生し少なくとも一部の伝送速度が異なる複数の光送信器11〜18と、この複数の光送信器11〜18の出力光信号を多重化する光合波器2と、多重化した光信号を増幅する光増幅器131とを含む光送信局10と、この光送信局10の出力光信号が入力する光ファイバ伝送路41、42と、この光ファイバ伝送路41、42の途中に介挿された光増幅器132、133とを含む光伝送路と、この光伝送路を伝送した光信号を波長毎に分波する分離器5と、この分離器5により分波された波長毎に光信号を受信する複数の光受信器61〜68とを含む光受信局50とを備えた光波長多重伝送システムである。
【0025】
ここで、本発明の特徴とするところは、複数の光送信器11〜18から出力される光信号の強度をその伝送速度に応じた強度にそれぞれ可変に設定する複数の光強度可変手段としての光減衰器71〜78を備えたところにある。
【0026】
図4に示す第二実施例では、複数の光送信器11〜18の伝送速度情報をそれぞれ収集するネットワーク・マネージャー6が設けられ、このネットワーク・マネージャー6は、収集した前記伝送速度情報にしたがって複数の光強度可変器81〜88の設定をそれぞれ行う。
【0027】
光送信器11〜18の伝送速度の高低と、光減衰器71〜78または光強度可変器81〜88の設定強度の強弱とは概略比例関係に設定される。また、光増幅器131、132、133は、利得が一定に制御されている。
【0028】
図5に示す第三実施例では、光送信局10には、送信する光信号に対する誤り訂正符号化を行う光送信器91〜98を含み、光受信局50には、受信する光信号に対する誤り訂正復号化を行う光受信器101〜108を含む。以下では、本発明実施例をさらに詳細に説明する。
【0029】
(第一実施例)
本発明第一実施例の光波長多重伝送システムは、8波長多重の場合の構成例を示す。本発明は互いに波長の異なる光信号を発する光送信器11〜18(波長はそれぞれλ1〜λ8である)、光送信器11〜18からの光信号の強度を光送信器11〜18の伝送速度に応じて可変にするための光減衰器71〜78、光信号を多重化する光合波器2、多重化した光信号を増幅する光増幅器131、光ファイバ伝送路41、42、光ファイバ伝送路を伝搬する際に生じる損失を補償するための光増幅器132、133、伝送された波長多重光信号を分波する光分離器5、波長毎に異なる光受信器61〜68から構成される。
【0030】
光送信局10は、光送信器11〜18、光減衰器71〜78、光合波器2、光増幅器131から構成される。光受信局50は光分離器5、光受信器61〜68から構成される。なお、光増幅器131、132、133は、それぞれ利得が一定に制御されており、伝送速度に応じた信号強度の制御に適する。
【0031】
図1において、光送信器11、13、15、17の光信号の伝送速度をf1、光送信器12、14、16、18の光信号の伝送速度をf2(f1>f2)とする。f2は伝送速度がf1より低いため、光減衰器72、74、76、78の減衰量を光減衰器71、73、75、77より大きく設定し、伝送速度f2の光信号の強度を伝送速度f1の光信号の強度より小さくする。強度差を設けた8波の光信号は光合波器2で多重され、光増幅器31に入力される。光増幅器131を利得一定で動作させ、その出力光を光ファイバ伝送路41に入力する。
【0032】
光ファイバ伝送路41に入力した波長多重信号は、伝送速度による強度差を一定に保ったまま、光ファイバ伝送路を伝搬する。光ファイバ伝送路の伝搬損失により減衰した波長多重光信号は利得一定制御した光増幅器132で増幅され、光ファイバ伝送路42を伝搬し、この過程が繰り返された後、光受信局50に到着する。光増幅器と光増幅器との間の間隔を中継間隔と呼び、光ファイバ伝送路の総和が伝送距離になる。光受信局50では光分離器5で波長多重信号をそれぞれの波長に分波し、光受信器61〜68で受信する。
【0033】
伝送速度f2の光信号は伝送速度f1の光信号より強度は弱いが、1ビット当りの光子数が多いため、伝送過程でSN比の劣化は起らず、受信特性に何ら問題は生じない。その一方で、光ファイバ伝送路を伝送する光強度が弱いため、自己位相変調効果および伝送速度f1の光に及ぼす相互位相変調効果などの非線形光学効果は低減され、従来問題になっていた非線形光学効果による波形劣化は回避できる。
【0034】
例えば、λ1=1550.12nm、λ2=1550.52nm、λ3=1550.92nm、λ4=1551.32nm、λ5=1551.72nm、λ6=1552.12nm、λ7=1552.52nm、λ8=1552.93nm(波長間隔は50GHz)、f1=10Gbit/s、f2=2.5Gbit/s、光増幅器間の中継間隔を80km、伝送距離を320kmとし、従来例と比較すると、光受信器における符号誤り率(送信したビット数に対する誤りビット数の割合、すなわち“0”を送信したのに“1”と識別したり、あるいは、“1”を送信したのに“0”と識別した割合)を計算機シミュレーションにより求めた。光ファイバ伝送路はシングルモードファイバを分散補償して用いた。
【0035】
従来例では、利得一定制御で動作している光増幅器31に各波長(チャネル)の光信号がほぼ同じ強度で入力し、増幅後、ほぼ同じ強度で光ファイバ伝送路に入力する。この状態で、光ファイバ伝送路への入力強度を1波長(チャネル)当り、−3、−2、−1、0、+1、+2、+3dBm/chに変化させ(伝送速度による光信号の強度差を設けずに)、符号誤り率を計算した。
【0036】
図2は全チャネルの光信号が同じ強度で光伝送路に入力した場合の符号誤り率を示す図であり、横軸に入力強度(dBm)をとり、縦軸に符号誤り率をとる。8波長(チャネル)のうちで、受信強度−23dBmにおける符号誤り率が一番悪いチャネルを、入力強度に対してプロットしたものである。符号誤り率が悪いチャネルはすべて10Gbit/sのチャネルである。入力強度が弱いと1ビット当りの光子数が減少するため、伝送信号が雑音と区別しにくくなり(すなわちSN比が悪くなり)、符号誤り率が大きくなる。入力強度が強くなると、SN比は改善されるが、光ファイバ伝送路中で生じる非線形光学効果が顕著になり、波形が劣化して符号誤り率が大きくなる。図2では入力強度が0dBm/chで伝送特性が一番よくなるが、10−10より大きい値となっている。
【0037】
本実施例では、光減衰器71〜78を用いて10Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ1、λ3、λ5、λ7の4チャネルの信号光強度を+1dBm/ch、2.5Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ2、λ4、λ6、λ8の4チャネルの信号光強度を−3dBm/chとする。これは、10Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度を2.5Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度の2.5倍に設定した例である。また、10Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度を+2dBm/chとし、2.5Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度を−4dBm/chとし、10Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度を2.5Gbit/sの伝送速度を持つ4チャネルの信号光強度の4倍に設定することもできる。
【0038】
全チャネルの受信強度−23dBmにおける符号誤り率を図3に示す。横軸にチャネルをとり、縦軸に符号誤り率をとる。2.5Gbit/sの伝送速度をもつ4チャネルは、光強度は弱いが伝送速度が低いため、SN比の劣化が起らずに受信される。
【0039】
一方、10Gbit/sの伝送速度をもつ4チャネルは、光強度は強いが隣接チャネルの強度を弱く設定してあるため相互位相変調効果が低減され、非線形光学効果による波形劣化を大きく受けず受信される。このため、両方の伝送速度を持つ全てのチャネルは良好な伝送特性が得られ、一番悪いチャネルにおいても10−11より小さくなり、図2に示す従来の場合と比較して30倍以上の伝送特性の改善が図れる。
【0040】
(第二実施例)
本発明第二実施例の光波長多重伝送システムを図4を参照して説明する。図4は、本発明第二実施例の光波長多重伝送システムの全体構成図である。図1に示す第一実施例との相違は、図1に示す光減衰器71〜78の代わりに光強度可変器81〜88を設け、ネットワーク・マネージャー6が光送信器11〜18からの伝送速度情報を収集し、それに応じて光強度可変器81〜88の光強度を設定するところである。これにより、光送信器11〜18の伝送速度が変化しても、自動的にその変化に追随できる。
【0041】
すなわち、光送信器11〜18からの伝送速度情報が電気信号によりネットワーク・マネージャー6に伝達され、ネットワーク・マネージャー6がそれを認識し、光強度可変器81〜88は、ネットワーク・マネージャー6から送られて来た命令により、自動的に光強度を調整する。例えば、10Gbit/sの信号であれば光強度可変器81〜88における減衰量を3dB、2.5Gbit/sの信号であれば光強度可変器81〜88における減衰量を7dBにするようにプログラムされていれば、4dBの強度差が自動的に設けられる。
【0042】
例えば、第一実施例で説明したf1=10Gbit/s、f2=2.5Gbit/sがf1=2.5Gbit/s、f2=10Gbit/sに変化した場合も、自動的にその変化に対応できる。また、光送信器11、13、15、17の光信号の伝送速度がf1、光送信器12、14、16、18の光信号の伝送速度がf2であったものが、光送信器12、15、18の光信号の伝送速度がf1、光送信器11、13、14、16、17の光信号の伝送速度がf2に変化した場合等についても自動的にその変化に対応することができる。
【0043】
(第三実施例)
本発明第三実施例を図5を参照して説明する。図5は本発明第三実施例の光波長多重伝送システムの全体構成図である。第三実施例では、本発明に誤り訂正符号技術を適用した例である。誤り訂正符号技術とは光送信器91〜98において信号光に冗長符号を付加し、光伝送路で生じた符号誤りを光受信器101〜108で訂正する技術であり、衛星通信や移動体通信などのディジタル通信システムで頻繁に用いられている。誤り訂正符号技術は伝送過程で生じるSN比の劣化による伝送特性の劣化をある程度改善できるため、本発明にこの技術を用いればさらに効果的な光波長多重伝送システムが構築できる。
【0044】
すなわち、上記の例を用いると、10Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ1、λ3、λ5、λ7の4チャネルの信号光強度を+1dBm/chから、−1dBm/chに下げると同時に符号化利得(誤り訂正符号技術において誤り符号を正しく訂正できる能力)を3dB程度持たせると(2.5Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ2、λ4、λ6、λ8の4チャネルの信号光強度は−3dBm/chと変化なしで、符号化利得を与えない)、非線形光学効果による波形劣化を低減でき、効果的に伝送特性が改善される。
【0045】
以上の実施例では、10Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ1、λ3、λ5、λ7の4チャネルの信号光強度と、2.5Gbit/sの伝送速度を持つ波長λ2、λ4、λ6、λ8の4チャネルの信号光強度とが混在する場合について説明したが、本発明は、三種類以上の異なる伝送速度を持つ信号が混在する場合にも適用することができる。例えば、三種類の伝送速度(b1、b2、b3、b1=nb2=nmb3)が混在していれば、b2の信号光強度をb1の信号光強度の1/nにし、b3の信号光強度をb1の信号光強度の1/nmとする(b3の信号光強度をb2の信号光強度の1/mにする)。また、波長数(チャネル数)が増加した場合についても本発明により伝送特性が改善される。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、二種類以上の伝送速度が混在する光波長多重伝送システムにおいて光ファイバ伝送路の入力強度を伝送速度に応じて変化させることにより、非線形光学効果を抑圧し、伝送特性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の光波長多重伝送システムの全体構成図。
【図2】全チャネルの光信号が同じ強度で光伝送路に入力した場合の符号誤り率を示す図。
【図3】全チャネルの受信強度−23dBmにおける符号誤り率を示す図。
【図4】本発明第二実施例の光波長多重伝送システムの全体構成図。
【図5】本発明第三実施例の光波長多重伝送システムの全体構成図。
【図6】従来の光波長多重伝送システムの全体構成図。
【符号の説明】
2 光合波器
5 光分離器
6 ネットワーク・マネージャー
10 光送信局
11〜18、91〜98 光送信器
31〜33、131〜133 光増幅器
41、42 光ファイバ伝送路
50 光受信局
61〜68、101〜108 光受信器
71〜78 光減衰器
81〜88 光強度可変器

Claims (5)

  1. 互いに波長の異なる光信号を発生し少なくとも一部の伝送速度が異なる複数の光送信器と、この複数の光送信器の出力光信号を合波して波長多重する多重化手段と、波長多重化された光信号を増幅する増幅手段とを含む光送信手段と、
    この光送信手段の出力光信号が入力され1本の光ファイバ伝送路と、この光ファイバ伝送路の途中に介挿された増幅手段とを含む光伝送手段と、
    この光伝送手段を伝送した光信号を波長毎に分波する分離手段と、この分離手段により分波された波長毎に光信号を受信する複数の光受信器とを含む光受信手段と
    を備えた光波長多重伝送システムにおいて、
    前記光信号は、その伝送速度がf1、f2(ただしf1>f2)であり、そのf1とf2の光信号のチャネルが周波数軸上で交互に配置され、
    前記複数の光送信器から出力される前記f1の光信号の強度は強く、f2の光信号はその強度は弱くするようにその伝送速度に応じてそれぞれ可変に設定する複数の光強度可変手段を備えたことを特徴とする光波長多重伝送システム。
  2. 前記複数の光送信器の伝送速度情報をそれぞれ収集する手段と、この収集する手段により収集された前記伝送速度情報にしたがって前記複数の光強度可変手段の設定をそれぞれ行う手段とを備えた請求項1記載の光波長多重伝送システム。
  3. 前記光送信器の伝送速度の高低と、前記光強度可変手段の設定強度の強弱とは比例関係に設定された請求項1または2記載の光波長多重伝送システム。
  4. 前記増幅手段は、利得が一定に制御された光増幅器である請求項1ないし3のいずれかに記載の光波長多重伝送システム。
  5. 前記光送信手段には、送信する光信号に対する誤り訂正符号化手段を含み、前記光受信手段には、受信する光信号に対する誤り訂正復号化手段を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の光波長多重伝送システム。
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