JP3769161B2 - コンバインにおける穀稈搬送装置 - Google Patents
コンバインにおける穀稈搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3769161B2 JP3769161B2 JP2000031396A JP2000031396A JP3769161B2 JP 3769161 B2 JP3769161 B2 JP 3769161B2 JP 2000031396 A JP2000031396 A JP 2000031396A JP 2000031396 A JP2000031396 A JP 2000031396A JP 3769161 B2 JP3769161 B2 JP 3769161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transport
- conveyance
- guide body
- working surface
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀稈引起し装置で引き起こされ、刈刃で刈り取られた穀稈を、掻込み装置から脱穀部に至る間で搬送する穀稈搬送装置に係り、特に穂先側搬送体の搬送非作用面側を搬送作用面側に向かって弓状に案内することにより、穀稈搬送装置の設置スペースを減少させて、その近傍の運転席等の設置スペースを広く確保することができるコンバインにおける穀稈搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインの刈取脱穀作業は、図7に示すように、クローラ走行装置を備えた機体の前部に穀稈引起し装置a、刈刃装置(図示せず)および掻込み装置bからなる前処理部dを架設し、穀稈引起し装置aで引き起こした穀稈の株元を刈刃装置で切断した後に、刈取られた穀稈を掻込み装置bから穀稈搬送装置cを経て穀稈供給チェンeに継送し、後続の脱穀部に刈取穀稈を供給するように構成されている。
【0003】
そして上記穀稈搬送装置cは、搬送爪(図示せず)を所定間隔を存して配設した搬送帯fを巻回して形成される穂先側搬送体gと、その下方位置で図示しない挾扼レールに沿う搬送チェンを巻回して形成される株元側搬送体hをそれぞれ上下位置に離間並設して構成されると共に、図7の平面視で右側の搬送域を高位として機体幅方向の左方に向けて傾斜状に配設されており、掻込み装置bから搬送された刈取穀稈の株元側を、株元側搬送体hの搬送チェンと挾扼レールとの間で挟持搬送し、かつ刈取穀稈の穂先側を、穂先側搬送体gの搬送爪に継送させて、刈取穀稈の搬送中に株元側と穂先側との間で刈取穀稈を徐々に水平状態に近づく傾斜姿勢に変姿させながら穂先側を脱穀部の穀稈供給口に供給し、株元側を後続の脱穀フィードチェンeに継送し、扱口に沿って脱穀するようになっている。
【0004】
しかしながら、上述したように穀稈搬送装置cを構成する従来の穂先側搬送体gでは、搬送爪を配設した搬送帯fの巻回軌跡が、図7のように平面視で略三角形をなしているため、当該穂先側搬送体gの設置面積が大きくなり、その周辺に配置される運転席i等の設置スペースが規制されてしまう、という改善の余地を残すものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き実状に鑑み従来構成の有する改善点を解消すべく創案されたものであって、その目的とするところは、簡単な構造でありながら穂先側搬送体の配置面積を縮小でき、穀稈搬送装置の近傍に配置される機構、部材あるいは運転席等の設置スペースを、限られた空間内でより広く確保することができるコンバインにおける穀稈搬送装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、搬送爪14を搬送方向に所定間隔を存して配設した搬送帯15を巻回して形成される穂先側搬送体16と、挾扼レールに沿って搬送チェン17を巻回してなる株元側搬送体18と、倒伏状態の搬送爪14に当接して、上記搬送帯15の搬送非作用面16aを搬送作用面16a側に向かって弓状に案内するガイド体24とを備えてなる穀稈搬送装置において、板状弾機23を、平面視で弓状に湾曲させ、その両端を、搬送帯15の搬送非作用面16aを収容するコ字状断面を有するガイド体24に止着し、ガイド体24に内装してガイド体24の内面とし、上記搬送爪14を板状弾機23に当接させて、ガイド体24内において搬送帯15の搬送非作用面16a側を案内することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施例を添付した図面に基いて詳細に説明する。
図において、1は五条刈りのコンバインであって、クローラ走行装置2を備えた機体3の前部に前処理部4が架設されており、該前処理部4に穀稈引起し装置5が設けられていると共に、上記前処理部4を形成する前処理部フレーム6、6…の先端にはデバイダ7、7´…が設けられている。
【0008】
上記前処理部フレーム6、6…の後部下面には、レシプロ式の刈刃装置8が配設されており、前記デバイダ7、7´…で分草された穀稈を穀稈引起し装置5で引起した後、刈刃装置8により穀稈の株元を切断し、次いで刈取られた穀稈は、前処理部フレーム6、6…に前傾姿勢で複数並置した掻込み装置9、9…によって穀稈搬送装置10側に掻き寄せられて搬送されるようになっている。
【0009】
上記穀稈搬送装置10は、複数の搬送爪14、14…を所定間隔を存して配設した搬送帯15に巻回して形成される穂先側搬送体16と、図示しない挾扼レールに沿う搬送チェン17を巻回して構成される株元側搬送体18をそれぞれ上下位置に離間並設してなり、機体3の進行方向に前傾しかつ機体幅方向に傾斜する構成となっている。そして刈り取られた穀稈の穂先側は穂先側搬送体16の搬送爪14、14…に係止されながら搬送され、株元側は株元側搬送体18の搬送チェン17と挾扼レールとの間で挟持搬送されて、穂先側は脱穀部12の穀稈供給口に供給され、株元側は脱穀フィードチェン11に継送され、扱口に沿って脱穀される。13は機体進行方向の右側に位置して配設された運転席である。
【0010】
ここで上記穂先側搬送体16は、平面視で弓形状をなすケース体19内に軸支した駆動回転体20、中継回転体21、21および従動回転体22に、搬送爪14、14…を配設した搬送帯15を巻回すると共に、板状弾機23の両端部を搬送帯15の巻回方向に止着して所要の付勢力を有するガイド体24を、各搬送爪14、14…が平行状に突出する搬送作用面16aの裏面側に装備し、各搬送爪14、14…が巻回方向に倒伏する搬送非作用面16b側の搬送帯15を、ガイド体24内に搬送爪14、14…を当接させた状態で裏面側から搬送作用面16a側に向かって弓状に案内するように構成されている。
【0011】
本発明は叙上の如く構成されているから、刈取、脱穀作業を行う場合は、前記のように、各デバイダ7、7´で分草された穀稈を穀稈引起し装置5で引起し、刈刃装置8で穀稈の株元を切断した後に、掻込み装置9、穀稈搬送装置10を経て脱穀フィードチェン11に刈取穀稈が引継がれて脱穀部12に供給されるが、このような穀稈の刈取、脱穀作業において、穂先側搬送体16の搬送非作用面16bが、ガイド体24およびこれに内装した板状弾機23を介して搬送作用面16a側に向かって弓状に案内されるので、平面視における穂先側搬送体16の配置面積を縮小でき、図2に示すように、穀稈搬送装置10の近傍に配置される運転席13等の設置スペースを余裕をもって広く確保することができる。
【0012】
また穂先側搬送体16の搬送爪14、14…が搬送非作用面16b側においてガイド体24の内面に当接しているので、搬送爪14、14…の遊び、バタツキを抑制することができるうえ、板状弾機23の両端部をガイド体24内で止着するのみで搬送帯15に対する大径の付勢面を容易に得ることができ、搬送作動中の搬送帯15の伸びに起因する脱落や引掛け等を未然に防止することができる。
【0013】
【発明の効果】
これを要するに本発明は、搬送爪を搬送方向に所定間隔を存して配設した搬送帯を巻回して形成される穂先側搬送体と、挾扼レールに沿って搬送チェンを巻回してなる株元側搬送体とを備えてなる穀稈搬送装置において、上記穂先側搬送体の搬送作用面に対して、当該穂先側搬送体の搬送非作用面を裏面側から近接させたから、
1.穀稈搬送装置を構成する穂先側搬送体の搬送非作用面を搬送作用面側に向かって案内したので、平面視における穂先側搬送体の配置面積を縮小でき、当該穀稈搬送装置の近傍に配置される運転席等の設置スペースを、限られた空間を有効に利用してより広く確保することができる。
また上記搬送非作用面は、穂先側搬送体の搬送爪に当接するガイド体を介して搬送作用面側に近接するから、
2.穂先側搬送体の搬送爪が搬送非作用面側においてガイド体に当接するので、特に板状弾機をガイド体に内装することにより、当該搬送爪の遊び、バタツキを抑制することができる。
更に、上記搬送非作用面は、穂先側搬送体の搬送爪に当接する板状弾機案内されるから、
3.板状弾機の両端部を止着するのみで大径の付勢面を容易に得ることができる。
等という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】コンバインの全体平面図である。
【図3】穂先側搬送体の要部平面図である。
【図4】ケースに対するガイド体および板状弾機の取付状態を示す要部斜視図である。
【図5】穂先側搬送体の要部断面図である。
【図6】ガイド体をケースに取着した穂先側搬送体を示す要部斜視図である。
【図7】従来の穀稈搬送装置の取付状態を示す前処理部の要部簡略平面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン
10 穀稈搬送装置
14 搬送爪
15 搬送帯
16 穂先側搬送体
16a 搬送作用面
16b 搬送非作用面
17 搬送チェン
18 株元側搬送体
23 板状弾機
24 ガイド体
Claims (1)
- 搬送爪(14)を搬送方向に所定間隔を存して配設した搬送帯(15)を巻回して形成される穂先側搬送体(16)と、挾扼レールに沿って搬送チェン(17)を巻回してなる株元側搬送体(18)と、倒伏状態の搬送爪(14)に当接して、上記搬送帯(15)の搬送非作用面(16a)を搬送作用面(16a)側に向かって弓状に案内するガイド体(24)とを備えてなる穀稈搬送装置において、板状弾機(23)を、平面視で弓状に湾曲させ、その両端を、搬送帯(15)の搬送非作用面(16a)を収容するコ字状断面を有するガイド体(24)に止着し、ガイド体(24)に内装してガイド体(24)の内面とし、上記搬送爪(14)を板状弾機(23)に当接させて、ガイド体(24)内において搬送帯(15)の搬送非作用面(16a)側を案内することを特徴とするコンバインにおける穀稈搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000031396A JP3769161B2 (ja) | 1999-10-22 | 2000-02-09 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-300446 | 1999-10-22 | ||
JP30044699 | 1999-10-22 | ||
JP2000031396A JP3769161B2 (ja) | 1999-10-22 | 2000-02-09 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001186809A JP2001186809A (ja) | 2001-07-10 |
JP3769161B2 true JP3769161B2 (ja) | 2006-04-19 |
Family
ID=26562345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000031396A Expired - Fee Related JP3769161B2 (ja) | 1999-10-22 | 2000-02-09 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3769161B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006254824A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 穀稈搬送装置における緊張手段 |
-
2000
- 2000-02-09 JP JP2000031396A patent/JP3769161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001186809A (ja) | 2001-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7473168B2 (en) | Conveyor feeder house chain slat | |
JP3769161B2 (ja) | コンバインにおける穀稈搬送装置 | |
JP2011188747A (ja) | コンバイン | |
WO2007148715A1 (ja) | コンバイン | |
JP3499404B2 (ja) | コンバインの穀稈搬送装置 | |
JP4874619B2 (ja) | コンバイン | |
JP2009219450A (ja) | コンバインの穀稈案内板 | |
JPS5811162B2 (ja) | カリトリシユウカクキニオケル ケイカンハンソウソウチ | |
JP2005143356A (ja) | コンバインの穀稈搬送装置 | |
JP7282058B2 (ja) | 自脱型コンバイン | |
JP2003000037A (ja) | 脱穀機の入口板形状 | |
JP2007028944A (ja) | コンバインの穀稈搬送装置 | |
JP2022114097A (ja) | コンバインの穀稈搬送装置 | |
JP5322577B2 (ja) | 穀稈搬送装置 | |
JP4104118B2 (ja) | コンバインの前処理部構造 | |
JP4865499B2 (ja) | コンバイン | |
JPH0142430Y2 (ja) | ||
JP4289621B2 (ja) | 自脱型コンバインの穀稈搬送構造 | |
JP4732928B2 (ja) | コンバイン | |
JPH0539238U (ja) | コンバインの穀稈搬送装置 | |
JP2014183808A (ja) | コンバイン | |
JPH0416968Y2 (ja) | ||
JP5696844B2 (ja) | コンバイン | |
JPS6021944Y2 (ja) | 刈取収穫機の茎稈縦搬送装置 | |
JP2001045839A (ja) | コンバインにおける穀稈案内装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040527 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050315 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050516 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060203 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |