JP3767964B2 - 機器の扉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄器等の機器の扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗浄機の扉装置としては、実公昭51−38710号公報に記載されたものが知られている。このものは、図12に示すように、洗浄室aの前面に開口された出入口bに、扉cがその下縁を中心として揺動可能に支持されるとともに、扉cから一体的に突設されたストッパアームdが洗浄機本体の前面を貫通してその内部に臨み、そのストッパアームdの先端に装着された引張コイルばねeの付勢力で扉cが閉鎖され、扉cを自重を利用しつつ付勢力に抗して開くと、ストッパアームdが本体内に設けられた係止部fで係止されることにより水平姿勢に保持され、扉c上に被洗浄物を載せつつ洗浄室a内に出し入れできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造のものでは、例えば前面の出入口bから洗浄室a内を清掃したいような場合には、水平姿勢で突出した扉cが邪魔になって作業がやりにくいという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、扉を下向きに全開し得るようにした扉装置を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る機器の扉装置は、箱形をなす機器本体の前面における上部の領域には開口部が形成され、この開口部には扉が下縁を中心とした揺動可能に支持されており、前記扉には、先端にフックを設けたストッパアームが回動可能に軸支され、このストッパアームが前記機器本体側に延びた姿勢を採った場合には前記フックが下方に開放されるようになっているとともに、前記機器本体における前記扉の揺動中心よりも上方位置には係止部が設けられ、前記ストッパアームの前記フックが前記係止部に上方から嵌合することで前記扉が略水平姿勢の開放状態に保持され、前記フックの前記係止部に対する嵌合の解除に伴い、前記扉が機器本体の前面の下部の領域に沿うように垂下して全開可能とされている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記扉は、その左右の外側面に設けられたヒンジ部を介して揺動可能に支持されているとともに、前記扉の側方には、機器本体と連結されてこの扉を閉鎖方向に揺動付勢可能な伸縮ステイが設けられ、この伸縮ステイの扉側の連結端が前記ヒンジ部に兼用して連結されている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
扉を閉鎖位置から開放すると、ストッパアームが係止部に係合することで、扉は略水平姿勢で保持される。そして、ストッパアームを係止部から外すと、扉は下を向いた全開姿勢とすることができる。すなわち、扉を適宜に下を向いた全開姿勢とすることができるので、開口部を通して本体内の清掃やメンテナンス等を行う場合に便利となる。
【0007】
<請求項2の発明>
伸縮ステイが扉の側方に配されているから、伸縮ステイを備えるにも拘らず扉を下向きの全開姿勢とすることができる。また、扉のヒンジ部を伸縮ステイの連結部に兼用したことで構造も簡単にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図11に基づいて説明する。本実施形態では、例えば、ケーキ製造の際に用いるボールや泡立て器のような容器や調理器具等を洗浄するために用いる容器洗浄機を例示している。
まず、図2及び図4によって全体構造を説明する。この洗浄機は、縦長の箱体1を備えており、図9にも示すように、この箱体1内の上部側が洗浄室2となっていて、その前面に出入口3が開口されているとともに、箱体1内の底部側が洗浄水を貯留する洗浄タンク4となっている。洗浄タンク4内には図示しない投げ込み式のヒータが装備されている。この箱体1の左右の側面の前後両端には、それぞれチャンネル形をなす支柱6が溶接により固定され、特に前側の左右の支柱6は開口部を後方に向けた姿勢を取っている。4本の支柱6は、上端が箱体1の天井面より少し突出し、また下端が箱体1の底面より大きく突出している。各支柱6の下端には脚7が設けられて箱体1を支持しており、これにより洗浄機本体9が構成されている。
【0009】
上記した出入口3には、扉10の下縁が揺動開閉可能に支持されている。この扉10の開閉部分の構造については改めて詳述する。洗浄機本体9における出入口3の下方、左右の側面及び天井面にはそれぞれパネル13が張られており、パネル13の張られた部分では、箱体1の回りが二重壁構造となっている。出入口3の上方には操作部11が設けられているとともに、箱体1の下方には機械室12が構成されている。
【0010】
内部構造を図9によって説明する。洗浄室2の上下両側には、洗浄ノズル14とすすぎノズル15とが一対ずつ配設されている。機械室12内には、上洗浄ポンプ16と下洗浄ポンプ17とが設置されている。各洗浄ポンプ16,17の吸入管16A,17Aは、上記した洗浄タンク4の底面に並んで開口された個別の吸入口18,18と接続されている。下洗浄ポンプ17の吐出管17Bは、洗浄タンク4の底面から突出して洗浄室2の下面側の中心に臨んでおり、一方、上洗浄ポンプ16の吐出管16Bは、側面の二重壁19内を立ち上がって配管されたのち、二重の天井部内の中心に突出している。
また、機械室12内には、図示しない貯湯タンクに接続されたすすぎポンプ20が設置されており、その吐出管21が反対側の側面の二重壁19内を立ち上がって、二重の天井部の中心に突出しており、またその吐出管21の途中から分岐された吐出管22が、洗浄室2の側面から突出して洗浄室2の下面側の中心に臨んでいる。
【0011】
下側の洗浄水の吐出管17Bとすすぎ水の吐出管22の互いに突き合わされた突出端には、ノズルホルダ24が上向きに接続され、一方、上側の洗浄水の吐出管16Bとすすぎ水の吐出管21の互いに突き合わされた突出端には、同ノズルホルダ24が洗浄室2の天井面を貫通しつつ下向きに接続されている。このノズルホルダ24は、下側のものを例に取ると、図10に示すように、エルボ形をなす外管25の上方を向いた開口内に、上端を開口した背の高い内管26が同心に嵌装された二重管構造となっており、外管25の側方を向いた開口25Aに、下洗浄ポンプ17の吐出管17Bの先端が接続されている。一方、内管26の下端には、すすぎポンプ20の下側の吐出管22の先端が外管25を貫通して接続されている。
【0012】
上記の洗浄ノズル14は、平面正六角形をなす中空状の取付体28の側面に、噴出口30の列設された3本のノズル29が放射状に突設されている。取付体28の上下両面の中心にはそれぞれ中心孔31,32が形成され、下面の中心孔32は、ノズルホルダ24の外管25の上端に外嵌可能となっている。取付体28内の中心には、内管26に緊密に嵌合可能な軸受筒33が嵌装され、上面に形成されたフランジ部34を、取付体28の上面にねじ35で止めることにより固定されている。なお、この軸受筒33の上面には、環形の回転板37がボール38を介して縦軸回りの回転自由に装着され、取付体28の上面の中心孔31の口縁で抜け止めされている。そして、この洗浄ノズル14は、取付体28に固定された軸受筒33が内管26の上端から嵌装されて、軸受筒33の下端が内管26の外周に突設された支持鍔39で受けられるとともに、取付体28の下面の中心孔32が外管25の上端の外側に嵌められ、係る状態で縦軸回りの回転自由に支持されている。
【0013】
一方のすすぎノズル15は、T字管41の横向きの接続口に、それぞれ噴出口43の列設された2本のノズル42が接続されているとともに、下向きの接続口の外周に、ワッシャ45を介して取付リング46が相対的な回転可能に嵌装され、止め輪47により一体的に組み付けられている。そして、このすすぎノズル15は、取付リング46を内管26の上端に切られた雌ねじ48に螺着することで固定され、T字管41ともども2本のノズル42が縦軸回りの回転自由に支持されている。
洗浄室2の上面側では、下面側とは逆向きに、同様の手順により洗浄ノズル14とすすぎノズル15とがそれぞれ回転自由に支持される。なお、ボール38を介して回転自由に装着された回転板37は、下側では機能しないが、上側では、回転板37がすすぎノズル15の取付リング46に載った状態で組み付けられるため、回転板37が、洗浄ノズル14をすすぎノズル15とは別に縦軸回りに回転させ得るように機能する。
【0014】
再び図9において、上記した洗浄タンク4の底面には排出口50が開口され、排水パイプ51と接続されており、この排出口50に、オーバフローパイプ53が立てられている。このオーバフローパイプ53は、図11に詳細に示すように、内外のパイプ54,55を偏心位置で嵌装して一部を密着させ、また内パイプ54の下端と、外パイプ55の上端をそれぞれ相手から突出させて固定されている。内パイプ54の下端にはゴムブッシュ56が嵌着されているとともに、外パイプ55の上端には、外パイプ55よりも大径の環形をなす把手57が、円周方向に間隔を開けて配した複数の連結板58を介して、外パイプ55から離間して取り付けられている。すなわちこのオーバフローパイプ53は、図9に示すように、ゴムブッシュ56を排水口50に嵌合することで洗浄タンク4内に立てられ、洗浄タンク4内の貯水量が増すと、内外のパイプ54,55の間に下方から流入した洗浄水が内パイプ55の上端からその中に流下して排水され、洗浄水の水位Lが内パイプ54の上端位置に維持されるようになっている。
また、洗浄タンク4の底面の上記した2個の吸入口18,18を覆うようにしてボックス形のフィルタ60が設けられている。このフィルタ60は、下面開放の箱形をなし、4つの側面にはそれぞれパンチメタル61が張設されている。
【0015】
したがって、洗浄室2内にラック62(図2参照)に載せられて被洗浄物が収容されると、まず両洗浄ポンプ16,17が駆動されて、洗浄タンク4内に貯留された洗浄水が、図10の実線の矢線に示すように、吐出管16B,17Bを通して上下の洗浄ノズル14に供給され、両洗浄ノズル14は、噴射の反力を受けて回転しつつそれぞれのノズル29の噴出口30から洗浄水を被洗浄物に向けて噴出する。続いてすずき工程に移ると、すすぎポンプ20が駆動されることで、図10の破線の矢線に示すように、貯湯タンク内のすすぎ水が吐出管21,22を通して上下のすすぎノズル15に供給され、両すすぎノズル15は、同様に噴射の反力を受けて回転しつつそれぞれノズル42の噴出口43からすすぎ水を被洗浄物に向けて噴出する。洗浄タンク4のオーバフロー水は、オーバフローパイプ53を通して順次に排出される。
【0016】
なお、上記した下側の洗浄ノズル14の組み付け構造では、取付体28の軸受筒33をノズルホルダ24の内管26の上端から落とし込むだけとなっていて、組み付けの簡素化が図られている。そこで、図10に示すように、取付体28の下面側の中心孔32と、ノズルホルダ24における外管25の上端の外周との間には若干の隙間Sができる(同図では強調して記載されている)。そのため、洗浄ノズル14に洗浄水が供給された際、上記の隙間Sから洗浄水が洩れて下方に向けて噴出されるおそれがある。そうすると、洗浄タンク4内の洗浄水の水面に勢い良く吹き付けられることで気泡が生じ、これが洗浄ポンプ16,17に吸引されて、いわゆるエアがみを起こす原因なる。そのため本実施形態では、ノズルホルダ24の外管25における上記の隙間Sができる部分の下方位置に、案内鍔63が形成されている。そうすると、隙間Sから洩れて噴出した洗浄水は、図10の矢線に示すように、案内鍔63に当たって側方に案内されたのち洗浄タンク4上に落下することになり、勢いが減少されることで気泡もできにくい。もってエアがみの防止に寄与し得る。
【0017】
続いて、洗浄室2の出入口3に設けられた扉10の開閉構造について詳細に説明する。
扉10は二重構造であって、出入口3の前面を覆うことのできる正面方形に形成されており、上縁に沿って把手65が設けられているとともに、下縁側が手前側の揺動可能に支持されている。詳細には、図7に示すように、前側の左右の支柱6の前面にL型ブラケット66が取り付けられているとともに、扉10の左右の側縁の下端部にヒンジ板67が取り付けられており、このヒンジ板67の下端部(図7では奥側)と、上記のブラケット66における前面側への突出縁の下端部とが、軸68によって揺動可能に支持されている。
【0018】
一方、扉10の裏面の左右の側縁には、ストッパアーム70の収納溝72が形成されている。この収納溝72内における上記のヒンジ板67の上端と対応する位置には、先端にフック71(図4参照)を設けたストッパアーム70の基端部が軸73により回動可能に支持されている。また、上記した前側の支柱6には縦方向のスリット75が形成され(図2参照)、ストッパアーム70がそのスリット75を通してそれぞれ左右の側面の二重壁19内に挿入可能とされている。二重壁19内には、図4に示すように、ストッパアーム70の下縁を受ける転動ローラ76と、ストッパアーム70のフック71に係止可能な係止軸77とが並んで設けられている。したがって、図4に示すように、扉10が閉鎖位置に揺動されると、ストッパアーム70の基端側の下縁が転動ローラ76で受けられつつ、ストッパアーム70は後方の斜め上方を向いた姿勢を取る。係る状態から扉10を開放し、図5に示すように、水平姿勢を取るまでに揺動されると、ストッパアーム70のフック71が係止軸77に係止されることで、扉10が水平姿勢を取った開放状態に保持されるようになっている。また、図5の状態から扉10を少し起こすと、ストッパアーム70のフック71が係止軸77から後方に抜けるので、引き続いてストッパアーム70を軸73を中心に手前側に回動させることで、係止軸77から外すことができる。ストッパアーム70はスリット75を通してそのまま扉10側に反転させることができ、収納溝72に収納可能となる。そのとき先端のフック71が収納溝72の開口から少し突出した状態となる(図6参照)。
【0019】
また、扉10と洗浄機本体9との間には、扉10の閉鎖動作を助勢するためのガススプリング80が介設されている。このガススプリング80は公知のものであって、図8に示すように、シリンダ81内に、オリフィスを設けたピストンが摺動自由に嵌装されて、このピストンの一面に突設されたロッド82がシリンダ81の一端から突出されているとともに、シリンダ81内に窒素ガス等の圧縮ガスが封入された構造であって、常にはロッド82が伸長する方向に付勢され、またダンパ機能も有するものである。
【0020】
なおシリンダ81内には、圧縮ガスのシールを兼ねてロッド82の潤滑剤としてのオイルが入っていて、ロッド82はその表面にオイルが付着した状態で突出する。一方、この種の容器洗浄機では洗浄液としてアルカリ洗剤を使用しているため、洗浄水が飛散してロッド82に掛かるとオイルを分解し、また容器洗浄機の設置される厨房は高温雰囲気であってオイルが蒸発しやすく、すなわちロッド82の表面が荒れてその動きが鈍くなることが懸念される。そのため、ロッド82を覆うようにしてゴムブーツ83が設けられている。
【0021】
このゴムブーツ83は、蛇腹の筒形に形成されて伸縮自在であり、またその径はシリンダ81の径よりも大きく設定されている。そしてゴムブーツ83は、その一端に設けられた内向きの鍔部84をシリンダ81に周設された係止溝85に嵌めるとともに、他端に設けられた係止溝86をロッド82の先端に嵌着された取付円板87の外周に嵌めることで、上記のようにロッド82を覆って取り付けられている。
【0022】
上記のようなゴムブーツ83付きのガススプリング80が、一対それぞれロッド82を下に向けた姿勢で扉10の左右両側に配されている。詳細には図7にも示すように、上記した扉10に設けられたヒンジ板67の前方に突出した部分に、外向きの取付軸89が突設され、その突出端に、シリンダ81の基端側に設けられた目玉部90が回動自由に連結されている。一方、前側の支柱6の前面の下方位置に別のL型ブラケット91が取り付けられ、そのブラケット91にロッド82の先端に設けられた目玉部92が軸93によって回動可能に支持されている。
【0023】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作動を説明する。
洗浄を行う場合は、図1及び図4に示すように扉10が閉じられた状態から、把手65に手を掛けて扉10を手前側に揺動させる。扉10はその自重も手伝ってガススプリング80の付勢力に抗してロッド82を後退させつつ開放される。その間、ストッパアーム70は転動ローラ76上を摺動しつつ手前側に引き出され、扉10が水平となる姿勢まで開放されると、図5に示すように、ストッパアーム70の先端のフック71が係止軸77に係止されることで、扉10が水平姿勢の開放位置に保持される。なお、ガススプリング80はダンパ機能も有しているので、扉10は衝撃を受けることなく開放位置に開放される。
【0024】
続いて、被洗浄物を入れたラック62を扉10の上に載せ、そのまま洗浄室2の両側面に設けられたレール95(図3参照)に沿ってラック62を洗浄室2内に押し入れる。そして、再び把手65に手を掛けて、扉10を起こしつつ閉じる。ガススプリング80はロッド82を突出させる方向の付勢力を有しているから、ガススプリング80により助勢力を得て扉10は小さい力でスムーズに閉じることができる。ストッパアーム70は転動ローラ76上を摺動しつつ二重壁19内に押し込まれる。図4のように扉10が閉じられたら、既述したように、洗浄工程とすすぎ工程とが順次に行われる。それらが完了したら、再び図5のように扉10を開放し、扉10の上に一旦ラック62を引き出して、引き続き回収すればよい。
【0025】
また、出入口3を通して洗浄室2内を清掃したり、メンテナンスを行う場合は以下のようにする。まず、扉10を図5に示すように一旦開く。続いて、扉10を少し起こすとストッパアーム70のフック71が係止軸77から離間するので、引き続いてストッパアーム70を持って手前側に回動させると、フック71が係止軸77から外れつつストッパアーム70がスリット75を通してそのまま扉10側に反転され、収納溝72に収納される。左右のストッパアーム70を外したのち扉10の保持を解除すると、扉10は自重によりガススプリング80の付勢力に抗してさらにロッド82を後退させつつ下方に揺動する。ガススプリング80のダンパ機能でスムーズに開放される。扉10は、図3及び図6に示すように、ほぼ真下を向いた姿勢まで揺動され、全開状態となる。すなわち、出入口3の前方に出っ張った部分がほとんど無くなるので、出入口3に正面からより近づけて、出入口3を通した清掃作業やメンテナンスがきわめてやりやすくなる。
【0026】
扉10を通常状態に戻すには、図6の全開状態から扉10を起こし、それとともに収納溝72内に収納されたストッパアーム70を洗浄機本体9側に回動させる。そのとき、ストッパアーム70のフック71が収納溝72から突出しているのでストッパアーム70は簡単に引き出すことができる。そして、回動させたストッパアーム70の先端をスリット75を通して二重壁19内に挿入して転動ローラ76上に載せる。2本のストッパアーム70をこのように操作したら、引き続いて扉10を起こして図4に示すように扉10を閉じればよい。
【0027】
以上説明したように、本実施形態によれば以下のような数々の利点を得ることができる。
ストッパアーム70を係止軸77から外すことで、扉10をほぼ真下を向いた全開姿勢とすることができるから、出入口3の前方に邪魔なものが無くなって、出入口3を通しての洗浄室2内の清掃やメンテナンスがきわめてやりやすくなる。扉10を閉鎖方向に助勢するガススプリング80を設けたから、扉10の閉鎖動作を軽く行うことができ、しかも両ガススプリング80は扉10の側方に配されているから、上記のように扉10をほぼ真下を向いた全開姿勢に持ち来すことが実現できる。また、扉10のヒンジ板67にガススプリング80の扉10側の端部を兼用して支持するようにしたから、構造も簡単となる。扉10はストッパアーム70を介して開放状態に保持されるから、ガススプリング80で直に支持する場合に比べて、ガススプリング80の耐久性が向上する。
【0028】
また、ガススプリング80のロッド82を覆うようにゴムブーツ83を設けたので、ロッド82の表面を保護できてスムーズな摺動が確保される。ガススプリング80が下向きに取り付けられていて、ゴムブーツ83で覆われた部分が丁度作業者の膝が当たるような位置に来るので、仮に膝をぶつけたとしても痛みは覚えない。また、弾縮されたゴムブーツ83の復元弾力は、扉10を閉鎖する場合の助勢力にも利用できる。
【0029】
さらに、ストッパアーム70は、洗浄機本体9の側面の二重壁19内に出し入れされるようになっているから衛生的である。ストッパアーム70を係止軸77から外す場合に、前面側から簡単に操作することができる。ストッパアーム70を扉10側に反転させた場合に、収納溝72内に収めることができるので、扉10が全開姿勢を取ったときにもストッパアーム70が出っ張って邪魔になるようなことはない。一方、フック71の一部は収納溝72から突出するので、ストッパアーム70を収納溝72から引き出す作業がやりやすい。
【0030】
また、図7に示すように、扉10のヒンジ板67と連結されるブラケット66が、上方部分(同図の符号66Aで示す)を敢えて扉10の側面とラップするように出っ張って形成されており、これは不用意に余分なものを噛み込むのを防止ことに寄与し得る。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、上記実施形態に例示した容器洗浄機に限らず、洗浄室の前面の出入口に手前側に揺動開閉する扉を備えた洗浄機全般に適用することができる。
(2)さらに洗浄機に限らず、機器本体の前面の開口部に手前側に揺動開閉される扉を設けた機器の扉装置全般に広く適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る容器洗浄機の扉を閉じた状態の外観斜視図である。
【図2】 扉を開いた状態の斜視図である。
【図3】 扉を下向きに全開した状態の斜視図である。
【図4】 扉を閉じた状態のパネルを外した側面図である。
【図5】 扉を開いた状態の一部切欠側面図である。
【図6】 扉を下向きに全開した状態の一部切欠側面図である。
【図7】 扉の揺動支持部分の構造を示す拡大斜視図である。
【図8】 ガススプリングの一部切欠正面図である。
【図9】 容器洗浄機の内部構造を示す断面図である。
【図10】 ノズルホルダ部分の詳細を示す拡大断面図である。
【図11】 オーバフローパイプの一部切欠斜視図である。
【図12】 従来例の側面図である。
【符号の説明】
1…箱体 2…洗浄室 3…出入口 6…支柱 10…扉 66…ブラケット67…ヒンジ板 68…軸 70…ストッパアーム 71…フック 75…スリット 77…係止軸 80…ガススプリング 89…軸 91…ブラケット 93…軸
Claims (2)
- 箱形をなす機器本体の前面における上部の領域には開口部が形成され、この開口部には扉が下縁を中心とした揺動可能に支持されており、前記扉には、先端にフックを設けたストッパアームが回動可能に軸支され、このストッパアームが前記機器本体側に延びた姿勢を採った場合には前記フックが下方に開放されるようになっているとともに、前記機器本体における前記扉の揺動中心よりも上方位置には係止部が設けられ、前記ストッパアームの前記フックが前記係止部に上方から嵌合することで前記扉が略水平姿勢の開放状態に保持され、前記フックの前記係止部に対する嵌合の解除に伴い、前記扉が機器本体の前面の下部の領域に沿うように垂下して全開可能とされていることを特徴とする機器の扉装置。
- 前記扉は、その左右の外側面に設けられたヒンジ部を介して揺動可能に支持されているとともに、前記扉の側方には、機器本体と連結されてこの扉を閉鎖方向に揺動付勢可能な伸縮ステイが設けられ、この伸縮ステイの扉側の連結端が前記ヒンジ部に兼用して連結されていることを特徴とする請求項1記載の機器の扉装置。
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