JP3766752B2 - 加飾パターン付きの車両用ウィンドウの樹脂フィルム及び樹脂成形品 - Google Patents

加飾パターン付きの車両用ウィンドウの樹脂フィルム及び樹脂成形品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加飾パターン付きの樹脂フィルム及び樹脂成形品に関し、詳しくは、たとえば成形型内に配置し流動性の樹脂を充填後、加飾パターンを有する樹脂成形品を得る場合に用いる加飾パターン付きの樹脂フィルムと、この樹脂フィルムを用いて成形された加飾パターン付きの樹脂成形品に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、着色面などの加飾パターンを付した樹脂成形品を成形する場合は、図14に示すように、加飾パターン102を印刷した樹脂フィルム101を、たとえば射出成形の成形型内に配置する。図15の模式図に示すように、キャビ型103とコア型104における樹脂フィルム101は加飾パターン102側が充填する樹脂105Aと接触するように配置される。次いで、キャビ型103とコア型104における樹脂フィルム101とキャビティ106間に流動状態の樹脂105Aを充填し、冷却、固化させる工程により、樹脂本体105と前記樹脂フィルム101が一体成形された樹脂成形品110を得ている。すなわち得られた樹脂成形品110は、図16に示すように、樹脂フィルム101による所定の加飾パターン102を樹脂本体105の表面側に有し、加飾パターン102が透明なフィルム層101Aで覆われいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、樹脂本体105と接する面に樹脂フィルム101の加飾パターン102が用いられると、成形した樹脂成形品110における加飾パターン102の印刷インクと樹脂本体105の樹脂との密着力が不足し、樹脂成形品110の長期の使用において樹脂フィルム101のフィルム層101Aが剥がれることがあった(図16の仮想線部分参照)。
【0004】
また、同様に、図17に示すように、樹脂成形品120の外周部のみに加飾パターン102を形成した場合も、樹脂成形品120の長期の使用においては、図18に示すように、フィルム層101Aが樹脂本体105から剥がれる不都合がある。
とくに、加飾パターン102を樹脂成形品110,120の外周端面まで施した場合は、端面より水分やガスなどの環境成分が進入するため、フィルム層101Aの早期の剥離を生ずる心配があった。
【0005】
そこで、本発明の第1の課題は、樹脂成形品における加飾パターンを付した樹脂フィルムの剥離するおそれのある問題点を解消せんとしたものであって、樹脂成形の際に成形型内に配置して樹脂本体とともに接着させて加飾パターンを有する樹脂成形品とするに適した、加飾フィルムを付した樹脂フィルムを提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の課題は、加飾パターンの樹脂フィルムが接着されていて、かつ長期にわたり加飾パターンの密着性を保持し得る樹脂成形品を提供することにある。
【0007】
前記した第1の課題を解決するための、請求項1の発明の加飾パターン付きの車両用ウィンドウの樹脂フィルムは、成形型内に配置して、ドットおよび前記ドットよりは小さい小径ドットからなる加飾パターンと樹脂本体とを接触させ、かつ接着させて一体成形品とするための樹脂フィルムであって、
前記ドットおよび前記小径ドットからなる前記加飾パターンとこれらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部とを有し、前記加飾パターンにおける前記非加飾部の面積比率が8〜20%かつ前記ドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または前記非加飾部の面積比率が20%かつ前記ドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成し、前記ドット間に前記小径ドットを配置する構成としたことを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明において、車両用ウィンドウの樹脂フィルムは、ドットおよび小径ドットによって印刷される加飾パターンと、これらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部(すなわち加飾パターン以外の部位)とを有する。小径ドットはドット間に配置され、かつ、非加飾部の面積比率が8〜20%かつドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または非加飾部の面積比率が20%かつドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成される。このようなドットにすることで、良好な密着耐久性が得られる。車両用ウィンドウの樹脂フィルムは、加飾パターンと樹脂本体とを接触させ、かつ接着させて一体成形品となる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、非加飾部の一部が加飾パターンの端部に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明において、加飾パターンは端部の非加飾部にて樹脂本体に接着されるため、接着した樹脂フィルムの端部からの剥がれが防がれる。
【0011】
前記した第2の課題を解決するための、請求項3の発明の車両用ウィンドウの樹脂成形品は、ドットおよび前記ドットよりは小さい小径ドットからなる加飾パターンとこれらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部とを有し、前記非加飾部の面積比率が8〜20%かつ前記ドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または前記非加飾部の 面積比率が20%かつ前記ドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成し、前記ドット間に前記小径ドットを配置する構成とした加飾パターンが形成された樹脂フィルムは樹脂本体に前記加飾パターンを向けて接触させた状態で配置され、かつ前記非加飾部において接着されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、車両用ウィンドウの樹脂成形品は、ドットおよび小径ドットによって印刷される加飾パターンと、これらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部(すなわち加飾パターン以外の部位)とを有する。小径ドットはドット間に配置され、かつ、非加飾部の面積比率が8〜20%かつドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または非加飾部の面積比率が20%かつドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成される。このようなドットにすることで、良好な密着耐久性が得られる。車両用ウィンドウの樹脂成形品は、上述した樹脂フィルムが樹脂本体に加飾パターンを向けて接触させた状態で配置され、かつ非加飾部において接着される。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、非加飾部の一部が加飾パターンの端部に形成され、当該部位において樹脂本体に接着されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明においては、加飾パターンは端部の非加飾部にて樹脂本体と接着されているため、接着した樹脂フィルムの端部からの剥れが防がれる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項3または4の発明において、樹脂フィルムと樹脂本体が同材質であり、かつ非加飾部と樹脂本体の接着が熱融着によることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明においては、樹脂フィルムは樹脂本体と同材質であり、熱融着により強固に接着される。
【0017】
次に、本発明を得るための試験例を説明する。
まず、図5に示すように、加飾パターン2を形成する樹脂フィルム1としてポリカーボネート樹脂のフィルムを用意した。加飾パターン2は印刷用インキを用い、スクリーン印刷にて前記樹脂フィルム1面に所定のパターンを印刷した。
樹脂成形品6(図7参照)の成形は二分割の成形型に対し、ポリカーボネート樹脂を射出成形した。
【0018】
なお、試験に用いた樹脂フィルム1は三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製の「ユーピロンシート」(製品サイズは厚さ0.5mm、長さR800mm、幅L400mm)であり、使用した印刷用インキは十條加工(株)製のウレタン系二液反応型のスクリーンインキ「9300HIPET黒」である。射出成形の充填樹脂は三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製の「ノバレックス7022L1」を用いた。
【0019】
図11に示すように、樹脂フィルム1はRが800m、Lが400mの製品サイズをそのまま用い、外周に塗布幅Wが100mmの黒色の加飾パターン2をスクリーン印刷した。なお、図11において1Aは樹脂フィルム1の透明部分である。加飾パターン2は黒色の印刷面中に非加飾部(非印刷部)3を分散状に形成した。非加飾部3の大きさは印刷面の単位面積当りの数をコントロールし、総印刷面積(A1)に占める非印刷面積(A2)の割合い(%)を変えて、たとえば、図9〜図10にいたる各種の非印刷面積(A2)を有する樹脂フィルム1を用意した。
非加飾部3を有する加飾パターン2の形成は、樹脂フィルム1に対してドット印刷、あるいはヌキ印刷などの手法にて行ない得る。
【0020】
樹脂フィルム1は射出成形用の下型(あるいはキャビ型)内に、樹脂フィルム1を充填する樹脂側に向けた状態で配置して、上型(あるいはコア型)を閉じ、通常と同様に射出成形し、図7、図8に示すように、所定形状の樹脂本体5に樹脂フィルム1が接着された樹脂成形品6を得る。樹脂成形品6は樹脂フィルム1を接着した面の外周部の所定幅Wが黒色に着色された加飾パターン2とされている。
なお、比較例の樹脂成形品(図示せず)は、試験例と同じ印刷用インキを用い、スクリーン印刷により印刷部分の全面に非加飾部3を設けないで加飾パターン2を形成した樹脂フィルム1(図14参照)を成形型に配置して射出成形したものである。
【0021】
かくして、射出成形した各樹脂成形品6における加飾パターン2の密着耐久性を恒温放置試験法により調べた。この恒温放置試験法は樹脂成形品6を100℃の恒温槽中に放置し、一定時間経過後の樹脂成形品6の状態を観察する手順にて行なうものである。
【0022】
非印刷面積を30%の一定とし、ドット印刷の直径を1.0mmから15.0mmの間において1.0mm間隔にて作成し、ドット直径の影響を上記恒温放置試験により観察した結果、直径7mm以上になると上記試験24Hr以内にドット印刷部に膨れが発生するが、5mm以下においては、表1に示すように、500Hr経過後においても剥離、膨れ等の外観変化は観察されず充分な密着耐久性が得られた。このドット印刷は、図12に示すように所定径のドットDで印刷用インキを印刷した。非印刷面積20%以下の場合は、図13に示すように、図12のドットD間に小径のドットD1を配置して作成した。
ドット径、および非印刷面積率を表1に示すように各種製作し、同様の評価により密着耐久性を評価した結果、非印刷面積率8〜50%、ドット径0.5〜50mmの太線枠の範囲において良好な密着耐久性が得られた。
【0023】
【表1】
Figure 0003766752
なお、非印刷面積率50%以上においても、各ドット径ともに良好な密着耐久性が得られるが、
意匠性が著しく損なわれる欠点がある。
また非印刷面積率8%未満においては、スクリーン印刷において、非印刷面積率、およびドット径を制御することができなかった。
【0024】
比較例の樹脂成形品は密着耐久性の試験において24Hr以内に樹脂本体(ポリカーボネート樹脂)と印刷インキの界面において剥離が発生した。
【0025】
次に、樹脂フィルム1の加飾パターン2を図9に示すように、印刷部分(加飾パターン2)より抜いて、非加飾部3すなわち非印刷部を形成し、この樹脂フィルム1を前述のドット印刷の場合と同様に、射出成形型内に配置し、樹脂本体5を一体成形した場合について説明する。
【0026】
ヌキ径、および非印刷面積率を表2に示すように各種製作し、同様の評価により密着耐久性を評価した結果、非印刷面積率8〜50%、ヌキ径0.5〜5.0mmの太線枠の範囲において良好な密着耐久性が得られた。
【0027】
【表2】
Figure 0003766752
【0028】
なお、非印刷面積率50%以上においても、各ヌキ径ともに良好な密着耐久性が得られるが、意匠性が著しく損なわれる欠点がある。
また非印刷面積率8%未満においては、スクリーン印刷において、非印刷面積率、およびヌキ径を制御することができなかった。
【0029】
上述した両試験により、樹脂フィルム1と充填する樹脂と接する面に加飾等を目的にスクリーン印刷等により加飾パターン2を施したフィルムを用いた樹脂成形品6において、加飾パターン2内に所定の非印刷部(非加飾部3)を形成することにより非印刷部分と充填した樹脂とが熱融着等により強力に密着し、長期にわたり十分な密着性を保つことが可能でかつ、意匠性を損なわないことが認められた。そこで、本発明はこれらの試験例に基づいてなされたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図3について説明する。なお、この実施の形態は車両用のクオータウインドを成形する場合である。
【0031】
まず、加飾パターンを付した樹脂フィルム11を用意する(図1参照)。樹脂フィルム11は厚さ0.5mmのポリカーボネート樹脂である。この樹脂フィルム11はクオータウインドとなすための所定の外形を有し、片面外周の所定幅が加飾パターン12とされ、前記試験例と同じ黒色の印刷用インキがドット印刷により塗布されている。なお、加飾パターン12に囲まれた部分は透明部11Aである。ドット印刷はドット径2.5mm、非印刷面積率30%にて行なった。図1の拡大断面図に示すように加飾パターン12の非印刷部(非加飾部13)は分散して形成され、加飾パターン12の端部にも形成されている。かくして得られた樹脂フィルム11は図1に示すように、樹脂フィルム11の外周に黒色の加飾パターン12が設けられている。
【0032】
しかして、射出成形用の下型(図示せず)の成形部に前記樹脂フィルム11を配置する。樹脂フィルム11は加飾パターン12を、充填する樹脂側に向けて置かれる。次いで、樹脂フィルム11の加飾パターン12部分には樹脂成形品16を取付けるための取付けボルト17が配置される。取付けボルト17はその頭部17Aを加飾パターン12の所定位置に配置し、頭部17Aが樹脂に埋込まれるように、適宜手段にて保持させる。
しかる後、上型を組付け、型内にクオータウインドのキャビティを構成し、溶融したポリカーボネート樹脂をキャビティに充填し、冷却後、組付けた成形型より、クオータウインドの樹脂成形品16を得た。
【0033】
この樹脂成形品16は、図2、図3に示すように、加飾パターン12を付した樹脂フィルム11と樹脂本体15が密着状に一体に接着された良好なものであり、樹脂フィルム11に基づく透明樹脂層11Bで被われた黒色の加飾パターン12を有している。加飾パターン12の意匠性は良好であった。樹脂成形品16の裏面外周には頭部17Aが埋込まれた取付けボルト17が突出され、樹脂成形品16の表面外周には透明樹脂層11Bで被われた黒色の加飾パターン12が形成されている。表面側から見る黒色パターンの全体色調は良好で、意匠性は良い。黒色パターンにより取付けボルト17の頭部17Aは表面からは見えない。
【0034】
このクオータウインドにおける加飾パターン12は非加飾部13が分散状に設けてあり、この非加飾部13において樹脂フィルム11と樹脂本体15が同質樹脂にて熱融着されるため接合性は良好であり、加飾パターン12が長期にわたり剥れない。とくに、この加飾パターン12は非加飾部13が加飾パターン12の端部に設けてあるため、成形したクオータウインドの端部からの剥れが防がれる。
【0035】
なお、同様に、樹脂フィルム11の加飾パターン12をヌキ印刷により非印刷面積30%で形成した加飾パターン付きの樹脂フィルム11を用いて、クオータウインドを射出成形した場合も良好な樹脂成形品16を得た。
【0036】
前記した実施の形態においては、図3に示すように、樹脂フィルム11の加飾パターン12の外端部が樹脂本体15の端面に合せた形状で成形されているが、加飾パターン12の外端部を成形した樹脂本体15から剥れにくくする手段としては、図4に示すように、加飾パターン12付きの樹脂フィルム11を成形型20A,20B内に配置する際に、加飾パターン12を有する側の樹脂フィルム11の外端を、この外端側に小隙間21を有して配置した後、射出成形し、図13の実線にて示す樹脂成形品22を得る。
すなわち、この樹脂成形品22は樹脂フィルム11の端部に樹脂本体15の樹脂15Aが被う状態で成形されるため、加飾パターン12の外端側の剥れが生じない。
【0037】
前記した実施の形態は、クオータウインドの成形の場合であったが、本発明はこれに限定するものではなく、加飾パターンを有する各種の樹脂成形品に適用可能である。また、樹脂本体は射出成形に限らず、他の成形手段、加工手段とすることもできる。すなわち、樹脂成形品は樹脂加工品となし得る。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る車両用ウィンドウの樹脂フィルムによれば、良好な密着耐久性が得られ、樹脂本体とともに接着させて加飾パターンを有する良好な樹脂成形品とすることができる。
【0039】
請求項2の発明に係る車両用ウィンドウの樹脂フィルムによれば、加飾パターン端部の接着性を良好とすることができ、端部からの剥れを生じない。
【0040】
請求項3の発明に係る車両用ウィンドウの樹脂成形品によれば、良好な密着耐久性が得られ、加飾パターンの樹脂フィルムは長期にわたり樹脂本体に接着保持される。
【0041】
請求項4の発明に係る車両用ウィンドウの樹脂成形品によれば、加飾パターン端部の接着性を良好とすることができ端部からの剥れを生じない。
【0042】
請求項5の発明に係る車両用ウィンドウの樹脂成形品によれば、樹脂フィルムと樹脂本体の接着性を一層良好となし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における樹脂フィルムの形状図である。なお、X部は加飾パターンの拡大断面部分を示す。
【図2】 本発明の実施の形態における樹脂加工品の形状図である。
【図3】 図2のIII−III線における拡大断面図である。
【図4】 加飾パターンを付した樹脂フィルムを適用した樹脂加工品の他の構造図である。
【図5】 試験例の加飾パターン付きの樹脂フィルムを示す斜視図である。
【図6】 図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】 試験例の樹脂成形品を示す斜視図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】 ヌキにより非加飾部を形成した加飾パターンの一例図である。
【図10】 ドット印刷により加飾パターンを形成した加飾パターンの一例図である。
【図11】 試験例における加飾パターンの形成部位を示す図である。
【図12】 ドット印刷におけるドットの形状図である。
【図13】 ドット印刷におけるドットの他の形状図である。
【図14】 加飾パターン付きの従来樹脂フィルムの構造図である。
【図15】 樹脂加工を得る成形工程の模式図である。
【図16】 従来樹脂加工品の構造図である。
【図17】 さらなる従来樹脂加工品の構造図である。
【図18】 図17のXVIII−XVIII線における拡大断面図である。
【符号の説明】
11 樹脂フィルム
12 加飾パターン
13 非加飾部
15 樹脂本体
16,22 樹脂成形品

Claims (5)

  1. 成形型内に配置して、ドットおよび前記ドットよりは小さい小径ドットからなる加飾パターンと樹脂本体とを接触させ、かつ接着させて一体成形品とするための樹脂フィルムであって、
    前記ドットおよび前記小径ドットからなる前記加飾パターンとこれらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部とを有し、前記加飾パターンにおける前記非加飾部の面積比率が8〜20%かつ前記ドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または前記非加飾部の面積比率が20%かつ前記ドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成し、前記ドット間に前記小径ドットを配置する構成としたことを特徴とした加飾パターン付きの車両用ウィンドウの樹脂フィルム。
  2. 非加飾部の一部が加飾パターンの端部に形成されていることを特徴とした請求項1に記載の加飾パターン付きの車両用ウィンドウの樹脂フィルム。
  3. ドットおよび前記ドットよりは小さい小径ドットからなる加飾パターンとこれらのドット以外の部位であって接着を行う非加飾部とを有し、前記非加飾部の面積比率が8〜20%かつ前記ドットのドット径が0.5〜2.5mmとなるか、または前記非加飾部の面積比率が20%かつ前記ドットのドット径が2.5〜4.0mmとなるようにドット印刷によって分散形成し、前記ドット間に前記小径ドットを配置する構成とした加飾パターンが形成された樹脂フィルムは樹脂本体に前記加飾パターンを向けて接触させた状態で配置され、かつ前記非加飾部において接着されていることを特徴とした車両用ウィンドウの樹脂成形品。
  4. 非加飾部の一部が加飾パターンの端部に形成され、当該部位において樹脂本体に接着されていることを特徴とした請求項3に記載の車両用ウィンドウの樹脂成形品。
  5. 樹脂フィルムと樹脂本体が同材質であり、かつ非加飾部と樹脂本体の接着が熱融着によることを特徴とした請求項3または4に記載の車両用ウィンドウの樹脂成形品。
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