JP3766722B2 - 平面ディスプレイの支持機構 - Google Patents

平面ディスプレイの支持機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3766722B2
JP3766722B2 JP23319496A JP23319496A JP3766722B2 JP 3766722 B2 JP3766722 B2 JP 3766722B2 JP 23319496 A JP23319496 A JP 23319496A JP 23319496 A JP23319496 A JP 23319496A JP 3766722 B2 JP3766722 B2 JP 3766722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat display
display
data
coil spring
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23319496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1077762A (ja
Inventor
実 井上
豊作 松本
博之 藤田
彰一 圓田
安夫 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Daiichikosho Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Corp
Daiichikosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp, Daiichikosho Co Ltd filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP23319496A priority Critical patent/JP3766722B2/ja
Publication of JPH1077762A publication Critical patent/JPH1077762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3766722B2 publication Critical patent/JP3766722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ノート型のパーソナルコンピュータやワードプロセッサなどに使用されるLCDなどの平面ディスプレイの支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パーソナルコンピュータやワードプロセッサは、ディスプレイとして、10インチ程度の開閉型液晶ディスプレイを用いている。従来、このようなディスプレイのヒンジ機構部は、意図的に摩擦抵抗が大きくなるように構成されており、この摩擦力を用いてディスプレイを任意の角度に停止させるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の摩擦力で停止させる機構では、ディスプレイの角度に拘らず発生できる摩擦力は同じであるため、ディスプレイ面がほぼ水平を向いている(ディスプレイが立っている)状態ではヒンジ機構部に掛かるモーメントよりも摩擦力のほうが大きくディスプレイを停止させることができるが、ディスプレイが開きすぎて仰向けになりそうになっている場合や殆ど閉じている状態ではヒンジ機構部に掛かるモーメントが大きくなるため上記摩擦力のみではこのディスプレイを支えきれなくなり、ディスプレイをこのような角度で停止させることができないうえ、開きすぎや閉じすぎを停止させることができず、ディスプレイが寝るまで回動してしまうという欠点があった。
【0004】
また、ディスプレイが閉じている状態から開くときには、何の補助力も働いていないため、利用者はディスプレイの重量およびヒンジ機構部の摩擦抵抗に対抗して全く自力でこれを開かなければならず、重いという問題点があった。
【0005】
この発明は、液晶ディスプレイなどの平面ディスプレイを任意の角度で停止でき、且つ、開閉性を向上した平面ディスプレイの支持機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る平面ディスプレイの支持機構は、つぎの事項(1)〜(10)により特定されるものである。
(1)平面ディスプレイがヒンジ部を介して基台に支持された機構であること
(2)ヒンジ部の回動軸は水平であり、この軸を中心にして平面ディスプレイが回動可能であること
(3)平面ディスプレイの回動範囲の一方の限界は、平面ディスプレイがほぼ水平姿勢で基台上に伏した位置であること
(4)平面ディスプレイの回動範囲の他方の限界は、水平姿勢から垂直に起立する姿勢を越え、120度より大きな所定角度の上向き位置であること
(5)ヒンジ部は、平面ディスプレイの回動範囲においてほぼ均一な静止摩擦力を発生すること
(6)静止摩擦力は、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45〜120度の範囲においては、平面ディスプレイを重力トルクに抗して静止させること
(7)ヒンジ部は捩りコイルスプリングを有し、当該スプリングの一端部が基台側に固定され、他端部が平面ディスプレイの側面に形成された回動軸を中心とする円弧状長穴に遊嵌していること
(8)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45〜120度の範囲においては自由状態にあること
(9)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45度以下になると、平面ディスプレイに重力トルクと逆向きのバネ力を作用させること
(10)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ120度以上になると、平面ディスプレイに重力トルクと逆向きのバネ力を作用させること
【0007】
この発明では、弾性体の弾性力で平面ディスプレイを支持する。また、従来の摩擦力を利用した支持機構と併用して、開きすぎ・閉じ過ぎのときこれをくい止める補助力としてこの弾性力を使用してもよい。平面ディスプレイ側面に設けられる円弧状の長穴は、この平面ディスプレイの回動軸を中心としており、弾性体の端部が挿入されている。平面ディスプレイが閉じられまたは開かれると弾性体は長穴の回動によって変形させられ、この回動と反対方向に付勢力を発生する。この付勢力が平面ディスプレイの開き過ぎまたは閉じ過ぎをくい止める力として働き、閉じている平面ディスプレイを開くときの補助力としても働く。そして、標準的な開角(平面ディスプレイがほぼ直立し、ディスプレイ面がほぼ水平を向いている状態)のとき、弾性体の端部は長穴に対して遊嵌状態になるため付勢力が働かず、平面ディスプレイをこの円弧状の長穴の範囲(標準的な開角の範囲)で自由に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明を適用した可搬型通信カラオケ装置について説明する。図1〜図6は同可搬型通信カラオケ装置の外観図である。図1は正面図、図2は右側面図、図3は背面図、図4は平面図である。また、図5は背面図でカバーを取り除いた状態を示す図、図6は液晶ディスプレイを開いた状態の平面図を示している。
【0009】
この可搬型通信カラオケ装置は、シェル形のボディ10の内部に装置本体(コントローラ)2,アンプ3,スピーカ4をはじめカラオケ演奏に必要な全ての機器を収納しているとともに、ボディ10上面のトップパネルにディスプレイ5およびコントロールパネル6を有している。ディスプレイ5は液晶マトリクスのカラー表示器である。このように、このカラオケ装置は、カラオケ演奏に必要な全ての機器を一体化した装置である。
【0010】
装置正面には、ステレオのメインスピーカ4および曲番号などを表示するためのLED7セグメント表示器19が設けられている。
【0011】
装置底面には4個の大型キャスタ11が設けられている。また、装置背面には把手12,フットステップ13が設けられており、把手12を引きまたは押すことにより、あるいは、フットステップ13を足で押すことによってこのカラオケ装置を移動させることができる。また、装置背面にはポケット14が設けられており、マイクや目次本を収納することができる。
【0012】
コントロールパネル6には、キースイッチ群20,調節ボリューム群21およびリモコン収納部22が形成されている。キースイッチ群20は、曲番号を入力するテンキー,メモリセットスイッチ,演奏をスタート/ストップするスタート/ストップスイッチ,キーチェンジスイッチ,テンポチェンジスイッチなどを含んでいる。調節ボリューム群21は、モニタスピーカ23の音量を調節するモニタ音量ボリューム,マイクから入力される音声信号の音量を調節するマイク音量ボリューム,エコーの調節するエコーコントロールボリュームなどを含んでいる。これらキースイッチ群20,調節ボリューム群21は内部に収納されている装置本体2,コントロールアンプ3に接続されている。また、リモコン収納部14はリモコン53の形状をした凹部であり、図7に示すリモコンが収納される。
【0013】
ディスプレイ5にはLCDマトリクスのディスプレイ本体のほかモニタスピーカ23が設けられている。このモニタスピーカ23は、メインスピーカ4が装置正面に聴衆に向けて設けられているため、カラオケ歌唱者にカラオケ演奏音を聴かせるために設置されたものである。なお、正面のメインスピーカ4からは伴奏音と歌唱音声が出力され、モニタスピーカ23からは伴奏音,カラオケ歌唱音声に加えてガイドメロディ音が出力される。これにより、歌い手はガイドメロディによって歌いやすくなり、聞き手にはガイドメロディがないためカラオケ歌唱が上手く聞こえるというメリットがある。
【0014】
ディスプレイ5はヒンジ部25によってコントロールパネル6上で回動自在に支持されている。ヒンジ部25は、図8に示すような構造になっており、コイルスプリング60を回動軸を中心に横向きに設け、このコイルスプリング60の一端をコントロールパネル側に固定し、他端Pをディスプレイ5の側面に形成された長穴61に挿入している。コイルスプリング60の他端Pは力が加わらない状態ではコイル上端部に停止している。また、長穴61は回動軸を中心とする75度の円弧状に開設されており、ディスプレイ5の開角が閉じた状態から45度〜120度の範囲で前記コイルスプリング60の他端Pが当接しない状態で挿入される。ディスプレイ5を閉じると、コイルスプリング60が長穴61の後端61aに当接して捩じられ開く方向に付勢力が発生する。これによって、ディスプレイ5の重量が相殺されて軽く開くことができる。なお、ディスプレイ5の上端部にはフック26が設けられており、完全に閉じた状態ではこのフック26を外さなければ開かないようになっている。また、ディスプレイ5を120度以上に開くと、コイルスプリング60が長穴61の前端61bに当接して捩じられ閉じる方向に付勢力が発生する。これによって、ディスプレイ5が開きすぎることがなくなる。また、図4に示すように、ディスプレイ5を閉じると、コントロールパネル6の蓋の機能をしている。移動中はディスプレイ5を閉じることにより、LCDマトリクス表示器本体のほかコントロールパネルのキースイッチ群20,調節ボリューム群21を保護することができ、さらに、振動や転倒によるリモコン53の落下を防止することができる。
【0015】
なお、このヒンジ機構は、この実施形態の可搬型カラオケ装置のみならず、ノートパソコン,ワープロや液晶テレビなどにも用いることができる。
【0016】
また、図9に示すように、このディスプレイ5およびコントロールパネル6を含むトップパネルは水平に360度の範囲で回転可能になっている。すなわち、図6に示す位置から時計回りに180度,反時計回りに180度の範囲で回転可能である。これにより、歌唱者は任意の位置にディスプレイ5を向けて歌うことができる。たとえば、ディスプレイ5を正面方向に向けて聞き手と一緒に歌うこともできる。
【0017】
把手12の左右両端部にはマイクホルダ15が取り付けられている。マイクホルダ15はマイク(図示せず)の首元を係止する円弧状のホルダ部とこの円弧の中心軸に並行でかつ円弧の外側に位置するリング部からなり、このリング部が把手12に嵌合し、図10(A)に示すように、このリング部を中心として回転可能にされている。カラオケ装置使用時には、マイクホルダ15を図6に示す位置に回転させてマイクを係止し、移動時には、マイクホルダ15を180度回転させて、円弧状のホルダ部を反転して、把手12の内側に入れた状態で移動させる。これにより、このマイクホルダ15が移動中の衝突や転倒によって壊れることがない。このとき、マイクは反転したマイクホルダ15に係止しておいてもよく、背面部のポケット14に収納しておいてもよい。また、マイクホルダ15は、図6および図10(A)に示すもののほか、図10(B)に示すように縦棒に取り付けられ、横回転するように構成してもよい。
【0018】
図5は図3に示すカラオケ装置の背面からカバー10a,10bを取り除いて内部の機器を露出させた状態を示している。装置本体2,コントロールアンプ3などの機器は、ボディ10内に設けられた木製のラック65に収納されている。ラック65の機器の4隅が当接する面には、図11に示すように、防振材66が固定されている。防振材66は、不織布やナイロン布などからなる表面材66aと発泡性シリコンなどのクッション材66bで構成されている。この防振材66は厚みの5倍程度の距離の間隔でタッカーによってラック65に固定され波形に整形されている。これにより、表面材66aの滑り性によって、機器の収納,取り出し時は滑らかに滑り、機器を収納・固定したのちは、波形に整形されたクッション材66bのクッション性によって隙間ができず、高い防振性を得ることができる。なお、カバー10aにはマイク接続用のジャックを露出するための開口部が形成されており、カバー10bには電話線接続用のモジュラジャックを露出するための切欠部が形成されている。
【0019】
また、シェル形のボディ10は複数の樹脂板の組み合わせで構成され、各樹脂板は前記木製のラック65にネジ止め固定されている。各樹脂板は突き合わせ接合によって面一に接合されているが、図12に示すように、ネジ止め部を少なくするため、各樹脂板70,71の端部の接合縁の裏側に他方へ張り出す補助樹脂板70a,71aを接着または溶着し、これで2枚を組み合わせたとき、係合して外れないようした。これにより、ネジ止め箇所が半分になり、作業性が良くなるとともに、ネジの露出が少なくなって外観が良くなる。また、ネジ止めするためには、その位置に木部(ラック)65がなければならないが、ネジ止め部が多いとそれだけボディ10の形状やパーツ(樹脂板)への切り分けに制約が多くなる。この可搬型カラオケ装置では、上記のようにネジ止め箇所を少なくしたことにより、ボディ形状やパーツへの切り分けの自由度が高くなる。
【0020】
図13は同可搬型カラオケ装置の各機器の接続を示すブロック図である。装置本体2において、装置全体の動作を制御するCPU30には、バスを介してROM31,RAM32,ハードディスク記憶装置(HDD)37,操作パネル34,操作インタフェース35,通信制御部36,音源装置38,音声データ処理部39,インタフェース40,文字表示部45および表示制御部46が接続されている。操作インタフェース35には、コントロールパネル6およびリモコン受信部33が接続され、インタフェース40には、コントロールアンプ3が接続されている。また、コントロールパネル6はインタフェース3bを介してコントロールアンプ3にも接続されている。
【0021】
ROM31にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。この装置の動作を制御するシステムプログラム,アプリケーションプログラムなどはHDD37に記憶されており、装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってRAM32に読み込まれる。RAM32には、該プログラム記憶エリアのほかカラオケ演奏を実行する楽曲データを読み込む実行データ記憶エリアなどが設けられている。また、HDD37は、1GBの記憶容量を有し、3000〜4000曲分の楽曲データおよび静止画データを記憶している。通信制御部36はモデムを含み電話回線を介したセンタとの交信を制御する。通信制御部36にはモジュラジャック36aが接続されている。
【0022】
音源装置38は、楽曲データの楽音トラックのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽曲データはカラオケ演奏時にCPU10によって読み出される。楽音トラックは図14に示すように演奏トラック,ガイドメロディトラックを含む複数トラックで構成されており、音源装置38はこのデータに基づいて複数パートの伴奏音およびガイドメロディ音からなる楽音信号を並行して形成する。音声データ処理部39は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ,指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの音源装置38で電子的に発生しにくい信号波形をそのままADPCMデータ化して記憶したものである。
【0023】
音源装置38が形成した楽音信号および音声データ処理部39が形成した音声信号はコントロールアンプ3に入力される。コントロールアンプ3にはカラオケ歌唱用のマイク50,51が接続されており、これらマイク50,51からカラオケ歌唱の音声信号も入力される。コントロールアンプ3はこれらの信号を指示されたゲインで増幅するとともに各信号にリバーブやエコーなどの効果を付与する。伴奏音,ガイドメロディ音,マイク音および全体のゲイン(音量)はコントロールパネル6の操作またはリモコン受信部33を介したリモコン53の操作によって指示される。コントロールアンプ3はミキシング部3aを備えている。ミキシング部3aは、増幅および効果を付与された伴奏音,マイク音(歌唱音声信号)をメインアンプ41に出力するとともに、伴奏音,ガイドメロディ音,マイク音をモニタアンプ42に出力する。メインアンプ41は入力された信号を電力増幅してメインスピーカ4を駆動し、モニタアンプ42は入力された信号を電力増幅してモニタスピーカ23を駆動する。
【0024】
文字表示部43は、カラオケ演奏時に、楽曲データから読み出された文字データに基づいて、曲名や歌詞などの文字パターンを生成する。この文字パターンは表示制御部46に入力される。表示制御部46は、HDD37から読み出される静止画データとこの文字パターンを合成しLEDディスプレイ5に出力する。
【0025】
なお、リモコン53は、前記コントロールパネル6のキースイッチ群20とほぼ同様のキースイッチを備えている。操作パネル34はこの装置(コントローラ2)がラック65(ボディ10)から取り出され直接操作されるとき使用されるものであり、LEDのディスプレイやキースイッチ群,調節ボリューム群などを含んでいる。
【0026】
次に、図14〜図16を参照して同カラオケ装置においてカラオケ演奏に用いられる楽曲データの構成について説明する。図14は楽曲データの構成を示す図である。また、図15,図16は楽曲データの詳細な構成を示す図である。
【0027】
図14において、楽曲データは、ヘッダ,楽音トラック,ガイドメロディトラック,歌詞トラック,音声トラック,効果トラックおよび音声データ部からなっている。ヘッダは、この楽曲データに関する種々のデータが書き込まれる部分であり、曲名,ジャンル,発売日,曲の演奏時間(長さ)などのデータが書き込まれている。
【0028】
楽音トラック〜効果トラックの各トラックは図15,図16に示すように複数のイベントデータと各イベントデータ間の時間間隔を示すデュレーションデータΔtからなるシーケンスデータで構成されている。CPU30は、カラオケ演奏時にシーケンスプログラムに基づき全トラックのデータを並行して読み出す。シーケンスプログラムは、所定のテンポクロックでΔtをカウントし、Δtをカウントアップしたときこれに続くイベントデータを読み出し、所定の処理部へ出力するプログラムである。
【0029】
楽音トラックには、メロディトラック,リズムトラックを初めとして種々のパートのトラックが形成されている。また、ガイドメロディトラックには、このカラオケ曲の旋律すなわち歌唱者が歌うべき旋律のシーケンスデータが書き込まれている。CPU30はこれらのデータを順次音源装置38に入力することによって伴奏音およびガイドメロディ音を形成させる。
【0030】
歌詞トラックは、ディスプレイ5に歌詞を表示するためのシーケンスデータを記憶したトラックである。このシーケンスデータは楽音データではないが、インプリメンテーションの統一をとり、作業工程を容易にするためこのトラックもMIDIデータ形式で記述されている。データ種類は、システム・エクスクルーシブ・メッセージである。歌詞トラックのデータ記述において、通常は1行の歌詞を1つの歌詞表示データとして扱っている。歌詞表示データは1行の歌詞の文字データ(文字コードおよびその文字の表示座標)、この歌詞の表示時間(通常は30秒前後)、および、ワイプシーケンスデータからなっている。ワイプシーケンスデータとは、曲の進行に合わせて歌詞の表示色を変更してゆくためのシーケンスデータであり、表示色を変更するタイミング(この歌詞が表示されてからの時間)と変更位置(座標)が1行分の長さにわたって順次記録されているデータである。
【0031】
音声トラックは、音声データ部に記憶されている音声データn(n=1,2,3,‥‥)の発生タイミングなどを指定するシーケンストラックである。音声データ部には、音源装置38で合成しにくいバックコーラスやハーモニー歌唱などの人声が記憶されている。音声トラックには、音声指定データと、音声指定データの読み出し間隔、すなわち、音声データを音声データ処理部39に出力して音声信号形成するタイミングを指定するデュレーションデータΔtが書き込まれている。音声指定データは、音声データ番号,音程データおよび音量データからなっている。音声データ番号は、音声データ部に記録されている各音声データの識別番号nである。音程データ,音量データは、形成すべき音声データの音程や音量を指示するデータである。すなわち、言葉を伴わない「アー」や「ワワワワッ」などのバックコーラスは、音程や音量を変化させれば何度も利用できるため、基本的な音程,音量で1つ記憶しておき、このデータに基づいて音程や音量をシフトして繰り返し使用する。音声データ処理部39は音量データに基づいて出力レベルを設定し、音程データに基づいて音声データの読出間隔を変えることによって音声信号の音程を設定する。
【0032】
効果トラックには、効果用DSP40を制御するためのDSPコントロールデータが書き込まれている。効果用DSP40は音源装置38,音声データ処理部39から入力される信号に対してリバーブなどの残響系の効果を付与する。DSPコントロールデータは、このような効果の種類を指定するデータおよびその変化量データなどからなっている。
【0033】
図17は新曲のダウンロード動作を示すフローチャートである。この可搬型カラオケ装置は、通常はオフラインになっているため、センタからのアクセスによって新曲のダウンロードを受けることができない。そこで、同図(A)のように係員の操作によってセンタにアクセスして新曲のダウンロード(up date)を受ける。
【0034】
同図(A)は係員の作業手順を示すフローチャートである。まず、モジュラコードをモジュラジャック36aにセットすることによりこのカラオケ装置と電話線とを接続する(s1)。そして、装置をメンテナンスモードにする(s2)。このモードはテンキーなどの特定の操作によって入ることができるが、その操作手順は係員のみが知っているものである。メンテナンスモードのメニューから楽曲データのアップデート動作を選択する(s3)。そしてカラオケ装置がアップデート(新曲のダウンロード)の動作を終了するまでそのまま放置し(s4)、作業が終了すると装置の動作を通常モードにもどして(s5)、モジュラコードを取り外して(s6)、作業を終了する(s7)。
【0035】
同図(B)はカラオケ装置のアップデート動作を示すフローチャートである。まずセンタに電話を掛ける(s10)。そしてアップデートを要求し(s11)、自己のIDコードや現在接続して電話線の電話番号などを送信する(s12)。こののち一旦電話を切る(s13)。センタはこの端末装置(可搬型カラオケ装置)が正規の端末装置であるか否か、保守契約が結ばれているかなどをファイルを検索して判断し、アップデートがOKであればセンタからこのカラオケ装置に対して電話を掛ける。カラオケ装置はセンタから電話があるまで待機している(s14)。センタから電話があるとこれに応答し(s15)、自己のIDコードを送信する(s15)。そして最終アップデートの日を送信する(s17)。センタはこの最終アップデート日の後に登録された楽曲データのこの可搬型カラオケ装置に登録すべきデータを選択し(可搬型カラオケ装置は通常の据置型カラオケ装置に比べて記憶可能な曲数が少ないため、宴会用に選択された曲のみがダウンロードされる。)、その曲をダウンロードする。このデータ(差分更新データ)を受信した(s18)のち、電話を切る(s19)。これでアップデートが終了する。
【0036】
上述したように、この発明は、可搬型カラオケ装置のみならず、ノート型パソコン,ワープロ,液晶テレビなどにも適用可能である。また、この発明は平面ディスプレイに関するものであるが、ヒンジ機構部で回動可能に支持されたものであれば何にでも(鏡など)適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
この発明によれば、平面ディスプレイが開きすぎたとき閉じる方向に弾性体の付勢力が働き、平面ディスプレイが閉じかけのとき開く方向に弾性体の付勢力が働くため、この平面ディスプレイを常に適当な開角に支持固定することができる。また、この平面ディスプレイが閉じられた状態から開くときも、この付勢力が開く方向に働くため、平面ディスプレイの重量をキャンセルして開きやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である可搬型カラオケ装置の正面図
【図2】同可搬型カラオケ装置の右側面図
【図3】同可搬型カラオケ装置の背面図
【図4】同可搬型カラオケ装置の平面図
【図5】同可搬型カラオケ装置のカバーを外した状態の背面図
【図6】同可搬型カラオケ装置のディスプレイを開いた状態の平面図
【図7】同可搬型カラオケ装置に付属するリモコンの平面図
【図8】同可搬型カラオケ装置のディスプレイのヒンジ部の構造を示す図
【図9】同可搬型カラオケ装置のディスプレイを水平方向に回転させる状態を説明する図
【図10】同可搬型カラオケ装置のマイクホルダの構造図
【図11】同可搬型カラオケ装置の機器収納部に取り付けられる防振材の構成を説明する図
【図12】同可搬型カラオケ装置のボディの接合構造を示す図
【図13】同可搬型カラオケ装置の機器構成を示すブロック図
【図14】同可搬型カラオケ装置で用いられる楽曲データの構成図
【図15】同可搬型カラオケ装置で用いられる楽曲データの構成図
【図16】同可搬型カラオケ装置で用いられる楽曲データの構成図
【図17】同可搬型カラオケ装置の新曲ダウンロードの手順を示すフローチャート
【符号の説明】
2…装置本体(コントローラ)、3…コントロールアンプ、
3a…ミキシング部、3b…インタフェース、
4…メインスピーカ、5…(LCD)ディスプレイ、
6…コントロールパネル、
10…(シェル形)ボディ、10a,10b…カバー、11…キャスタ、
12…把手、13…フットステップ、14…ポケット、
15…マイクホルダ、20…キースイッチ群、21…調節ボリューム群、
22…リモコン収納部、23…モニタスピーカ、25…ヒンジ部、
41…メインアンプ、42…モニタアンプ、
60…コイルスプリング、61…長穴、
65…ラック、66…防振材、66a…表面材、66b…クッション材
70,71…(ボディのパーツである)樹脂板
70a,71a…補助樹脂板

Claims (1)

  1. つぎの事項(1)〜(10)により特定される平面ディスプレイの支持機構。
    (1)平面ディスプレイがヒンジ部を介して基台に支持された機構であること
    (2)ヒンジ部の回動軸は水平であり、この軸を中心にして平面ディスプレイが回動可能であること
    (3)平面ディスプレイの回動範囲の一方の限界は、平面ディスプレイがほぼ水平姿勢で基台上に伏した位置であること
    (4)平面ディスプレイの回動範囲の他方の限界は、水平姿勢から垂直に起立する姿勢を越え、120度より大きな所定角度の上向き位置であること
    (5)ヒンジ部は、平面ディスプレイの回動範囲においてほぼ均一な静止摩擦力を発生すること
    (6)静止摩擦力は、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45〜120度の範囲においては、平面ディスプレイを重力トルクに抗して静止させること
    (7)ヒンジ部は捩りコイルスプリングを有し、当該スプリングの一端部が基台側に固定され、他端部が平面ディスプレイの側面に形成された回動軸を中心とする円弧状長穴に遊嵌していること
    (8)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45〜120度の範囲においては自由状態にあること
    (9)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ45度以下になると、平面ディスプレイに重力トルクと逆向きのバネ力を作用させること
    (10)捩りコイルスプリングは、平面ディスプレイの開き角度がおおよそ120度以上になると、平面ディスプレイに重力トルクと逆向きのバネ力を作用させること
JP23319496A 1996-09-03 1996-09-03 平面ディスプレイの支持機構 Expired - Fee Related JP3766722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23319496A JP3766722B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 平面ディスプレイの支持機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23319496A JP3766722B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 平面ディスプレイの支持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1077762A JPH1077762A (ja) 1998-03-24
JP3766722B2 true JP3766722B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=16951227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23319496A Expired - Fee Related JP3766722B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 平面ディスプレイの支持機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3766722B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4239568B2 (ja) * 2002-11-22 2009-03-18 富士ゼロックス株式会社 開閉支持機構及びこれを用いた開閉ユニット並びに開閉ユニットを備えた処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1077762A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6084167A (en) Keyboard instrument with touch responsive display unit
EP1298638A1 (en) Electronic musical instrument with customization of auxiliary capability
JP4608718B2 (ja) 楽器
WO2007055522A1 (en) Novel drum edutainment apparatus
US5801320A (en) Foldable percussion synthesizer unit
JP3766722B2 (ja) 平面ディスプレイの支持機構
WO2001050452A2 (en) An electronic score for display of musical notes
JPH1078780A (ja) 可搬型カラオケ装置
JP2004205818A (ja) カラオケ装置
JP5842383B2 (ja) カラオケシステム及びカラオケ装置
JPH1078782A (ja) カラオケ装置
JP5486941B2 (ja) 聴衆に唱和をうながす気分を楽しむカラオケ装置
WO2000043974A1 (en) Integrated adaptor module
JP3575195B2 (ja) カラオケ装置
JP4262642B2 (ja) カラオケ装置およびカラオケシステム
JP4962148B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JPH0413190A (ja) エコー機能付カラオケ装置
JP3180470B2 (ja) カラオケ装置
JP3934071B2 (ja) 利用者の携帯電話機を媒介として効果音を発生させるカラオケ演奏装置
JP2002032092A (ja) カラオケ装置およびその運用方法
US20040011188A1 (en) Karaoke keyboard synthesized lyric maker
JPH06289886A (ja) カラオケ装置
JP4238446B2 (ja) グランドピアノ
JP4686804B2 (ja) ピアノ
JP2005038450A (ja) コンピュータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees