JP3766662B2 - タイムレコーダ及びタイムレコーダシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイムレコーダ及びタイムレコーダシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術の発達に伴ない、無線通信を利用した種々のタイムレコーダが開発されている。このようなタイムレコーダの例として、PHS回線を利用して、LAN(Local Area Network)に接続されたサーバと接続を行ない、タイムレコーダの情報をサーバに送信することができるものが開発されている(非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
アマノ社 タイム情報ターミナルカタログ
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタイムレコーダにおいては、個々の従業員に対して、メッセージを表示することができないため、ある特定の従業員と連絡をとりたい場合にもタイムレコーダを有効に活用することができなかった。
【0005】
特に、人材派遣業者のように、多数の企業に社員を派遣している場合には、各企業に派遣している従業員と連絡を取りたい場合が考えられる。例えば、支店に連絡を欲しい場合、担当営業者へ連絡が欲しい場合、雇用契約書などの書類が準備できている旨の通知をしたい場合などである。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、従業員に連絡をとることができるタイムレコーダ及びタイムレコーダシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
したがって、上記目的を達成するために、本発明は、無線通信回線を介してサーバから送信される送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信する手段と、自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する手段と、従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出する手段と、カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込む手段と、前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶手段に記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた従業員の識別情報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示する手段とを具備することを特徴とするタイムレコーダ、である。
【0009】
また、本発明は、通信回線と、前記通信回線に接続された第1の無線基地局と、前記通信回線に接続された第2の無線基地局と、前記第1の無線基地局と第1の無線通信回線を介して接続されたタイムレコーダと、前記第2の無線基地局と第2の無線通信回線を介して接続された情報処理装置とを具備するタイムレコーダシステムにおいて、前記情報処理装置は、送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び送信先の従業員を示す識別情報を含むフレームを前記通信回線を介して、前記タイムレコーダに送信する手段とを具備し、前記タイムレコーダは、前記第1の無線通信回線を介して情報処理装置から送信される送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信する手段と、自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する手段と、従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出する手段と、カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込む手段と、前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶手段に記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた従業員の識別情報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示する手段とを具備することを特徴とするタイムレコーダシステム、である。
【0010】
さらに、本発明は、タイムレコーダにおけるメッセージ表示方法において、前記タイムレコーダは、無線通信回線を介してサーバから送信されるタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信し、自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断し、一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶し、従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出し、カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込み、前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた識別情報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示することを特徴とするタイムレコーダにおけるメッセージ表示方法、である。
【0011】
さらに、通信回線と、前記通信回線に接続された第1の無線基地局と、前記通信回線に接続された第2の無線基地局と、前記第1の無線基地局と第1の無線通信回線を介して接続されたタイムレコーダと、前記第2の無線基地局と第2の無線通信回線を介して接続された情報処理装置と、前記タイムレコーダとしての機能を維持するための電源を供給するバッテリとを具備するタイムレコーダシステムにおけるメッセージ表示方法において、前記情報処理装置が、送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを前記通信回線を介して、前記タイムレコーダに送信し、前記タイムレコーダが、前記第1の無線通信回線を介して情報処理装置から送信される前記フレームを受信し、自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶し、従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出し、カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記識別情報を読み込み、前記読み込まれた識別情報が前記記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた識別情報に対応するメッセージの識別情報に対応するメッセージを表示することを特徴とするタイムレコーダシステムにおけるメッセージ表示方法、である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムについて説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムを示す図である。
【0014】
同図に示すように、人材派遣会社のLAN(Local Area Network)1には、サーバコンピュータ2aの他、コンピュータ2b及びコンピュータ2cが接続されている。
【0015】
サーバコンピュータ2aは、LAN1に接続され、各TMR(タイムレコーダ)7a〜7gに送信するメッセージを出力する。
【0016】
コンピュータ2bは、PHS(Personal Handy Phone)用の無線通信モジュールを有し、AP(アクセスポイント、Access Point)3aを介して、PHS回線4に接続されるとともに、人材派遣会社のLAN1に接続される。コンピュータ2bは、LAN1とPHS回線4との間におけるデータ中継機能を有する。
【0017】
コンピュータ2cは、電話回線8に接続されるとともに、人材派遣会社のLAN1に接続される。コンピュータ2cは、LAN1と電話回線8との間におけるデータ中継機能を有する。
【0018】
PHS回線4には、AP3aの他、AP3b〜AP3dが接続される。人材派遣会社のクライアント5aの事業所6aに設置されたTMR(タイムレコーダ)7a〜7cは、PHS用の無線通信回線を介してAP3bにアクセス可能であり、このAP3bを介してPHS回線4を使用した通信が可能になる。また、事業所6bに設置されたTMR7dは、PHS用の無線通信回線を介してAP3cにアクセス可能であり、このAP3cを介してPHS回線4を使用した通信が可能になる。
【0019】
また、人材派遣会社のクライアント5cに設置されたTMR7gは、電話回線8を通じて、人材派遣会社のコンピュータ2cにアクセス可能であり、これにより、人材派遣会社のLAN1にアクセス可能となる。
【0020】
すなわち、図1において、サーバコンピュータから出力されたメッセージなどは、LAN1、コンピュータ2b及びPHS回線4を介してTMR7a〜7dに送られ、また、LAN1、コンピュータ2c及び電話回線8を介してTMR7gに送られる。また、TMR7a〜7dから送信される情報は、PHS回線、コンピュータ2b及びLAN1を介してサーバコンピュータ2aに送られ、また、TMR7gから送信される情報は、電話回線、コンピュータ2c及びLAN1を介してサーバコンピュータ2aに送られる。
【0021】
なお、図1においては、コンピュータ2bとAP3aとの間は、無線によって接続されているが、有線接続されていてもよい。
【0022】
図2は、TMR7a〜7gの構成を示す図である。
【0023】
同図に示すように、本発明の実施の形態に係るTMRは、マイコン11、ICカードインターフェイス12、出退外戻勤キー13、タイマ14、電源回路15、ACアダプタ16、バッテリ17、音声出力部18、コンパクトフラッシュカードインターフェイス19、RS−232Cインターフェイス20、PHSインターフェイス21、LCD(Liquid Crystal Display)表示器22、PHSカード52、RS−232C端子53及びコンパクトフラッシュメモリカード54を有している。
【0024】
マイコン11は、CPU30の他、ROM31及びRAM32を有している。
【0025】
CPU30は、本発明の実施の形態に係るTMRの動作全般を司るものである。
【0026】
ROM31は、CPU30の制御プログラム41を格納する。本発明の実施の形態に係るTMRの動作は、この制御プログラム41にしたがって行なわれる。
【0027】
RAM32は、人材派遣会社のサーバから送られてくる従業員識別情報42、メッセージ情報43及び出退勤情報44などを格納する。
【0028】
ICカードインターフェイス12は、ICカード51に記憶された情報を読み込み、マイコン11に出力する。
【0029】
出退外戻勤キー13は、ボタン式のキーであり、出勤をするときに押下される「出勤キー」、退勤をするときに押下される「退勤キー」、外出をするときに押下される「外出キー」及び外出から戻ったときに押下される「戻りキー」からなり、これらキーが押下された場合に、当該押下されたキーに対応するイベントをマイコン11に出力する。
【0030】
タイマ14は、現在の日時を示す情報をマイコン11に出力する。
【0031】
電源回路15は、TMR全体の電源制御を司るものであり、ACアダプタ16及びバッテリ17のうちいずれかの電源をTMRに供給する。このバッテリ17は、TMRに内蔵されている。
【0032】
音声出力部18は、マイコン11から指示された音声を出力する。
【0033】
CF(コンパクトフラッシュ)カードインターフェイス19は、CFメモリカード54の情報を読み取り、マイコン11に出力する。
【0034】
RS−232Cインターフェイス20は、RS−232C端子53と、マイコン11との間のインターフェイスであり、TMRは、このRS−232C端子53を介して電話回線に接続可能である。
【0035】
PHSインターフェイス21は、PHSカード52とマイコン11との間のインターフェイスであり、このPHSインターフェイス21に装着されるPHSカード52を介してPHS回線に接続可能である。
【0036】
LCD表示器22は、マイコン11からの指示に基づいて、メッセージ情報や時刻情報などを表示する。
【0037】
TMR7a〜7fは、ROM31に格納された制御プログラムにしたがって、後述する本発明の実施の形態に係る動作を行なう他、通常のタイムレコーダとしての動作、例えば、従業員の出退勤に関する管理を行ない、その出退勤に関する情報は、RAM32に出退勤情報44として格納される。
【0038】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバコンピュータ2aの構成を示す図である。
【0039】
同図に示すように、本発明の実施の形態に係るサーバコンピュータ2aは、バス61に接続されたCPU62、DSC(Display Controller)63、表示部64、無線通信モジュール65、通信モジュール66、KBC(Keyboard Controller)67、キーボード68、BIOS(Basic Input/Output System)ROM69、RAM70、タイマ71、HDC(Hard Disk Controller)72及びHDD(Hard Disk Drive)73を具備している。
【0040】
CPU62は、サーバコンピュータ2a全体の制御を司る。
【0041】
DSC63は、表示部64の制御を司る。
【0042】
無線通信モジュール65は、PHSなどの無線通信を行なうためのモジュールである。
【0043】
通信モジュール66は、人材派遣会社に構築されているLAN1を介してクライアントに設置されているTMRと通信を行なう。
【0044】
KBC67は、キーボード68などの入力装置の制御を司るものであり、キーボード68から入力されるメッセージ情報などをバス61上に出力する。
【0045】
BIOS ROM69は、サーバコンピュータ2aの基本的な動作を規定するプログラムを格納する。
【0046】
RAM70は、CPU62の作業領域として使用されるとともに、キーボードから入力されるメッセージ情報などのデータを格納する。
【0047】
タイマ71は、現在の日時を示す情報を提供する。
【0048】
HDC72は、HDD73の制御全般を司るものである。
【0049】
HDD73は、サーバコンピュータ2aにおいて実行されるアプリケーションプログラムなどの他、本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムにおける動作を実現する出退勤管理プログラム74を格納する。
【0050】
図4は、本発明の実施の形態に係るTMRの機能ブロックを示す図である。
【0051】
同図に示すように、本発明の実施の形態に係るTMRは、フレーム受信部81、情報記憶部82、カード装着検出部83、カード情報読み込み部84、判定部85、表示部86、音声出力部87、AC電源91、バッテリ92、電源管理部93及び電源切り替え部94を具備している。
【0052】
フレーム受信部81は、サーバコンピュータからからPHS回線4を介して人材派遣会社のLANに出力された図5に示すようなタイムレコーダ識別情報、従業員識別情報及びメッセージ情報を含むフレームを受信し、自己の識別情報と受信したフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致している場合に、フレームに含まれるメッセージ及び従業員の識別情報を情報記憶部82に出力する。
【0053】
情報記憶部82は、フレーム受信部81から出力されるメッセージと、従業員の識別情報とを関連付けて記憶する。図6は、情報記憶部82に記憶される従業員識別情報と、メッセージ情報との関係を示す図である。同図に示すように、例えば、従業員識別情報「No.○○○○○」にはメッセージ情報「支店へ連絡ください」が関連付けられ、従業員識別情報「No.○○○△△」にはメッセージ情報「雇用契約書が未提出です」が関連付けられている。
【0054】
カード装着検出部83は、ICカードインターフェイス12にICカード51が装着されたことを検出する。
【0055】
カード情報読み込み部84は、カード装着検出部83によってICカードが装着されたことが検出された場合に、ICカードに記録された従業員の識別情報を読み込み、判定部85に出力する。
【0056】
判定部85は、カード情報読み込み部84によって読み込まれた従業員の識別情報が、情報記憶部82に記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、読み込まれた識別情報に対応するメッセージ情報を表示部86に出力する。また、この時、判定部85は、メッセージ情報に応じた音声を音声出力部87から出力させる。
【0057】
電源管理部93は、AC電源91及びバッテリ92を監視し、AC電源91が遮断されたことを検出する。電源切替部94は、電源管理部93によってAC電源の遮断が検出された場合に、電源をAC電源91からバッテリ92に切り替える。これにより、TMRの動作に必要な全ての各コンポーネントに電源が常に供給される。
【0058】
次に、本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムの動作について、図7及び図8を参照して説明する。
【0059】
まず、最初に、サーバコンピュータ2aから送信されたタイムレコーダの識別情報、メッセージ及び従業員の識別情報を含むフレームを受信したか否かの判断が行なわれる(S1)。
【0060】
S1において、フレームを受信したと判断された場合には、次に、フレームに含まれるタイムレコーダの識別情報と、自己の識別情報とが一致するか否かの判断が行なわれる(S2)。
【0061】
S2において、一致すると判定された場合には、フレームに含まれるメッセージ及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する(S3)。その後、カードの装着が行なわれたか否かの判断が行なわれ(S4)、装着されていると判断された場合には、カードから従業員の識別情報を読み込む(S5)。
【0062】
一方、S1においてフレームを受信していないと判断された場合、及びS2において自己の識別情報とタイムレコーダの識別情報とが一致していないと判断された場合には、S4の処理に移る。
【0063】
S5において読み込まれた従業員の識別情報が、TMRに記憶された従業員の識別情報と一致するか否かの判断が行なわれる(S6)。S6において、一致していないと判断された場合には、S1の処理に戻る。
【0064】
一方、一致していると判断された場合には、一致した従業員の識別情報に対応するメッセージを読み出し(S7)、読み出されたメッセージを表示し(S8)、メッセージがあることを示す音声を出力する(S9)。
【0065】
これにより、サーバから送信された従業員に対するメッセージ情報を表示することができるので、従業員が出社した際に、確実に連絡事項を伝達することができる。
【0066】
図8は、本発明の実施の形態に係るTMRの電源制御動作を説明するためのフローチャートである。
【0067】
電源回路15は、AC電源(外部電源)91及びバッテリ92からの電源電圧を監視しており、AC電源91からの電源電圧が遮断されたか否かを判断する(S11)。S11において、遮断されていないと判断された場合には、外部電源を使用する(S14)。一方、S11において、外部電源が遮断されたと判断された場合には、外部電源をバッテリに切り替えて(S12)、TMRの電源としてバッテリを使用する(S13)。
【0068】
このような電源制御を行なうことにより、停電などによって、外部電源が遮断されても、人材派遣会社からのメッセージを従業員に確実に知らせることができる。また、バッテリを内蔵することにより、外部電源を使用することができないような場所においても、確実に勤退管理を行なうことができる。
【0069】
図9は、サーバコンピュータにおけるメッセージ送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0070】
まず、TMRに送信するフレーム(パケット)に挿入するためのタイムレコーダ識別情報、従業員識別情報を入力し(S21)、その後、メッセージ情報を入力する(S22)。そして、TMRに送信するためのフレームを生成し(S23)、生成されたフレームを送信する(S24)。
【0071】
そして、この送信されたフレームは、人材派遣会社のLAN1、コンピュータ2b、PHS回線4を介して各TMR7a〜7fに送信され、また、コンピュータ2c、電話回線8を介してTMR7gに送信される。
【0072】
したがって、本発明の実施の形態によれば、人材派遣会社から派遣先の従業員に対してTMRを使用して、効率的に情報を伝達することができる。また、停電などにより、外部電源が遮断されてもバッテリを内蔵しているので、伝えるべき情報を確実に伝達することができる。
【0073】
上述の実施の形態においては、サーバコンピュータ2aからメッセージを送信し、当該メッセージをTMRに表示される場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、サーバコンピュータからはメッセージではなくメッセージの識別情報を送信し、TMRにおいて、メッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示するようにしてもよい。
【0074】
具体的には、図9のS22において、メッセージ情報の代わりにメッセージの識別情報を入力し、このメッセージ情報の識別情報などを含むフレームをTMRに送信する。
【0075】
また、この場合、TMRにおいては、図7のS1において、サーバコンピュータ2aから送信されたタイムレコーダの識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信したか否かの判断が行なわれる。また、図7のS3においては、フレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する。図7のS7において、一致した従業員の識別情報に対応するメッセージの識別情報を読み出し、S8において読み出されたメッセージの識別情報に関連付けされたメッセージを表示する。
【0076】
すなわち、サーバコンピュータ2aからメッセージ情報ではなく、メッセージの識別情報を送信する場合には、図6に示したテーブルは、従業員識別情報と、メッセージの識別情報とが関連付けられて記憶される。そして、このメッセージの識別情報は、TMRに記憶されているメッセージと関連付けられているものとする。
【0077】
この関連付けの仕方は、例えば、メッセージの識別情報が「No.001」の場合には、メッセージが「支店へ連絡下さい」、「No.002」の場合には、メッセージが「雇用契約書が未提出です」などのように関連付けられる。このように、メッセージの識別情報を送るような場合、メッセージ情報そのものを格納しなくて済むので、TMRのメモリを節約することができる。
【0078】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、停電時においても、従業員に連絡をとることができるタイムレコーダ及びタイムレコーダシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムを示す図である。
【図2】TMR7a〜7fの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るサーバコンピュータ2aの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るTMRの機能ブロックを示す図である。
【図5】サーバコンピュータからTMRに伝送されるフレームの一部を示す図である。
【図6】情報記憶部82に記憶される従業員識別情報と、メッセージ情報との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るタイムレコーダシステムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図9】サーバコンピュータから送信されるフレームの送信方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…LAN、
2a…サーバコンピュータ、
2b,2c…コンピュータ、
3a〜3d…アクセスポイント、
4…PHS回線、
5a〜5c…クライアント、
6a、6b…事業所、
7a〜7g…タイムレコーダ、
8…電話回線、
11…マイコン、
12…ICカードインターフェイス、
13…出退外戻勤キー、
14…タイマ、
15…電源回路、
16…ACアダプタ、
17…バッテリ、
18…音声出力部、
19…コンパクトフラッシュカードインターフェイス、
20…RS−232Cインターフェイス、
21…PHSインターフェイス、
51…ICカード、
52…PHSカード、
53…RS−232端子、
54…CFメモリカード、
61…バス、
62…CPU、
63…DSC、
64…表示部、
65…無線通信モジュール、
66…通信モジュール、
67…KBC,
68…キーボード、
69…BIOS ROM、
70…RAM、
71…タイマ、
72…HDC、
73…HDD、
74…出退勤管理プログラム。
Claims (14)
- 無線通信回線を介してサーバから送信される送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信する手段と、
自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、
一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する手段と、
従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出する手段と、
カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込む手段と、
前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶手段に記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた従業員の識別情報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示する手段と
を具備することを特徴とするタイムレコーダ。 - 前記受信手段、前記記憶手段、前記検出手段、前記読み込み手段及び前記表示手段に電源を供給するためのバッテリをさらに具備することを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ。
- 前記無線通信回線は、PHS(Personal Handy Phone System)の無線通信回線であることを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ。
- 前記メッセージを表示する際に、メッセージがあることを示す音声を出力する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ。
- 前記カードは、IC(Integrated Circuit)カードであることを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ。
- 前記受信手段は、PHS (Personal Handy Phone System) カードであることを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ。
- 通信回線と、
前記通信回線に接続された第1の無線基地局と、
前記通信回線に接続された第2の無線基地局と、
前記第1の無線基地局と第1の無線通信回線を介して接続されたタイムレコーダと、
前記第2の無線基地局と第2の無線通信回線を介して接続された情報処理装置とを具備するタイムレコーダシステムにおいて、
前記情報処理装置は、
送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び送信先の従業員を示す識別情報を含むフレームを前記通信回線を介して、前記タイムレコーダに送信する手段とを具備し、
前記タイムレコーダは、
前記第1の無線通信回線を介して情報処理装置から送信される送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信する手段と、
自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、
一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶する手段と、
従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出する手段と、
カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込む手段と、
前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶手段に記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた従業員の識別情 報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示する手段とを具備することを特徴とするタイムレコーダシステム。 - 前記受信手段、前記記憶手段、前記検出手段、前記読み込み手段及び前記表示手段に電源を供給するためのバッテリをさらに具備する請求項7記載のタイムレコーダシステム。
- 前記第1の無線通信回線及び前記第2の無線通信回線は、PHS (Personal Handy Phone System) の無線通信回線であることを特徴とする請求項7記載のタイムレコーダシステム。
- 前記メッセージを表示する際に、メッセージがあることを示す音声を出力する手段をさらに具備することを特徴とする請求項7記載のタイムレコーダシステム。
- 前記カードは、IC (Integrated Circuit) カードであることを特徴とする請求項7記載のタイムレコーダシステム。
- 前記受信手段は、PHS (Personal Handy Phone System) カードであることを特徴とする請求項7記載のタイムレコーダシステム。
- タイムレコーダにおけるメッセージ表示方法において、
前記タイムレコーダは、
無線通信回線を介してサーバから送信されるタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを受信し、
自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断し、
一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶し、
従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出し、
カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記従業員の識別情報を読み込み、
前記読み込まれた従業員の識別情報が前記記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた識別情報に対応するメッセージの識別情報に関連付けられたメッセージを表示することを特徴とするタイムレコーダにおけるメッセージ表示方法。 - 通信回線と、
前記通信回線に接続された第1の無線基地局と、
前記通信回線に接続された第2の無線基地局と、
前記第1の無線基地局と第1の無線通信回線を介して接続されたタイムレコーダと、
前記第2の無線基地局と第2の無線通信回線を介して接続された情報処理装置と、
前記タイムレコーダとしての機能を維持するための電源を供給するバッテリと
を具備するタイムレコーダシステムにおけるメッセージ表示方法において、
前記情報処理装置が、
送信先のタイムレコーダを示す識別情報、メッセージの識別情報及び従業員の識別情報を含むフレームを前記通信回線を介して、前記タイムレコーダに送信し、
前記タイムレコーダが、
前記第1の無線通信回線を介して情報処理装置から送信される前記フレームを受信し、
自己の識別情報と、受信されたフレームに含まれるタイムレコーダの識別情報とが一致するか否かを判断する手段と、
一致すると判断された場合に、前記受信されたフレームに含まれるメッセージの識別情報及び従業員の識別情報を関連付けて記憶し、
従業員の識別情報を記憶したカードが装着されたことを検出し、
カードの装着が検出された場合に、前記カードから前記識別情報を読み込み、
前記読み込まれた識別情報が前記記憶された従業員の識別情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、前記読み込まれた識別情報に対応するメッセージの識別情報に対応するメッセージを表示することを特徴とするタイムレコーダシステムにおけ るメッセージ表示方法。
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