JP3765439B2 - 排せつ検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の利用分野】
この発明は寝たきりの老人や患者等の排尿や排便の検出に関し、特に排尿と排便とを区別して検出することに関する。
【0002】
【従来技術】
高齢者の介護、特に寝たきりの老人の介護や、入院患者の介護において、排便や排尿の始末が大きな負担となっている。現状では本人からナースコール等で知らせてもらうか、あるいは看護婦が巡回しおむつ交換等の世話をする必要がある。そしてこれらのことは看護上の負担であり、特に排尿と排便とを区別して検出できれば、介護は容易になる。
【0003】
【発明の課題】
この発明の課題は、排便と排尿を区別して検出できる排せつ検出装置を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】
この発明の排せつ検出装置では、おむつ内に取り付けるための吸引孔を備えた吸引パイプに沿ってガスセンサを設けると共に、前記ガスセンサの信号のピークから排せつを検出するための排せつ検出手段と、前記ピークがブロードであれば排便、シャープであれば排尿と、ピークがブロードかシャープかに応じて排便と排尿とを識別するための識別手段とを設ける。
好ましくは、前記吸引パイプによりおむつ内の排せつ物を吸引すると共に、前記ガスセンサの汚染を防止するための防水フィルタを設ける。
また好ましくは、前記排せつ検出手段は、ガスセンサ信号の立ち上がりから、ピークが生じたことを検出する。
【0005】
この明細書ではガスセンサの信号は排尿や排便により増加するものとして示し、ガスセンサには金属酸化物半導体ガスセンサや定電位電解法ガスセンサ等を用いる。防水フィルタには例えば気体透過膜等を用い、尿や便によるガスセンサの汚染を防止するために用いる。ガスセンサ信号の立ち上がりは、例えばガスセンサ信号が所定のいき値以上に増加したことや、センサ信号の微分値が所定の値以上に増加したこと等から検出すれば良い。前記のいき値は固定値としてもよく、あるいは過去のセンサ信号の平均値等を学習して定めても良い。ピーク幅の検出では、例えばピークの半値幅や、センサ信号がピーク値から所定の割合だけ減少するまでの時間、あるいはピーク経過後のセンサ信号の減衰率等を用いれば良い。
【0006】
【発明の作用と効果】
この発明では、おむつ内から吸引パイプで吸引した排せつに伴う臭いをガスセンサで検出する。ここでガスセンサの汚染を防止するために、防水フィルタを設けることが好ましく、また吸引パイプで排せつ物を吸引することが好ましい。排尿や排便があるとセンサ信号は急激に増加し、この立ち上がりから排尿か排便が有ったことを検出できる。次に排尿ではセンサ信号には鋭いピークが生じ、排便ではピークはブロードで、かつピークが終了した後もセンサ信号は増加したままである。そこでピークの幅を検出すれば、シャープなものが排尿、ブロードなものが排便として区別でき、排尿と排便を区別して検出できる。
【0007】
【実施例】
図1〜図4に実施例を示す。図1において2は排せつ検出装置本体で、4は金属酸化物半導体ガスセンサや定電位電解法ガスセンサ等のガスセンサで、6は吸引口で例えばおむつ内の局部の付近に取り付ける。8は吸引パイプの分岐で、10はテフロン膜等の気体透過膜等を用いた防水フィルタで、小径パイプ11がガスセンサ4側へと延びている。分岐8からは大径パイプ12が分かれ、ドレン14,大径パイプ16を経て、分岐18で小径パイプ11と大径パイプ16が合流し、吸引ポンプ20で吸引する。なお病院等の場合、吸引ポンプ20に替えて、病室に備え付けの吸引管を用いても良い。
【0008】
22はマイクロコンピュータで、A/Dコンバータ24と立ち上がり検出手段26、ピーク幅検出手段28、記憶部30、出力ポート32を備えている。また34は記憶部30に記憶した排尿や排便の検出信号を削除するためのスイッチで、例えばおむつを交換した際にスイッチ34から信号を入力すると、記憶部30に記憶した排尿や排便の検出信号が削除される。出力ポート32は例えば通信回線を介してナースセンターの表示部36に接続されている。
【0009】
図2,図3に排尿や排便の際のガスセンサ4の出力信号波形を示す。この波形の採取ではドレン14を用いなかった。図2は排尿時の波形を示し、時刻0の付近のピークはガスセンサ4の使用を開始したことに伴うノイズである。また図3は排便時のガスセンサ信号の波形を示し、時刻0の付近で座薬により排便を誘発するようにしたものである。排尿、排便のいずれでもセンサ信号は著しく増加し、排尿や排便の検出自体は容易である。そして排尿や排便に伴うセンサ信号の増加が極めて著しいので、実施例のようにドレン14を設けてサンプリングした空気や汚物の大部分をドレン14側へ流しても、排泄を検出することができる。実施例の場合、センサ信号が図に示した破線の立ち上がり検出ライン以上の勾配で、かつ例えば10秒以上継続して増加していることから、排尿あるいは排便を検出する。しかしこの段階では、排尿か排便かのいずれかは区別できない。
【0010】
排尿の場合、センサ信号には鋭いピークがあり、排便ではピークはブロードで、かつピークの終了後もセンサ信号はなかなか減少しない。そこでピーク幅の検出から排尿と排便を区別する。ピーク幅の検出自体は任意であるが、ここでは排尿あるいは排便を検出した後に、センサ信号のピークの値を検出して記憶し、次いでピークからのセンサ信号の減衰率を求める。例えばピーク経過後10秒程度の間でのセンサ信号の減衰率を求めると排尿と排便とを区別でき、減衰率が大きいものが排尿で、小さいものが排便である。ピーク経過後の減衰率に替えて、ピークの半値幅や、ピークの高さと半値幅との比等を用いても良い。
【0011】
記憶部30は立ち上がり検出手段26の信号で排尿あるいは排便のいずれかがあったことを記憶し、ピーク幅検出手段28の信号で排尿と排便とを区別して記憶する。記憶部30の信号は出力ポート32を介してナースセンターに送られ、適当な表示がなされる。これに答えておむつが交換され、スイッチ34からその旨が入力されると、記憶部30での排尿や排便の検出信号を削除し、ナースセンターの表示部での表示を削除する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の排せつ検出装置を示す図
【図2】 排尿時のセンサ信号の波形を示す特性図
【図3】 排便時のセンサ信号の波形を示す特性図
【図4】 実施例の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2 排せつ検出装置本体
4 ガスセンサ
6 吸引口
8 分岐
10 防水フィルタ
11 小径パイプ
12 大径パイプ
14 ドレン
16 大径パイプ
18 分岐
20 吸引ポンプ
22 マイクロコンピュータ
24 A/Dコンバータ
26 立ち上がり検出手段
28 ピーク幅検出手段
30 記憶部
32 出力ポート
34 スイッチ
36 ナースセンターの表示部
Claims (3)
- おむつ内に取り付けるための吸引孔を備えた吸引パイプに沿ってガスセンサを設けると共に、
前記ガスセンサの信号のピークから排せつを検出するための排せつ検出手段と、
前記ピークがブロードであれば排便、シャープであれば排尿と、ピークがブロードかシャープかに応じて排便と排尿とを識別するための識別手段とを設けた排せつ検出装置。 - 前記吸引パイプによりおむつ内の排せつ物を吸引すると共に、前記ガスセンサの汚染を防止するための防水フィルタを設けたことを特徴とする、請求項1の排せつ検出装置。
- 前記排せつ検出手段は、ガスセンサ信号の立ち上がりから、ピークが生じたことを検出することを特徴とする、請求項1または2の排せつ検出装置。
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