JP3765067B2 - タオルのクロスヘム形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺なタオル原反の複数からタオルを連続的に形成するための装置に関し、特に、タオル材についてのクロスヘムを完成させて、製品としてのタオルを連続的に製造するためのクロスヘム形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タオルは、日用的に使用されるものであるから、できるだけ安価に仕上げる必要がある。このため、タオルは個別に形成することはなく、通常は長尺な原反から大量かつ連続的に形成されている。
【0003】
このようなタオル60は、図16に示すように、長方形状のものに形成されるのが一般的であるが、このタオル60の各辺に「ヘム」と呼ばれる縁縫いを施して、タオル地のほつれを防止するようにしてある。このようなタオル60を連続的に製造するためのタオル原反60Aは、図17に示すように、パイル部62を含むタオル部60bと連続部60cとを交互に連続したものとして織成されているものであり、連続部60cの略中央のクロスカット線にて裁断される前までには、サイドヘム61が既に形成してある。つまり、タオル60のサイドヘム61は、タオル原反60Aの長尺方向に沿ったものであり、クロスヘム63はタオル原反60Aの長尺方向に対して直交したもの、つまりクロスしたものである。
【0004】
以上のようなタオル原反60Aからタオル60を個々に製造するには、まず各連続部60cの略中央をクロスカット線として、ここで各タオル材60aに分断し、残っている連続部60cを三つ折りして縫製することにより各々クロスヘム63とするのである。このとき、各連続部60cの三つ折り部については、その内部に折り込まれた部分が、外側となる部分から露出しないようにしておかないと、美しいクロスヘム63とすることができないので注意を要する。
【0005】
なお、タオル原反60Aにおいては、少し厚みのあるパイル部62と、パイルがない分薄くなった連続部60cとが交互に連続しているため、この厚さの違いによる段差を利用して種々な検知がなされるものである。
【0006】
以上のようなタオル原反60Aから各タオル60を製造する装置としては、例えば特開昭57−195489号公報にて提案されている「生地端縁の3つ折り縫着装置」を使用した製造装置等が知られているが、従来のクロスヘム形成装置では、一反のタオル原反60Aの加工しか考慮していない。何故なら、タオル60といっても、その幅や長さが種々異なるものであり、このようなタオル60を形成するためのタオル原反60Aも種々であって、それに対処するクロスヘム形成装置とするためには、それ相応の工夫を施さなければならないから、1反のタオル原反60Aのみを対象としているのである。
【0007】
1反のタオル原反60Aのみを対象としていた従来のクロスヘム形成装置は、幅が500mm〜1200mmの範囲のタオル原反60Aに適用できるようにしてあったが、例えば300mm程度の幅の小さいタオル60を形成しようとすると、従来の1反掛けのクロスヘム形成装置では、非常に効率が悪いものとなる。
【0008】
そこで、本発明者は、複数のタオル原反60Aを同時に加工できるようにすれば、無駄が除けるのではないかと気付き、そのための検討を種々行ってきた結果、本発明を完成したのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題は、複数反のタオル原反60Aについてのクロスヘム加工を同時に行えるようにすることである。
【0010】
すなわち、請求項1に係る発明の目的とするところは、まず、複数反のタオル原反60Aの加工を同時に行うことができるようにして、従来では少なくとも2台の装置で行っていた製造作業を1台で行うことができるようにし、工場内のスペースの活用をも行うことができ、結果としてタオル60の製造コストを低減することができ、さらに搬入されてくるタオル原反60Aの数を確実に把握しながら、少なくともクロスヘム形成部での作動を確実に行えるようにしたクロスヘム形成装置100を提供することにある。
【0011】
た、請求項2に係る発明の目的とするところは、請求項1の発明と同様の目的を達成することができる他、同クロスヘム形成装置100に対する各タオル原反60Aの搬入位置を一定にすることができて、各タオル原反60Aの搬入を常に安定した状態で行うことのできるクロスヘム形成装置100を提供することである。
【0012】
(削除)
【0013】
さらに、請求項3に係る発明の目的とするところは、上述した目的が達成できる他、さらに、複数のタオル材60aについてのクロスヘム部の美麗な同時仕上げを確実に行うことができるとともに、このクロスヘム部の美麗な仕上げを、一つのタオル材60aについても選択的に行うことのできるクロスヘム形成装置100を提供することにあり、請求項4に係る発明の目的とするところは、上記タオル材60aについてのクロスヘム部の美麗な仕上げを、複数について行うのか、一つについて行うのかの選択を簡単な構成によって自動的に行えるようにしたクロスヘム形成装置100を提供することにある。
【0014】
そして、請求項5に係る発明の目的とするところは、上記各目的を達成できる他、タオル材60aが複数送られてくる場合は勿論、1つのタオル材60aが送られてくる場合についても、そのクロスヘム部をクロスヘム63とするミシン42による縫製を、複数本のクロスヘムラック41の選択的作動によって確実に行うことのできるクロスヘム形成装置100を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「長尺なタオル原反60A・60Aの複数を同時に搬入する搬入部10と、各タオル原反60Aの連続部60cを長尺方向と直交する方向に同時にクロスカットして複数のタオル材60aを切り出す裁断部20と、これら各タオル材60aの両端に残存している連続部60cを折り込んで縫製前のクロスヘム部を同時に形成するクロスヘム形成部30と、クロスヘム部に縫製を施してクロスヘム63として完成する縫製部40とを備えて、搬入されてきた複数のタオル原反60A・60Aから、クロスヘム63が完成されたタオルを連続的に形成するようにしたタオル60のクロスヘム形成装置100において、
搬入部10の前梁13に布ガイド10bを取付・取外し自在に設け、この布ガイド10bの両側のガイド面15・15によって、複数のタオル原反60A・60Aの互いに対向するサイドヘム61の端縁を案内するとともに、その存在の有無によって、搬入部10に搬入されるタオル原反60A・60Aの数を、少なくともクロスヘム形成部30に伝達するようにしたことを特徴とするタオル60のクロスヘム形成装置100
である。
【0016】
すなわち、このクロスヘム形成装置100は、その搬入部10にて複数反のタオル原反60Aを受け入れられるようにして、その後の裁断部20、クロスヘム形成部30及び縫製部40での加工を、複数反のタオル原反60Aについて同時に行うようにしたものである。これにより、このクロスヘム形成装置100は、複数のタオル原反60Aから多数のタオル60を連続的に形成して、その製造の効率化とコスト低減を図ることができるようにしたものなのである。勿論、このクロスヘム形成装置100は、幅が大きな1反のタオル原反60Aについての単独加工も可能であり、これにより、タオル原反60Aからのタオル60の形成の汎用性を大きくできるものでもある。
【0017】
このクロスヘム形成装置100においては、図3に示すように、互いに平行な2本の案内テーブル110が設けてあって、これら各案内テーブル110上においてタオル材60aの両連続部60cが挟持され、搬送され、さらには三つ折・縫製がなされるのである。そして、各案内テーブル110上には、裁断部20とクロスヘム形成部30間、及びクロスヘム形成部30と縫製部40間で往復動する図示しない2つのクランプ装置が設けてあり、これらのクランプ装置によって各タオル材60aの搬送・受渡しを各案内テーブル110上にて行うのである。
【0018】
このクロスヘム形成装置100の搬入部10は、その間口が1200mm程度あり、例えば200〜550mm程度の幅を有する2反のタオル原反60Aの搬入が同時に行え、場合によっては200〜300mm程度の幅の3反のタオル原反60Aの搬入が行えるものである。勿論、1200mmの間口に入るのであれば、幅の異なる2反のタオル原反60Aの搬入は勿論、1000mm前後の幅の1反のタオル原反60Aの搬入も行えるのであり、結果的に、汎用性の高いクロスヘム形成装置100となっているのである。
【0019】
さて、この請求項1に係るクロスヘム形成装置100によれば、搬入部10から搬入されてきた2反のタオル原反60Aは、図3にて示すように、その連続部60cの先端が、図示しない前方クランプ装置によって裁断部20内に引き込まれ、搬入部10側の各連続部60cが、その略中央にあるクロスカット線近傍にて後方クランプ装置によって挟持される。
【0020】
そこで、後方クランプ装置の内側を、図示しない切断機が通過することによって、次段の各連続部60cのクロスカット線にての裁断がなされ、当該裁断部20にて2つのタオル材60aが形成され、これらのタオル材60aは案内テーブル110間に橋渡しした状態で挟持されることになる。
【0021】
次に、裁断部20にて裁断された各タオル材60aは、図示しない第1のクランプ装置によって、図3に示すように、クロスヘム形成部30側に搬送され、ここで切断された各連続部60cでの所謂三つ折りがなされる。この三つ折りが完成すれば、各タオル材60aは第2のクランプ装置によって当該クロスヘム形成部30から縫製部40側に送られ、縫製部40のミシン42によってクロスヘム63が完成されるのである。クロスヘム63が完成された各タオル60は、図1に示すように、当該クロスヘム形成装置100の最後端に設置してあるタオル搬出部50から搬出されるのである。
【0022】
従って、この請求項1に係るクロスヘム形成装置100によれば、従来のクロスヘム形成装置の少なくとも2台分の作業を同時に行えるのであるから、まず、タオル原反60Aの加工作業を少ない設備投資によって行うことができ、工場内のスペースを有効に活用できるものでもあって、結果的にタオル60の製造コストを低減することができるのである。
【0023】
また、この請求項1に係るクロスヘム形成装置100については、
「搬入部10の前梁13に布ガイド10bを取付・取外し自在に設け、この布ガイド10bの両側のガイド面15・15によって、複数のタオル原反60A・60Aの互いに対向するサイドヘム61の端縁を案内するとともに、その存在の有無によって、搬入部10に搬入されるタオル原反60A・60Aの数を、少なくともクロスヘム形成部30に伝達するようにしたこと」
が特徴であった。
【0024】
すなわち、この請求項1に係るクロスヘム形成装置100は、図8及び図9に示すように、その搬入部10の前梁13に取付け(図8の状態)・取外し(図8の状態)自在に設けた布ガイド10bを有するものであり、この布ガイド10bの側面は、図10及び図11に示すように、タオル原反60Aの搬入方向と平行になっている。
【0025】
つまり、この布ガイド10bは、図8〜図11に示すようなものであり、図3及び図10に示すように、その両側に形成したガイド面15によって、各タオル原反60Aのサイ ドヘム61を案内するものである。また、この布ガイド10bは、その略中心に設けたピン19を前梁13側に差し込むことにより、全体の位置決めを行いながら取付けられるものであり、その上面に設けた固定用マグネット16により前梁13側に固定されるものである。
【0026】
従って、この布ガイド10bを設けた当該請求項1のクロスヘム形成装置100によれば、図3、図6及び図10に示したように、布ガイド10bが各タオル原反60A間に配置されることにより、各タオル原反60Aを重なり合わないように案内するものであり、各タオル原反60Aの裁断部20側への搬入時の位置修正を簡単に行えるのである。
【0027】
そして、本実施形態においては、布ガイド10bが取付けられる前梁13に、図8及び図9に示したように、当該布ガイド10bの存在を検知するためのマグネットスイッチ14が設けてあって、このマグネットスイッチ14を作動させるためのマグネット14aが、布ガイド10bの前部に設けてある。従って、この布ガイド10bを前梁13側に取り付けたときには、そのマグネット14aが前梁13側のマグネットスイッチ14を「オン」にするから、当該布ガイド10bが前梁13に取付けられていることが検知されることになるのである。
【0028】
このマグネットスイッチ14からの信号は、少なくともクロスヘム形成部30に伝達されるのであるが、この信号が入ったということは、裁断部20側へ搬入されたタオル原反60Aの数が「2反」であったことを示している。従って、この布ガイド10bを設けたクロスヘム形成装置100によれば、少なくともクロスヘム形成部30において、2反のタオル原反60Aの加工を行うよう準備することが指示されることになるのである。
【0029】
さて、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係るクロスヘム形成装置100について、
「搬入部10に、これに搬入されてくるタオル原反60A・60Aの数だけの搬入位置修正バー10a・10aを互いに略平行に配置して、これら各搬入位置修正バー10aの両端をタオル原反60A・60Aの搬入方向に対して進退させることにより、各タオル原反60Aの搬入位置修正を各タオル原反60A毎に独立して行えるようにしたこと」
である。
【0030】
すなわち、この請求項2に係るクロスヘム形成装置100では、その搬入部10によって搬入されてくる各タオル原反60Aの搬入位置修正をより確実に行うようにしたものであり、そのために、図4〜図6に示すように、各タオル原反60Aが個別に掛けられる搬入位置修正バー10aを互いに平行に設けて、これら各搬入位置修正バー10aの両端を流体圧シリンダ11によって支持することにより、その両端がタオル原反60A・60Aの搬入方向に対して進退可能となるようにしたものである。
【0031】
各流体圧シリンダ11は、各タオル原反60Aの位置変位を検知した変位検知スイッチ12からの信号によって駆動されるものであり、そのロッドに連結してある搬入位置修正バー10aの一端部を上動させて、これを一方に傾斜させるものである。傾斜された搬入位置修正バー10aは、これに掛けてあるタオル原反60Aの搬入位置修正を行うものである。
【0032】
図5では、各搬入位置修正バー10aを傾斜させた状態が示してあるが、これは最大傾斜範囲を示すものであって、通常は、各搬入位置修正バー10aは水平に位置していて、互いに平行になっているものである。勿論、変位検知スイッチ12が各タオル原反60Aの位置変位を検出しなくなれば、各搬入位置修正バー10aは水平状態にもどされるものである。
【0033】
これら各搬入位置修正バー10aにおいて重要なことは、一反のタオル原反60Aに一本の搬入位置修正バー10aが必ず使用されるということである。つまり、各搬入位置修正バー10aは、これに掛けられた1反のタオル原反60Aのみの搬入位置修正を行うものであり、図5及び図6に示したように、その大部分は開いた状態となるものである。勿論、当該クロスヘム形成装置100が3反のタオル原反60Aを対象とするものとされる場合には、搬入位置修正バー10aは3本必要となり、もし、当該クロスヘム形成装置100を1反のタオル原反60Aを対象とするものであれば、複数ある搬入位置修正バー10aの1本のみを使用するようにすればよいものである。
【0034】
以上のような搬入位置修正バー10aを有することによって、当該クロスヘム形成装置100は、各タオル原反60Aの搬入位置修正を個別に行うことができて、各タオル原反60Aの、次段の裁断部20に対する搬入位置を一定にして安定的に搬送することができるのである。
【0035】
さて、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記の各クロスヘム形成装置100について、
「クロスヘム形成部30に、裁断部20にて裁断されたタオル材60aにおける連続部60cの各クロスヘム部を独立して整形する耳張り装置31を、タオル材60aの各クロスヘム部に対応すべく位置調整自在に設けるとともに、これら各耳張り装置31がそれぞれ独立して機能するようにしたこと」
ことである。
【0036】
すなわち、この請求項3に係るクロスヘム形成装置100は、クロスヘム形成部30において各タオル材60aの連続部60cに三つ折り部(クロスヘム部)を形成するに際して、この三つ折り部の内部に折り込まれた部分を、三つ折り部の外側になる部分から外部に露出しないようにして、美しく仕上げられたクロスヘム部を形成しなければならない。この作業を行うのが耳張り装置31であり、この耳張り装置31は、図12に示すように、一方の側の案内テーブル110に対して、合計4個となるようにしてある。従って、これら各耳張り装置31は、各タオル材60aの4つのコーナー部毎に配置されているのである。
【0037】
各耳張り装置31は、図2に示すように、例えば2枚のタオル材60aの耳張りをそれぞれ行うために、一方の案内テーブル110側に合計4つ配置されるものである。これら4つの耳張り装置31は、図12に示すように、1本のネジ軸32上に組付けられるのであり、このネジ軸32を回転することにより、1つのタオル材60aに対応する2つの耳張り装置31間の寸法が調整されるようになっている。そして、各耳張り装置31は、図13に示すような構造のものであり、各タオル材60aの1つのコーナー部における耳張りを独立して行うものである。
【0038】
以上のような耳張り装置31の内、図12中の中側2つについては、その作動を可能にするか不可能にするかを、搬入部10側に設けた布ガイド10bの存在の有無によって、つまり、マグネットスイッチ14からの信号の有無によって行えるようにしてある。これが請求項4に係るクロスヘム形成装置100である。
【0039】
すなわち、当該請求項4のクロスヘム形成装置100は複数のタオル原反60Aを同時に加工するものではあるが、1反のタオル原反60Aを加工する場合にも対応できるようにするために、図12に示した4つの耳張り装置31の内の左右両端に位置している2つの耳張り装置31のみを作動させることができるようにしているのである。その選択は、前述した布ガイド10bが使用されているか否かによって簡単に行えるようにしたもので、1反のタオル原反60A、つまり1つのタオル材60aのみの耳張りを行う場合には、図12中の左右2つの耳張り装置31を作動可能とし、中の2つは休止状態にすることができるものである。
【0040】
そして、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、同様に、
「縫製部40に、各クロスヘム部をタオル材60a毎に独立して押圧するクロスヘムラック41を設けるとともに、当該縫製部40に設けたミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との演算によって、次段以降のクロスヘムラック41の駆動制御を行うようにしたこと」
である。
【0041】
すなわち、この請求項5に係るクロスヘム形成装置100は、複数のタオル材60aのクロスヘム部(前段のクロスヘム形成部30によって三つ折りされた部分)のミシン42による縫製を行うものであるが、複数送られてくるタオル材60aの各クロスヘム部をタオル材60a毎に独立して押圧するクロスヘムラック41を設けて、ミシン42における縫製を確実に行えるようにしたものである。
【0042】
つまり、このクロスヘム形成装置100では、複数のタオル材60aの各三つ折りされた部分を個別に押圧するクロスヘムラック41を複数設けておいて、前段のタオル材60aのクロスヘム63形成が完了したときには、これをタオル搬出部50側へ送り出してそのクロスヘムラック41による押圧を解くとともに、次のタオル材60aをクロスヘムラック41にて挟み込んだままミシン42に向けて送り込むとともに、縫製部40でミシン42による縫製を行うようにしたものであり、各クロスヘムラック41は個別に作動し得るようにしたものなのである。
【0043】
この縫製部40へ図示しない2段目のクランプ装置によって送られてくるタオル材60aが1枚なのか複数であるかは、重要な問題である。何故なら、各クロスヘムラック41による前述した放出時の決定と、縫製始端と縫製終端における往復縫製(仕上げを美しくするために必要な縫製)をどの時点で行うかの決定とを行う条件が全く異なってくるからである。この請求項6に係るクロスヘム形成装置100では、その点を容易にするために、ミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との演算によって、次段以降のクロスヘムラック41の駆動制御を行うようにしたのである。
【0044】
通常、この種のクロスヘム形成装置100において、その縫製部40におけるミシン42は、タオル材60aの始端と終端とを、例えば光センサー等によって検出しながら作業を行うようにしてあり、ミシン42の始動位置と停止位置は通常の手段によって決定することができるのであるが、その1サイクル中で加工しなければならないタオル材60aが一枚か複数枚かの判断は、単なる光センサーによっては簡単には行えない。
【0045】
そこで、本発明では、縫製部40に、各クロスヘム部をタオル材60a毎にそれぞれ独立して押圧するクロスヘムラック41を複数設けて、ミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との演算によって、その1サイクル中で加工しなければならないタオル材60aが一枚か複数枚かの判断を行って、この判断に基づいてミシン42におけるクロスヘム63の形成を確実に行えるようにしているのである。
【0046】
例えば、2反のタオル原反60Aを搬入部10に搬入した場合であって、ミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との「和」が、搬入部10の間口の寸法の半分、あるいは図示しないクランプ装置の1サイクルの往復動寸法の半分より小さい場合には、次段のクロスヘムラック41が、次段のタオル材60aを押圧したまま、これをミシン42に向けて搬送するようにしてあるのである。
【0047】
逆に、ミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との「和」が、前述した搬入部10の間口の寸法の半分、あるいは図示しないクランプ装置の1サイクルの往復動寸法の半分より大きい場合には、タオル材60aは1枚しかないということになるから、前述した2つのクロスヘムラック41は、同時にタオル材60aの開放を行うことになる。なお、以上の判断は前述した布ガイド10bからの信号を受けて行うように実施してもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に上記のように構成した各請求項の発明について、図面に示した実施の形態であるクロスヘム形成装置100について説明するが、この実施形態のクロスヘム形成装置100は、上記各請求項に係る発明の全てを含むものであるから、以下では、この実施形態に係るクロスヘム形成装置100を中心に説明することとする。
【0049】
図1には、本発明に係るクロスヘム形成装置100の全体斜視図が示してあるが、このクロスヘム形成装置100は、図示左側から導入されてくる複数のタオル原反60Aを加工して、クロスヘム63が完成されたタオル60を連続的に製造するものであり、完成されたタオル60を、図示右側のタオル搬出部50へ搬出するようにしたものである。すなわち、このクロスヘム形成装置100は、図1〜図3の図示左側から順番に設けた、搬入部10、裁断部20、クロスヘム形成部30、縫製部40及びタオル搬出部50を備えているものである。
【0050】
搬入部10は、図1〜図3に示すように、案内テーブル110の始端側の一側部に付設したものであり、図4及び図5に示すように、枠体に対して水平状に配置した複数本(実施形態では2本)の搬入位置修正バー10aを有している。なお、この枠体の上端には、図4〜図6に示したように、原反供給ローラ17が配置してあり、この原反供給ローラ17や後述する裁断部20側の引き込みクランプ等により、複数のタオル原反60Aは、当該クロスヘム形成装置100の裁断部20側に送り込まれるのである。また、タオル原反60Aの外側端縁は、図3にも示したように、各案内テーブル110の始端側の一側部に設けたガイド板18によってそれぞれ案内されるようにしてある。
【0051】
各搬入位置修正バー10aは、図4及び図5に示すように、その両端を流体圧シリンダ11によって枠体側に支持するようにしたものである。そして、枠体の上方に設けた変位検知スイッチ12がタオル原反60Aの位置変位を検知したとき、その側の流体圧シリンダ11のロッドが伸長されるのであり、これにより、各搬入位置修正バー10aは、その端部が上昇されるのである。
【0052】
具体的には、各搬入位置修正バー10aと、これを機枠に対して支持している各流体圧シリンダ11と、各変位検知スイッチ12とは、図6に示すような関係位置に設けてあって、これらは図7のフローチャートに示すような動きをするのである。つまり、図5及び図6の図示左側に示したタオル原反60Aが図示左側に変位し始めると、これを検知した変位検知スイッチ12からの信号によって、図示右側の流体圧シリンダ11が伸長して搬入位置修正バー10aの右端が上動される。そして、この右側が上方に傾斜した搬入位置修正バー10aの案内によって、タオル原反60Aが図示右側に移動するのである。なお、各搬入位置修正バー10aの原位置は、図5に示した2本の搬入位置修正バー10aの支点を通る水平線である。
【0053】
さて、この搬入部10における前梁13には、図2及び図3に示すように布ガイド10bが設けてある。この布ガイド10bは、図8及び図9にも示したように、前梁13のマグネットスイッチ14を設けた部分に、例えばピン19を利用して取付け(図8に示した状態)・取外し(図9に示した状態)自在に設けられるものであり、その上面側には、前梁13の上面側に吸着する固定用マグネット16が設けてあって、この固定用マグネット16により前梁13側に対する当該布ガイド10bの固定がなされるものである。
【0054】
また、この布ガイド10bの側面は、図10及び図11に示したように、タオル原反60Aの搬入方向と平行になるガイド面15となっていて、これらのガイド面15が、図3及び図6に示すように、各タオル原反60Aの内側端縁、つまりサイドヘム61を案内して裁断部20に対する搬入を常に安定した状態で行えるようにしているのである。従って、この布ガイド10bを前梁13に取付けたときには、搬送されてくる2反のタオル原反60Aが、その内側のサイドヘム61の、各ガイド面15に対する当接によって案内され、これらの2反のタオル原反60Aは互いに重ならないように案内されることになる。なお、タオル原反60Aの外側端縁は、図3に示したように、各案内テーブル110の始端側の一側部に設けたガイド板18によっても案内するようにしてあることは前述した通りであり、このガイド板18によっても、各タオル原反60Aが案内されるものである。
【0055】
そして、本実施形態の布ガイド10bにおいては、これが取付けられる前梁13に、図8及び図9に示したように、当該布ガイド10bの存在を検知するためのマグネットスイッチ14が設けてあって、このマグネットスイッチ14を作動させるためのマグネット14aが、布ガイド10bの前部に設けてある。このため、この布ガイド10bを前梁13側に取り付けたときには、そのマグネット14aが前梁13側のマグネットスイッチ14を「オン」にするから、当該布ガイド10bが前梁13に取付けられていることが検知されるのである。つまり、この布ガイド10bが前梁13に取付けれらたことによって、マグネットスイッチ14が「オン」状態とされると、このマグネットスイッチ14からの信号によって、2反のタオル原反60Aが搬入部10から搬入されてきていることが、少なくともクロスヘム形成部30に伝達されるのである。
【0056】
裁断部20は、従来より一般に採用されている形式のものであり、その引き込みクランプが、搬入部10から送られてきた各タオル原反60Aの端縁をつかんで引き込み、各タオル原反60Aの1つのパイル部62が両案内テーブル110内に入るようにするとともに、各タオル原反60Aにおける次の連続部60cを押圧して位置決めするのである。そして、図示しないカット装置を利用して、各タオル原反60Aのクロスカット線にての切断を行い、複数のタオル材60a(本実施形態では2枚である)を形成するのである。
【0057】
裁断部20で各タオル原反60Aから切り出された2枚のタオル材60aは、図3に示したように、中央のパイル部62が両案内テーブル110間に位置するようにして、その各連続部60cが図示しない第1のクランプ装置によってクランプされ、両案内テーブル110間にて橋渡しされたまま、次段のクロスヘム形成部30へ送られることになる。
【0058】
クロスヘム形成部30は、例えば特開平8−243279号公報にて提案しているような三つ折装置を有しているものであり、ここでタオル60のクロスヘム63となるべき三つ折部分(クロスヘム部)が形成されるのである。特に、本発明のクロスヘム形成部30では、図12に示したように、一方の案内テーブル110側について合計4個の耳張り装置31が位置調整自在に設けてあり、これら各耳張り装置31によって三つ折されたクロスヘム部のコーナー部を美麗に仕上げるようにしているものである。
【0059】
各耳張り装置31は、図13に示すように構成したものであるが、この耳張り装置31の具体的構成は、出願人が特開平7−100283号公報等において既に提案しているものである。すなわち、各耳張り装置31は、タオル60におけるクロスヘム63の端部を美しく仕上げるためのものであり、その各耳出し片33をタオル材60aのクロスヘム部(三つ折り部)のコーナー部に対して、図13中のテーブルに設けた開口から出入させることにより、その内部に折り込まれた部分が、外側となる部分からに露出しないように調整するものである。
【0060】
また、これらの各耳張り装置31は、その一部を、案内テーブル110側またはこれに支持させた1本のネジ軸32に取付けまたは組付けたものであり、図12に示したような状態で各タオル材60aのコーナー部に対応するように位置調整がなされるものである。これら各耳張り装置31間の位置調整は、中央の2つを固定しておいて、左右両側の各耳張り装置31を互いに移動させることにより行ってもよい。他には、例えば左側2つと右側2つの各耳張り装置31を、互いに相対移動可能に組み付けることによって、各耳張り装置31間の位置調整を行ってもよい。
【0061】
なお、本実施形態では、図13に示すように、耳張り装置31の一部に一つのナット32aが一体的に設けてあり、このナット32aを、ネジ軸32に螺合させてある。勿論、この耳張り装置31における図13の反対側のネジ軸32上には、ナット32aは取付けられていない。従って、ネジ軸32が正転または逆転されることにより、このネジ軸32上をナット32aが移動することになり、これによって、当該ナット32aと一体的な耳張り装置31は、ネジ軸32上を移動することになるのである。
【0062】
これら各耳張り装置31で重要なことは、当該クロスヘム形成装置100が1反のタオル原反60Aについて加工を行う場合に、中央の2つの耳張り装置31の機能を停止させなければならないことである。そのためには、各耳張り装置31はそれぞれ独立したものとして構成することが重要である。そして、本実施形態のクロスヘム形成装置100では、これら中央の2つの耳張り装置31については、搬入部10側の前梁13に布ガイド10bが取り付けられている場合にのみ機能するようにしたものであり、タオル原反60Aが1反しか搬入されないときには布ガイド10bが使用されないのであるから、中央の2つの耳張り装置31は機能しないようにしてあるのである。
【0063】
以上のクロスヘム形成部30において、耳張りしてクロスヘム部が形成された各タオル材60aは、図示しない第2のクランプ装置によって、次段の縫製部40に送り込まれ、この縫製部40の各クロスヘムラック41によって、各タオル材60aのクロスヘム部がそれぞれ押圧されることになる。
【0064】
この縫製部40における各クロスヘムラック41は、図14に示すように、タオル材60aに形成されたクロスヘム部を押圧してミシン42に向けて搬送するものであり、その押圧及び開放は、このクロスヘムラック41上に設けたシリンダ43の作動により選択的になされるものである。また、各クロスヘムラック41は、図15に示したように、2本のものとして分割してあり、各クロスヘムラック41は他と独立して各シリンダ43によって駆動されるとともに、各タオル材60aを独立して押圧するものである。なお、両クロスヘムラック41の移動は、図15に示したステッピングモータ44により、次のようにしてシリンダ43と一体的に行われるものである。
【0065】
すなわち、この縫製部40における各クロスヘムラック41は、図14に示すように、連結部材41aを介してシリンダ43のロッドに連結してあって、このシリンダ43は、図15に示した一本の移動体46上に傾動可能に連結してある。移動体46は、機枠側に固定したガイドレール48に対して、案内体47を介してスライド自在に組み付けたもので、図15に示したように、案内テーブル110の長手方向に移動可能となるようにしてある。また、移動体46の一部には、図14に示すように、タイミングベルト45bが連結してあり、このタイミングベルト45bは、図15に示したステッピングモータ44の駆動軸に設けたタイミングプーリ45aに掛装してある。
【0066】
従って、この縫製部40における各クロスヘムラック41は、ステッピングモータ44の選択的駆動により、一本の移動体46によって、案内テーブル110の長手方向の左右に移動し、複数のタオル材60aのクロスヘム部を押圧したまま前方に移動し、タオル60を完成した後には、これを離して後退するのである。また、各クロスヘムラック41のそれぞれによるタオル材60aの押圧及び開放は、このクロスヘムラック41上に設けたシリンダ43の作動により選択的になされることは、上述した通りである。
【0067】
ところで、本実施形態における縫製部40では、2枚のタオル材60aについて、そのミシン42に対する搬送を次のようにして行う。まず、クロスヘム形成部30にてクロスヘム部が形成された各タオル材60aは、図示しない第2のクランプ装置によって各クロスヘムラック41側に送られ、各タオル材60aのクロスヘム部が、図15に示したように、各クロスヘムラック41によって押圧される。各タオル材60aが各クロスヘムラック41に引き渡されれば、ステッピングモータ44が駆し始めるとともに、最初のタオル材60aの前端縁がミシン42の針位置に到達するまでの距離を図示しない制御回路で演算し始める。最初のタオル材60aがミシン42側に到達すれば、ミシン42はタオル材60aの端縁の往復縫いをしてからクロスヘム部全体の縫製を始める。その距離もステッピングモータ44に設けてある検出器によって検出され、上述した到達距離との加算がなされる。
【0068】
以上のようにして、最初のタオル材60aの後端縁までの縫製がなされると、この後端を検出した図示しない検出器からの信号によってミシン42が後端縁での往復縫製を行い、その後縫製を中止する。このときのタオル材60aの移動量は、本実施形態の場合、搬入部10の間口の半分以下であるから、そのことによって、前側のクロスヘムラック41によるタオル60のクランプを開放するとともに、次のクロスヘムラック41による押圧を維持したまま、この2番目のタオル材60aについてのミシン42によるクロスヘム63の形成がなされるのである。
【0069】
なお、搬入部10から搬入されるタオル原反60Aが1反の場合には、タオル材60aの移動が搬入部10の間口の半分を越えることになるから、その時には、各クロスヘムラック41の開放は同時になされることになる。そして、その場合には、第2のクランプ装置によって次のタオル材60aが搬入されてくるのを待つことになる。
【0070】
その後、各クロスヘム63が完成したタオル60は、当該縫製部40の後方に位置するタオル搬出部50側に送られるのであり、このタオル搬出部50で積み重ねがなされる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施の形態にて例示した如く、
「長尺なタオル原反60A・60Aの複数を同時に搬入する搬入部10と、各タオル原反60Aの連続部60cを長尺方向と直交する方向に同時にクロスカットして複数のタオル材60aを切り出す裁断部20と、これら各タオル材60aの両端に残存している連続部60cを折り込んで縫製前のクロスヘム部を同時に形成するクロスヘム形成部30と、クロスヘム部に縫製を施してクロスヘム63として完成する縫製部40とを備えて、搬入されてきた複数のタオル原反60A・60Aから、クロスヘム63が完成されたタオルを連続的に形成するようにしたタオル60のクロスヘム形成装置100において、
搬入部10の前梁13に布ガイド10bを取付・取外し自在に設け、この布ガイド10 bの両側のガイド面15・15によって、複数のタオル原反60A・60Aの互いに対向するサイドヘム61の端縁を案内するとともに、その存在の有無によって、搬入部10に搬入されるタオル原反60A・60Aの数を、少なくともクロスヘム形成部30に伝達するようにしたこと
ことにその構成上の特徴があり、これにより、複数反のタオル原反60Aの加工を同時に行うことができるようにして、従来では少なくとも2台の装置で行っていた製造作業を1台で行うことができるようにし、工場内のスペースの活用をも行うことができ、結果としてタオル60の製造コストを低減することができ、さらに搬入されてくるタオル原反60Aの数を確実に把握しながら、少なくともクロスヘム形成部での作動を確実に行えるようにしたクロスヘム形成装置100を提供することができるのである。
【0072】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載のクロスヘム形成装置100について、
「搬入部10に、これに搬入されてくるタオル原反60A・60Aの数だけの搬入位置修正バー10a・10aを互いに略平行に配置して、これら各搬入位置修正バー10aの両端をタオル原反60A・60Aの搬入方向に対して進退させることにより、各タオル原反60Aの搬入位置修正を各タオル原反60A毎に独立して行えるようにしたこと」
に構成上の特徴があり、これにより、請求項1の発明と同様の目的を達成することができる他、クロスヘム形成装置100に対する各タオル原反60Aの搬入位置を一定にすることができて、各タオル原反60Aの搬入を常に安定した状態で行えるクロスヘム形成装置100を提供することができるのである。
【0073】
(削除)
【0074】
そして、請求項3に係るクロスヘム形成装置100は、請求項1または請求項2のクロスヘム形成装置100について、
「クロスヘム形成部30に、裁断部20にて裁断されたタオル材60aにおける連続部60cの各クロスヘム部を独立して整形する耳張り装置31を、タオル材60aの各クロスヘム部に対応すべく位置調整自在に設けるとともに、これら各耳張り装置31がそれぞれ独立して機能するようにした」
から、上述した目的が達成できる他、さらに、複数のタオル材60aについてのクロスヘム部の美麗な同時仕上げを確実に行うことができるとともに、このクロスヘム部の美麗な仕上げを、一つのタオル材60aについても選択的に行うことのできるクロスヘム形成装置100を提供することができて、タオル原反60Aの一反掛けを行う場合にも対処することができるのであり、請求項4に係るクロスヘム形成装置100は、この請求項3のクロスヘム形成装置100について、
「クロスヘム形成部30に設けた各耳張り装置31を、搬入部10の前梁に設けた布ガイド10bからの信号に応じて作動するようにしたこと」
から、タオル材60aについてのクロスヘム部の美麗な仕上げを、複数について行うのか、一つについて行うのかの選択を簡単な構成によって自動的に行うことのできるクロスヘム形成装置100を提供することができるのである。
【0075】
また、請求項5に係る発明においては、請求項1〜請求項4のクロスヘム形成装置100について、
「縫製部40に、各クロスヘム部をタオル材60a毎に独立して押圧するクロスヘムラック41を設けるとともに、当該縫製部40に設けたミシン42に対して最初に搬入されてきたタオル材60aの縫製始端までの距離と、当該タオル材60aの縫製終端までの距離との演算によって、次段以降のクロスヘムラック41の駆動制御を行うようにしたこと」
に構成上の特徴があり、これにより、上記各目的を達成できる他、タオル材60aが複数送られてくる場合は勿論、1つのタオル材60aが送られてくる場合についても、そのクロスヘム部をクロスヘム63とするミシン42による縫製を、複数本のクロスヘムラック41の選択的作動によって確実に行えるクロスヘム形成装置100を提供する行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクロスヘム形成装置の全体斜視図である。
【図2】 同クロスヘム形成装置の正面図である。
【図3】 同クロスヘム形成装置の概略平面図である。
【図4】 同クロスヘム形成装置の搬入部における搬入位置修正バーを示す側面図である。
【図5】 同搬入位置修正バーの正面図である。
【図6】 同クロスヘム形成装置の搬入部における搬入位置修正バー、変位検知スイッチ、及び布ガイドとの位置関係を概略的に示す側面図である。
【図7】 図6に示した各部材間の作動関係を概略的に示すフローチャートである。
【図8】 同搬入部の前梁に設けた布ガイドを示すもので、図10中の1−1線に沿ってみた断面図である。
【図9】 同布ガイドの前梁に取り付ける前の状態を示す断面図である。
【図10】 同布ガイドの拡大平面図である。
【図11】 同布ガイドの固定用マグネット側からみた背面図である。
【図12】 同クロスヘム形成装置のクロスヘム形成部における耳張り装置の配置位置を示す正面図である。
【図13】 同耳張り装置の拡大斜視図である。
【図14】 同クロスヘム形成装置の縫製部におけるクロスヘムラックを示すもので、図15中の2−2線に沿ってみた部分拡大断面図である。
【図15】 各クロスヘムラックの正面図である。
【図16】 本発明に係るクロスヘム形成装置によって形成されるタオルの平面図である。
【図17】 同クロスヘム形成装置に使用されるタオル原反の部分平面図である。
【符号の説明】
100 クロスヘム形成装置
110 案内テーブル
10 搬入部
10a 搬入位置修正バー
10b 布ガイド
11 流体圧シリンダ
12 変位検知スイッチ
13 前梁
14 マグネットスイッチ
14a マグネット
15 ガイド面
16 固定用マグネット
17 原反供給ローラ
18 ガイド板
19 ピン
20 裁断部
30 クロスヘム形成部
31 耳張り装置
32 ネジ軸
32a ナット
40 縫製部
41 クロスヘムラック
41a 連結部材
42 ミシン
43 シリンダ
44 ステッピングモータ
45a タイミングプーリ
45b タイミングベルト
46 移動体
47 案内体
48 ガイドレール
50 タオル搬出部
60 タオル
60A タオル原反
60a タオル材
60b タオル部
60c 連続部
61 サイドヘム
62 パイル部
63 クロスヘム

Claims (5)

  1. 長尺なタオル原反の複数を同時に搬入する搬入部と、前記各タオル原反の連続部を長尺方向と直交する方向に同時にクロスカットして複数のタオル材を切り出す裁断部と、これら各タオル材の両端に残存している前記連続部を折り込んで縫製前のクロスヘム部を同時に形成するクロスヘム形成部と、前記クロスヘム部に縫製を施してクロスヘムとして完成する縫製部とを備えて、搬入されてきた複数のタオル原反から、クロスヘムが完成されたタオルを連続的に形成するようにしたタオルのクロスヘム形成装置において、
    前記搬入部の前梁に布ガイドを取付・取外し自在に設け、この布ガイドの両側のガイド面によって、前記複数のタオル原反の互いに対向するサイドヘムの端縁を案内するとともに、その存在の有無によって、前記搬入部に搬入される前記タオル原反の数を、少なくとも前記クロスヘム形成部に伝達するようにしたことを特徴とするタオルのクロスヘム形成装置。
  2. 前記搬入部に、これに搬入されてくる前記タオル原反の数だけの搬入位置修正バーを互いに略平行に配置して、これら各搬入位置修正バーの両端を前記タオル原反の搬入方向に対して進退させることにより、前記各タオル原反の搬入位置修正を各タオル原反毎に独立して行えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のタオルのクロスヘム形成装置。
  3. 前記クロスヘム形成部に、前記裁断部にて裁断されたタオル材における連続部の各クロスヘム部を独立して整形する耳張り装置を、前記タオル材の各クロスヘム部に対応すべく位置調整自在に設けるとともに、これら各耳張り装置がそれぞれ独立して機能するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のタオルのクロスヘム形成装置。
  4. 前記クロスヘム形成部に設けた各耳張り装置を、前記搬入部の前梁に設けた布ガイドからの信号に応じて作動するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のタオルのクロスヘム形成装置。
  5. 前記縫製部に、各クロスヘム部を前記タオル材毎に独立して押圧するクロスヘムラックを設けるとともに、当該縫製部に設けたミシンに対して最初に搬入されてきた前記タオル材の縫製始端までの距離と、当該タオル材の縫製終端までの距離との演算によって、次段以降のクロスヘムラックの駆動制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のタオルのクロスヘム形成装置。
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