JP3763616B2 - 振出式中通し竿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸芯方向中程にリールからの釣糸を導入する糸導入孔を有する元竿に対して、後端開口を糸導入口とする中間竿と穂先とを仕舞い状態に収納可能に構成する振出式中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の中通し竿用の糸導入孔に装着されている糸案内リングにおいては、糸導入孔の縁部より竿の外面に突出しているものはなく、竿の外周面と内周面とに亘る竿の厚みに相当する厚みで設けていただけである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、糸案内リングの竿の径方向に沿った厚さが、糸導入孔の厚みと略変わらないものとなり、糸を案内する面に大きな湾曲面を形成できなかった。
そうすると、仕掛けを装着した状態で中間竿や穂先を元竿内に仕舞う際に、中間竿の糸導入口が元竿の糸導入孔を通り越してさらに尻栓側に入り込んで行くと、リールから糸導入孔に入って中間竿の後端糸導入口に向かう状態で、糸案内リングの内面に沿って略300°位に曲げられる。その場合に、糸導入ガイドに設けられた湾曲面が小さな半径のものにならざるを得ないので、この部分で大きな摺動抵抗が作用し、釣糸を傷める等の問題があった。
また、仕舞い状態から中間竿や穂先を引き出して釣使用状態に切り換える場合に、糸導入孔と糸導入口とで大きく曲げられている釣糸を引き延ばし大きな摺動抵抗を生じないように、元上を先ず引き出した後細い径の竿を穂先竿まで順次引き出すようにしていた。
しかし、この場合には糸の摺動抵抗が少ない面では問題は少ないのであるが、元上から引き出す場合には、竿を延ばす為の握り換えや足元スペースが大きく必要になるといった問題がある。つまり、元竿から元上を引き出す場合には、元竿の玉口を一方の手で握って他方の手で元上の玉口部分から順次尻部を握り変えて引き出して行き最後に引き出し状態を固定する為に強く引き出して固定する。そして、次に細い竿が穂先だとするとその穂先を引き出す際には、元上の玉口位置が元竿の玉口を握っている一方の手から元上の竿長さ分だけ離れた位置になるので、その元上の玉口部分を一方の手で握ることのできる手元位置まで移動させることが必要である。そうすると、元竿の竿尻部分が釣り人の足元より離れる必要がある為に、元竿が移動して載置されるだけのスペースが必要となる。
元竿や元上の竿長さが1mより短い場合にはまだ対処できるのであるが、1m以上になると、大きなスペースが必要となり、例えば、釣り人一人がやっと立てる位のスペースしか確保できないことの多い磯釣等においては、竿の延ばすだけの作業が大きな負担になることがあった。
もし、通常釣り人が行っているように穂先竿から引き出すとすると、糸導入孔と糸導入口での摺動抵抗が大きいので、穂先竿が引き出されて前方に移動する際に穂先竿の移動に伴って釣糸が穂先竿の内面との摩擦によって引きずられてリールより繰り出されるとしても、釣糸に大きな引張力が作用することになり、釣糸が切断するか、又は、穂先竿が切損するかいずれかであった。また、糸導入孔と糸導入口での摺動抵抗が大きくて穂先竿が前方に移動しようとする際にリールから釣糸が繰り出されないとすると、トップガイドより垂らされている仕掛けがトップガイドに近ずくように引き上げられなければならないが、この場合には穂先竿自身に大きな曲げ力が作用することになり、穂先竿が耐えられないことは明白である。
【0004】
請求項1の発明の目的は、糸導入ガイドでの摺動抵抗を低減して、円滑な中間竿等の収納引き出しを行えるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の発明による特徴構成は、軸芯方向中程にリールからの釣糸を導入する糸導入孔を有する元竿に対して、後端開口を糸導入口とする中間竿と穂先竿とを、前記糸導入口が前記糸導入孔より尻部側へ入り込む仕舞い状態に収納可能に構成する振出式中通し竿であって、
前記糸導入孔及び糸導入口の縁部に夫々耐摩耗性の高い第1、第2糸案内リングを装着するとともに、前記糸導入孔の縁部に装着する前記第1糸案内リングに、前記糸導入孔の縁部より竿の外周面に突出する外側部分と前記元竿の内周面に至る内側部分とを設け、前記仕舞い状態において、前記外側部分における、前記リールからの釣糸を前記糸導入孔に摺接案内する第1外側角部相当位置に、及び、前記内側部分における、前記第1外側角部相当位置から後方の前記糸導入口に向けて釣糸を摺接案内する第1内側角部相当位置に、湾曲面を形成し、
前記第1内側角部(6B)相当位置に設けてある湾曲面(R2)は、前記第1外側角部(6A)相当位置に設けてある湾曲面(R1)より大きい湾曲である点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0006】
〔作用〕
つまり、元竿の糸導入孔に装着した糸導入ガイドが、糸導入孔の縁部より外方に突出する外側部分を有しているので、元竿の内周面までに至る内側部とその外側部とで竿の径方向に沿った厚みが厚いものとなり、この厚みにおける外側の角部(第1外側角部相当位置)と内側の角部(第1内側角部相当位置)とに湾曲面を設けてあるので、これら両湾曲面によって案内される釣糸がトータルとして300°近く曲げられるにしても2箇所において徐々に曲げられるので曲げが急激なものにならず穏やかに曲げられるので、摺動抵抗は従来よりは小さくなる。
これによって、通常の振出竿において行っているように穂先竿から引き出すことができる。つまり、仕舞った状態にある竿を縦向きにして元竿を足元に載置し、一方の手を元竿の玉口部位に添えて他方の手を穂先竿に添えて穂先竿から引き出して行く。穂先竿が引き出されると同時に穂先竿の内部に位置する釣糸がその竿内部との摩擦によってともに引き出されていく。この場合に、糸案内リングでの摺動抵抗が小さい分だけ穂先竿が引き出される際に釣糸が及ぼす反力も小さくなり、穂先竿に異常な荷重が作用したり釣糸が切断するような抵抗は作用しない。
次に、穂先竿より大径の竿が元上だとすると、一方の手は元竿の玉口部位に添えたまま、他方の手を元上の玉口部位に添えてその元上を引き延ばして行くだけでよい。そうすると、足元に載置した元竿の竿尻位置を移動させる必要がないので、引き延ばし操作が容易に行える。
〔効果〕
したがって、中間竿等を元竿内に仕舞う際及び引き出す際にも、釣糸及び穂先竿に大きな抵抗を掛けることなく操作が行えるとともに、引き出す操作も容易に行うことができる。
【0007】
請求項2の発明の目的は、請求項1の目的と同様である。
【0008】
〔構成〕
請求項2の発明による特徴構成は、請求項1の発明による構成において、前記糸導入口に対する第2糸案内リングを、前記竿自体の後端より後方に突出する状態で、かつ、竿自体の外面位置と、竿自体の内面よりさらに小径位置とに亘る形状で形成して前記糸導入口の縁部に装着するとともに、前記第2糸案内リングにおける、前記第1内側角部相当位置で案内された釣糸を前記糸導入口に向けて摺接案内する第2外側角部相当位置と、前記第2外側角部相当位置を通過した釣糸を前記糸導入口より前記中間竿内部に導入すべく摺接案内する第2内側角部相当位置とに、湾曲面を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0009】
〔作用・効果〕
第2糸案内リングにおいても釣糸の摺接抵抗をより低減できる構成となっているので、中間竿から仕舞い状態に切り換えて行く際にもかつ仕舞い状態から引き出して行く際にも、釣糸及び穂先竿等を傷めることなく容易迅速に行えるようになった。
【0010】
請求項3の発明の目的は、請求項2にかかる目的と同様である。
【0011】
〔構成〕
請求項3の発明による特徴構成は、請求項1又は2の発明による構成において、前記元竿の尻部内面に、この元竿内に収納された中間竿の前記第2糸案内リングに接当して前記元竿の尻部との間隔を設ける間隔形成具を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0012】
〔作用・効果〕
この間隔形成具によって、仕舞い状態において中間竿の糸導入口が不測に元竿の尻部に接触して、第2糸案内リングで案内されている糸を挟み込んで傷める、又は、穂先竿を引き出す際に大きな摺動抵抗となる、といった不都合な事態を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、リールからの糸を元竿内に導入する糸導入孔の縁部に装着する耐摩耗性の第1糸案内リングを次のように構成する。つまり、第1糸案内リングは、糸導入孔より突出する外側部と、糸導入孔の内面に沿って竿の内周面に至る内側部とを有し、その外側角部と内側角部とに湾曲面を形成して糸の摺動抵抗を低減する構成を採っている振出式中通し竿を構成したものである。
【0014】
糸導入ガイドとしては、元上の後端開口にも元上の竿自体より後方に突出するとともに、竿自体の外面から内面に亘る状態で第2糸導入ガイドを設け、この第2糸導入ガイドにおける外側角部と内側角部とに、湾曲面を形成して、穂先竿が仕舞い状態から引き出される際に、釣糸もともにリールより円滑に引き出されるようにして、穂先竿に無理な力が作用しない状態で竿を伸張状態にできるように構成する。
【0015】
元竿の尻部内面には、円周方向複数箇所に元上の後端開口に取り付けた第2糸導入ガイドに接当して尻部と元上後端との間隔を設定する突起状の間隔設定具を設けてあり、これによって、意識せずに元上を収納したとしても、元上後端開口より内部に導入されている釣糸が第2糸導入ガイドと尻部とに挟まれるような状態にならないように構成してある。
【0016】
【実施例】
本願考案に係る振出式中通し竿について説明する。
図2に示すように、リール載置部1と、そのリール載置部1に取付られたリールAから繰り出される釣糸aを内部経路bに導入する糸導入孔2Aとを設けた元竿2に、中間竿としての元上3、中間竿としての中竿4、及び、先端にトップガイド5Aを有する穂先竿5を振出式に繋いで中通し竿を構成してある。
【0017】
図1に示すように、元竿2の糸導入孔2Aと元上3の後端に開口する糸導入口3Aには、耐摩耗性の高いセラミック製の糸案内リング6,7を設けてある。糸導入孔2Aに装着される糸案内リング6を第1糸案内リング6、糸導入口3Aに装着される糸案内リング7を第2糸案内リング7と称する。
【0018】
第1糸案内リング6について説明する。図4に示すように、第1糸案内リング6は、糸導入孔2Aのリール載置部側の半周部位に亘る円周長で設けてあり、糸導入孔2Aの縁部表面より突出する外側部6Aと糸導入孔2Aの内縁面に沿って設けられ元竿2の内周面に至る内側部6Bとを設け、図3ないし図4に示すように、前記外側部6Aと前記内側部6Bとの糸aを案内する第1内外側角部相当位置に、湾曲面R1,R2を形成してある。二つの内外側角部相当位置に設けられた湾曲面R1,R2は、同一の曲率で形成してあり、二つの内外側角部相当位置を結ぶ部分を含めて、同一曲率で連続に繋がる湾曲面に形成してある。
【0019】
基本的な第1案内リング6の構成としては、上記のようなものであるが、図5に示すように、外側部6Aの外側角部相当位置に設けてある湾曲面R1は導入する糸aの屈折角が余り大きくはならないので小さな湾曲でよく、内側部6Bの内側角部相当位置に設けてある湾曲面R2は糸aの屈折角が外側部6Aの場合より大きくなるので、大きな湾曲を設けてもよい。
また、図6に示すように、二つの内外側角部相当位置を結ぶ部分6Cは直線であってもよい。
第1糸案内リング6の材質としては、セラミック以外に同様の耐摩耗性を施した表面硬度を有するものであれば、金属を使用してもよい。また、第1糸案内リング6としては、左右幅の中心位置にローラや球といった遊転するものを介装して、このローラ等で糸を案内するようにしてもよい。
【0020】
次に、元上3の後端開口部位に形成された糸導入口4Aに装着される第2糸案内リング7について説明する。
図7に示すように、第2糸案内リング7を前記竿自体の後端より後方に突出する状態で、かつ、竿自体の外周面と内周面より小径位置とに亘る状態で装着するとともに、前記第2糸案内リング7における元上3の外周面に相当する第2外側角部相当位置と前記小径位置に相当する第2内側角部相当位置とに、湾曲面R3,R4を形成してある。二つの第2内外側角部相当位置に設けられた湾曲面R3,R4は、同一の曲率で形成してあり、二つの第2内外側角部相当位置を結ぶ部分を含めて、同一曲率で連続に繋がる湾曲面に形成してある。
【0021】
基本的な第2案内リング7の構成としては、上記のようなものであるが、図8に示すように、第2外側角部相当位置に設けてある湾曲面R3は導入する糸aの屈折角が余り大きくはならないので小さな湾曲でよく、第2内側角部相当位置に設けてある湾曲面R4は糸aの屈折角が大きくなるので、大きな湾曲を設けてもよい。
また、図9に示すように、二つの第2内外側角部相当位置を結ぶ部分は直線であってもよい。
この第2案内リング7の形状としては、必ずしも、上記のような構造を採る必要はなく、従来一般に使用されているように、元上3の外周面には達することはなく、第2内側角部相当位置にのみ設けるような構成を採ってもよい。
【0022】
次に、元竿2の尻部構造について説明する。図1に示すように、元竿2の後端に金属製の尻リング8を固着するとともに、この尻リング8に尻栓9を螺着し、尻栓9と尻リング8とで竿受け止め板10を挟み込み固定している。竿受け止め板10は樹脂製の円盤であり、円筒部材の一端に糸aを通過させるための切欠き10aを周方向複数箇所に設けて、元上3の第2糸案内リング7との間隔をあける間隔形成具となっている。第2糸案内リング7によって案内される糸aは、切欠き10aの間を通るので、挟み込まれることはない。間隔形成具としては切欠き10aではなく、元竿2の内部空間に向けて突起10Aを周方向複数箇所に設けてもよい。但し、切欠き10aを設けるものは突起10Aの場合に比べて円筒部材が基本的構成を担うので、強度的に強いものである。反対に、スポンジをブロック状に形成したものを使用してもよい。この場合には、ブロック状平面と第2糸案内リング7が接着するがブロックがスポンジであるので、糸aの移動についてはさほど抵抗とはならない。スポンジ製ブロックを間隔形成具10として使用した場合には、製作構造が簡単である。
【0023】
以上のような構成を採る振出式中通し竿は次のような使用形態で使用される。つまり、図2(イ)に示すように、仕掛けを取り付けた状態で元上3、中竿4、穂先竿5を元竿2内に収納して、仕舞い状態とする。この仕舞い状態より引き出す場合には、まず、穂先竿5を引き出す。この際に、釣糸aがリールから引き出されないとすると、穂先竿5が引き出されるに伴って仕掛けがトップガイド5Aに近接する状態に上昇しなけばならないが、実際には、穂先竿5と釣糸a、特に、トップガイド5Aと釣糸aとの摺動抵抗が大きいために、その大きな抵抗に打ち勝って穂先竿5Aを移動させる必要がある。しかし、大きな抵抗に打ち勝つだけの操作力を加えると穂先竿5自体が細く曲がり易いものであるために、穂先竿5が引き出されるとともに釣糸aがリールAより繰り出される必要がある。その場合に、第1、第2糸案内リング6,7での摺動抵抗が小さくなっているので、第1糸案内リング部位と第2糸案内リング部位との二段の折り返し部分があっても、円滑に糸aを繰り出すことができ、穂先竿5を伸張させることができる。 これによって、元竿2の尻栓9を足元に載置して竿を縦向きにした状態で穂先竿5から順番に引き出して行くことができる。
【0024】
上記ような振出構成を採る中通し竿において元竿2より元上3等を一段だけ引き延ばした状態で糸通しを行うには、図10に示すように、道糸aの先端に糸通し用のワイヤ12を連結し、このワイヤ12を元竿2の糸導入孔2Aより装入し穂先竿5の内部空間を通してトップガイド5Aより抜き出し、ワイヤ12の先端が糸導入孔2Aの位置まで垂れ下がって達するように、ワイヤ12の長さを伸張状態にある元上3の長さの2倍の長さにする。これによって、元竿2の糸導入孔2Aの部位から移動することなく糸aの挿通作業を行うことができ、ワイヤ12の先端が糸導入孔2Aの位置まで達すると、適当な治具、例えば、自動糸巻き取り機等で巻き取る。そうすると、従来のように、ワイヤ12を元上3の長さに相当する長さの場合には、ワイヤ12の先端がトップガイド5Aより出てきた状態で、ワイヤ12が戻らないように糸導入孔2Aにおいて一方の手でワイヤ12を押さえ、他方の手でワイヤ12先端を引き出すことが必要であるが、元上3の長さが両手を広げた間隔より大きくなると、実質的に対応できないこともあり、このような状況を打開する方法としてワイヤ12を二倍にすることにした。
〔別実施例〕
▲1▼ 内部経路に、釣糸aが移動する場合に摺動抵抗を低減するために、セラミック製のリング11等を装着するが、竿が振出式であるので、各竿の長さと装入されるリング11との関係を次のように設定するとよい。図11に示すように、まず、振出式の竿であるから、小径の竿が大径の竿内にその大径の竿の後端開口より挿入されることになるので、穂先竿5以外の竿では、リング11を装入する位置は各竿の後端部に限定される。
この原則に基づいて穂先竿5から構成すると、穂先竿5は自身の内部空間に竿を装入することはないので、リング11の装入はその数においても位置においても任意である。したがって、穂先の先端部においては、スパイラル状のものを装入してもよい。
次に、中竿4を構成する2番竿4Aから5番竿4Dまでは、自身より小径竿を内部経路に装入する必要があるので、後端近くでのみリング11を装着する。ただし、2番竿4A、3番竿4B、4番竿4Cは竿径が細いのでリング11で糸aを支持しなければ摺動抵抗が大きくなるところから、各竿4A,4B,4Cの全長は短くしてある。これによって、竿毎に複数のリング11を装入しなくても、必要な間隔でリング11を配置することができる。
5番竿4Dと元上3とは比較的大径であるところから、後端にリング11を装入している点は変わらないが、竿長は長く採ってある。
このように各竿の長さをリング11の必要設置間隔に対応して設定することによって、糸の摺動抵抗を低減した竿を構築できる。
▲2▼ 第2糸案内リング7を設ける後端開口3Aとしては、中間竿としての元上3以外の他の中竿4の開口であってもよい。
▲3▼ 中間竿としては、元上3と中竿4とで構成されるが、中間竿を有していない場合には、穂先竿5の後端開口に第2糸案内リング7を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕舞い状態にした中通し竿を示す縦断側面図
【図2】(イ) 中通し竿の仕舞い状態を示す側面図
(ロ) 中通し竿を引き延ばした状態を示す側面図
【図3】糸導入孔を示す平面図
【図4】糸導入孔を示す縦断側面
【図5】糸導入孔に装着された第1糸案内リングの別実施形態を示す縦断側面図
【図6】糸導入孔に装着された第1糸案内リングの別実施形態を示す縦断側面図
【図7】糸導入口に装着された第2糸案内リングを示す縦断側面図
【図8】糸導入口に装着された第2糸案内リングの別実施形態を示す縦断側面図
【図9】糸導入口に装着された第2糸案内リングの別実施形態を示す縦断側面図
【図10】(イ) 中通し竿に糸通し用ワイヤを挿通する前の状態を示す側面図
(ロ) 中通し竿に糸通し用ワイヤを挿通した後の状態を示す側面図
【図11】中通し式振出竿の別実施構造を示す側面図
【符号の説明】
2 元竿
2A 糸導入孔
3 元上(中間竿)
3A 糸導入口
5 穂先竿
6 第1糸案内リング
6A 外側部
6B 内側部
7 第2糸案内リング
10 間隔形成具
a 釣糸
Claims (3)
- 軸芯方向中程にリールからの釣糸を導入する糸導入孔を有する元竿に対して、後端開口を糸導入口とする中間竿と穂先竿とを、前記糸導入口が前記糸導入孔より尻部側へ入り込む仕舞い状態に収納可能に構成する振出式中通し竿であって、
前記糸導入孔及び糸導入口の縁部に夫々耐摩耗性の高い第1、第2糸案内リングを装着するとともに、前記糸導入孔の縁部に装着する前記第1糸案内リングに、前記糸導入孔の縁部より竿の外周面に突出する外側部分と前記元竿の内周面に至る内側部分とを設け、前記仕舞い状態において、前記外側部分における、前記リールからの釣糸を前記糸導入孔に摺接案内する第1外側角部相当位置に、及び、前記内側部分における、前記第1外側角部相当位置から後方の前記糸導入口に向けて釣糸を摺接案内する第1内側角部相当位置に、湾曲面を形成し、
前記第1内側角部(6B)相当位置に設けてある湾曲面(R2)は、前記第1外側角部(6A)相当位置に設けてある湾曲面(R1)より大きい湾曲である
ことを特徴とする振出式中通し竿。 - 前記糸導入口に対する第2糸案内リングを、前記竿自体の後端より後方に突出する状態で、かつ、竿自体の外面位置と、竿自体の内面よりさらに小径位置とに亘る形状で形成して前記糸導入口の縁部に装着するとともに、前記第2糸案内リングにおける、前記第1内側角部相当位置で案内された釣糸を前記糸導入口に向けて摺接案内する第2外側角部相当位置と、前記第2外側角部相当位置を通過した釣糸を前記糸導入口より前記中間竿内部に導入すべく摺接案内する第2内側角部相当位置とに、湾曲面を形成してある請求項1記載の振出式中通し竿。
- 前記元竿の尻部内面に、この元竿内に収納された中間竿の前記第2糸案内リングに接当して前記元竿の尻部との間隔を設ける間隔形成具を設けてある請求項1又は2に記載の振出式中通し竿。
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