JP3760465B2 - 渦流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体の流量を測定する渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、流体が流れる測定管と、この測定管内に渦を発生させる渦発生体と、この渦発生体が発生する渦によって生ずる応力が作用する応力作用部と、この応力作用部に作用する応力を検出する応力検出部とを備える渦流量計が知られている。従来の渦流量計には、応力検出部によってトルクを検出する方式と曲げを検出する方式とがあり、トルクを検出する方式は曲げを検出する方式に比べて、配管の振動による影響を受け難いという長所がある。従来の渦流量計では、測定管内の流体の流れを止めずに、応力検出部を応力作用部から着脱可能な構造(Online Sensor Replaceable)にする必要があった。このために、応力検出部を応力作用部に溶接や接着によって固定することができず、応力作用部に応力検出部を押し付けて、応力作用部から応力検出部に面接触によって摩擦力を伝達していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図4は、渦流量計(比較例1)を示す断面図であり、図4(B)は図4(A)のIV−IVB線で切断した状態を示す断面図である。
図4に示す渦流量計101は、流体Fが流れる測定管102と、断面形状が台形の渦発生体103と、この渦発生体103の上部に一体に形成され、収容部(POT)104aを有する応力作用部104と、この収容部104aの底面104bに押し付けられる突起部105aを有する応力検出部(トルクセンサ)105とを備えている。
【0004】
図5は、渦流量計(比較例2)を示す断面図であり、図5(B)は図5(A)のV−VB線で切断した状態を示す断面図である。
図5に示す渦流量計201は、流体Fが流れる測定管202と、断面形状が台形の渦発生体203と、この渦発生体203の下流に配置されたベーン(受圧板)203aと、このベーン203aの上部に一体に形成され、収容部(POT)204aを有する応力作用部204と、この収容部204aの底面204bに押し付けられる突起部205aを有する応力検出部(トルクセンサ)205とを備えている。
【0005】
図6は、渦流量計(比較例1,2)の応力作用部に応力検出部を固定した状態を示す断面図である。
図4及び図5に示す渦流量計101,201では、応力作用部104,204に作用するねじり応力(トルク)を応力検出部105,205に損失なく伝達するために、応力検出部105,205を底面104b,204bにかなりの大きさの荷重を加えて押し付ける必要がある。
【0006】
図7は、渦流量計(比較例3)を示す断面図である。
図7に示す渦流量計301は、応力作用部304から応力検出部305にねじり応力を伝達する応力伝達部(トルク伝達ピン)309a,309bを応力作用部304と応力検出部305との間に備える。しかし、このような渦流量計301では、底面304bに形成された穴304e,304fとトルク伝達ピン309a,309bとの間に間隙(クリアランス)があると、応力作用部304から応力検出部305にねじり応力を伝達することができず検出感度が低下する可能性がある。このために、微小なトルク変動を伝達するためには、ある程度の大きさの荷重を加えて、トルク伝達ピン309a,309bを穴304e,304fに圧入する必要がある。
【0007】
しかし、図4〜図7に示す渦流量計101,201,301では、応力作用部104,204,304から応力検出部105,205,305にねじり応力以外の曲げ応力などが伝達される可能性がある。このために、ねじり方向以外の振動を応力検出部105,205,305が検出し出力する可能性がある。また、図4〜図6に示す渦流量計101,201では、応力検出部105,205と底面104b,204bとの平行度が不十分であると、収容部104a,204aの深さと突起部105a,205aの長さとの差(締め代)が不均一になる。その結果、応力検出部105,205と底面104b,204bとの全面でトルクが伝達されず、これらの回転軸がずれてノイズを発生する原因になる可能性がある。
【0008】
図8は、渦流量計(比較例4)を示す断面図である。
図8に示す渦流量計401は、応力作用部404から応力検出部405にねじり応力のみを伝達し、ねじり応力以外の応力を吸収する応力吸収部409を応力作用部404と応力検出部405との間に備える。このために、この渦流量計401は、渦流量計101,201,301に比べて耐振性能をより一層向上させることができる。ここで、応力吸収部409は、図8に示すように、ねじり剛性が強く曲げ剛性が弱いベローズ型カップリングや、図示しない板ばね型カップリング、スリット型カップリング、ダイアフラム型カップリング、オルダム型カップリング、十字自在継手型カップリングなどである。
【0009】
しかし、ベローズ型カップリング、板ばね型カップリング、スリット型カップリング及びダイアフラム型カップリングでは、荷重を加える軸線方向(長さ方向)における剛性が弱いために、面圧を加えたりピンを圧入することが困難である。一方、オルダム型カップリング及び十字自在継手型カップリングでは、荷重を加える軸線方向における剛性が強いために、面圧を加えたりピンを圧入することができる。しかし、これらのカップリングは、構造上、スライダやピンとの連結部に間隙があり、微小なトルク変動を伝達するのが困難である。
【0010】
この発明の課題は、流体の流量を精度よく測定することができる渦流量計を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定するものではない。
(クレーム1)流体の流量を測定する渦流量計であって、前記流体が流れる測定管(2)と、前記測定管(2)内に渦を発生させる渦発生体(3)と、前記渦によって生ずる応力が作用する応力作用部(4)と、前記応力作用部(4)に作用するねじり応力を検出する応力検出部(5)と、前記応力作用部(4)に対する前記応力検出部(5)の傾きを吸収し、前記ねじり応力を前記応力検出部(5)に伝達し、前記応力作用部(4)と前記応力検出部(5)との間に長さ方向の両端部が挟み込まれる応力伝達部(6)とを備え、前記応力作用部(4)は、前記測定管(2)の外側に着脱可能なように前記応力検出部(5)を収容する収容部(4a)と、前記収容部(4a)と一体に形成され前記応力検出部(5)との間で前記応力伝達部(6)を加圧する底面(4b)と、前記収容部(4a)と一体に形成され前記収容部(4a)を前記測定管(2)に固定するフランジ部(4c)とを備え、前記応力検出部(5)は、前記収容部(4a)内に収容される突起部(5a)と、前記フランジ部(4c)と接合する接合部(5b)とを備えることを特徴とする渦流量計。
(クレーム2)前記応力伝達部(6)は、中心部に形成された軸部(6a)と、その外周面に異なる方向から複数段に形成されたスリット部(6b,6c,6d,6e)とを備えることを特徴とする(クレーム1)に記載の渦流量計。
(クレーム3)前記応力伝達部(6)は、前記突起部(5a)と密着する密着面(6f)と、前記底面(4b)と密着する密着面(6g)とを備えることを特徴とする(クレーム2)に記載の渦流量計。
(クレーム4)前記スリット部(6b,6c,6d,6e)は2段に形成され、一方の前記スリット部(6b,6c)は前記応力伝達部(6)に対して同一平面内で互いに対向する方向から形成され、他方の前記スリット部(6d,6e)は前記一方のスリット部(6b,6c)が形成されている平面と平行な平面内で、前記一方のスリット部(6b,6c)に対して略90度ずらして互いに対向する方向から形成されることを特徴とする(クレーム3)に記載の渦流量計。
(クレーム5)前記測定管(2)は貫通孔(2b)が形成され、前記応力作用部(4)は前記貫通孔(2b)を塞ぎ、前記応力作用部(4)は前記貫通孔(2b)に挿入され薄肉円筒に形成され、前記フランジ部(4c)は前記測定管(2)の外周面に固定され、前記応力伝達部(6)は可撓性弾性部材で形成されることを特徴とする(クレーム4)に記載の渦流量計。
また、本発明の実施例は、流体(F)の流量を測定する渦流量計であって、前記流体が流れる測定管(2)と、前記測定管内に渦を発生させる渦発生体(3)と、前記渦発生体が発生する渦によって生ずる応力が作用する応力作用部(4)と、前記応力作用部に作用する応力のうちねじり応力を検出する応力検出部(5)と、前記応力作用部に対する前記応力検出部の傾きを吸収し、前記応力作用部に作用するねじり応力を前記応力検出部に伝達する応力伝達部(6)とを含む渦流量計である。
【0012】
さらに、本発明の実施例は、前記応力作用部は、前記応力検出部との間で前記応力伝達部を加圧する底面(4b)を有し、前記応力検出部が前記測定管の外側に着脱可能なようにこの応力検出部を収容する収容部(4a)を備えることを特徴とする渦流量計である。
【0013】
また、本発明の実施例は、前記応力伝達部は、前記応力検出部に作用するねじり応力以外の応力を吸収することを特徴とする渦流量計である。
【0014】
さらに、本発明の実施例は、前記応力伝達部は、ねじり剛性が強く曲げ剛性が弱い可撓性弾性部材(6)であり、前記可撓性弾性部材は、前記応力作用部と前記応力検出部との間に長さ方向の両端部(6f,6g)が挟み込まれていることを特徴とする渦流量計である。
【0015】
また、本発明の実施例は、前記可撓性弾性部材は、この可撓性弾性部材の中心部に形成された軸部(6a)と、この可撓性弾性部材の外周面に形成されたスリット部(6b,6c,6d,6e)とを含むことを特徴とする渦流量計である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る渦流量計を概略的に示す断面図である。図2は、この発明の実施形態に係る渦流量計を分解した状態を示す断面図である。
渦流量計1は、流体Fが流れる測定管2内に渦を発生させ、この流体Fの流量を測定する装置である。渦流量計1は、図1及び図2に示すように、測定管2と、渦発生体3と、応力作用部4と、応力検出部5と、応力伝達部6とを備えている。
【0017】
測定管2は、流体Fが流れる管路である。測定管2には、例えば、気体、液体、蒸気などの流体Fが通過する。測定管2は、例えば、ステンレス管などからなり、流体Fと接触する側の表面(接液面)がポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、フッ素系樹脂などによってライニングされている。測定管2には、内周面に取付穴2aが形成されており、この取付穴2aと対向する位置に測定管2を貫通する貫通孔2bが形成されている。
【0018】
渦発生体3は、測定管2内に渦を発生させる柱状物である。渦発生体3は、下端部が取付穴2aに固定され、上端部が応力作用部4を介して貫通孔2bに固定されており、測定管2内に両端固定されている。渦発生体3の形状は、カルマン渦が交互に剥がれて流れていく位置(剥離点)が一定であることが好ましく、流量の広い範囲で渦を安定的に発生させ、かつ、ストローハル数が一定になるように、鋭い縁部を有する形状(角柱)が好ましい。渦発生体の断面形状は、例えば、図1に示す台形の他に、三角形、四角形及びこれらの変形であるT字形などが好ましい。渦発生体3には、流れに対して直角の方向に、渦の発生及び放出によって交互に力(揚力)が作用する。
【0019】
応力作用部4は、渦発生体3が発生する渦によって生ずる応力が作用する部材である。応力作用部4は、流体Fの流れを止めずに応力検出部5及び応力伝達部6を交換可能なように、貫通孔2bを塞いで流体Fの漏れを防止する。応力作用部4は、図2に示すように、収容部4aと、底面4bと、フランジ部4cとを備えている。この第1実施形態では、応力作用部4は渦発生体3の上部に一体に形成されている。応力作用部4には、渦発生体3に揚力が加わると曲げ応力などが作用するとともに、渦発生体3の軸心回りにこの揚力によるトルクが加わるとねじり応力などが作用する。
【0020】
収容部4aは、応力検出部5が測定管2の外側に着脱可能なようにこの応力検出部5を収容する部分である。収容部4aは、貫通孔2bに挿入される薄肉円筒部である。底面4bは、応力検出部5との間で応力伝達部6を加圧する加圧面である。底面4bは、収容部4aと一体に形成されている。フランジ部4cは、収容部4aを測定管2に固定する固定部である。フランジ部4cは、収容部4aと一体に形成されており、測定管2の外周面に溶接され固定されている。
【0021】
応力検出部5は、応力作用部4に作用する応力のうちねじり応力を検出する部材である。応力検出部5は、例えば、圧電素子などの機械電気変換素子を有するトルクセンサである。応力検出部5は、圧電素子を左右対称に配置することでせん断応力を吸収して、ねじり応力による歪み(変形量)に応じた電気信号のみを出力する。応力検出部5は、収容部4a内に収容される円柱状の突起部5aと、フランジ部4cと接合する接合部5bとを備えている。
【0022】
図3は、この発明の実施形態に係る渦流量計における応力伝達部の全体図であり、図3(A)は正面図であり、図3(B)は側面図であり、図3(C)は平面図である。
応力伝達部6は、応力作用部4に対する応力検出部5の傾きを吸収し、応力作用部4に作用するねじり応力を応力検出部5に伝達するとともに、応力作用部4に作用するねじり応力以外の応力を吸収する部材である。応力伝達部6は、ねじり剛性が強く曲げ剛性が弱い可撓性弾性部材である。応力伝達部6は、図1及び図2に示すように、応力作用部4と応力検出部5との間に長さ方向の両端部が挟み込まれており、これらと密着する部分を介して応力作用部4側のトルク(ねじり応力)を応力検出部5側に伝達する。応力伝達部6は、図3に示すように、軸部6aと、スリット部6b,6c,6d,6eと、密着面6f,6gとを備えている。
【0023】
軸部6aは、可撓性弾性部材の中心部に形成された部分である。軸部6aは、中実丸棒状(円柱状)の可撓性伸縮部材をスリット加工したときに、加工されずに残った中心軸部分である。軸部6aは、軸線方向(長さ方向)の荷重や軸線回りのねじりに対して十分な剛性を有する。
【0024】
スリット部6b,6c,6d,6eは、可撓性弾性部材の外周面に形成された切欠部である。スリット部6b,6cは、可撓性伸縮部材に対して同一平面内で互いに対向する方向から形成されており、スリット部6d,6eは、スリット部6b,6cが形成されている平面と平行な平面内で、スリット部6b,6cに対して略90度ずらして互いに対向する方向から形成されている。スリット部6b,6c,6d,6eは、可撓性弾性部材の外周面に異なる方向から複数段(2段)に形成されており、スリット部6b,6cは上段に形成され、スリット部6d,6eは下段に形成されている。
【0025】
密着面6fは、突起部5aと密着する平面部分であり、密着面6gは、底面4bと密着する平面部分である。密着面6f,6gは、可撓性伸縮部材の両端面に形成されており、突起部5a及び底面4bと加圧接触し密着することで底面4bと突起部5aとを略平行にし、底面4bに対する突起部5aの傾きを吸収する。
【0026】
次に、この発明の実施形態に係る渦流量計の動作を説明する。
測定管2内に流体Fが流れると渦発生体3が渦を放出して、流体Fの流れに対して直角の方向の力が渦発生体3に交互に作用する。この力によって渦発生体3が左右に曲げられるとともに軸心回りにねじられると、応力作用部4には曲げ応力やねじり応力などが作用する。応力作用部4にねじり応力が作用すると、応力作用部4から応力検出部5に応力伝達部6がこのねじり応力を伝達する。ねじり応力の方向は渦が発生する度に逆向きになるために、このねじり応力(トルク信号)の方向を応力検出部5がカウントすることによって、渦の周波数(渦信号)が検出され流体Fの流量が測定される。
【0027】
この発明の実施形態に係る渦流量計には、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、応力作用部4に対する応力検出部5の傾きを応力伝達部6が吸収する。このために、突起部5aと底面4bとの平行度が不十分であっても、これらの傾きを応力伝達部6によって吸収することができるとともに、突起部5aと底面4bとの間に生ずる加圧力を安定化させることができる。その結果、突起部5aと底面4bとの傾斜によって発生する振動やノイズを軽減することができる。また、応力作用部4に応力検出部5を直接押し付ける場合に比べて、締め代と圧縮力との関係が緩やかになるために、収容部4aの深さや突起部4aの全長の寸法公差を厳しくする必要がなくなり加工が容易になる。
【0028】
(2) この実施形態では、応力検出部5が測定管2の外側に着脱可能なようにこの応力検出部5を収容部4aが収容する。このために、流体Fの流れを止めずに応力検出部5を交換することができる。
【0029】
(3) この実施形態では、応力伝達部6がねじり剛性が強く曲げ剛性が弱い可撓性弾性部材である。このために、応力作用部4に作用するねじり応力を応力検出部5に伝達することができるとともに、ねじり応力以外の曲げ応力やせん断応力などを吸収することができる。その結果、応力検出部5に伝達される曲げ応力などが少なくなって、振動に対するS/N比を改善することができる。
【0030】
(4) この実施形態では、可撓性弾性部材の中心部に軸部6aが形成されている。このために、応力伝達部6の軸線方向に加わる荷重を十分に弾性支持することができる。また、密着面6f,6gと底面4b及び突起部5aとの接触面における圧力が十分に高くなるとともに、応力伝達部6のねじり剛性が強くなり、応力作用部4から応力検出部5に損失なくトルクを伝達することができる。さらに、応力検出部5に加わる過大な圧縮応力を応力伝達部6によって容易に吸収することができる。
【0031】
(5) この実施形態では、可撓性弾性部材の外周面にスリット部6b,6c,6d,6eが形成されている。その結果、応力伝達部6の曲げ剛性が弱くなるために、ねじり応力以外の応力を吸収することができる。
【0032】
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、渦発生体3の上部に応力作用部4を一体に形成した渦流量計を例に挙げて説明したが、図5に示すように渦発生体3の下流に配置されたベーン(受圧板)の上部に応力作用部を一体に形成した渦流流量計についても、この発明を適用することができる。
【0033】
(2) この実施形態では、可撓性弾性部材にスリットを2段に形成した場合を例に挙げて説明したが、スリット加工の段数やスリットを形成する角度などはこれに限定するものではなく、任意に設定することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によると、応力作用部と応力検出部とに密着してこれらの傾きを吸収し、応力作用部に作用するねじり応力を応力検出部に応力伝達部が伝達するので、流量を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る渦流量計を概略的に示す断面図である。
【図2】この発明の実施形態に係る渦流量計を分解した状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施形態に係る渦流量計における応力伝達部の全体図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図であり、(C)は平面図である。
【図4】渦流量計(比較例1)を示す断面図であり、(B)は(A)のIV−IVB線で切断した状態を示す断面図である。
【図5】渦流量計(比較例2)を示す断面図であり、(B)は(A)のV−VB線で切断した状態を示す断面図である。
【図6】渦流量計(比較例1,2)の応力作用部に応力検出部を固定した状態を示す断面図である。
【図7】渦流量計(比較例3)を示す断面図である。
【図8】渦流量計(比較例4)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 渦流量計
2 測定管
3 渦発生体
4 応力作用部
4a 収容部
4b 底面
5 応力検出部
6 応力伝達部
6a 軸部
6b,6c,6d,6e スリット部
F 流体
Claims (5)
- 流体の流量を測定する渦流量計であって、
前記流体が流れる測定管(2)と、
前記測定管(2)内に渦を発生させる渦発生体(3)と、
前記渦によって生ずる応力が作用する応力作用部(4)と、
前記応力作用部(4)に作用するねじり応力を検出する応力検出部(5)と、
前記応力作用部(4)に対する前記応力検出部(5)の傾きを吸収し、前記ねじり応力を前記応力検出部(5)に伝達し、前記応力作用部(4)と前記応力検出部(5)との間に長さ方向の両端部が挟み込まれる応力伝達部(6)とを備え、
前記応力作用部(4)は、
前記測定管(2)の外側に着脱可能なように前記応力検出部(5)を収容する収容部(4a)と、
前記収容部(4a)と一体に形成され前記応力検出部(5)との間で前記応力伝達部(6)を加圧する底面(4b)と、
前記収容部(4a)と一体に形成され前記収容部(4a)を前記測定管(2)に固定するフランジ部(4c)とを備え、
前記応力検出部(5)は、
前記収容部(4a)内に収容される突起部(5a)と、
前記フランジ部(4c)と接合する接合部(5b)とを備える
ことを特徴とする渦流量計。 - 前記応力伝達部(6)は、
中心部に形成された軸部(6a)と、
その外周面に異なる方向から複数段に形成されたスリット部(6b,6c,6d,6e)とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の渦流量計。 - 前記応力伝達部(6)は、
前記突起部(5a)と密着する密着面(6f)と、
前記底面(4b)と密着する密着面(6g)とを備える
ことを特徴とする請求項2に記載の渦流量計。 - 前記スリット部(6b,6c,6d,6e)は2段に形成され、
一方の前記スリット部(6b,6c)は前記応力伝達部(6)に対して同一平面内で互いに対向する方向から形成され、
他方の前記スリット部(6d,6e)は前記一方のスリット部(6b,6c)が形成されている平面と平行な平面内で、前記一方のスリット部(6b,6c)に対して略90度ずらして互いに対向する方向から形成される
ことを特徴とする請求項3に記載の渦流量計。 - 前記測定管(2)は貫通孔(2b)が形成され、
前記応力作用部(4)は前記貫通孔(2b)を塞ぎ、
前記応力作用部(4)は前記貫通孔(2b)に挿入され薄肉円筒に形成され、
前記フランジ部(4c)は前記測定管(2)の外周面に固定され、
前記応力伝達部(6)は可撓性弾性部材で形成される
ことを特徴とする請求項4に記載の渦流量計。
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