JP3759993B2 - 出版物計測検品システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ピッキングされた出版物を計測して検品する出版物計測検品システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、出版物の配送センターにおいて、EOS(電子受発注システム)により各店舗から発注された各種の出版物を、作業者が注文数量だけ出版物保管棚から取り出して取りそろえるピッキングシステムを用いる場合が多い。
【0003】
このピッキングシステムにおいて、作業者が各店舗から送られた注文伝票をみて出版物を取り揃えるので、その際に欠品を生じる場合がある。このため、出版物の欠品を防止するために、種々の検品装置が知られている。
【0004】
例えば、特願昭62-335586 号公報で本件出願人により開示されたように、店舗別にピッキングされて集品された出版物の総重量を検知して、この検知された総重量と、注文数量および出版物単体重量に基づいて計算された総重量との比較により、ピッキングミスの有無を判断するピッキングシステムにおける検品装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置においては、ピッキングされて集品された出版物の総重量と注文された出版物の総重量とを比較するので、店舗別にピッキングミスが発生したか否かの判断はできるが、どの出版物が欠品であったかの判断ができないので、欠品(ピッキングミス)と判断された集品物について、その品目ごとに再チェックして欠品が発生した品目を見い出す必要があり、煩雑で効率が悪いという問題があった。
【0006】
この発明は、上記の問題点を解決して、ピッキング効率がよく、容易に検品することができる出版物計測検品システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、出版物を搬送する搬送手段と、搬送経路に沿って設けられた複数のピッキングゾーンに対応して配設され、複数のポケットに各品目ごとに出版物を保管した出版物保管棚と、出版物保管棚に設けられたピッキング数量表示器と、店舗別の注文に応じて、各ゾーンごとにピッキング数量表示器に表示された数量がピッキングされ、上記搬送手段により集品された出版物を排出する排出手段と、各出版物単体の重量および形状寸法を計測して記憶する出版物計測手段と、各ゾーンごとに、ピッキングされた出版物の合計重量を検知するゾーン重量検知手段と、店舗別に各ゾーンごとの出版物の注文数量と記憶された出版物単体重量とから計算されたゾーン計算重量と、上記ゾーン重量検知手段で得られた出版物の各ゾーンごとの合計重量とを比較して、各ゾーンごとにピッキングミスの有無を判定するピッキング判定手段と、特定の出版物が保管された保管台から出版物単体の形状寸法に基づいて、その出版物を注文数量だけ払い出してピッキングゾーンに移送する払出手段と、店舗別に集品された出版物を自動的に包装する包装手段とを有し、さらに、店舗別に集品された出版物が、上記包装手段の包装高さ限度に入っているかを判別して表示する判別表示手段を有する。
【0008】
上記構成によれば、ピッキング判定手段が、店舗別に各ゾーンごとの出版物の注文数量と記憶された単体重量とから計算されたゾーン計算重量と、ゾーン重量検知手段で得られたピッキングされた出版物の各ゾーンごとの合計重量とを比較して、各ゾーンごとにピッキングミスの有無を判定する。従って、ピッキングされた出版物を各ゾーンごとに検品するので、欠品が判明した場合の出版物ごとの再チェックが容易になる。また、払出手段は、特定の出版物が保管された保管台から出版物単体の形状寸法に基づいて、その出版物を注文数量だけ払い出してピッキングゾーンに移送する。従って、一品目で数量の多い出版物については別途払い出されるので、ピッキング効率が向上する。しかも、店舗別に集品された出版物が、上記包装手段の包装高さ限度に入っているかを判別して表示する判別表示手段を有する。従って、集品された出版物が包装装置の包装高さ限度を超えている場合に、包装を停止できるので、包装の自動化への対応が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、この発明の一実施形態に係る出版物計測検品システムの平面図を示す。このシステムは、各店舗からの注文に応じて出版物をピッキングし、検品し集品するピッキング検品装置3と、集品された出版物を包装する包装手段4と、検品および包装のために、出版物が入庫する際に出版物単体の重量および形状を計測する出版物計測装置5とを有している。
【0011】
ピッキング検品装置3は、搬送手段である第1コンベヤ2を有し、この第1コンベヤ2は、ピッキングされた出版物を載せる複数のパレット2aが載置供給される上流端からこれを排出する下流端へパレット2aをタクト搬送する。第1コンベヤ2に沿って複数の出版物保管棚6-1〜6-nが設けられており、第1コンベヤ2とこの出版物保管棚6-1〜6-nとの間に複数のピッキングゾーンZ-1〜Z-nが設けられている。第1コンベヤ2による各パレット2aのタクト搬送のピッチは、このゾーンZ-1〜Z-nに対応するピッチになっている。また、この実施例では、各ゾーンZでピッキングされた出版物はパレット2a上に順次積み上げられる。本発明においては、この各ゾーンZで出版物がピッキングされるとともに、ピッキングされた出版物に欠品があるかどうか検品が行われる。
【0012】
この検品を行うために、各ゾーンZごとに、ピッキングされた出版物の合計重量を検知するゾーン重量検知手段である計量台9-1〜9-nが設けられている。各ゾーンZでピッキングされた出版物がこの計量台9の上に載せられてゾーンZごとの合計重量が計量される。計量台9の近傍に設けられた操作盤12には、この合計重量の計量を開始する計量スタートボタンSW1と、ピッキングおよび検品が終わってパレット2aを次のゾーンZに送る発進ボタンSW2と、ゾーンZごとの合計重量を表示する表示器14とが設けられている。
【0013】
また、出版物保管棚6-n近傍には、週刊誌など一品目で注文数量が多い出版物が保管された保管台15と、出版物保管棚6-nの一部を第1コンベヤ2の進行方向と直交する方向に貫通する第2コンベヤ17と、この保管台15と第2コンベヤ17との間に配置された払出手段16とが設けられている。払出手段16は、ピッキング制御手段24からピッキング指令PSを受け、出版物計測装置5により計測された出版物単体の形状寸法に基づいて、保管台15からその出版物を注文数量だけ払い出して第2コンベヤ17に載せピッキングゾーンZ-nに移送する。なお、この例では、ピッキングゾーンZ-nに払出手段16を設けているが、他の複数のピッキングゾーンZまたは全部のピッキングゾーンZに設けてもよい。
【0014】
また、第1コンベヤ2の下流端に、包装手段4の前段を構成する排出コンベヤのような排出手段20が配置されており、ピッキングされ検品された出版物および払出手段16によって払い出された出版物が、パレット2a上からこの排出コンベヤ20に乗せ替えられ、店舗別に集品された出版物が排出される。また、第1コンベヤ2の下流端近傍にラベルプリンタ18が設けられ、店舗名,注文番号,本のコード番号,数量,納入日などが記載されたラベルがプリントアウトされて、集品された出版物の上に貼付される。
【0015】
この排出コンベヤ20の下流端には、集品された出版物を店舗別に自動的に包装する包装機22が設けられている。また、包装機22の手前には、店舗別に集品された出版物が包装機22の包装高さ限度に入っているかを判別して表示する判定表示手段25も設けられている。
【0016】
図2に図1のシステム構成を示す。このシステムは、ピッキング検品装置3、包装手段4、および出版物計測装置5に接続されたホストコンピュータ1によりシステム全体が制御される。ピッキング検品装置3は、第1コンベヤ2,出版物保管棚6,ゾーン重量検知手段9,払出手段16,ラベルプリンタ18,操作盤12,および,ゾーン重量演算手段26とピッキング判定手段28とを内蔵したピッキング制御手段24を備えている。また、包装手段4は、ピッキング制御手段24に接続され、排出コンベヤ20と包装機22を備えている。出版物計測装置5は、バーコードリーダ34,出版物重量検知手段36,形状検知手段38,およびこれらを制御する計測制御手段32を備えている。以下、各装置の構成を詳しく説明する。
【0017】
まず、出版物単体の重量および形状を計測する出版物計測装置5の構成を図3に示す。図3(A)のバーコードリーダ34は、入庫された出版物の裏表紙に付されているバーコードを読み取る。図3(B)の出版物重量検知手段である計量器36は、測定台Kの下方に設けられ、測定台Kの上に載置された出版物単体の重量を計測する。形状検知手段38は、出版物の高さ、幅、長さをそれぞれ計測するHユニット42とWユニット44とLユニット46とからなる。Hユニット42には、例えば、リニアスケールが用いられ、出版物Bが測定台Kの上に載置されたのちに操作レバー50が操作されるとラックとピニオン等の機構により支柱52の先端に固定された接触プレートPが降下し、出版物に接触すると停止し、その地点の高さから出版物の高さ(H)寸法を計測する。また、Wユニット44およびLユニット46は、例えば光学的な送受信センサ80が複数内蔵されており、出版物が存在すると送信センサ82からの光がこれに反射して受信センサ84に受信されるので、その送受信センサ80の位置により出版物の幅(W),長さ(L)寸法を測定する。コンピュータが内蔵された計測制御手段32はこれら各部を制御し(図2)、表示器48に計測結果を表示する。この測定結果は、ホストコンピュータ1のメモリMに記憶される。
【0018】
次に、ピッキング検品装置3を構成する出版物保管棚6の正面図を図4に示す。この出版物保管棚6には、それぞれ複数のポケット7が設けられており、各ポケット7に各品目ごとに出版物が保管されている。各ポケット7には、ピッキング数表示器8、ピッキング指示ランプ10、およびピッキング完了ボタン11がそれぞれ設けられている。図2のピッキング制御手段24からのピッキング指令PSにより、出版物保管棚6における図4のピッキング数量表示器8にピッキングに必要な数字が表示され、ランプ10が点滅する。作業者は、ランプ10が点滅したポケット7からピッキング数表示器8に表示された数量だけ出版物をピッキングする。ピッキングを終了するとピッキング完了ボタン11が押される。この完了信号を受けたピッキング制御手段24の制御により、ピッキング数表示器8の数字およびランプ10の点滅が一旦消えるが、ピッキングミスが検出された場合には、再び表示および点滅する。
【0019】
すなわち、図2のゾーン重量演算手段26は、各店舗の端末機tからホストコンピュータ1に送られる受注データに基づいて、店舗別に各ゾーンZごとの各出版物の注文数量と上記メモリMに記憶された出版物の単体重量とからゾーン計算重量を算出する。さらに、ピッキング判定手段28は、このゾーン計算重量と、計量台9で得られたピッキングされた出版物のゾーンZごとの合計重量とを比較して、ゾーンZごとにピッキングミスの有無を判定する。
【0020】
払出手段16は、図5に示すように、例えば、台座62上に水平方向および垂直方向に移動可能に取り付けられたアーム64を有し、アーム64の先端に出版物を把持する把持機構65が設けられている。この把持機構65は、水平方向に伸縮自在な水平支持部66とその両端に固定され下方に延びた把持部67とからなる。
【0021】
出版物Bを注文数量だけ保管台15から払い出す場合、払出手段16は、まず、保管された出版物Bの上面に把持部67の下面67aを当てて、その位置を払い出し原点とし(図示α)、出版物の注文数量分の積み高さに相当する距離だけ下方へ移動して停止する(図示β)。この注文数量分の積み高さは、出版物の注文数量とメモリMに記憶されている当該出版物単体の形状(この例では高さH)とに基づいて、図2のピッキング制御手段24により演算される。図5の把持機構65は、その停止位置で、水平支持部66を縮めて出版物Bの注文数量分だけ把持する。その後、回転機構63により、アーム64を第2コンベヤ17の位置に回転させ、水平支持部66を伸ばして出版物Bを第2コンベヤ17の上に載置する(図示γ)。第2コンベヤ17は、ピッキングされた出版物BをピッキングゾーンZ-nに移送する。
【0022】
こうして、払出手段16により、注文数量の多い出版物は自動的にピッキングゾーンZ-nに移送されるので、作業者の作業効率が向上する。なお、払い出された出版物は、出版物保管棚6-nからピッキングされた出版物といっしょに計量台9-nに載置され、ゾーンZ-nでのピッキングミスの有無が判定される。
【0023】
以下、このシステムの動作を説明する。
[登録作業]
まず、入庫された出版物単体の重量および形状が、図3の出版物計測装置5により計測される。まず、出版物Bの裏表紙に付されたバーコードが図2のバーコードリーダ34で読み取られて、本コード番号が入力される。バーコードが付されていない出版物Bの場合には、図3(A)のテンキー47により本コード番号が入力される。
【0024】
次に、出版物Bを測定台Kの上に表紙または裏表紙を下にして、かつ、出版物Bの長手方向をLユニット46の端面に当て、幅方向をWユニット44の端面に当てて載置される。操作レバー50を実線位置に回動すると、計量器36が出版物の重量の測定を開始するとともに、Hユニット42の接触プレートPが降下しはじめ、その先端部が出版物Bの表紙または裏表紙に接触した地点で停止し、その地点の高さにより出版物Bの高さ(H)寸法を計測する。操作レバー50を所定高さまで上昇させて破線位置に戻すとロックされる。また、出版物Bが存在すると送信センサ82からの光がこれに反射して受信センサ84に受信されるので、その送受信センサ80の位置により出版物Bの幅(W),長さ(L)寸法を測定する。これらのデータは、図6に示すように本コード番号とともにメモリMに記憶される。こうして、入庫の際、出版物単体の重量,形状が計測されたのち、各出版物は品目別に各ポケット7に収納される。
【0025】
[ピッキング検品作業]
図2の各店舗の端末機tからホストコンピュータ1に出版物の注文が送られる。この注文伝票の内容を図7に示す。例えば、店舗Aには、注文番号,本コード番号,数量,注文日,納入日などが記載されている。このとき、図2のゾーン重量演算手段26は、上記注文伝票からピッキングゾーンZごとの出版物の種類および数量と、出版物計測装置5からの出版物単体の重量とに基づいて、それぞれのゾーンZでピッキングされる出版物のゾーン重量を計算する。この状態を図8に示す。例えば、A店舗向けのゾーンZ-1のゾーン計算重量はM1 kgである。このゾーン計算重量には許容上限値+aと下限値−bが設定されている。
【0026】
次に、店舗別の注文に応じて、ピッキング作業が行われる。
まず、図1の発進ボタンSW2が押されて、例えば、A店舗用のパレット2aが第1コンベヤ2の第1停止位置P-1まで搬送されると、ピッキング制御手段24からピッキングゾーンZに配設された出版物保管棚6にピッキング指令PSが出力される。すると、A店舗向けとして今回ピッキングする出版物を保管した図4のポケット7のピッキング数表示器8にピッキング数が表示され、ランプ10が点滅する。このピッキング指令により、ランプ10が点滅したポケット7内の出版物が、ピッキング数表示器8に表示された数量だけ取り出される。ピッキングの完了により、作業者によってピッキング完了ボタン11が押されると、ピッキング制御手段24により、ピッキング数表示器8の数字およびランプ10の点滅が消される。ピッキング制御手段24は、このピッキング完了信号により、ピッキング作業の進行状態を把握することができる。そして、ピッキングゾーンZ内でピッキング指令のあった出版物のすべてが取り揃えられる。
【0027】
ピッキングゾーンZでピッキングされた出版物は、図1の計量台9に載置される。そして、操作盤12の計量スタートボタンSW1が押される。すると、ゾーンZにおけるピッキングされた出版物の合計重量が検出される。
【0028】
ピッキング判定手段28は、このゾーンZごとの合計重量が、図8のゾーンZごとの計算重量の上限値および下限値の範囲内にあるか否かを判断する。この範囲内であれば、欠品がないと判断されて図1の表示器14にOKが表示される。このOK表示により、ピッキングされた出版物は第1コンベヤ2のパレット2a上に載せられる。一方、範囲外であれば、表示器14にNGが表示され、図4の出版物保管棚6のランプ10が再び点滅し、ピッキング数量表示器8に一旦消えたピッキング数が再び表示される。なお、計算重量の上限値からのオーバー量または下限値からのアンダー量は図1の表示器14に表示され、欠品した出版物を特定する目安とすることもできる。
【0029】
こうして、欠品が生じた場合には、当該出版物のポケット7のランプ10が点滅し、ピッキング数量が表示されるので、計量台9に載っている出版物の数量とピッキング数量とを比較して欠品を容易に発見することができる。その後、再ピッキングが行われたのちに、再び上記のような検品が行われ、欠品がなければ表示器14にOKが表示されて、パレット2a上に載せられる。
【0030】
図1の全ゾーンZ-1〜Z-nで検品OKであれば、発進ボタンSW2が押されて、各パレット2aは1ピッチ移動して第2停止位置P-2に進む。そして、店舗AのピッキングがゾーンZ2 で行われ、同様のピッキングと検品が行われる。以下、次々と各ピッキングゾーンZでピッキングと検品が行われ、最終のピッキングゾーンZ-nで、払出手段16により払い出された出版物も加えられて、店舗Aの集品が完了する。この場合、各ゾーンZで検品が行われているので、集品後に再度検品を行う必要がない。
【0031】
一方、第1コンベヤ2の下流端近傍に設けられたラベルプリンタ18からラベルが発行される。ラベルには、店舗名,注文番号,出版物の種類,数量,納入日などが記載される。店舗Aの第1コンベヤ2上の集品が完了すると、パレット2a上の出版物が排出コンベヤ20に乗せ替えられる。このとき、集品された出版物の上に上記ラベルが貼付される。
【0032】
[包装作業]
次に、排出コンベヤ20で集品された出版物は包装機22に送られて、各店舗ごとにビニールシートで包装される。なお、ダンボールを組み立ててダンボール包装してもよい。このとき、ピッキング制御手段24は、出版物の数量とメモリMに記憶された出版物単体の形状(高さH)とにより、店舗別に集品された出版物の高さを演算している。従って、包装機22は、この包装高さにしたがって、店舗別に集品された出版物を自動的に包装することができる。なお、図1の判別表示手段25は、包装機22の包装高さ限度に入っているかを判別して表示するので、包装高さがその限度を超えているような場合には、包装機22の運転が停止される。
【0033】
なお、この実施形態では、搬送手段である第1コンベヤ2の片側でピッキングしているが、両側でピッキングしてもよい。また、出版物保管棚6を並列に複数設けてもよい。
【0034】
なお、この実施形態では、出版物を集品する際、各ゾーンごとに順次積み上げているが、各ゾーンごとに並列に配置するようにしてもよい。この場合、集品物を包装する際、出版物単体のW,L寸法が考慮される。つまり、各ゾーンごとにW×Lの底面積が最も大きな出版物と各出版物の高さの累計とを検出し、各底面積の和に基づいて包装底面積を検出し、各ゾーンで最も高い累計高さを包装機の包装高さとする。
【0035】
【発明の効果】
この発明によれば、ピッキングされた出版物を各ゾーンごとに検品するので、欠品が判明した場合の出版物ごとの再チェックが容易になる。また、一品目で数量の多い出版物については別途払い出されるので、ピッキング効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る出版物計測検品システムを示す平面図である。
【図2】上記出版物計測検品システムを示す構成図である。
【図3】出版物計測装置を示す平面図および側面図である。
【図4】出版物保管棚を示す正面図である。
【図5】払出装置を示す側面図である。
【図6】出版物単体の計測データを示す図である。
【図7】店舗別の出版物の注文伝票を示す図である。
【図8】ゾーンごとの計算重量を示す図である。
【符号の説明】
2…搬送手段、4…包装手段、5…出版物計測手段、6…出版物保管棚、8…ピッキング数量表示器、9…ゾーン重量検知手段、16…払出手段、20…排出手段、22…包装機、26…ゾーン重量演算手段、28…ピッキング判定手段。

Claims (1)

  1. 出版物を搬送する搬送手段と、
    搬送経路に沿って設けられた複数のピッキングゾーンに対応して配設され、複数のポケットに各品目ごとに出版物を保管した出版物保管棚と、
    出版物保管棚に設けられたピッキング数量表示器と、
    店舗別の注文に応じて、各ゾーンごとにピッキング数量表示器に表示された数量がピッキングされ、上記搬送手段により集品された出版物を排出する排出手段と、
    各出版物単体の重量および形状寸法を計測して記憶する出版物計測手段と、
    各ゾーンごとに、ピッキングされた出版物の合計重量を検知するゾーン重量検知手段と、
    店舗別に各ゾーンごとの出版物の注文数量と記憶された出版物単体重量とから計算されたゾーン計算重量と、上記ゾーン重量検知手段で得られた出版物の各ゾーンごとの合計重量とを比較して、各ゾーンごとにピッキングミスの有無を判定するピッキング判定手段と、
    特定の出版物が保管された保管台から出版物単体の形状寸法に基づいて、その出版物を注文数量だけ払い出してピッキングゾーンに移送する払出手段と、
    店舗別に集品された出版物を自動的に包装する包装手段とを有し、さらに、
    店舗別に集品された出版物が、上記包装手段の包装高さ限度に入っているかを判別して表示する判別表示手段を有する出版物計測検品システム。
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