JP3759369B2 - 組合せ型リング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の部材が寄木細工的に組み合わされて構成される組合せ型リングに関する。
【0002】
【従来の技術】
リングは、もっぱらスティタス性や財産性等を目的とした貴金属・宝飾製品としてのジャンルと、若年層を中心としてよりファッション性やオリジナリティ性が求められるファッション製品としてのジャンルとに大別される。また、リングは、いずれのジャンルにおいても装飾品として用いられるものであることから、デザイン性も極めて重要である。
【0003】
リングは、一般に指がはめ込まれる基台リングと、この基台リングに取り付けられた貴金属や宝飾品等を基本形態として、それぞれを適宜の材質によって形成するとともにデザイン処理が施されて構成される。また、リングにおいては、例えば複数個のリング部材を組み合わせて基台リングを構成することで、組合せの妙によるデザイン性を図った組合せリングも提供されている。組合せリングとしては、材質等を異にする複数個のリング部材を積層状態で一体化したものや、例えば鎖状につなぎ合わされた3個のリング体からなるいわゆる3連リング等が提供されている。3連リングは、各リング体がシンプルではあるが、指にはめ合わせた際のそれぞれの重り合いによって微妙な形態が創生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リングは、若年層を中心としてさらにファッション性やオリジナリティ或いは奇抜性等が求められており、より多様化が図られる組合せリングの人気が極めて高い。従来の組合せリングも、一般のリングと同様に、複数個のリング部材が互いに分離不能な状態で顧客に提供されており、使用者が単に指にはめ合わせて使用する基本態様については共通している。
【0005】
例えば特開平9−135713号「リング状装身具」公報には、切れ目が設けられたリング部材を組み合わせてなる組合せリングが開示されている。この組合せリングによれば、切れ目を介して各リング部材が相互に着脱自在であることから、リング部材を組み替えることによって多様な組合せを自由に楽しむことが可能となる。
【0006】
しかしながら、かかる組合せリングも、リング部材の入れ替えを行うものの、この入替え操作に特徴があるものではない。リングにおいては、単に指にはめて使用するばかりでなく、例えば組立操作にもオリジナリティを持たせるようにすることでより、奇抜性や意外性或いはこれによるファッション性の向上も図られたようなものも望まれている。
【0007】
したがって、本発明は、複数個の構成部材をパズル的、寄木細工的に組み合わせて完成されることで、指にはめて装飾品として愛用される機能ばかりでなく、組立の意外性を享受させる機能も奏する独創性が高い組合せ型リングを提供することを目的に提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかる組合せ型リングは、独立部材からなる台座部材と、リング基体部材と、保持筒部材とが互いに組み付けられて構成される。台座部材は、基台部と、この基台部の両側部に互いに平行に対峙して突設された一対の係止凸部とからなる全体略凹字状を呈し、基台部の側面に係止凸部間に位置して四角錐形状の係合凸部が突設されてなる。
【0009】
リング基体部材は、一対のリング半体部材を、相対する側面を突き合わせて組み合すことによってを構成される。リング半体部材は、一方側面に、半円形凹部からなるリング孔半体と、このリング孔半体に連続するキー凹部半体とが形成されるとともに、このキー凹部の底面に半割り四角錐形状の係合凸部半体が突設されてなる。リング基体部材には、リング孔半体部が共同して指等の嵌合体を嵌合するリング孔が構成されるとともに、キー凹部半体が共同して台座部材に対する組み付け部となるキー凹部が構成される。リング基体部材は、キー凹部内において係合凸部半体がその頂点部を突き合わされてなる。
【0010】
保持筒部材は、一対の保持筒半体部材を突き合わせて構成される。保持筒半体部材は、両側部に凸壁部が一体に突設されるとともに、半割り四角錐形状の係合凸部半体が突設されてなる。保持筒部材は、相対する凸壁部を突き合わされて内部に嵌合空間部を有する全体筒状に構成され、この嵌合空間部内において、各係合凸部半体がその頂点部を突き合わされてなる。
【0011】
組合せ型リングにおいては、台座部材に対してリング基体部材を組み付けた後に、この組立体が保持筒部材の嵌合空間部内に組み付けられてなる。組合せ型リングにおいては、リング基体部材の各係合凸部半体が、台座部材の係合凸部の対向側面部の上方に構成される空間部にそれぞれ組み合わされるとともに、保持筒部材がその両側面を台座部材の凸壁部によって保持されかつ係合凸部半体が台座部材の係合凸部の対向側面部の上方に構成される空間部にそれぞれ組み合わされる。
【0012】
組合せ型リングにおいては、リング孔に嵌合体を嵌合することによって台座部材とリング基体部材との組立体が保持筒部材からの脱落を阻止され、上述した構成各部材の組付け状態が保持される。組合せ型リングは、構成各部材を寄木細工のように巧妙に組み合わせて完成されることで、独創的であるとともに組合せの意外性かつファッション性が極めて高く、顧客に対する購買意欲を大いに喚起させる装飾リングを構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として示す組合せ型リング1は、図1乃至図3に示すように、台座部材2と、リング基体部材3と、保持筒部材4と、宝石5を取り付けた宝飾台6とから構成される。組合せ型リング1は、独立部材として構成されたこれら各部材が、詳細を後述するように寄木細工のようにして組み立てられるとともに、図1に示すように指7にはめられることによってその組立状態が保持される。
【0014】
台座部材2は、例えば金、銀、白金等の貴金属やそれらの合金或いは適宜の金属材料等を素材とし、図2及び図4に示すように、矩形板状の基台部8と、この基台部8の一方主面8aの両側部に位置し間隔dを以って互いに平行に対峙して突設された一対の係止凸部9(9a、9b)とからなる全体略チャンネル状を呈している。台座部材2は、詳細を省略するが、基台部8及び係止凸部9の外周縁に面取りが施されている。
【0015】
台座部材2には、係止凸部9間に位置する主面8aに、係合凸部10が一体に突設されている。係合凸部10は、頂点の高さが係止凸部9の高さとほぼ同等とされた正四角錐形を呈している。係合凸部10は、相対する第1の傾斜面10aと第2の傾斜面10bとが係止凸部9にそれぞれ対向するとともに、これら傾斜面に隣り合う第3の傾斜面10cと第4の傾斜面10dとが基台部8の側縁と対向する。
【0016】
台座部材2には、他方の主面8bの中央部に位置して宝飾台6が取り付けられる。宝飾台6は、図2に示すように、基台部11と、支柱部12と、台座部13とからなる。宝飾台6は、基台部11を主面8b上に接合固定することによって台座部材2に取り付けられる。宝飾台6には、台座部13上に宝石5が取り付けられる。なお、台座部材2は、図示しないが台座部13に適宜の装飾細工が施されている。また、台座部材2は、特に台座部13に宝石5を取り付けないで構成してもよい。
【0017】
リング基体部材3は、左右対称形に形成された一対のリング半体部材14(14a、14b)が、その相対する側面を突き合わせるようにして組み合わされてなる。リング基体部材3は、リング半体部材14の突合せ部位に、図1に示すように、指7をはめ込むリング孔15と、詳細を後述するようにして上述した台座部材2に対する組付部を構成するキー凹部16とが構成されてなる。リング基体部材3には、詳細を省略するが外周縁に面取りが施されている。リング基体部材3には、上面や外周面に適宜のデザイン処理を施すようにしてもよい。
【0018】
リング半体部材14も、例えば金、銀、白金等の貴金属やそれらの合金或いは適宜の金属材料等を素材として形成され、図2及び図5に示すように、矩形ブロック体を基本形とした基部17と、この基部17の下方部に一体に形成された略半円弧状のリング部18とからなる。リング半体部材14は、基部17の厚みが、台座部材2の係止凸部9間の間隔dよりも小幅とされてなる。リング半体部材14には、突合せ面となる基部17の一方側面部に、組合せ状態において上述したキー凹部16を構成するキー凹部半体19(19a、19b)が凹設されている。リング半体部材14には、キー凹部半体19に連続して、リング部18に組合せ状態において上述したリング孔15を構成するリング孔半体20(20a、20b)が凹設されている。
【0019】
リング半体部材14は、キー凹部半体18の深さpが台座部材2の基台部8の幅dよりもやや浅くされ、後述する組合せ状態において図3(a)、図5(a)に示すように相対する端部の間に台座部材2の支柱部12を貫通させるに足る幅方向のスリット21を構成する。リング半体部材14には、キー凹部半体18の底面に係合凸部半体22(22a、22b)が一体に突設されている。
【0020】
係合凸部半体22は、リング孔半体19の上端側の中央部を頂点位置として、上述した台座部材2の係合凸部10を半割りした半四角錐形状を呈している。係合凸部半体22は、底面側の半割り面23dがリング孔半体20に連続する円弧面を以って形成されている。係合凸部半体22は、リング半体部材14を突き合わせた状態において、その頂点部がキー凹部16において突き合わされる。
【0021】
リング半体部材14は、基部17の上面部と係合凸部半体22との間に、キー凹部半体19が構成される。係合凸部半体22は、後述するようにリング基体部材3を台座部材2に組み付けた状態において、中央の第1の傾斜面23aが、係合凸部10の第3の傾斜面10c或いは第4の傾斜面10dと係合する。なお、係合凸部半体22は、両側の第2の傾斜面23b及び第3の傾斜面23cが、後述するように係合凸部10と共同して保持筒部材4と係合する。
【0022】
保持筒部材4も、例えば金、銀、白金等の貴金属やそれらの合金或いは適宜の金属材料等を素材として左右対称形に形成された一対の保持筒半体部材24(24a、24b)を、相対する側面を突き合わせるようにして組み合わせてなる。保持筒部材4には、保持筒半体部材24の突合せ部位に、図1に示すように、台座部材2に組み付けられたリング基体部材3を貫通させる嵌合空間部25が構成される。保持筒部材4は、横幅が台座部材2の係止凸部9の対向間隔dとほぼ等しく構成されている。保持筒部材4には、詳細を省略するが外周縁に面取りが施されている。
【0023】
保持筒半体部材24は、図2及び図6に示すように、縦型の矩形体を基本形とした基部26と、この基部26の一方主面26aの両側部に位置して間隔fを以って互いに平行に対峙して突設された一対の凸壁部27(27a、27b)とからなる縦型チャンネル状を呈している。保持筒半体部材24は、凸壁部27が、その高さをリング半体部材14の厚みとほぼ等しく形成されるとともに、間隔fがリング基体部材3の横幅よりもやや大きく設定されている。保持筒半体部材24は、基部26や凸壁部27の外周縁に面取りが施されている。
【0024】
保持筒半体部材24には、下端縁からリング基体部材3のリング孔15と同一曲率を以って、半円弧状のリング孔半体28が形成されている。保持筒半体部材24には、図6に示すように、凸壁部27間に位置する主面26aに、係合凸部半体29(29a、29b)が一体に突設されている。係合凸部半体29は、リング孔半体28の上端側の中央部を頂点位置として、上述した台座部材2の係合凸部10を半割りした半四角錐形状を呈している。
【0025】
係合凸部半体29は、保持筒半体部材24を突き合わせた状態において、その頂点部が嵌合空間部25内において突き合わされる。係合凸部半体29は、後述するように台座部材2とリング基体部材3との組立体31が嵌合空間部25内に嵌合された状態において、中央の第1の傾斜面30aが、台座部材2の係合凸部10の第1の傾斜面10a或いは第2の傾斜面10bと係合する。また、係合凸部半体29は、この状態において両側の第2の傾斜面30b及び第3の傾斜面30cが、リング半体部材14の係合凸部半体22の第2の傾斜面23b或いは第3の傾斜面23cと係合する。
【0026】
上述した構成部材を備える組合せ型リング1は、台座部材2に対してリング基体部材3を構成する一対のリング半体部材14a、14bがそれぞれ組み付けられ、この組立体31が保持筒部材4に組み付けられた後に指7にはめられる。組合せ型リング1は、指7がリング孔15にはめられた状態において、この指7によって構成各部材の組み立て状態が保持される。
【0027】
組合せ型リング1について、以下図2及び図7を参照して、各部材の組立方法について説明する。台座部材2には、図7(a)に示すように、基台部8の両側からリング基体部材3を構成するリング半体部材14a、14bがそれぞれ組み付けられる。リング半体部材14は、キー凹部半体19が台座部材2の基台部8に嵌合されることで、同図(b)に示すように各係合凸部半体22の第1傾斜面23aが係合凸部10の第3の傾斜面10c及び第4の傾斜面10dと相対係合して組立体31を構成する。組立体31には、この状態において、係合凸部10の第1の傾斜面10aと第2の傾斜面10bとに対応してそれぞれ半三角錐形の空間部が構成される。
【0028】
組立体31は、リング半体部材14の基部17間にスリット21を構成するとともに、リング部18が突き合わされてリング孔半体20によって円形のリング孔15を構成する。なお、各係合凸部半体22は、その半割り面23dがリング孔半体20と共同してリング孔15の一部を構成する。組立体31においては、台座部材2の支柱部12がスリット21を貫通してリング基体部材3の上面部に突出することで、宝飾台6に取り付けられた宝石5が上面に露呈されてなる。
【0029】
組立体31は、図7(c)に示すように、突き合わされたリング半体部材14のリング部18側から、リング基体部材3が保持筒部材4の嵌合空間部25内に組み合わされる。組立体31は、台座部材2の基部8の底面8aに各保持筒半体部材24の端面を突き当てて、嵌合空間部25内に組み合わされる。保持筒部材4は、上述したように凸壁部27の端面を突き合わすことによって保持筒半体部材24が組み合わされて内部に嵌合空間部25を構成する。保持筒部材4には、係合凸部半体29が形成された側から、嵌合空間部25内に組立体31が組み合わされる。
【0030】
組立体31は、嵌合空間部25内に組み合わされることによって、台座部材2の係止凸部9と係合凸部10の第1の傾斜面10aと第2の傾斜面10bとの間に各保持筒半体部材24の凸壁部27の上端部をそれぞれ嵌合させる。組立体31は、係止凸部9によって各保持筒半体部材24の凸壁部27の外側面をそれぞれ係止する。組立体31は、この状態において、台座部材2の係止凸部9の第1の傾斜面10aと第2の傾斜面10bとに対応して構成された半三角錐形の空間部内に、側方から各保持筒半体部材24の係合凸部半体29をそれぞれ相対係合させる。組立体31は、そのリング孔15に対して、その上側部位の両側にそれぞれ各保持筒半体部材24のリング孔半体28がそれぞれ対応位置する。
【0031】
組合せ型リング1は、リング基体部材3が、図3に示すように、リング半体部材14をそれぞれ保持筒部材4の基部26及び凸壁部27によって外周部を係止されることによって、台座部材2に対する組合せ状態を保持されてなる。組合せ型リング1は、保持筒部材4が、同図(b)に示すように台座部材2の係止凸部9によって保持筒半体部材24の外側面を係止されることによって、その組合せ状態が保持されてなる。
【0032】
組合せ型リング1は、図3に示すように、台座部材2の係合凸部10に対して、その相対する第1の傾斜面10aと第2の傾斜面10bの上方に構成される空間部に保持筒半体部材24の係合凸部半体29がそれぞれ相対係合されるとともに、相対する第3の傾斜面10cと第3の傾斜面10しの上方に構成される空間部にリング半体部材14の係合凸部半体22がそれぞれ相対係合されてなる。したがって、組合せ型リング1は、台座部材2の係合凸部10を中心としたその各傾斜面の周辺部において、リング半体部材14の係合凸部半体22と保持筒半体部材24の係合凸部半体29とが隣り合った状態で相対する傾斜面を係合されて組み合わされてなる。
【0033】
組合せ型リング1は、上述したように、台座部材2と、リング基体部材3と、保持筒部材4とが、係合凸部10に対してその外周部に構成される空間部に各係合凸部半体22、29が互いに係合されて組み合わされることで、あたかも寄木細工のようにして組み合わされる。組合せ型リング1は、保持筒部材4に対する組立体31の嵌合方向を除いた上下左右方向に対してのみ分解可能とされて組み合わされる。
【0034】
なお、組合せ型リング1は、台座部材2の係合凸部10を正四角錐形に形成するとともに、リング基体部材3及び保持筒部材4の係合凸部半体22、29をそれぞれ半四角錐形に形成して組み合わせるようにしたが、かかる形状に限定されるものでは無いことは勿論である。組合せ型リング1は、各係合凸部10と係合凸部半体22、29とが互いに嵌合されて台座部材2に対してリング基体部材3と保持筒部材4の組合せ状態が保持される構成であればよい。
【0035】
組合せ型リング1においては、上述したように各リング半体部材14が突き合わされてリング基体部材3を構成するとともに、このリング基体部材3に各リング孔半体20が共同してリング孔15を構成する。組合せ型リング1においては、各保持筒半体部材24が突き合わされて保持筒部材4を構成するとともに、保持筒半体部材24のリング孔半体20がリング孔15の上側部位の両側に位置してその一部を構成している。したがって、組合せ型リング1においては、リング孔15内に指7がはめ合わされることで、図3において鎖線で示すように組立体31に対して保持筒部材4が係止されて全体として組合せ状態が保持されるようになる。
【0036】
上述した組合せ型リング1においては、台座部材2に対して宝石5を取り付けた宝飾台6を予め取り付けたが、かかる構成に限定されるものでは無い。組合せ型リング1は、例えば図8に示すように、リング基体部材3或いはスリット21を介して、宝飾台6を適宜の取付機構を介して後付けで取り付けるように構成してもよい。また、組合せ型リング1は、例えば図9に示すように、台座部材2の基台部8の主面8bの両側表面に係合凸部32を設けたり、リング基体部材3を構成するリング半体部材14の基部17の表面に係合凸部33を設け、これら係合凸部32、33に係合凹部34を嵌合することによって宝飾台6を後付けで取り付けるように構成してもよい。
【0037】
組合せ型リング1においては、リング基体部材3を構成するリング半体部材14が、基部17に対してと所定の幅を有する円弧状のリング部18を一体に形成したが、かかる構成に限定されるものでは無い。組合せ型リング1は、例えば図10に示すように、リング部18を線状に形成するようにしてもよい。組合せ型リング1においては、台座部材2やリング基体部材3或いは保持筒部材4が、同図に示すように、それぞれの組付部位を除く外周部位に大きな面取りを施したりデザイン処理を施すように構成してもよい。組合せ型リング1は、これらの部位を適宜のカッティング処理を施して形成してもよい。
【0038】
また、組合せ型リング1においては、台座部材2に対して宝石5を設けた宝飾台6を支持するようにしたが、かかる構成に限定されるものでは無い。組合せ型リング1においては、例えばリング基体部材3の上面に宝石5を直接取り付けるようにしてもよい。
【0039】
組合せ型リング1は、上述したように台座部材2と、リング基体部材3と、保持筒部材4とが組み合わされ、リング孔15に指7をはめ合わすことによって組立状態が保持される。したがって、組合せ型リング1は、未使用状態においてバラバラに分解されることから、再組立操作が面倒な場合には、図11に示すように嵌合保持部材35がリング孔15に嵌合されることによって組立状態を保持するようにしてもよい。
【0040】
嵌合保持部材35は、金属、木或いは合成樹脂等を素材としてリング孔15の内径とほぼ等しい外径を有する円盤状に形成されてなる。嵌合保持部材35は、リング孔15内に嵌合されることによって保持筒半体部材24のリング孔半体28の内周部を係止することで、組立体31に対して保持筒部材4を係止して全体の組合せ状態を保持する。
【0041】
嵌合保持部材35は、組合せ型リング1の店頭等におけるディスプレィ部材としての機能も奏する。すなわち、嵌合保持部材35には、図11及び図12に示すように、少なくとも一方の端面35aに飾り模様36が形成される。飾り模様36は、嵌合保持部材35の端面35aに彫り込み、埋め込み或いはシール等の貼着等によって形成される。飾り模様36は、例えば図に示した仏陀の姿や、家紋、或いは適宜のキャラクタや図柄等、組合せ型リング1のデザインや顧客層にマッチングしたものが選択される。
【0042】
組合せ型リング1は、リング孔15に嵌合保持部材35を嵌合した状態で、図12に示すようにパッケージ箱37に収納されて展示される。パッケージ箱37には、嵌合孔38が設けられている。嵌合孔38は、リング基体部材3の外形寸法とほぼ等しい開口寸法と、このリング基体部材3の保持筒部材4の下端部から突出した部位の高さ寸法とほぼ等しい深さ寸法を有している。
【0043】
組合せ型リング1は、リング孔15内に嵌合保持部材35を嵌合した状態で、同図(b)に示すようにリング基体部材3の下方部位が嵌合孔38内に嵌合されてパッケージ箱37に収納される。パッケージ箱37には、同図に示すように透明なキャップケース39が被される。勿論、組合せ型リング1は、かかるパッケージ箱37に収納されたディスプレィ形態に限定されるものではなく、適宜の形態によってパッケージングや店頭ディスプィが行われる。
【0044】
組合せ型リング1は、上述したようにリング基体部材3の下方部位が嵌合孔38内に嵌合されてパッケージ箱37に収納されることから、図12に示すように全体として例えば遺跡や建造物等のミニュチュアオブジェをイメージさせる。したがって、組合せ型リング1は、上述した独自のパズル的組合せ構造とともにディスプレィ状態においても極めてオリジナリティの高い装飾リングを構成する。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかる組合せ型リングによれば、台座部材と、一対のリング半体部材を組み合わせてなるリング基体部材と、一対の保持筒半体部材を組み合わせてなる保持筒部材とを寄木細工的に組み付けて構成されるとともに、リング孔にはめ合わされた指や嵌合保持部材等によってその組立状態が保持される。したがって、組合せ型リングによれば、指にはめて装飾品として愛用される機能ばかりでなく、構成各部材を寄木細工のように巧妙に組み合わせて完成されることで、独創的であるとともに組合せの意外性かつファッション性が極めて高い装飾リングを構成し、顧客に対する購買意欲を大いに喚起させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる組合せ型リングの使用状態を示す斜視図である。
【図2】同組合せ型リングの分解斜視図である。
【図3】同組合せ型リングの組立状態を示し、同図(a)は一部切欠き正面図、同図(b)は縦断面図である。
【図4】同組合せ型リングの台座部材を示し、同図(a)は側面図、同図(b)は底面図、同図(c)は底面側からの斜視図である。
【図5】同組合せ型リングのリング基体部材を構成するリング半体部材を示し、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は斜視図である。
【図6】同組合せ型リングの保持筒部材を構成する保持筒半体部材を示し、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は斜視図である。
【図7】同組合せ型リングの組立工程の説明図である。
【図8】同組合せ型リングの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】同組合せ型リングの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】同組合せ型リングの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】同組合せ型リングの未使用時における嵌合保持部材の嵌合操作の説明図である。
【図12】同組合せ型リングのディスプレィ形態の説明図である。
【符号の説明】
1 組合せ型リング、2 台座部材、3 リング基体部材、4 保持筒部材、5 宝石、6 宝飾台、7 指、8 台座部材の基台部、9 同係止凸部、10同係合凸部、14 リング半体部材、15 リング孔、16 キー凹部、17リング半体部材の基部、18 リング部、19 キー凹部半体、20 リング孔半体、22 係合凸部半体、24 保持筒半体部材、25 嵌合空間部、26保持筒半体部材の基部、27 同凸壁部、29 同係合凸部半体、31 組立体、35 嵌合保持部材、37 パッケージ箱
Claims (3)
- 基台部と、この基台部の両側部に互いに平行に対峙して突設された一対の係止凸部とからなる全体略凹字状を呈し、上記基台部の側面に上記係止凸部間に位置して四角錐形状の係合凸部が突設されてなる台座部材と、
一方側面に、半円形凹部からなるリング孔半体と、このリング孔半体に連続するキー凹部半体とが形成されるとともに、このキー凹部の底面に半割り四角錐形状の係合凸部半体を突設してなる一対のリング半体部材が組み合わされてなり、上記リング孔半体部及びキー凹部半体とが共同して指等の嵌合体が嵌合されるリング孔及び上記台座部材に対する組み付け部となるキー凹部とを構成するとともに、上記キー凹部内において上記係合凸部半体がその頂点部を突き合わされるリング基体部材と、
基部と、この基部の両側部に互いに平行に対峙して突設された一対の凸壁部とからなる全体略凹字状を呈し、上記基部の下端部に上記リング孔と同一曲率を以って半円形のリング孔半体が切欠き形成されるとともに上記凸壁部間に位置して半割り四角錐形状の係合凸部半体が突設されてなる一対の保持筒半体部材が組み合わされてなり、上記凸壁部を突き合わせて内部に嵌合空間部を構成する全体筒状を呈するとともに嵌合空間部内において上記係合凸部半体がその頂点部を突き合わされる保持筒部材とを備え、
上記台座部材に対して上記リング基体部材を組み付けた後に、この組立体が上記保持筒部材の嵌合空間部内に組み付けられることによって、上記リング基体部材の係合凸部半体が上記台座部材の係合凸部の対向側面部の上方に構成される空間部にそれぞれ組み合わされるとともに、上記保持筒部材がその両側面を上記台座部材の凸壁部によってそれぞれ保持されかつ上記係合凸部半体が上記台座部材の係合凸部の対向側面部の上方に構成される空間部にそれぞれ組み合わされ、
この組付け状態が、上記リング孔に嵌合された上記嵌合体によって保持されることを特徴とする組合せ型リング。 - 上記台座部材には、上記リング半体部材の突合せ端部に構成された間隙を介して上記リング基体部材の上面に露呈される装飾体が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の組合せ型リング。
- 上記リング孔には、嵌合保持部材が嵌合されることによって、未使用状態等においも上記組付け状態が保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組合せ型リング。
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