JP3759225B2 - 2枚板の結着整形手段 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
縁(ふち)を三つ折りに縁曲げ(ヘミング)して三つ折縁部を形成した板Aと、縁を直角に縁曲げして直角縁部を形成した板Bを、板Bの直角縁部の先端を板Aの三つ折縁部の上明き溝に嵌挿した状態で、三つ折縁部の先端を内方直角に縁曲げして、板A、Bを結着(シーミング)すると共に、該結着部分を美麗、強固に整形するするようにした、2枚板の結着整形手段を提供する。
【0002】
【従来技術】
従来、スチール薄板、ステンレス薄板等の板金同志を結着する(シーミング)手段として、種々の手段が用いられているが、その内、2板の板A、Bの縁同志を主として直角に結着する手段として、
【0003】
縁(ふち)を三つ折りに縁曲げ(ヘミング)して三つ折縁部aを形成した板Aと、縁を直角に縁曲げ(ヘミング)して直角縁部bを形成した板Bを、板Bの直角縁部bの先端b1 を板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に嵌挿した状態で、三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に縁曲げて、板A、Bを結着する(シーミング)ようにした、板A、Bの結着手段が広く行われている。(図21参照)
【0004】
上記の結着手段(シーミング)の主も一般的な実施例としては、図15〜図20に示すように2枚の板金A、Bを用いてフランジカバー、バルブカバー、Y型ストレーナーカバー、モーターカバー等のようなカバー(函体)を製造する場合の板A、Bのコーナー部の結着手段が挙げられる。
【0005】
上記のフランジカバー20、バルブカバー31、Y型ストレーナーカバー21等は建造物の屋内、外配管(例えば、配管24の外周を保温材25とラッキングカバー26で覆った配管)の管路中に配置されたフランジやバルブに套嵌着してそれらをカバーするものであり、モーターカバー22は配置されたモーターに套嵌してカバーするものであって、
【0006】
フランジカバー20、バルブカバー31、Y型ストレーナーカバー21等は当初、それらカバーを2分割した半円筒状、半角筒状等のカバー半体を2枚の板A、Bの結着によって設け、
【0007】
1対のカバー半体を腹合わせにねじ23、或はさや金27、その他の連結手段で連結して、フランジカバー20、バルブカバー31、Y型ストレーナーカバー21等を製造するものであり、
【0008】
また、上記のように、1対のカバー半体を連結して構成するものの他、モーターカバー22等は2枚板A、Bの結着だけで製造するものである。
【0009】
従って、上記2枚板の結着手段の用途は、この結着手段を適用し得る板金成形品であれば、全く任意であり、かつ多様である。
【0010】
そして、上記結着手段の特性は、まず、板Aの三つ折縁部aと板Bの直角縁部bが略直角方向に結着され、その結着が三つ折り縁部aの上明き溝a1 に先端b1 を嵌挿した板Bの直角縁部bの上に、更に三つ折り縁部aの先端a2 が内方直角に縁曲げされるため、両板A、Bの結着が非常に強固に行われること、
【0011】
上記の如き結着状態のため、気密性、水密性(防水性)に優れていること、
【0012】
結着部分(コーナー部e)が四重板(三つ折縁部a+直角縁部b)となるため、該部分が骨材乃至柱材の役目を果たして、カバーの構造体としての剛性が極めて大で、外圧、外部衝撃で容易に潰れないこと等である。
【0013】
【従来の課題】
ところが、従来における上記2枚板の結着手段(シーミング)の実施は、図22に示す如く、縁を三つ折りに縁曲げて三つ折縁部aを形成した板Aと、縁を直角に縁曲げて直角縁部bを形成した板Bを、板Bの直角縁部bの先端b1 を板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に嵌挿した状態で、アンビル29等上に載せ、作業者が手に持った肉厚鉄板28(工具)で、三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に、はしから順々に叩き倒し、叩き潰して結着する仕方で、全て手作業によって行っていたものである。
【0014】
その結果、下記の如き重大な欠点、課題が生じていた。
即ち、三つ折縁部aの先端a2 を上方若しくは斜上方から肉厚鉄板28で叩いて、衝撃的かつ強引に直角縁曲げするため、どうしても、三つ折縁部aの外面側にふくらみ30が生じてしまい外観を損うばかりでなく、三つ折縁部aと直角縁部bの結着(シーム)状態が緩くなって気密性、水密性が低下し、また、手作業であるため縁曲げ仕上りがむらで均一性に欠ける。
【0015】
三つ折縁部aの先端は肉厚鉄板28で内方直角に叩き潰されるため、表面に叩き跡が残って凸凹や傷ができて外観が悪い上に、塗装やメッキが壊され、剥げ、劣化して発銹の原因となる。
【0016】
作業者による手作業であるため極めて効率が悪く、特に、板金を鉄板で強く叩くため、非常な騒音を発し、作業者の聴覚保健に悪いばかりでなく環境的な公害問題となっている。
【0017】
【課題を解決する手題】
本発明は上記従来の課題を有効に解決する手段を提供するものである。即ち、本発明は、縁部を三つ折りに折曲げて三つ折縁部aを形成した板Aと、縁を直角に縁曲げして直角縁部bを形成した板Bを、板Bの直角縁部bの先端b1 を板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に嵌挿した状態で、三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に縁曲げして、板A、Bを結着すると共に、該結着部分を整形するようにした、2枚板の結着整形手段であり、
【0018】
フレームの左右側面の前後柱間に平行軸を架設し、前後動板のブラケットに該平行軸を挿通して、前後動板を左右側面の平行軸にそれぞれ前後移動自在に設置し、また、右側面の平行軸の中間に架設した螺軸を前後動板の雌ねじブラケットに挿通し、後柱に設置したギヤ、モーター等の回転手段による該螺軸の回転で、後記の如く平行軸で一体的に連結した左右の前後動板を左右側面の平行軸上を前後方向に調節移動するように備え、
【0019】
上記の左右の前後動板間に平行軸と螺軸を架設して、両前後動板を一体的に連結し、左右動板のブラケットと雌ねじブラケットに平行軸と螺軸を挿通し、左の前後動板に設置したギヤ、モーター等の回転手段による螺軸の回転で、左右動板を平行軸上を左右方向に調節移動するように備え、
【0020】
上記左右動板の下面に取付けたギヤ、モーター等の回転手段の回転軸の下端に平行軸ホルダーを取付け、該平行軸ホルダーに平行軸とエアシリンダを備えてエアシリンダのロッドの伸縮で平行軸を左右方向に水平移動するように備えると共に、平行軸の一方端にギヤ、モーター等の回転手段を取付けてその回転軸に少なくとも1個の成形ロールを取付け、
【0021】
水平面と垂直面の2面が交叉して直線状、円弧状、曲線状、角状及びそれらの複合形状のコーナー部を形成した固定金型をフレームのベースの取付台上に固着して、該固定金型の水平面と成形ロールを略水平位置に備え、
【0022】
被成形品支持用のゴムベルトの一端を固定金型の端部に連結すると共に、他端を固定成形の周囲に回してエアシリンダのロッド等の引張り手段に係脱自在に連結するように備えたものである、2枚板の結着整形手段によって、課題を解決したものである。
【0023】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面(図1〜図5参照)につき説明すると、縁部を三つ折りに縁曲げて三つ折り縁部aを形成した板Aと、縁を直角に縁曲げて直角縁部bを形成した板Bを、板Bの直角縁部bの先端b1 を板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に嵌挿した状態で、三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に縁曲げて、板A、Bを結着すると共に、該結着部分を整形するようにした、2枚板の結着整形手段であり、
【0024】
フレーム3の左右側面の前後柱32間に平行軸33を架設し、前後動板34のブラケット35に該平行軸33を挿通して、前後動板34を左右側面の平行軸33にそれぞれ前後移動自在に設置し、また、右側面の平行軸33の中間に架設した螺軸36を前後動板34の雌ねじブラケット37に挿通し、後柱32に設定したギヤ、モーター等の回転手段38による該螺軸36の回転で、後記の如く平行軸39で一体的に連結した左右の前後動板34を左右側面の平行軸33上を前後方向に調節移動するように備え、
【0025】
上記の左右の前後動板34間に平行軸39と螺軸40を架設して、両前後動板34を一体的に連結し、左右動板41のブラケット42と雌ねじブラケット43に平行軸39と螺軸40を挿通し、左の前後動板34に設置したギヤ、モーター等の回転手段44による螺軸40の回転で、左右動板41を平行軸39上を左右方向に調節移動するように備え、
【0026】
上記左右動板41の下面に取付けたギヤ、モーター等の回転手段7の回転軸7aの下端に平行軸ホルダー8を取付け、該平行軸ホルダー8に平行軸9とエアシリンダ10を備えてエアシリンダ10のロッド10aの伸縮で平行軸9を左右方向に水平移動するように備えると共に、平行軸9の一方端にギヤ、モーター等の回転手段11を取付けてその回転軸11aに少なくとも1個の成形ロールDを取付け、
【0027】
水平面1と垂直面2の2面が交叉して直線状、円弧状、曲線状、角状及びそれらの複合形状のコーナー部c1 を形成した固定金型Cをフレーム3のベース4の取付台5上に固着して、該固定金型Cの水平面と上記成形ロールDを略水平位置に備え、
【0028】
被成形品E′支持用のゴムベルト12の一端を固定金型Cの端部に連結すると共に、他端を固定金型Cの周囲に回してエアシリンダ13のロッド13a等の引張り手段14に係脱自在に連結するように備えたものである。
【0029】
即ち、本発明は、(図6参照)成形ロールDのスタート点▲1▼から固定金型Cの始点▲2▼への移動を、平行軸ホルダー8のエアシリンダ10のロッド10aの伸縮による平行軸9の移動、各螺軸36、40の回転による左右動板41及び前後動板34の左右前後方向への調節移動によって行い、成形ロールDを回転手段11で回転し、成形ロールDの始点▲2▼から終点▲3▼までの固定金型Cのコーナー部c1 に沿った移動をコーナー部c1 が円弧線状の部分は回転軸7aで平行軸ホルダー8を回転して行い、左右前後方向への直線状の部分は左右動板41、前後動板34の調節移動によって行い、また、曲線状、角状、及びその複合形状部分は平行軸ホルダー8の回転、平行軸9、左右動板41、前後動板34等の複合移動によって行い、成形ロールDの終点▲3▼から離隔点▲4▼への移動を平行軸9の移動で行い、離隔点▲4▼からスタート点▲1▼までの復帰移動を平行軸ホルダー8の回転、左右動板41、前後動板34の調節移動によって行うように備えたものである。
【0030】
然して、本発明手段は、板A、Bを結着すると共に該結着部分を整形するようにした2枚板の結着整形手段であり、例えば、主として、フランジカバー20、バルブカバー31、Y型ストレーナーカバー21、モーターカバー22、その他の板金成形品を製造する手段である。(図15〜図20参照)
【0031】
本発明手段において、固定金型Cは、そのコーナー部c1 の形状を成形品Eの外形に合わせて設定したものであり、フレーム3のベース4上に備えた設置位置の微調整自在な取付台5に着脱自在に取付けるようにしたものである。
【0032】
また、必要に応じて、固定金型Cの面2のコーナー部C1 に沿って、三つ折縁部内側を係合当接する凹条c2 を形成して、板A、Bの縁曲げ結着加工時に小径部円周面4aが三つ折縁部aの外面を押し着けたときに、該三つ折縁部aの外面とその下方の板Aの下面とが平面状に美麗に仕上げられるようにする。
(図10〜図12参照)
【0033】
平行軸ホルダー8は下空きコ形枠板の中心にエアシリンダ10を取付け、その左右に平行軸9を摺動自在に取付け、エアシリンダ10のロッド10a先端と平行軸8の一端にストッパー杆16を取付けると共に、他端に取付杆17を取付け、該取付杆17にモーター、ギヤ等の成形ロールDの回転手段11を取付け、その回転軸11aに成形ロールDを取付けたものである。(図1、2、4参照)
【0034】
成形ロールDは、大径部D1 と小径部D2 からなり、大径部下面d1 と小径部円周面d2 及び両面が交叉するコーナー面d3 の3面を回転成形部dとしたものであり、平行軸ホルダー8の平行軸9端の取付杆17に取付けた回転手段11に少なくとも1個取付けたものであり、その大径部下面d1 と固定金型Cのコーナー部c1 を同水平線上に位置せしめたものである。(図7、13参照)
【0035】
また、三つ折縁部aの先端a2 を成形ロールDを回転圧接して内方直角に縁曲げ成形する場合、板Aの肉厚が比較的薄ければ1個の成形ロールD(この場合、コーナー面d3 は目的形状と同一)で縁曲げ成形できるが、板Aに負担を与えず、スムーズに滑らかで均一な成形を行うためには2個以上の成形ロールDで行うことが良い。
【0036】
そして、2個以上の成形ロールDを備えたときは、各成形ロールDの大径部下面3a及びコーナー面d1 の形状を、前位の成形ロールDの大径部下面3a及びコーナー面a1 の方を後位の成形ロールDの大径部下面3a及びコーナーd1 面より成形量を小(例、半径を大)に形成し、最後位の成形ロールDの大径部下面3a及びコーナー面a1 の形状を成形目的に合わせた形状(例、目的形状の半径)に形成する。(図14参照)
【0037】
固定金型Cのコーナー部C1 、成形ロールDのコーナー面d1 、板A、Bを嵌挿したものの内側コーナー部5、及び縁曲げ成形し板A、Bを結着した後のコーナー部等のコーナー形状は、通例、任意の半径(例、0.1〜1.0mm)の円弧状、若しくは直角、若しくは任意角度(鋭角、鈍角)の角状である。
【0038】
成形品支持用のゴムベルト12の一端を固定金型Cの端部に連結すると共に、他端のフック12aを固定金型Cの周囲に回して、エアシリンダ13のロッド13a等の引張り手段14に係脱自在に連結し、ロッド13aの収縮等でゴムベルト12を引張って、固定金型Cにセットした被成形品E′を緊縛支持するように備えたものであり、また、エアシリンダ13を螺軸18に取付けハンドル19等による螺軸18の回転で、固定金型Cの位置に合わせて移動調節するように備えたものである。(図1、2、5参照)
【0039】
然して、上記の如くして、板A、Bを縁曲げ成形結着するものであるが、その結着完了した製品のコーナー部eの形状、そしてそれは該成形加工のために板A、Bを取付ける固定金型Cのコーナー部C1 の形状の全部若しくは一部に相当する形状であるが、それらコーナー部c1 、eの形状は直線状、曲線状、円形、半円形、だ円形、直角形、方形、多角形、及びそれらの組合せ形状、その他任意の形状に設定できるものである。(図12参照)
【0040】
例えば、図15のフランジカバー20は半円筒形の板Aの上下の三つ折縁部a、aに半円形の板Bの直角縁部bを嵌挿し半円形のコーナー部eを形成して縁曲げ結着して設けた1対の成形品E(カバー半体)をねじ23で連結して製作したものであり、
【0041】
図17のバルブカバー31は半多角筒形と1/4円筒形の複合した半筒形の板Aの左右の三つ折縁部a、aに、半多角形と1/4円形の複合した形状の板Bの直角縁部bを嵌挿し、半多角形と1/4円形の複合形状のコーナー部Bを形成して縁曲げ結着して設けた1対の成形品E(カバー半体)をさや金27で連結して製作したものであり、
【0042】
図18の方形函状のバルブカバー31は1対の方形函形の成形品E(カバー半体)をさや金27で連結して製作したものであり、
【0043】
図19のY型ストレーナーカバー21は、1対の半円筒形の成形品E(カバー半体)をさや金27で連結し、一方の成形品E(カバー半体)に変形半円筒形の成形品E(カバー半体)をねじ23で連結して製作したものであり、
【0044】
図20のモーターカバー22は、半円形の板Bの直角縁部bに板Aを縁曲げ結着して製作したものである。
【0045】
【作用】
製造目的とするフランジカバー、バルブカバー等の結着材料板となる板A、Bを用意し、板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に板Bの直角縁部bの先端b1 を嵌挿して被成形品E′とし、該被成形品E′の内側コーナー部15を固定金具Cのコーナー部C1 に合わせて設置し、その設置状態を、ゴムベルト12の他端のフック12aをエアシリンダ13のロッド13aに連結し、ロッド13aを収縮して板Aの側面に強く巻き付けて被成形品E′を固定金型Cの側面に圧着保持する。
【0046】
なお、必要に応じて板A、Bを嵌挿した状態で数カ所を仮止めしておき、結着整形の途中で板A、Bの嵌着状態が外れないようにする。
【0047】
次いで、成形ロールDを回転手段11で回転駆動しつつ、該成形ロールDを固定金型Cのコーナー部C1 に沿って、コーナー部c1 の一方端から他方端に向かって平行移動し、上記成形ロールDの平行移動の過程でその回転成形部dの小径部円周面d2 で凹条c2 に係合した三つ折縁部a及びその下方部を固定金型Cの垂直面2に押し付け乍ら、同時に大径部下面d1 で三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に水平面1上に押し倒して縁曲げ成形し乍ら、コーナー面d3 で縁曲げのコーナー部eを目的形状に形成して、両板A、Bを結着整形して成形品Eとし、最後に、エアシリンダ13のロッド13aを伸長して緩めたのち、ゴムベルト12のフック12aをロッド13aから取り外し、成形品Eを固定金型Cから取り外して終了する。
【0048】
上記作用を具体的な成形品E、例えば、図17のバルブカバー31のように、1/4円筒体と多角形筒体(若しくは長方形筒体の角をとった形状)のように複合的な形状の成形品した場合につき説明すると、(図6参照)
まず成形ロールDをスタート点▲1▼から平行軸ホルダー8の平行軸9の移動で、始点▲2▼へ移動し、次に左右動板41の移動で直線部分に沿って移動し、次に角部分の斜方向直線部分を左右動板41と前後動板34の複合移動によって移動し、続く直線部分を前後動板41の移動で終点▲3▼へ移動し、平行軸9の移動で離隔点▲4▼へ移動したのち、離隔点▲4▼からスタート点▲1▼へ前後動板34、左右動板41、平行軸9、及び回転軸7aの複合移動回転で復帰して結着整形を終了する。
【0049】
以上のように、本発明手段は成形品毎の成形ロールの移動順をコンピューターにプログラムしコントロールする等によって、直線状、曲線状、角状、円弧状及びそれらの複合形状など、成形品のコーナー部のあらゆる形状に対応して行うようにしたものである。
【0050】
【効果】
本発明手段は、平行軸ホルダーの平行軸の移動、回転軸による平行軸ホルダーの回転、左右動板及び前後動板による左右前後方向移動、及びそれらの複合的移動回転によって、成形ロールを固定金型のコーナー部(即ち成形品のコーナー部)のあらゆる形状に合わせて自在に移動して結着整形し得るようにしたものであるので、従来、作業者が全て手作業で、肉厚鉄板で三つ折縁部の先端を内方直角に叩き潰して行っていたため、極めて粗雑、不正確で非効率的な作業を、自動化し、また高速度、高効率、高精度化し得た革期的な効果がある。
【0051】
フランジカバー、バルブカバー等の成形品のコーナー部の形状に合わせて、固定金型のコーナー部を設定し、本発明手段をコンピュータープログラムなどにより自在に操作して、成形ロールをコーナー部の形状に沿ってコントロール移動するようにしたので、コーナー部の形状が直線、円形、曲線、角形、及びそれらの組合わせ形状など、あらゆるコーナー部形状の成形対象物に対応し得る。
【0052】
回転しつつ移動する成形ロールの小径部円周面で三つ折縁部を固定金型の面に押し付け乍ら、大径部下面及びコーナー面で三つ折縁部の先端を固定金型の面上に内方直角に縁曲げ成形するようにしたので、従来のように先端部肉厚鉄板で叩き潰すのと異なり、全て回転面の接触押圧力で全く無理なくスムーズに縁曲げ成形され、その結果、叩き傷、凹凸、塗装、メッキの損傷など無しになし得ると共に、三つ折縁部が小径部円周面によって押圧保持及び平面成形されて美麗な平滑面状に仕上げられ、よって、従来のように叩打撃で三つ折縁部の外側面が外方にふくらんで外観を損なうようなことが全く無い。
【0053】
自動化により高生産性、高精度であると同時に、殆んど無音作業化し得たので、従来のような金属同志の叩打作業のすざましい騒音による職場、環境上の公害問題を生じる恐れが全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のK−K線断面矢視図で、本発明成形手段の実施例を正面から見た図。
【図2】右側面図。
【図3】図1のL−L線断面矢視図。
【図4】図1のF−F線断面矢視図。
【図5】図1のG−G線断面矢視図。
【図6】図1の実施例の固定金型と成形ロールによる被成形品の結着整形作用説明図。
【図7】図6のH−H線拡大断面図。
【図8】本発明成形手段により設けた成形品の1例の斜視図。
【図9】図8のI−I線拡大断面図。
【図10】図1の実施例の固定金型の平面図。
【図11】図10のJ−J線拡大断面図。
【図12】固定金型のコーナー部の実施例形状を示す平面図で、(イ)は半円形、(ロ)は長方形、(ハ)は1/4円形と多角形の複合形の図。
【図13】図1の実施例の成形ロールの正面図、底面図、及び断面図。
【図14】2個以上の成形ロールを備えた場合の、(イ)は前位の成形ロールの一部断面図、(ロ)は最後位の成形ロールの一部断面図。
【図15】(イ)は1対の半円筒体(カバー半体)の斜視図、(ロ)は1対の半円筒体をねじ止め連結して設けたフランジカバーの斜視図。
【図16】図15のフランジカバーを配管(ラッキングカバーで被覆した)のフランジをカバーして取り付けた状態を示す斜視図。
【図17】1/4円筒形と多角形の複合した1対の半筒体を本発明手段により設け、それをさや金で連結して設けた、バルブカバーの斜視図。
【図18】本発明手段により設けた1対の方形函をさや金で連結して設けたバルブカバーの斜視図。
【図19】本発明手段により設けた半円筒体をさや金、ねじ等で連結して設けた、Y型ストレーナーカバーの斜視図。
【図20】本発明手段により設けたモーターカバーの斜視図。
【図21】板A、Bの縁曲げ成形結着の工程順を示す断面図で、(イ)は板A、Bの嵌挿着前を示す図、(ロ)は板Aの上明き溝a1 に板Bの先端b1 を嵌挿して両板A、Bを嵌挿着した図、(ハ)は板Aの先端a2 を縁曲げ結着して両板A、Bを結着完了した図。
【図22】従来の板A、Bの結着手段を示す説明図。
【符号の説明】
E 成形品
E′ 被成形品
e コーナー部
A 板(垂直板、周面板)
B 板(水平板、天板、底板)
C 固定金型
1 コーナー部
2 凹条
D 成形ロール
1 大径部
2 小径部
d 回転成形部
1 大径部下面
2 小径部円周面
3 コーナー面
▲1▼ スタート点
▲2▼ 始点
▲3▼ 終点
▲4▼ 離隔点
1 水平面
2 垂直面
3 フレーム
4 ベース
5 取付台
7 回転手段(回転軸)
7a 回転軸
8 平行軸ホルダー
9 平行軸
10 エアシリンダ
10aロッド
11 回転手段(成形ロール)
11a回転軸
12 ゴムベルト
12aフック
13 エアシリンダ
13aロッド
14 引張り手段
15 内側コーナー部(成形品E′)
16 ストッパー杆
17 取付杆
18 螺軸
19 ハンドル
20 フランジカバー
21 Y型ストレーナーカバー
22 モーターカバー
23 ねじ
24 配管
25 保温材
26 ラッキングカバー
27 さや金
28 肉厚鉄板
29 アンビル
30 ふくらみ
31 バルブカバー
32 柱
33 平行軸(前後動板)
34 前後動板
35 ブラケット
36 螺軸(前後動板)
37 雌ねじブラケット
38 回転手段
39 平行軸(左右動板)
40 螺軸(左右動板)
41 左右動板
42 ブラケット
43 雌ねじブラケット
44 回転手段

Claims (8)

  1. 縁部を三つ折りに折曲げて三つ折り縁部aを形成した板Aと、縁部を直角に縁曲げして直角縁部bを形成した板Bを、板Bの直角縁部bの先端b1 を板Aの三つ折縁部aの上明き溝a1 に嵌挿した状態で、三つ折縁部aの先端a2 を内方直角に縁曲げして、板A、Bを結着すると共に、該結着部分を整形するようにした、2枚板の結着整形手段であり、
    フレームの左右側面の前後柱間に平行軸を架設し、前後動板のブラケットに該平行軸を挿通して、前後動板を左右側面の平行軸にそれぞれ前後移動自在に設置し、
    また、右側面の平行軸の中間に架設した螺軸を前後動板の雌ねじブラケットに挿通し、後柱に設置したギヤ、モーター等の回転手段による該螺軸の回転で、後記の如く平行軸で一体的に連結した左右の前後動板を左右側面の平行軸上を前後方向に調節移動するように備え、
    上記の左右の前後動板間に平行軸と螺軸を架設して、両前後動板を一体的に連結し、
    左右動板のブラケットと雌ねじブラケットに平行軸と螺軸を挿通し、左の前後動板に設置したギヤ、モーター等の回転手段による螺軸の回転で、左右動板を平行軸上を左右方向に調節移動するように備え、
    上記左右動板の下面に取付けたギヤ、モーター等の回転手段の回転軸の下端に平行軸ホルダーを取付け、該平行軸ホルダーに平行軸とエアシリンダを備えてエアシリンダのロッドの伸縮で平行軸を左右方向に水平移動するように備えると共に、平行軸の一方端にギヤ、モーター等の回転手段を取付けてその回転軸に少なくとも1個の成形ロールを取付け、
    水平面と垂直面の2面が交叉して直線状、円弧状、曲線状、角状及びそれらの複合形状のコーナー部を形成した固定金型をフレームのベースの取付台上に固着して、
    該固定金型の水平面と成形ロールを略水平位置に備え、
    被成形品支持用のゴムベルトの一端を固定金型の端部に連結すると共に、他端を固定金型の周囲に回してエアシリンダのロッド等の引張り手段に係脱自在に連結するように備えたものである、
    2枚板の結着整形手段。
  2. 成形ロールのスタート点から固定金型の始点への移動を、平行軸ホルダーのエアシリンダのロッドの伸縮による平行軸の移動、各螺軸の回転による左右動板及び前後動板の左右前後方向への調節移動によって行い、
    成形ロールを回転手段で回転し、
    成形ロールの始点から終点までの固定金型のコーナー部に沿った移動をコーナー部が円弧線状の部分は回転軸で平行軸ホルダーを回転して行い、左右前後方向への直線状の部分は左右動板、前後動板の調節移動によって行い、また、曲線状、角状、及びその複合形状部分は平行軸ホルダーの回転、平行軸、左右動板、前後動板等の複合移動によって行い、
    成形ロールの終点から離隔点への移動を平行軸の移動で行い、離隔点からスタート点までの復帰移動を平行軸ホルダーの回転、左右動板、前後動板の調節移動によって行うように備えたものである、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  3. 板A、Bを結着するとともに該結着部分を整形するようにした2枚板の結着整形手段であり、フランジカバー、バルブカバー、Y型ストレーナーカバー、モーターカバー、その他の板金成形品を製造する手段である、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  4. 固定金型は、そのコーナー部の形状を成形品の外形に合わせて設定したものであり、フレームのベース上に備えた設置位置の微調整自在な取付台に着脱自在に取付けるようにしたものであり、必要に応じて、コーナー部に沿った垂直面に三つ折縁部の内側を係合当接する凹条を形成したものである、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  5. 平行軸ホルダーは下空きコ形枠板の中心にエアシリンダを取付け、その左右に平行軸を摺動自在に取付け、エアシリンダのロッド先端と平行軸の一端にストッパー杆を取付けると共に、他端に取付杆を取付け、該取付杆にモーター、ギヤ等の成形ロールの回転手段を取付け、その回転軸に成形ロールを取付けたものである、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  6. 成形ロールは、大径部と小径部からなり、大径部下面と小径部円周面及び両面が交叉するコーナー面の3面を回転成形部としたものであり、平行軸ホルダーの平行軸端の取付杆に取付けた回転手段に少なくとも1個取付けたものであり、その大径部下面と固定金型のコーナー部を同水平線上に位置せしめたものであり、また、2個以上の成形ロールを備えたときは、各成形ロールの大径部下面及びコーナー面の形状を、前位の成形ロールの該部の形状を後位の成形ロールの該部の形状よりも成形量が小な形状に形成し、最後位の成形ロールの該部の形状を成形品の成形目的とする形状と一致した形状に形成したものである、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  7. 固定金型Cのコーナー部C1 、成形ロールDのコーナー面d1 、板A、Bの内側コーナー部、及び縁曲げ成形したコーナー部e等のコーナー形状は、任意の半径の円弧状、若しくは直角、若しくは任意角度の角状である、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
  8. 成形品支持用のゴムベルトの一端を固定金型の端部に連結すると共に、他端のフックを固定金型の周囲に回して、エアシリンダのロッド等の引張り手段に係脱自在に連結し、ロッドの収縮等でゴムベルトを引張って、固定金型にセットした被成形品を緊縛支持するように備えたものであり、また、エアシリンダを螺軸に取付けハンドル等による螺軸の回転で、固定金型の位置に合わせて移動調節するように備えたものである、
    請求項1の2枚板の結着整形手段。
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