JP3758767B2 - ジョークラッシャー及びその運転方法 - Google Patents

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弘志 中山
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株式会社中山鉄工所
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ジョークラッシャーに関する。更に詳しくは、破砕する材料に対応して多様な破砕能力が与えられるジョークラッシャーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジョークラッシャーは、発明されて久しい。可動歯と固定歯の間に断面がV字状の破砕空間(以下、破砕室という)が形成されている。破砕室は、その上方側がその下方側よりも広く形成されている。上方側の広い空間から、材料が投入される。投入された材料は、理論的に3点で両歯に挟まれて圧縮作用を受ける。材料を挟んだ両歯は、相対的に僅かに変位して間隔を狭めることによって、可動歯に与えられている大きいエネルギーを短い時間内に材料に伝達する。このようなエネルギーは、材料の歪みエネルギーが偏っている部位に集中して材料に亀裂を生じさせる。その亀裂部位から材料内で裂け目が拡がって材料は瞬時に破砕される。
【0003】
このような破砕能力を有するジョークラッシャーは、当初は、岩山、鉱山から切り崩した岩石、鉱石など1次破砕物を更に細かく破砕する2次破砕のために用いられ、主として硬いものが破砕対象であった。
【0004】
破砕力が大きく単位時間当たりの破砕量が多いこのようなジョークラッシャーは、最近、多用途に用いられるようになってきている。大型・小型の自走式ジョークラッシャーが、本出願人会社などにより開発されている。自走式ジョークラッシャーは、ビル解体工事現場、道路補修現場等で廃棄される廃棄物をその場で破砕する。現場で破砕された破砕物は、骨材などとして再利用されている。
【0005】
1台のジョークラッシャーで、コンクリート破砕、アスファルト破砕に代表される硬質物破砕、軟質物破砕の両方が可能であることが好ましい。もともと硬質物の破砕のために開発されてきたジョークラッシャーは、軟質物破砕にはふさわしくないものとされてきた。事実、軟質物であるアスファルトの破砕を行うと、特に夏場又はある特定地域では、破砕作用を受けたアスファルトが可塑体になって固定歯にこびりつき、可動歯の運動が不可能になることすらある。このような状態になると運転を停止し、駆動用モータを手動により逆転方向に寸動させてそのこびりつきの状態を変え、寸動させてもその状態が変わらない場合には、用意したスクレーパ等でこびりついたものを剥がし、正転回転による破砕運転を再開していた。
【0006】
従来のクラッシャーでは、前記1点は時計方向に回転して破砕力を効果的に発揮するように設計されていた。即ち、従来のクラッシャーでは、前記動点が上死点で固定歯の方に近づき、破砕力が上死点でより強力に発揮されるように運転されていた。
【0007】
しかし、現場で無理な破砕の試行錯誤を繰り返している間に、もともと逆転が可能であるモータを逆転駆動してみたところ偶然にも、ジョークラッシャーは軟質物の破砕にも威力を発揮することがわかってきた。可動歯の下部領域の任意の動点は、ほぼ直線上で往復運動するが厳密には長楕円的な曲線運動を行う(参考:特開平7−60140号、対応米国特許はUSP No.5,397,069.)ことを知っていた本発明者は、可動歯の逆転運動により破砕能力、破砕態様が予想外に激変することに気づいた。
【0008】
更に、アスファルトと異なり原石のように硬いものであっても、軟質の原石と硬質の原石とでは最適の設計定数が異なることも判明してきた。可動歯の下方部の1点は、楕円形状の履歴曲線を描く。設計定数を変更することにより、この楕円形状の曲線は形を変え、その履歴曲線は弦月形状になることもある。このような履歴曲線の変更は、同一種類の原石に対しても破砕能力に大きい影響を与えることも判明した。
【0009】
再利用のために現場で多様な破砕が必要なジョークラッシャーには、設計定数が異なる可動歯の運動機構を1台で備えることが要請されている。その設計定数の変更作業が容易であり機械本体の機械強度を十分に保証することも当然に要請されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような技術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような目的を達成する。
【0011】
本発明の目的は、軟質物・硬質物の両方を1台で高効率に破砕できるジョークラッシャーを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、可動歯の運動履歴曲線を規定する設計定数を破砕作業現場で簡単に変更できるジョークラッシャーを提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的は、機械強度が十分であり設計定数を変更できるジョークラッシャーを提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、現場での設計定数の変更作業が容易であり当然に機械強度が十分であるジョークラッシャーを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために次のような手段を採る。
【0016】
本発明1のジョークラッシャーは、
機械本体と、
前記機械本体に固定された固定歯と、
前記機械本体に支持され偏心的に回転する偏心回転軸のまわりに揺動する可動歯と、
前記可動歯と前記機械本体との間に介設され前記可動歯及び前記機械本体に対してそれぞれに揺転自在に支持され前記機械本体に対して揺動するトッグルプレートとからなるジョークラッシャーにおいて、
前記トッグルプレート(12)と前記機械本体(1)との間に前記トッグルプレート(12)揺転自在に支持するための機械本体側支持体(14)が介設され、
前記トッグルプレート(12)と前記可動歯(25)との間に前記トッグルプレート(12)を回転自在に支持するための可動歯側支持体(16)が介設され、
前記機械本体側支持体(14)には前記揺動体(12)を揺転自在に支持する支持点領域が複数位置(11T,11B)に設けられており、
前記支持点領域から外された前記トッグルプレート(12)を吊り下げるための吊下手段(41,43,45)とからなり、
前記吊下手段(45)は前記機械本体(1)に支持されていることを特徴とする。
【0017】
本発明2のジョークラッシャは、本発明1のジョークラッシャにおいて、
前記第2定部(11T,11B)の固定位置は、前記本体(1)上で変更可能であり、かつ円筒凹面に形成された上側機械本体側窪み(11T)と下側機械本体側窪み(11B)とからなって、前記相対的固定位置は鉛直方向に変更可能である。
【0028】
【発明の作用及び効果】
本発明によるジョークラッシャー及びその運転方法は、揺動体の角度が機械本体の基準面(例えば水平面)に対して変更される。即ち、偏心回転体の概ねの回転中心(回転中心は僅かの距離を半径とする円周上あり、偏心している。)と揺動体の一端側を支持する機械本体側支持点と揺動体の他端側を支持する可動歯側支持点を3頂点とする3角形の3つの挟角が変更される。機械本体側支持点と可動歯側支持点との間の距離が一定であれば、前記3角形の2挟角を唯一のパラメータとして、可動歯の任意の1点例えば可動歯の前面上の水平線であり固定歯に一番近い線上の点の運動軌跡の概ねの中心線の可動歯に対する角度が定められる。
【0029】
このような点の運動軌跡は概ね長楕円形である。前記中心線は、この概ねの楕円形の長軸である。この長軸の角度が変更されると同時に長軸の長さも変更される。下記する実施の形態では、揺動体の水平面に対する角度が小さくなると、前記長軸は鉛直線に近づき、揺動体の水平面に対する角度が大きくなると、前記長軸は鉛直線から遠ざかる(このような傾向は普遍的ではない。)。
【0030】
上死点における前記点の運動点の運動方向は長軸に直交して固定歯の面に対して90度に近い角度で接近する。既に蓄えられている大きなエネルギーが僅かな接近距離を運動する間に可動歯と固定歯との間で挟まれている岩石などの材料に接触点を介して衝撃的に伝達される。
【0031】
前記角度の変更により、上死点における前記点の運動点の運動方向と固定歯の面との間の接近角度が変更される。即ち、この接近角度の変更により、硬質物に伝達されるエネルギーの伝達態様が変更される。他のパラメータにもよるから、一概にはいえないが、この接近角度が90度により近い場合が硬質物に適し、この接近角度が90度からより遠い場合が軟質物に適する。
【0032】
支持点の位置変更が機械本体側で行われる場合と可動歯側で行われる場合とでは、前記パラメーターの変更量が異なるから、更に異なる破砕が行われる。即ち、同じ硬質材料であっても、比較的に硬質なものか比較的に軟質なものによく適合し、また、同じ軟質材料であっても、比較的に硬質なものか比較的に軟質なものによく適合するジョークラッシャーを提供することができる。
【0033】
更に、回転方向の正逆の変更も、破砕態様を変更することができる。正点時即ち上方側死点の近傍における破砕は、硬質物の破砕に適し、逆点時即ち下方側死点の近傍における破砕は、軟質物の破砕に適する。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2は、本発明が適用されるジョークラッシャーの基本形態をそれぞれに示す正面図、平面図である。図1,2は、シングルトッグル形ジョークラッシャーと呼ばれている揺動式破砕機を示している。このジョークラッシャーの機械本体1は鋼板製及び鋼体製であり頑丈に構成されている。
【0035】
機械本体1に2体の軸受2,2が固定されて設けられている。2体の軸受2,2に回転駆動軸3が回転自在に支持されて設けられている。回転駆動軸3の両端にそれぞれに駆動輪4及び破砕エネルギー蓄積用のフライホイール5が取り付けられている。回転駆動軸3、駆動輪4は駆動用モータ(図示せず)により駆動される。
【0036】
駆動用モータとしては、出力パワーが大きくパワー補給が迅速で且つ衝撃吸収性にすぐれたものとして、油圧モータが適している。この油圧モータは、逆転機構を備えている。その逆転機構としては、油圧切換弁(図示せず)が採用されている。
【0037】
回転駆動軸3と1体に回転する回転体(図示せず)に偏心して偏心回転体6が取り付けられ設けられている。偏心回転体6に揺動体であるスイングジョー7の上端部が偏心回転自在に取り付けられ支持されている。スイングジョー7の上方部を偏心回転自在に支持するための偏心回転支持手段は、偏心回転体6及び機械本体1から構成されている。
【0038】
図3に示すように、スイングジョー7の下端部の後部(図1で右部)に可動歯側窪み8が設けられている。この可動歯側窪み8はスイングジョー7の一部である第1定部(又は第1定点)を構成している。機械本体1にトッグルブロック9が設けられている。
【0039】
トッグルブロック9には、可動歯側窪み8に斜め上下方向に対向して機械本体側窪み11が設けられている。機械本体側窪み11は機械本体1の一部である第2定部(又は第2定点)を構成している。スイングジョー7の可動歯側窪み8とトッグルブロック9の機械本体側窪み11との間に、揺動体として形成されているトッグルプレート12が介設されている。トッグルプレート12は、図1の紙面に垂直な方向即ち回転駆動軸3の軸方向に長く形成され概ね長方形の金属板である(図4,5参照)。
【0040】
可動歯側窪み8及び機械本体側窪み11は、それぞれに回転駆動軸3の軸心方向に長く延びて形成されている。トッグルプレート12の一端は可動歯側窪み8に揺動回転自在に結合し、トッグルプレート12の他端は機械本体側窪み11に揺動回転自在に結合している。
【0041】
図3に示すように、トッグルブロック9には、軸心方向に長く延びる嵌め込み用の嵌込凹部13が設けられている。嵌込凹部13に機械本体側トッグルシート14が嵌め込まれている。機械本体側トッグルシート14は、トッグルプレート12の一端を揺動回転自在に支持する機械本体側支持体を形成している。機械本体側トッグルシート14の前面に、支持用凹面である前記した機械本体側窪み11が形成されている。
【0042】
機械本体側窪み11は、上側機械本体側窪み11Tと下側機械本体側窪み11Bとから構成されている。上側機械本体側窪み11Tと下側機械本体側窪み11Bは上下方向に並び、また、鉛直面に対して傾斜した傾斜面上に並んでいる。上側機械本体側窪み11Tと下側機械本体側窪み11Bは、それぞれに円筒凹面に形成されている。
【0043】
スイングジョー7の下方部の後方部部位に、軸心方向に長く延びる嵌め込み用の嵌込凹部15が設けられている。嵌込凹部15に可動歯側トッグルシート16が嵌め込まれている。可動歯側トッグルシート16は、トッグルプレート12の他端を揺動回転自在に支持する可動歯側支持体を形成している。可動歯側トッグルシート16の前面に、支持用凹面である前記した可動歯側窪み8が形成されている。
【0044】
図1に示すように、スイングジョー7の前面に可動歯21が固定されている。機械本体1の前方部に固定歯22が固定され設けられている。可動歯21の歯面と固定歯22の歯面は、対向している。固定歯22の歯面は、僅かに傾斜するように形成されている。両歯面間に下方が狭く上方が広い破砕室Vが形成されている。破砕室Vの上方から、破砕される材料が投入される。可動歯21及び固定歯22は、それぞれに軸心方向に長く平板状に形成されている。可動歯21及び固定歯22の歯面は、縦横に格子状に分布し歯となる突起面を有している。
【0045】
トッグルブロック9は、機械本体1に頑丈に立ち上がる反作用受板23に強固に固定されている。スイングジョー7の重量は、可動歯側トッグルシート16、トッグルプレート12、機械本体側トッグルシート14を介してトッグルブロック9に作用する。このような作用を受けるトッグルブロック9は、反作用受板23に押しつけられる。傾動自在な2体の第1油圧シリンダ24は、トッグルブロック9を前方に押すことができる。トッグルブロック9の両端部間(軸心方向の両端部間)に、ピン26がトッグルブロック9に固定されている。ピン26に2体の第1油圧シリンダ24の伸縮端部が結合している。第1油圧シリンダ24によりトッグルブロック9を前方に押して、トッグルブロック9と反作用受板23との間にスペーサである間隔板29を挿入することができる。
【0046】
スイングジョー7の下端に揺動自在にテンションロッド31が取り付けられている。テンションロッド31の後端の鍔32と、テンションロッド31を貫通させるように機械本体1に固定されているバネ受け33との間に圧縮コイルスプリング34が介設されている。バネ受け33は、機械本体の一部である垂下体34に設けられている。
【0047】
機械本体1の上方部位に第2油圧シリンダ35が設けられている。スイングジョー7の後端面から後方に突出する受圧部36が、スイングジョー7に固定され設けられている。受圧部36は、第2油圧シリンダ35の油圧を受ける。第2油圧シリンダ35の駆動により、スイングジョー7を図3で時計方向に回転駆動することができる。
【0048】
図6,7は、トッグルプレート12の傾斜角度位置を変更する際に用いる吊下装置を示している。トッグルブロック9に3角形状の吊金具41が固定される。吊金具41は、トッグルブロック9の上面に載置され複数点でボルトによりトッグルブロック9に固定される。吊金具41の2頂点部から、2体の吊りボルト43が吊り下げられる。トッグルプレート12には、2位置にアイボルト45が取りつけられている。アイボルト45に吊りボルト43の下端のフック部がさし込まれる。
【0049】
図8に示すように、トッグルプレート12を吊りボルト43で吊り下げながら第2油圧シリンダ35を駆動してスイングジョー7を時計方向に回転させ、吊りボルト43のボルトを緩めてトッグルプレート12の機械本体側端部を降下させながら、第2油圧シリンダ35の油圧を減圧しスイングジョー7を反時計方向に戻すと、トッグルプレート12の機械本体側端部が下側の下側機械本体側窪み11Bに嵌まりこむ。このように重いトッグルプレート12の支持点位置を手軽に変更することができる。
【0050】
(実施形態1の動作)
次に、実施形態1の動作を説明する。回転駆動軸3を回転駆動する。回転駆動軸3の回りに偏心回転体6が回転すると、可動歯側窪み8の近傍は機械本体側窪み11を中心として円運動を行い、スイングジョー7は揺動する。スイングジョー7の揺動により、破砕室Vは周期的に膨張したり収縮したりする。
【0051】
大きいものは、固定歯22と可動歯21とで形成されるV字状破砕室Vの上方部で固定歯22と可動歯21に原則的に3点で挟まれ(図11参照、但し2点のみしか現れていない)、3点に応力が集中する。
【0052】
固定歯22と可動歯21に挟まれた被破砕物は、可動歯21が固定歯22の面に概ね直交する方向の作用力即ち挟圧力を受ける。その圧力が被破砕物中に3次元的に内部応力として分布する。少なくとも3点で両歯に挟まれる被破砕物は可動歯21の面に平行な方向の作用力も受けて、被破砕物中の内部応力の分布は複雑であるが、被破砕物中のある曲面上で応力が特異点的又は特異面的に集中し、被破砕物はその面で2つのクラスターに破断され分割される。
【0053】
上方の破砕室Vで割られ比較的に小さくなった複数の材料は、中間の破砕室Vに落ち込む。中間の破砕室Vの材料は、同様な破砕力を受けてさらに小さくなる。下方部でさらに小さい粒径の加工材料が生産される。
【0054】
スイングジョー7に固定された可動歯21の下端部の1点Wは、図9に示すように、長楕円形状の履歴を描いて運動するが、固定歯22に対して斜め方向に概ね直線的な往復運動を行う。可動歯21のより上方の上方部分の1点Qは、より楕円的に運動する。被破砕物たとえば硬度が高い原石が破砕室Vの上方から投入される。
【0055】
履歴運動曲線の長軸31は、履歴曲線の上死点Tと下方側死点Bを結ぶ直線として定義することができる。この定義中で、上死点Tと下方側死点Bで運動速度は零である。点Wを含む可動歯の下端部領域の任意の点は、下端点Wとほぼ同じ大きさ、ほぼ同じ向きの履歴曲線を描く。
【0056】
上死点Tと下方側死点では、巨視的に見れば先鋭であるが、微視的に見れば連続微分係数を有し滑らかな曲線であり、特異点はない。下端点Wよりも上方位置にある他の特定点Qも同様な形状であるが、より短くより太い(長軸の長さ分の最大幅の値が大きい)履歴を描く。
【0057】
このような曲線形状を定めるパラメータは、次のものである。履歴曲線の形状は、偏心長さ、偏心回転中心点と固定側揺動支持点(トッグルプレート12の固定側支持点である第2定部)との間の距離、偏心回転中心点と可動側揺動支持点(トッグルプレート12の揺動側支持点である第1定部)との間の距離、偏心回転中心点と運動点Wとの間の距離、トッグルプレート12の長さ、これらの長さを備える各線分が形成する挟角などのパラメータにより決定される。
【0058】
このようなパラメータのうちのいくつかは、次のパラメータ、即ち、前記可動歯21と機械本体1との間の揺動体であるトッグルプレート12を揺動自在にそれぞれに支持する可動歯側支持点領域(機械本体側窪み11)と機械本体側支持点領域(可動側窪み11)を結ぶ線又は面と機械本体1に固定された基準面例えば水平面との間の角度β及び偏心回転中心点と固定側揺動支持点との間の距離L(図示せず)に従属し、特に、角度βに大きく依存する。
【0059】
角度パラメータβは、本発明の実施形態では、2通りに設定することができる。この2通りの設定は、図10に示すベクトルAの大きさ及び方向を設定する。この矢Aは、次のように定義される。履歴曲線41は、上方側死点Tと下方側死点Bを有している。履歴曲線41上の動点W(可動歯の下方部分に属する任意の1点)の速度関数(基準点からの履歴線上の長さを変数とする)は、図13に示すように、周期的に変動する(負荷がかかからない場合)。
【0060】
図13の横軸は、下方側死点Bを原点とし履歴曲線上の動点Wが原点から動いた距離を示している。1周期の長さを8等分した位置が目盛りとして横軸上に表されている。縦軸は動点Vの速度Vが表されている。上方側死点Tと下方側死点Bとで、速度は零又はほとんど零である。
【0061】
上方側死点Tと下方側死点Bとでは、速度ベクトルの向きと固定歯22の歯面45との間の角度(小さい方の角度)は、概ね90度であるが、90度よりもθだけ小さく、角度α(大きい方の角度は、180度−α)である。下方側死点Bにおける速度ベクトルCも上方側死点Tの速度ベクトルAとほぼ同じであるが、両死点T,Bにおけるそれぞれの速度ベクトルは、それぞれに異なっている。
【0062】
下方側死点Bと上方側死点Tでは速度は小さいが、下方側死点Bと上方側死点Tとの間の中間領域で最大の大きい速度になる。下方側死点Bと上方側死点Tを通過すると急速に加速され大きい速度になる。図10(a)において、上方側死点Tの近傍で下方側死点に向かう点Wの向きは、図中矢Aで示す向きにある。この向きが、本明細書で正転方向と称される。最初この向きは、固定歯の面に対して90度から角θ(長軸と固定歯の面との角度)だけずれている(図中に示す角度αについては、α=90度−θ、である。)。
【0063】
アスファルトよりも硬い材料例えば原石のうちより硬い原石を硬質原石といい、より柔らかい原石を軟質原石という。このような硬軟の原石、コンコクリートなどに対して、アスファルトなどをこの明細書で軟質材料という。トッグルプレート12の一端部を上側機械本体側窪み11Tに位置づけた場合の角度βは、トッグルプレート12の一端部を下側機械本体側窪み11Bに位置づけた場合の角度βと異なる。速度ベクトルAと歯面45との間の角度αは、角度θの関数である。角度βがより大きくなった時に角度αがより大きくなるかより小さくなるかは、上記パラメータによる。
【0064】
より大きい角度αは、硬質原石の破砕に適し、より小さい角度αは軟質原石の破砕に適する傾向がるということは、発明者の実験による一般的な経験則である。しかし、硬質原石であっても、種類によってはこの経験則に必ずしも従わない。知られている材料について、角度βが選択される。
【0065】
角度βの選択の際には、図6,7に示した吊下手段が有効に用いられる。トッグルプレート12は、人が持つにはあまりにも重すぎる。吊下手段を用いることによりトッグルプレート12の位置変更は容易であるが、人力でトッグルプレート12を他のトッグルプレートに代えることは非常に困難であり危険である。同じトッグルプレート12が用いられるので、可動側支持点と固定側支持点との間の距離は、当然に不変である。
【0066】
位置選択により一端部が位置づけ支持構造である機械本体側トッグルシート14は、直接に機械本体1に固定されているので、即ち、弾性的な支持体などが介されずに固定されているので、トッグルプレート12の支持構造は、強靭に形成されている。
【0067】
間隔材29は、機械本体1に同等な強度部材であり機械本体に直接に支持され油圧シリンダ24により支持されていないので、トッグルプレート12を支持する支持構造としては、間隔材29は機械本体1の一部である。
【0068】
図10(a)及び(b)は、楕円形状の履歴曲線を示している。履歴曲線は、長軸31により2分されている。図4(a)において、履歴曲線の上方部分41上で点Wは、矢で示すように、上方に向かって上昇する。即ち、下方側死点Bから上方側死点Tに向かって上昇する動点Wは、履歴曲線の上方部分41上にある。履歴曲線の下方部分42上で点Wは、下方に向かって下降する。即ち、上方側死点Tから下方側死点Bに向かって下降する動点Wは、履歴曲線の下方部分42上にある。
【0069】
図10(b)において、履歴曲線の上方部分41上で点Wは、下方に向かって下降する。即ち、上方側死点Tから下方側死点Bに向かって下降する動点Wは、履歴曲線の上方部分41上にある。履歴曲線の下方部分42上で点Wは、上方に向かって上昇する。即ち、下方側死点Bから上方側死点Tに向かって上昇する動点Wは、履歴曲線の下方部分42上にある。
【0070】
このような楕円的形状線上を運動する点Wの集合である可動歯は、概ね前記した破砕作用を有しているが、ジョークラッシャーにおいては更に微分的に運動を解析する必要がある。従来は、図10で点Wは反時計方向に回転させられていた。従来のこのような回転方向は、理に叶っている。
【0071】
前記ずれ角θは、被破砕物をV字空間中で狭い方向に押し込む方向にずれている。このような上方側死点近傍領域では、両歯は被破砕物をV字空間内に閉じこめようとする。この領域での点Wの変位量(時間当たり)はきわめて小さく、この領域にある可動歯を介してフライホイールのエネルギーが被破砕物に移行していく。僅かに変形する被破砕物にこのエネルギーがきわめて短い時間内に伝達される。このように伝達されるエネルギーは、一般に衝撃エネルギーと俗称されているものである。
【0072】
このような衝撃による初期破砕即ちクラック面へのエネルギーの伝達が行われた後も、即ち上方側死点Tを過ぎた後も、固定歯に対して更に接近する可動歯が初期破砕を受けた材料に破砕エネルギーを供給しつづけて材料を複数のクラスターに分割することができる。この破砕過程では、被破砕物は更に狭くなる破砕室の下方部へ押し込まれるような作用をうけているので、完全に複数体に分割される分割破砕が有効に行われている。
【0073】
以上に詳しく述べたように、ジョークラッシャーは実に理に叶った原理によって破砕の動作を行っている。このような動作原理が過去から知られていたかどうかについて本発明者は知らない。本発明者は、このような動作原理からすれば、ジョークラッシャーが硬い被破砕物の破砕に適していることに気づいた。ということは逆に、ジョークラッシャーが柔らかい被破砕物のために発明されたものではないことを知らされる。
【0074】
即ち、軟質物は、図12に示すように、複数点で両歯に挟圧されるのではなく、面で挟まれて破砕作用を受けると同時に可塑的に潰される。軟質物の破砕は、ジョークラッシャーによっては不適切であることを知らされる。
【0075】
図10(b)に示される動点Wは、下方側死点Bで固定歯に対して前記角度α又はこの角度に近い角度で、固定歯に近づく。軟質物は、逆転しながら下方側死点近傍で正転時と同様に初期破砕が行われる。この軟質物の初期破砕、硬質物の初期破砕と原理的に異ならない。しかし、初期作用を受けた軟質の被破砕物は、初期破砕により実質的に破砕が完了している。即ち、初期破砕を受け既にクラックが生じている軟質物は、クラックの面でクラックの両側の初期分割体を互いに剥がす作用を受けることにより、容易に2体に分割される。下方側死点を通り過ぎた後も、可動歯は更に軟質物に破砕エネルギーを与えようとする。この与えられ続けるエネルギーが軟質物にすっかり供給されると、軟質物は可塑的に変形して粘着物に変化し、分割されないで逆に一体化してしまう。
【0076】
下方側死点を過ぎた可動歯は更に固定歯に近づくが、両歯間に挟まれ初期破砕を受けた軟質物は、上方に押し上げられ、即ち、破砕室内で上方のより広い空間部分に誘導され、両歯間での圧縮から開放される方向に逃げることができる。このため、逆転時の軟質物は、初期破砕を受けた後も破砕エネルギーを受ける正転時の硬質物の継続破砕がと異なり、継続的破砕エネルギーを受けにくい。このため、軟質物の可塑化が起こりにくく、両歯に粘着する度合いが低くなる。
【0077】
軟質物の歯への粘着が起きても、逆転時の可動歯は固、定歯にこびり着いた軟質物を剥がす方向に運動する。被破砕物がアスファルトのような軟質物である場合には、図10(b)に示す回転方向の破砕方法は、ジョークラッシャーの本来の動作原理に反するのではなく、粘着化を回避してジョークラッシャーの破砕原理通りの破砕作用を保持している。
【0078】
ジョークラッシャーの新しい運転方法として、角度βの変更と回転方向の正逆の変更とを組み合わせて更に多様な破砕を行うことができる。1台のジョークラッシャーで、原石、コンクリート、アスファルトをそれぞれに高効率で破砕することができる。特に自走式ジョークラッシャーは、現場で軟質コンクリート(風化が進んだコンクリート)、硬質コンクリート、アスファルトの再利用を同時に行うのに便利である。アスファルト専用に設計されたジョークラッシャーを用いる場合であっても、軟質アスファルトと硬質アスファルトで回転方向の選択をすることができる。
【0079】
(実施形態2)
次に、本発明の実施の形態2を説明する。図14は、本発明の揺動式クラッシャの実施形態2を示す正面図である。図15は、その側面図である。図14,15は、シングルトッグル形ジョークラッシャーと呼ばれている揺動式破砕機を示している。このジョークラッシャーの本体101は鋼板製であり頑丈に構成されている。
【0080】
本体1に設けた2体の軸受102,102に回転駆動軸3が支持され設けられている。回転駆動軸3の両端にそれぞれに駆動輪104及び駆動用フライホイール5が取り付けられている。回転駆動軸103、駆動輪4は駆動用油圧モータ(図示せず)により駆動される。
【0081】
回転駆動軸103と101体に回転する回転体(図示せず)に偏心して偏心回転軸106が取り付けられ設けられている。偏心回転軸6に回転自在に揺動体であるスイングジョー107の上端部が取り付けられ支持されている。揺動体の上方部を偏心回転自在に支持するための偏心回転支持手段は、偏心回転軸106及び本体101から構成されている。
【0082】
スイングジョー107の下端部の後部(図14で右部)にジョー側窪み108が設けられている。このジョー側窪み108はスイングジョー107の一部である第1定部を構成している。本体101にトッグルブロック109が設けられている。トッグルブロック109は、本体103の定部を構成している。
【0083】
トッグルブロック109には、ジョー側窪み108に斜めに対向してブロック側窪み111が設けられている。ブロック側窪み111は本体101の一部である第2定部を構成している。スイングジョー107の窪み108とトッグルブロック109の窪み111との間に、揺動支持部材としてトッグルプレート112が介設されている。
【0084】
ジョー側窪み108、ブロック側窪み111及びトッグルプレート112は回転駆動軸103の軸心方向に長く延びて形成されている。トッグルプレート112は矩形状である。トッグルプレート112の一端はジョー側窪み108に揺動回転自在に結合し、トッグルプレート112の他端はブロック側窪み111に揺動回転自在に結合している。トッグルブロック109は鉛直方向に延びる案内溝113を有している。
【0085】
案内溝113は、回転駆動軸3の軸心方向に平行な左右の鉛直面114,115を有している。案内溝113を通る案内体116が鉛直方向に本体101に取り付けられている。案内体116の左右両面が、案内溝113の両鉛直面114,115と摺動する。トッグルブロック109は任意の鉛直位置で複数のボルト117,117で本体に固定される。
【0086】
スイングジョー7の下端に揺動自在にテンションロッド121が取り付けられている。テンションロッド121の後端の鍔22と、テンションロッド121を貫通させるように本体101に固定されているバネ受け123との間に圧縮コイルスプリング124が介設されている。スイングジョー107の前面に平板状の可動歯125が固定され設けられている。
【0087】
可動歯125に対面して平板状の固定歯126が本体101の内部の少し傾斜した壁面に固定され設けられている。可動歯125に対して鋭角に固定歯126が設定され、固定歯126と可動歯125との間に原石その他の材料である被破砕物を破砕するための断面V字状の破砕空間Vが形成されている。破砕空間Vは、回転駆動軸3の軸心方向に長く延びて形成されている。
【0088】
ジョークラッシャーは一般に次のような位置関係を有している。第2定部8は回転駆動軸103等から構成される偏心回転支持手段から下方にあり、第1定部を通る鉛直線は第2定部を111を通る鉛直線と固定歯126の下方部分を通る鉛直線との間に位置し、第2定部111は本体101に移動可能に固定され、第2定部111の移動方向は、前記破砕空間Vの下方部の幅が狭くなると同時に破砕空間Vの下方部を形成する可動歯125の下方部のストロークが小さくなる方向である。
【0089】
(実施形態2の動作)
次に、実施形態2の動作を説明する。回転駆動軸103を回転駆動する。回転駆動軸3の回りに偏心回転軸6が回転すると、ジョー側窪み108の近傍はブロック側窪み111を中心として円運動を行い、スイングジョー7は揺動する。スイングジョー107に固定された可動歯125の下端部は、長楕円形状の履歴を描いて運動するが、固定歯126に対して斜め方向に概ね直線的な往復運動を行う(詳しくは、特開平7−60140参照)。可動歯125の上端部は、より楕円的に運動する。被破砕物たとえば硬度が高い原石が破砕空間Vの上方から投入される。
【0090】
大きいものは、固定歯126と可動歯125とで形成されるV字状破砕空間Vの上方部で固定歯26と可動歯板125に原則的に3点で挟まれ、3点に応力が集中して割れる。上方の破砕空間Vで割られ比較的に小さくなった複数の材料は、中間の破砕空間Vに落ち込む。中間の破砕空間Vの材料は、同様な破砕力を受けてさらに小さくなる。下方部でさらに小さい粒径の加工材料が生産される。軟質物例えばアスファルト舗装物の廃棄物の破砕を行う場合は、ボルト117を緩めトッグルブロック109を案内体116で案内して鉛直下方に移動させボルト117を締め直し移動させた下方位置でトッグルブロック109を本体101に再度固定する(図16参照)。図17は、元の移動前の位置と移動させた移動後の位置における可動歯125のストロークを解析する幾何学図である。
【0091】
スイングジョー7の上方部の適当な1点は、小さい偏心円C1を描く。円C1の中心をOで示す。図14のブロック側窪み111とトッグルプレート112との接点又は接線を点Pで示す。図14のジョー側窪み108とトッグルプレート112との接点又は接線を点Qで示す。円C1の中心と接点Qとの間の距離に偏心距離(円C1の半径)を加えた長さ及び円C1の中心と接点Qとの間の距離に偏心距離を引いた長さを半径としそれぞれに中心を円C1の中心とする円C2及び円C3をそれぞれに描く。
【0092】
点Pを中心とし長さPQ(トッグルプレート112の長さ、以下Lで表す)を半径とする円と円C3との交点をRとする。点Pから比較的に微小な距離だけ鉛直下方に離れた点をP’で表す。点P’を中心とする半径Lの円と円C2及び円C3とのそれぞれの交点をR’及びQ’で表す。円C2に点Q及びQ’で接する接線をそれぞれにS1及びS2で表す。角QOQ’=角θ=接線S1と接線S2との交わり角度とし、直線PQと直線P’Q’との交わり角度をαとする。
【0093】
中心Oが点Pに対する比較で点Qから十分に遠い場合(現実の普通のクラッシャーでは、長さQOは長さQPの2倍以上である)、点P’が点Pより微小距離鉛直下方に移動するだけで角αは角θより大きくなる。直線QRと直線PQとは直角に近い。直線Q’R’と直線P’Q’とも直角に近い。従って、直線QRと接線S1との角度と直線Q’R’と接線S2との角度とは殆ど等しい。従って、円C1と円C2との間の帯に対してこの帯を直線QR及び直線Q’R’が横切る角度はよい近似で等しい。
【0094】
作図からもわかるように、長さQ’R’は、長さQRよりも短い。角度QPRをαとし角度Q’P’R’をα’とすると、α’はαよりも小さい。元の位置状態で、点Pとスイングジョー7の特定の点W(図14に例示)との間の距離をkとすると、図1の状態で点Wのストロークは概ねkβ、後の位置状態で点Wのストロークは概ねkα’で近似的に表すことができる。
【0095】
点P’が点Pより微小距離鉛直下方に移動するだけで点Wのストロークは小さくなる。図17で点Pを点P’に移動させると点Wのストロークが大きくなると同時に破砕空間Vの下方部は狭くなる。トッグルブロック109を適当な距離だけ移動させると、破砕空間の下方部は狭くなり、破砕された材料の平均粒径は小さくなる。
【0096】
ストロークのこのような変更により、軟質物の歯への固着が少なくなる。逆に硬質物の大きい破砕物を生産するためには、トッグルブロック109を鉛直上方に移動させる。アスファルトのような軟質物の破砕には、このような破砕方法が生産効率を高めることが、テストにより確かめられている。
【0097】
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3を説明する。図18は、本発明の揺動式クラッシャーの実施形態3を示す正面図である。その側面図は、図14と同様であり省略する。ジョークラッシャーの本体101に設けた2体の軸受102,102に回転駆動軸103が支持され、回転駆動軸103の両端にそれぞれに駆動輪104及び駆動用フライホイール105が取り付けられ、回転駆動軸103と1体に回転する回転体(図示せず)に偏心して偏心回転軸106が取り付けられ、偏心回転軸106に回転自在に揺動体であるスイングジョー7の上端部が取り付けられて支持され、スイングジョー7の下端部の後部(図18で右部)にスイングジョー107の一部である第1定部を構成するジョー側窪み108が設けられ、本体103に本体103の第2定部を構成するトッグルブロック109が設けられ、トッグルブロック109にジョー側窪み8に斜めに対向してブロック側窪み111が設けられ、ジョー側窪み108とブロック側窪み111との間に揺動支持部材としてトッグルプレート112が介設されている点は、実施形態2と同じである。
ジョー側窪み108、ブロック側窪み111及びトッグルプレート112は回転駆動軸103の軸心方向に長く延びて形成され、トッグルプレート112が矩形状であり、トッグルプレート112の一端はジョー側窪み108に揺動回転自在に結合し、トッグルプレート112の他端はブロック側窪み111に揺動回転自在に結合している点も実施形態2に同じである。
【0098】
トッグルブロック109は鉛直方向に延びる案内溝113を有している。案内溝113は、回転駆動軸3の軸心方向に平行な左右の鉛直面114,115を有している。案内溝113を通る案内体116が鉛直方向に水平方向移動体131に取り付けられている。案内体116の左右両面が、案内溝113の両鉛直面1114,115と摺動する。トッグルブロック109は任意の鉛直位置で複数のボルト117,117で水平方向移動体31に固定される。
【0099】
実施形態2には欠如している水平方向移動体131は、水平方向に移動可能で移動位置で複数のボルト132,・・・,132で本体101に強固に固定され取り付けられる。スイングジョー7の下端に揺動自在にテンションロッド121が取り付けられ、テンションロッド121の後端の鍔22と、テンションロッド121を貫通させるように本体1に固定されているバネ受け123との間に圧縮コイルスプリング124が介設され、スイングジョー7の前面に平板状の可動歯25が固定され、可動歯125に対面して平板状の固定歯126が本体101の内部の少し傾斜した壁面に固定され設けられ、可動歯125に対して鋭角に固定歯126が設定され、固定歯126と可動歯125との間に原石その他の材料である被破砕物を破砕するための断面V字状の破砕空間Vが形成され、破砕空間Vは、回転駆動軸103の軸心方向に長く延びて形成されている点は、実施形態2に同じである。
【0100】
実施形態3のクラッシャーも、第2定部108は回転駆動軸103等から構成される偏心回転支持手段から下方にあり、第1定部を通る鉛直線は第2定部をを通る鉛直線と固定歯126の下方部分を通る鉛直線との間に位置し、第2定部111は本体101に移動可能に固定され、第2定部111の移動方向は、前記破砕空間Vの下方部の幅が狭くなると同時に破砕空間Vの下方部を形成する可動歯125の下方部のストロークが小さくなる方向である点においては、実施形態2のクラッシャーに同じであるが、実施形態3のクラッシャーではトッグルブロック109が水平方向にも移動可能である点で実施形態2と異なる。
【0101】
(実施形態3の動作)
次に、実施形態3の動作を説明する。回転駆動軸104を回転駆動する。回転駆動軸4の回りに偏心回転軸106が回転すると、ジョー側窪み108の近傍はブロック側窪み111を中心として円運動を行い、スイングジョー107が揺動し、スィングジョー107に固定された可動歯板102の下端部は、長楕円形状の履歴を描いて運動するが、固定歯126に対して斜め方向に概ね直線的な往復運動を行い、可動歯125は上方になればなるだけより楕円的に運動する点では、実施形態1に同じである。
【0102】
軟質物例えばアスファルト舗装物の廃棄物の破砕を行う場合は、ボルト117を緩めトッグルブロック109を案内体116で案内して鉛直下方に移動させボルト117を締め直し移動させた下方位置でトッグルブロック109を水平方向移動体131に再度固定する。
【0103】
トッグルブロック109を下方に移動させると、破砕空間の下方部は狭くなり、破砕された材料の平均粒径は小さくなり、ストロークが小さいので軟質物の歯への固着が少なくなり、逆に硬質物の大きい破砕物を生産するためには、トッグルブロック109を鉛直上方に移動させる点において実施形態2に同じである。
より硬質の原石又は材料をより小さい粒径の生産物に破砕するためには、ボルト132を緩め水平方向移動体131を固定歯126の方に近づける方向に移動させ再度ボルト132で水平方向移動体131を本体101に固定する点は、従来のクラッシャーと同様である。図17における分析は常には成立していない。
【0104】
各部材の配置関係距離・角度によっては、ストロークと破砕空間のV字角度との関係は、図17で示した解析とは逆になる場合もある。このような場合は、トッグルブロック109を任意の斜め角度方向に移動させる。その移動距離を調整することにより、各種硬度の材料を希望に近い粒径のものに効率よく破砕することができる。このような調整は、歯の寿命の延長のためにも行われる。
【0105】
(実施形態4)
図19,20は、本発明の揺動式クラッシャーの実施形態4を示す斜軸投影図、正面断面図である。この実施形態のトッグルブロック109は、構造が強化されている。トッグルブロック109は、水平に向くブロック側窪み(第2定部)111を有している。本体101にブロック案内用構造体151が案内されて保持される。ブロック案内用構造体151は水平方向移動体152(実施形態3の水平方向移動体131に相当し)を備えている。
【0106】
水平方向移動体152は、第1方向に移動する。水平方向移動体152は鉛直向き油圧シリンダ153により水平方向に駆動される。鉛直向き油圧シリンダ153は本体1に僅かに揺動するように固定されている。本体101の鉛直壁の鉛直面154と水平方向移動体152の後端面155との間に第1楔156が介設されている。第1楔156は、前面が斜面157に形成されている。水平方向移動体152の前記後端面は、斜面157に接する斜面である。
【0107】
ブロック案内用構造体151は、6面体を中空にした形状を有し、平行な上壁152aと下壁152b)平行な右壁152cと左壁152dからなる。前後方向は開放されている。これら4壁の後端面が、水平方向移動体152の前記後端面155である斜面を形成している。下壁152bに鉛直方向制止用ネジ158が鉛直方向に螺合している。
【0108】
鉛直方向制止用ネジ158は、第1ハンドル159(図20)により下壁152bに対して鉛直方向に前進後退する。トッグルブロック109は、水平方向移動体152の右壁152cと左壁152dとにより案内される。トッグルブロック109の左右側面である両側鉛直面が、水平方向移動体152の右壁152cと左壁152dの内面にそれぞれに摺動する。トッグルブロック109の上面161及び下面162は、平行な斜面に形成されている。
【0109】
この斜面の角度は、水平面に対して小さい角度を有している。従って、トッグルブロック109は断面が菱形である。トッグルブロック109の前端面に、ブロック側窪み111である第2定部が設けられている。ブロック側窪み111は、水平方向に延びている。
【0110】
上壁152aの下面とトッグルブロック109の上側斜面との間に上側第2楔163が介設されている。上側第2楔63の横幅は、トッグルブロック109の横幅よりも狭い。下壁152bの上面とトッグルブロック109の下側斜面との間に下側第2楔164が介設されている。下側第2楔164の横幅は、トッグルブロック109の横幅よりも狭い。
【0111】
右壁152cに下側水平方向制止用ネジ168が水平方向に螺合している。下側水平方向制止用ネジ168は、下側第2ハンドル169により右壁152cに対して水平方向に前進後退する。左壁152dに上側水平方向制止用ネジ171が水平方向に螺合している。上側第2ハンドル172により左壁152dに対して水平方向に前進後退する。
【0112】
(実施形態4の動作)
鉛直向き油圧シリンダ153を駆動して第1楔156を引き上げると、第1楔156の斜面157に後端面155が前方に押されて水平方向移動体152が前進する。鉛直方向制止用ネジ158を前進させて鉛直方向制止用ネジ158の先端(上端)を第1楔156に当てる。この操作により、第1楔156は、予定の高さ位置に位置決めされる。
【0113】
この位置決めにより、水平方向移動体152の水平方向の前進後退位置が定められる。水平方向移動体52の前進後退位置の設定により、トッグルブロック109の前進後退位置が設定される。水平方向移動体152に後退力が作用しても、第1楔156の楔効果で鉛直方向制止用ネジ158の弱い制止力で第1楔156の下降を防止することができる。
【0114】
下側第2ハンドル69及び上側第2ハンドル172を回転し、下側水平方向制止用ネジ168及び下側第2ハンドル169の一方を後退させ他方を前進させる(同一方向に前進又は後退させる)と、上側第2楔163及び下側第2楔164が同一方向に平行移動する。上側第2楔113及び下側第2楔164を予定の位置に移動させる。
【0115】
このように移動させられた上側第2楔163及び下側第2楔164は、その移動位置で固定される。この固定位置で、トッグルブロック109の高さ位置が定められ固定される。
【0116】
このようなトッグルブロック109の2次元方向の位置決めは、クラッシャーの動作中にも安全に行うことができる。ブロック側窪み111には、強烈な力が作用するが、第1楔156及び下側第2楔164、上側第2楔163の楔効果により弱い力でトッグルプレート112の2次元方向の力に抗することができる。
【0117】
(その他の実施形態)
2次元面上でトッグルプレート112の揺動点を変位させて、可動歯のストロークと破砕空間の広さの相関を変更し調整することは、トッグルプレート112の両端の揺動点を相対的に移動させることと数学上は同等である。
【0118】
ジョークラッシャーの可動刃は、特徴がある運動をする。可動刃の下端先端点はW(図14等参照)は、偏心距離、トッグルプレートの長さ、第2定部の座標、可動刃の下端先端点Wと回転中心との間の距離をパラメータとする数学曲線で表される履歴を描く。このような履歴曲線は、一般的には長楕円であるが、文献によると弦月形状である場合もあり、ほとんど直線状である場合もある。履歴運動方向は、図21に示すような長楕円形状である場合は、反時計回りである。しかし、被破砕材料がアスファルト、風化・軟質岩石などである場合は、逆転方向即ち時計回りであることが、粒径分布の均質性、破砕効率などの点で好ましいことが実験により判明した。
【0119】
本発明の揺動式クラッシャーは、回転駆動軸3の回転を正転方向と逆転方向に切り換えて運転する。図21に示すようにように、長楕円上を運動する点Wの運動方向は、正転方向D1と逆転方向D2とが切り替わる。逆転方向D2の場合、被破砕物は突き上げられるように押さえつけられて破砕される。被破砕物の種類、被破砕物の粒径分布によって回転方向を切り換える。同じ破砕物であっても、1次破砕は正転により2次破砕は逆転により順次粒径を小さくしていく複数工程からなる破砕を行う場合に、1台の破砕機で破砕を行うことができる。特に何台も持ち込めない工事現場では、このように正逆転する自走式ジョークラッシャーを1台導入するだけでよい場合がある。
【0120】
また、図22に示すように、テンションロッド121の後端を弾性的に支持する鍔122、バネ受け123、縮コイルスプリング124からなる支持機構をトッグルプレートに同体に設けることにより、このような支持機構をトッグルプレートの位置に応じて移動させることができる。
【0121】
実施形態2〜4によると、次の効果が奏される。水平方向のみの移動又は1直線方向の移動によっては、破砕加減を任意に調整できない。鉛直方向に移動されることにより従来不可能であった粒度の軟質物の破砕に対応できる。2次元面上で偏心中心点、揺動中心点が寸法的に関係づけられ配置されているタイプのクラッシャーにおいて、1つの揺動中心点を同じ2次元面上で移動させるようにしたから、破砕空間の幅と可動歯のストロークの関係を自由に調整することができ、被破砕物原料の硬度に対応して希望粒径の生産物を効率よく生産することができる。楔構成の2次元移動機構は強靭である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のジョークラッシャーの実施形態1を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、本発明によるジョークラッシャーの前記実施形態の一部を詳細に示す正面断面図である。
【図4】図4は、トッグルプレートを示す平面図である。
【図5】図5は、図1の側面図である。
【図6】図6は、吊下手段を示す平面図である。
【図7】図7は、図6の正面図である。
【図8】図8は、図6とは状態が変わった正面図である。
【図9】図9は、破砕原理を示す正面図である。
【図10】図10(a),(b)は、正転時と逆転時の破砕原理をそれぞれに示す正面図である。
【図11】図11は、硬質物の破砕態様を示す正面図である。
【図12】図12は、軟質物の破砕態様を示す正面図である。
【図13】図13は、速度関数を示すグラフである。
【図14】図14は、本発明の揺動式クラッシャーの実施形態2を示す正面図である。
【図15】図15は、図1の側面図である。
【図16】図16は、図1の1部が動作した図である。
【図17】図17は、実施形態1の動作を解析するための幾何学図である。
【図18】図18は、本発明の揺動式クラッシャーの実施形態2の正面図である。
【図19】図19は、本発明の揺動式クラッシャーの実施形態3を示す斜軸投影図である。
【図20】図20は、図6の正面断面図である。
【図21】図21は、揺動式クラッシャーの可動刃の一般的運動履歴を示す正面図である。
【図22】図22は、テンションロッドの支持機構の他の実施形態例を示す正面図である。
【符号の説明】
3…回転駆動軸
5…フライホイール
6…偏心回転体
7…スイングジョー
8…第1定部
11…第2定部
12…トッグルプレート
25…可動歯
26…固定歯
V…破砕室
T…上方側死点
B…下方側死点

Claims (2)

  1. 機械本体と、
    前記機械本体に固定された固定歯と、
    前記機械本体に支持され偏心的に回転する偏心回転軸のまわりに揺動する可動歯と、
    前記可動歯と前記機械本体との間に介設され前記可動歯及び前記機械本体に対してそれぞれに揺転自在に支持され前記機械本体に対して揺動するトッグルプレートとからなるジョークラッシャーにおいて、
    前記トッグルプレート(12)と前記機械本体(1)との間に前記トッグルプレート(12)揺転自在に支持するための機械本体側支持体(14)が介設され、
    前記トッグルプレート(12)と前記可動歯(25)との間に前記トッグルプレート(12)を回転自在に支持するための可動歯側支持体(16)が介設され、
    前記機械本体側支持体(14)には前記揺動体(12)を揺転自在に支持する支持点領域が複数位置(11T,11B)に設けられており、
    前記支持点領域から外された前記トッグルプレート(12)を吊り下げるための吊下手段(41,43,45)とからなり、
    前記吊下手段(45)は前記機械本体(1)に支持されている
    ことを特徴とするジョークラッシャー。
  2. 請求項1に記載のジョークラッシャーにおいて、
    前記第2定部(11T,11B)の固定位置は、前記本体(1)上で変更可能であり、かつ円筒凹面に形成された上側機械本体側窪み(11T)と下側機械本体側窪み(11B)とからなって、前記相対的固定位置は鉛直方向に変更可能である
    ジョークラッシャー。
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