JP3758409B2 - 潤滑油供給用の配管構造物 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タービン等の大型の回転機械装置が持つ軸受などに潤滑油を供給するための二重管構造とされた潤滑油供給用の配管構造物に係わり、弁類の装着,保守に関する作業の容易化などを図ったその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力用・産業用のタービン装置やタービンで駆動される発電機などの大型の回転機械装置は、その軸受には常時潤滑油が供給されることを前提にして構成されることが一般である。このため、これ等の大型の回転機械装置には、その軸受などに潤滑油の供給を行うために、油ポンプおよび潤滑油供給用の配管構造物が必ず設置されている。以下に、従来例の潤滑油供給用の配管構造物について、図3を用いて説明する。ここで、図3は、従来例の潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図である。図3では、潤滑油供給用の配管構造物の要部を側面断面として示すと共に、タービンなどの関連する装置を模式的に示している。
【0003】
図3において、4は、この事例の場合の回転機械装置であるタービン装置であり、主軸42を持つタービン41と、主軸42を支持する複数の主軸受43と、後記する油タンク8に貯留されている潤滑油99の加圧を行う油ポンプ44と、主軸42に装着されたターニング装置45と、主軸42で駆動される図示しない発電機を備えている。油ポンプ44は、この事例の場合には、主軸42により駆動されるいわゆる軸駆動油ポンプであるが、この他に、電動油ポンプを用いる事例も知られている。ターニング装置45は、タービン装置4の起動および停止時に、潤滑油99を用いてタービン41の起動および停止動作を行う装置である。なお、タービン装置としては、複数のタービンを備えるなどの異なる事例も知られている。
【0004】
また、9は、潤滑油99を貯留するための油タンク8と、ポンプ用配管7と、供給用配管6Aと、供給用配管6Bと、外側配管5と、ブースターポンプ55と、逆止弁56と、ターニング弁57と、付属機器類59とを備えた従来例の潤滑油供給用の配管構造物である。配管構造物9は、タービン装置4の起動操作および停止操作を行う際に、油タンク8に貯留された潤滑油99を加圧したうえでターニング装置45に供給する図示しない補助ポンプAを油タンク8内に備えている。さらに配管構造物9は、油ポンプ44が所定の能力を発揮できないタービン装置4の運転状態(例えば、タービン装置4が起動または停止動作時のため低速状態にある場合)の際に、油タンク8に貯留された潤滑油99を加圧したうえで主軸受43に供給する図示しない補助ポンプBを油タンク8内に備えている。
【0005】
油タンク8は、直方体状に形成され、潤滑油99を貯留すると共に、前記した逆止弁56,ターニング弁57,ブースターポンプ55,補助ポンプA,Bなどの諸機器類を収容しており、潤滑油99の油面99aのレベルは、収容している諸機器類が潤滑油99内に常時浸漬されるような位置に設定されている。この油タンク8の容積は、タービン装置4に用いられている全ての潤滑油99を油タンク8に収容した場合であっても、潤滑油99が油タンク8から溢出ることの無いように、油面99aの上側に十分な余裕(例えば、100〔mm〕)が確保できるように設定されている。なお、油タンク8の上面部の壁板には、ターニング弁57用の操作部58と、操作軸貫通部83とが装着されると共に、組立て,保守・点検などの際に作業員が油タンク8内に入り込めるような大きな開口81が形成されており、この開口81は、蓋体82により気密に塞がれている。
【0006】
ターニング弁57は、ターニング装置45の動作のオン・オフを行う弁装置であり、電動操作および手動操作を切り換えて行えるように構成された操作部58によって操作される。操作部58に備えられた手動操作部は、電動操作部が故障した万一の場合に、ターニング弁57の前記動作を手動で行えるようにするものである。そうしてターニング弁57は、接続機構51と操作軸貫通部83とを介して操作部58によって操作される。操作軸貫通部83は、ターニング弁57が持つ操作用軸体が油タンク8の壁板を貫通する部位に設けられて、気密性を保持する役目も果たしている。接続機構51は、周知のことであるのでその詳細な図示を省略するが、操作部58,操作軸貫通部83とそれぞれに連結される2組のユニバーサルジョイントと、これ等のユニバーサルジョイントの相互間を接続するコネクションロッドとを有している(後記する図2を参照)。
【0007】
ポンプ用配管7は、油ポンプ44が吸入する潤滑油99を、油タンク8から油ポンプ44に供給する吸入側配管7A(図3に太い実線で示す)と、油ポンプ44で加圧された潤滑油99を送油する吐出側配管7B(図3に太い実線で示す)とを有している。吸入側配管7Aの油タンク8側の端部には、潤滑油99に吸入圧力を与えるブースターポンプ55が接続されている。吐出側配管7Bは、油タンク8内に設置された逆止弁56を介したうえで、油タンク8の外部に設置された付属機器類59に接続されている。また補助ポンプAは、油ポンプ44から吐出される潤滑油99に関する逆止弁56の下流側となる吐出用配管7Bに接続されている。付属機器類59は、潤滑油99からの除熱を行う図示しない冷却器や、オイルフィルタなどを備えている。
【0008】
供給用配管6A(図3に太い破線で示す)は、それぞれの主軸受43に潤滑油99を供給するための管路であり、付属機器類59からスタートし、いったん油タンク8に入った後に、主軸受43に向けて配設されている。供給用配管6B(図3に太い一点鎖線で示す)は、補助ポンプAからターニング装置45へ潤滑油99を供給する管路であり、油ポンプ44から吐出される潤滑油99に関する逆止弁56の下流側となる吐出用配管7Bから分岐され、ターニング弁57を介して、ターニング装置45に向けて配設されている。なお、逆止弁56は、補助ポンプAの動作時に補助ポンプAから供給された潤滑油99が吐出側配管7B内を油ポンプ44に向けて流れるのを阻止する役目を担っている。
【0009】
外側配管5は、この事例の場合には、複数の分岐部5Aと、接続部5B,接続部5Cおよび接続部5Dで構成され、ポンプ用配管7および供給用配管6A,6Bを内側に収容すると共に、タービン装置4で使用された潤滑油99を油タンク8に戻すための管路を兼ねている。したがって、分岐部5A,接続部5B,接続部5Cおよび接続部5Dはそれぞれ筒状に形成されている。分岐部5Aは、油ポンプ44に接続される付近のポンプ用配管7、主軸受43に接続される付近の供給用配管6A、ターニング装置45に接続される付近の供給用配管6Bを、それぞれ図示のように収容する。
【0010】
接続部5Bは、油タンク8に戻ろうとする潤滑油99が自重によって接続部5B内を通流できるように、緩い勾配などを持たせて配設され、左右の分岐配管5A,5A間を接続する。接続部5Cは、ほぼ垂直状態に配設され、上側の端部は接続部5Bに,また,下側の端部は接続部5Dに接続されている。接続部5Dは、油タンク8に戻ろうとする潤滑油99のために接続部5Bと同様な配慮をして配設され、一方の端部は接続部5Cに,また,他方の端部は油タンク8に接続されている。
【0011】
そうして、外側配管5と油タンク8とは、両者の内部空間が連通されており、油面99aよりも上側の空間から油滴を除去するために図示しない送風機が配設されている。したがってこの内部空間は大気に対して負圧になるので、外側配管5および油タンク8の全体は気密構造にされている。また、タービン装置4,配管構造物9が収容される建屋において、タービン装置4は2階に据付けられ、油タンク8は、タービン装置4よりも下側となる1階に据付けられることが一般であり、その場合に接続部5Bは、図示しない2階の床の裏面(1階の天井部)の近傍に、この裏面部に対してある程度の間隔を持たせつつ沿うようにして配設されている。
【0012】
従来の潤滑油供給用の配管構造物9は前記のように構成されているので、タービン装置4で使用された潤滑油99は、自重によって油タンク8に戻ることができる。また、ポンプ用配管7、供給用配管6A,6Bに損傷が発生し、これ等の配管から高圧の潤滑油99が噴出した場合でも、外側配管5が存在することで、噴出した潤滑油99の建屋内への飛散を確実に防止することができている。また、逆止弁56,ターニング弁57の弁類は、油タンク8内に設置されているので、ポンプ用配管7や供給用配管6Bとの接続作業が容易であり、しかも、弁類に損傷が発生した場合における潤滑油99の建屋内への飛散を、油タンク8によって確実に防止することができている。したがって、弁類に損傷が発生した場合における潤滑油99の建屋内への飛散の防止用として弁類の周囲に設置する構造物を、不要にすることができている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の潤滑油供給用の配管構造物9は前記のような特長を有しているが、近年、次記するようなことが問題点としてクローズアップされてきており、その解決が望まれている。すなわち、
▲1▼弁類が油タンク8内に設置されているので、弁類の保守作業を行う際には、潤滑油99を油タンク8から一時的に引抜く必要がある。潤滑油99を油タンク8から引抜くためには、タンクローリーや輸送用油タンクなどを準備したうえで、油タンク8内の潤滑油99をこれ等に移すという大変面倒な作業が必要である。また、
▲2▼弁類を油タンク8内に設置するのに伴って、ポンプ用配管7,供給用配管6A,6Bなどの配管類が油タンク8内に集中してしまっており、このことにより、配管類,弁類,ポンプ類などの収容物の設置にかかわる作業工数が増大し、その製造原価が高価になっている。さらにまた、
▲3▼タービン装置4では、操作部58が持つ電動操作部が故障した場合には、ターニング弁57の前記操作は、タービン装置4の周辺に常駐している要員によって手動操作により行われることになる。しかしながら、操作部58がタービン装置4の据付けられている部位よりも下側となる部位(例えば、タービン装置4が2階に据付けられている場合には、油タンク8に装着される操作部58は1階に配設される)に配設されているので、ターニング弁57の緊急な操作はもとよりのこと、操作部58の手動操作をタービン装置4の動作状態を確認しつつ行うことも困難である。
【0014】
この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、弁類などの装着,保守に関する作業の容易化などを図った潤滑油供給用の配管構造物を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明では前述の目的は、
1)回転機械装置よりも下側となる高さ位置に設置されてこの回転機械装置に用いられる潤滑油を貯留する油タンクと、この潤滑油の加圧に用いられる油ポンプに接続されるポンプ用配管と、油ポンプで加圧された潤滑油を回転機械装置に供給する供給用配管と、前記配管に設置された弁類と、前記配管を収容すると共に回転機械装置で使用された潤滑油を油タンクに戻すための管路を兼ねる外側配管とを備えた潤滑油供給用の配管構造物において、
外側配管は、回転機械装置と油タンクとの中間となる高さ位置に、前記弁類を収容する弁収容部を備える構成とすること、または、
2)前記1項に記載の手段において、外側配管は、回転機械装置が据付けられている位置の直下に前記弁収容部を設置し、この弁収容部には、前記弁類として自動操作と手動操作とを切換ることができる操作部によって操作される弁を収容すると共に、この操作部を、回転機械装置の据付場所から手動操作できる部位に設置する構成とすること、により達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図3に示した従来例の潤滑油供給用の配管構造物と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。また、以後の説明に用いる図中には、図3で付した符号については、極力代表的な符号のみを記すようにしている。図1は、この発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図であり、図2は、図1に示した弁収容部およびその周辺部分の要部を示す側面図である。なお図1は、図3におけるP部に対応する部分を示している。
【0017】
図1,図2において、1は、図3に示した従来例による配管構造物9に対して、油タンク8に代えて油タンク3を用いると共に、弁収容部2を接続部5B部分に追加して備えるようにした潤滑油供給用の配管構造物である。弁収容部2は、この事例の場合には全体として直方体状の形状を持ち、その上面部となる平板状の蓋板21と、蓋板21と気密に組み合わされる容器部22とで構成されている。蓋板21は、弁収容部2内に収容される収容物の組立て,保守・点検などのために必要なものであり、操作軸貫通部83は、この蓋板21に装着される。容器部22の底面部は、接続部5Bと同様に、油タンク3に戻ろうとする潤滑油99が自重によって弁収容部2中を通流できるようにするために、緩い勾配を持たせて形成されている。また、弁収容部2の長手方向の相対する側面部の壁板のそれぞれには、若干の高低差を持たせて接続部5Bが気密に接続されている。
【0018】
この弁収容部2は、ターニング弁57,逆止弁56を収容すると共に、ターニング弁57と接続し合う供給用配管6B、逆止弁56と接続し合う吐出側配管7B、および、吸入側配管7A,供給用配管6Aを図示のように収容している。したがって、油タンク3は、従来例による油タンク8と対比すると、操作軸貫通部83が備えられていないこと、および、逆止弁56,ターニング弁57や、供給用配管6Bが収容されていないことが異なっている。また、接続部5Cは、従来例による場合には、吸入側配管7A,吐出側配管7Bおよび供給用配管6A,6Bを収容しているが、この発明の場合には、接続部5Cには供給用配管6Bが収容されていない。
【0019】
さらに、配管構造物1では、図2に示すように、接続部5Bは、従来例の場合と同様に、図示しないタービン装置4が据付けられているフロア98の裏面の近傍に、この裏面に対してある程度の間隔を持たせつつ沿うようにして配設されている。したがって、弁収容部2は、フロア98の裏面の近傍に配設されることになる。そうして、配管構造物1では、操作部58は、フロア98の裏面側の梁に形成された操作部58を装着するための装着部95に取付けられている。また、フロア98には、この操作部58に対向させて操作用穴97が形成されており、この操作用穴97は、着脱自在に形成された蓋体96によって、常時は塞がれている。
【0020】
さらにまた、装着部95に取付けられた操作部58は、弁収容部2に装着された操作軸貫通部83との間を、ユニバーサルジョイント53,53と、ユニバーサルジョイント53,53の相互間を接続するコネクションロッド54とを有する接続機構52を用いて連結している。そうして、一方のユニバーサルジョイント53は操作部58に連結され、他方のユニバーサルジョイント53は操作軸貫通部83に連結されている。弁収容部2とフロア98の裏面との間には、ある程度の間隔が設けられていることに対処して、接続機構52が持つコネクションロッド54の長さ寸法は、従来例による接続機構51が持つコネクションロッドの長さ寸法と比較して、かなり長いものになっている。
【0021】
図1,図2に示すこの発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物1では前述の構成としたので、弁類である逆止弁56とターニング弁57とが収容されている弁収容部2には潤滑油99が貯留されることは無い。このことにより、弁類の保守作業を行うのに際し、弁収容部2から潤滑油99を引抜く処置は全く不要である。また油タンク3には弁類が収容されていないので、弁類の保守作業を行うのに当たり、潤滑油99を油タンク8から一時的に引抜く処置も全く不要になる。したがって、タンクローリーや輸送用油タンクなどの準備が必要な従来例に対して、配管構造物1では、弁類の保守作業を行う際の作業工数を大幅に低減することができる。
【0022】
また、油タンク3は、従来例による油タンク8に対して、逆止弁56,ターニング弁57および供給用配管6Bが収容されていないことで、油タンク3内における配管,機器類などの収容物の集中度が低減される。これによって、油タンク3内における収容物の相互間隔を増大でき、また、収容物の設置にかかわる自由度を増大できて、収容物の設置に関する作業工数が低減できる。また、接続部5C内への供給用配管6Bの配設が不要になることで、供給用配管6Bの長さを短縮することができ、その分、供給用配管6Bの材料費と、配設用の工数を低減することができる。
【0023】
さらに、配管構造物1では、フロア98に着脱自在に形成された蓋体96を取外すことで、操作部58の手動操作を、タービン装置4が据付けられているフロア98で行うことができる。これによって、タービン装置4の周辺に常駐している要員は、操作部58が持つ電動操作部が故障した場合などの非常時に行うターニング弁57の手動操作を、極めて迅速に行うことができる。またこれと共に、操作部58の手動操作をタービン装置4の動作状態を確認しつつ行うことができるので、タービン装置4の動作状態に対応させてターニング弁57を適切に操作することができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明による潤滑油供給用の配管構造物では、前記課題を解決するための手段の項で述べた構成とすることで、次記する効果が有る。
▲1▼前記課題を解決するための手段の項の第(1)項による構成とすることで、弁類の保守作業に際して油タンクに貯蔵された潤滑油を引抜く処理が不要になり、弁類の保守作業を行う際の作業工数の大幅な低減が可能になる。また、油タンクに収容される配管,機器類などの収容物が削減されるので、油タンク内への収容物の設置に関する作業工数の低減が可能になる。さらに、ターニング装置へ潤滑油を供給する管路の長さを短縮でき、この分の材料費用,配設用の工数の低減が可能になる。また、
▲2▼前記課題を解決するための手段の項の第(2)項による構成とすることで、前記▲1▼項による効果をそのまま保持しながら、ターニング弁用の電動操作部が故障した場合などの非常時に行うターニング弁の手動操作を、極めて迅速に行うと共に、回転機械装置の動作状態を確認しつつ行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図
【図2】図1に示した弁収容部およびその周辺部分の要部を示す側面図
【図3】従来例の潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図
【符号の説明】
1 配管構造物
2 弁収容部
21 蓋板
22 容器部
3 油タンク
5B 接続部
5C 接続部
56 逆止弁
57 ターニング弁
6A 供給用配管
6B 供給用配管
7A 吸入側配管
7B 吐出側配管
83 操作軸貫通部
99 潤滑油
【発明の属する技術分野】
この発明は、タービン等の大型の回転機械装置が持つ軸受などに潤滑油を供給するための二重管構造とされた潤滑油供給用の配管構造物に係わり、弁類の装着,保守に関する作業の容易化などを図ったその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力用・産業用のタービン装置やタービンで駆動される発電機などの大型の回転機械装置は、その軸受には常時潤滑油が供給されることを前提にして構成されることが一般である。このため、これ等の大型の回転機械装置には、その軸受などに潤滑油の供給を行うために、油ポンプおよび潤滑油供給用の配管構造物が必ず設置されている。以下に、従来例の潤滑油供給用の配管構造物について、図3を用いて説明する。ここで、図3は、従来例の潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図である。図3では、潤滑油供給用の配管構造物の要部を側面断面として示すと共に、タービンなどの関連する装置を模式的に示している。
【0003】
図3において、4は、この事例の場合の回転機械装置であるタービン装置であり、主軸42を持つタービン41と、主軸42を支持する複数の主軸受43と、後記する油タンク8に貯留されている潤滑油99の加圧を行う油ポンプ44と、主軸42に装着されたターニング装置45と、主軸42で駆動される図示しない発電機を備えている。油ポンプ44は、この事例の場合には、主軸42により駆動されるいわゆる軸駆動油ポンプであるが、この他に、電動油ポンプを用いる事例も知られている。ターニング装置45は、タービン装置4の起動および停止時に、潤滑油99を用いてタービン41の起動および停止動作を行う装置である。なお、タービン装置としては、複数のタービンを備えるなどの異なる事例も知られている。
【0004】
また、9は、潤滑油99を貯留するための油タンク8と、ポンプ用配管7と、供給用配管6Aと、供給用配管6Bと、外側配管5と、ブースターポンプ55と、逆止弁56と、ターニング弁57と、付属機器類59とを備えた従来例の潤滑油供給用の配管構造物である。配管構造物9は、タービン装置4の起動操作および停止操作を行う際に、油タンク8に貯留された潤滑油99を加圧したうえでターニング装置45に供給する図示しない補助ポンプAを油タンク8内に備えている。さらに配管構造物9は、油ポンプ44が所定の能力を発揮できないタービン装置4の運転状態(例えば、タービン装置4が起動または停止動作時のため低速状態にある場合)の際に、油タンク8に貯留された潤滑油99を加圧したうえで主軸受43に供給する図示しない補助ポンプBを油タンク8内に備えている。
【0005】
油タンク8は、直方体状に形成され、潤滑油99を貯留すると共に、前記した逆止弁56,ターニング弁57,ブースターポンプ55,補助ポンプA,Bなどの諸機器類を収容しており、潤滑油99の油面99aのレベルは、収容している諸機器類が潤滑油99内に常時浸漬されるような位置に設定されている。この油タンク8の容積は、タービン装置4に用いられている全ての潤滑油99を油タンク8に収容した場合であっても、潤滑油99が油タンク8から溢出ることの無いように、油面99aの上側に十分な余裕(例えば、100〔mm〕)が確保できるように設定されている。なお、油タンク8の上面部の壁板には、ターニング弁57用の操作部58と、操作軸貫通部83とが装着されると共に、組立て,保守・点検などの際に作業員が油タンク8内に入り込めるような大きな開口81が形成されており、この開口81は、蓋体82により気密に塞がれている。
【0006】
ターニング弁57は、ターニング装置45の動作のオン・オフを行う弁装置であり、電動操作および手動操作を切り換えて行えるように構成された操作部58によって操作される。操作部58に備えられた手動操作部は、電動操作部が故障した万一の場合に、ターニング弁57の前記動作を手動で行えるようにするものである。そうしてターニング弁57は、接続機構51と操作軸貫通部83とを介して操作部58によって操作される。操作軸貫通部83は、ターニング弁57が持つ操作用軸体が油タンク8の壁板を貫通する部位に設けられて、気密性を保持する役目も果たしている。接続機構51は、周知のことであるのでその詳細な図示を省略するが、操作部58,操作軸貫通部83とそれぞれに連結される2組のユニバーサルジョイントと、これ等のユニバーサルジョイントの相互間を接続するコネクションロッドとを有している(後記する図2を参照)。
【0007】
ポンプ用配管7は、油ポンプ44が吸入する潤滑油99を、油タンク8から油ポンプ44に供給する吸入側配管7A(図3に太い実線で示す)と、油ポンプ44で加圧された潤滑油99を送油する吐出側配管7B(図3に太い実線で示す)とを有している。吸入側配管7Aの油タンク8側の端部には、潤滑油99に吸入圧力を与えるブースターポンプ55が接続されている。吐出側配管7Bは、油タンク8内に設置された逆止弁56を介したうえで、油タンク8の外部に設置された付属機器類59に接続されている。また補助ポンプAは、油ポンプ44から吐出される潤滑油99に関する逆止弁56の下流側となる吐出用配管7Bに接続されている。付属機器類59は、潤滑油99からの除熱を行う図示しない冷却器や、オイルフィルタなどを備えている。
【0008】
供給用配管6A(図3に太い破線で示す)は、それぞれの主軸受43に潤滑油99を供給するための管路であり、付属機器類59からスタートし、いったん油タンク8に入った後に、主軸受43に向けて配設されている。供給用配管6B(図3に太い一点鎖線で示す)は、補助ポンプAからターニング装置45へ潤滑油99を供給する管路であり、油ポンプ44から吐出される潤滑油99に関する逆止弁56の下流側となる吐出用配管7Bから分岐され、ターニング弁57を介して、ターニング装置45に向けて配設されている。なお、逆止弁56は、補助ポンプAの動作時に補助ポンプAから供給された潤滑油99が吐出側配管7B内を油ポンプ44に向けて流れるのを阻止する役目を担っている。
【0009】
外側配管5は、この事例の場合には、複数の分岐部5Aと、接続部5B,接続部5Cおよび接続部5Dで構成され、ポンプ用配管7および供給用配管6A,6Bを内側に収容すると共に、タービン装置4で使用された潤滑油99を油タンク8に戻すための管路を兼ねている。したがって、分岐部5A,接続部5B,接続部5Cおよび接続部5Dはそれぞれ筒状に形成されている。分岐部5Aは、油ポンプ44に接続される付近のポンプ用配管7、主軸受43に接続される付近の供給用配管6A、ターニング装置45に接続される付近の供給用配管6Bを、それぞれ図示のように収容する。
【0010】
接続部5Bは、油タンク8に戻ろうとする潤滑油99が自重によって接続部5B内を通流できるように、緩い勾配などを持たせて配設され、左右の分岐配管5A,5A間を接続する。接続部5Cは、ほぼ垂直状態に配設され、上側の端部は接続部5Bに,また,下側の端部は接続部5Dに接続されている。接続部5Dは、油タンク8に戻ろうとする潤滑油99のために接続部5Bと同様な配慮をして配設され、一方の端部は接続部5Cに,また,他方の端部は油タンク8に接続されている。
【0011】
そうして、外側配管5と油タンク8とは、両者の内部空間が連通されており、油面99aよりも上側の空間から油滴を除去するために図示しない送風機が配設されている。したがってこの内部空間は大気に対して負圧になるので、外側配管5および油タンク8の全体は気密構造にされている。また、タービン装置4,配管構造物9が収容される建屋において、タービン装置4は2階に据付けられ、油タンク8は、タービン装置4よりも下側となる1階に据付けられることが一般であり、その場合に接続部5Bは、図示しない2階の床の裏面(1階の天井部)の近傍に、この裏面部に対してある程度の間隔を持たせつつ沿うようにして配設されている。
【0012】
従来の潤滑油供給用の配管構造物9は前記のように構成されているので、タービン装置4で使用された潤滑油99は、自重によって油タンク8に戻ることができる。また、ポンプ用配管7、供給用配管6A,6Bに損傷が発生し、これ等の配管から高圧の潤滑油99が噴出した場合でも、外側配管5が存在することで、噴出した潤滑油99の建屋内への飛散を確実に防止することができている。また、逆止弁56,ターニング弁57の弁類は、油タンク8内に設置されているので、ポンプ用配管7や供給用配管6Bとの接続作業が容易であり、しかも、弁類に損傷が発生した場合における潤滑油99の建屋内への飛散を、油タンク8によって確実に防止することができている。したがって、弁類に損傷が発生した場合における潤滑油99の建屋内への飛散の防止用として弁類の周囲に設置する構造物を、不要にすることができている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の潤滑油供給用の配管構造物9は前記のような特長を有しているが、近年、次記するようなことが問題点としてクローズアップされてきており、その解決が望まれている。すなわち、
▲1▼弁類が油タンク8内に設置されているので、弁類の保守作業を行う際には、潤滑油99を油タンク8から一時的に引抜く必要がある。潤滑油99を油タンク8から引抜くためには、タンクローリーや輸送用油タンクなどを準備したうえで、油タンク8内の潤滑油99をこれ等に移すという大変面倒な作業が必要である。また、
▲2▼弁類を油タンク8内に設置するのに伴って、ポンプ用配管7,供給用配管6A,6Bなどの配管類が油タンク8内に集中してしまっており、このことにより、配管類,弁類,ポンプ類などの収容物の設置にかかわる作業工数が増大し、その製造原価が高価になっている。さらにまた、
▲3▼タービン装置4では、操作部58が持つ電動操作部が故障した場合には、ターニング弁57の前記操作は、タービン装置4の周辺に常駐している要員によって手動操作により行われることになる。しかしながら、操作部58がタービン装置4の据付けられている部位よりも下側となる部位(例えば、タービン装置4が2階に据付けられている場合には、油タンク8に装着される操作部58は1階に配設される)に配設されているので、ターニング弁57の緊急な操作はもとよりのこと、操作部58の手動操作をタービン装置4の動作状態を確認しつつ行うことも困難である。
【0014】
この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、弁類などの装着,保守に関する作業の容易化などを図った潤滑油供給用の配管構造物を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明では前述の目的は、
1)回転機械装置よりも下側となる高さ位置に設置されてこの回転機械装置に用いられる潤滑油を貯留する油タンクと、この潤滑油の加圧に用いられる油ポンプに接続されるポンプ用配管と、油ポンプで加圧された潤滑油を回転機械装置に供給する供給用配管と、前記配管に設置された弁類と、前記配管を収容すると共に回転機械装置で使用された潤滑油を油タンクに戻すための管路を兼ねる外側配管とを備えた潤滑油供給用の配管構造物において、
外側配管は、回転機械装置と油タンクとの中間となる高さ位置に、前記弁類を収容する弁収容部を備える構成とすること、または、
2)前記1項に記載の手段において、外側配管は、回転機械装置が据付けられている位置の直下に前記弁収容部を設置し、この弁収容部には、前記弁類として自動操作と手動操作とを切換ることができる操作部によって操作される弁を収容すると共に、この操作部を、回転機械装置の据付場所から手動操作できる部位に設置する構成とすること、により達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図3に示した従来例の潤滑油供給用の配管構造物と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。また、以後の説明に用いる図中には、図3で付した符号については、極力代表的な符号のみを記すようにしている。図1は、この発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図であり、図2は、図1に示した弁収容部およびその周辺部分の要部を示す側面図である。なお図1は、図3におけるP部に対応する部分を示している。
【0017】
図1,図2において、1は、図3に示した従来例による配管構造物9に対して、油タンク8に代えて油タンク3を用いると共に、弁収容部2を接続部5B部分に追加して備えるようにした潤滑油供給用の配管構造物である。弁収容部2は、この事例の場合には全体として直方体状の形状を持ち、その上面部となる平板状の蓋板21と、蓋板21と気密に組み合わされる容器部22とで構成されている。蓋板21は、弁収容部2内に収容される収容物の組立て,保守・点検などのために必要なものであり、操作軸貫通部83は、この蓋板21に装着される。容器部22の底面部は、接続部5Bと同様に、油タンク3に戻ろうとする潤滑油99が自重によって弁収容部2中を通流できるようにするために、緩い勾配を持たせて形成されている。また、弁収容部2の長手方向の相対する側面部の壁板のそれぞれには、若干の高低差を持たせて接続部5Bが気密に接続されている。
【0018】
この弁収容部2は、ターニング弁57,逆止弁56を収容すると共に、ターニング弁57と接続し合う供給用配管6B、逆止弁56と接続し合う吐出側配管7B、および、吸入側配管7A,供給用配管6Aを図示のように収容している。したがって、油タンク3は、従来例による油タンク8と対比すると、操作軸貫通部83が備えられていないこと、および、逆止弁56,ターニング弁57や、供給用配管6Bが収容されていないことが異なっている。また、接続部5Cは、従来例による場合には、吸入側配管7A,吐出側配管7Bおよび供給用配管6A,6Bを収容しているが、この発明の場合には、接続部5Cには供給用配管6Bが収容されていない。
【0019】
さらに、配管構造物1では、図2に示すように、接続部5Bは、従来例の場合と同様に、図示しないタービン装置4が据付けられているフロア98の裏面の近傍に、この裏面に対してある程度の間隔を持たせつつ沿うようにして配設されている。したがって、弁収容部2は、フロア98の裏面の近傍に配設されることになる。そうして、配管構造物1では、操作部58は、フロア98の裏面側の梁に形成された操作部58を装着するための装着部95に取付けられている。また、フロア98には、この操作部58に対向させて操作用穴97が形成されており、この操作用穴97は、着脱自在に形成された蓋体96によって、常時は塞がれている。
【0020】
さらにまた、装着部95に取付けられた操作部58は、弁収容部2に装着された操作軸貫通部83との間を、ユニバーサルジョイント53,53と、ユニバーサルジョイント53,53の相互間を接続するコネクションロッド54とを有する接続機構52を用いて連結している。そうして、一方のユニバーサルジョイント53は操作部58に連結され、他方のユニバーサルジョイント53は操作軸貫通部83に連結されている。弁収容部2とフロア98の裏面との間には、ある程度の間隔が設けられていることに対処して、接続機構52が持つコネクションロッド54の長さ寸法は、従来例による接続機構51が持つコネクションロッドの長さ寸法と比較して、かなり長いものになっている。
【0021】
図1,図2に示すこの発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物1では前述の構成としたので、弁類である逆止弁56とターニング弁57とが収容されている弁収容部2には潤滑油99が貯留されることは無い。このことにより、弁類の保守作業を行うのに際し、弁収容部2から潤滑油99を引抜く処置は全く不要である。また油タンク3には弁類が収容されていないので、弁類の保守作業を行うのに当たり、潤滑油99を油タンク8から一時的に引抜く処置も全く不要になる。したがって、タンクローリーや輸送用油タンクなどの準備が必要な従来例に対して、配管構造物1では、弁類の保守作業を行う際の作業工数を大幅に低減することができる。
【0022】
また、油タンク3は、従来例による油タンク8に対して、逆止弁56,ターニング弁57および供給用配管6Bが収容されていないことで、油タンク3内における配管,機器類などの収容物の集中度が低減される。これによって、油タンク3内における収容物の相互間隔を増大でき、また、収容物の設置にかかわる自由度を増大できて、収容物の設置に関する作業工数が低減できる。また、接続部5C内への供給用配管6Bの配設が不要になることで、供給用配管6Bの長さを短縮することができ、その分、供給用配管6Bの材料費と、配設用の工数を低減することができる。
【0023】
さらに、配管構造物1では、フロア98に着脱自在に形成された蓋体96を取外すことで、操作部58の手動操作を、タービン装置4が据付けられているフロア98で行うことができる。これによって、タービン装置4の周辺に常駐している要員は、操作部58が持つ電動操作部が故障した場合などの非常時に行うターニング弁57の手動操作を、極めて迅速に行うことができる。またこれと共に、操作部58の手動操作をタービン装置4の動作状態を確認しつつ行うことができるので、タービン装置4の動作状態に対応させてターニング弁57を適切に操作することができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明による潤滑油供給用の配管構造物では、前記課題を解決するための手段の項で述べた構成とすることで、次記する効果が有る。
▲1▼前記課題を解決するための手段の項の第(1)項による構成とすることで、弁類の保守作業に際して油タンクに貯蔵された潤滑油を引抜く処理が不要になり、弁類の保守作業を行う際の作業工数の大幅な低減が可能になる。また、油タンクに収容される配管,機器類などの収容物が削減されるので、油タンク内への収容物の設置に関する作業工数の低減が可能になる。さらに、ターニング装置へ潤滑油を供給する管路の長さを短縮でき、この分の材料費用,配設用の工数の低減が可能になる。また、
▲2▼前記課題を解決するための手段の項の第(2)項による構成とすることで、前記▲1▼項による効果をそのまま保持しながら、ターニング弁用の電動操作部が故障した場合などの非常時に行うターニング弁の手動操作を、極めて迅速に行うと共に、回転機械装置の動作状態を確認しつつ行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図
【図2】図1に示した弁収容部およびその周辺部分の要部を示す側面図
【図3】従来例の潤滑油供給用の配管構造物の要部の構成を説明する説明図
【符号の説明】
1 配管構造物
2 弁収容部
21 蓋板
22 容器部
3 油タンク
5B 接続部
5C 接続部
56 逆止弁
57 ターニング弁
6A 供給用配管
6B 供給用配管
7A 吸入側配管
7B 吐出側配管
83 操作軸貫通部
99 潤滑油
Claims (2)
- 回転機械装置よりも下側となる高さ位置に設置されてこの回転機械装置に用いられる潤滑油を貯留する油タンクと、この潤滑油の加圧に用いられる油ポンプに接続されるポンプ用配管と、油ポンプで加圧された潤滑油を回転機械装置に供給する供給用配管と、前記配管に設置された弁類と、前記配管を収容すると共に回転機械装置で使用された潤滑油を油タンクに戻すための管路を兼ねる外側配管とを備えた潤滑油供給用の配管構造物において、
外側配管は、回転機械装置と油タンクとの中間となる高さ位置に、前記弁類を収容する弁収容部を備えることを特徴とする潤滑油供給用の配管構造物。 - 請求項1に記載の潤滑油供給用の配管構造物において、
外側配管は、回転機械装置が据付けられている位置の直下に前記弁収容部を設置し、この弁収容部には、前記弁類として自動操作と手動操作とを切換ることができる操作部によって操作される弁を収容すると共に、この操作部を、回転機械装置の据付場所から手動操作できる部位に設置することを特徴とする潤滑油供給用の配管構造物。
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