JP3757877B2 - Catv用チューナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像受信とデータ送受信回路を有するCATV用チューナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、従来のCATV用チューナーは入出力端子21と、この入出力端子21に接続された雷防止手段22と、この雷防止手段22の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第一の発振器23の出力が供給される第一の混合器24と、この第一の混合器24の出力が接続される第一のフィルター25と、この第一のフィルター25の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第二の発振器26の出力が接続される第二の混合器27と、この第二の混合器27の出力が接続される第二のフィルター28と、この第二のフィルター28の出力が供給される出力端子29と、前記雷防止手段22の出力に接続されたデータ送信回路30と、このデータ送信回路30に接続された入力端子31とを備えた構成となっていた。そして、前記雷防止手段22は図5に示すように、ハイパスフィルタで構成されていた。すなわち、信号通路32,33間に挿入されたコンデンサ34と、このコンデンサ34の入力側とアースとの間に挿入された巻線コイル35とで形成されており巻線コイル35は空芯であった。
【0003】
以上のように構成されたCATV用チューナーにおいて、データ送信回路30の上り信号周波数は15MHzから30MHzの低い周波数で行われているので、図4に示す雷防止手段22のカットオフ周波数は、雷エネルギーと上り信号以上の周波数とを分離するため10MHz以下に設定する必要があった。その為、雷防止手段22の要部回路図5において巻線コイル35は高インダクタンスが必要となり、その結果巻数が多いものとなっていた。
【0004】
また、図4に示す入出力端子21に、悪天候時において雷エネルギーがケーブルから入った時、CATV用チューナーを保護する為に、雷エネルギーは図5に示す巻線コイル35を通りアースに落ちる回路構成としていた。この際、雷エネルギーによる巻線コイル35の断線を防ぐ為に、巻線コイル35の線径を0.4mm以上としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の構成では、空芯の巻線コイル35において高インダクタンスを得る為に巻数を多くすることと、雷エネルギーによる断線防止の為に線径を0.4mm以上とすることの二つの条件を満足させようとすると、巻線間の浮遊容量36が大きくなって無視できなくなり、その結果図6に示すように、ケーブルから入ってくる映像信号帯域通過特性に、巻線コイル自体のインダクタンスと巻線間の浮遊容量36により形成されるノッチ的なトラップ37が入ることになる。つまり、雷防止手段22のインダクタンスに線径0.4mm以上で巻数を多くした巻線コイルを使用すると、このトラップ37のために映像信号帯域通過特性の劣化という問題があった。
【0006】
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、落雷からCATV用チューナーを保護するとともに、映像信号帯域の通過特性が劣化しないCATV用チューナーを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のCATV用チューナーの雷防止手段は、信号通路に挿入されたコンデンサと、このコンデンサの入力側と金属製のフレームの近傍に設けられたアースとの間に挿入された巻線コイルとで形成されたハイパスフィルタを用いるとともに、前記巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入し、この筒状のフェライトコアは両端に埋設された絶縁物と、この絶縁物に植設されたリード端子を有し、このリード端子に前記巻線コイルの両端を接続し、この巻線コイル自体のインダクタンスと、前記巻線コイル間の浮遊容量により形成されるトラップの周波数が映像信号帯域内では非形成としたものである。
【0008】
これにより、雷からCATV用チューナーを保護するとともに、映像信号通過帯域の通過特性が劣化しないCATV用チューナーを得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、CATV信号が入力されるとともに上り信号が出力される入出力端子と、この入出力端子に接続され、10MHz以上の周波数を通過させるとともに雷エネルギーはアースに導かれる雷防止手段と、この雷防止手段の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には発振器の出力が供給される混合器と、この混合器の出力が接続されるフィルターと、このフィルターの出力が供給される出力端子と、前記雷防止手段の出力が接続され、上り信号周波数を出力するデータ送信回路とを備え、前記雷防止手段は信号通路に挿入されたコンデンサと、このコンデンサの入力側と金属製のフレームの近傍に設けられたアースとの間に挿入された巻線コイルとで形成されたハイパスフィルタを用いるとともに、前記巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入し、この筒状のフェライトコアは両端に埋設された絶縁物と、この絶縁物に植設されたリード端子を有し、このリード端子に前記巻線コイルの両端を接続し、この巻線コイル自体のインダクタンスと、前記巻線コイル間の浮遊容量により形成されるトラップの周波数が映像信号帯域内では非形成としたCATV用チューナーであり、巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入しているので、巻線コイルの巻数を少なくすることができる。その結果として、浮遊容量が少なくなるので、映像信号帯域内にトラップが生ずることはなく、通過特性が劣化することはない。
【0010】
また、雷エネルギーが入力されたとしても直接フレームに導かれることになり、雷からCATV用チューナーを保護することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、巻線コイルの線径は0.4mm以上とした請求項1記載のCATV用チューナーであり、インダクタンスが大きくなったにもかかわらず、筒状フェライトコアを挿入しているので、0.4mmと線径を太くすることができ、例え雷エネルギーが入力されたとしても、断線することはなく安全である。
【0013】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図3において本発明のCATV用チューナーは、入出力端子10と、この入出力端子10に接続された雷防止手段11と、この雷防止手段11の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第一の発振器12の出力が供給される第一の混合器13と、この第一の混合器13の出力が接続される第一のフィルター14と、この第一のフィルター14の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第二の発振器15の出力が接続される第二の混合器16と、この第二の混合器16の出力が接続される第二のフィルター17と、この第二のフィルター17の出力が供給される出力端子18と、前記雷防止手段11の出力に接続されたデータ送信回路19と、このデータ送信回路19の出力が接続された入力端子20とを備えた構成である。そして、前記雷防止手段11は図1に示すように、ハイパスフィルターで構成されていた。すなわち、信号通路1,2間に挿入されたコンデンサ3と、このコンデンサ3の入力側とアースとの間に挿入された巻線コイル4とで形成されるとともに、この巻線コイル4に筒状フェライトコア5を挿入したものである。
【0014】
ここで、筒状フェライトコア5は直径3mm長さ8mmの円筒形状をしており、鉄粉を圧縮して形成されたものである。
【0015】
また、巻線コイル4の線径は0.4mmであり、巻線は13.5回である。このように、巻線コイル4の線径は0.4mmと太くすることができるので、雷に対しても安全であるとともに小型化も可能となる。そして、巻線コイル4に筒状フェライトコア5を挿入した際のインダクタンスの値は、約1.2μHでありコンデンサ3の容量は120pFである。これにより、10MHz以上を通過させるハイパスフィルターとしても使用できる雷防止手段11を形成している。
【0016】
また、図2に示すように筒状フェライトコア5は両端に絶縁物6を埋設しており、この絶縁物6にリード端子7が植設されている。そして、そのリード端子7に巻線コイル4の両端を半田付け接続している。
【0017】
また、筒状フェライトコア5を挿入した巻線コイル4のアース点は、CATV用チューナーの金属製のフレーム近傍に設けており、雷エネルギーが入力されたとしても直接フレームに導かれることになり、プリント基板上のアースパターン切れを防止している。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、CATV用チューナーの雷防止手段は、信号通路に挿入されたコンデンサと、このコンデンサの入力側と金属製のフレームの近傍に設けられたアースとの間に挿入された巻線コイルとで形成されたハイパスフィルタを用いるとともに、前記巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入し、この筒状のフェライトコアは両端に埋設された絶縁物と、この絶縁物に植設されたリード端子を有し、このリード端子に前記巻線コイルの両端を接続し、この巻線コイル自体のインダクタンスと、前記巻線コイル間の浮遊容量により形成されるトラップの周波数が映像信号帯域内では非形成としたものであり、巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入しているので、巻線コイルの巻数を少なくすることができる。その結果として、浮遊容量が少なくなるので、映像信号帯域内にトラップが生ずることはなく、通過特性が劣化することはない。
【0019】
また、雷エネルギーが入力されたとしても直接フレームに導かれることになり、雷からCATV用チューナーを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるCATV用チューナーの雷防止手段の要部回路図
【図2】本発明の一実施の形態におけるCATV用チューナーの雷防止手段を構成するインダクタンスの斜視図
【図3】本発明の一実施の形態におけるCATV用チューナーのブロック図
【図4】従来のCATV用チューナーのブロック図
【図5】従来のCATV用チューナーのハイパスフィルターの要部回路図
【図6】従来のCATV用チューナーの映像信号帯域通過特性を示す特性図
【符号の説明】
1 信号通路
2 信号通路
3 コンデンサ
4 巻線コイル
5 筒状フェライトコア
6 絶縁物
7 リード端子
10 入出力端子
11 雷防止手段
12 第一の発振器
13 第一の混合器
14 第一のフィルター
18 出力端子
Claims (2)
- CATV信号が入力されるとともに上り信号が出力される入出力端子と、この入出力端子に接続され、10MHz以上の周波数を通過させるとともに雷エネルギーはアースに導かれる雷防止手段と、この雷防止手段の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には発振器の出力が供給される混合器と、この混合器の出力が接続されるフィルターと、このフィルターの出力が供給される出力端子と、前記雷防止手段の出力が接続され、上り信号周波数を出力するデータ送信回路とを備え、前記雷防止手段は信号通路に挿入されたコンデンサと、このコンデンサの入力側と金属製のフレームの近傍に設けられたアースとの間に挿入された巻線コイルとで形成されたハイパスフィルタを用いるとともに、前記巻線コイルに筒状フェライトコアを挿入し、この筒状のフェライトコアは両端に埋設された絶縁物と、この絶縁物に植設されたリード端子を有し、このリード端子に前記巻線コイルの両端を接続し、この巻線コイル自体のインダクタンスと、前記巻線コイル間の浮遊容量により形成されるトラップの周波数が映像信号帯域内では非形成としたCATV用チューナー。
- 巻線コイルの線径は0.4mm以上とした請求項1記載のCATV用チューナー。
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