JP3756609B2 - 建築用断熱材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木造住宅に用いられる建築用断熱材に関し、詳しくは、床下、壁や屋根等に用いられる板状の建築用断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】
床下に用いられる板状の建築用断熱材1は、図14に示すように、家の支柱間に配される大引き2の上であって、この大引き2と直角に床板を張るための根太3の間に配される。上記根太3の太さ及び根太3と隣り合う根太3の距離は、建築基準で規定されており、根太3と隣り合う根太3の間に配される上記断熱材1は建築基準等で定められた所定の大きさのものが前もって準備される。
【0003】
また、この板状の断熱材1は、図14に示すように、一方の面の幅方向の中央部分に、この上記断熱材1の厚さの半分以上の深さを有する切り込み4が長手方向全長にわたり設けられている。根太3の間に上記断熱材1を挿入する場合、上記切り込み4の部分で折り曲げて上記断熱材1を山状にし、この状態で根太3の間に入れ、上記断熱材1を水平に押し戻すことにより根太3の間に上記断熱材1を挿入することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、根太3は木材の削り方や湿度等により変動するため、根太3の太さは建築基準等の規定に対して、数mm程度の誤差が生じやすい。また、根太3と隣り合う根太3との距離についても、必ずしも正確に保たれるわけではなく、現場の工事において数mm〜十数mmの誤差が生じる。
【0005】
これらの誤差により、上記断熱材1が挿入される根太3と隣り合う根太3との間隔は、数mm〜十数mmの誤差が生じる。これに対し、この間に挿入される上記断熱材1の幅は、建築基準等の規定にしたがったものが前もって準備されている。
【0006】
このため、根太3と隣り合う根太3との間隔が建築基準等の規定より大きい場合、上記断熱材1は根太3と密接させて挿入することができず、大引き2上に置かれる状態となる。このとき、根太3と上記断熱材1との間に隙間が生じるので、断熱効果が低下する。さらに上記断熱材1の置き方によっては、大引き2よりずれ落ち、断熱効果を発揮しない場合も生ずる。
【0007】
また、根太3と隣り合う根太3との間隔が上記規定より小さい場合、上記断熱材1を挿入しにくいため、無理やり押し込むことが必要となる。上記断熱材1は、一般的に発泡ポリスチレンや発泡ポリエチレン等の発泡プラスチックを用いるので、ある程度収縮させることは可能である。しかし、根太3と隣り合う根太3との間隔が上記断熱材1の収縮限度を越える場合は、押し込むことができず、上記断熱材1の側部を切断する必要が生じ、現場において余分な作業が発生する。
【0008】
さらに、上記切り込み4は、1本だけ線状に設けられているため、根太3と隣り合う根太3との間に上記断熱材1を挿入するときに山状にするので、上記切り込み4の先端部と上記切り込み部4が設けられている面と反対側の面との間の部分に大きな歪みが生じる。このため、所定以上の力を加えると、この部分に破断が生じる場合がある。破断が生じたとき、上記断熱材1をきっちりと挿入することが困難となり、根太3と上記断熱材1との間や、上記断熱材1の破断の生じた部分に隙間が生じやすく、断熱効果を低下させることとなる場合がある。
【0009】
さらにまた、規定では、上記断熱材1の高さは根太3の高さより低くて良いため、上記断熱材1の上面と根太3の上面との間、すなわち、上記断熱材1の上面と根太3上に設けられる床板との間に空気層が残る。この空気層の流れによって、断熱効果が低下する。
【0010】
そこで、この発明の課題は、上記の問題を解決し、断熱効果を維持し、現場においての作業を容易にする断熱材を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この建築用断熱材にかかる第1の発明は、一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、上記板状断熱部の上面に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する上面溝を長手方向全長にわたり形成し、上記板状断熱部の下面に上記上面溝の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さの下面溝を長手方向全長にわたり形成し、上記上面溝及び下面溝を形成することにより、上面溝及び下面溝の溝底部分相互間に屈曲自在の連結部を設け、上記板状断熱部の両側面における上記板状断熱部の下面に寄った位置に側面溝をそれぞれ形成し、上記側面溝と上記板状断熱部の下面との間の板状断熱部の一部を上記側面より外方に突出せしめ、その突出端を下方に屈曲させて逆L字形の屈曲自在の脚部を設けてなる。
【0012】
また、上記上面及び下面にそれぞれ所定本数の上面溝及び下面溝を形成し、上記上面溝と下面溝とを、それぞれ互い違いに配置することができる。
【0013】
さらに、上記の各脚部に沿った板状断熱部の下面の所定位置からその脚部の屈曲辺にわたる所定幅の脚部収納溝を、長手方向全長にわたってそれぞれ形成し、この脚部収納溝の幅を、上記板状断熱部の下面より下方に突出した脚部の長さより大きく設定することができる。
【0014】
脚部を板状断熱部の側面から外方にそれぞれ突出させたので、両脚部間の幅は、板状断熱部の幅より大きくなる。このため、想定される根太と隣り合う根太との間隔の最大値に両脚部間の幅を設定すれば、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0015】
また、根太と隣り合う根太との間隔が、両脚部間の幅と板状断熱部の幅の間になったときは、脚部を内側に屈曲させることができるので、板状断熱部を根太間に挿入することができ、かつ、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0016】
さらに、板状断熱部に上面溝及び下面溝を設けたので、根太と隣り合う根太との間隔が板状断熱部の幅より小さくなったときは、脚部を内側に屈曲させ、かつ、溝を閉塞させ、さらに必要に応じて、板状断熱部を圧縮することにより、板状断熱部を根太間に挿入することができる。
【0017】
さらにまた、上記の連結部を設けたので、板状断熱部を根太間に挿入するためにこの板状断熱部を山状にするとき、溝底部にかかる歪みを連結部や溝底等に分散し、溝底部が破断されるのを防止できる。
【0018】
また、脚部を設けたので、この脚部の長さを調整することにより、板状断熱部の脚部の配される面と反対側の上面と根太の上面との間、すなわち、上記断熱材の上面と根太上に設けられる床板との間に空気層が生じるのを防止することができる。
【0019】
さらに、板状断熱部の上面と下面の幅すなわち厚みを根太の高さと同じにする場合、板状断熱部に上記の脚部収納溝を設けることにより、脚部のうち板状断熱部の下面より下方に突出している部分を折り曲げてこの脚部収納溝に収納することができる。これにより、板状断熱部の上面が根太の上面より上方に配されるのを防止できる。
【0020】
この建築用断熱材にかかる第2の発明は、一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、上記板状断熱部の上面又は下面のいずれか一方の面に、屈曲溝を長手方向全長にわたって形成し、この屈曲溝の溝底から互いに異なる二方向に分かれて延長された分岐溝を長手方向全長にわたって形成し、上記屈曲溝及び分岐溝は、合わせて上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有し、上記板状断熱部の両側面における上記板状断熱部の下面に寄った位置に側面溝をそれぞれ形成し、上記側面溝と上記板状断熱部の下面との間の板状断熱部の一部を上記側面より外方に突出せしめ、その突出端を下方に屈曲させて逆L字形の屈曲自在の脚部を設け、上記板状断熱部の上面又は下面のいずれか一方の面の両側部に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する側部溝を長手方向全長にわたりそれぞれ形成してなる。
【0021】
また、上記分岐溝は、上記屈曲溝の溝底から上記板状断熱部の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延び、その先端で上記屈曲溝の開口端を有する面と反対側の面に向かって所定距離延びており、上記屈曲溝の開口端を有する面から上記分岐溝の先端部までの溝の深さは、上記板状断熱部の厚さの半分以上とすることができる。
【0022】
さらにまた、上記分岐溝は、上記屈曲溝の溝底から上記板状断熱部の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延びており、上記屈曲溝の開口端を有する面から上記分岐溝の先端部までの溝の深さは、上記板状断熱部の厚さの半分以上とすることができる。
【0023】
脚部を板状断熱部の側面から外方にそれぞれ突出させたので、両脚部間の幅は、板状断熱部の幅より大きくなる。このため、想定される根太と隣り合う根太との間隔の最大値に両脚部間の幅を設定すれば、根太と板状断熱部との間に隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0024】
また、根太と隣り合う根太との間隔が、両脚部間の幅と板状断熱部の幅の間になったときは、脚部を内側に屈曲させることができるので、板状断熱部を根太間に挿入することができ、かつ、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0025】
さらに、板状断熱部に屈曲溝、分岐溝及び側部溝を設けたので、根太と隣り合う根太との間隔が板状断熱部の幅より小さくなったときは、脚部を内側に屈曲させ、かつ、屈曲溝、分岐溝及び側部溝を閉塞することにより、板状断熱部を根太間に挿入することができる。
【0026】
さらにまた、上記の分岐溝を設けて溝底部を広げたので、板状断熱部を根太間に挿入するためにこの板状断熱部を屈曲して山状にするとき、溝底部にかかる歪みが分散され、溝底部が破断するのを防止できる。
【0027】
また、脚部を設けたので、この脚部の長さを調整することにより、板状断熱部の上面と根太の上面との間、すなわち、上記建築用断熱材の上面と根太上に設けられる床板との間に空気層が生じるのを防止することができる。
【0028】
この建築用断熱材にかかる第3の発明は、一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、上記板状断熱部の下面の両側部に下方に突出する脚部をそれぞれ設け、上記板状断熱部の両側面は、上記板状断熱部の下面から上面に向かって外向きに広がって形成され、上記脚部が配される位置に対応する上記板状断熱部の上面に、他の同様の建築用断熱材の脚部を挿入できる幅を有する脚部挿入溝をそれぞれ長手方向全長にわたり形成し、上記板状断熱部の上面の側縁と上記脚部挿入溝との間に、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する側部溝をそれぞれ長手方向全長にわたり形成してなる。
【0029】
板状断熱部の両側面を下面から上面に向かって外向きに広がって形成したので、想定される根太と隣り合う根太との間隔の最大値に板状断熱部の上面の幅を設定すれば、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。また、板状断熱部を根太間に挿入しやすくなる。
【0030】
さらに、板状断熱部に脚部挿入溝及び側部溝を設けたので、根太と隣り合う根太との間隔が、板状断熱部の上面の幅より小さくなったときは、板状断熱部の両側面を内側に押し込んで脚部挿入溝及び側部溝を閉塞することにより、板状断熱部を根太間に挿入することができる。
【0031】
さらにまた、脚部を設けたので、この脚部の長さを調整することにより、板状断熱部の上面と根太の上面との間、すなわち、上記建築用断熱材の上面と根太上に設けられる床板との間に空気層が生じるのを防止することができる。
【0032】
この建築用断熱材にかかる第4の発明は、一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、上記板上断熱部の両側面を端面からみたときに円弧状となるように形成し、上記円弧状側面の内側に、上記の各側面に沿った円弧状の溝を長手方向全長にわたり形成してなる。
【0033】
板状断熱部の両側面を端面からみたときに円弧状となるように形成したので、想定される根太と隣り合う根太との間隔の最大値に板状断熱部の最大幅を設定すれば、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0034】
また、板状断熱部の両側面の内側に側面に沿った円弧状の溝を設けたので、根太と隣り合う根太との間隔が、板状断熱部の最大幅より小さくなったときは、円弧状溝を閉塞することにより、板状断熱部を根太間に挿入することができる。
【0035】
さらに、板状断熱部の両側面を円弧状に形成したので、板状断熱部を根太間に挿入しやすい。
【0036】
さらにまた、板状断熱部の両側面と円弧状溝との間に形成される両側部片は円弧状なので、板状断熱部が根太間に挿入されたとき、上記の円弧状部片が根太を押しつける力が大きくなり、脚部がなくても、板状断熱部の上側に配される面を根太の上面と同一平面上に維持することができる。
【0037】
この建築用断熱材にかかる第5の発明は、一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、上記板状断熱部の上面に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する上面溝を長手方向全長にわたり形成し、上記板状断熱部の下面に上記上面溝の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する下面溝を長手方向全長にわたり形成し、上記上面溝及び下面溝を形成することにより、上面溝及び下面溝の溝底部分相互間に屈曲自在の連結部を設け、上記板状断熱部の両側面から外方に突出させ、その突出部を下方に延長させて脚部を設け、上記板状断熱部の下面の両側部に脚屈曲用溝を長手方向全長にわたりそれぞれ形成してなる。
【0038】
また、上記上面及び下面にそれぞれ所定本数の上面溝及び下面溝を形成し、上記上面溝と下面溝とを、それぞれ互い違いに配置することができる。
【0039】
さらに、上記両脚屈曲用溝における上記板状断熱部の側面側の面、又は上記板状断熱部の両側面に、それぞれ長手方向全長にわたり屈曲起点溝を形成することができる。
【0040】
上記の構成としたので、第1の発明の場合の作用に加え、根太と隣り合う根太との間隔が両脚部間の幅より小さくなるときは、上記脚部が上記脚部収納溝に屈曲してこの脚部収納溝を閉塞する。このため、脚部が有する弾性によって、この脚部が元の状態に戻ろうとするのを防止することができ、板状断熱部を根太間に挿入した際に上記板状断熱部の連結部が上方に突出するのを防止することができる。特に、上記の屈曲起点溝を設けた場合は、脚部の屈曲起点を一定にすることができ、脚部が屈曲しやすくなる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0042】
この建築用断熱材にかかる第1の実施形態は、図1〜2に示すように、一定幅及び一定厚さの板状断熱部11とその両側に脚部12からなる。
【0043】
板状断熱部11には、上面24に上記板状断熱部11の厚さの半分以上の深さを有する上面溝13が長手方向全長にわたり形成され、また、上記板状断熱部11の下面に上面溝13の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部11の厚さの半分以上の深さの下面溝14が長手方向全長にわたり形成されている。上記の上面溝13及び下面溝14を形成することにより、上面溝13及び下面溝14の溝底部分相互間が連結され、屈曲自在の連結部15が形成される。この連結部15を設けたので、板状断熱部11を根太間に配するために板状断熱部11を山状にしたとき、生ずる歪みを分散させることができ、この部分が破断するのを防ぐことができる。上記の上面溝13や下面溝14、それらから形成される連結部15は、板状断熱部11のどの位置に設けてもよい。その中でも、中央部に設けると、板状断熱部11を根太間に配するために板状断熱部11を山状にしたとき、対象性を有する山を形成するので、この建築用断熱材を根太間に収納しやすくなる。
【0044】
また、上面溝13と下面溝14との間に設けられる上記連結部15は、この連結部15が容易に破断しない程度の厚さを有すればよい。
【0045】
上記上面溝13及び下面溝14の本数は、特に限定されるものではないが、それぞれ1〜4本が好ましい。また、上面溝13と下面溝14とは同じ本数を設けてもよく、異なる本数を設けてもよい。上面溝13又は下面溝14の本数がそれぞれ5本以上となると、連結部15自体の有するバネ状の性質が強くなり、この建設用断熱材を根太間に配しても、少しの力で根太間からこの建築用断熱材が外れやすくなるからである。
【0046】
上面溝13及び下面溝14をそれぞれ複数本設ける場合は、上面溝13及び下面溝14を、それぞれ互い違いに配置すればよい。
【0047】
また、上面溝13及び下面溝14の溝幅は、特に限定されるものではないが、板状断熱部11が両側面より力を受けて、溝底部分が収縮しうる量の範囲で設けることができる。溝底部分が収縮する量の範囲を越えて溝幅を設けると、加えられる圧力によっては、溝底部分に過負荷がかかり、圧壊する場合が生じることがあるからである。
【0048】
上面溝13及び下面溝14の本数及び配置の好ましい建築用断熱材1の例として、図1及び図2示すように、上記板状断熱部11の中央部付近の上面24に上面溝13を2本設け、この2本の上面溝13にはさまれる部分の下面25に下面溝14を1本設けた板状断熱部11があげられる。また、図15に示すように、上記板状断熱部11の中央部付近の下面25に下面溝14を2本設け、この2本の下面溝14にはさまれる部分の上面24に上面溝13を1本設けた板状断熱部11もあげられる。
【0049】
これらは、一方の面に2本の溝を有し、この2本の溝にはさまれる部分の反対側の面に1本の溝を有するので、板状断熱部11の強度が低下することなく、連結部15のバネ状の性質を発揮し連結部15における破断を生じるのを防ぐことができる。
【0050】
板状断熱部11の両側面には、板状断熱部11の下面25に寄った位置に側面溝16がそれぞれ長手方向全長にわたり形成される。また、この側面溝16と板状断熱部11の上記下面25との間の板状断熱部11の一部、すなわち脚接続部17を側面より外方に突出せしめ、その突出端を上記の側面溝16と反対側に屈曲させることにより、上記脚接続部17及び上記屈曲させた部分からなる逆L字形の屈曲自在の脚部12が長手方向全長にわたり設けられる。
【0051】
この脚部12の長さ、すなわち、脚部12のうち、板状断熱部11の下面25より下方に突出した部分の長さは、この脚部12の長さと、板状断熱部11の上面24と下面25との幅、すなわち、厚みとの合計が根太の高さと合致するように設定する。なお、この板状断熱部11の厚みは、建築基準等により定められている。
【0052】
上記の板状断熱部11を有する建築用断熱材は、連結部15を頂点とする山状にして根太間に入れ、板状断熱部11を一平面上になるように押し込むことにより、図3に示すように、建築用断熱材10を挿入することができる。このとき、脚部12の先端を大引き19上にのせると、板状断熱部11の上面24を根太18の上面とほぼ同一平面にすることができるので、両者の上面を同一平面上に合わせることが容易となる。
【0053】
建築用断熱材10に用いられる材料としては、断熱効果を有し、多少の収縮性を有するものであればどのようなものでもよいが、発泡プラスチックが好ましく、その例として、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム等があげられる。
【0054】
根太18の太さ及び配置位置によって、根太18と隣接する根太18との間隔は、規定の間隔に対して広くなったり狭くなったりする。このような場合でも上記の建築用断熱材を用いれば、きっちりと根太18間に挿入することができる。図4(b)に示すように、根太18間が建築基準等の規定通りの間隔を有する場合は、上面溝13、下面溝14の溝幅がある程度減り、板状断熱部11の両側面が根太18と接触する。このとき、脚部12は、脚接続部17が屈曲して脚部12の先端部が内側へ傾斜する。この脚部12の先端部は大引き19と接触するので、板状断熱部11の上面と根太の上面とを同一平面状にしたとき、板状断熱部11の自重によって、板状断熱部11がずり落ちるのを防ぐことができる。
【0055】
根太18間が上記規定より広い場合は、図4(c)に示すように、板状断熱部11の両側面と根太18との間に隙間が生じるが、脚部12が根太18と接触するので、断熱性は保たれる。また、板状断熱部11の位置は脚部12に支えられるので、板状断熱部11の上面と根太の上面とを同一平面状で保持される。
【0056】
根太18間が上記規定より狭い場合は、図4(a)に示すように、上面溝13、下面溝14の溝幅がなくなり、場合によっては板状断熱部11自体が圧縮される。また、脚部12の脚接続部17が屈曲して脚部12の先端が内側へ傾斜する。この場合、脚部12の先端は大引き19に接触しないが、板状断熱部11自体が圧縮されて根太18に密着しているので、ずり落ちることはない。
【0057】
この建築用断熱材の材料が発泡プラスチックの押出成形により得られるシート体の場合は、所定の大きさにカットして、1つ1つを加工することにより得られる。
【0058】
また、この建築用断熱材の材料がビーズ法発泡ポリスチレンのようにブロック体で得られる場合は、図5に示すように、上記ブロック体を切るとき、脚部12、板状断熱部11、上面溝13、下面溝14、側面溝16が構成されるように、ブロックの一側面から他側面に向かって、刃を自在に動かして切断していくことができる。このとき、1枚の刃を用いて順番に切ることもでき、また、複数の刃を用いて一度に切ることもできる。これにより、上記ブロック体から建築用断熱材の重複積層体が得られる。
【0059】
この場合、材料をほとんどロスすることなく、上記ブロック体を建築用断熱材に供与することができる。最も大きなロスは、上記ブロック体の最下部に形成される建築用断熱材の下側で、その脚部12の間に挟まれる部分であるが、この部分は、上記ブロック体の最下部の建築用断熱材の脚部12を保護するための保護材20として、運搬等に利用することができる。
【0060】
ところで、場合によっては、根太の高さに相当する厚みを有する建築用断熱材が要求されることがある。
【0061】
この場合は、図16や図17に示すような板状断熱材を用いることができる。これは、一定幅及び一定厚さの板状断熱部11’とその両側に脚部12’からなる。この板状断熱部11’の厚みは、この建築用断熱材で配される根太の高さと同じである。
【0062】
板状断熱部11’には、上面24に上記板状断熱部11の厚さの半分以上の深さを有する上面溝13が長手方向全長にわたり形成され、また、下面25に上記上面溝13の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部11の厚さの半分以上の深さの溝14が長手方向全長にわたり形成されている。上記の上面溝13及び下面溝14を形成することにより、上面溝13及び下面溝14の溝底部分相互間が連結され、屈曲自在の連結部15が形成される。この連結部15により、板状断熱部11’を根太間に配するために板状断熱部11’を屈曲して山状にしたとき、生ずる歪みを分散させることができ、この部分が破断するのを防ぐことができる。
【0063】
なお、上面溝13及び下面溝14の本数、配置位置、これらの間の距離、上面溝13と下面溝14との相互関係は、図1の場合と同様にすることにより、同様の効果を得ることができる。
【0064】
溝13及び溝14の本数及び配置の好ましい建築用断熱材の例として、図16及び図17に示すような、下面25に下面溝14を2本設け、この2本の下面溝14にはさまれる部分の上面24に上面溝13を1本設けた板状断熱部があげられる。
【0065】
この構造をとることにより、板状断熱部11’の強度が低下することなく、連結部15のバネ状の性質を発揮するので、連結部15における破断を生じるのを防ぐことができる。
【0066】
板状断熱部11’の両側面には、板状断熱部11’の下面25に寄った位置に側面溝16がそれぞれ長手方向全長にわたり形成される。また、この側面溝16と板状断熱部11’の上記下面25との間の板状断熱部11’の一部、すなわち脚接続部17’を側面より外方に突出せしめ、その突出端を上記の側面溝16と反対側、すなわち下方に屈曲させることにより、上記脚接続部17’及び上記屈曲させた部分からなる逆L字形の屈曲自在の脚部12’が長手方向全長にわたり設けられる。
【0067】
さらに、上記の各脚部12’に沿った板状断熱部11’の下面25の所定位置からその脚部12’が屈曲した辺、すなわち屈曲辺28にわたって、所定幅の脚部収納溝26を、長手方向全長にわたってそれぞれ形成する。
【0068】
また、上記脚部12’の外周面であって、板状断熱部11’の下面25と、上記脚部収納溝26の上面とに挟まれる位置に、屈曲起点溝27を設けることができる。この屈曲起点溝27は、脚部12’の屈曲の起点となるので、脚部12’の屈曲が容易となる。
【0069】
上記脚部収納溝26の深さは、特に限定されないが、上記脚部12’であって、上記板状断熱部11’の下面25より下方に突出した部分の脚の厚みと同等にすることが好ましい。
【0070】
また、上記脚部収納溝26の所定の溝幅は、板状断熱部11’の下面25より下方に突出した脚部12’の長さ、詳しくは、上記屈曲起点溝27を有する場合は、脚部12’の先端から屈曲起点溝27までの長さ、屈曲起点溝27を有さない場合は、脚部12’の先端から屈曲辺28までの長さより大きく設定すればよい。最も好ましい長さは、脚部12’の先端から、屈曲起点溝27までの長さ、又は脚部12’の先端から屈曲辺28までの長さに、脚接続部17’が、板状断熱部11’の側面より外側に突出した突出長さを加えた長さである。
【0071】
このように、脚部収納溝26の深さと幅を設けると、図18(a)(b)に示すように根太18間に、この建築用断熱材を挿入すると、脚部12’が折れ曲がり脚部収納溝26に収納され、脚部12’の存在により、板状断熱部11’が根太18の上面により上方に突出するのを防止できる。
【0072】
このとき、屈曲起点溝27を設けると、ここで、脚部12’が折れ曲がるので、この建築用断熱材を根太18間に挿入しやすくなる。
【0073】
根太18の太さ及び配置位置によって、根太18と隣接する根太18との間隔は、建築基準等の規定の間隔に対して広くなったり狭くなったりする。このような場合でも上記の建築用断熱材を用いれば、建築用断熱材の上面と根太の上面とを同一平面上に揃えて、きっちりと根太18間に挿入することができる。
【0074】
根太18間が規定より広い場合は、図18(b)に示すように、板状断熱部11’の両側面と根太18との間に隙間が生じるが、脚部12’が根太18と接触するので、断熱性は保たれる。また、脚部12’の先端部は折れ曲って、脚部収納溝26に収納されるので、脚部12’の突出がなくなり、板状断熱部11’の上面と根太の上面とが同一平面上に保持される。
【0075】
根太18間が規定より狭い場合は、図18(a)に示すように、上面溝13、下面溝14の溝幅がなくなり、場合によっては板状断熱部11’自体が圧縮される。また、脚部12’は上記と同様に脚部収納溝26に収納される。この場合、板状断熱部11’の両側面から突出した部分は、脚部収納溝26に押し込まれるが、脚部収納溝26は、これを取り込むことができるので、脚部12’の突出は防止され、板状断熱部11’の上面で根太の上面とが同一平面上に保持される。
【0076】
なお、根太18としてより太い根太を用いる場合は、図16〜図17に記載した建築用断熱材を、図1〜図2に記載の建築用断熱材を用いた場合と同様に使用することができる。
【0077】
ところで、図1、図15又は図17に示す建築用断熱材において、上面溝13、下面溝14の溝の深さは、板状断熱部11、11’の厚みの半分以上であればよいが、材料として、発泡プラスチックを用い、各溝を加熱したワイヤー等で材料を溶融させながら、切断、加工して建築用断熱材を製造する場合は、溝の先端と相対する上面又は下面との距離が、1〜2mm程度であってもよい。
【0078】
これは、材料を熱溶融させながら製造するので、溝の先端と、相対する面との間は、溝を製造するときの熱によって発泡がつぶれて密度が上がり、この部分の強度が向上するからである。
【0079】
この建築用断熱材にかかる第2の実施形態は、図6や図7に示すものであり、上記第1の実施形態とは、上面溝13及び下面溝14以外の板状断熱部11、脚部12、側面溝16、材質等は、全く同様である。
【0080】
第2の実施形態においては、板状断熱部11のいずれか一方の面に、屈曲溝21、21’が形成され、その屈曲溝21、21’の溝底から互いに異なる二方向に分かれて延長された分岐溝29、29’が形成される。この屈曲溝21、21’及び分岐溝29、29’の深さは、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する。
【0081】
この分岐溝29、29’の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、図6に示すように、屈曲溝21と合わせると、逆Y字の形状やY字形状となるものがあげられる。すなわち、上記屈曲溝21の溝底から板状断熱部11の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延び、その先端で上記屈曲溝21の開口端を有する面と反対側の面に向かって所定距離延びたものであり、上記屈曲溝21の開口端を有する面から分岐溝29の先端部までの溝の深さが、板状断熱部11の厚さの半分以上の深さのものがあげられる。この分岐溝29の形状を有する板状断熱部11は、根太間に挿入されるとき、脚部12のある方を下向きにして屈曲させて山状にするので、上記の屈曲溝21の開口端を有する面は、脚部12を有さない上面24、上記の反対側の面は、脚部12を有する下面25とすることが好ましい。
【0082】
また、上記の他に、図7に示すように、屈曲溝21’と合わせると、逆T字の形状やT字形状となるものもあげられる。すなわち、上記屈曲溝21’の溝底から板状断熱部11の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延びたものであり、上記屈曲溝21’の開口端を有する面から分岐溝29’の先端部までの溝の深さが、板状断熱部11の厚さの半分以上の深さのものがあげられる。この分岐溝29’の形状を有する板状断熱部11は、根太間に入れるときは、脚部12のある方を下向きにして屈曲させて山状にするので、上記の屈曲溝21’の開口端を有する面は、脚部12を有さない上面24、上記の反対側の面は、脚部12を有する下面25とすることが好ましい。
【0083】
上記の屈曲溝21、21’及び分岐溝29、29’に加え、この板状断熱部11には、いずれか一方の面の両側部に板状断熱部11の厚さの半分以上の深さを有する側部溝22が長手方向全長にわたり形成される。この側部溝22は、屈曲溝21、21’の設けられている面と反対側の面に設ければ、板状断熱部11が圧縮されるときにより均一に圧縮されるので好ましい。よって、屈曲溝21、21’が板状断熱部11の上面24に設けられるときは、溝22は板状断熱部11の下面25に設けられるのが好ましい。
【0084】
この建築用断熱材は分岐溝29、29’が設けられるので、溝底部23、23’が広くなり、板状断熱部11を屈曲させて山状にしたときに生じる歪みを分散させることができ、溝底部23、23’の破断を防止することができる。
【0085】
また、屈曲溝21、分岐溝29及び側部溝22が設けられたので、板状断熱部11が圧縮されるときでも、これらの溝でこの圧縮量を吸収することができる。
【0086】
この建築用断熱材にかかる第3の実施形態は、図8に示すものであり、一定幅及び一定厚さの板状断熱部31と脚部32を有するものである。
【0087】
板状断熱部31の両側面は、板状断熱部31の脚部32を有する下面25’から上面24’に向かって外向きに広がって形成される。板状断熱部31の上面24’の幅を規定の根太間の幅より大きく設定すれば、根太間の幅が規定より大きくなった場合に対応することができる。
【0088】
また、板状断熱部31の下面25’の両側部には、下方に突出する脚部32がそれぞれ長手方向全長にわたり設けられ、また、脚部32が配される位置に対応する板状断熱部31の上面24’に、この第3の実施形態にかかる他の同様の建築用断熱材の脚部を挿入できる幅を有する脚部挿入溝33がそれぞれ長手方向全長にわたり形成される。
【0089】
この脚部32と脚部挿入溝33は、図10に示すように、ブロック体から切り出して作る場合には、脚部挿入溝33を切り出したとき、残った部分を上層の脚部32とすることができるので、脚部32と脚部挿入溝33とを対応する板状断熱部31の下面25’と上面24’に設けることが好ましい。よって、脚部挿入溝33の深さは、脚部32の長さと等しい場合が好ましい。
【0090】
また、板状断熱部31の両側面と脚部挿入溝33との間の板状断熱部31の上面24’に、板状断熱部31の厚さの半分以上の深さを有する側部溝34がそれぞれ長手方向全長にわたり形成される。
【0091】
上記の脚部挿入溝33及び側部溝34によって、根太間の幅が板状断熱部31の上面の幅より小さいときでも、根太間に板状断熱部31を挿入することができる。挿入したとき、図9に示すように、脚部挿入溝33及び側部溝34が閉塞することで根太間の幅の変動に対応することができ、よりこの幅が狭いときは、板状断熱部31自体が収縮することで対応することができる。この建築用断熱材に用いられる材料は、第1の実施形態と同様のものを用いるので、ある程度の収縮性を有している。
【0092】
脚部32の長さは、図9に示すように、板状断熱部31の上面と根太18の上面が同一平面上になるような長さとすることが好ましい。
【0093】
また、この建築用断熱材の材料としてビーズ法発泡ポリスチレンのようなブロック体から得られる場合は、図10に示すように、上記ブロック体を切るとき、脚部32、板状断熱部31、脚部挿入溝33及び側部溝34が構成されるように、ブロックの一側面から他側面に向かって、刃を自在に動かして切断していくことができる。このとき、1枚の刃を用いて順番に切ることもでき、また、複数の刃を用いて一度に切ることもできる。これにより、上記ブロック体から建築用断熱材の積層体が得られる。
【0094】
この場合、材料をほとんどロスすることなく、建築用断熱材に供与することができる。最も大きなロスは、上記ブロック体の最下部に形成される建築用断熱材の下側で、その脚部32の間に挟まれる部分であるが、この部分は、上記ブロック体の最下部の建築用断熱材の脚部32を保護するための保護材として、運搬等に利用することができる。
【0095】
この建築用断熱材にかかる第4の実施形態は、図11〜12に示すものであり、一定幅及び一定厚さの板状断熱部35からなるものである。
【0096】
板上断熱部35の両側面は、端面からみたときに円弧状となるように形成されており、その円弧状側面の内側には、上記の各側面に沿った円弧状の溝36が長手方向全長にわたってそれぞれ形成されている。また、上記の円弧状溝36を設けるため、各円弧状側面から円弧状溝36にかけて切込溝37が長手方向全長にわたり形成される。この切込溝37の位置は特に限定されるものではなく、例えば、図12に示すように、各円弧状側面から円弧状溝36の端部にかけて設けることができる。
【0097】
円弧状側面と円弧状溝36との間に形成される部片38は円弧状をしているので、円弧状側面の外側からの負荷に対して抵抗力が大きい。このため、図13に示すように、根太18と隣り合う根太18との間に板状断熱部35を挿入した際、上記他の建築用断熱材の実施形態に用いられる脚部を設けることなく、板状断熱部35の上面と根太18の上面を同一平面上に維持することができる。
【0098】
切込溝37が板状断熱部35の上面側の両円弧状側面から円弧状溝36の端部にかけて設けられる場合、図13に示すように、根太18間に板状断熱部35を挿入するときに、円弧状部片38が破損するのを防止することができる。
【0099】
板状断熱部35の円弧状側面の頂部から頂部までの幅は、想定される根太18間の最大幅の設定すればよく、根太18間の幅がそれより狭くなったときは、図13に示すように、円弧状溝36の閉塞や板状断熱部35自体の収縮によって調整される。この建築用断熱材に用いられる材料は、第1の実施形態と同様のものを用いるので、ある程度の収縮性を有している。また、板状断熱部35を根太18間に挿入するとき、その側面が円弧状となっているので挿入が容易となる。
【0100】
この建築用断熱材にかかる第5の実施形態は、図19〜22に示すように、一定幅及び一定厚さの板状断熱部11”とその両側に脚部12”からなる。
【0101】
板状断熱部11”には、上面24に上記板状断熱部11”の厚さの半分以上の深さを有する上面溝13が長手方向全長にわたり形成され、また、板状断熱部11”の下面25に上面溝13の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部11”の厚さの半分以上の深さの下面溝が長手方向全長にわたり形成されている。上記上面溝13及び下面溝14を形成することにより、上面溝13及び下面溝14の溝底部分相互間が連結され、屈曲自在の連結部15が形成される。この連結部15を設けたので、板状断熱部11”を根太間に配するために板状断熱部11”を山状にしたとき、生ずる歪みを分散させることができ、この部分が破断するのを防ぐことができる。
【0102】
なお、上面溝13及び下面溝14の本数、配置位置、これらの間の距離、上面溝13と下面溝14との相互関係は、第1の実施形態の場合と同様とすることにより、同様の効果を得ることができる。
【0103】
上面溝13及び下面溝14の本数及び配置の好ましい建築用断熱材の例として、図19や図20に示すような、下面25に下面溝14を2本設け、この2本の下面溝14に挟まれる部分の上面24に上面溝13を1本設けた板状断熱部があげられる。
【0104】
この構造をとることにより、板状断熱部11”の強度が低下することなく、連結部15のバネ状の性質を発揮するので、連結部15における破断を生じるのを防ぐことができる。
【0105】
板状断熱部11”の両側面には、この両側面から外方に突出させ、その突出部を下方に延長させて脚部12”を長手方向全長にわたって設けられる。さらに、板状断熱部11”の下面の両側部に脚屈曲用溝39が、長手方向全長にわたりそれぞれ形成される。
【0106】
この脚屈曲用溝39の位置は、板状断熱部11”の下面の両側部にあれば特に限定されないが、板状断熱部11”の両側面と脚屈曲用溝39との間の幅は、脚部12”を内側に屈曲させるとき、容易に屈曲する程度の幅を有すればよい。
【0107】
この脚屈曲用溝39の形状は、特に限定されないが、脚屈曲用溝39の開口端が脚屈曲用溝39の溝底より広くなるよう形成することが好ましい。このような例として、図20に示すように、板状断熱部11”側面側に配される脚屈曲用溝39の溝側面を、板状断熱部11”の側面と平行に形成し、脚屈曲用溝39の上記の溝側面と反対側の溝側面を、脚屈曲用溝39の開口端が脚屈曲用溝39の溝底より広くなるように傾斜を設けて形成するものがあげられる。
【0108】
この脚屈曲用溝39を設けることにより、脚部12”が内側に屈曲しやすくなり、屈曲した脚部12”の復元力を抑えることが可能となる。
【0109】
また、板状断熱部11”の両側面に、それぞれ長手方向全長にわたり屈曲起点溝41を形成することができる。この屈曲起点溝41は、脚部12”の屈曲の起点となるので、脚部12”の屈曲が容易となる。
【0110】
この屈曲起点溝41の位置は、脚部12”の屈曲の起点となることから、脚部12”を形成する上記突出部と板状断熱部11”の両側面の境界に設けることがより好ましい。また、脚屈曲用溝39の溝底部も脚部12”の屈曲の起点となりえることから、脚屈曲用溝39の溝底部に対応する板状断熱部11”の両側面に屈曲起点溝41を設けることも好ましい。特に、脚屈曲用溝39の深さが、板状断熱部11”の下面25から脚部12”を形成する上記突出部の上端部までの距離と同等であり、脚部12”を形成する上記突出部の上端部と板状断熱部11”の側面の境界に屈曲起点溝41を設けることがさらに好ましい。
【0111】
この屈曲起点溝41は、上記のように、板状断熱部11”の両側面に設けるだけでなく、図21に示すように、脚屈曲用溝39における板状断熱部11”側面側の面に、それぞれ長手方向全長にわたり設けてもよい。
【0112】
この位置に屈曲起点溝41を設けた場合においても、板状断熱部11”の側面に設けた場合と同様の効果を得ることができる。よって、この場合の好ましい脚部12”、脚屈曲用溝39及び屈曲起点溝41の関係は、屈曲起点溝41を板状断熱部11”の側面に設けた場合と同様である。
【0113】
このような、建築用断熱材を用いると、根太18間が建築基準より広い場合でも、図22(c)に示すように、脚部12”が根太18と接触するので、断熱性が保たれる。また、板状断熱部11”の位置は脚部12”に支えられるので、板状断熱材11”の上面と根太18の上面とを同一平面状で保持できる。
【0114】
また、図22(b)に示すように、根太18間が建築基準等の規定通りの間隔を有する場合は、上面溝13及び下面溝14の溝幅がある程度減り、板状断熱部11”の両側面が根太18と接触する。このとき、脚部12”は、内側に屈曲して屈曲用溝39が閉塞される。この場合、脚部12”が屈曲用溝39に収納されるように屈曲するので、脚部12”が元に戻ろうとする復元力が低下する。従って、この復元力によって連結部15が上方に突出し、板状断熱部11”が根太18より上方に突出するのを防止できる。
【0115】
さらに、根太18間が建築基準等の規定より狭い場合は、図22(a)に示すように、上面溝13、下面溝14の溝幅がなくなり、場合によっては板状断熱部11”自体が圧縮される。このとき、脚部12”は、図22(b)の場合と同様となる。この場合、板状断熱部11”が根太18間に密着しているので、ずり落ちることはない。
【0116】
【発明の効果】
この建築用断熱材にかかる発明によれば、上記各種の溝を設けたので、根太と隣り合う根太との間隔が板状断熱部の幅より小さくなった場合でも、溝を閉塞することにより、板状断熱部を根太間に挿入することができる。
【0117】
また、この建築用断熱材にかかる第1〜3及び第5の実施形態によれば、脚部を板状断熱部の側面より外方にそれぞれ突出させたので、両脚部間の幅は、板状断熱部の幅より大きくなる。このため、想定される根太と隣り合う根太との間隔の最大値に両脚部間の幅を設定すれば、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0118】
さらに、根太と隣り合う根太との間隔が、両脚部間の幅と板状断熱部の幅の間になったときは、脚部を内側に屈曲させることができるので、板状断熱部を根太間に挿入することができ、かつ、根太と板状断熱部との間の隙間が発生するのを防ぐことができる。
【0119】
さらにまた、この脚部の長さを調整することにより、板状断熱部の脚部の配される面と反対側の上面と根太の上面との間、すなわち、上記断熱材の上面と根太上に設けられる床板との間に空気層が生じるのを防止することができる。
【0120】
また、この建築用断熱材にかかる第1及び第5の実施形態において上記の連結部を設け、第2の実施形態において上記分岐溝を設けたので、板状断熱部を根太間に挿入するためにこの板状断熱部を山状にするとき、溝底部にかかる歪みを連結部、溝底等に分散し、溝底部が破断されるのを防止できる。
【0121】
さらにまた、この建築用断熱材にかかる第1の実施形態において、板状断熱部の厚みを、根太の高さと等しくしたときは、脚部を収納することができる場合があるので、脚部によって、板状断熱部が上方に突出するのを防止することができる。
【0122】
また、この建築用断熱材にかかる第5の実施形態において、根太と隣り合う根太との間隔が両脚部間の幅より小さくなったときは、上記脚部が上記脚部収納溝に屈曲してこの脚部収納溝を閉塞する。このため、脚部が有する弾性によって、この脚部が元の状態に戻ろうとするのを防止することができ、板状断熱部を根太間に挿入した際に上記板状断熱部の連結部が上方に突出するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる建築用断熱材の第1の実施形態の例を示す斜視図
【図2】図1の正面図
【図3】図1の建築用断熱材を根太間に挿入した状態を示す斜視図
【図4】(a)根太間が狭い場合の図3の一部断面図
(b)根太間が規定の幅の場合の図3の一部断面図
(c)根太間が広い場合の図3の一部断面図
【図5】図1の建築用断熱材の積層体を示す正面図
【図6】この発明にかかる建築用断熱材の第2の実施形態の例を示す正面図
【図7】この発明にかかる建築用断熱材の第2の実施形態の他の例を示す正面図
【図8】この発明にかかる建築用断熱材の第3の実施形態の例を示す正面図
【図9】図8の建築用断熱材を根太間に挿入した状態を示す断面図
【図10】図8の建築用断熱材の積層体を示す正面図
【図11】この発明にかかる建築用断熱材の第4の実施形態の例を示す斜視図
【図12】図11の正面図
【図13】図12の建築用断熱材を根太間に挿入した状態を示す断面図
【図14】従来の建築用断熱材を根太間に挿入した状態を示す斜視図
【図15】第1の実施形態の他の例を示す正面図
【図16】第1の実施形態の他の例を示す斜視図
【図17】図16の正面図
【図18】(a)根太間が狭い場合の、図16の建築用断熱材を根太間に挿入した場合を示す一部断面図
(b)根太間が広い場合の、図16の建築用断熱材を根太間に挿入した場合を示す一部断面図
【図19】この発明にかかる建築用断熱材の第5の実施形態の例を示す斜視図
【図20】図19の正面図
【図21】図19の屈曲起点溝の位置を変更した場合の例を示す一部正面図
【図22】(a)根太間が狭い場合の、図20の建築用断熱材を根太間に挿入した場合を示す一部断面図
(b)根太間が規定の幅の場合の、図20の建築用断熱材を根太間に挿入した場合を示す一部断面図
(c)根太間が広い場合の、図20の建築用断熱材を根太間に挿入した場合を示す一部断面図
【符号の説明】
1 断熱材
2 大引き
3 根太
4 切り込み
10 建築用断熱材
11、11’ 板状断熱部
12、12’ 脚部
13 上面溝
14 下面溝
15 連結部
16 側面溝
17、17’ 脚接続部
18 根太
19 大引き
20 保護材
21、21’ 屈曲溝
22 側部溝
23、23’ 溝底部
24、24’ 上面
25、25’ 下面
26 脚部収納溝
27 屈曲起点溝
28 屈曲辺
29、29’ 分岐溝
31 板状断熱部
32 脚部
33 脚部挿入溝
34 側部溝
35 板状断熱部
36 円弧状溝
37 切込溝
38 円弧状部片
39 脚屈曲用溝
41 屈曲起点溝

Claims (11)

  1. 一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、
    上記板状断熱部の上面に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する上面溝を長手方向全長にわたり形成し、
    上記板状断熱部の下面に上記上面溝の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する下面溝を長手方向全長にわたり形成し、
    上記上面溝及び下面溝を形成することにより、上面溝及び下面溝の溝底部分相互間に屈曲自在の連結部を設け、
    上記板状断熱部の両側面における上記板状断熱部の下面に寄った位置に側面溝をそれぞれ形成し、
    上記側面溝と上記板状断熱部の上記下面との間の板状断熱部の一部を上記側面より外方に突出せしめ、その突出端を下方に屈曲させて逆L字形の屈曲自在の脚部を設けてなる建築用断熱材。
  2. 上記上面及び下面にそれぞれ所定本数の上面溝及び下面溝を形成し、上記上面溝と下面溝とを、それぞれ互い違いに配置した請求項1に記載の建築用断熱材。
  3. 一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、
    上記板状断熱部の上面又は下面のいずれか一方の面に、屈曲溝を長手方向全長にわたって形成し、この屈曲溝の溝底から互いに異なる二方向に分かれて延長された分岐溝を長手方向全長にわたって形成し、上記屈曲溝及び分岐溝は、合わせて上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有し、
    上記板状断熱部の両側面における上記板状断熱部の下面に寄った位置に側面溝をそれぞれ形成し、
    上記側面溝と上記板状断熱部の下面との間の板状断熱部の一部を上記側面より外方に突出せしめ、その突出端を下方に屈曲させて逆L字形の屈曲自在の脚部を設け、
    上記板状断熱部の上面又は下面のいずれか一方の面の両側部に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する側部溝を長手方向全長にわたりそれぞれ形成してなる建築用断熱材。
  4. 上記分岐溝は、上記屈曲溝の溝底から上記板状断熱部の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延び、その先端で上記屈曲溝の開口端を有する面と反対側の面に向かって所定距離延びており、上記屈曲溝の開口端を有する面から上記分岐溝の先端部までの溝の深さが、上記板状断熱部の厚さの半分以上である請求項3に記載の建築用断熱材。
  5. 上記分岐溝は、上記屈曲溝の溝底から上記板状断熱部の両側面の方向に分かれてそれぞれ所定距離延びており、上記屈曲溝の開口端を有する面から上記分岐溝の先端部までの溝の深さが、上記板状断熱部の厚さの半分以上である請求項3に記載の建築用断熱材。
  6. 一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、
    上記板状断熱部の下面の両側部に下方に突出する脚部をそれぞれ設け、
    上記板状断熱部の両側面は、上記板状断熱部の下面から上面に向かって外向きに広がって形成され、
    上記脚部が配される位置に対応する上記板状断熱部の上面に、他の同様の建築用断熱材の脚部を挿入できる幅を有する脚部挿入溝をそれぞれ長手方向全長にわたり形成し、
    上記板状断熱部の上面の側縁と上記脚部挿入溝との間に、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する側部溝をそれぞれ長手方向全長にわたり形成してなる建築用断熱材。
  7. 一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、
    上記板上断熱部の両側面を端面からみたときに円弧状となるように形成し、上記円弧状側面の内側に、上記の各側面に沿った円弧状の溝を長手方向全長にわたり形成してなる建築用断熱材。
  8. 上記の各脚部に沿った板状断熱部の下面の所定位置からその脚部の屈曲辺にわたる所定幅の脚部収納溝を、長手方向全長にわたってそれぞれ形成し、この脚部収納溝の幅を、上記板状断熱部の下面より下方に突出した脚部の長さより大きく設定した請求項1又は2に記載の建築用断熱材。
  9. 一定幅及び一定厚さの板状断熱部を有する建築用断熱材において、
    上記板状断熱部の上面に上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する上面溝を長手方向全長にわたり形成し、
    上記板状断熱部の下面に上記上面溝の位置から所要寸法ずらせて、上記板状断熱部の厚さの半分以上の深さを有する下面溝を長手方向全長にわたり形成し、
    上記上面溝及び下面溝を形成することにより、上面溝及び下面溝の溝底部分相互間に屈曲自在の連結部を設け、
    上記板状断熱部の両側面から外方に突出させ、その突出部を下方に延長させて脚部を設け、
    上記板状断熱部の下面の両側部に脚屈曲用溝を長手方向全長にわたりそれぞれ形成してなる建築用断熱材。
  10. 上記上面及び下面にそれぞれ所定本数の上面溝及び下面溝を形成し、上記上面溝と下面溝とを、それぞれ互い違いに配置した請求項9に記載の建築用断熱材。
  11. 上記両脚屈曲用溝における上記板状断熱部の側面側の面、又は上記板状断熱部の両側面に、それぞれ長手方向全長にわたり屈曲起点溝を形成してなる請求項9又は10に記載の建築用断熱材。
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