JP3756525B2 - 固定長デシジョンウィンドウを使用するデータ信号の復号方法 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は一般的に符号化されたデータ通信信号の復号に関する。特に、本発明は固定長デシジョンウィンドウ(decision window)を使用する改良された復号方法に関する。
発明の背景
従来のデジタル通信システムを図1に示す。情報源10がアナログもしくはデジタル情報を情報源符号器11へ送り、そこで情報は情報系列(sequence)Xへ符号化される。チャネル復号器12は効率的に冗長度を導入することにより情報系列Xを新しい情報系列へ変換して、伝送の信頼性を改善する。冗長度は、例えば、受信機によるエラー検出、受信機におけるエラー修正、および受信機によるエラー検出によりデータの繰返し送信要求が自動的に開始されるような場合に、自動繰返し要求を改善するのに使用することができる。符号化されたメッセージ内のエラーを検出するよりも、エラーを修正するのにより多くの冗長度が必要であることがお判りであろう。変調器13はチャネル符号器12から符号化された系列を受信してチャネル信号を発生し、振幅、周波数、位相もしくはパルス変調等の標準的な変調技術を使用して伝送チャネル14を介して伝送する。一般的に伝送チャネル14は雑音および、周波数や位相歪みおよび多様なフェージング特性等の、他の悪化を示す。デジタル復調器15は伝送チャネルを介して伝送された信号を受信して復調し符号化された情報系列の推定値を発生する。次に、チャネル符号器16は推定値を使用し、チャネル符号器12から送られる冗長ビットを使用して情報系列を再生する。最後に、情報源復号器17は再構成された情報系列を情報の受信者(destination)18に適した形式へ変換する。
チャネル符号器12は典型的に2つの一般的な方法、ブロック符号化もしくは畳込み符号化、の一方を使用して冗長度を導入する。(n,k)ブロック符号は所定の符号化規則に従ってn−kパリティ(冗長度)ビットを加えることにより1ブロックのk情報ビットをnビットの符号語へ変換する。次に、nビット符号語は通信チャネルを介して伝送される。符号化率(code rate)RはR=k/nとして定義される。受信機はn−kパリティビットにより導入される冗長度を含む受信系列を使用して元のk情報ビットを推定する。復号器により出力される各nビット符号語が現在のkビット情報ブロックだけで決まる点において、ブロック符号は“無記憶(memoryless)”である。
一般的に、畳込み符号化は情報ビットストリームをkビットブロックへ構成し、ブロックをシフトレジスタへ通すことにより実施される。シフトレジスタ段はkビットブロックのvグループまでを記憶し、段は線形代数関数発生器に接続されている。発生器の出力は選択的に結合されてnビットの符号化された出力を生じる。符号化された各ブロックがシフトレジスタへの現在のkビットブロック入力だけでなく前のvのメッセージブロックにも依存するため、畳込み符号化は無記憶ではない。したがって、畳込み符号はv次の記憶装置を有している。畳込み符号の符号化率RはR=k/nであり、符号の拘束長はv+1である。典型的に、kおよびnは小さな整数でありシフトレジスタの長さを増すことにより冗長度が加えられる。従来技術でよく知られているように、畳込み符号器および復号器の動作はトレリス線図や状態図やテーブルにより説明することができる。
典型的に、符号器、復号器、等化器、および他の従来のデジタル通信システム装置はビタビアルゴリズムを使用して、畳込み符号を使用して符号化された伝送信号を推定し、通信チャネルの悪化を最小限に抑える。ビタビアルゴリズムは考えられる状態の系列(“トレリス”)を通る最短遷移を見つけだすことにより、単一の伝送データ系列の最尤推定値を発生する。一般的に、ビタビアルゴリズムは考えられる全ての伝送系列が受信系列と相関され、次に最大相関、すなわち、受信系列を推定するための最善のメトリック(metric)を有するパス、に基づいて“生き残り”系列が選択される方法として説明することができる。
ビタビアルゴリズムは推定された各データビットに対する信頼度インジケータを発生することにより改善することができる。信頼度インジケータは、例えば、推定されたデータビットの振幅とすることができる。この強化は一般的に“ソフト”情報と言われる。連接符号(concatinated code)が使用される場合には、付加的なソフト情報が後の復号器で使用されてシステムの性能を強化することができる。ビタビアルゴリズムをさらに修正することが、ニル等の欧州特許出願第0606724A1号、およびIEEE Transaction on Communications,Vol.43,No.2/3/4,2月/3月/4月1995年のニル等の論文“List and Soft Symbol Output Viterbi Algorithm:Extensions and Comparisons”に記載されている。ニルの出版物にはソフト情報および推定されたビットを使用して確率の下降順に候補系列のリストを作り出す復号方法が開示されている。候補系列のリストは後の段で伝送系列の最善推定値を決定するのに使用することができる。例えば、GSM無線リンクプロトコルで使用されるような巡回冗長検査(CRC)を使用してリスト内の候補系列を検査し、正しいCRC情報を有する第1の候補系列を選択することができる。誤りのあるフレームを再送することのないエラー修正を考慮することによりシステム性能が強化される。
ニルの方法は一般的に次のように説明することができる。受信シンボルがビタビアルゴリズム使用して復号されて、ソフト情報(例えば、最尤値)と共に、最尤データ系列の推定値が作り出される。ソフト情報を使用して系列内の最低尤度(最弱)ビットが捜し出される。(最弱ビットを除外する状態へ)入来する最善の遷移パスを選択するのではなく、ビタビトレリス内でバックトレーシングすることにより入来する替りの遷移パスが決定される。確率下降順の候補系列のランク付けされたリストを発生するために、1のリスト要素の各々が第(l+1)番リスト要素に対する1つの候補を有している。第(l+1)番リスト要素は最善累積メトリックを有する候補として選択される。十分な数の代替遷移が作り出されるまでこれらのステップが繰り返される。ニルの方法ではビタビトレリス全体を保存する必要があるため、大概の実用的な応用にとって役に立たない。
ビタビアルゴリズムでは、トレリスはある量の時間後に収束してしまう傾向がある。記憶装置をより効率的に使用するために、トレリス(デシジョンウィンドウ)の一部だけを保存することが望ましい。したがって、実用的に有用な復号方式は、トレリス全体を記憶することなく多数のデータ系列の推定値を割り当てることにより、ビタビアルゴリズムの改善された性能を提供することが望ましい。
発明の要約
本発明は多数の遷移パスが単一状態に収束している固定長デシジョンウィンドウを使用して伝送されたデータ信号を復号する方法を提供することにより、前記した問題を克服し、かつ他の利点を提供するものである。デシジョンウィンドウの各状態に対して、次善系列の考えられる候補および関連するソフト値が求められ記憶された次善系列の候補および関連する次善ソフト値と比較される。考えられる候補系列に関連するソフト値(信頼度インジケータ)が記憶された候補系列に関連する次善ソフト値よりも小さく、かつ考えられる候補系列およびビタビアルゴリズムにより発生される最善候補がデシジョンウィンドウ内の共通状態において収束する場合には、記憶された次善系列の候補は考えられる次善系列の候補に置き換えられる。本発明に従った方法により前のソフト値および最善遷移パスは記憶装置から廃棄することができ、そのため復号演算を完成させるのにトレリス全体を保存する必要がない。
【図面の簡単な説明】
同じ符号は同じ要素を示す添付図と共に以下の好ましい実施例の詳細な説明を読めば、本発明をより完全に理解することができ、ここに、
図1は本発明の方法を使用することができる従来の通信システム内の受信機のブロック図、
図2は本発明の実施例に従ったビタビトレリス内の典型的なデシジョンウィンドウを示す線図、
図3は本発明の実施例に従った方法を説明するフロー図。
好ましい実施例の詳細な説明
次に、図2に長さがw”+w’の固定長デシジョンウィンドウを示す。全てのバックトレース系列が状態Sを通過することがお判りであろう。本発明の方法に従って、この状態から考えられる候補系列を作り出すことができる。
従来のビタビアルゴリズム(VA)は、確率的感覚で、最尤伝送ビット系列を推定する。この系列の考えられる代替系列のリストを発生するために、本発明に従って、下記の付加情報が発生され復号器内に保存される。
− VAにより除外されたパスに関する情報が保存される。図2に関して、それはt=kとt=k+w’間の全ての状態について行われる。したがって、必要な記憶装置はw’*N*w”ビットである。どのパスを次善パスとして残すかという判断(従来のVAでは行われない判断)はt=k+w’において行われる。固定長デシジョンウィンドウの列がt=kを越えてシフトされるまで、t=k+w’における状態Sの列内の各状態へ入来する次善パスが記憶される。
− t=kおよびt=k+w’間の各状態に対する、“ソフト”測度とも呼ばれる、信頼度測度が保存される。この信頼度測度はこの状態から除外されるビットの確からしさを示している。信頼度測度は、例えば、時間t=k+w’において同じ状態へ導かれる2つの入来パス間の累積されたメトリックの絶対差として計算することができる。一方のパスは除外される“1”シンボルに対応し、他方のパスは除外される“0”シンボルに対応する。デシジョンウィンドウがシフトされるたびに、新しい列に対する次善パスおよびソフト値が求められる(図2の最右側列)。
− しきい値MINSOFTが発生され代替系列に対して考えられる候補を発生する必要があるかどうかが決定される。
デシジョンウィンドウ内で代替系列を発生するために、デシジョンウィンドウが推定されたシンボルで満たされるまで従来のVAが実施される。w’+w”ビット時間(0で開始される)後に、デシジョンウィンドウは満杯となり考えられる代替候補を引き出すことができる。したがって、ここで最善系列に対して考えられる代替系列を発生するために、図2に太字で示すVA推定系列の一部を代替系列に変えることができる。その条件は下記のとおりである。
− 状態Sから除外されるビットは現在のしきい値MINSOFTよりも小さいソフト値を有する。すなわち、このビットは前に復号された他のビットよりも信頼性が低い。状態Sは時間t=k+w’における最善パスから求められる。
− VAから推定された系列(図2に示す)および代替系列はデシジョンウィンドウ内で、すなわちt=k−w”よりも前に、再併合して代替系列の適切な“終止”を達成しなければならない。
これらの条件が満たされたら、考えられる代替系列を構成しなければならない。それは状態Sへ導かれる他方のパス(図2に破線で示す)を選択し、次にトレリスをバックトレーシングして実施される。MINSOFTは状態Sのソフト値へ更新され、次善系列に対する前の候補が新たに見つけられた系列により置き換えられる。
考えられる代替系列が構成されたら、それは新しいビット判断を行う時である。デシジョンウィンドウがシフトされて(図2で右方へ)、新たに受信されるビットに対する場所が作られる。考えられる代替系列が発生されたか否かにかかわらず、デシジョンウィンドウの長さは一定である。図2において、デシジョンウィンドウはt=k−w”+1とt=k+w’+1との間にトレリスを含むようになる。t=k+1において列内に状態Sを見つけられるようになる。t=k+1とt=k−w”+1間の系列(図2のビットに関する)を発生できるかどうかをチェックするために、前に説明した方式が再び実施される。これらのステップはトレリスが終止するまで、すなわち現在のバースト内の全てのビットが復号されるまで、実施される。
伝送系列の2つの推定値を発生するために、従来のVAにより最善推定値が作り出され、本発明に従って次善推定値が発生される。いくつか(L)の推定された系列のリストを発生するために、前記したアルゴリズムを拡張して候補系列が対応するMINSOFT値と共に保存される代替系列に対して考えられる候補のリストを処理することができる。新しい候補系列を発生すべきかどうかを判断する時に、状態Sのソフト値が記憶されたいずれかのMINSOFT値よりも小さいかどうかについてリストがチェックされる。小さい場合には、発生がなされ新たに見つけられた候補がリスト内へ挿入される。挿入は増大するMINSOFT値の項に記憶されたリストを維持するように行われる。すなわち、好ましくは下降する確率に従ってリストが分類される。デシジョンウィンドウがシフトされ手順が繰り返される。
次に、本発明の実施例に従った復号方法を説明するフロー図を図3に示す。この方法は復号器、復調器、等化器、もしくは他の類似の装置で実施して、受信した符号化されたデータ系列から最尤データ系列を求めることができる。フロー図はステップ100で開始され、そこで図2に示す固定長デシジョンウィンドウが更新(シフト)され、従来のVA復号が実施されて最善遷移パスが決定される。図2に示すように、デシジョンウィンドウには多数の遷移パスが時間t=kにおいてある状態に収束されている状態が含まれており、時間t=kから前方へ第1の時間すなわちビットオフセットw’だけ、かつ後方へ第2の時間すなわちビットオフセットw”だけ延びている。
ステップ101において、w”ビットよりも多いビットが復号器により受信されているかどうかが確認される。w”ビットまでは最善系列と異なる代替系列は無いため、最初のw”ビットに対しては付加情報を保存する必要がない。
ステップ102において、現在時間t=k+w’における各状態に対して考えられる次善遷移パス、および関連するソフト情報(信頼度インジケータ)が決定される。それはトレリスをバックトレーシングしてt=k+w’における各状態に対する最善および次善系列を決定することにより実施される。ソフト値は(メトリック0−メトリック1)の絶対値として計算され、メトリック0およびメトリック1は累積された振幅測度である。ステップ103において、デシジョンウィンドウは満杯であるかどうかが確認される。満杯であれば、ステップ104において、状態S(最善信頼度インジケータを有するt=k+w’における状態からトレリスをバックトレーシングして見つけられた状態)が選択される。
ステップ104において求められた状態Sのソフト情報(信頼度インジケータ)SOFTが、ステップ105においてしきい値インジケータMINSOFTと比較され、SOFTがMINSOFTよりも小さくなければ、プロセスはステップ100へ戻って固定長デシジョンウィンドウがシフトされ新しい最善状態Sが決定される。L系列のリストが推定される場合には、(L−1)のMINSOFT値があることがお判りであろう。
SOFTがMINSOFTよりも小さければ、ステップ106へ進み、そこでkの時点、時間オフセットw’、および次善パスの長さw”により規定されるデシジョンウィンドウの終りよりも前のある点において最善および次善パスが併合されているかどうかが確認される。最善パスおよび次善パスの考えられる候補が併合されていない(すなわち、系列の違いがw”ビットよりも大きい)場合には、プロセスはステップ100へ戻って固定長デシジョンウィンドウがシフトされ新しい状態Sが決定される。最善パスおよび次善パスの考えられる候補が併合されている場合には、MINSOFTの値はSOFTの値に等しく設定され、前の次善パスが記憶装置から廃棄され、ステップ107において長さw”の新しい次善パスが保存される。
前記した方法は、例えば、図1に示すシステムのようなGSMシステムのチャネル復号器において実施することができる。この方法はコンピュータディスク等の適切な記憶媒体上に機械読取可能なコンピュータ符号で符号化することができる。典型的なデシジョンウィンドウは、例えば、31ビットの長さおよびおよそ14ビットのオフセットw’を有している。他のデシジョンウィンドウ長さおよびオフセットw’も使用できることがお判りであろう。
前記した説明を通して、“パス”および“系列”という用語は相互交換可能に使用されている。
前記した説明には多くの詳細および特性が含まれているが、それらは単なる説明用であって本発明を限定するものではない。当業者ならば、請求の範囲に明記された本発明の精神および範囲およびその法的に同等なものを逸脱しないさまざまな修正が自明であると思われる。
本発明は一般的に符号化されたデータ通信信号の復号に関する。特に、本発明は固定長デシジョンウィンドウ(decision window)を使用する改良された復号方法に関する。
発明の背景
従来のデジタル通信システムを図1に示す。情報源10がアナログもしくはデジタル情報を情報源符号器11へ送り、そこで情報は情報系列(sequence)Xへ符号化される。チャネル復号器12は効率的に冗長度を導入することにより情報系列Xを新しい情報系列へ変換して、伝送の信頼性を改善する。冗長度は、例えば、受信機によるエラー検出、受信機におけるエラー修正、および受信機によるエラー検出によりデータの繰返し送信要求が自動的に開始されるような場合に、自動繰返し要求を改善するのに使用することができる。符号化されたメッセージ内のエラーを検出するよりも、エラーを修正するのにより多くの冗長度が必要であることがお判りであろう。変調器13はチャネル符号器12から符号化された系列を受信してチャネル信号を発生し、振幅、周波数、位相もしくはパルス変調等の標準的な変調技術を使用して伝送チャネル14を介して伝送する。一般的に伝送チャネル14は雑音および、周波数や位相歪みおよび多様なフェージング特性等の、他の悪化を示す。デジタル復調器15は伝送チャネルを介して伝送された信号を受信して復調し符号化された情報系列の推定値を発生する。次に、チャネル符号器16は推定値を使用し、チャネル符号器12から送られる冗長ビットを使用して情報系列を再生する。最後に、情報源復号器17は再構成された情報系列を情報の受信者(destination)18に適した形式へ変換する。
チャネル符号器12は典型的に2つの一般的な方法、ブロック符号化もしくは畳込み符号化、の一方を使用して冗長度を導入する。(n,k)ブロック符号は所定の符号化規則に従ってn−kパリティ(冗長度)ビットを加えることにより1ブロックのk情報ビットをnビットの符号語へ変換する。次に、nビット符号語は通信チャネルを介して伝送される。符号化率(code rate)RはR=k/nとして定義される。受信機はn−kパリティビットにより導入される冗長度を含む受信系列を使用して元のk情報ビットを推定する。復号器により出力される各nビット符号語が現在のkビット情報ブロックだけで決まる点において、ブロック符号は“無記憶(memoryless)”である。
一般的に、畳込み符号化は情報ビットストリームをkビットブロックへ構成し、ブロックをシフトレジスタへ通すことにより実施される。シフトレジスタ段はkビットブロックのvグループまでを記憶し、段は線形代数関数発生器に接続されている。発生器の出力は選択的に結合されてnビットの符号化された出力を生じる。符号化された各ブロックがシフトレジスタへの現在のkビットブロック入力だけでなく前のvのメッセージブロックにも依存するため、畳込み符号化は無記憶ではない。したがって、畳込み符号はv次の記憶装置を有している。畳込み符号の符号化率RはR=k/nであり、符号の拘束長はv+1である。典型的に、kおよびnは小さな整数でありシフトレジスタの長さを増すことにより冗長度が加えられる。従来技術でよく知られているように、畳込み符号器および復号器の動作はトレリス線図や状態図やテーブルにより説明することができる。
典型的に、符号器、復号器、等化器、および他の従来のデジタル通信システム装置はビタビアルゴリズムを使用して、畳込み符号を使用して符号化された伝送信号を推定し、通信チャネルの悪化を最小限に抑える。ビタビアルゴリズムは考えられる状態の系列(“トレリス”)を通る最短遷移を見つけだすことにより、単一の伝送データ系列の最尤推定値を発生する。一般的に、ビタビアルゴリズムは考えられる全ての伝送系列が受信系列と相関され、次に最大相関、すなわち、受信系列を推定するための最善のメトリック(metric)を有するパス、に基づいて“生き残り”系列が選択される方法として説明することができる。
ビタビアルゴリズムは推定された各データビットに対する信頼度インジケータを発生することにより改善することができる。信頼度インジケータは、例えば、推定されたデータビットの振幅とすることができる。この強化は一般的に“ソフト”情報と言われる。連接符号(concatinated code)が使用される場合には、付加的なソフト情報が後の復号器で使用されてシステムの性能を強化することができる。ビタビアルゴリズムをさらに修正することが、ニル等の欧州特許出願第0606724A1号、およびIEEE Transaction on Communications,Vol.43,No.2/3/4,2月/3月/4月1995年のニル等の論文“List and Soft Symbol Output Viterbi Algorithm:Extensions and Comparisons”に記載されている。ニルの出版物にはソフト情報および推定されたビットを使用して確率の下降順に候補系列のリストを作り出す復号方法が開示されている。候補系列のリストは後の段で伝送系列の最善推定値を決定するのに使用することができる。例えば、GSM無線リンクプロトコルで使用されるような巡回冗長検査(CRC)を使用してリスト内の候補系列を検査し、正しいCRC情報を有する第1の候補系列を選択することができる。誤りのあるフレームを再送することのないエラー修正を考慮することによりシステム性能が強化される。
ニルの方法は一般的に次のように説明することができる。受信シンボルがビタビアルゴリズム使用して復号されて、ソフト情報(例えば、最尤値)と共に、最尤データ系列の推定値が作り出される。ソフト情報を使用して系列内の最低尤度(最弱)ビットが捜し出される。(最弱ビットを除外する状態へ)入来する最善の遷移パスを選択するのではなく、ビタビトレリス内でバックトレーシングすることにより入来する替りの遷移パスが決定される。確率下降順の候補系列のランク付けされたリストを発生するために、1のリスト要素の各々が第(l+1)番リスト要素に対する1つの候補を有している。第(l+1)番リスト要素は最善累積メトリックを有する候補として選択される。十分な数の代替遷移が作り出されるまでこれらのステップが繰り返される。ニルの方法ではビタビトレリス全体を保存する必要があるため、大概の実用的な応用にとって役に立たない。
ビタビアルゴリズムでは、トレリスはある量の時間後に収束してしまう傾向がある。記憶装置をより効率的に使用するために、トレリス(デシジョンウィンドウ)の一部だけを保存することが望ましい。したがって、実用的に有用な復号方式は、トレリス全体を記憶することなく多数のデータ系列の推定値を割り当てることにより、ビタビアルゴリズムの改善された性能を提供することが望ましい。
発明の要約
本発明は多数の遷移パスが単一状態に収束している固定長デシジョンウィンドウを使用して伝送されたデータ信号を復号する方法を提供することにより、前記した問題を克服し、かつ他の利点を提供するものである。デシジョンウィンドウの各状態に対して、次善系列の考えられる候補および関連するソフト値が求められ記憶された次善系列の候補および関連する次善ソフト値と比較される。考えられる候補系列に関連するソフト値(信頼度インジケータ)が記憶された候補系列に関連する次善ソフト値よりも小さく、かつ考えられる候補系列およびビタビアルゴリズムにより発生される最善候補がデシジョンウィンドウ内の共通状態において収束する場合には、記憶された次善系列の候補は考えられる次善系列の候補に置き換えられる。本発明に従った方法により前のソフト値および最善遷移パスは記憶装置から廃棄することができ、そのため復号演算を完成させるのにトレリス全体を保存する必要がない。
【図面の簡単な説明】
同じ符号は同じ要素を示す添付図と共に以下の好ましい実施例の詳細な説明を読めば、本発明をより完全に理解することができ、ここに、
図1は本発明の方法を使用することができる従来の通信システム内の受信機のブロック図、
図2は本発明の実施例に従ったビタビトレリス内の典型的なデシジョンウィンドウを示す線図、
図3は本発明の実施例に従った方法を説明するフロー図。
好ましい実施例の詳細な説明
次に、図2に長さがw”+w’の固定長デシジョンウィンドウを示す。全てのバックトレース系列が状態Sを通過することがお判りであろう。本発明の方法に従って、この状態から考えられる候補系列を作り出すことができる。
従来のビタビアルゴリズム(VA)は、確率的感覚で、最尤伝送ビット系列を推定する。この系列の考えられる代替系列のリストを発生するために、本発明に従って、下記の付加情報が発生され復号器内に保存される。
− VAにより除外されたパスに関する情報が保存される。図2に関して、それはt=kとt=k+w’間の全ての状態について行われる。したがって、必要な記憶装置はw’*N*w”ビットである。どのパスを次善パスとして残すかという判断(従来のVAでは行われない判断)はt=k+w’において行われる。固定長デシジョンウィンドウの列がt=kを越えてシフトされるまで、t=k+w’における状態Sの列内の各状態へ入来する次善パスが記憶される。
− t=kおよびt=k+w’間の各状態に対する、“ソフト”測度とも呼ばれる、信頼度測度が保存される。この信頼度測度はこの状態から除外されるビットの確からしさを示している。信頼度測度は、例えば、時間t=k+w’において同じ状態へ導かれる2つの入来パス間の累積されたメトリックの絶対差として計算することができる。一方のパスは除外される“1”シンボルに対応し、他方のパスは除外される“0”シンボルに対応する。デシジョンウィンドウがシフトされるたびに、新しい列に対する次善パスおよびソフト値が求められる(図2の最右側列)。
− しきい値MINSOFTが発生され代替系列に対して考えられる候補を発生する必要があるかどうかが決定される。
デシジョンウィンドウ内で代替系列を発生するために、デシジョンウィンドウが推定されたシンボルで満たされるまで従来のVAが実施される。w’+w”ビット時間(0で開始される)後に、デシジョンウィンドウは満杯となり考えられる代替候補を引き出すことができる。したがって、ここで最善系列に対して考えられる代替系列を発生するために、図2に太字で示すVA推定系列の一部を代替系列に変えることができる。その条件は下記のとおりである。
− 状態Sから除外されるビットは現在のしきい値MINSOFTよりも小さいソフト値を有する。すなわち、このビットは前に復号された他のビットよりも信頼性が低い。状態Sは時間t=k+w’における最善パスから求められる。
− VAから推定された系列(図2に示す)および代替系列はデシジョンウィンドウ内で、すなわちt=k−w”よりも前に、再併合して代替系列の適切な“終止”を達成しなければならない。
これらの条件が満たされたら、考えられる代替系列を構成しなければならない。それは状態Sへ導かれる他方のパス(図2に破線で示す)を選択し、次にトレリスをバックトレーシングして実施される。MINSOFTは状態Sのソフト値へ更新され、次善系列に対する前の候補が新たに見つけられた系列により置き換えられる。
考えられる代替系列が構成されたら、それは新しいビット判断を行う時である。デシジョンウィンドウがシフトされて(図2で右方へ)、新たに受信されるビットに対する場所が作られる。考えられる代替系列が発生されたか否かにかかわらず、デシジョンウィンドウの長さは一定である。図2において、デシジョンウィンドウはt=k−w”+1とt=k+w’+1との間にトレリスを含むようになる。t=k+1において列内に状態Sを見つけられるようになる。t=k+1とt=k−w”+1間の系列(図2のビットに関する)を発生できるかどうかをチェックするために、前に説明した方式が再び実施される。これらのステップはトレリスが終止するまで、すなわち現在のバースト内の全てのビットが復号されるまで、実施される。
伝送系列の2つの推定値を発生するために、従来のVAにより最善推定値が作り出され、本発明に従って次善推定値が発生される。いくつか(L)の推定された系列のリストを発生するために、前記したアルゴリズムを拡張して候補系列が対応するMINSOFT値と共に保存される代替系列に対して考えられる候補のリストを処理することができる。新しい候補系列を発生すべきかどうかを判断する時に、状態Sのソフト値が記憶されたいずれかのMINSOFT値よりも小さいかどうかについてリストがチェックされる。小さい場合には、発生がなされ新たに見つけられた候補がリスト内へ挿入される。挿入は増大するMINSOFT値の項に記憶されたリストを維持するように行われる。すなわち、好ましくは下降する確率に従ってリストが分類される。デシジョンウィンドウがシフトされ手順が繰り返される。
次に、本発明の実施例に従った復号方法を説明するフロー図を図3に示す。この方法は復号器、復調器、等化器、もしくは他の類似の装置で実施して、受信した符号化されたデータ系列から最尤データ系列を求めることができる。フロー図はステップ100で開始され、そこで図2に示す固定長デシジョンウィンドウが更新(シフト)され、従来のVA復号が実施されて最善遷移パスが決定される。図2に示すように、デシジョンウィンドウには多数の遷移パスが時間t=kにおいてある状態に収束されている状態が含まれており、時間t=kから前方へ第1の時間すなわちビットオフセットw’だけ、かつ後方へ第2の時間すなわちビットオフセットw”だけ延びている。
ステップ101において、w”ビットよりも多いビットが復号器により受信されているかどうかが確認される。w”ビットまでは最善系列と異なる代替系列は無いため、最初のw”ビットに対しては付加情報を保存する必要がない。
ステップ102において、現在時間t=k+w’における各状態に対して考えられる次善遷移パス、および関連するソフト情報(信頼度インジケータ)が決定される。それはトレリスをバックトレーシングしてt=k+w’における各状態に対する最善および次善系列を決定することにより実施される。ソフト値は(メトリック0−メトリック1)の絶対値として計算され、メトリック0およびメトリック1は累積された振幅測度である。ステップ103において、デシジョンウィンドウは満杯であるかどうかが確認される。満杯であれば、ステップ104において、状態S(最善信頼度インジケータを有するt=k+w’における状態からトレリスをバックトレーシングして見つけられた状態)が選択される。
ステップ104において求められた状態Sのソフト情報(信頼度インジケータ)SOFTが、ステップ105においてしきい値インジケータMINSOFTと比較され、SOFTがMINSOFTよりも小さくなければ、プロセスはステップ100へ戻って固定長デシジョンウィンドウがシフトされ新しい最善状態Sが決定される。L系列のリストが推定される場合には、(L−1)のMINSOFT値があることがお判りであろう。
SOFTがMINSOFTよりも小さければ、ステップ106へ進み、そこでkの時点、時間オフセットw’、および次善パスの長さw”により規定されるデシジョンウィンドウの終りよりも前のある点において最善および次善パスが併合されているかどうかが確認される。最善パスおよび次善パスの考えられる候補が併合されていない(すなわち、系列の違いがw”ビットよりも大きい)場合には、プロセスはステップ100へ戻って固定長デシジョンウィンドウがシフトされ新しい状態Sが決定される。最善パスおよび次善パスの考えられる候補が併合されている場合には、MINSOFTの値はSOFTの値に等しく設定され、前の次善パスが記憶装置から廃棄され、ステップ107において長さw”の新しい次善パスが保存される。
前記した方法は、例えば、図1に示すシステムのようなGSMシステムのチャネル復号器において実施することができる。この方法はコンピュータディスク等の適切な記憶媒体上に機械読取可能なコンピュータ符号で符号化することができる。典型的なデシジョンウィンドウは、例えば、31ビットの長さおよびおよそ14ビットのオフセットw’を有している。他のデシジョンウィンドウ長さおよびオフセットw’も使用できることがお判りであろう。
前記した説明を通して、“パス”および“系列”という用語は相互交換可能に使用されている。
前記した説明には多くの詳細および特性が含まれているが、それらは単なる説明用であって本発明を限定するものではない。当業者ならば、請求の範囲に明記された本発明の精神および範囲およびその法的に同等なものを逸脱しないさまざまな修正が自明であると思われる。
Claims (16)
- 符号化されたデータシンボルを有する伝送された通信信号系列を復号する方法であって、該方法は、
復号器の復号トレリス内のデシジョンウィンドウ内の各状態について、次善復号パスに対して考えられる候補および関連する信頼度インジケータを決定し、次善復号パスに対して考えられる各候補を記憶された最善復号パスと比較するステップと、
信頼度インジケータがしきい値よりも小さくないかあるいは最善復号パスおよび考えられる次善復号パスがデシジョンウィンドウの期間中に併合されていない場合にはデシジョンウィンドウをシフトするステップと、
信頼度インジケータがしきい値よりも小さくかつ最善復号パスおよび考えられる次善復号パスがデシジョンウィンドウの期間中に併合されている場合には、信頼度インジケータとして新しいしきい値を規定し、新しいしきい値に関連する考えられる次善パスを次善パスの新たに記憶される候補として記憶装置内に保存し、他の全ての次善パスを廃棄し、デシジョンウィンドウをシフトするステップと、
を含む方法。 - 請求項1記載の方法であって、信頼度インジケータは次善復号パス内の復号された各シンボルの振幅に基づいている方法。
- 請求項1記載の方法であって、デシジョンウィンドウは固定長デシジョンウィンドウである方法。
- 請求項1記載の方法であって、デシジョンウィンドウの各状態は決定ステップの前にビタビアルゴリズムを使用して復号される方法。
- 請求項1記載の方法であって、信頼度インジケータは|メトリック0−メトリック1|として計算され、メトリック0およびメトリック1は逐次復号されたシンボルの累積されたメトリック振幅測度である方法。
- 請求項1記載の方法であって、決定ステップはデータシンボルの受信しきい値が復号器により受信されている後でしか実施されない方法。
- 請求項1記載の方法であって、決定ステップはデシジョンウィンドウ内の全てのシンボルが復号器により受信されている後でしか実施されない方法。
- 請求項1記載の方法であって、記憶される最善復号パスはビタビアルゴリズムにより発生される方法。
- 機械読取可能なコンピュータ符号により符号化される記憶媒体であって、該記憶媒体は、
復号器トレリスのデシジョンウィンドウ内の各状態について、次善復号パスに対して考えられる候補および関連する次善信頼度インジケータを決定し、次善復号パスに対して考えられる各候補を記憶された最善復号パスと比較する手段と、
次善信頼度インジケータがしきい信頼度値よりも小さくないかあるいは最善復号パスおよび考えられる次善復号パスがデシジョンウィンドウの期間中に併合されていない場合にはデシジョンウィンドウをシフトする手段と、
信頼度インジケータがしきい値よりも小さくかつ最善復号パスおよび考えられる次善復号パスがデシジョンウィンドウの期間中に併合されている場合には、信頼度インジケータとして新しいしきい信頼度値を規定し、新しいしきい信頼度値に関連する考えられる次善パスを記憶装置内に保存し、他の全ての次善パスを廃棄し、デシジョンウィンドウをシフトする手段と、
を含む記憶媒体。 - 請求項9記載の記憶媒体であって、信頼度インジケータは次善復号パス内の復号された各シンボルの振幅に基づいている記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、デシジョンウィンドウは固定長デシジョンウィンドウである記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、デシジョンウィンドウ内の各状態は予めビタビアルゴリズムを使用して復号されている記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、信頼度インジケータは|メトリック0−メトリック1|として計算され、メトリック0およびメトリック1は逐次復号されたシンボルの累積されたメトリック振幅測度である記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、決定手段はデータシンボルのしきい値が復号器により受信されている後でしか機能しない記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、決定手段はデシジョンウィンドウ内の全てのシンボルが復号器により受信されている後でしか機能しない記憶媒体。
- 請求項9記載の記憶媒体であって、記憶される最善復号パスはビタビアルゴリズムにより発生される記憶媒体。
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