JP3756292B2 - 過積載判断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の過積載判断装置に関し、特に塵芥収集車の塵芥積載量が過積載であるか否かの判断を行う過積載判断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
塵芥収集車は、家庭等から排出された塵芥を巡回して収集し、焼却処理場等に搬送する車両であり、その構成は、例えば、車両の中央に塵芥収容箱が設けられ、塵芥収容箱の後方には、塵芥を強制的に塵芥収容箱内に詰め込む回転式あるいは圧縮式等の積み込み装置を備えた塵芥投入箱が配置されている。したがって、作業者等は、塵芥を塵芥投入箱の投入口から投入するのみで、塵芥収容箱内に収容することができる。
【0003】
一方、塵芥収集車は、一般の車両と同様に最大許容積載量が法令により規制されているため、塵芥収容箱はその内部が塵芥によりほぼ満たされた状態で最大許容積載量をオーバーしない容積をなすように計算され設計されている。
【0004】
しかし、実際の塵芥は、水分を大量に含んだものや容積の割には重量があるもの等種々混在しており、実際に積載した塵芥積載重量の判断が困難であり過積載となってしまう可能性があった。
【0005】
また、積み込み装置の性能が近年の技術革新により向上し、より大量の塵芥を塵芥収容箱内に収容することが可能となり、塵芥の積み込み過ぎによって、過積載となってしまうというおそれがあった。したがって、従来より、このような過積載を回避すべく、車両に塵芥の積載重量を検知するための計量装置を装備したものが種々提案されている。
【0006】
例えば、第1の従来例として、車両の前輪車軸及び後輪車軸にロードセルを設け、積載物の重量による車軸のたわみ量を検出することによって塵芥の積載重量を検知する積載量検知装置が提案されている。これによれば、ロードセルは、前輪車軸のほぼ中央位置を平面状に削ることにより形成した平面部分に金具やスポット溶接等により固定される。
【0007】
また、後輪車軸の場合は、デフギヤケースの側方位置に穴を開け、この穴にスタッドボルトを埋め込んでロードセルを後付け固定している。そして、前輪車軸及び後輪車軸のたわみに基づいてそれぞれに加わる荷重を検出して車両の塵芥積載量を検知している。
【0008】
また、第2の従来例として特開平9−2138号公報には、光電管により過積載を判断する過積載判断装置が示されている。
【0009】
該公報によれば、この過積載判断装置は、荷台とサスペンションを介して荷台を支承する車軸との相対位置変化を光電管により検出し、サスペンションが積載物の重量により所定量以上沈み込んだ際に過積載であると判断している。
【0010】
また、第3の従来例として特許第2572675号公報には、塵芥収容箱の前方側下端部を枢支部材により車体に枢支し、この枢支部材を軸として塵芥収容箱の後方側下端部を上方に持ち上げることができる油圧シリンダを備えた塵芥収集車が示されている。
【0011】
該公報によれば、塵芥の積載重量を検知する場合において、油圧シリンダにより塵芥収容箱の後方側下端部を持ち上げ、その際に油圧シリンダに負荷される油圧値に基づいて塵芥収容箱内に収容されている塵芥の積載重量を検知している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例の場合、ロードセルを装着するために車両の重要保安部品である車軸に穴を開ける等の後加工を必要とするため、強度面等の点で安全性に問題が生ずるおそれがある。
【0013】
また、第2の従来例の場合は、タイヤ圧の状態やサスペンションの経年変化によるへたり等に起因して過積載判断のバラツキが出やすく、過積載を安定して検出することが困難であるという問題点を有している。
【0014】
更に、第3の従来例の場合は、塵芥収容箱内の塵芥の位置によって、例えば、塵芥が塵芥収容箱の後方側に集中している場合と塵芥収容箱の前方側に集中している場合とでは、同じ塵芥量であっても異なる油圧値が検出されるおそれがあり、積載量を正確に検知することが困難であるという問題点を有している。
【0015】
本発明は、上述不具合を解決すべくなされたものであり、その目的は、取付が容易で簡易な構成により過積載を正確に判断することができる過積載判断装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記不具合を解決するために、本発明の請求項1にかかる過積載判断装置は、複数のクロスメンバのうちのメインフレーム前方端側と後方端側に位置する少なくとも2以上のクロスメンバの左右方向ほぼ中央位置に各々設けられ、クロスメンバに負荷される荷重値を検出するロードセルと、各クロスメンバに設けられたロードセルにより検出したそれぞれの荷重値を総和して総荷重値を算出する総和演算手段と、総和演算手段により得られた総荷重値を予め設定されている基準値と比較して総荷重値が基準値よりも大きいと判断した場合に過積載であると判定し、総荷重値が前記基準値よりも小さいと判断した場合に過積載ではないと判定する過積載判定手段とを有している。
【0017】
ここで、予め設定されている基準値とは、実際に過積載となる状態の総荷重値から安全率を加味した荷重値を減算した荷重値、すなわち過積載となる荷重値よりも若干低い荷重値を設定したものである。
【0018】
上記構成によれば、例えば、塵芥収容箱内においてロードセルが設けられたクロスメンバの上方位置に所定荷重値以上の塵芥が存在している場合に、その位置に設けられたロードセルは、所定値以上の荷重値を示す。また、他の位置には所定荷重値以上の塵芥が存在していない場合に、その位置に設けられたロードセルは、所定値以下の荷重値を示す。したがって、各ロードセルにより検出された荷重値を総和演算手段により総和した総荷重値は基準値に到達せず、過積載判定手段は過積載ではないとの判定をする。
【0019】
また、塵芥収容箱内がほぼ塵芥で満たされ、ロードセルが設けられた全てのクロスメンバの上方位置に所定荷重値以上の塵芥が存在している場合、各ロードセルにより検出された荷重値を総和演算手段により総和した総荷重値は基準値を超える。これにより、過積載判定手段は過積載であるとの判定をする。
【0020】
したがって、塵芥収容箱内における塵芥の積載位置や他の要因、例えばサスペンションの状態、タイヤ圧等によって影響を受けることなく、塵芥積載量が過積載であるか否かの判断を常に正確に行うことができる。
【0021】
また、請求項2に記載の過積載判断装置によれば、ロードセルは、クロスメンバの下面に設けられ、クロスメンバの長さ方向の伸縮に基づいてクロスメンバに負荷される荷重値を検出する。この位置に設けることによって、塵芥の積載によるクロスメンバの下方向へのたわみを顕著に検出することができ、塵芥積載量が過積載であるか否かをより正確に判断することができる。
【0022】
請求項3に記載の過積載判断装置によれば、ロードセルが設けられているクロスメンバの断面係数に応じてロードセルにより検出した検出値を変数倍する。
【0023】
これは、クロスメンバに加わる荷重の増加の割合が同一であってもロードセルが設けられているクロスメンバの断面積が各々異なる場合は、たわむ割合がそれぞれ異なり、ロードセルによって検出される検出値の増加の割合(変化率)が異なるため、このような場合に、正確な荷重値を得るためである。
【0024】
これにより、各クロスメンバに加わる正確な荷重値を算出することができ、請求項1又は2の作用に加えて、より正確に過積載の判断を行うことができる。
【0025】
請求項4にかかる過積載判断装置は、車両の前後方向に伸長しかつ互いにほぼ平行配置された一対の車体フレームと、該車体フレームに設けられ前記車体フレームの上部に、積込み装置を内部に備えた塵芥投入箱が後方部分に設けられ該塵芥投入箱に投入された塵芥が前記積込み装置で押し込まれる塵芥収容箱を載置固定する固定手段と、前記塵芥収容箱内の塵芥の積載荷重が過積載であるか否かの判断を行う過積載判断装置と、を備えた塵芥収集車において、前記過積載判断装置は、前記固定手段より前方位置及び前記固定手段より後方位置で前記車体フレームの外側面に各々配置され塵芥の積載により前記車体フレームに負荷される荷重値をそれぞれ検出するロードセルと、前記車体フレームに各々設けられたロードセルにより検出したそれぞれの荷重値を総和して総荷重値を算出する総和演算手段と、前記総和演算手段により得られた総荷重値と予め設定されている基準値とを比較して前記総荷重値が前記基準値よりも大きいと判断した場合に過積載であると判定し、前記総荷重値が前記基準値よりも小さいと判断した場合に過積載ではないと判定する過積載判定手段とを有していることを特徴とする。
【0026】
これにより、塵芥を積載した際の車体フレーム全体のひずみを検出することができる。そして、塵芥を最大許容積載量、すなわち過積載となる少し手前まで積載した際の車体フレーム全体のひずみ量を予め設定しておき、過積載判断時に検出したひずみ量と比較する。過積載判定手段は、車体フレーム側のひずみ量が大きい場合には、過積載であるとの判定をし、車体フレーム側のひずみ量が小さい場合には、過積載ではないとの判定をする。
【0027】
したがって、塵芥収容箱内における塵芥の積載位置や他の要因、例えばサスペンションの状態、タイヤ圧等によって影響を受けることなく、過積載であるか否かを常に正確に判断することができる。
【0028】
請求項5にかかる過積載判断装置は、ロードセルは、車体フレームの上下方向の相対変位に基づいて車体フレームに負荷される荷重を検出する。これにより、塵芥の積載による車体フレームの上下方向のせん断ひずみを顕著に検出することができ、過積載であるか否かをより正確に判断することができる。
【0029】
請求項6にかかる過積載判断装置は、ロードセルが各車体フレームの最前方に設けられた固定手段よりも前方で前輪支持部よりも後方の位置と、車体フレームの最後方に設けられた固定手段よりも後方で後輪支持部よりも前方の位置とに設けられている。
【0030】
したがって、このような位置に配設したことにより塵芥の積載による車体フレームの上下方向のせん断ひずみをより顕著に検出することができ、過積載であるか否かをより正確に判断することができる。
【0031】
請求項7にかかる過積載判断装置は、ロードセルにより検出した荷重値を前記ロードセルが設けられている位置における車体フレームの上下方向の断面積に応じて変数倍する。
【0032】
これは、請求項3と同様に積載荷重の増加の割合が同一であってもロードセルが設けられている位置の車体フレームの断面形状が各々異なる場合は、車体フレームのひずむ割合はその位置に応じてそれぞれ異なり、ロードセルによって検出される検出値の増加の割合(変化率)が異なるため、このような場合に、正確な荷重値を得るためである。
【0033】
これにより、車体フレームに加わる正確な荷重値を算出することができ、請求項4〜6の作用に加え、より正確に過積載の判断を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図を用いて以下に詳細に説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態にかかる塵芥収集車を概略的に説明する全体説明図である。塵芥収集車1は、図示したように、車両2の車体フレーム3の中央部分に塵芥収容箱4を備え、その後方部分には塵芥を投入する塵芥投入箱5を備えている。
【0036】
塵芥収容箱4は、アルミや鉄板等の金属製材料により構成され、内方に塵芥を収容可能な空間部を形成し、塵芥投入箱5は、塵芥を投入する投入口(図示せず)を後方に開口するように備えている。また、塵芥投入箱5は、投入口より投入された塵芥を塵芥収容箱4内に押し込みながら積み込む積込み装置(図示せず)を内部に備えている。
【0037】
図2は、塵芥収容箱4の底面10側の構造を説明する概略図であり、図中(A)は、塵芥収容箱4を図1のa方向より示した説明図であり、図中(B)は、メインフレーム11を図中(A)のb方向より示した側面説明図ある。
【0038】
図示したように、底面10には、車両2(図1参照)の車体フレーム3上に載置結合され、車両2の前後方向に伸長しかつ互いに平行配置されたメインフレーム11a、11bと、車両2の前後方向に所定間隔をおいて設けられメインフレーム11a、11b相互間を連結結合するクロスメンバ12a、12b、12c、12d、12eとが設けられており、底面10に略階段形状のフレーム構造を形成している。
【0039】
メインフレーム11a、11bは、底面10から各々垂下し、所定長さ下方に位置する下端が互いに対峙する方向に所定幅で折曲した形状をなしており、垂下した高さは、図中(B)に示したように、前方から後方側に移行するにしたがって、漸次小さくなるように形成されている。
【0040】
また、クロスメンバ12a、12b、12c、12d、12eは、断面略コ字型部材からなり、開口部分は底面10と当接し底面10との協働によって矩形状の空間部を形成するように結合されている。これらメインフレーム11a、11b、底面10、及びクロスメンバ12a、12b、12c、12d、12eは金属製材料部材により形成され、溶接等によって互いに連結固定されている。
【0041】
本実施の形態では、最前方に設けられたクロスメンバ12aは、図中(B)に示したように、その大きさを他のクロスメンバ12b、12c、12d、12eと異にし、断面積がより大きい部材により形成されている。
【0042】
そして、クロスメンバ12a、12b、12c、12d、12eの下面には、ロードセル14a、14b、14c、14d、14eが各々設けられている。ロードセル14は、本実施の形態では、モールド型ロードセルを使用しており、図中(A)のc部拡大説明図である図中(C)に示したように、クロスメンバ12aの左右方向ほぼ中央位置にクロスメンバ12の長手方向に沿って設けられている。
【0043】
これにより、塵芥の積載荷重に起因したクロスメンバ14の下方向へ突出する湾曲たわみから生ずるクロスメンバ12の長手方向の伸長を検出することができ、それぞれのクロスメンバ12に加わる荷重値を各々検出することができる。また、これら各ロードセル14には、検出信号を伝達する信号ケーブル(図示せず)の一端が接続され、他端は後述する演算処理部30に接続されている。
【0044】
図3は、本実施の形態におけるシステム概略図である。図示したように、本システムは、検出部20、演算処理部30、表示部40を備えている。検出部20はロードセル14を備え、演算処理部30は荷重値演算手段31、総和演算手段32、比較判定手段33、及び基準値記憶手段34を備えている。
【0045】
荷重値演算手段31は、ロードセル14により検出した検出値を入力し、各クロスメンバ12の断面係数Zに応じた荷重値に変換し、総和演算手段32は、変換して得られた各荷重値を総和して総荷重値を算出し、比較判定手段33へ出力する。
【0046】
比較判定手段33は、入力した総荷重値と基準値記憶手段34内に予め設定されている基準値とを比較し、どちらが大きい値であるかを判定する。ここで、基準値は、実際に過積載となる値に安全率を考慮して設定した値であり、過積載となる荷重値よりも低い荷重値が基準値として設定されている。
【0047】
そして、比較判定手段33は、総荷重値が基準値よりも大きいと判定した場合は、実際には過積載の手前の状態であるが、過積載を警告する判定信号を出力し、総荷重値が基準値よりも小さいと判定した場合は警告しない判定信号を出力する。
【0048】
表示部40は、過積載を警告する判定信号を入力した際に警告表示を表示灯41によって表示する。表示灯41は、図1に示したように、作業者等が警告を容易に認識できる位置に設けられており、本実施の形態では塵芥投入箱5と運転席近傍位置の2箇所に設けられている。
【0049】
次に、上述の過積載判断装置の過積載判断方法について説明する。
【0050】
まず最初に、塵芥は、作業者等によって塵芥投入箱5内に投入され、塵芥投入箱5内の積込み装置(図示せず)によって車両2の後方側から塵芥収容箱4内に積み込まれる。したがって、塵芥収容箱4は、塵芥の積載する量の増加にしたがって後方側から前方側へ徐々に満たされていく。
【0051】
これに応じて、各クロスメンバ12には塵芥の積載荷重に起因した下方に湾曲突出するたわみが生じる。そして、各クロスメンバ12に設けれた各ロードセル14は、それぞれのたわみ量をクロスメンバ12の伸長により検出し、検出値として出力する。
【0052】
この検出値は、荷重値演算手段31に入力され、各クロスメンバ12に加わる荷重値が演算される。ここで、例えばクロスメンバ12a、12bのように、クロスメンバ12は、その設けられる位置に応じて形状が各々異なり、上下方向の断面積も異なる。
【0053】
これにより、荷重が同一の割合で増加した場合のクロスメンバ12のたわみ量、すなわち長手方向の伸縮率は各々相違し、ロードセルの検出値をそのまま荷重値として用いたのでは、塵芥収容箱4全体に加わる正確な荷重値を算出することができない。したがって、各クロスメンバ12毎のたわみ量に断面積から導き出される較正値を掛けることによって、荷重値の変化率を各クロスメンバ12間で均一なものとしている。
【0054】
次に、荷重値演算手段31により算出された各クロスメンバ12の荷重値は、総和演算手段により総和される。ここで、各荷重値を総和することによって、全体の積載荷重値を概略的に検出することができる。
【0055】
そして、総和により得られた総荷重値は、比較判定手段33にて基準値と比較され、基準値よりも大きい場合は過積載を警告する旨の判定信号が表示部40に出力される。この判断信号を入力した表示部40は、表示灯41を点灯等させて作業者等に、過積載の警告をする。
【0056】
この警告は、実際にはこれ以上塵芥の積載を継続すると過積載となる旨の警告となる。したがって、作業者がこの警告を認識して積載を中止することによって、塵芥の過積載を防止することができる。
【0057】
図4は、センサ出力と積載量の関係を示したグラフである。図中、仮想センサ出力値は、荷重が各クロスメンバ12に均等に負荷され増加した場合を想定したセンサ出力値である。
【0058】
センサ出力は、図示したように、塵芥収容箱4内の塵芥積載量が全体の約80%を超えるまでは塵芥の積載位置等に影響を受けるため、仮想センサ出力値と離れ、全体の積載荷重を正確に検出することは困難である。しかし、積載量が約80%を超えた付近から塵芥収容箱4内が塵芥によりほぼ満たされた状態となり、塵芥の積載位置がほぼ平均化される。これにより、各ロードセル14には平均的に荷重が負荷され、センサ出力は仮想センサ出力値とほぼ等しくなる。したがって、積載荷重を正確に検出することができ、過積載の判断を正確に行うことができる。
【0059】
次に、第2の実施の形態についてに説明する。本実施の形態において特徴的なことは、第1の実施の形態では塵芥収容箱4のクロスメンバ12に設けたロードセル14を車体フレーム3の所定箇所に各々設けて、車体フレーム3の塵芥積載によるひずみから過積載を判断することである。
【0060】
以下に、車体フレーム3及び塵芥収容箱4の接合部分を示した概略説明図である図5を用いて説明する。尚、図5は、車両進行方向左側に位置する車体フレーム3の外側面6を示しているが、右側の車体フレーム3の外側面6も同様の配置構成である。また、上述の第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
【0061】
まず、本実施の形態においては、車体フレーム3の外側面6に、ボルト・ナットからなる固着手段7を用いて塵芥収容箱4を車体フレーム3上に載置固定する固定手段である固定ブラケット8a〜8eが所定間隔毎に複数設けられており、ロードセル16は、最前方に位置する固定ブラケット8aの更に前方位置と最後方に位置する固定ブラケット8eの更に後方位置の前後2箇所、対向する車体フレーム3の分も含めると合計4箇所に設置されている。
【0062】
ここで、前側のロードセル16aは、前輪支持部(図示せず)と固定ブラケット8aとの間でかつ塵芥収容箱4の略前端下方において車体フレーム3の外側面6に取付けられ、後側のロードセル16bは後輪支持部(図示せず)より後方でかつ塵芥収容箱4の下方において車体フレーム3の外側面6に取付けられている。この位置は、塵芥を塵芥収容箱4内に積載した際に車体フレーム2の剪断力を最も顕著に検出することができる位置である。
【0063】
このロードセル16は、モールド型ロードセルであり、図中(A)のd部の拡大説明図である図中(B)に示したように、車体フレーム3の外側面6上に上下方向に沿って取付けられており、それぞれ外側面6の上下方向の剪断ひずみを検出する。これにより、塵芥の積載に起因した車体フレーム3のひずみを検出し、荷重値として検出している。これら各ロードセル14は、上述の第1の実施の形態と同様に、信号ケーブル(図示せず)によって演算処理部30に接続されており、演算処理部30及び表示部40は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0064】
また、本実施の形態における過積載判断方法も第1の実施の形態とほぼ同様であり、各ロードセル14によって検出した検出値に荷重値演算手段31により較正値を掛けてロードセル14が設けられている位置の車体フレーム3の実際の荷重値を算出し、総和演算手段32により総和して総荷重値を算出する。
【0065】
そして、比較判定手段33が基準値と比較して基準値の方が小さい場合には、過積載を警告する判定信号を表示部40に出力し、表示部40の表示灯41は作業者等に過積載の警告を行う。
【0066】
この警告は、実際にはこれ以上塵芥の積載を継続すると過積載となる旨の警告となる。したがって、作業者がこの警告を認識して積載を中止することによって、塵芥の過積載を防止することができる。
【0067】
図6は、センサ出力と積載量の関係を示したグラフである。図中、仮想センサ出力値は、荷重が各クロスメンバ12に均等に負荷され増加した場合を想定したセンサ出力値である。
【0068】
センサ出力は、図示したように、塵芥収容箱4内の塵芥積載量が全体の約80%を超えるまでは塵芥の積載位置等に影響を受けるため、仮想センサ出力値と離れ、全体の積載荷重を正確に検出することは困難である。しかし、積載量が約80%を超えた付近から塵芥収容箱4内が塵芥によりほぼ満たされた状態となり、塵芥の積載位置がほぼ平均化される。これにより、各ロードセル14には平均的に荷重が負荷され、センサ出力は仮想センサ出力値とほぼ等しくなる。したがって、積載荷重を正確に検出することができ、過積載の判断を正確に行うことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る過積載判断装置によれば、塵芥の積載による積載荷重を複数箇所にて検出しこれらを総和することによって、塵芥収容箱内における塵芥の収容位置や他の要因によって影響を受けることなく、塵芥収集車に積載した塵芥積載量の過積載を正確に判断することができる。また、検出部を容易に取付けることができ、その取付コストの高騰を抑制することができ、実用性を高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる塵芥収集車を概略的に説明する全体説明図である。
【図2】塵芥収容箱の底面側の構造を説明する概略図である。
【図3】本実施の形態におけるシステム概略図である。
【図4】第1の実施の形態におけるセンサ出力と積載量の関係を示したグラフである。
【図5】車体フレーム及び塵芥収容箱の接合部分を示した概略説明図である。
【図6】第2の実施の形態におけるセンサ出力と積載量の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 塵芥収集車
2 車両
3 車体フレーム
4 塵芥収容箱
5 塵芥投入箱
10 底面
11 メインフレーム
12 クロスメンバ
14 ロードセル

Claims (7)

  1. 車両の車体フレームと、
    前記車体フレーム上に載置固定され前記車両の前後方向に伸長しかつ互いに平行配置される一対のメインフレームと、
    前記車両の前後方向に所定間隔をおいて設けられ前記メインフレーム相互間を連結固定する複数のクロスメンバと、
    前記メインフレーム及び前記クロスメンバの上面に載置固定される塵芥収容箱と、
    該塵芥収容箱内の塵芥の積載荷重が過積載であるか否かの判断を行う過積載判断装置と、を備えた塵芥収集車において、
    前記過積載判断装置は、
    前記複数のクロスメンバのうちの前記メインフレーム前方端側と後方端側に位置する少なくとも2以上のクロスメンバの左右方向ほぼ中央位置に各々設けられ、前記クロスメンバに負荷される荷重値を検出するロードセルと、
    前記各クロスメンバに設けられたロードセルにより検出したそれぞれの荷重値を総和して総荷重値を算出する総和演算手段と、
    前記総和演算手段により得られた総荷重値を予め設定されている基準値と比較して前記総荷重値が前記基準値よりも大きいと判断した場合に過積載であると判定し、前記総荷重値が前記基準値よりも小さいと判断した場合に過積載ではないと判定する過積載判定手段と、
    を有していることを特徴とする過積載判断装置。
  2. 前記ロードセルは、
    前記クロスメンバの下面に設けられ、前記クロスメンバの長さ方向の伸縮に基づいて前記クロスメンバに負荷される荷重値を検出することを特徴とする請求項1に記載の過積載判断装置。
  3. 前記ロードセルにより検出した荷重値を前記ロードセルが設けられているそれぞれのクロスメンバの断面係数に応じて変数倍することを特徴とする請求項1又は2に記載の過積載判断装置。
  4. 車両の前後方向に伸長しかつ互いにほぼ平行配置された一対の車体フレームと、
    該車体フレームに設けられ前記車体フレームの上部に、積込み装置を内部に備えた塵芥投入箱が後方部分に設けられ該塵芥投入箱に投入された塵芥が前記積込み装置で押し込まれる塵芥収容箱を載置固定する固定手段と、
    前記塵芥収容箱内の塵芥の積載荷重が過積載であるか否かの判断を行う過積載判断装置と、を備えた塵芥収集車において、
    前記過積載判断装置は、
    前記固定手段より前方位置及び前記固定手段より後方位置で前記車体フレームの外側面に各々配置され塵芥の積載により前記車体フレームに負荷される荷重値をそれぞれ検出するロードセルと、
    前記車体フレームに各々設けられたロードセルにより検出したそれぞれの荷重値を総和して総荷重値を算出する総和演算手段と、
    前記総和演算手段により得られた総荷重値と予め設定されている基準値とを比較して前記総荷重値が前記基準値よりも大きいと判断した場合に過積載であると判定し、前記総荷重値が前記基準値よりも小さいと判断した場合に過積載ではないと判定する過積載判定手段と、
    を有していることを特徴とする過積載判断装置。
  5. 前記ロードセルは、
    前記車体フレームの上下方向の相対変位に基づいて前記車体フレームに負荷される荷重を検出することを特徴とする請求項4に記載の過積載判断装置。
  6. 前記ロードセルは、
    前記各車体フレームの最前方に設けられた前記固定手段よりも前方で前輪支持部よりも後方の位置と、前記車体フレームの最後方に設けられた前記固定手段よりも後方で後輪支持部よりも前方の位置とに設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の過積載判断装置。
  7. 前記ロードセルにより検出した荷重値を前記ロードセルが設けられている位置における車体フレームの上下方向の断面積に応じて変数倍することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の過積載判断装置。
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