JP3755970B2 - 破砕併用バケット装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木建設工事等で使われる破砕併用バケット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土木建設工事等では、掘削は不可欠な作業であって、油圧式ショベル等のバケットのある重機器が広く用いられてきた。
ここで、従来のバケットは、解体物や土砂等を掘削しても、掘削のみ或いは掘削と積込み等の作業範疇にとどまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、バケットで掘削されるものは、砂地のものから硬岩等の幅広い地質が対象であり、時によっては、バケットで掘削,収納した塊状物を砕かねばならなかった。また、建造物等の解体作業にあっては、解体物をトラック等に積込むために小さくしなければならないときがあった。
そして、斯る場合、従来はバケットで掘削した塊状物や解体物を移し替え、破砕作業を施さねばならず、二度手間になっていた。
【0004】
本発明は上記問題点を解決するもので、バケットで掘削した掘削物の移し替えをせず、バケット内でそのまま破砕操作を施すことのできる破砕併用バケット装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、請求項1記載の本発明の要旨は、バケットの開口下縁に掘削刃を設けると共にバケットの下面に複数の透孔を形成して、上部がアーム先端部に接続されるディッパーバケット(5)と、該ディッパーバケットの内面上部に回転自在に取り付けられるクランクシャフト(6)と、盤状体にして、その下面に破砕刃を設け、さらに両側に設けた基軸により前記ディッパーバケットに支持され、上面より突出するコネクティングロッドが前記クランクシャフトに連結されるクラッシャプレート(7)と、を具備し、前記コネクティングロッドが前記クランクシャフトに連結しててこクランク機構を構成し、且つ前記クランクシャフトにプーリを固着し、該プーリと油圧モータの出力軸に固着したプーリにベルトを巻回して、該油圧モータがこの巻掛け伝動機構を介してクランクシャフトを回転させクラッシャプレートをディッパーバケット内で揺動させ得るようにしたことを特徴とする破砕併用バケット装置にある。
【0006】
請求項1の発明のように、ディッパーバケットにクランクシャフトを取付けると共に、該クランクシャフトにクラッシャプレート上面より突出するコネクティングロッドを連結させて、クランクシャフトの回転によりクラッシャプレートをディッパーバケット内で揺動させ得るようにすると、ディッパーバケットですくってここに収納された掘削物をクラッシャプレートで圧砕できるので、掘削のみならず破砕操作も行えるようになる。そして、クラッシャプレートに破砕刃があると、破砕刃が掘削物を噛み砕くので、破砕威力を高めることとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。図1,図2は、本発明の破砕併用バケット装置(以下、単に「バケット装置」という)の一実施形態を示し、図1は油圧式ショベル(土木建設用重機)にバケット装置を取り付けた状態を示す斜視図、図2は図1のバケット装置の全体斜視図である。
【0008】
まず、本発明のバケット装置の説明に先立って、図1の油圧式ショベル1について説明する。
本図において、土木建設用重機たる油圧式ショベル1は周知の構造であり、走行台枠10にターンテーブル11を介して旋回体12が取り付けられている。前記旋回体12には、ブーム13が鉛直面に沿って回動自在に取り付けており、また、該ブーム13の先端部には、アーム14が鉛直面に沿って回動自在に取り付けられている。
前記アーム14の先端部近傍には、第一リンク15を介して第二リンク16が取り付けられ、さらに、前記第二リンク16およびアーム14の先端部に第一取付軸18および第二取付軸19を介して本発明のバケット装置Aが取着されている。前記アーム14、第一リンク15、第二リンク16およびバケット17は、四節回転連鎖を構成しており、バケット用シリンダ20が伸縮することにより、バケット装置Aがアーム14に対して第二取付軸19を中心に回動する。尚、ブーム13およびアーム14は、それぞれ、ブームシリンダ21およびアームシリンダ22が伸縮することによって回動する。
【0009】
本発明たるバケット装置Aは、ディッパーバケット5とクランクシャフト6とクラッシャプレート7とを具備する。
【0010】
ディッパーバケット5は、一面が開口したバケツ形状で、背面に設けた一対の取付片55を利用して上部が前述のごとくアーム14の先端部に接続される。取付片55の円孔57に前記第一取付軸18が挿通し、また、取付片55の円孔56に第二取付軸19が挿通してディッパーバケット5が支持される。ディッパーバケット5は、バケットの開口下縁に掘削刃51,51,…を設けて掘削可能とする。さらに、バケット下面に方形の透孔52を複数形成して、クラッシャプレート7による圧砕で塊状物,解体物の粉末化した粒状物をディッパーバケット5から落下できるようにしている。
【0011】
クランクシャフト6は、てこクランク機構のクランク軸で、ディッパーバケット5の内面上部に回転自在に取り付けられる。符号62はクランクシャフト6に固着されたプーリを示す。
【0012】
クラッシャプレート7は、盤体71の下面に破砕刃73を設けた盤状体で、ディッパーバケット5内に配される(図2)。具体的には、クラッシャプレート7は、その両側に設けた基軸75によりディッパーバケット5の側面に支持される。そして、クラッシャプレート7の上面より突出するコネクティングロッド72が上記クランクシャフト6に連結しててこクランク機構を構成するようにしている。クランクシャフト6が回転すれば、基軸75を支点にクラッシャプレート7に揺動運動を与えることができるようになっている。
符号8は本体ショベルより油圧の供給を受けて駆動する油圧モータを示す。該油圧モータ8の出力軸81に固着したプーリ82と前記プーリ62にベルト9を巻回して、油圧モータ8はこの巻掛け伝動機構を介してクランクシャフト6を回転させ得る構成にある。
【0013】
次に、本バケット装置の用い方について説明する。
まず、図1のように油圧式ショベルにバケット装置Aを取り付ける。ブーム13,アーム14を操作することにより掘削刃51に重量をかけながら掘削を行い、ディッパーバケット5で掘削物をすくいあげ、バケット内に収納する。
その後、すくった掘削物に塊状体や粉砕を要する解体物等がある場合には、油圧モータ8を作動させる。油圧モータ8の作動で、クラッシャプレート7が基軸75を支点に揺動し、クラッシャプレート7がバケット下面とで前記塊状物や解体物を挟みつけ、さらに、クラッシャプレート7がバケット下面に近づくにつれこれを圧砕していく。圧砕により粉末化した掘削物は透孔から落下していき、次なる揺動圧砕時に塊状物や解体物の新たな破砕を促す。このとき、破砕刃73の先端に集中荷重が加わり、掘削物を噛み砕いていき圧砕の威力を高める。こうして、バケット装置Aは掘削のみならずバケットに収納された塊状物,解体物を壊す作業をも行う。
【0014】
このように構成したバケット装置は、油圧ショベル等の土木建設用重機に取り付けるだけで、ディッパーバケット5で掘削と同時に、バケット内に収納した掘削物の破砕操作もなし得るので、土木,建設工事における掘削作業,解体作業の短縮化が図れる。掘削収納した掘削物をそのまま細かく砕くことができ、移し替え等の無駄が生じない。破砕刃73が掘削物を効果的に噛み砕くので、圧砕作業は一層はかどる。
さらに、バケット内で破砕され細かくなったものは、透孔52でふるいにかけられ、ここから落ちていくので、クラッシャプレート7の揺動繰り返しが可能となり、掘削物の圧砕作業をどんどん推し進めることができる。
そして、破砕操作の構造は、てこクランク機構を応用してシンプルにして故障が少なく、コストがさほどかからないなどの特徴を有し優れている。
【0015】
尚、本発明は、前記実施形態に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲で種々変更することができる。ディッパーバケット5,クランクシャフト6,クラッシャプレート7,油圧モータ8等の形状,大きさ等は用途に合わせて適宜選択できる。また、油圧モータ8に代えて他の駆動源を用いてもよいし、伝動機構は実施形態のベルト伝動以外の伝動機構をとることができる。本発明品たる破砕併用バケット装置は油圧ショベルへの取付けに限定されず、種々の掘削機に勿論取着できる。
【0016】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明の破砕併用バケット装置は、バケットで掘削した塊状物,解体物等を移し替えせずに、バケット内でそのまま続けて圧砕作業をなし得るので、作業効率化が図られ極めて有益となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る破砕併用バケット装置で、これを油圧式ショベルに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】 図1の破砕併用バケット装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
14 アーム
5 ディッパーバケット
51 掘削刃
52 透孔
6 クランクシャフト
62 プーリ
7 クラッシャプレート
72 コネクティングロッド
73 破砕刃
75 基軸
8 油圧モータ
81 出力軸
9 ベルト
A 破砕併用バケット装置
Claims (1)
- バケットの開口下縁に掘削刃を設けると共にバケットの下面に複数の透孔を形成して、上部がアーム先端部に接続されるディッパーバケット(5)と、該ディッパーバケットの内面上部に回転自在に取り付けられるクランクシャフト(6)と、盤状体にして、その下面に破砕刃を設け、さらに両側に設けた基軸により前記ディッパーバケットに支持され、上面より突出するコネクティングロッドが前記クランクシャフトに連結されるクラッシャプレート(7)と、を具備し、前記コネクティングロッドが前記クランクシャフトに連結しててこクランク機構を構成し、且つ前記クランクシャフトにプーリを固着し、該プーリと油圧モータの出力軸に固着したプーリにベルトを巻回して、該油圧モータがこの巻掛け伝動機構を介してクランクシャフトを回転させクラッシャプレートをディッパーバケット内で揺動させ得るようにしたことを特徴とする破砕併用バケット装置。
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JP22929697A JP3755970B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 破砕併用バケット装置 |
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JP22929697A Expired - Fee Related JP3755970B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 破砕併用バケット装置 |
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