JP3755612B2 - 混練機及び混練押出成形機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は注水手段を備えた混練機及び混練押出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飛灰等の固化処理としては、飛灰に固化剤を混合して水和反応により固化することが行われている。飛灰等の固化処理には、攪拌機で飛灰と固化剤例えばセメントとを混合した原料を混練する混練機が用いられる。この混練機としては一方に原料の飛灰等とセメントの混合物を投入する入口、他方に混練された原料、すなわち混練物の取り出し用の出口を設けたトラフ中に水平な平行軸に夫々回転混練部材を設けたものが知られている。
又、上記原料の混練と押出しを行う混練押出成形機が知られている。この混練押出成形機は一方に原料投入口を、他方に出口を備えたトラフ中に水平な平行軸に回転混練部材と押出し用回転スクリューを設けている。この押出し用回転スクリューの軸方向端部側にトラフを閉塞するダイスホルダを備え、ダイスボルダに取り付けたダイスを出口としてダイス穴から混練物を成形して押出すようにしている。
【0003】
このような機械では、トラフ中を混練物が入口側から出口側へ混練され乍ら進む途中でトラフに設けられた添加水ノズルから注水されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
混練機又は混練押出成形機の運転中は添加水ノズルの先端付近に存在する混練物は、添加水の圧力で吹き飛んでしまう。運転終了時添加水の供給を停止し、混練機又は混練押出成形機に原料を供給しないで空運転を行ないトラフ内の混練物を可及的に排出し、その後停止する。又、更に間をおいて空運転を追加することもある。この空運転により、次回運転開始時の起動力増大を抑制するものである。
【0005】
空運転を行うと添加水ノズルの先端部に混練物が付着し放置すると固化して添加水ノズルを閉塞し、加圧水を送っても注水不可能となるので清掃をしなければならない。
【0006】
構造上添加水ノズルの清掃は、添加水ノズルを外さないと行えないが、毎日行うことになり、添加水ノズルをトラフから取り外して清掃後取り付けるため、多大の労力を必要とする。
【0007】
そこで混練又は混練押出成形機の運転終了時添加水ノズル清掃の為、添加水ノズルに通水した場合、混練機又は混練押出成形機内部に水分が入り、混練又は混練押出成形機内の回転体間又は回転体とトラフとの間に混練物が付着して固化が増殖され混練機又は混練押出成形機の運転が不可能になる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決し、添加水ノズル先端の混練物を除去し得ると共に運転を確保し得る混練機及び押出成形機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は一方の端部に原料の入口を有し、他方の端部に原料を混練した混練物の出口を有するトラフ中に電動機で駆動される横軸の回転体を備え、トラフ内へ注水する添加水ノズルをトラフに備えた混練機において、添加水ノズルへ給水する給水回路を備えると共に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送入する圧縮空気回路と、原料を供給すると共に添加水ノズルを通じて加水する運転の終了後に原料及び添加水ノズルを通ずる加水をしないで運転を続け更にトラフから混練物が出力されない状態の空運転を行って後に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送り込む制御回路と、を有することを特徴とする混練機である。
【0012】
本発明の第2の発明は添加水ノズルへ給水の圧力よりも圧縮空気圧力を大としたことを特徴とする第1の発明に記載の混練機である。
【0013】
本発明の第3の発明は一方の端部に原料の入口を有し、他方の端部に混練物の出口としてダイスを有するトラフ中に電動機で駆動される横軸の回転体を備え、トラフ内へ注水する添加水ノズルをトラフに備えた混練押出成形機において、添加水ノズルへ給水する給水回路を備えると共に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送入する圧縮空気回路と、原料を供給すると共に添加水ノズルを通じて加水する運転の終了後に原料及び添加水ノズルを通ずる加水をしないで運転を続け更にトラフから成形物が出力されない状態の空運転を行って後に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送り込む制御回路と、を有することを特徴とする混練押出成形機である。
【0016】
本発明の第4の発明は添加水ノズルへ供給する給水の圧力よりも圧縮空気圧力を大としたことを特徴とする第3の発明に記載の混練押出成形機である。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明の実施例の添加水ノズルの縦断面図、図2は図6のA−A断面図であって添加水ノズルへ圧力流体を送入するための回路図を付記してある。図3は添加ノズルへの圧力流体の注入を行う動作説明図、図4は圧力流体送入に関するタイミングチャートである。図5は混練機の平面図、図6は図5の側面図である。
【0019】
先ず、混練機の全体の構成について述べる。
【0020】
図5、図6に示すように機台1上には床上に据付けられた電動機15からベルト装置16を介して駆動される減速機2が固定され、減速機2の出力軸と歯車箱5の入力軸は軸接手3により連結されている。
【0021】
歯車箱5内は図示しないが歯車箱5の入力軸に固定された歯車が平行軸4,4′に夫々固定された同一歯数の歯車にかみ合っており、二つの軸4,4′は該入力軸の回転により同方向に同じ速度で回転可能となっている。歯車箱5は機台1に固定されている。軸4,4′は歯車箱5に回転自在に支持され、夫々軸接手22,22′で軸6,6′に連結されている。トラフ7は上下二つ割りであって下部は一体のトラフ10で、上部が水平部で結合され軸方向の入口部のトラフ8、出口部のトラフ9に長手方向を分割して結合されている。軸6,6′は、トラフ7中を挿通してトラフ7の一部としてトラフ7の前後に固定されたブラケット11,12に装架した軸受により夫々支持されている。
【0022】
入口部のトラフ8上面には原料の入口14が設けてある。この入口14から攪拌機で例えば飛灰とセメントを攪拌した原料が投入される。入口14側には、軸6,6′に一対のスクリュー13,13′が固定されている。このスクリューは軸6,6′に嵌入固定された筒とこの筒の外周に同ピッチの一体にねじ羽根を設けたものであり、両スクリュー13,13′のねじ羽根は山と谷が係合している。
【0023】
トラフ7の出口側の下面には出口18が設けてある。この出口側にはスクリュー13,13′に続いて、軸6,6′に夫々パドル17,17′群が固定されている。パドル17,17′は軸方向同位置のものは互いに接するか、接近して回転する木の葉形状をしている。パドル17,17′とトラフ7はすきま少く接近している。パドル17,17′は隣るパドル17,17′とは夫々について同一方向にリード角を付して捩って軸6,6′に固定されており、パドル17,17′群は全体としてリードを付されており、混練作用と共に送り機能を持っている。
【0024】
出口18はトラフ7の下面に設けた開口19と開口19の面積よりも断面積の大きい出口シュート20を備えている。出口シュート20の下端に設けたフランジ20aは、成型機と連結し或は搬送手段へ導く更なるシュート等の取り付けに使用される。
【0025】
上部のトラフ8,9には添加水ノズル21が両側において長手方向に夫々複数配してある。この添加水ノズル21は、図1に示すようにトラフ8,9の壁に穴8a,9aを設け、この穴に続けて円筒形のノズルケーシング23をトラフ8,9と一体になるように固定し、ノズルケーシング23の端部にはめねじ23aを刻設し、該めねじ23aにノズル本体21aの取付部21bのおねじ21cをねじ込んである。ノズル本体21aはノズルケーシング23より、小径のパイプであり、このパイプに円筒形の取付部21bを嵌入し、溶接により、該パイプと取付部21bを一体的としてある。ノズル本体21aの両端には、めねじ21d,21eが夫々刻設され、図の下端のめねじ21dにノズル例えばダイバージェントノズル駒24がねじ込まれている。図の上端のめねじ21eには圧力流体を添加水ノズル21に供給する後述の配管がなされる。
【0026】
図2に示すようにノズル本体のめねじ21eに一端を連結された圧力流体供給配管25の他端は分岐点26で二又に分岐し、給水配管27と圧縮空気配管28に分れる。給水配管27は水源29に結合され、水源29側から順に可変速給水ポンプ31、電磁弁32、逆止弁33が介装され、圧縮空気配管28には例えば空気圧縮機、圧縮空気槽を備えたエアコンプレッサのような圧縮空気源34に連結され、圧縮空気源34側から順に図示されない油分離器、電磁弁35、逆止弁36が介装されている。可変速給水ポンプ31は給水配管27中の給水圧力を検出し、末端給水圧力一定の可変速給水制御されるようになっている。
【0027】
上記構成における作用を図3の動作説明図、図4のタイムチャートにより説明する。
【0028】
混練機を始動する始動ボタンPS1を押すと、リレーR1が付勢され、その常開接点R1−1が閉成し、自己保持され、常開接点R1−2が閉成し電動機15が時間t1に運転され、電動機15から、ベルト装置16、減速機2、軸接手3、歯車箱5、軸4,4′、軸接手22,22′を介して駆動されている軸6,6′上のスクリュー13,13′及びパドル17,17′は夫々は回転する。時間t1−t2間は空運転により、トラフ7中の残留混練物の破砕が行われる。そして時間t2には混練機には前工程の混合機中に於いて飛灰等と固化剤のセメントが混合加水されて、その入口14に結合された攪拌機より原料として投入される。
【0029】
スクリュー13,13′は互いにトラフ7と隙間少なく配されており、外周を接してもしくは接近して回動して原料は混練される。又スクリュー13,13′はリードがあるから原料は軸方向に送られる。スクリュー13,13′により図2において右方に送られた原料は混練される。即ち、パドル17,17′で夫々原料が練り合わされ、順次図5、図6において右方に送られて出口18に到達する。上記入口側から出口側への原料の進行の過程で時間t3には、起動と同時に閉成した常開接点R1−3により動作を開始したタイマTM1の限時a接点TM1−1が閉成し、電磁弁32のSOL1が付勢され、電磁弁32が開弁し、ポンプ31は水源29の水を給水配管27を通じて末端圧力一定制御で給水し、分岐点26より圧力流体供給配管25を通じて添加水ノズル21に圧送された水で添加水ノズル21を通じてトラフ7内の混練物に加水される。
【0030】
かくして出口18の出口開口19上に到達した混練物は出口開口19を通り落下する。この際、混練物は出口開口19の内周に接するのみで出口シュート20には付着しない。出口開口18から出た混練物は図示されない成形機又は搬送コンベヤへ供給される。
【0031】
かくして入口14からは連続して原料が投入され、トラフ7内で原料が混練が行われ途中添加水ノズル21により加水されて混練された混練物が出口18から排出される運転が連続する。
【0032】
上記において起動後、混練物が混練され乍ら入口14から出口18へ向う途中出口側の添加水ノズル21に達するまでは給水は行われないように給水を行うため、タイマTM1が設定されている。
【0033】
時間t4に入口14への原料供給を停止すると共に押ボタンスイッチPS2を押すと、リレーR2が付勢され、その常開接点R2−1が閉成して自己保持され、その常開接点R2−2が閉成してタイマTM2が付勢される。そしてリレーR2の付勢により、その常閉接点R2−3は開成して電磁弁32のソレノイドコイルSOL1は断電され、電磁弁32は閉弁し、添加水ノズル21からの給水は止む。タイマTM2の限時動作中電動機15は運転されており原料の供給がないので出口18からの混練物の排出はやがて止み、空運転となる。時間t5にタイマTM2のタイムアップと同時に瞬時復帰b接点TM2−1は開成してリレーR1は消勢されて、常開接点R1−1,R1−2は開成し、自己保持は解除され、電動機15は停止する。
【0034】
リレーR1の消勢により、その常閉接点R1−5は閉成してタイマTM3は付勢され、その限時復帰a接点TM3−1は閉成して、圧縮空気回路の電磁弁35のソレノイドSOL2を付勢し、電磁弁35は開弁し、圧縮空気源34から圧縮空気配管28、分岐点26、圧力流体供給配管25をとおり添加水ノズル21から圧縮空気をトラフ7内へ噴出させる。この噴出空気によってノズル21の先端に付着した混練物は吹き飛ばされる。時間t6にタイマTM3のタイムアップにより接点TM3−1は開成し、ソレノイドSOL2は消勢され電磁弁35は閉弁し、添加水ノズル21への圧縮空気の供給は止む。
【0035】
尚、電動機15の停止後に、手動で圧縮空気を添加水ノズル21を通じてトラフ7内へ送り込むには、押ボタンスイッチPS3を押している間、リレーR3は付勢され、その常開接点R3−1は閉成し、電磁弁35のソレノイドSOL2を付勢して電磁弁35を開弁し、圧縮空気が添加水ノズル21を通じてトラフ7内へ送り込まれる。
【0036】
上記において添加水ノズル21からトラフ7内への給水圧力は混練物が加圧されている圧力よりも大であればよく、例えば4kg/cm2 であるとする。添加水ノズル21からトラフ7内への圧縮空気の供給圧力は上限側に制約がない。なんとなれば、上述の作用では説明されていないが、トラフ7内へ吹き込まれた圧縮空気は圧力を減少してトラフの入口14及び出口18又はダイス41から外部へ排出されるからである。従って例えば、圧縮空気圧力を20kg/cm2 程度にすれば、添加水ノズル21を閉塞した混練物の固化がかなり進んでも添加水ノズル21の清掃が可能となる。
【0037】
尚、上記説明では空運転後に添加水ノズル21から圧縮空気噴射を行っているが、混練物が充満したまま、電動機15を停止した際に、圧縮空気を添加水ノズル21を通じてトラフ7内へ吹き込んでも有効である。というのは、後の空運転においても圧縮空気の吹き込みは行われるが、それまでに固化した混練物は付着力が弱くなっており、空運転後の圧縮空気の吹き込みで再び添加水ノズル21が清掃されるからである。
【0038】
(実施例2)
この実施例は、混練押出成形機におけるものである。図7は本発明の実施例2の側面図、図8は図7の平面図、図9は図7のB−B断面図である。
【0039】
歯車箱5内は図示しないが歯車箱5の入力軸に固定された歯車が平行な軸6,6′に夫々固定された同一歯数の歯車にかみ合っており、二つの軸6,6′は該入力軸の回転により同方向に同じ速度で回転可能となっている。歯車箱5は機台1に固定されている。
【0040】
歯車箱5の出力側には中間ケーシング7aを介して上下二つ割のトラフ7が固定されている。トラフ7は機台1に固定されている。軸6,6′は歯車箱5に回転自在に支持され、歯車箱5からトラフ7中へ延出されている。トラフ7の中間ケーシング7aとの連結部には軸6,6′を軸封する軸封装置37,37′が設けられている。
【0041】
トラフ7の入口14から出口のフランジ38へ向って、軸6,6′は順に送りスクリュー13,13′、図には見えない攪拌パドル群、押出スクリュー39,39′が夫々固定されている。
【0042】
送りスクリュー13,13′は軸6,6′に嵌合固定される円筒形ボス外周にねじ羽根を設けたものであり、各ねじ羽根は同ピッチで同方向へねじれており、スクリュー13のねじ羽根の山はスクリュー13′のねじ羽根の谷に係合し、互いに山と谷が入り込んでいる。送りスクリュー13,13′の外径はトラフ7の内壁とは隙間少なく接近している。
【0043】
押出スクリュー39,39′は送りスクリュー13,13′と同様であるが、送りスクリュー13,13′よりもピッチが小さい。軸6,6′に夫々備える上記攪拌パドルは板カム状であり、軸方向同位置のものは互いに接するか、接近して回転する木の葉形状をしている。攪拌パドルとトラフ7はすきま少なく接近している。攪拌パドルは軸方向に隣る攪拌パドルとは夫々について同一方向にリード角を付して捩って軸6,6′に固定されており、攪拌パドル群は全体としてリードを付されており、混練作用と共に送り機能を持っている。
【0044】
トラフ7の前端の混練物の出口側には竪軸のヒンジ38aでもって前記フランジ38が開閉自在に取り付けられている。フランジ38の周囲には全周にわたり間隔をおいて切り込みが設けられ、該切り込みを挿通してねじ部材をトラフ7の全端面のめねじにねじ込むことにより、フランジ38をトラフ7に固定できるようになっている。
【0045】
フランジ38はダイスホルダであって、板状をしており、板面を貫通してダイス41が複数設けられている。ダイス41の配置は、図示されないが、軸6,6′の軸心を中心とする同径の互いに交叉する円の円周上に等配して設けられ、該二円の交叉点上には夫々ダイス41が夫々の円上の配置において共通のダイス41となっている。
【0046】
トラフ7の歯車箱5寄りの端部の上面には原料、例えば飛灰とセメントの混合物を投入する入口14が設けられている。この入口14には、混練押出しを行う本押出成形機の前工程の攪拌機の出口側が結合される。トラフ7内の原料へ水を添加するための添加水ノズル21がトラフ7に設けてある。この添加水ノズル21の構成は、前実施例1の添加水ノズルと同様であり、前実施例の説明を援用し、改めての説明は省略する。
【0047】
本実施例2においても、図7、図8に図示されないパドル群のある部分へは、図9に示すように添加水ノズル21への給水と圧縮空気の供給を行う給水回路及び圧縮空気回路を設けるが、図9に図示するだけにとどめ、説明は前実施例の説明を援用する。
【0048】
本実施例における運転モードは前実施例の動作説明図及びタイムチャートに関し説明した処と同じである。混練物の押出し作用について述べる。電動機15が回転するとベルト装置16を介して減速機2に入力された回転力は減速されて出力され、軸接手3を介して歯車箱5に入力される。歯車箱5の入力軸に固定された不図示の歯車は軸6,6′に固定された不図示の歯車に伝えられ、軸6,6′は同回転速度で同一方向に回転する。これによって送りスクリュー13,13′不図示の攪拌パドル、押出スクリュー39,39′が回転する。入口14から投入され、送りスクリュー13,13′で送られた混練物は添加水ノズル21から給水され乍ら不図示の攪拌パドルで攪拌され、押出スクリュー39,39′へ送り出す。押出スクリュー39,39′はフランジ38へ向って混練物を加圧し、ダイス41から混練物を一定断面で成形して押し出す。
【0049】
本実施例の運転モードは前実施例と同様であり、前実施例の作用の説明を援用し、説明の重複を避ける。
【0050】
【発明の効果】
本発明の第1の発明によれば、空運転停止後、添加水ノズルが固化した混練物により閉塞するということが生じない混練機を提供できる。
【0053】
本発明の第2の発明は第1の発明において給水圧力よりも圧縮空気圧力を大きくしたので清掃能力が大きく、混練物の固化が進んだ時点でも添加水ノズルの清掃が可能となる。
【0054】
本発明の第3の発明によれば、空運転停止後、添加水ノズルが固化した混練物により閉塞するということが生じない混練押出成形機を提供できる。
【0057】
本発明の第4の発明は第3の発明において給水圧力よりも圧縮空気圧力を大きくしたので清掃能力が大きく、混練物の固化が進んだ時点でも添加水ノズルの清掃が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の添加水ノズルの縦断面図である。
【図2】流体圧回路を付加した図6のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施例1の動作説明図である。
【図4】本発明の実施例1のタイムチャートである。
【図5】本発明の実施例1の混練機の平面図である。
【図6】図1の側面図である。
【図7】本発明の実施例2の混練押出成形機の側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7のB−B断面図である。
【符号の説明】
21 添加水ノズル
23 ノズルケーシング
24 ダイバージェントノズル駒
25 圧力流体供給管
26 分岐点
27 給水配管
28 圧縮空気配管
29 水源
31 可変速給水ポンプ
32,35 電磁弁
33,36 逆止弁
Claims (4)
- 一方の端部に原料の入口を有し、他方の端部に原料を混練した混練物の出口を有するトラフ中に電動機で駆動される横軸の回転体を備え、トラフ内へ注水する添加水ノズルをトラフに備えた混練機において、
添加水ノズルへ給水する給水回路を備えると共に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送入する圧縮空気回路と、
原料を供給すると共に添加水ノズルを通じて加水する運転の終了後に原料及び添加水ノズルを通ずる加水をしないで運転を続け更にトラフから混練物が出力されない状態の空運転を行って後に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送り込む制御回路と、
を有することを特徴とする混練機。 - 添加水ノズルへ供給する給水の圧力よりも圧縮空気圧力を大としたことを特徴とする請求項1に記載の混練機。
- 一方の端部に原料の入口を有し、他方の端部に混練物の出口としてダイスを有するトラフ中に電動機で駆動される横軸の回転体を備え、トラフ内へ注水する添加水ノズルをトラフに備えた混練押出成形機において、
添加水ノズルへ給水する給水回路を備えると共に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送入する圧縮空気回路と、
原料を供給すると共に添加水ノズルを通じて加水する運転の終了後に原料及び添加水ノズルを通ずる加水をしないで運転を続け更にトラフから成形物が出力されない状態の空運転を行って後に添加水ノズルを通じてトラフ内へ圧縮空気を送り込む制御回路と、
を有することを特徴とする混練押出成形機。 - 添加水ノズルへ供給する給水の圧力よりも圧縮空気圧力を大としたことを特徴とする請求項3に記載の混練押出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18633695A JP3755612B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 混練機及び混練押出成形機 |
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