JP3502661B2 - 連続加水混合装置 - Google Patents

連続加水混合装置

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JP3502661B2
JP3502661B2 JP12653294A JP12653294A JP3502661B2 JP 3502661 B2 JP3502661 B2 JP 3502661B2 JP 12653294 A JP12653294 A JP 12653294A JP 12653294 A JP12653294 A JP 12653294A JP 3502661 B2 JP3502661 B2 JP 3502661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀粉、その他原料と水
とを混合してソボロ状の麺生地を連続的に作る連続加水
混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】麺を作る工程のうち、麺の質を左右する
重要な工程として、麺生地を作る工程が挙げられる。こ
の麺生地形成工程は、水と穀粉粒子とを混合して均一な
混合物(ソボロ状生地)を作る加水混合工程と、ソボロ
状生地を練り込む混捏工程とからなり、機械製麺では、
加水混合工程で不均一な混合が行われると、その後の混
捏が不十分であったり、或いは、これを均質化するのに
長時間(約15分ないし1時間程度)のエージング(熟
成)が必要となる。
【0003】加水混合工程の専用機として連続加水混合
機が知られている。この種の加水混合機は、特開昭57
ー136925号公報あるいは特開昭63ー49238
号公報に見られるように、ケーシングを貫通して延びる
回転軸と、この回転軸に植設された複数の攪拌ピンとを
備え、給粉装置から連続的かつ定量的に供給される穀粉
に対し、これを攪拌ピンで衝撃を与えながら加水混合す
る構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品業界で
は、常に清潔且つ衛生面での配慮が必須であり、製麺に
あっても例外ではない。このような観点から従来の加水
混合機を見てみると、内部を掃除するのに必ずしも簡便
ではなく、手間のかかるものであった。そこで、本発明
の目的は、全体寸法がコンパクトでありながら、均一に
加水されたソボロ状の生地を素早く作ると共に、その内
部の掃除を簡単に行うことができるようにした連続加水
混合装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく、本発明の連続加水混合装置にあっては、回転駆
動源を収容した機枠内で片持ち支持されて該機枠から横
方向に延出し、前記回転駆動源から動力を受けて軸回転
する回転軸と、一端が開放し、他端が閉塞し且つ該他端
部に下方に向けて開口する流出口を備えた円筒形状のケ
ーシングであって、該ケーシングの開放端を前記機枠に
向けた状態で該機枠に対して着脱自在に取付けられて前
記回転軸を囲む加水混合空間を形成するケーシングと、
前記機枠に形成され、前記ケーシングにより形成される
前記加水混合空間に向けて開口する穀粉流入口と、前記
回転軸に設けられ、該回転軸から半径方向に前記ケーシ
ングの内周面近傍まで延びる攪拌ピンであって、前記回
転軸の軸線方向に間隔が隔てられ且つ前記回転軸の自由
端に向かって回転方向遅れ側に所定の角度間隔で全体と
して前記加水混合空間のほぼ全域にわたって螺旋状に配
置された複数の攪拌ピンと、前記複数の攪拌ピンが回転
することにより形成する各攪拌領域のうち、前記機枠に
隣接する第1番目の攪拌ピンが形成する攪拌領域を含む
前記加水混合空間の上流側部分に向けて水を噴霧状に噴
射する水噴射ノズルとを有し、前記複数の攪拌ピンが、
全体として前記回転軸の回りに均等に配置され、回転す
ることにより前記攪拌ピンの先端が形成する円の直径
(D)と、前記加水混合空間の軸線方向の長さ寸法
(L)との関係が、D≧Lであり、且つ、前記直径Dが
50cm以下であり、前記流入口から連続的かつ定量的に
供給される穀粉を加水混合して、前記流出口からソボロ
状の麺生地を連続的に吐出する構成としてある。
【0006】本発明の連続加水混合装置に含まれる複数
の攪拌ピンを全体として回転軸の回りに均等に配置する
ために、隣接する撹拌ピンの角度間隔を、360°を等
分に分けた角度、例えば30°、45°、90°にする
のが望ましい。また、隣接する撹拌ピンは、これらの間
に軸線方向に間隔を隔ててあるので、各攪拌ピンが回転
することにより形成する攪拌領域の相互間の重複が回避
されるが、これら攪拌ピンの間隔が大きすぎることは、
均一なる加水混合を行う上で、また装置全体の大きさが
拡大する意味から望ましくない。したがって、隣接する
攪拌ピンの間のピッチ(p)は、攪拌ピンの直径(d)
に対して、p<2dの関係であることが望ましい。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、隣接する攪拌ピンの間に
間隔が設け且つ攪拌ピンが全体として螺旋状に配置され
ているため、これら攪拌ピンが回転することにより、加
水混合と共に混合物の送り作用を各攪拌ピンが行うこと
になり、必要最小限の攪拌ピンで素早い均一なる混合と
送り出しが可能になる。したがって、攪拌ピンを例えば
軸線方向同じ位置に複数本設ける場合に比べて、攪拌ピ
ン全体の重量を軽減することが可能になり、片持ち支持
にした回転軸の負担を軽減することできる。
【0008】実用上、回転軸を内外二重筒で構成し、着
脱自在とした外筒に攪拌ピンを設けて、掃除の際には外
筒を取り外すことにより攪拌ピンを水洗いするようにす
ることが望ましいが、このような構成を採用したときに
は、攪拌ピン全体の重量が軽量であれば、それだけ攪拌
ピンを含む外筒の着脱作業が容易になる。また、複数の
攪拌ピンを回転軸の回りに均等に配置するようにしてあ
るが、この配置は、片持ち支持の回転軸の軸触れを回避
する上で望ましいものである。
【0009】回転することにより攪拌ピンの先端が形成
する円の直径(D)は、実質的に、加水混合の処理能力
を規定する主なる要因となる。例えば、直径Dが50cm
で約1t/hとなり、通常の製麺工場では充分な処理能
力である。加えて、これ以上の径となると装置が重くな
り、分解掃除がしづらくなる。この直径Dに対して、加
水混合空間の軸線方向の長さ寸法Lは、D≧Lの関係を
有していれば、均一なる加水混合を十分に果たすことが
可能である。他方、加水混合空間の寸法Lは、その最低
値が、回転軸の軸線方向に間隔を隔て且つ回転軸の自由
端に向かって回転方向遅れ側に所定の角度間隔で全体と
して前記加水混合空間のほぼ全域にわたって螺旋状に攪
拌ピンを配置するという構成に基づいて、自ずと決定さ
れることになる。
【0010】加水混合空間の長さ寸法Lが、上記の範囲
に抑えられる結果、この加水混合空間を形成するケーシ
ングの長さ寸法は、一人の人間が取り扱うのに無理のな
い寸法となり、また、回転軸の長さ寸法も片持ち支持に
耐えうる長さ寸法に抑えることが可能になり、したがっ
て回転軸の自由端の軸触れを、構造上、発生させないよ
うにするのに容易である。また、装置全体の大きさをコ
ンパクなものにすることができ、装置の設置に必要な空
間を小さなものにすることができる。
【0011】水噴射ノズルは、加水混合空間の上流側部
分に水を噴射するように配置したことから、連続的に供
給される穀粉に対して、その初期段階で加水を施すこと
可能になるが、この水噴射ノズルを、加水混合空間の上
流側部分に位置する第1番目の攪拌ピンに向けて水を噴
射するように設けたときには、この第1番目の攪拌ピン
との衝突によって塊が破壊された穀粉に対して、同じく
第1番目の攪拌ピンとの衝突作用で一層微粒化された水
を付着させることが可能になり、加水処理の初期段階か
ら均一な加水を施すことができる。したがって、第1番
目の攪拌ピンよりも上流側に向けて水を噴射する場合に
比べても、より少ない攪拌ピンで十分に均一なる加水混
合を行うことが容易になる。
【0012】以上のことから、本発明の装置は、コンパ
クトでありながら、均一なる加水混合を連続的に行うの
に十分な能力を有し、なお且つ、短時間で素早く均一に
加水混合されたソボロ状生地を連続的に作ることが可能
である。また、無理なく回転軸を片持ち支持させること
ができ、併せて、この片持ち支持の回転軸を取り囲むケ
ーシングを着脱自在にしたことから、ケーシングの着脱
作業が容易であり、したがって、ケーシング内部および
攪拌ピンあるいは回転軸の掃除を簡単に行うことができ
る。
【0013】
【実施例】以下、添付した図面に基づいて本発明の好ま
しい実施例を説明する。図6は、機械製麺システム1の
一部を示すものであり、システム1は、穀粉として例え
ば小麦粉を連続的かつ定量的に供給する給粉装置2と、
この給粉装置2の出口に取付けらた連続加水混合機3
と、この混合機3から供給されるソボロ状生地を練り込
んで麺生地を作る混捏機4等とを有し、混捏機4で連続
的に作られる麺生地は、混捏機4から排出された後、コ
ンベア5によって、その後の一連の工程へと移されて、
最終製品である麺線が作られる。
【0014】給粉装置2は、図1及び図2に示すよう
に、小麦粉を貯えるタンク201と、タンク201の下
方に位置する機枠202とを有し、機枠202内には、
駆動ユニット203等が配置されている。
【0015】タンク201は、その内部が中間プレート
205によって上室206と下室207とに仕切られ、
これら室206と207とは、中間プレート205に形
成された開口208を通じて連通されている。タンク2
01には、中間プレート205および底板209を貫通
して上下に延びる軸210が設けられ、軸210は、そ
の下端部に連係された駆動ユニット203により、軸線
を中心に回転駆動される。軸210には、上下に間隔を
おいて、2つの翼212、213が取付けられ、上室2
06に存在する小麦粉は上方翼212によって攪拌さ
れ、下室207に存在する小麦粉は下方翼213によっ
て攪拌される。
【0016】タンク201の底板209には、下方に向
けて開口する出口215が形成されている。出口215
には、横方向に延びるスクリュー式排出装置217が取
付けられ、この排出装置217のスクリュー翼218は
駆動ユニット203によって回転駆動され、これにより
タンク201内の小麦粉が連続かつ定量的に排出口21
7aから横方向に排出される。このような給粉装置2は
従来から既知であるので、これ以上の詳細な説明を省略
する。尚、次に詳しく説明する加水混合機3と組合せ可
能な給粉装置は、小麦粉を加水混合機3に対して連続か
つ定量的に供給できるものであればよく、したがって上
述した給粉装置2に限定されるものではない。
【0017】連続加水混合機3は、給粉装置2に対し、
排出装置217の排出口217aに臨ませるようにして
取付けられている。すなわち、加水混合機3は、給粉装
置2に対し、具体的には、機枠202の一側から僅かに
突出する円筒部202aに対して、クランプジョイント
を介して着脱自在とされたケーシング301を有する。
具体的には、円筒部202aの先端にジョイント端末が
形成され、これに対応するジョイント端末がケーシング
301の先端に形成され、これらジョイント端末は、ク
ランプバンド300によって結合されるようになってい
る。このような構成からなるクランプジョイントは従来
から周知のものであり、クランプバンド300を取り外
すことによって、ケーシング301を取り外すことがで
きる。
【0018】ケーシング301は、一端側を閉塞した内
径270mm の円筒形状を有し、このケーシング301と上
記円筒部202aとで、小麦粉の加水混合空間Sが形成
されている。そして、円筒部202aには、加水混合空
間Sに向けて水を噴霧状に吐出するノズル302が設置
され、このノズル302から噴射される水は、電磁開閉
弁V(図2参照)によって、噴射の開閉制御が行われ
る。この開閉弁Vの制御は、給粉装置2の作動、より詳
しくは、加水混合機3に対する小麦粉の供給開始および
供給停止に同期して開閉弁Vの開閉が行われる。尚、開
閉弁Vは、極力、ノズル302の近傍に設置するのが望
ましく、これにより、小麦粉の投入に同期した水の供給
を容易にすることができる。加水量の調整は、ノズル3
02に向けて水を供給する図外のポンプの回転数を制御
することにより行われ、これにより小麦粉の加水量が所
定値となるように調整される。ここに、水噴射ノズル3
02は、後述する加水混合空間Sの上流端部に位置する
第1番目の攪拌ピン317よりも上流側に向けて水を噴
射するように配してもよく、或いは、第1番目の攪拌ピ
ン317が形成する攪拌領域を臨む位置および向きに配
してもよい。
【0019】他方、ケーシング301は、機枠202と
は反対側の端部に流出口301aを備えており、この流
出口301aは、図1および図2に示すように、下方に
向けて開口している。ケーシング301内には、給粉装
置2側から横方向に回転中心軸303が延び、回転中心
軸303は、その基端側が給粉装置2の機枠202内に
位置して、駆動ユニット203に連係されている。すな
わち、回転中心軸303は、図1から明らかなように、
機枠202内で片持ち状に支持され、そして駆動ユニッ
ト203に連係されている。尚、図1の符号219a、
219bは、中心軸303を支持する一対の支持部材を
示す。
【0020】中心軸303は、その自由端が、ケーシン
グ301の粉流出口301a側端壁302bに近接する
位置まで延びている。この回転中心軸303に関し、ケ
ーシング301内に位置する部分について図3を参照し
つつ説明すると、中心軸303は、機枠202に隣接す
る部分に鍔306を有し、鍔306よりも自由端側は縮
径された小径シャフト部303aとされている。
【0021】小径シャフト部303aには、鍔306の
近傍に、直径方向に貫通して延びるピン307が取付け
られている。他方、小径シャフト部303aの自由端に
は、軸線方向に延びる雌ねじ308が形成され、雌ねじ
308は、小径シャフト部303aの端面に開口してい
る。
【0022】加水混合機3は、上記中心軸303、具体
的には小径シャフト部303aに挿入される外筒310
を有する。外筒310は、軸線方向に延びる貫通孔31
0aを備え、貫通孔310aは、小径シャフト部303
aの外径とほぼ同一の径を有する。この外筒310は、
小径シャフト部303aの先端側から挿入され、外筒3
10の一端つまり挿入側先端には、上述したピン307
に対応した一対の回り止め用の切欠311が形成されて
いる(図3では、作図上の理由から一方側の切欠だけを
示してある)。他方、外筒310の他端には、貫通孔3
10aの他端開口に座312が形成されている。
【0023】小径シャフト部303aに対する外筒31
1の取付けは、先ず、外筒311を小径シャフト303
aに挿入して、切欠311とピン307とを係合させ、
その後、ワッシャ314を座312に嵌め込み、その外
側からビス315をネジ込んで雌ねじ308に螺合させ
ることにより行われる。
【0024】外筒310は、図3あるいは図4等に示す
ように、半径方向に延びる複数の攪拌ピン317を有す
る。攪拌ピン317には、図3に示すように、先端部に
ネジ山317aが形成されている。他方、外筒310に
は、所定位置に、半径方向に延びるネジ付孔(図3で
は、図示を省略してある)が形成されており、このネジ
付孔に対して攪拌ピン317をねじ込むことにより、ピ
ン317は外筒310に対して着脱自在に取付けられて
いる。尚、この攪拌ピン317は外筒310に対して例
えば溶接等により固設するようにしてもよい。
【0025】攪拌ピン317について詳しく説明する
と、攪拌ピン317は、その長さ寸法によって選択すべ
き径の大きさが異なるが、この実施例では、直径12mmの
円柱体からなり、図4から明らかなように合計12本の
ピン317が外筒310に対して軸線方向に所定の間隔
を隔てて取付けられている。攪拌ピン317のうち、加
水混合空間Sの上流側つまり小麦粉流入側に位置する攪
拌ピンと、下流側つまり流出口301a側に位置する攪
拌ピンとは、異なる配置関係となっている。これを図4
および図5で図面上明らかにすべく、上流側に位置する
攪拌ピンに対して符号「A」を付記し、下流側に位置す
る攪拌ピンに対して符号「B」を付記してある。
【0026】先ず、上流側の8本の攪拌ピン317Aは
15mmピッチ(図4に示すピッチP1)で取付けられ、下流
側の4本のピン317Bは23mmピッチ(図4に示すピッ
チP2)で取付けられている。ちなみに、外筒310の長
さ寸法Lは、222mm である。換言すれば、上流側に位置
する攪拌ピン317Aは「密」に取付けられ、下流側に
位置する攪拌ピン317Bは「粗」に取付けられ、これ
ら攪拌ピン317は、外筒310のほぼ全長にわたって
植設されている。
【0027】攪拌ピン317は、また、外筒310の上
流側端から下流側端に向けて、外筒310の回転方向遅
れ側に順次所定の角度間隔で取付けられて全体として螺
旋状に配置されており、上流側の8本の攪拌ピン317
Aは45°の角度間隔で取付けられ、下流側の4本の攪
拌ピン317Bは90°の角度間隔で取付けられてい
る。すなわち、上流側の8本の攪拌ピン317Aは45
°間隔で外筒310を一周する配置関係とされ、下流側
の4本の攪拌ピン317Bは90°間隔で外筒310を
一周する配置関係とされている。これにより、攪拌ピン
317を備えた外筒310は、周回りの重量バランスが
保たれている。
【0028】ちなみに、外筒310に植設された攪拌ピ
ン317の先端が外筒310の回転に伴って形成する円
の直径Dは250mm である。ここに、この直径Dは、100m
m よりも小さいと均一なる加水混合が得難く、逆に500m
m よりも大きいと分解掃除を行い難くなる。直径Dは、
これを別の観点からみたときには、加水混合機3の処理
能力を規定する主なる要因とも言えるものであり、直径
Dを500mm としたときには、処理能力が毎時1t程度に
なり、直径Dを500mm よりも大きくすることは、実用
上、通常の製麺工場では不必要なほど高い処理能力にな
ってしまう。ちなみに、この実施例(D=250mm )の処
理能力は、毎時約300Kg であり、これに見合った量が排
出装置217から供給される。
【0029】以上の構成において、回転中心軸303つ
まり外筒310は、毎分800 回転(rpm) 〜 1500 rpm で
定速回転され、これにより攪拌ピン317の先端の速度
が毎秒10m/s 〜20m/s となるように調整される。これよ
りも速い速度で回転させると、撹拌ピン317の回転に
伴う発生風量が大となり、また水と小麦粉の混合物がケ
ーシング301の内壁面に付着し易くなる。逆に、これ
よりも低速にすると、均一な加水混合物が得にくくな
る。給粉装置2から連続且つ定量的に供給される小麦粉
およびノズル302から噴射される水は、攪拌ピン31
7との衝突によって微粒化されながら混合され、水と小
麦粉の混合物は、撹拌ピン317と衝突をくり返しなが
ら、螺旋状に配置した撹拌ピン317の送り作用により
速やかに下流側へと選ばれて、出口301aから流出さ
れる。
【0030】ここに、水噴射ノズル302を加水混合空
間Sにおける上流端に位置する第1番目の攪拌ピン31
7が形成する攪拌領域に臨ませて配置した場合には、先
ず、この第1番目の攪拌ピン317との衝突によって塊
が破壊された小麦粉に対して水を付着させることができ
る。加えて、ノズル302から噴射された水それ自体も
攪拌ピン317との衝突作用によって一層微粒化される
ことになるため、加水工程の初期段階から、均一な加水
を施すことが可能になる。そして、外筒310に対して
「密」に攪拌ピン317を植設した上流部分では、主
に、混合物の一層の均一化が行われ、「疎」に植設され
た下流部分では撹拌ピン317との衝突に伴うグルテン
発生を抑えながら補足的に加水混合の均一化を行いなが
ら、混合物の送り出しが行われる。
【0031】加水混合機3を掃除するとき、例えば、仕
事の開始あるいは終了時又は製品の切換えを行うときに
は、先ずクランプバンド300を外すことによりケーシ
ング301を取り外し、外筒310及び12本の撹拌ピ
ン317をその全て外部に露出させた状態で行われる。
場合によっては、外筒310を中心軸303から抜き取
って、攪拌ピン317を含む外筒310を水洗するよう
にしてもよい。これら混合機3の掃除に際し、中心軸3
03を片持ち支持させてあり、且つ、ケーシング301
及び外筒310(攪拌ピン317を含む)の大きさ及び
重量が女性でも持てる程度のものであるため、ケーシン
グ301及び外筒310の着脱作業を行うことができ
る。また、ケーシング301にあっても一端側に大きく
開口し、また径および長さ寸法がコンパクトであるた
め、内部の掃除は簡単である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、均一に加水されたソボ
ロ状の生地を素早く作ることができると共に、掃除にあ
たって、その作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の加水混合機付き連続給粉装置の縦断面
図。
【図2】図1の連続給粉装置の正面図。
【図3】回転軸、外筒、撹拌ピンの取付け構造を示す分
解図。
【図4】撹拌ピン付き外筒の側面図。
【図5】撹拌ピン付き外筒を図4の矢印Vの方向から見
た図。
【図6】機械製麺システムの部分レイアウト図。
【符号の説明】
2 給粉装置 202 機枠 203 駆動ユニット 217 スクリュー式排出装置 3 連続加水混合機 300 クランプバンド 301 ケーシング 301a ケーシングに形成された流出口 302 水噴射ノズル S 加水混合空間 303 回転中心軸 310 外筒 317 撹拌ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21C 1/06 B01F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源を収容した機枠内で片持ち支
    持されて該機枠から横方向に延出し、前記回転駆動源か
    ら動力を受けて軸回転する回転軸と、 一端が開放し、他端が閉塞し且つ該他端部に下方に向け
    て開口する流出口を備えた円筒形状のケーシングであっ
    て、該ケーシングの開放端を前記機枠に向けた状態で該
    機枠に対して着脱自在に取付けられて前記回転軸を囲む
    加水混合空間を形成するケーシングと、 前記機枠に形成され、前記ケーシングにより形成される
    前記加水混合空間に向けて開口する穀粉流入口と、 前記回転軸に設けられ、該回転軸から半径方向に前記ケ
    ーシングの内周面近傍まで延びる攪拌ピンであって、前
    記回転軸の軸線方向に間隔が隔てられ且つ前記回転軸の
    自由端に向かって回転方向遅れ側に所定の角度間隔で全
    体として前記加水混合空間のほぼ全域にわたって螺旋状
    に配置された複数の攪拌ピンと、 前記複数の攪拌ピンが回転することにより形成する各攪
    拌領域のうち、前記機枠に隣接する第1番目の攪拌ピン
    が形成する攪拌領域を含む前記加水混合空間の上流側部
    分に向けて水を噴霧状に噴射する水噴射ノズルとを有
    し、 前記複数の攪拌ピンが、全体として前記回転軸の回りに
    均等に配置され、 回転することにより前記攪拌ピンの先端が形成する円の
    直径(D)と、前記加水混合空間の軸線方向の長さ寸法
    (L)との関係が、D≧Lであり、且つ、前記直径Dが
    50cm以下であり、 前記流入口から連続的かつ定量的に供給される穀粉を加
    水混合して、前記流出口からソボロ状の麺生地を連続的
    に吐出する、ことを特徴とする連続加水混合装置。
  2. 【請求項2】 隣接する前記攪拌ピンの間のピッチ
    (p)が、該攪拌ピンの直径(d)に対して、p<2d
    の関係である、請求項1に記載の連続加水混合装置。
  3. 【請求項3】 前記水噴射ノズルが、前記第1番目の攪
    拌ピンが形成する攪拌領域に向けて水を噴射するように
    配置されている、請求項1又は請求項2に記載の連続加
    水混合装置。
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